2021年7月14日6時0分に読売新聞から、『検索、また検索でもの忘れが悪化…スマホ認知症で学力にも影響』というタイトルで下記趣旨の記事がネット配信されていた。
もはや、スマホなしでは生活できないという人も多いだろう。
一方で、過度な長時間使用で暮らしに支障を来すこともある。
【脳がフリーズ?頭を使っているのに】
「相手の名前が出てこない」
「大事な会合に出るのを忘れてしまった」――。
おくむらメモリークリニック(岐阜県岐南町)の「もの忘れ外来」には、こうした症状を訴えて来院する40~60代の中高年が増えている。
多くに共通するのが、肌身離さずスマホを持ち歩いて、頻繁に使っていることだ。
同院理事長で脳神経外科医の奥村歩さんは、「脳に過度な負担をかけていることによる一時的な認知機能の低下である脳過労の症状」と指摘。
スマホの使い過ぎが主な原因と考えられることから、「スマホ認知症」と名づけて警鐘を鳴らしている。
奥村さんによると、脳の記憶のメカニズムは3段階に分けられる。
〈1〉情報を見たり聞いたりして脳に入力する
〈2〉入力した情報を整理する
〈3〉整理した情報を取り出して言葉にする。
スマホ認知症などの脳過労は、第1段階で脳が膨大な情報にさらされ、第2段階がフリーズし整理できず情報が取り出せない状態という。
3年前に同外来を訪れた東京都の60代の男性は、スマホを購入し半年ほどで依存状態に。
ネットでニュース検索するのが楽しくて、トイレや風呂、ベッドでもチェックするように。
同時に、頭痛など体調が悪化し、物忘れがひどくなった。
男性は受診後、スマホを見る時間を減らすと、3か月ほどで体調は元にもどった。
奥村さんは、「脳過労は、真面目な性格の人や仕事熱心な人ほどなりやすい。ストレスや家族の悩み、親の介護などが加わるとさらに悪化しやすい」と話す。
浅川クリニック(東京都江東区)院長で精神科医の浅川雅晴さんも、スマホの使い過ぎが脳の「容量オーバー」を引き起こすことがあると指摘する。
「スマホの小さな画面をじっと見つめていると、脳もクタクタに疲れてしまう。1時間スマホを操作したら、遠くを見たり簡単な体操をしたりして脳を休ませてほしい」
【海外でも警鐘「スマホ脳」…依存のリスク】
海外でもスマホ依存のリスクが問題になっている。
スウェーデンの精神科医の著書「スマホ脳」(新潮新書)は、記憶力や集中力などにスマホが悪影響を与えていると警鐘を鳴らし、世界的に注目された。
日本語にも翻訳されて、ベストセラーになっている。
子どもの学力に与える影響についても研究が進む。
東北大加齢医学研究所長で脳科学者の川島隆太さんは2010年以降、仙台市教育委員会と協力して調査を行っている。
その結果、子どもが1日に使うスマホの時間が1時間未満では学力の低下が見られないのに対し、1時間以上だと学力が下がっていたという。
さらに川島さんは、5~18歳の子ども約200人の脳の発達をMRI(磁気共鳴画像)による検査で3年間追跡調査した。
すると、ネットの使用時間が長い人は、短い人と比べると、大脳皮質の神経細胞や大脳白質の神経線維の発達が抑制されたり、遅くなったりしていた。
川島さんは、「スマホの長時間使用が脳の発達を阻害して、学力が上がらなくなっている可能性がある」と話す。
「スマホを使うほど、学力が下がります」。
日本医師会と日本小児科医会が16年に作成したポスターには、こんなフレーズが書かれ、大きな反響を呼んだ。
急速なスマホの普及に対し、人への様々な影響についての研究はまだ十分ではなく、解明されていないことも多い。
スマホの利点と心配される面をきちんと理解しながら使用したい。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20210624-OYT1T50231/
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。