2019年4月16日17時51分にハフポストから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
山形県鶴岡市の加茂水族館は4月16日、ゴマフアザラシの赤ちゃんが死亡したと発表した。
排水口に頭が挟まり、吸い込まれて動けなくなったという。
死亡したゴマフアザラシの赤ちゃんは、3月26日に産まれたばかりだった。
産まれた直後は体長70cm、体重9.9kg。
名前はまだ決まっていなかったが、通称「ちびまるこ」として元気に展示プールを泳いだり、母獣マルコのお乳を飲んだりする様子が話題を呼んでいた。
加茂水族館によると、4月15日の午後2時頃、エサを与えるために職員が展示プール内をのぞき込んだところ、排水口に吸い込まれた状態の赤ちゃんを発見した。
職員は網で引き揚げようとしたが、排水口に引っかかったゴマフアザラシの体は強く引き込まれており、断念。
プールに入って引いたものの、簡単には抜くことができず、最終的に他の排水管のバルブを開放するなどして水流を分散し、約50分後に引き上げることができたという。
カメラの映像では、午後1時15分ごろ、プールに潜ってから水面に上がってこなくなっていた。
排水口には格子状の蓋が付いていたが、固定しておくためのボルトを、清掃の手間を省くために外していた。
そのため、はめているだけの状態だった格子蓋が外れてしまったことで、ゴマフアザラシの赤ちゃんが泳いでいる時に吸い込まれてしまったとみられる。
加茂水族館の担当者は、「この事故を受けて、再発防止のために危機管理のマニュアルを作成することを決めました」と話している。
出典
『ゴマフアザラシの赤ちゃん、加茂水族館で死亡。排水口に吸い込まれて頭が挟まる』
https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_5cb5890fe4b0ffefe3b60d81
4月16日20時42分にFNN PRIME(さくらんぼテレビ)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
飼育プールでエサをやろうとした飼育員が、直径約15cmの排水口に頭がはまった状態のアザラシを見つけた。
排水口には元々、樹脂製の格子状のふたがボルトで固定されていたが、2017年5月以降、プールを掃除する時に取りやすいようボルトを外し、はめ込むだけにしていた。
加茂水族館は、何らかの原因でふたが外れ、アザラシが吸い込まれたと見ている。
ボルトを外していたのはこのプールだけで、設備が原因となった動物の死亡は2014年のリニューアル以来初めて。
(加茂水族館。奥泉館長)
「(格子状のふたが)何で外れていたのか。あまりにも私の
管理能力不足。 責任を感じている」
加茂水族館は、今後、排水口のふたを固定するとともに、排水口の確認を徹底するなどして再発防止に努めるとしている。
出典
『アザラシの赤ちゃん・プールの排水溝にはまり死ぬ 水族館は管理不備認め謝罪 山形・鶴岡市』
https://www.fnn.jp/posts/3844SAY
4月17日付で河北新報からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
水族館は市の第三セクター、市開発公社が指定管理者として運営している。
出典
『<鶴岡・加茂水族館>排水口にアザラシの子が吸い込まれ死ぬ』
https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201904/20190417_53007.html
(ブログ者コメント)
同様な事故が、過去に埼玉県でも起きている。
それも、人間が泳ぐプールで。
『[昔の事例の顛末] 2006年7月31日 埼玉県ふじみ野市のプールで7歳女児が吸水口に吸いこまれ死亡した事故を風化させないため、市は7月末を公共施設安全点検週間と定めている』
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/7443/
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。