2019年4月15日22時31分に山陽新聞から下記趣旨の記事が、倒れた標識の写真付きでネット配信されていた。
15日午後0時10分ごろ、倉敷市玉島勇崎の市道で、岡山市の女性(68)が運転する軽乗用車が、左の歩道側から倒れてきた道路標識と衝突した。
女性と助手席の娘(29)が腰などに痛みを訴えており、軽傷のもよう。
警察によると、道路標識は高さ約5.3m、幅約3.2mで、支柱の直径は約15cm。
歩道に埋め込まれた支柱が上部で車道側に曲がり、標識を取り付けるタイプ。
根元から折れており、折れた部分は腐食していた。
何かがぶつかったような痕跡はなく、原因を調べている。
倒れた道路標識は県警が1985年に設置。
直近の点検は2017年5月に目視などで行い、問題は見つからなかったという。
県警交通規制課は「被害に遭われた方や付近住民にお詫びする。県内の標識柱などを緊急点検し、再発防止に努める」としている。
出典
『道路標識倒れ車衝突、2人けが 倉敷、腐食した根元が折れる』
https://www.sanyonews.jp/article/890071/?rct=syuyo
4月15日19時53分にNHK岡山からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
15日正午すぎ、倉敷市玉島勇崎で市道の脇に設置されていた道路標識が、突然、根元部分から道路に倒れた。
この際、岡山市の68歳の女性が運転する軽乗用車の左前部分とぶつかり、この女性と、助手席に乗っていた29歳の娘が腰に軽いけがをしたとして、病院で治療を受けている。
警察によると、倒れた標識は鉄製で、高さがおよそ5m30cmあり、上部が道路の上にせり出しているタイプだという。
運転していた女性は「突然、標識が倒れてきて、道路で弾んでいるのが見えたが、よけきれずにぶつかった」と話しているという。
また、昭和60年に警察が設置し、おととし5月に点検した際は異常は確認できなかったが、根元の部分が腐食していたという。
岡山県警察本部は、けがをした女性に謝罪したうえで、「県内の標識を緊急点検し、再発防止に努めていきたい」とコメントしている。
緊急点検は明日から、警察が管理する県内の交通規制標識およそ11万本を対象に行うという。
出典
『倒壊の道路標識に車 2人けが』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/okayama/20190415/4020002609.html
4月16日23時4分に山陽新聞からは、警察官による点検が始まったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事故を受け、岡山県警は16日、県内の標識計約11万カ所の緊急点検を始めた。
事故現場を管轄する玉島署では、署員9人が計60カ所で点検。
道路標識を手で揺すり、金づちでたたいて音の高低を聞き分けながら、傷み具合を確かめた。
支柱の地中に埋められた部分が折れたことを踏まえ、地面をスコップで掘り返して根元の腐食の有無も確認した。
今回倒壊した標識は、支柱の上部で車道側に曲がった「オーバーハング方式」と呼ばれるタイプ。
県警は、同タイプの約3000カ所について優先してチェックし、5月末までに作業を終える予定。
その後、陸橋や電柱のアームなどに取り付けた標識についても、順次、点検を進める。
県警交通規制課は「速やかに点検を終え、再発防止に努めたい」としている。
出典
『道路標識事故受け県警が緊急点検 11万カ所、傷み具合確認へ』
https://www.sanyonews.jp/article/890413/
4月18日14時15分にNHK岡山からは、折れた標識の定期点検記録がデータを上書きしていたため保存されていなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
折れた標識では、昭和60年に設置されてからおととしの点検まで、30年あまりにわたってどのように点検が行われていたか記録が残っていないことが分かった。
その原因として警察は、岡山県警察本部が平成16年から、点検の記録を台帳ではなくシステムに登録するよう変更し、それ以降、データを上書きしてきたため、過去の記録が消えてしまったとみている。
警察庁は通達で点検の記録を残すよう定めているが、こうしたケースはほかの複数の標識でも見つかったということで、県警察本部は各警察署などに対して、適切な管理のために記録は上書きせずに新規で登録し過去のデータを消さないよう、緊急の通達を出した。
出典
『折れた標識 適切に点検記録せず』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/okayama/20190418/4020002625.html
(ブログ者コメント)
以下は、NHK映像の1コマ。
腐食部分がアップで映されている。
それにしても、点検記録を上書きするとは・・・・。
記録することの意味や目的を知らなかったのだろうか?
(2019年6月4日 修正1 ;追記)
2019年5月30日22時29分に山陽新聞から、県警による点検が終了し危険標識55本を撤去したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6月3日12時56分にNHK岡山からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
県警は30日、事故を招いた標識と同じタイプの約3000本について点検を終えたと発表した。
根元がさびて倒壊の恐れがある55本を撤去し、順次更新しているという。
県警交通規制課によると、倒れた標識は、支柱の上部で車道側に曲がった「オーバーハング」と呼ばれるタイプ。
55本のうち20本を更新済みで、柱の直径を従来の15~20cm程度から30cm弱へと太くしたり二重塗装を施したりして耐性を強化、あるいは鉄と地面が接触しないよう土台をかさ上げした。
県警は今後、専門業者に委託し、「オーバーハング」タイプの約3000本を再チェックする予定。
陸橋や電柱などに取り付けられた標識(計約10万5000カ所)についても点検を進める。
同課は「実効ある点検を進め、適正な標識管理に努める」としている。
出典
『倒壊事故と同タイプ標識点検終了 岡山県警、根元さびた55本撤去』
https://www.sanyonews.jp/article/903787/
『道路標識55本でさび』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/okayama/20190603/4020002882.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。