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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2014225032分に北海道新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

また、2241430分に読売新聞からも、同主旨の記事がネット配信されていた。

 

24日午前10時20分ごろ、釧路市星が浦北3、水産加工業「M商店」から、「作業中に急に人が倒れた」と119番通報があった。

加工場の作業場にいた33歳から66歳の男性従業員4人と女性従業員3人が、めまいや脱力などの体調不良を訴え、病院に運ばれた。
警察などによると、7人は一酸化炭素(CO)中毒とみられる症状で入院したが、いずれも軽症。


警察などによると、当時、作業場内では8人が二つの釜でカニをゆでる作業をしていた。

窓は少し開いていたが、換気扇は作動していなかったといい、警察などでは、カニをゆでる際に使っていたプロパンガスが不完全燃焼を起こし、一酸化炭素が発生した恐れがあるとみて、当時の状況を調べている。

 

加工場は、JR釧路駅から南東方向に車で15分ほどの住宅街の一角にある。

散歩で加工場前を通りかかった60歳代の女性は、「救急車や消防車がたくさん止まっていて、一体、何事かと思った」と驚いた様子で話していた。

 

出典URL
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/donai/523222.html

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20140224-OYT1T00742.htm

 

 

 

 

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20141222239分に朝日新聞から、同日2350分にmsn産経ニュースから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。


22日午後8時5分ごろ、堺市堺区匠町の液晶パネル製造会社「堺ディスプレイプロダクト」の工場で塩化水素が発生し従業員が吸い込んだ、と119番通報があった。

消防によると、ガスの発生は一時的だったが、工場内の30代の男性従業員2人が体調不良を訴え、病院へ搬送された。いずれも意識はあるという。
消防などによると、洗浄する際に使う塩酸が原因でガスが発生した可能性がある。外部への流出は確認されていない。

同社はシャープと台湾・鴻海精密工業の合弁企業で、液晶パネル工場を運営。同工場では約1400人が働いている。
元々シャープの工場だったが、同社の液晶事業の不振から、2012年に鴻海から出資を受けた

現場は南海本線の堺駅から西に約4kmで、大阪湾に面した工場地帯。

出典URL

http://www.asahi.com/articles/ASG1Q6VV5G1QPPTB00S.html

http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/140122/dst14012223510013-n1.htm

 

 

 

 

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本件、一つの記事に要約するのは困難。主だった報道内容の趣旨を紹介する。

 

 

1101313分 朝日新聞)

1102250分 読売新聞)

 

10日午前9時10分ごろ、神奈川県横須賀市久里浜2丁目の下水道工事現場で異臭が発生したと、警察に通報があった。
男性作業員4人が倒れ、病院に搬送された。うち2人が意識不明の重体。
硫化水素が発生したといい、警察が状況を調べている。

警察などによると、作業員数人が下水管のマンホール内で工事を始めたところ、異臭が発生。4人が次々に倒れた。
意識不明の2人はいずれも60代の男性で、先にマンホール内に入っていたという。

消防は、現場で硫化水素ガスを確認した。
4人はガスマスクを所持しておらず、警察が、安全管理態勢などを調べている。

工事を発注した横須賀市上下水道局によると、この日は、民間業者の作業員が下水管の老朽化した空気抜きバルブの交換作業を始めていた。
下水には硫黄が含まれ、管が曲がるなど空気が少ない場所で硫化水素が発生しやすい。
毒性が強いことから、国は安全のため、作業中のガス濃度測定や換気を呼びかけている。

現場は京急久里浜駅から約200mで、片側2車線の道路の中央付近。周囲には住宅や病院が立ち並ぶ。
現場前の鮮魚店主(68)は「店でかなり強い硫黄の臭いがしてきた。10分ほど臭いが続き、そのうちにパトカーが来た」。
近くの理容店主(62)は「硫黄くさいと思っていたら救急車の音が聞こえた。作業服姿の男性が道に倒れていて、全く動かない人もいた」と話した。
 

http://www.asahi.com/articles/ASG1B3CSTG1BULOB003.html

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20140110-OYT1T01256.htm

 

 

1101327分 読売新聞)

110113分 msn産経ニュース)

 

警察によると、横須賀市からバルブ交換の委託を受けた作業員の男性3人がマンホール内に入った後、現場監督の40代の男性も異変に気付いて中に入ったという。


作業前の検査では硫化水素が検出されなかったというが、消防による事故後の検査では、マンホール内で濃度70ppmの硫化水素が検出された。


日本下水道事業団によると、下水道内に酸素がない状態になると、下水に含まれた微生物の働きで硫化水素が発生することがある。
厚生労働省によると、硫化水素は350ppmで生命の危険がある。

 

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20140110-OYT1T00347.htm

http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/140110/dst14011011040002-n1.htm

 

 

111日付 神奈川新聞)

 

地表から深さ1.7mの位置にある圧送管のバルブを交換するため、老朽化したバルブを外したところ、管内から硫化水素が出た。


市によると、始業前の測定では異常値でなかったため作業を始めたが、バルブを外した時点で計測していたかどうかは確認できていない。
硫化水素は、下水や汚水にある硫黄分と微生物の活動によって発生したものだという。


通報を受け浦賀署員が急行したところ、2人がマンホール内におり、2人は地表に横たわっていた。一時は3人が心肺停止だった。


マンホール内には汚水がたまっており、市消防局が午前9時40分ごろに行った計測では硫化水素の濃度は70ppm。
法令上、10ppmを超えた際に作業をするときは、換気が義務付けられている。
路上は午前10時ごろの時点で7ppmだった。

 

重体の2人は孫請け企業の従業員らしい。軽傷の1人は下請け、もう1人は元請け企業の現場責任者。
 


http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1401100054/

 

 

111日付 毎日新聞神奈川版)

 

工事を発注した同市上下水道局は同日開いた記者会見で「現場における安全対策が不十分で作業員へのマニュアルが徹底されていなかった」と説明した。
なぜ事故は起きたのか。

同局によると、マンホールは縦約3m、幅約2m、深さ約2.3m。
汚水ポンプ設備の更新に伴う工事で、荏原実業神奈川支社が受注した。

軽症の作業員は聴取に対し、作業開始前のマンホール内の空気計測では硫化水素を検出せず、酸素濃度が安定していたため、内部に入ったと説明したという。
しかし圧送管(直径50cm)2本の汚水を抜く工程で、レバーがさび付いて動かなかった圧送管の空気バルブ1基を取り外したところ、しばらくして次々に作業員が倒れたとみられる。

同局は、圧送管内部に充満していた硫化水素が噴き出し、酸素欠乏状態となったとみている。
硫化水素は濃度が極端に高い場合、臭気を感じにくくなるという。

下水道など硫化水素が発生しやすい作業場では、労安法に基づく省令で、作業開始前に硫化水素と酸素の濃度測定を義務づけている。基準濃度にそぐわない場合は、換気や酸素呼吸器などの使用を定めている。

同局は「作業中にも継続して濃度を計測すべきだ」とした事故防止マニュアルを職員向けに作っていたが、事業者には配らず、現場の責任者に任せていたという。
同局の青木技術部長は「事業者に安全マニュアルを徹底したい」と話した。
 

http://mainichi.jp/area/kanagawa/news/20140111ddlk14040168000c.html

 

 

112日 121分 朝日新聞)

 

配管工の男性(66)が搬送先の病院で死亡した。

 

http://www.asahi.com/articles/ASG1C55GRG1CULOB00M.html

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

○硫化水素の危険性は、十分に認識していた筈。

圧送管の空気バルブを取外す際、「硫化水素が出るかも」という危険予知が、なぜできなかったのだろう?
マンホールに入る前の検査で検出されなかったので、安心しきっていたのだろうか?

 

○現場の状況は刻一刻と変化する。

いつ何が起きるかわからないと緊張感を持続しつつ作業することが大切なことを、改めて認識させられた事例だ。

 

 

 

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201419214分にNHK北海道NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

9日午後8時前、札幌市東区にある電気工事会社の作業所から、「機械のエンジンを動かしていたら男性3人が具合が悪くなった」と消防に通報があった。
消防などによると、3人は意識はあるというが、このうち1人が体のしびれを訴えているという。


会社によると、作業所では当時、溶接作業を行うために専用の機械を動かし、機械のエンジンからは排気ガスが出ていた。
しかし、外が寒いために半日ほど換気をせずに使い続けていたということで、消防が一酸化炭素の中毒の疑いがあるとみて、さらに詳しい状況を調べている。

 

出典URL

http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20140109/4387031.html

 

 

 

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20131231357分にNHK新潟から、20131231254分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

3日午前8時40分ごろ、燕市小関にある金属加工会社、「日本パーカライジング新潟工場」で、39歳の男性作業員が倒れて意識を失っていると消防に通報があった。
作業員は病院に運ばれたが、意識は回復しているという。
消防が現場に到着した際、作業員がいた部屋には、有毒ガスのシアン化水素が発生していたという。


警察などによると、作業員は、シアン化合物を使って金属の表面を加工する機械の配管のメンテナンスをしていたということだが、作業員は当時、マスクをしていたものの、窓は閉め切った状態だったという。


このため警察や消防では、何らかの原因で有毒なガスが発生し、作業員が中毒症状を起こしたものと見て、作業員の手順に問題がなかったかなどを詳しく調べている。

 

現場は、金属加工の工場が建ち並ぶ工業団地で、警察と消防は一時、工場の周辺を立ち入り禁止にしたが、その後の検査で、シアン化水素などは検出されなかったことから、立ち入り禁止は解除された。

 

出典URL

http://www.nhk.or.jp/lnews/niigata/1033528991.html?t=1386108371948

http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/131203/crm13120316360009-n1.htm

 

 

 

 

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2013919152分に毎日新聞から、919122分に朝日新聞から、919046分にmsn産経ニュースから、919日付で毎日新聞九州版から、919830分にmsn産経ニュース九州から、9192037分にNHK佐賀から、920日付で朝日新聞佐賀全県版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

18日午後6時55分ごろ、佐賀県唐津市中瀬通の水産加工会社「K産業」の工場の従業員から「屋外タンク内で作業中の男性2人が倒れている」と警察に通報があった。

連絡を受けた消防隊員がタンク内で2人を見つけ、タンク上部にある出入り口から送風機で風を送り込み、有毒ガスを排気してから2人を運び出して病院に搬送したが、約2時間半後に死亡が確認された。

司法解剖の結果、2人の死因はいずれも硫化水素中毒であることがわかった。

 

警察などによると、死亡したのは同社嘱託社員の男性のYさん(68)と同社社員の男性のMさん(48)の2人。2人は、タンクの横にある汚水処理場の管理を担当していた。

 

第一発見者の部長によると、18日午後6時20分ごろ、Yさんの家族から「連絡がとれない」と会社に相談があった。

部長らが工場周辺を捜索。6時50分ごろ、タンクの蓋がわずかに浮き上がっているのを発見。内部を確認したところ、2人が浮いているのを発見した。

 

消防によると、タンク内の水面から50cm付近で90ppmの硫化水素を検出した。

労安法に基づく酸欠則では、10ppmを上回ると換気し、それでも下がらない場合は防毒マスクの着用が求められるが、2人は作業着にヘルメット姿で、マスクはしていなかった。

タンク内の硫化水素濃度の定期測定は月に一度、行われていたという。

 

タンクは、魚を洗った際に出た血などの汚水をためるもので、FRP製。立方体(縦約5m、横約4m、高さ約3m)で容積約60トン。今年4月に設置した。

底から高さ約1mまで汚水があり、2人がうつぶせで浮かんでいた。

汚水が腐敗し、硫化水素が発生した可能性があるという。

 

消防に対する工場側の説明では、タンクには通常、蓋がされ、中に入り作業することはない。

発見時、ふたが少し開いた状態で、何かの事情でタンク上部から落ちたとみられるという。

同社幹部は「タンクの蓋は直径約70cmなので、2人一緒には入れない。どちらかが先に落ちて、それを助けようとしたのではないか」と話した。

 

同社では、5月に佐世保市の水産加工会社営業所で硫化水素発生により1人が死亡、2人が重体となった事故で行政の指導を受け、タンク内に入ることを原則禁止とし、緊急時にタンク内に入る時はガス検知器で酸素や硫化水素の濃度を測定の上、外部から新鮮な空気を送り込む装置が付いた「送気マスク」を着用することを義務づけ、マスクも8月に備えたところだった。

 

しかし、事故の起きた18日の作業予定表には、タンク内への立ち入りが記載されていなかった。

廃液の表面の汚れの状態を確認するために蓋を開けた可能性もあるという。

蓋を開けて中を覗き込むことまでは禁止しておらず、「禁止する必要があったかもしれない」とした。

 

同社や同社ホームページによると、K産業は本社が長崎市にあり、1905年創業。日本水産の100%出資子会社で主に水産食品の加工をしている。

 

出典URL

http://mainichi.jp/select/news/20130919k0000m040105000c.html

http://www.asahi.com/national/update/0918/SEB201309180024.html

http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130919/crm13091900470000-n1.htm

http://mainichi.jp/area/news/20130919sog00m040002000c.html

http://sankei.jp.msn.com/region/news/130919/sag13091912410001-n1.htm

http://www.nhk.or.jp/lnews/saga/5084648752.html?t=1379630299257

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

仮に、1人が内部点検中に落ち、あわててもう1人が助けに入ったという状況だったとすれば、助けに入った人はパニック状態で、硫化水素ということが頭に浮かばなかったのかもしれない。

もしそうだとすれば、同種事故の再発防止策として、現場に「硫化水素注意」といった表示をしておくのも、一つの方法だ。

 

佐世保市で起きた死傷事故は下記参照。

 

http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/2910/

 

 

 

 

(2013年10月10日 修正1 ;追記)

 

2013920日付の佐賀新聞紙面に、下記趣旨の補足的記事が掲載されていた。

 

部長は「蓋を開けてタンク内をのぞく行為そのものが危険だと、もっと徹底すべきだった。悔やんでいる」と肩を落とした。

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

上記は、他の現場にも言えることかもしれない。

 

 

 

 

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20138181831分に朝日新聞から、同日2055分に読売新聞から、819175分にわかやま新報から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

和歌山県海南市大野中のUさん(70)方で17日午前9時45分ごろ、井戸の清掃をしていたUさんが「上がれなくなった」と体調不良を訴え、井戸から出られなくなり、助けようとした長男(39)も井戸の中で意識を失った。

2人は病院に運ばれたが、死亡した。

 

警察によると、Uさんは17日午前9時半ごろから深さ約7m(水深約2m)、直径約70cmのコンクリート製井戸の内部にはしごで入り清掃をしていたが、中に入って間もなく「気分が悪い。井戸から出られない」と家族に訴えた。
長男が井戸内に入り、父親を背負って救出を試みたが脱出できず、ともに意識を失った。

同日午前10時半ごろ、家族から119番通報を受けた消防隊員が水に沈むなどしていた2人を井戸内から救助したが、Uさんが午前11時半ごろ、長男が午後10時半ごろ、死亡が確認されたという。

警察が死因と事故原因を調べている。
井戸の水は生活用水に使っていたという。

出典URL

http://www.asahi.com/national/update/0818/OSK201308180048.html

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130818-OYT1T00356.htm

http://www.wakayamashimpo.co.jp/2013/08/20130819_28470.html

 

 

20138191839分に朝日新聞からは、死因などに関する下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

警察は19日、亡くなった2人の死因について、急性一酸化炭素と発表した。司法解剖の結果、判明したという。

 

父親は井戸の中を掃除するため、ガソリンを燃料とするポンプを使って水をくみ上げていたという。

 

出典URL

http://www.asahi.com/national/update/0819/OSK201308190050.html

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

図がないのでなんとも言えないが、井戸の直近にガソリン駆動機を置いていて排気ガスが井戸の中に入った・・・ということだろうか?

 

 

 

 

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20138142338分に山陽新聞から、81520分にmsn産経ニュース岡山から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

14日午前10時20分ごろ、新見市西方の食肉処理工場「M畜産岡山事業所」で、冷蔵室の改修工事をしていた男性作業員7人が気分が悪いなどと体調不良を訴えて救急搬送され、うち4人が入院した。
 
男性1人(19)が一時意識を失う重症となったが間もなく回復。6人(20〜60代)は軽症。
搬送された病院の検査の結果、COの血中濃度が危険とされる10%以上だったという。

警察によると、作業員8人が午前9時半から、鉄骨平屋の事業所内の冷蔵室(幅約9m、奥行き約12m、高さ約3m)で、削岩機と特殊カッター各1台を使ってコンクリートの床を剥がしていた。
同10時15分ごろ、7人が「吐き気がする」「頭がふらつく」と言って突然倒れ、無事だった1人が119番したという。

冷蔵室の換気口は出入り口ドア1カ所だけで窓はなく、事故当時は空気を屋外に出す排気ダクトを設置していた。
作業機械はガソリンを燃料としており、警察は室内に排ガスが充満したとみて、業務上過失傷害容疑で捜査している。
労基署も排気ダクトの数や性能が不十分だったか、使い方を誤った可能性があるとして労安法違反容疑で調べる方針。

工事は事業所の盆休みに合わせ14日から2日間の予定で実施。
大阪府吹田市の大手建設会社が受注し、津山、美作、倉敷市の下請け業者が作業に当たっていた。

出典URL

http://www.sanyo.oni.co.jp/news_s/news/d/2013081412335222/

http://sankei.jp.msn.com/region/news/130815/oky13081502000002-n1.htm

 

 

 

 

(2013年8月26日 修正1 ;追記)

 

2013815日付の山陽新聞紙面に、より詳しい事故時の様子などが、下記趣旨で掲載されていた。

 

「仲間が倒れた、誰か」。体調不良のため屋外で休憩していた50代男性は、冷蔵室から叫び声を聞いた。よろめきながら次々と外へ逃げ出す防じんマスク姿の作業員たち。建物の壁に背を預け、ぐったりと座り込んだ。

 

この事業所では午前9時半ごろ、冷蔵室の床のコンクリートを削って排水溝を設ける工事に取り掛かった。

冷蔵室には普段、加工した鶏肉を保管。広さは108m2で、ドア1枚の室内に窓はない。

 

機械が吐き出す煙や粉じんは排気ダクトで隣の搬入スペースに追い出していたが、男性は頭痛や吐き気に襲われ、何度も外の空気を吸いに出た。

 

作業開始から約50分、数人が「気持ち悪い」と訴え始めたという。

救急車6台が駆けつけた際は地面に2人が横たわり、数人がしゃがみ込んでいた。

救急隊員が重症だった男性(19)に吸入マスクで酸素を吸わせ呼びかけると、うつろな表情で「大丈夫です」と答えたという。

 

 

 

 

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2013812222分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

12日午後3時10分ごろ、兵庫県西宮市鳴尾浜3丁目の食品卸売会社「Nアクセス」の物流倉庫から、「気分が悪いと言っている人がいる」と119番通報があった。

警察によると、倉庫内で食品の仕分け作業をしていた25人のうち、20~60代の男女計12人がめまいや吐き気を訴えて病院に搬送され、入院した。
全員意識はあり、命に別条はないという。

 

警察によると、倉庫では食料品が低温管理されている。
当時、倉庫内には排気ダクトが置かれ、エンジンカッターを使ってコンクリートの床をはがす工事が行われていたといい、関連を調べている。
搬送者は一酸化炭素中毒のような症状がみられるという。

 

出典URL

http://www.asahi.com/national/update/0812/OSK201308120147.html

 

 

 

 

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201383日付で朝日新聞福岡版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

2日午後0時5分ごろ、福岡市中央区の市道路下水道局の施設で「作業員が倒れた」と職員から119番通報があった。

作業員3人が病院に搬送されたが、いずれも軽症。施設の地下から通常より高い濃度の硫化水素が測定されたという。

 

警察などによると、作業員6人が、地下1階にある下水をためるプールにふたを開けて入り、砂やゴミを吸い上げるポンプを交換する作業をしていた。

作業が終わり、ポンプの試運転のためにプールに再び水を入れた際、ふたが開いていたため、下水から発生した硫化水素が外に漏れた。

 

作業員3人はいずれも自力で地上に避難した。

硫化水素は、施設の外には漏れなかった。



また、201383日付で毎日新聞福岡版からは、若干ニュアンスの異なる下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

2日正午ごろ、中央区の市下水道施設で、ポンプの据え付け作業を終えた作業員ら3人が汚水から出た硫化水素を吸い込んだ。
1人が安静のため入院しているが、3人の命に別条はないという。

市によると、施設は雨量が多い時に汚水などを一時的にためる施設。

3人は施設にたまる砂を取り除くポンプを地下約16mに設置した後、試運転をして確認。
作業を終えるためふたを閉めた時に、硫化水素を吸い込んだとみられる。

市は「作業手順以外で事故が起きた。換気や濃度計を置くなど対策を検討したい」としている。

 

出典URL

http://mainichi.jp/area/fukuoka/news/20130803ddlk40040361000c.html

 

 

 

 

(2013年8月11日 修正1 ;追記)

 

201386日付で朝日新聞福岡版(聞蔵)から、5日にまた硫化水素臭が漂ったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

この施設で5日昼、一時的に硫化水素のような臭いが漂った。市は、この施設で通常よりも高い濃度の硫化水素を測定したと発表した。人への被害はないという。

 

施設は地下約15~20mにあり、雨水を一時的にためている。

2日に硫化水素による中毒事故があり、5日は点検をしていた。

市は、汚水をかき混ぜる作業で高濃度の硫化水素が発生し、漏れたとみている。

 

 

 

 

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20137191936分に共同通信から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。 

 

9日午後4時10分ごろ、世田谷区船橋のアパートの解体工事現場で、作業員の男性2人が倒れていると119番があった。

いずれも一酸化炭素(CO)中毒とみられ、意識不明で病院に搬送されたが間もなく死亡した。


警察によると、2人は20~30代。解体作業中の木造2階建てアパートの、1階にある部屋で倒れていた。
窓を閉め切った室内にガソリンを燃料に使う発電機があり、警察はCO中毒とみて詳しい状況を調べるとともに、2人の身元の確認を急いでいる。


現場は、小田急線千歳船橋駅の北西約800mの住宅街。 

 

出典URL

http://www.47news.jp/CN/201307/CN2013071901001433.html

 

 

 

 

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20137141015分にNHK青森から、また715日付で読売新聞青森版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。  

 

13日午後8時ごろ、弘前市大森にある養豚場の地下の浄化槽の中で、養豚場の経営者(63歳)と、従業員で親せきの男性(36歳)の2人がし尿などがたまった液体の水面に浮かんでいるのを家族が発見した。
2人はおよそ2時間かけて家族によって引き揚げられたが、すでに意識はなく、駆けつけた警察官が死亡を確認した。


警察などによると、13日午前11時ごろから浄化槽の修理にあたっていたが、夕方になっても帰宅しなかったため、家族が探したところ2人を発見したという。
浄化槽は当時、2m50cmほどの深さに1m50cmほどのし尿などの液体がたまっていたという。


警察は2人に目立った外傷がないことから、し尿などから出るメタンガスの中毒にかかって死亡した疑いもあるとみて詳しい死因を調べている。

 

県内の養豚業関係者によると、メタンガスは貯留槽内にたまりやすく、作業前の換気などが必要だと指摘する。
近くの別の養豚業者は「メタンガスがたまっていた場所に入ってしまったのでは」と推測する。
近所の人や民間調査会社によると、経営者は養豚業歴約40年のベテランだった。

 

出典URL

http://www.nhk.or.jp/lnews/aomori/6083031892.html?t=1373836530767

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/aomori/news/20130714-OYT8T00849.htm

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

メタンによる中毒事故など、これまで聞いたことがない。

kis-netでメタンの性状を確認した結果は下記。

無臭。

メタン自体は無害であるが、気中の酸素濃度を低下させて酸素欠乏を起こす。

許容濃度(ACGIH) 1000ppm。

ザックスの有害物質データブック(丸善)でも同様の記述だ。

どのメディアもメタン中毒と報じているが、酸欠あるいは硫化水素中毒だったのではないだろうか?

 

 

 

(2013年7月26日 修正1 ;追記)

 

2013717日付の東奥日報夕刊紙面に、死因に関する下記趣旨の記事が掲載されていた。

 

司法解剖の結果、2人の死因は窒息および硫化水素中毒の可能性があると、弘前署が17日発表した。

 

 

 

 

(2014年8月5日 修正2 ;追記)

 

厚労省が発表した2013年度に起きた硫化水素中毒事故まとめの4番目の事例として、この事故が掲載されていた。

(この情報をもとに、タイトルも修正した)

 

http://www.mhlw.go.jp/bunya/roudoukijun/anzeneisei35/h25_01.html

 

 

 

 

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2013622104分に千葉日報から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。また、622日付の千葉日報紙面にも、同主旨の記事が掲載されていた。

21日午前10時半ごろ、銚子市の銚子漁港に接岸したイワシ運搬船内で作業をしていた乗組員ら20歳から64歳までの男性6人が、相次いで気分が悪くなって倒れるなどし、病院に搬送された。
5人が中等症、1人が軽症で全員が快方に向かっている。

消防によると、船は海匝漁協(旭市)所属の第21恵比寿丸(19トン)。
64歳の乗組員が船底にある深さ2.6mの水槽に入り、ひざ下くらいにたまった海水を排水しようとしたところ、突然倒れた。
助けようとした乗組員ら5人も水槽内で倒れたり、甲板でうずくまるなどしていた。

救出のため救助隊が水槽内に酸素を送り空気を入れ替えて測定したところ、人体に影響がある濃度15ppmの硫化水素を検出。
救出後の再測定では濃度は40ppmに上昇していた。

水槽は、ふたをして2~3日、使用していなかったらしく、長時間密閉状態が続き、何らかの原因で発生した硫化水素が高濃度になって滞留したとみられる。

同漁港関係者は「長い間、働いているが、こんなことは初めて」と驚いていた。 

出典URL

http://www.chibanippo.co.jp/c/news/national/143275

 





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20136112233分に朝日新聞から、612139分に読売新聞から、6121212分と6132039分と614827分にNHK長崎から、また612日付の長崎新聞と613日付の朝日新聞長崎版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。   

 

11日午後5時半ごろ、長崎県雲仙市の旅館「H」から、「風呂で2人が倒れている」と119番通報があった。

警察などによると、源泉からひいた湯を一時的にためる屋外にあるタンクの中に男性従業員2人が倒れており、病院に運ばれたが、Yさん(59)の死亡が確認された。

もう一人のSさん(35)も、一時、意識が回復したが、その後、死亡した。


警察などによると、タンクは横3m、奥行き1.6m、高さ2m。天井に直径60cmの入り口があり、ふたを開けて中に入る仕組み。

 

2人は、同日午後3時ごろからタンクに入り、沈殿した硫黄分を含んだ汚泥を取り除く清掃作業をしていたといい、タンク内は空だった。

 

別の従業員が2人のうめき声を聞き、開いたふたからタンクの中を覗くと、はしごの下付近でYさんが仰向けに倒れ、Sさんが覆いかぶさるようにもがいていたという。

この従業員が電動ノコギリでタンクの側面を切断し、救急隊とともに救出した。

 

2人は、マスクは着けていなかった。

中に風を送り込んで換気するための扇風機もそばに置いてあったが、事故後、2人が倒れているのを見つけた男性従業員が換気が必要だと思い、置いたものだという。

 

消防が、救出を終えた午後6時すぎにタンク内のガス濃度を測ったところ、硫化水素が4ppm、一酸化炭素が6ppmだった。

作業に問題はない濃度だが、空気が入って薄まった可能性があるという。

 

警察では、12日、遺体の司法解剖を行い、その結果、死因は硫化水素中毒の疑いがあることがわかった。

警察では死因の特定を進めるとともに、事故の原因や作業の安全管理の体制について調べている。


「H」を経営する会社によると、タンクは約1年2か月前に設置。

Yさんが『中を洗浄しようか』と提案し、この日が初の清掃だった。

 

旅館の別のタンクは、水を流して水圧で汚れを落としており、旅館の上司はSさんに、同じやり方で清掃するよう指示した。

だが、タンク内に入らないように注意はしなかったという。

 

同社側の幹部は、「どうしてタンク内に倒れていたのか分からない。水圧で落ちない汚れを落とそうとしたのではないか」、「清掃の手順について設置業者から説明はなく、作業マニュアルもなかった」と語った。

 

タンクを製造した設備会社によると、タンクの中では、温泉成分による有毒ガスの発生や酸欠のおそれがあるため、注意事項として、作業の際は換気扇などで換気することや、外に監視員を配置することを呼びかけているという。

 

同旅館は、雲仙市役所から南東に約13km離れた雲仙温泉街の一角にあり、有数の高級旅館として知られ、広大な敷地に客室が点在している

この日は休業で、客はいなかったという。

 

出典URL

http://www.asahi.com/national/update/0611/SEB201306110019.html   

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130611-OYT1T01171.htm

http://www.nagasaki-np.co.jp/news/kennaitopix/2013/06/12085827010608.shtml

http://www.nhk.or.jp/lnews/nagasaki/5035233631.html?t=1371073649577

http://www.nhk.or.jp/lnews/nagasaki/5035271291.html?t=1371156121448

http://www.nhk.or.jp/lnews/nagasaki/5035288261.html?t=1371243760818

 

 

 

(2013年6月19日 修正1 ;追記)   

 

2013614日付で朝日新聞長崎版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。   

 

労安法に基づく酸欠則では、硫化水素が発生する場所で作業をする際は、酸素濃度の測定や換気をして、外部に監視人を置くことを事業者に義務づけている。

 

タンクの製造元も、温泉成分でタンク内に有毒ガスがたまる恐れがあるとして、換気などを求めていた。

 

だが、警察や旅館側の説明によると、現場のタンクに換気設備はなく、濃度測定や外部からの監視もしていなかった。

 

 

 

 

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2013610日付で熊本日日新聞から、同日1951分にNHK熊本から、同日1729分にRKKから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

10日午前9時50分ごろ、阿蘇市役犬原の漬物製造販売会社「M物産」から、「工場内で作業中の女性が倒れた」と119番通報があった。

 

警察などによると、女性(50)は漬物を保管するサイロの中に入って漬物を取り出す作業中、意識を喪って倒れた。

サイロの外で作業をしていた男性(51)も消防に通報後、女性を助けようとしてサイロ内に入ったところ気分が悪くなり、嘔吐するなどの症状が出たが、自力で脱出したという。

2人は病院に搬送されたが、女性の意識はその後回復し、いずれも命に別条はないという。

この工場の倉庫には、高菜漬けを保管するための縦、横、深さがいずれも3mのコンクリート製の立方体状のサイロが10個ある。

2人は、工場でもっとも古い漬物の2年ものを漬けているサイロで、女性がサイロ内に入って漬物を容器に詰め、男性がその容器をタンクの上からロープを使って引き上げていたという。

 

2人が倒れたとき、この倉庫の入口のシャッターは開いていて換気扇も作動していたが、窓は閉め切ってあったという。

 

消防が、サイロ内の漬物上10cmの所で気体を調べたところ、硫化水素が検出された。
警察は、漬物を作る際に出た硫化水素に原因があったのではないかとみて調べている。 

出典URL

http://kumanichi.com/news/local/main/20130610004.shtml

http://www3.nhk.or.jp/lnews/kumamoto/5005190861.html?t=1370905125598

http://rkk.jp/news/

 

 




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20135302050分に朝日新聞から、下記趣旨の記事が状況図付きでネット配信されていた。また同日193分にNHK長崎から、531日付の朝日新聞長崎版(聞蔵)と61日付の朝日新聞西部版(聞蔵)からも、同主旨の記事がネット配信されていた。   

 

30日午前9時15分ごろ、佐世保市干尽町の水産会社「S丸」の佐世保営業所で、男性社員3人が作業所にある地下の汚水槽で倒れた。
病院に運ばれたがWさん(42)が死亡し、Eさん(59)とUさん(46)は意識不明の重体。


救助した際、汚水槽の中心付近で12~13ppmの硫化水素が検出されたこと、また死亡したWさんの遺体を司法解剖した結果、死因が硫化水素中毒とみられることから、警察は3人が汚水槽内で発生した硫化水素を吸ったとみて調べている。 


警察などによると、S丸は魚製品の加工業者。同営業所では魚の選別や出荷をしており、加工する過程でうろこなどの廃棄物が選別され、地下の汚水槽(深さ約1.7m)にたまる。
時々、除去しないといけないが、加工作業が休みの日にしていた。
50cm×80cmの四角い入り口から金属のふたを開けて汚水槽に入る仕組み。


この日は加工作業はなく、Uさんが汚水槽の中で廃棄物を取り出す作業をしていたところ、具合が悪くなった。
地上にいたWさんと異変に気づいて駆けつけたEさんが助け出そうと中に入り、次々と倒れたという。


こうした事故を防止するため、労安法酸欠則では、魚などの腐敗しやすいものや汚水などが入ったタンクや立て坑での作業の際は

□作業を始める前に空気中の硫化水素や酸素の濃度を測定する

□硫化水素濃度が10ppmを上回る場合は、換気を行う

□それでも下がらない場合は作業員に防毒マスクを着用させる

ことなどを義務づけている。



しかし、当時の濃度はこの基準を上回っていたが、汚水槽に換気口はなく、
3人は発見時、防毒マスクをつけていなかった。

 

佐世保労基署では、今回、事故のあった水産加工会社が、この規則の対象となる事業者か確認できていないとしているが、今後、現場の責任者から話を聞いて作業の安全管理に問題がなかったか調べることにしている。

現場はJR佐世保駅の南1.5km。佐世保港に面し、周囲に倉庫や工場、造船会社などがある。   


出典URL

http://www.asahi.com/national/update/0530/SEB201305300001.html

http://www.nhk.or.jp/lnews/nagasaki/5034959041.html?t=1369950584328    

 

 

また20135311118分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。    

 

この水産会社営業所の男性工場長(64)が31日朝、営業所近くにある別の会社の敷地内で首をつって死亡しているのが発見された。 午前7時頃、出勤した従業員が見つけ、110番した。
警察は自殺とみて調べている。


30日の事故を受け、警察は同日昼から午後10時頃まで署内で工場長から事情を聞き、その後、署員が市内の自宅に送り届けていた。遺書の有無などについては捜査中としている。  
  


出典URL

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130531-OYT1T00529.htm    

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

この工場長、また神鉄バスの社長と、事故関係者の自死が続いてしまった。 合掌・・・。

 

 

 

(2013年6月8日 修正1 ;追記)  

 

201364日付で朝日新聞長崎版(聞蔵)から、重体だった2人の意識が戻ったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。  

 

重体となっていた2人が入院していた病院によると、2人は現在も集中治療室で治療を受けているが、受け答えができるようになり、快方に向かっているという。

病院は、硫化水素中毒と低酸素脳症と診断している。

 

 

 

(2013年11月27日 修正2 ;追記)

 

20131126216分に毎日新聞から、自殺した工場長らが書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

長崎県警佐世保署は26日、事故後に自殺した工場長(当時64歳)を業務上過失致死傷容疑で書類送検した。

送検容疑は、5月30日、魚の廃棄物が入った地下タンクの清掃の際、換気などの安全管理を怠って硫化水素中毒で従業員3人を死傷させたとしている。
うち1人が死亡、2人が意識不明の重体となったが、回復した。

また、佐世保労基署は同日、清掃作業前に酸素と硫化水素の濃度測定を怠ったとして、同社と工場長を労安法違反容疑で書類送検した。

 

出典URL

http://mainichi.jp/select/news/20131127k0000m040080000c.html

 

 

 

 

 

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2013512日付で朝日新聞東京西部版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

10日午前0時25分ごろ、港区東新橋1丁目の下水道工事現場で、地中の鋼管の中で作業をしていた建設会社社員の男性(33)が地下の水中に落ち、病院に運ばれたが、同日午後9時ごろ死亡した。

 

警察によると、現場では直径80cmの鋼管を地中に垂直に埋め込み、下水道と接続する作業をしていた。

地中8mまで鋼管を埋めた時点で障害物に当たり、泥水が湧きだしたため、男性が縄ばしごで地下6mまで降りて調べていたところ、突然意識を失って水中に落ちたという。


(ブログ者コメント)

 

硫化水素中毒、酸欠、あるいは病気といったことが原因として考えられる。

 

 



(2014年8月5日 修正1 ;追記)

 

厚労省が発表した2013年度の硫化水素中毒事故のまとめによると、原因は硫化水素中毒だった。

(資料中の事例1)

 

http://www.mhlw.go.jp/bunya/roudoukijun/anzeneisei35/h25_01.html

 

 

 

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201331311分に読売新聞から、同日931分にNHK名古屋から、3121720分に朝日新聞からは写真と図解付きで、下記趣旨の記事がネット配信されていた。また、313日付の山梨日日新聞紙面にも同主旨の記事が掲載されていた。    

 

12日午後0時半頃、岐阜県美濃市富野の木材加工会社「Wテック」で、工場から出た木くずを集める集じん機を点検しようとした従業員の男性2人が倒れ、助けに向かった別の従業員も倒れた。


3人は病院に運ばれたが、いずれも死亡が確認された。死因は酸欠による窒息死。
警察は、何らかの原因で木くずが燃え、酸素濃度が低下した可能性があるとみて調べている。


警察によると、死亡したのは、いずれも同社社員のIさん(70)、Hさん(34)、Tさん(50)。
警察によると、木くずは、集じんパイプ(直径約30cm)からダクト(同約80cm)を経て3基の集じん機に集められる構造になっており、IさんとHさんは、2基目の集じん機(高さ約5.4m、幅約2.4m、奥行き約5.8m)とダクトの接続部分で、Tさんは、集じん機の中で倒れていた。  


IさんとHさんは、集じんパイプから煙が出ているのに気付き、確認のため集じん機に向かった。
その後、助けを求める声がしたため、Tさんは別の同僚(33)と助けに入り、意識を失って集じん機内に落ちたという。
捜査関係者は、「Iさん、Hさんを接続部分からダクトに押し上げようとしているうちに、意識をなくして落ちたのではないか」と推測した。

 

消防によると、Iさんらが倒れていた場所は、酸素濃度が空気中(約21%)の半分の10%ほどだった。


警察などによると、いずれも通常の作業着のままで酸素マスクなどはつけていなかったという。
木工会社の社長は、「木材を加工する際に火花が出て木くずから煙が出ることはまれにあり、以前にダクトでぼやが起きたときには作業員が自力で消火した。今回も状況を確認しようと見に行ったのではないか」と話している。


Wテックは、住宅のフローリングや壁などを製造する木質建材メーカー。従業員は35人。    

 

出典URL

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130312-OYT1T00896.htm

http://www.asahi.com/national/update/0312/NGY201303120006.html

http://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20130313/3155631.html     

 

 

その後、3141019分と3151059分に岐阜新聞から、CO2消火器が自動作動した可能性を示唆する、下記趣旨の記事がネット配信されていた。     

 

集じん機には煙や高温を感知した場合に炭酸ガスを充満させる消火装置が付いていたことが13日、同社への取材で分かった。
W社の関係者によると、当時は木材の穴開け加工をしており、摩擦熱で発火するなどした木くずを集じん用パイプが吸い上げ、煙が出たことにより消火装置が作動した可能性があるという。
警察は、装置が事故当時に作動、機内の酸素濃度が低下した可能性もあるとみて、安全管理体制などを調べている。

社長によると、5年ほど前にあった機内でのぼやで消火装置が自動的に作動したという。
その後、ダクト内に木くずがたまらないよう清掃を指示していたが、点検時のマニュアルはなかった。
社長は、「(死亡した)3人も装置の仕組みを分かっていた」としているが、3人は酸素マスクを装着していなかった。

集じん機の製造会社は、「設置した20年前はダクトに点検口はなかった。装置が働く可能性もあり、ダクトに人が入ることは想定していない」と指摘。
現在、炭酸ガスが使われた形跡があるかどうかをボンベメーカーに確認しているという。

一方、県警によると、通常時の血中CO2濃度は35.0~45.0mHgだが、3人はいずれも3~4倍で、死因は酸欠や二酸化炭素中毒による窒息死とみられる。   

 

出典URL

http://www.gifu-np.co.jp/news/kennai/20130314/201303141019_19556.shtml

http://www.gifu-np.co.jp/news/kennai/20130315/201303151059_19565.shtml

 

 

 

(2013年12月2日 修正1 ;追記)

 

20131129946分にNHK東海NEWS WEBから、二酸化炭素消火器で火が消えたのを確認しようと中に入ったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

今年3月、岐阜県美濃市の木工工場で、木くずがくすぶった集じん装置の中に入り、火が消えたのを確認しようとした作業員3人が、酸欠で死亡した事故をめぐり、岐阜労働局は、県内で木材加工を行っている事業所に、火災など緊急時の体制を整えるよう文書で求めた。


今年3月、美濃市富野の木工会社の工場では、中で木くずがくすぶった集じん装置に入り、二酸化炭素で火が消えたのを確認しようとした作業員3人が、酸欠のため死亡する事故があった。


この事故を調査してきた岐阜労働局では、作業員が空気マスクを着用しなかったことや、緊急時に指示を出す責任者も明確ではなかったことが事故につながったと28日までに判断したという。

 

このため、労働局は、県内で木材加工を行っているおよそ230の事業所に対し、作業員に安全教育を行うなどして、火災などの緊急時に対応できる体制を整えるよう文書で求めた。
岐阜労働局では、「同じような事故を防ぐ取り組みを今後も進めたい」としている。

 

出典URL

http://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20131129/3419771.html

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

新情報に合せて、タイトルも変更した

 

 

 

(2014年3月21日 修正2 ;追記)

 

2014320205分に毎日新聞から、立ち入りを禁止しなかったなどとして社長らが書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

関労基署は20日、同社社長(62)と最高顧問(67)の男2人と、法人としての同社を労安法違反容疑で書類送検した。
同署によると、容疑について社長は「酸欠状態になることを知らなかった」と一部を否認、最高顧問は認めているという。

送検容疑は、火災時は消火設備の作動で集じん機内が酸欠状態になることを知りながら、立ち入りを禁止せず、危険性を知らせる看板の設置なども怠ったとしている。
 
事故を巡っては、岐阜県警も業務上過失致死容疑で捜査している。

出典URL
http://mainichi.jp/select/news/20140321k0000m040066000c.html

 

 

3201636分にNHK岐阜からも、同主旨の記事が若干異なる表現でネット配信されていた。

 

同署の調べによると、集じん機には二酸化炭素を噴射する消火装置が設けられていて、3人はまだ二酸化炭素に満たされた状態のダクトに入り酸欠になったという。


このため同署では、酸素マスクなどを装着した人以外は立ち入り禁止にすべきなのに表示も設置していなかったとして、書類送検した。


Wテックでは「まだ詳しい状況を把握できていないため今のところコメントできません」と話しています。

 

出典URL

http://www.nhk.or.jp/lnews/gifu/3083121331.html?t=1395349696922

 

 

 

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2013115217分にNHK札幌から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

15日午前11時すぎ、夕張市清水沢の自転車販売店で店主の男性(82)が倒れていると、近所に住む男性の娘から消防に通報があった。
消防が駆けつけたところ、男性と80歳の妻が室内で倒れていて、2人とも病院に運ばれ、妻は意識を取り戻したが、男性は、まもなく死亡が確認された。


警察によると、男性は店舗の中で午前10時すぎから、注文を受けた家庭用の除雪機の修理を、エンジンを動かしたまま行っていたという。
警察は、一酸化炭素中毒とみて詳しい原因を調べている。


出典URL

http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20130115/fc4e22ccafdab266ebb814046171a15b.html
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2012年12月14日12時34分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
 
13日午後7時50分頃、千葉市中央区のJFEスチール東日本製鉄所千葉地区製鋼工場で、同社社員の男性(25)が、原料の鉄鉱石を溶解炉に注入する装置の作業窓に上半身を入れたまま意識を失っているのを同僚の男性社員が発見した。
男性は搬送先の病院で間もなく死亡した。

警察によると、男性は同日午後7時35分頃から、鉄鉱石の注入量を調節する弁に不具合があったため、装置の作業窓を開けて一人で点検していた。
警察は、一酸化炭素中毒などを起こした可能性があるとみて原因を調べている。

 
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20121214-OYT1T00475.htm
 
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 プロフィール Profile 
HN:
魚田慎二
性別:
男性
自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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