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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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20161281532分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

8日午後0時40分ごろ、大阪市中央区南船場の美容皮膚科診療所「T」の女性従業員から「ガス漏れで気分が悪くなった人がいる」と119番があった。

警察や消防によると、医師や看護師など20~40代の女性従業員7人が吐き気や頭痛の体調不良を訴えて搬送されたが、いずれも軽症という。

 

警察などによると、同日午前11時ごろ、診療所内の医療器具を滅菌させる「酸化エチレン」がガスボンベから漏れ出たとみられる。

診療所内には、当時、従業員ら15人と患者1人がいた。

ガスボンベは納入業者が回収する予定で、警察などが詳しい原因を調べている。

 

出典

診療所からガス漏れ? 7人が体調不良で救急搬送 大阪・南船場

http://www.sankei.com/west/news/161208/wst1612080052-n1.html

 

 

 

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2016128日付で朝日新聞大分全県版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

128日付で毎日新聞大分版からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

大分市の新日鉄住金大分製鉄所の構内で、6日午後11時35分ごろ、同社社員の男性(28)が倒れているのを、連絡が取れなくなったため捜していた同僚が見つけ、同社を通じて119番通報した。

約1時間後、搬送先の病院で死亡が確認された。

 

警察などによると、男性は同製鉄所の設備部所属。

製鋼工場内の7階の電気機器のある部屋で、1人で電気設備の点検をしていたという。

 

同製鉄所では、1~2月、高所から転落したり、溶けた高温の鉄に接触したりし、作業中に3件の死亡事故が起きている。

 

出典

新日鉄住金 工場内で社員死亡 /大分

http://mainichi.jp/articles/20161208/ddl/k44/040/342000c

 

 

129日付で朝日新聞大分全県版(聞蔵)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

8日、司法解剖の結果、死因は一酸化炭素中毒と判明した。

 

男性は、製鋼工場内の排ガス濃度を計測する部屋で、設備の点検を1人でしていたという。

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

〇COを含んだ排ガスを部屋まで配管で引っ張っていて、その配管から排ガスが漏れていた・・・といった可能性も考えられる。

 

〇他3件の死亡事故は、本ブログ別記事参照。

 

 

 

 

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1222347分に産経新聞westからは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

2日午後8時45分ごろ、大阪府摂津市のD社製作所で、「塩酸タンクから白煙が上がり、水をかけたら気分が悪くなった」と119番があった。

 

消防などによると、取引先である物流会社の19~42歳の男性社員6人が気分の不良を訴えて病院に搬送されたが、いずれも軽症という。

警察などが、事故原因を調べている。

 

D社などによると、同社はフッ素化学製品も製造しており、塩酸はその製造過程で生じたもの。

タンクの配管から約300ℓが漏れ出し、気化して白い煙が発生したとみられる。

 

近くにいた6人がみつけ、広がるのを防ぐため水をかけて薄めていたという。

 

出典

『D社製作所で塩酸漏れ 6人搬送、軽症』

http://www.sankei.com/west/news/161202/wst1612020089-n1.html

 

 

123012分にNHK関西NEWS WEBからは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

2日夜9時前、大阪・摂津市にあるD社の製作所から、「塩酸の水溶液が漏れた」と消防に通報があった。


警察と消防が駆けつけたところ、敷地内のタンクの配管から35%の濃度の塩酸の水溶液が漏れていて、薄めるための水が自動的に噴射された際に、近くを通りかかった19歳から42歳の作業員の男性6人が気化した塩酸を吸い込んで「気分が悪い」と訴え、病院に搬送された。


製作所の担当部長は、「ご迷惑をおかけして申し訳ありません。今後、原因を調べて再発防止に努めていきたい」と話している。

 

出典

工場で塩酸漏れ 6人搬送

http://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20161203/4935711.html

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

塩酸蒸気を吸ってしまった6人だが、「水をかけて薄めていた」のと「近くを通りかかった」のとでは、意味合いが全く違う。

おそらくは後者だとは思うが、前者であれば複数の問題がある。

 

 

 

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20161126852分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

今月16日に山口県下松市で、19日に長崎市で発生した2つのトンネル工事事故で、いずれの現場にも空気ボンベや一酸化炭素(CO)の濃度を常時観測する機器が備えられていなかったことが、捜査関係者の話で分かった。

 

いずれの機器も、CO中毒を防ぐため、厚労省のガイドライン(指針)で設置が求められており、逸脱していた疑いがある。

山口、長崎両県警は同様の事実を把握しており、業務上過失致傷容疑などで捜査している。


下松市の事故は16日正午ごろ発生。

ダムから工業地帯に工業用水を運ぶためのトンネルが老朽化したため、改修工事をしていた。

救助隊が駆け付けた際、CO濃度は立て坑(入り口)付近で180~200ppm、トンネル内は最大550ppmあり、9人が搬送された(いずれも軽症)。

 

長崎市の事故は19日正午ごろ発生し、1人が死亡、3人が軽症となった。

ダムから浄水場に水を運ぶトンネルの老朽化に伴う補修工事で、入り口から70~80mの地点でもCO濃度が700ppmあった。

現場はさらに奥の、入り口から約150~約180mの地点で、濃度がもっと高かった可能性がある。

 

工事を発注した山口県や長崎市によると、下松市の現場には軽トラック10台、ガソリン式発電機12台があり、長崎市の現場にもガソリン式発電機1台があった。

いずれも、機器の不完全燃焼によるCO中毒の疑いがある。

 

労働省(現厚労省)の定めたガイドライン(1998年)は

(1)空気ボンベなどを人数分以上備える

(2)CO濃度を継続的(常時)に測定し、上昇すれば警報で知らせる装置を設置する

などを求める。

 

しかし、山口県警の捜査関係者によると、下松市の現場には、空気ボンベもCO濃度の常時測定器もなかった。

工事関係者は取材に対し、こうした事実を認めたうえで、「アスベストを防ぐマスクはしていたが、ガス用ではなかった」と話した。

工事の元請け会社が事故の約2時間前にCO濃度を測った後は、測定されていなかったとみられる。

 

一方、長崎県警の捜査関係者によると、長崎市の現場でも、空気ボンベや警報機能のあるCO濃度の常時測定器はなかった。

 

なぜ、ガイドラインは守られないのか。

 

関係者によると、空気ボンベは買えば1台20万~30万円前後、レンタルでも5日間で約2万円~約5万6000円。

緊急時のために工事現場に一定の間隔で置いておけばいいのだが、「常時、担いでおかなければいけない」(長崎市の業者)との誤解もあり、配備が進まない。

 

また、CO濃度を常時計測する警報付き測定器は、小型のものでも1台5万~6万円。

福岡県内の建設業者は、「民間工事なら、発注者の企業が現場をチェックするので、請負業者は備える。しかし、自治体発注の工事はチェックが甘い」と指摘する。

 

これに対し、山口県は「受注会社が安全に責任を持つことを前提に契約している」、長崎市は「今回は契約上、発電機の持ち込みを禁止していた。契約内容をきちんと守るよう徹底する」とした。

 

厚労省の省令は「自然換気が不十分なところでは、内燃機関を有する機械を使用してはならない」と定め、違反すると、刑事罰がある。

ただ「換気する時は、この限りではない」としており、今回は、いずれの現場にも換気装置があった。

 

一方、ガイドライン違反には刑事罰はないが、厚労省化学物質対策課は、「ガイドラインは人命を守るためのもの。事業者には積極的に取り組んでほしい」としている。

 

 

工事現場での一酸化炭素中毒とみられる主な事故

 

1996年 7月 山梨県都留市の地下工事現場で2人死亡

2003年 8月 東京都文京区のマンション新築工事現場の地下で4人が搬送され、うち1人死亡

2008年 1月 北九州市八幡西区の送水管工事現場(地下)で3人死亡。ガソリン式発電機を使用

2008年 9月 三重県四日市市の市道に埋設された配水管の中で2人死亡

2016年 1月 札幌市豊平区のマンション新築工事現場で2人死亡

2016年11月 山口県下松市のトンネル工事現場で9人軽症(16日)長崎市のトンネル工事現場で4人搬送、うち1人死亡(19日)

 


【ことば】一酸化炭素(CO)

物質の不完全燃焼によって発生する無色無臭のガス。

空気とほぼ同じ重さで、吸い込むと血液の酸素運搬能力が低下する。

東京消防庁によると、濃度が300~600ppmの空気の中に4、5時間とどまると激しい頭痛や嘔吐に襲われ、700~1000ppmの中に3、4時間いると意識障害に陥る。

 

出典

トンネル工事事故 CO中毒防止の指針逸脱か 山口・長崎

http://mainichi.jp/articles/20161126/k00/00m/040/155000c 

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

本ブログの下松、長崎事例紹介記事に、それぞれ今回報道のポイントを追記スミ。

 

 

 

 

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201611192041分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

11192159分に産経新聞westから、11201959分と11211950分にNHK長崎からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

19日午前11時45分ごろ、長崎市三京町の導水用トンネルの補修工事現場で「作業員が酸欠状態になっている」と119番通報があった。

警察などによると、30~50代の作業員4人が病院に運ばれ、東京都大田区の会社員Aさん(男性、36歳)の死亡が確認された。

ほかの3人は軽症だという。

 

長崎市発注の老朽化に伴う漏水対策の工事で、下請けの東京の防水工事業者が、浸水しないよう内壁に防水効果がある薬剤を注入するため、電気ドリルで穴を開ける作業などをしていた。

 

補修箇所を確認するため、事故前、4人とは別の作業員が様子を見に行き、戻ってきた際に「酸欠かもしれない」と、体調悪化を訴えた。

トンネル内にいた4人の体調も悪くなり、搬送された。

 

消防によると、発生から40分ほどで作業員の救出にあたった際、トンネル内の一酸化炭素(CO)濃度はおよそ700ppmと、中毒症状が出る高い値を示していた。

 

化学物質による中毒について啓発などを行う日本中毒情報センターによると、400ppm以上の濃度に数時間さらされると酸素不足などにより呼吸や循環器にも影響がでて、1000ppmを超えると非常に重い症状に陥り、5000ppmでは5分で死亡するケースがあるという。

現場では、ドリルや照明の電源としてガソリン式の発電機を使っていたといい、換気用の送風機も使われていたという。

 

しかし、換気が不十分な場所で発電機を使うと不完全燃焼を起こしてCOが発生する可能性があり、市上下水道局は、「坑内で発電機を使うことは、通常は考えられない」としている。

 

会社側が市に出していた工事の手順などが書かれた「施工計画書」にも、トンネル内で発電機を使うことは書かれていなかったという

 

警察は、発電機が原因のCO中毒の疑いがあるとみて、当時の状況を詳しく調べている。

一酸化炭素中毒の症状について、長崎大学病院救命救急センターの田﨑修センター長は、「まずは頭痛がひどくなって、吐き気やめまいといった症状がでてくる。症状が悪化すると意識を失ってしまう。一酸化炭素は無味無臭で気づきにくく、血液中のヘモグロビンとくっつくと体内の組織に酸素が運べなくなり、酸素不足の状態になることが一番怖い」と述べた。


そのうえで、作業員が救助されたトンネル内の現場で測定された700ppmのCO濃度について、「5分から10分の短時間なら大きな障害や中毒は起きないと思うが、2時間くらい作業をすれば700ppmに2時間をかけあわせて1400ppmの一酸化炭素にさらされたことになるので、死亡に至る濃度だった可能性がある」と指摘した。

 

このトンネルは、ダムから浄水場まで水を運ぶためのもので、幅1.8m、高さ2m、延長2.8km。

2005年から20年まで、ほぼ隔年で総延長300mの補修工事を行う計画で、今年度の工期は10月から来年2月まで。

10月13日から始まっていた。

 

現場は長崎市中心部から北西約15kmの山中で、19日は、入り口から約150mから180mにかけての30m区間で作業をしていた。

 

救急車など11台が出動し、周辺は一時騒然とした。

 

出典

トンネル補修中に酸欠、4人搬送 1人は死亡確認 長

http://www.asahi.com/articles/ASJCM4DKNJCMTIPE00G.html

『坑内で発電機が作動 CO中毒か 作業員「酸欠かもしれない」と訴え』

http://www.sankei.com/west/news/161119/wst1611190072-n1.html 

トンネル事故で警察が現場調査

http://www3.nhk.or.jp/lnews/nagasaki/5034558661.html?t=1479673806676

救出時CO濃度700ppm

http://www3.nhk.or.jp/lnews/nagasaki/5034579871.html?t=1479763130379 

 

 

 

(2016年11月28日 修正1 ;追記)

 

20161126852分に毎日新聞から、現場にはCO濃度常時計測器が置かれていなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。 (本情報は、3日前に起きた下松市での事故とあわせた解説記事につき、別途、独立記事として掲載)

 

現場に空気ボンベや一酸化炭素(CO)の濃度を常時観測する機器が備えられていなかったことが、捜査関係者の話で分かった。

いずれの機器も、CO中毒を防ぐため、厚労省のガイドライン(指針)で設置が求められており、逸脱していた疑いがある。

 

 

 

(2017年1月14日 修正2 ;追記)

 

20161120日付と22日付の長崎新聞紙面に、下記趣旨のやや詳しい記事が掲載されていた。

 

市上下水道局が施工業者に確認したところ、作業前の酸素濃度に異常はなく、送風機はトンネルの外から内に向けて回し、換気をしていたという。

 

同局が入札前に参加予定業者に示した現場説明書の中で「トンネル内に発電機を持ち込まない」と明記していたことが、21日、同局への取材でわかった。

 

現場説明書には、工事内容や現場の情報などを示しており、業者は事前に確認して入札に参加する。

同局によると、安全対策の事項では、トンネル内の発電機使用に触れていなかったが、水質事故対策として「発電機など油流出の恐れのあるものを持ち込まない」と記載していた。

 

トンネル内には神浦ダムから手熊浄水場に送る水が通っており、発電機から燃料が流出し事故につながる恐れがあるためという。

 

 

 

(2018年1月13日 修正3 ;追記)

 

20181111833分にNHK長崎から、送風機は換気用でなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)

 

長崎労基署が調べたところ、作業員らは事故当時、トンネルの入り口から160m付近の自然の換気が不十分な場所でガソリン式の発電機を使って作業していたが、現場に置かれていた送風機が換気用ではなく粉じんなどを除くためのものだったうえ、現場から離れた場所に設置されていたという。


このため同署は、ガスによる健康障害を防ぐために必要な措置をとらなかったとして、工事を請け負っていた東京・北区の「S防水工業」と、当時、施工や安全管理を統括する立場だった42歳の現場責任者を11日、労安法違反の疑いで書類送検した。


同署によると、この責任者は調査に対し容疑を認めているという。

 

出典

トンネルCO中毒事故で書類送検

http://www3.nhk.or.jp/lnews/nagasaki/5034287401.html 

 

 

 

 

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20161116233分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

1117716分に中国新聞から、1117日付で山口新聞から、1117日付で朝日新聞山口版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

16日正午ごろ、山口県下松市下谷(くだたに)のトンネル工事現場で、作業員から「トンネル内に人が取り残されている」と119番があった。

 

トンネル内で作業していた男性8人と救助に入った男性1人の9人が、一酸化炭素(CO)中毒の疑いで病院に搬送されたが、いずれも意識はあって命に別条はない。

作業員たちは「息苦しい」、「動けなくなった」などの症状を訴えており、工事を発注した県や警察が、事故原因などを調べている。

 

この日は午前8時ごろから作業員10人がトンネルに入り、凹凸があったコンクリートの底面を平らにする作業をしていた。

 

途中で2人が外に出たが、残る19~58歳の8人が、地表に戻る予定だった午前11時半を過ぎても帰ってこなかったため、不審に思った別の作業員(43)がトンネル内に入り、8人が倒れているのを見つけた。

 

この作業員が1人をトンネルの外に連れ出し、さらに4人が作業用の運搬車に乗って自力で外に出てきたところを消防隊が救助した。

取り残された3人も、午後3時過ぎまでに救助された。

様子を見に行った作業員も救急搬送された。

 

現場は、作業用のトンネル入り口から約1.5km進んだ地点。

県企業局などによると、酸欠防止のため、作業前の酸素濃度の測定や送風機を設置するなどの対策を講じていた。

トンネル内では、換気用の送風機1台が動いて空気が送られていたというが、警察によるとCOの濃度が高かった。

 

工事関係者によると、現場では軽トラック10台、発電機12台、コンプレッサー5台、ポンプ13台が持ち込まれており、それらの排ガスが十分に換気されていなかった可能性があるという。

この日は午前9時に作業を始め、CO濃度は、同10時の測定の際は異常はなかったという。

 

県によると、トンネルは同県周南市の水越ダムから沿岸部のコンビナート企業に工業用水を送るための導水路。

全長15km、幅2.3m、高さ2.3mのかまぼこ型で、貫通している。

 

2017年度までの補修事業として、県企業局周南工業用水道事務所が工事を発注し、山口市の建設会社が受注。

今月11日から水を止め、特殊なコンクリートで床を覆って補強するために、老朽化したコンクリートをはがしていた。

同市と周南市の下請け3社の作業員が工事に従事していた。

 

 

厚労省によると、CO中毒で4日以上の休業を余儀なくされた労働災害は、2014年までの過去3年間で85件発生し、死傷者は136人。

その約半数を建設業が占めており、換気が不十分な場所でガソリンエンジンで動く発電機などを使ったのが主な原因だった。

 

出典

トンネル工事 作業員9人を搬送、CO中毒か 山口

http://mainichi.jp/articles/20161116/k00/00e/040/252000c 

トンネル工事、9人搬送 下松、一酸化炭素中毒か

http://this.kiji.is/171746295691314683

『CO中毒か 下松の工業用水トンネル工事中9人重軽症』

http://www.minato-yamaguchi.co.jp/yama/news/digest/2016/1117/1p.html

 

 

1119日付の朝日新聞山口版(聞蔵)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

警察によると、CO中毒の症状を訴えた作業員9人のうち、8人までが18日までに退院。

残る1人も、週明けには退院できる見通しという。

 

県によると、15日までの2日間で発電機や軽トラックなどが運び込まれたとみられ、無限軌道に荷台がついた作業車も持ち込まれていた。

これらの機械や車両は、クレーンでトンネル入り口から降ろし、現場付近まで移動させていたという。

事故当日は、コンクリートの床面を平らにする機械に圧縮空気を送り込むコンプレッサー5台も持ち込まれていた。

 

事故当時、トンネルでは、内部の空気を吸い出し、外に送り出すことで、空気の循環を生み出す送風機が作動していたとみられる。

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

詳細不明だが、19日付の朝日新聞(聞蔵)記事が正だとすれば、空気を吸いだすダクト口とCO発生源の位置関係が不適切だった可能性も考えられる。

というのは、ブログ者の手持ち情報に以下のような事例があるからだ。

 

2010824日掲載、2011416日転載)

換気方法不適切で軽度の溶剤中毒

http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/278/

 

 

 

(2016年11月28日 修正1 ;追記)

 

20161122日付で朝日新聞山口版(聞蔵)からは、事故時のやや詳しい状況が、下記趣旨でネット配信されていた。

 

前日の15日も水がトンネル内に流れ込んでいる状態で、作業員はポンプを使って、水の汲み上げ作業をした。

この際、複数の作業員が目の痛みを訴えたという。

ある作業員の家族は「『両目に尋常じゃない痛みがあった』と聞いた。この時、きちんと対策がとられていれば」と話した。

 

こうした作業員の体調もあり、事故当日は、トンネル内の換気を促す送風機が大型のものに換えられたというが、事故は起きた。

 

 

また、20161126852分に毎日新聞からは、現場にはCO濃度常時計測器が置かれていなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(本情報は、3日後に起きた長崎市での事故とあわせた解説記事。長崎事例は、別途、独立記事として掲載予定)

 

現場に空気ボンベや一酸化炭素(CO)の濃度を常時観測する機器が備えられていなかったことが、捜査関係者の話で分かった。

いずれの機器も、CO中毒を防ぐため、厚労省のガイドライン(指針)で設置が求められており、逸脱していた疑いがある。

 

出典

トンネル工事事故 CO中毒防止の指針逸脱か 山口・長崎

http://mainichi.jp/articles/20161126/k00/00m/040/155000c 

 

 

 

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2016982016分にNHK福井から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

981255分に共同通信から、981059分に朝日新聞から、9101317分にNHK福井からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

8日午前3時すぎ、坂井市三国町にある化学メーカーで化学薬品の製造中に有毒ガスが漏れ、従業員が倒れていると、会社から消防に通報があった。

従業員の男性(39)が福井市内の病院に搬送されたが、約1時間後に死亡が確認された。

司法解剖の結果、死因は硫化水素による中毒だったことが、捜査関係者への取材でわかった。

また、男性を助けようとした従業員が転倒して顔面を打ち、病院に搬送された。


警察の調べによると、工場ではメッキ加工に使う化学薬品の製造が行われていて、男性は、粉末状の薬剤をつくるタンクで発生する硫化水素を抜き出して液状化する作業をしていたが、何らかの原因で硫化水素が漏れ、高濃度のガスを男性が吸った可能性があるという。

 

会社の規定で定められていた防毒マスクは、着用していなかった。


会社の説明によると、男性1人で、7日夜11時半から作業を行っていたという。

警察によると、別の場所にいた従業員が異臭に気付いた。
硫化水素が外に漏れるようなことはなく、周辺の住民に影響はなかった。


現場は福井港の近くにある工業団地、テクノポート福井のなかで、周囲に住宅はほとんどなく、工場や会社の事務所などが立ち並んでいる。


警察は、作業の方法や薬剤をつくる装置に問題はなかったかなど会社から話を聞くなどして、硫化水素が漏れた原因を調べている。

 

(ブログ者 注記)

文字情報としては報道されていないが、NHKでは当時の状況を、現場の側面図を使って以下のように説明していた。

 

工場は3階建てで、男性が2階と3階にまたがって取り付けられている装置を使った作業中に起きた。

会社側の説明によると、男性は1人で、昨夜11時半から今朝8時半までの勤務で作業していた。

 

けがをしたもう一人の従業員は、2階と3階を行き来する別の作業をしていた。

 

男性は、3階で熱加工に使う化学薬品の製造過程で装置から硫化水素を抜き出す作業をしていた。

しかし午前3時ごろ、何らかの原因で漏れた硫化水素とみられる有毒ガスを吸った可能性があるとみられる男性が2階の階段下で倒れていたという。

 

出典

化学工場で有毒ガス 1人死亡

http://www3.nhk.or.jp/lnews/fukui/3055503181.html?t=1473373431202

福井で作業員死亡、有毒ガスか 1人軽傷、坂井市の化学工場

http://this.kiji.is/146402941069297141?c=39546741839462401

化学薬品会社で硫化水素漏れか、作業員1人死亡 福井

http://www.asahi.com/articles/ASJ982TBNJ98PGJB002.html 

ガス漏れ事故 死因は硫化水素中毒

http://www3.nhk.or.jp/lnews/fukui/3055576571.html?t=1473544713453 

 

 

 

(2017年5月20日 修正1 ;追記)

 

20175191943分にNHK福井から、責任者らが書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

去年9月、坂井市にある化学メーカーの工場で硫化水素を含む有毒ガスが漏れ作業員が死亡した事故で、警察は、マスクを着用させるなどの安全対策を怠っていたとして、工場の責任者らを業務上過失致死の疑いで19日までに書類送検した。


この事故は、去年9月、坂井市三国町にある化学メーカー「A化学工業」でメッキ加工に使う化学製品の製造中に硫化水素を含む有毒ガスが漏れ、このガスによる中毒が原因で39歳の男性従業員が死亡したもの。


男性従業員は、粉末状の薬剤を作る装置から硫化水素を抜き出す作業を行っていて、警察は、工場側の安全管理に問題がなかったか捜査を進めた。


その結果、有毒ガスはこの装置の配管から漏れていたほか、ガスが漏れた場合に備えて社内の規則で定めた防毒マスクの着用をさせていなかったことがわかった。


このため警察は、十分な安全対策を怠っていたとして、工場の責任者らを業務上過失致死の疑いで19日までに書類送検した。
会社によると、書類送検されたのは工場の責任者ら4人だという。


「A化学工業」はNHKの取材に対して、「今回の事故を重く受け止めています。消防や労働基準監督署の指導を受けて再発防止を徹底しています」とコメントしている。

 

出典

有毒ガス死亡事故で書類送検

http://www3.nhk.or.jp/lnews/fukui/3053543601.html 

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

「社内規則で定めた防毒マスクの着用をさせていなかった」と報じられている件だが、社内規則を守ることを徹底させていなかったということだろうか?

それとも、現場で防毒マスク不着用が常態化していたのに、それを黙認していたということだろうか?

 

 

 

 

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201687850分にNHK札幌から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

工事現場でCO中毒か6人搬送

http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20160807/4668601.html

 

6日午後2時半ごろ、利尻富士町鴛泊本町の保育所の改修工事現場で、作業員から「作業中に具合が悪くなった」と消防に通報があった。


警察などによると、現場では、54歳から74歳までの男性作業員6人が電動工具や小型の建設機械を使って床を剥がす作業をしていたところ、体がふらつくなどしたということで、6人とも病院に搬送された。
いずれも一酸化炭素中毒の症状とみられ、意識はあるという。


警察によると、現場は、ほこりが外に飛ばないように囲いをするなどしていて、風通しが悪い状態だったという。


このため警察は、使用していた電動工具などから一酸化炭素が発生し、うまく換気が行われなかったために中毒症状を起こした可能性があるとみて、詳しく調べている。

 

 

 

 

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201686日付で毎日新聞長野版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

男性死亡 タンク補修中に倒れ 松本の飲料工場 /長野

http://mainichi.jp/articles/20160806/ddl/k20/040/069000c 

 

4日午後4時35分ごろ、松本市の飲料メーカーS社の工場で、水をろ過処理するタンク(直径約1m、高さ約2m)の補修作業をしていた会社員の西田さん(男性、44歳)と同僚の男性(39歳)が倒れていると、119番があった。

 

西田さんは間もなく死亡が確認された。死因は不明。

同僚男性は意識はあるものの、松本市の病院に入院している。

 

警察が調べている。

 

警察によると、2人はタンクの定期点検と補修をしていた。

有毒ガスなどの発生の可能性は低いとみられる。

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

詳細不明だが、暫定的に酸欠カテゴリーに入れておく。

 

 

 

(2018年3月8日 修正1 ;追記)

 

2018351814分にNHK信州から、換気不十分による有機溶剤中毒だったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)

 

おととし、松本市にある飲料製造会社の工場でタンクの補修作業をしていた男性2人が中毒症状を起こし、このうち1人が死亡した事故で、労基署は、必要な安全対策を講じていなかったなどとして、2人を派遣していた会社と50歳の取締役を労安法違反の疑いで書類送検した。


書類送検されたのは、埼玉県上尾市に本店がありタンクの補修などを業務としている会社「M」と、安全管理を担当している50歳の男性の取締役。


労基署によると、この会社と取締役は、おととし8月、松本市にある飲料製造会社の工場で、会社から派遣されタンクの補修作業をしていた男性社員2人が有機溶剤による中毒症状を起こし、このうち1人が死亡した事故で、必要な安全対策を講じていなかったとして労安法違反の疑いがもたれている。


労基署によると、中毒の原因は、作業で使っていた有機溶剤がタンク内で温められて蒸気になったのを吸い込んだためだということだが、その後の調べで、会社と取締役が、定められた講習を受けた作業員を派遣せず、タンク内の蒸気を排気する設備を設けるなどの対策を講じていなかったことがわかり、5日、書類送検した。


労基署によると、調べに対し、会社側は容疑を認めているという。

 

出典

中毒死事故で会社など書類送検

https://www3.nhk.or.jp/lnews/nagano/20180305/1010002354.html 

 

 

371051分に産経新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

送検容疑は平成28年8月4日、松本市の飲料製造工場で有機溶剤のトルエンを使った作業を行う際、男性社員2人にマスクや排気装置を持っていかせるといった対策を取らなかった疑い。

 

作業中、社員の西田さんが中毒で死亡、もう1人が重体となった。

 

松本労基署によると、マスクなどの不携帯は、常習化していたという。

 

出典

『点検中に有機溶剤中毒死 タンク補修会社の取締役を書類送検』

http://www.sankei.com/affairs/news/180307/afr1803070009-n1.html 

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

直径1mの狭いタンク内で有機溶剤を使っていた際の事故。

ブログ者が過去に見聞きした事故と同じパターンのような気がした。

 

2011416日掲載

換気方法不適切で軽度の溶剤中毒

http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/278/

 

 

 

 

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2016722956分にniftyニュース(神奈川新聞)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

72283分にNHK横浜からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

撮影スタジオで16人搬送 川崎

https://news.nifty.com/article/domestic/society/12152-187367/

スタジオで体調不良16人搬送

http://www3.nhk.or.jp/lnews/yokohama/1056978931.html?t=1469223973511

 

21日午後8時20分ごろ、川崎市宮前区宮前平2丁目のアバコ撮影スタジオで、「撮影中に男女2人が気分が悪いと訴えている」と119番通報があった。

男女計16人が発熱や関節の痛み、倦怠感などの体調不良を訴え、病院に搬送された。


消防によると、16人は23~41歳で、呼吸困難やガス中毒の症状。

重傷者はいないという。

 

スタジオでは、午前7時ごろから、CM撮影用に床に水性ペンキ約10ℓを塗った。

その後、27人で撮影を行ったところ、午後1時ごろから数人が気分の悪化を訴え始めた。


消防隊が現場を調査したが、有毒ガス成分は検知されなかった。

換気が不十分だったとみられるという。

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

ブログ者は、水性ペンキであれば溶剤を使っていないので、中毒の危険はないと思っていた。

スタジオの広さは不明だが、27人が入っていたことから考えると、そう狭くはないと思われる。

また、ペンキ10ℓといえば、そう多いとも思えない量。

そういった状況で中毒事故が起きるとは・・・。

塗ったばかりだったとか、撮影用の照明の熱が揮発促進?といった側面もあったかもしれないが・・・。

 

水性ペンキでも中毒になるか調べたところ、以下の情報が見つかった。

油性ペンキに比べ危険性は低いものの、ゼロではない、といったところかもしれない。

 

『建設業における有機溶剤中毒予防のためのガイドラインの解説』

(平成9年3月25日 労働省)

「3.作業管理」について

(1)「危険有害性の少ない有機溶剤等を選択する」とは、塗装作業を行う場合に、有機溶剤を含有する塗料から水性の塗料に代替することを含むものである。

ただし、水性の塗料であっても、上記のMSDS等により、塗料等に含まれる化学物質の危険有害性について把握し、判断することが必要である。

https://www.mmm.co.jp/ohesd/regulations/pdf/reg06.pdf

 

『水性塗料成分1-メチル-2-ピロリドン及びテキサノールによる新築小学校の室内空気汚染』

2010年 室内環境 掲載論文 抄録)

北海道のオホーツク海に面した小学校において,新築校舎使用開始後,全児童17人中10人と教職員9人中3人が様々な体調不良を訴えたため,約1ヵ月後に近隣の地区センターへ避難して授業を行うことになった。

竣工後と症状発症後の民間検査機関による検査では,学校環境衛生基準に定められた8物質及び指針値の設定された13物質はいずれも基準値・指針値を下回っていた。

竣工後約6ヵ月を経過した時点で室内空気中化学物質を精査したところ,指針値の設定されていない1-メチル-2-ピロリドンと2,2,4-トリメチル-1,3-ペンタンジオールモノイソブチレート(テキサノール)が高濃度(前者の最高濃度:1000μg/m<sup>3</sup>,後者の最高濃度:290μg/m<sup>3</sup>翌月の測定では510μg/m<sup>3</sup>まで上昇)で検出された。

これら2種の化学物質は新校舎内壁面の塗装に使用された水性塗料成分であることが判明した。

これらの低減化を図るために換気の徹底とベークアウトを行った。

また,児童・教職員が体調不良を発生した時点の1-メチル-2-ピロリドンとテキサノール濃度を推定するために,学校の環境を模した温湿度条件で小形チャンバー法による放散量の測定を行った。

その結果,竣工後から校舎使用開始までの1-メチル-2-ピロリドンやテキサノールなどの減少量は少なく,校舎使用開始に伴う暖房の使用によりこれらの放散量が急激に増加し,校舎内の室内空気を汚染したことが推測された。

 

http://ci.nii.ac.jp/naid/130002151353

 

 

 

 

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2016624日付で中日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

23日午後1時20分ごろ、御嵩町と八百津町を結ぶ県道で建設中の伊岐津志トンネル(仮称、全長1363m)内で、道路舗装工事をしていた男性作業員7人が気分の不調を訴え、病院に搬送された。

一酸化炭素中毒か熱中症とみられるが、いずれも命に別条はない。

 

警察によると、7人は県内と名古屋市の20~62歳で、御嵩町側の入り口から約380mの地点で作業していた。

可児市の20歳が重症、ほかの6人は軽症だったが、全員が快方に向かっている。

 

トンネル工事は、県可茂土木事務所が発注。

この日は、元請けの大日本土木と下請けの6業者の計27人が、午前8時から作業していた。

警察が、作業環境や換気が十分だったかなどを調べる。

 

現場に残った40代の男性作業員は、「生コンを流している人が『気分が悪い』と言っていた。今日はとても暑く、自分も昼すぎから頭が痛くなってきた。空気が悪かったのだと思う」と話していた。

 

出典

トンネル工事の作業員7人搬送 御嵩-八百津

http://www.chunichi.co.jp/article/gifu/20160624/CK2016062402000038.html

 

 

6232216分に毎日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

624日付で朝日新聞岐阜全県版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

23日午後1時25分ごろ、岐阜県八百津町の建設中のトンネル内で作業していた工事責任者の男性(53)から「気分が悪いと作業員が訴えている」と119番があった。

可茂消防から救急車5台が出動し、症状を訴えた20〜62歳の男性7人を救急搬送した。

症状はいずれも軽く、命に別条はないという。

 

警察によると、トンネル内で舗装工事をしていた建設作業員の男性(20)が頭痛を訴えたのに続き、他の6人も同様の症状を訴えた。

 

現場は、県が発注した、御嵩町と八百津町を結ぶ全長1360mのトンネル。

当時は、作業員ら約30人がいた。

トンネル内は、生コンクリートの運搬車両など計42台が行き来しており、警察は、排ガスによる一酸化炭素中毒の可能性もあるとみて調べている。

 

出典

一酸化炭素中毒か トンネル内で作業中の7人搬送 岐阜

http://mainichi.jp/articles/20160624/k00/00m/040/109000c

 

 

 

 

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201642374分にNHK松山から、下記趣旨の記事がネット配信されていた

 

22日午後6時半ごろ、今治市のI社で、建造中の6,300トンの輸送船の内部で塗装作業を行っていた塗装工の男性(34歳)が船内で倒れているのを、同じ作業をしていた男性が見つけた。


通報を受けた消防が駆けつけたところ、男性は、すでに心肺停止の状態だったということで、搬送先の今治市内の病院で死亡が確認された。


警察によると、男性は、もう1人の作業員の男性と2人で、船内で塗装作業をしていたという。


船内は、作業に使われた塗料に含まれているガスが充満している可能性があるということで、警察は、船内の状況を確認しながら、詳しい原因を調べることにしている。

 

出典

造船所で塗装作業中の男性死亡

http://www3.nhk.or.jp/matsuyama-news/20160423/4790581.html

 

 

 

(2017年11月30日 修正1 ;追記)

 

201711281115分にNHK愛媛から、エアラインマスク?を使わせなかった容疑で現場責任者らが書類送検されたが社長は否定しているという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)

 

今治労基署は、新鮮な空気を得るために必要なマスクを男性に使用させなかったとして、27日、男性が勤めていた松山市に本社がある会社と現場責任者の書類を松山地検へ送った。


書類送検されたのは、松山市に本社がある船の塗装工事を請け負う会社の「H工業」と、38歳の男性の現場責任者。


同署によると、去年4月22日、今治市吉海町本庄の「I造船」の建造中の貨物船で、当時34歳の塗装工の男性が、周囲が鋼板で囲まれた区画内で床や天井などに吹き付け塗装を行っていたところ、その後、区画内で倒れているのが見つかり、死亡が確認された。


この事故について今治労基署は、男性が勤めていた「H工業」と現場責任者が、法令に基づき、ホースなどを通じて区画外から新鮮な空気を送り込み呼吸を保護するためのマスクを男性に使わせなければならなかったのに使わせなかったとして、きのう,書類を松山地検に送った。


これについて「H工業」の社長は、「従業員が亡くなったことについては責任を感じている。ただ、当時、マスクは使用させており、現場では最善の対応を取っていたと考えている。処分までに時間がかかりすぎて納得できない部分もあり、監督署の対応には不服がある」とコメントしている。

 

出典

塗装工事請負会社を書類送検

http://www3.nhk.or.jp/matsuyama-news/20171128/3071961.html 

 

 

 

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20164212155分に北海道新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

21日午前3時15分ごろ、室蘭市仲町、新日鉄住金室蘭製鉄所から、「高炉からのガス漏れで、作業員を病院に搬送した」と室蘭署に通報があった。

製鉄所の救急車で6人が搬送され、一酸化炭素中毒とみられるが、いずれも軽症。

製鉄所は、ガス漏れのあった配管の使用を止め、周囲への被害はなかった。

 

同署などによると、搬送されたのは、構内の「鉄道輸送センター」に詰めていた関連会社の4人と製鉄所の救助隊員2人。

午前1時ごろに輸送センターの1人が「頭が痛い」と訴えたため、別の1人がガス検知器を持って屋外に出たところ、ガスの反応があり、製鉄所の保安センターに連絡。

救助隊員が駆け付けた。

 

製鉄所では、鉄を溶かす際に発生する一酸化炭素が主成分のガスを、複数のガス管を通して別の施設に送っている。

ガス管は、鉄道輸送センターから数10m離れた場所に設置されていた。

構内のガス警報機は作動しなかった。

 

発生から通報まで遅れたことに、新日鉄住金広報担当は、「搬送作業に手間取ったため」と説明している。

 

出典

ガス漏れ6人軽症 新日鉄住金室蘭製鉄所

http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/society/society/1-0261874.html

 

 

421825分に時事通信からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

警察などによると、19~55歳の作業員4人は、同日午前1時ごろ、製鉄所内の輸送センターで、溶けた鉄を運ぶため待機していたときに、ガスを吸ったという。

 

ガス管から漏れたのは一酸化炭素を主成分とする「転炉ガス」で、警察は、詳しい事故原因を調べている。

 

出典

新日鉄住金製鉄所でガス漏れ=6人搬送、命に別条なし―北海道

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160421-00000030-jij-soci

 

 

421849分に読売新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

6人のうち4人は作業中で、ガス漏れを示す検知器で異常を知り、駆けつけた保安センターの2人も気分が悪くなったという。

 

転炉ガスは回収して、構内の燃料などに使われているという。

 

出典

ガス漏れで作業員ら6人搬送新日鉄住金室蘭

http://www.yomiuri.co.jp/national/20160421-OYT1T50015.html?from=ycont_top_txt 

 

 

4212031分にNHK北海道NEWS WEBからは、ガス漏れの原因に関し、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

21日午前1時ごろ、室蘭市仲町の新日鉄住金室蘭製鉄所で、製鉄所内の配管から燃料として使われる一酸化炭素が主成分の「転炉ガス」と呼ばれる有毒なガスが漏れ出した。


関連会社の作業員4人と、救助で駆けつけた自営救急隊2人のあわせて6人がガスを吸って病院に搬送され、いずれも症状は軽いものの、1人が入院したという。

ガスが漏れた配管は、転炉ガスに混じる不純物を取り除くためのもので、配管の先を水槽の中に入れ、水圧によってガスが漏れ出ないような構造になっていたが、その後の製鉄所などの調べで、水槽の一部が腐食して穴が開いているのが見つかったという。
このため、製鉄所では、この穴から水が抜けだして水圧が下がったことが原因でガスが漏れ出したとしている。


製鉄所では、同様の設備をすべて点検して、再発防止に努めることにしている。

 

出典

ガス漏れ 原因は水槽に穴

http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20160421/4728293.html

 

 

 

(2016年5月19日 修正1 ;追記)

 

2016422日付の北海道新聞紙面に、下記趣旨の補足的記事が掲載されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)

 

同製鉄所は、同日、ガスを送る際に発生する水分の回収容器に穴が空いていたことが原因だったと発表した。

 

同製鉄所によると、製鉄過程で生じる一酸化炭素を主成分とするガスは、燃料として再利用するため、配管を通って製鉄所内の各施設に送られる。

 

この時に発生する余分な水分を別の配管を通じて地面の下に置いた容器で回収するが、容器に直径5mmの穴が空いていた。

通常は容器内を水で満たし、水圧でガスが漏れるのを防いでいるが、穴から水が漏れて水圧が下がり、ガス漏れが起きたという。

 

同製鉄所は、「老朽化による腐食が原因とみられる」としている。

 

6人はいずれも軽症だったが、1人は経過観察で入院した。

 

 

 

 

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201631109分に日テレNEWS24から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

3112114分に産経新聞westからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

兵庫県西宮市で、酒にメタノールという液体を混ぜて夫を殺害しようとした疑いで、妻(48)が逮捕された。

妻は、夫(59)が飲む酒にメタノールを混ぜ、酒を飲んだ夫は意識不明の重体だったが、10日、死亡した。

兵庫県警は、11日、司法解剖の結果、死因は急性メタノール中毒による多臓器不全とみられると明らかにした。

調べに対し、妻は、「夫が飲む酒に燃料用アルコールを入れた」と話している。


燃料用アルコールとは、アルコールランプやコーヒーのサイホンなどに使用される燃料。

その成分の、70%から90%がメタノールだという。

 

無色透明で臭いも感じないメタノール。酒に混ぜても色や味が変わることはほとんどない。

昭和大学薬学部の沼澤聡教授によると、メタノールを口にすると、少量でも目に対して強い毒性が出てきて、場合によっては失明の危険があり、大量に飲んでしまうと死に至る危険性があるという。


死亡した男性は、今月6日、体調不良を訴え、病院を受診。

病院が「メタノール中毒の可能性のある患者がいる」と警察に通報したことから、事態が明らかになった。

捜査関係者によると、夫は、メタノールが入った酒を複数回にわたって飲んだ可能性があることが、新たにわかった。


妻は、酒にメタノールを混ぜたことは認めているが、「夫を殺害しようとは企てていません」と話し、殺意を否認している。

警察は、容疑を殺人に切り替え、動機や経緯を詳しく調べる方針。

 

出典URL

http://www.news24.jp/articles/2016/03/11/07324470.html

http://www.sankei.com/west/news/160311/wst1603110095-n1.html

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

○メタノールを経口摂取すると急性中毒を起こすことは知っていたが、それは単なる耳学問。

実際に死亡した事例に接し、改めてその毒性を認識した。

 

○こういった事件をデータベース化することは、ナチスの実験例と同様、好ましいことではないかもしれないが、危険性を身近に感じられるのではないかと思い、掲載した。

 

○メタノールの急性毒性については、職場の安全サイト掲載のMSDSに,「ヒトで約半数に死亡が認められる用量が1400 mg/kg」と記されている。

これは体重70kgで100g相当、コップ半分程度の量だ。

http://anzeninfo.mhlw.go.jp/anzen/gmsds/67-56-1.html

 

 

 

 

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20161191920分にNHK神戸から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

19日午後2時ごろ、姫路市広畑区の新日鉄住金広畑製鉄所の「第二エアセンター」というプラントで、姫路市内の配管工事会社の従業員の男性2人が、突然、意識を失って倒れた。
2人は病院に運ばれ、手当てを受けているが、このうち25歳の男性が意識不明の重体で、19歳の男性は意識を回復したという。


警察や会社によると、2人は、製鉄所が発注した仕事で19日午後2時ごろから、鉄を溶かすための一酸化炭素をためたタンクを結ぶ配管の古くなった弁を取り替える作業をしていたという。


作業を始めてまもなく、突然、一酸化炭素のガスが漏れ出したということで、警察は、2人が一酸化炭素を吸い込んだとみて会社の担当者から事情を聴き、ガスが漏れだした原因などを調べている。

 

出典URL

http://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/2025163781.html?t=1453236915380

 

 

120日付で朝日新聞播磨版(聞蔵)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

警察によると、2人は配管の清掃作業中に漏れ出した一酸化炭素を吸ったとみられ、そのうち1人は意識不明の重体。もう1人は、意識は回復したが、けがの程度は不明という。

 

警察などによると、2人は、この日、午前9時ごろから、配管の清掃作業をしていた。

配管(直径70cm)に取り付けられた弁を外す際に、誤って一酸化炭素が通っている配管側のネジを緩めたため、一酸化炭素が漏れ出したとみられる。

 

一酸化炭素は、製鐵所内の発電設備の燃料として使われているという。

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

ボルトを緩めるべきフランジと活きている配管のフランジとを、取り違えたのかもしれない。


もしそうだったとすれば、このような事故を防止するため、工事で開放するフランジには、設備のオーナー側が赤布を縛り付けるなどの工夫をしている事業所もある。

 

 

 

 

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20161131856分にNHK北海道NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

114013分に北海道新聞から、114018分にFNNニュース(北海道文化放送)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

13日午後0時10分ごろ、札幌市豊平区福住3条1丁目のマンションの新築工事現場で、作業をしていた男性2人が倒れているのが見つかった。
2人はいずれも札幌市西区に住む塗装会社の社員の男性(38歳)と塗装業の男性(46歳)で、心肺停止の状態で病院に運ばれたが、その後、2人とも死亡が確認された。


警察や消防によると、当時、2人は、建物8階の共用部分にある廊下で、塗料を吹き付ける機械を使い、壁に塗料を吹きつける作業をしていて、周辺には目張りがされて密閉された状態で、近くにはガソリンを燃料に使って空気を送り込む業務用のコンプレッサーや、ジェットヒーターなどが置かれていたという。


現場からは一酸化炭素が検出されていて、警察は、機械のエンジンが不完全燃焼したことによる一酸化炭素中毒の可能性があるとみて、詳しい原因を調べている。

 

出典URL

http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20160113/5003342.html

http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/society/society/1-0222537.html

http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00313542.html

 

 

2016116日付で朝日新聞北海道版(聞蔵)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

札幌豊平署は、14日、死因はいずれも一酸化炭素中毒だったと発表した。

 

 

 

 

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2015324日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正5として掲載します。

第1報(1/2)は下記参照。

http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/4716/

第1報(2/2)は下記参照。

http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/4717/

 

 

(2015年12月22日 修正5 ;追記)

 

201512152341分にNHK秋田から、改修工事の効果は限定的につき現在の源泉使用は廃止すべきとの最終報告が出たという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

ことし3月、秋田県仙北市の温泉の源泉付近で3人が硫化水素による中毒で死亡した事故について、市が設けた事故調査委員会は、現在の源泉を使う温泉施設は廃止し、別の源泉に切り替えるべきとする最終報告書をまとめ、市に提出した。


ことし3月、秋田県仙北市の温泉の源泉付近で湯の量や温度を調整する作業をしていた土木会社の従業員2人と市の職員のあわせて3人が、硫化水素による中毒で死亡した。


事故を受けて市が設けた専門家による事故調査委員会は、15日、会合を開き、事故の原因や提言をまとめた最終報告書を門脇市長に手渡した。


それによると、事故は地中に埋められた源泉から温泉施設に湯を引く管の熱などで雪の一部が溶けて穴ができ、その穴に管から漏れ出た硫化水素がたまり、高い濃度になったところに作業員らが入ったため起きたとしている。


また、報告書では、市が硫化水素の濃度を下げるため施設の改修工事を行ったものの、効果は限定的で、現在の源泉を使い続けることは将来、同じ事故を招く可能性があると指摘し、できるだけ早く別の源泉に切り替えるべきとしている。


仙北市は、別の源泉から湯を供給することを決め、来年10月末までには、必要な工事を終えることにしている。
仙北市の門脇市長は、「新たに作った安全管理の作業マニュアルのもと、安全対策を強化していく」と話している。

 

出典URL

http://www3.nhk.or.jp/lnews/akita/6013649981.html?t=1450210357391

 

 

1216日付で毎日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

市設置の事故調査委員会(委員長、林信太郎・秋田大教授)は15日、事故報告書をまとめた。

 

当時、現場には致死量を超える5000ppm以上の硫化水素が滞留していた可能性があると指摘。

「切り替えが可能ならば早期に実現するよう強く提言した」とし、事故の舞台となった施設の廃止を提案した。

 

施設は、高濃度ガスが噴き出る源泉と沢水を混ぜ、約5km離れた田沢湖高原温泉郷に供給している。


事故は3月18日、源泉から約200m下流にある雪原の穴で作業員2人と市職員1人が倒れ死亡。

ガス検知器やガスマスクを使っていなかった。

 

市は今夏、源泉施設の排気機能を強化する改修工事を実施したが、この日までに十分、ガス濃度を抑えるには至らなかった。

 

報告書は「同様の事故が起きる可能性は否定できない」とし、安全対策徹底のためにも施設を廃止すべきだとした。

 

出典URL

http://mainichi.jp/articles/20151216/ddl/k05/010/009000c

 

 

 

(2016年6月1日 修正6 ;追記)

 

20165312128分に毎日新聞から、書類送検されていた当時の次長が不起訴になったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

秋田地検は、31日、業務上過失致死容疑で書類送検された当時の市企業局次長兼工務課長の男性(60)を、容疑不十分で不起訴とした。

予見するのは難しかったと判断した。

 

事業者の市とともに書類送検されていた労働安全衛生法違反容疑は、起訴猶予とした。

 

出典URL

http://mainichi.jp/articles/20160601/k00/00m/040/092000c

 

 

 

 

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20151215117分と1215623分にNHK首都圏NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

14日午後5時半ごろ、群馬県嬬恋村の万座温泉にあるホテルの従業員から、「ホテルの温泉施設で男性2人が倒れている」と消防に通報があった。

警察によると、お湯の量や温度を調節する調整室と呼ばれる部屋で配管の点検作業などをしていた男性作業員2人が倒れていて、一時、意識不明となったが、いずれも意識は回復したという。

警察によると、2人はホテルの施設の修理などを担う会社に勤めていて、14日は2人で配管の修理や点検をしていたという。
2人のうち1人が倒れ、もう1人が救出しようとして、一旦、気を失って倒れたという。

調整室では、床のフタを外すと床下を通る配管が見えるようになっていて、2人が見つかった際、フタがずれていたという。

調整室の中はホテルの従業員によって換気が行われ、硫化水素は検出されなかったということだが、警察と消防は硫化水素による中毒とみて、15日午前10時前から、あわせて25人の態勢で現場検証を行っている。

ホテルなどによると、2人が点検していた配管はホテルから1kmほど離れた源泉からお湯を引くために使われていたという。

警察と消防は、何らかの原因で硫化水素が発生したとみて、事故の詳しい原因を調べている。


出典URL

http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20151215/4315641.html

http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20151215/4313771.html 

 

 

12151819分にNHK前橋から、121660分に上毛新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

消防によると、事故当時の状況を再現するため配管のバルブを開いてお湯を通したところ、人体に影響を与えるほど高い100ppmを超える濃度の硫化水素が空気中から検出されたことが分かった。


また警察によると、作業員らは宿泊客から「お湯の温度が低い」とか「お湯の量が少ない」といった指摘を受けて、現場で作業をしていたという。

 

同ホテルは当面の間、10カ所ある浴場のうち、8カ所の利用を中止することを決めた。

 

出典URL

http://www3.nhk.or.jp/lnews/maebashi/1064334661.html?t=1450210969684 

http://www.jomo-news.co.jp/ns/3314501957271363/news.html

 

 

12161752分にNHK前橋からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

2人の作業員は本来着用すべきだったガスマスクを着用していなかったことが、警察への取材で分かった。

警察と消防は、硫化水素による中毒とみて、15日、現場検証を行った。
これまでの調べで床下の配管の接合部分が外れていたことがわかり、警察は、配管から温泉が漏れ出す状況にあったことが硫化水素の発生につながったのではないかと見て、配管が外れていた原因などを詳しく調べている。


更に、その後の警察の調べで、2人の作業員は調整室で作業をする際にガスマスクを着用しておらず、硫化水素の発生を検知するガス検知器も使用していなかったことが分かった。


ホテルによると、調整室で作業を行う場合はマスクと検知器を使用する規則があったということで、「ふだんから使用を指導していたが、今後はこのようなことがないよう再発防止に努めたい」とコメントしている。

 

出典URL

http://www3.nhk.or.jp/lnews/maebashi/1064364561.html?t=1450297375476

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

詳細は不明だが、点検のため温泉が通っている配管を外したところ、中から硫化水素が出て・・・ということだったのかもしれない。

 

 

 

 

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20151222235分にNHK岡山から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

ことし7月、倉敷市の水島コンビナートにある製油所で石油から不純物を取り除く作業をしていた男性が突然倒れ、一時意識不明になった労災事故で、倉敷労基署は、安全管理を怠ったとして、JX日鉱日石エネルギーと、この会社の社員3人を、労安法違反の疑いで書類送検した。
書類送検されたのは、JX日鉱日石エネルギーと、この会社の安全管理などを任されていた48歳のグループマネージャーなど3人。

同署によると、JX日鉱日石エネルギーの水島製油所では、ことし7月、60代の男性作業員がガソリンなどを精製するため、重油を分解して硫黄などの不純物を取り除く装置を操作していた際、配管から出た硫化水素を吸って一時意識不明となり、7日間入院した。

同署で調べたところ、作業員はこうした化学物質を扱う作業を行う際に着用が義務づけられている空気呼吸器が付いたマスクをつけておらず、会社と安全管理をする立場の社員3人がマスクの使用状況の監視をできていなかったという。

このため、同署は、2日、会社と3人の社員を労安法違反の疑いで書類送検した。

JX日鉱日石エネルギーは、「今回の件で迷惑をかけてしまったことを重く受け止めている。今後、安全対策を徹底し、再発防止に努めていきたい」とコメントしている。


出典URL

http://www3.nhk.or.jp/lnews/okayama/4023981471.html?t=1449093119022

 

 

122161分に産経新聞westからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

作業員の呼吸用保護具の使用を監視する業務を怠ったとして、倉敷労基署は、2日、労安法違反の疑いで、JX日鉱日石エネルギー(東京都千代田区)の製油グループのグループマネージャーら3人と、法人としての同社を書類送検した。

 

送検容疑は、今年7月1日に同社水島製油所(岡山県倉敷市)で、原油から硫化水素を抜く作業中、配管から出た硫化水素を吸引させないように、男性作業員(61)に呼吸用保護具を着けさせる業務をしなかった疑い。

 

作業員は硫化水素を吸入して一時意識不明となり、硫化水素中毒で7日間入院した。

 

同社の広報担当者は、「事実関係の確認を進める」と話している。

 

出典URL

http://www.sankei.com/west/news/151202/wst1512020067-n1.html

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

どのような作業をしていたのだろうか?
どこから硫化水素が漏れたのだろうか?

 硫化水素を含んだガス、あるいは液体が存在する設備を開放する作業をしていた?
あるいはサンプリング?

 

 

 

 

 

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20151211915分にNHK東海NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

122日付で毎日新聞愛知版からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

1日午後1時すぎ、東海市にあるトヨタ自動車の積み出し拠点、名港センターの関係者から、「車両積載作業中、運搬船の中で異臭がして体調が悪くなった人がいる」と消防に通報があった。

消防と海保によると、車の積み込み作業中に20代から40代の作業員の男性13人が目やのどに痛みを訴えて、救急車で病院に搬送された。いずれも、症状は軽いという。


作業は午前中から行われていたが、1時間の昼休みをとって正午に再開したあと、およそ40分ほどして作業員が体調不良を訴えたという。

船内で痛みを訴えたが、救急車が到着した時には、全員が岸壁にいた。


これまでの調べで、臭いの原因となるようなガスは検知されていないという。
消防と海保が、詳しい状況や原因を調べている。


現場は、およそ2万5000台の車を保管することができるトヨタ自動車の海外向けの積み出し拠点。

 

出典URL

http://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20151201/3943581.html

http://mainichi.jp/area/aichi/news/20151202ddlk23040159000c.htm

 

 

 

 

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魚田慎二
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自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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