2021年7月13日5時7分にNHK NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ことし2月、鈴鹿市桜島町の交差点にある信号機の鉄製の柱が突然、根元から倒れました。
けが人はいませんでしたが、柱の耐用年数はおよそ50年だったのに設置からの経過年数が23年だったことから、三重県警察本部の科学捜査研究所などが詳しい原因を調べました。
その結果、倒れた信号機の柱の根元の地面から、同じ交差点にある別の信号機の42倍の尿素が検出されたということです。
また、信号機の柱からは、8倍近い尿素が検出されたということです。
このため、現場付近で警察官が定点観測を行ったところ、倒れた信号機の周辺は犬の散歩コースとなっていて、その後、同じ場所に新しく設置された信号機に、犬が何度も尿をかけていることが確認されたということです。
柱の素材や設置方法には問題がなかったということで、警察は、犬の尿に含まれる塩分などが原因となって、腐食が通常よりも早く進んだ可能性が高いとする調査結果をまとめました。
三重県警察本部交通規制課の高橋課長は、「少しの尿であっても、長い年月繰り返しかけられると、公共施設に非常に大きな影響を与えてしまうことがあります。犬の散歩の際は、事前に排せつを済ませるなど工夫してもらえればと思います」と話していました。
【犬の飼い主たちは】
信号機の柱が倒れた付近で犬の散歩をさせていた人たちからは、自分の飼い犬にはできるかぎり柱に尿をかけさせないようにしてはいるものの、「すぐにやめさせるのは難しい」とか、「外でだめとなるとどうすればよいのか」といった困惑の声が聞かれました。
このうち、近くに住む40代の女性は、「以前、部屋の中で犬を飼っていたとき、冷蔵庫の端なども尿でさびていたので、信号機の柱が倒れることもあるのかなと思います。外だと、どうしてもふとした瞬間に犬がおしっこをしてしまっていることがありますが、途中でやめさせようとすると犬の機嫌が悪くなるので、なかなかやめられません」と話していました。
また、70代の男性は、「柱が倒れたと聞いて、危ないなと思いました。自分はなるべく草むらを歩かせるなどして柱にかけないようにしてはいますが、外で犬がおしっこするのがだめとなると、どうすればよいのかという気もします」と話していました。
【専門家「散歩中ではなく自宅で排せつを」】
犬のしつけに詳しい、東京港区にある「赤坂動物病院」の柴内晶子院長は、「犬が散歩中に外で排せつをしないことで、大きなストレスになったり病気になったりすることはありません。飼い主が尿などの排せつ物の状態を見て犬の健康状態を把握するためにも、犬に社会の一員だと自覚してもらうためにも、散歩中ではなく、自宅で排せつするようしつけることを勧めたいです」としています。
また、「犬によってしつけの難易度や好みに違いがあると思いますが、飼い主がその犬に合うよう、排せつの仕方を教えてあげることが大切です」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210713/k10013135901000.html
(ブログ者コメント)
同種事例は、過去にも何件か本ブログで紹介しているが、今回の情報は科捜研が定量的に調べたという点が目新しいので、紹介する。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。