2021年7月12日19時14分にYAHOOニュース(さくらんぼテレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
真室川町の高坂ダムで、作業員5人が体調不良を訴え、病院に運ばれました。
5人は屋内で作業をしていて、一酸化炭素中毒が原因と見られています。
事故があったのは真室川町差首鍋の高坂ダムです。
12日正午前、作業員2人が倒れ、さらに3人が体調不良を訴えていると消防に通報がありました。
ダムを管理する担当者によりますと、5人は全員男性で、ダム本体にあるコンクリート製のトンネルの一部を取り壊す作業をしていたということです。
事故当時、中で作業をしていたのは4人で、そのうち2人は意識がありませんでした。
また、そのあと助けに入った1人も体調不良を訴えました。
あわせて5人が病院に運ばれましたが、意識が無かった2人は、その後、意識が戻り、今は会話もできる状態だということです。
警察と消防が詳しい事故の原因を調べていますが、作業員が倒れた場所は窓がない密閉された空間で、一酸化炭素中毒の可能性が高いとみられています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/4f625e590a1812224d98628f56338052dd3cdf80
7月12日20時34分にNHK山形からは、現場では発電機を使って作業していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察と消防によりますと、現場で4人の作業員がコンクリートの解体作業をしていたところ、4人のうち、いずれも真室川町の建設会社社員、藤原さん(男性、63歳)と、藤原さん(男性、38歳)が倒れ、意識がない状態で病院に搬送されたということです。
さらに、ほかの作業員2人と、救助のためにダムに入ったもう1人の、あわせて3人も体調不良を訴えて、病院に搬送されました。
現在はいずれも意識はあり、命に別状はないということです。
警察や県によりますと、現場ではダム内部にある階段のコンクリートを取り壊す作業をしていて、作業の過程で大量の粉じんが発生していたということです。
現場では、発電機を使って作業をしていましたが、5人の血液から一酸化炭素が検出されたということで、警察は作業中に一酸化炭素中毒になった可能性もあるとみて、ダムの関係者から話を聞くなどして当時の詳しい状況を調べています。
ダムを管理する県最上総合支庁によりますと、高坂ダムは昭和41年に建設されたということです。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/yamagata/20210712/6020010868.html
7月12日21時8分に産経新聞からは、現場は窓のない場所だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
県警や地元消防などによると、作業員4人が午前9時ごろから、ダム内部の階段のコンクリートを取り壊す作業に従事。
現場は窓のない場所で、2人が倒れ、救出に向かった1人を含む3人が体調不良を訴えた。
https://www.sankei.com/article/20210712-3WH375VWV5KIBIKSSG47O6NXSU/
7月16日18時44分にYAHOOニュース(さくらんぼテレビ)からは、水圧測定パイプ目詰まり有無確認のためコンクリートを掘削していた、発電機の使用は予定されていなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
山形県の高坂ダム管理課によると、ダムの維持管理は町内の建設会社が請け負い、地下の水圧を測定するパイプに目詰まりがないか調べるため、男性社員5人が、パイプを覆うコンクリートを1週間かけて掘削する工事を行っていた 。
12日はその初日で、電動カッターやピックを使って掘削が進められたが、この際、山形県との事前の打ち合わせになかった「ガソリン式」の発電機が使われたということだ。
この発電機から一酸化炭素が発生したとみられている。
請負業者のK工業は、「延長ケーブルを使えばコンセントから電源を取れた。なぜ発電機を使ったのか、作業員の聞き取りを進めている」と話している。
また、作業員5人のうち、入院していた4人は14日に退院した。
警察は、密閉状態の空間でなぜ、危険性の高いガソリン式の発電機を使用したのか、作業員から話を聞く一方、一酸化炭素が通路から抜けきるのを待って実況見分を行い、発電機の取り扱いや手順に問題がなかったか慎重に調べを進めることにしている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/631dc22add469f929a80f79009f5e63b50136d82
(2021年7月23日 修正1 ;追記)
2021年7月19日19時18分にYAHOOニュース(さくらんぼテレビ)からは、延長ケーブルが足りなかったため安易に発電機を使ったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事故から1週間。
充満していた「一酸化炭素」の濃度がようやく下がり、警察は19日、作業員を立ち会わせ実況見分を行いました。
当時、通路では水圧を測定するパイプの状態を調べるため、パイプを覆うコンクリートを電動カッターなどで掘削していました。
作業には当初、「コンセント」が使われる予定でしたが、実際には「ガソリン式」の小型の発電機が使用され、一酸化炭素はここから発生したとみられています。
使わないはずの発電機がなぜ使用されたのか。
作業員は「延長ケーブルが足りず安易に使ってしまった」などと話したということです。
また「1ヵ所目の掘削を終えた時は5人の体調に異変はなく、発電機の使用に問題はないと思った」。
「場所を移動するため階段を降り始めた途端、急に気分が悪くなった。ガスが地下に溜まっていたのだと思う」と話しているということです。
19日は警察の見分に加え、新庄労働基準監督署も立ち入り調査を行いました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/f098e781c7c2e51565bbd4e1c5a5bf06b2e28654
(2021年11月26日 修正2 ;追記)
2021年11月24日17時37分にNHK山形からは、いけないこととは知っていたが使ってしまったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
新庄労働基準監督署は、十分な換気をしないまま発電機を使用したとして、業者と現場責任者を労働安全衛生法違反の疑いで書類送検しました。
現場責任者は、十分な換気をしないまま発電機を使用した疑いがもたれていて、「いけないこととは知っていたが使ってしまった」と容疑を認めているということです。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/yamagata/20211124/6020012083.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。