2022年10月10日18時15分にFNN PRIMEから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
羽田空港の玄関口、JR浜松町駅で10日朝、異臭騒ぎがあり、女性清掃員が病院に搬送された。
連休最終日の10日、規制線が張られ、物々しい雰囲気となっていたのは、東京・港区のJR浜松町駅。
ホームの階段は封鎖され、改札口には防護服を身にまとった消防隊員の姿が確認できる。
午前9時半過ぎ、浜松町駅の男性駅員から「清掃員がせき込んでいる。塩素の臭いがする」と、110番通報があった。
警視庁によると、60代の女性清掃員が、男子トイレのごみ箱から300mlほどが入るプラスチック製の白い容器を発見。
容器には、液体が入っていた。
清掃員が洗面台に捨てている最中に、体調不良を訴えたという。
女性清掃員はその後、病院に搬送されたが、命に別条はないという。
一時騒然とした浜松町駅だが、午後4時現在は臭いも消え、通常通りとなっている。
駅の利用者は、身近に起きた異臭騒ぎに恐怖を感じていた。
駅利用者「(臭いは)自分には見えないけれど、身近に人が倒れているというのは怖い」、「消毒してるのかなくらいで終わっちゃうかもしれないので、それで倒れた方がいるのは怖い」
警視庁は、液体の成分の特定を進めるとともに、容器が捨てられた経緯について調べている。
https://www.fnn.jp/articles/-/428724
2022年9月16日6時10分にYAHOOニュース(上毛新聞)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
15日午前11時5分ごろ、群馬県板倉町大蔵の食品香料製造会社の板倉工場で、社員から「従業員が体調を崩している」と119番通報があった。
工場内で香料の製造作業に従事していた社員3人が体調不良を訴えて病院に運ばれ、栃木県佐野市の男性(48)が死亡したほか、男性社員(30)=同町=が意識不明の重体、男性社員(41)=群馬県館林市=が軽傷。
タンク内から高濃度の一酸化炭素(CO)が検出されており、群馬県警館林署は中毒になったとみて調べている。
同署などによると、3人はコーヒー豆を熱して出る蒸気を冷却して香り付きの液体にし、円柱状のタンク(直径約120センチ、高さ約170センチ)に移す工程で作業していた。
死亡した男性と意識不明の男性は、何らかの原因でタンク内にいた。
軽傷の男性が大声でタンク内にいる2人に気付き、タンク上部の直径約45センチの穴から救出した。
当時、タンク内に液体はなかったという。
2人は搬送時、意識がない状態だったとみられる。
軽傷の男性もその後、体調不良を訴えた。
通常はタンク内に入ることはないといい、同署は当時の状況や原因を詳しく調べている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/e63974270e844955d0d34284dd3b8358fd6b036d
9月16日0時39分にNHK NEWS WEBからは、タンクの中で意識を失った1人を別の作業員が助けようとしているのを周囲にいた作業員が見つけたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
15日午前11時すぎ、群馬県板倉町大蔵の「H香料株式会社板倉工場」で、タンクの中で意識を失った作業員1人を別の作業員が助けようとしているのを、周囲にいた作業員が見つけました。
通報を受けた消防が駆けつけたところ、タンクの中にいた2人はいずれも意識を失っていて、周囲にいた作業員1人も頭痛とめまいの症状を訴えて病院に搬送されました。
警察によりますと、このうち栃木県佐野市の作業員の芝宮さん(48)の死亡が搬送先の病院で確認されました。
警察によりますと、当時、芝宮さんたちはコーヒー豆を蒸留させた蒸気をタンクにためて液体化させる作業をしていたということです。
また、現場では高濃度の一酸化炭素が検出されたということです。
警察と消防が当時の詳しい状況を調べています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220916/k10013820241000.html
9月15日23時24分に毎日新聞からは、死亡した男性はタンク内に落下したとみられるなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
15日午前11時ごろ、群馬県板倉町の食品用香料などを製造する「H香料」の工場で、男性作業員3人が体調不良となり、病院へ搬送された。
県警によると、このうち栃木県佐野市赤見町の芝宮さん(48)が死亡した。
30歳の男性は搬送時に意識がなく、41歳の男性は軽症。
現場から高濃度の一酸化炭素が検出され、群馬県警は中毒になったとみている。
芝宮さんは、コーヒー豆を蒸留して作った液体をためるタンク内で倒れていた。
意識不明となった男性は芝宮さんを外に出そうとタンク内に入り、さらに別の男性も駆け付け、タンク外に出た。
タンクは直径約1・2メートル、高さ1・7メートルの円筒形で上面にふたがあり、芝宮さんは落下したとみられる。
事故当時、内部に液体はたまっていなかった。
通常はタンクに作業員が入ることはないといい、県警が詳しい状況を調べる。
(共同)
https://mainichi.jp/articles/20220915/k00/00m/040/340000c
9月17日6時10分にYAHOOニュース(上毛新聞)からは、会社は事故調査委員会を立ち上げる、タンク上部には薬剤などを投入するための直径45㎝の開閉式の穴があったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
会社は16日、同工場の社員らでつくる事故調査委員会を立ち上げると発表した。
会社は「早期に事故の原因究明と再発防止策を検討していく」としている。
事故を巡っては、コーヒーの香りがついた液体を入れるタンク内にいた男性社員(48)が死亡、男性社員(30)が意識不明の重体となった。
2人の救助に当たった男性社員(41)も軽傷。
3人とも一酸化炭素(CO)中毒とみられる。
群馬県警館林署によると、タンク上部に直径約45センチの開閉式の穴があり、外から薬剤などを投入していた。
通常は香料の製造作業中にタンク内に人が入ることはなく、同署は2人が何らかの理由で自ら入ったか、誤って落下したか、当時の状況を詳しく調べている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/948991ec6a47a325685c1be3d15219b4b3d2e3d0
9月16日16時58分にNHK群馬からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。(記事は転載省略)
https://www3.nhk.or.jp/lnews/maebashi/20220916/1060012953.html
(ブログ者コメント)
直径1.2m、高さ1.7mのタンクといえば、大人2人が立って入ってキツキツのイメージ。
1人が中で倒れていても、助けに入ると、その人を踏みつけそうだ。
かといって、タンク内に上半身を入れるだけでは、倒れている人に手が届かないかもしれない。
3人がどのような動きをしていたかは不明だが、要は、酸素やCO濃度を計測することなく不用意にタンク内を覗き込む、あるいは頭を入れる、そういう行為をしてはダメという教訓的事例のような気がする
2022年8月24日10時40分にNHK静岡から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
23日昼過ぎ、浜松市南区にある「スズキ」の本社の食堂で、ちゅう房にいた50人あまりの従業員のうち、20代から70代の男女14人が体調不良を訴えて市内の病院に搬送されました。
警察によりますと、14人はいずれも食器などを洗う洗浄室の近くにいて、このうち数人に一酸化炭素中毒の症状がみられましたが、命に別状はないということです。
消防の調査で、現場からは一酸化炭素が検知されていますが、警察などによりますと、当時、洗浄室ではお湯を沸かすためのボイラーが使われていたということです。
警察は、ボイラーの不具合が原因で一酸化炭素が発生した可能性があるとみて、24日午前中から消防と現場検証を行い、換気が適切に行われていたかなど、当時の状況を詳しく調べることにしています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/shizuoka/20220824/3030017050.html
8月23日18時6分にFNN PRIME(テレビ静岡)からは、14人が体調不良を訴えた時の状況など、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
浜松市消防局によると、午後0時52分、スズキ本社の女性従業員から「厨房で複数の人が倒れている」と、119番通報があった。
消防が駆けつけると、本社の建物1階で、14人が倒れたり体調不良を訴えていた。
関係者によると、その14人は食堂で働くスタッフ。
現場となったのは、食器などを洗う洗浄室で、頭が痛い、目が回るといった症状を訴えていたという。
中には一時、意識を失う人も。
本社からは、ぐったりした人がストレッチャーに乗せられ、次々と救急車で搬送されていった。
病院に搬送された40代の女性は、直ちに救命措置が必要な重症、4人が中等症、9人が軽症とみられ、優先度の高い人から搬送された。
スズキのウェブサイトに掲載されている食堂の写真。
現場は、この食堂で使われる食器を洗う洗浄室。
スズキの本社には、およそ1万人が働いていて、食堂では委託を受けた55人のスタッフが調理にあたっていた。
調理場で働く男性は、休憩から戻ったところ、何人も倒れていたのを目の当たりにしたという。
調理場で働く人:
「女性の洗浄スタッフが、6人倒れちゃったんですよ。男女交ぜて10人くらい。高齢者が多いです。無味無臭というか、においはなかったです。洗浄室と調理場は隔離されているからドア1枚で、そこ(洗浄室)は、お湯で食器を洗う部屋。何千人も社員が食べた食器が一気にベルトで流れてきますから、そういう(洗浄)作業をされている方たちが具合悪くなってしまった」
消防は、現場の状況から一酸化炭素中毒の可能性があるとみて、くわしく調べている。
https://www.fnn.jp/articles/-/406979
8月24日21時1分にYAHOOニュース(静岡放送)からは、専門家は燃焼トラブルと換気の不具合が重なった可能性を指摘しているという、下記趣旨の記事が現場の見取り図付きでネット配信されていた。
・・・
考えられる事故原因について、化学に詳しい専門家に聞きました。
<静岡理工科大学 山崎誠志教授>
(Q.考えられる事故原因は?)
「(大型の食洗器が関係する)その場合は機械の燃焼系のところにトラブルがあってうまく燃えていない完全燃焼せず、不完全燃焼した形での器具の不具合ですね」
山崎教授は、これにもう一つの条件が重なったのではないかと指摘します。
<静岡理工科大学 山崎誠志教授>
「換気が影響しているのかなということは考えられます。例えば、換気扇ですね。換気ダクトに油が付着してて換気がうまくいっていなかったとかですね」
https://news.yahoo.co.jp/articles/9545913cc7248d36ae9dfa4bbc08fa954467409c
8月25日21時10分にYAHOOニュース(静岡放送)からは、厨房には警報機が設置されていたが一酸化炭素検知機能はなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
スズキなどによると、厨房にはガス漏れを検知する警報機が設置されていたが、一酸化炭素を検知する機能はなかったため、警報が鳴らなかったという。
一酸化炭素を検知する警報機に関しては法的な設置義務はないが、スズキは今回の事故を受け、すでに一酸化炭素を検知する警報機を厨房に設置したと話している。
https://news.yahoo.co.jp/articles/09267dede733310069dfc16c6b4418fe3904d319
8月26日12時7分にYAHOOニュース(静岡朝日テレビ)からは、洗浄室の換気扇は動いていなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
捜査関係者によりますと、洗浄室の換気扇が事故当時、何らかの事情で動いていなかったことが新たにわかりました。
また、洗浄室内にある大型洗浄機など複数の機械に不具合は見つかっていないということです。
警察などは、換気扇が動いていなかった経緯を詳しく調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/3f6bce2ec8599fb807d2fa1dfc4c6cd02286ae60
2022年5月11日18時23分にNHK新潟から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
おととし5月、上越市の上信越自動車道の上り線の道路上で舗装工事の交通誘導などを行っていた、いずれも上越市内に住む警備員で、当時34歳の女性と73歳の男性が、待機していたワゴン車の中で意識を失い、その後、死亡が確認されました。
2人が乗っていた車の後部座席の下には、車内でパソコンを使うなどするためのバッテリーが置いてあり、警察は、このバッテリーから硫化水素が発生し2人が中毒死したとみて捜査を進めていました。
その後の警察の捜査で、劣化したバッテリーが放置されたことで高温になり、バッテリー液が蒸発して硫化水素が発生したことがわかり、警察は11日、バッテリーの扱いに関する注意喚起などが不十分だったとして、ワゴン車の改造にあたった福岡県の会社の責任者を業務上過失致死の疑いで新潟地方検察庁に書類送検しました。
この会社は、車にバッテリーを取り付けるなどの改造を行っていましたが、バッテリーが劣化する可能性などを警備会社に十分に伝えていなかったということです。
警察によりますと、近年、キャンピングカーや一般の車両でもこうした改造が増えているということで、バッテリーが劣化していないか定期的に確認することが必要だとしています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/niigata/20220511/1030021052.html
2022年3月19日18時40分にYAHOOニュース(北海道文化放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3月19日午後、札幌市中央区の繁華街ススキノにあるビルでガス漏れ事故があり、中で作業をしていた5人が病院に搬送されました。
ガス漏れ事故があったのは札幌市中央区の繁華街、ススキノにある9階建ての雑居ビルです。
消防によりますと、午後3時過ぎ、ビルの一室に清掃業者が入り、高圧洗浄機を動かすための発電機を作動させたところ、一酸化炭素が発生しました。
この事故で、作業をしていた5人が一酸化炭素中毒の疑いで病院に搬送され、治療を受けています。
いずれも意識はあるということです。
付近は1時間以上にわたり通行止めになるなど、一時、騒然となりました。
消防は、発電機から一酸化炭素が発生した原因を調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/7b13dc11e25da598ad95af6be7fd60d71c8406b2
3月19日18時20分にNHK北海道からは、閉店中の飲食店で作業していた、消防が室内に充満したガスを外に出したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
19日午後3時すぎ、札幌市中央区南6条西3丁目にある「ニューオリンピアビル」6階の飲食店で、清掃作業を行っていた業者の男性5人が高圧洗浄機のエンジンから出た排ガスを吸い込み、病院に搬送されました。
警察によりますと、全員意識はあるということです。
当時、飲食店は閉店していて客はおらず、消防が室内に充満したガスを外に出したということで、ほかに気分が悪くなるなどした人はいませんでした。
警察は清掃作業中の換気が不十分だったとみて、今後、関係者から話を聞き、詳しい状況を調べることにしています。
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20220319/7000044621.html
3月19日18時47分にYAHOOニュース(札幌テレビ)からは、6階で作業していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3月19日午後3時ごろ、札幌市中央区の繁華街・すすきののビル内でガス漏れが発生し、救助された40~50代の男性5人が病院に搬送されました。
事故があったのは札幌市中央区南6条西3丁目の9階建てビルの6階部分です。
午後3時ごろ、「工事中、ガスが漏れて2人具合が悪くなった人がいる」と消防に通報がありました。
その後、駆けつけた救急隊によって男性あわせて5人が病院に搬送されましたが、いずれも命に別条はありません。
警察によりますと男性5人は清掃業者で、当時使っていた高圧洗浄機を稼働するための発動機による排ガスが館内に充満し、体調を崩したとみられるということです。
警察が事故の詳しいいきさつについて調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/6b3ebca666a4ac42158209bcf26cb905ddd8ac3d
2022年2月16日6時29分にYAHOOニュース(中央日報)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
韓国野党「国民の党」大統領選候補の安哲秀(アン・チョルス)氏の地域遊説バス2台で一酸化炭素が流出し、運転手や党員など2人が亡くなり、別の運転手1人が重傷を負う事故が発生した。
忠清南道(チュンチョンナムド)天安(チョナン)東南警察署は15日午後5時20分ごろ、天安市新富洞(シンブドン)にある天安ターミナル付近の道路に停車していた安氏の45人乗り遊説バスで、バス運転手の50代Aさんと論山(ノンサン)・鶏龍(ケリョン)・錦山(クムサン)地域選対委員長の60代Bさんが亡くなったと明らかにした。
警察によると、救急隊が現場に到着した当時、2人は心停止状態で、病院に運ばれたが亡くなったという。
事故は再び発生した。
国民の党によると、江原(カンウォン)地域でも遊説車両の運転手Cさんが一酸化炭素中毒で意識を失って倒れ、原州(ウォンジュ)地域の病院の救急室に運ばれた。
入院中のCさんは、脈拍はある状態だが意識はないという。
国民の党のチェ・ジンソク常任選対委員長は、この日夜、ソウル汝矣島(ヨイド)党キャンプ事務室で緊急記者会見を開き、「党は45人乗りバスにロゴソングと映像を伝送できるLED電光掲示板を装着した遊説バスを使用中」としながら、「会社側によると、バスで発電機を通じてLEDを点灯させると一酸化炭素が発生するので、窓を開けて走行しなければなければならないと(安全規則を)公示したが、事故車両は寒さのために窓を締め切った状態だったため事故が発生したと推測される」と話した。
続いて、「起きてはいけないことが起きた」とし、「選対委と候補を含めたすべての選挙運動員の選挙運動を全面中断する」と話した。
この日午後、慶尚北道安東(アンドン)で遊説中だった安氏は、事故の知らせに接して天安の病院に移動した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/7598e9c127d605de8b0683157925334a36457078
2月16日7時49分にYAHOOニュース(ハンギョレ新聞)からは、運転手と連絡が取れないという通報を受けて警察が出動し発見したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察は、運転手と連絡が取れないという他の車の持ち主の通報を受けて出動し、バスの中で倒れた2人を発見した。
警察関係者は、「発見当時、彼らはバスの中で椅子に座ったまま息をしておらず、外傷もなかった」とし、「正確な死亡原因を明らかにするため、国立科学捜査研究院に解剖を依頼し、発電装置の異常などの分析も依頼した」と述べた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/fc9f7d247ce1a6759a0c1a06791e77c377931523
2月16日18時57分にYAHOOニュース(日テレNEWS24)からは、事故が起きたバスの映像などが配信されていた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/cd35397e8fe5c8566709d68f8fceb6cf16841a9c
2月17日14時26分にYAHOOニュース(朝鮮日報)からは、通常は遊説にトラックを使うがコロナの関係で対面接触が難しいのでバスを使った、発見当時バスのエンジンと発電機は動いておりドアと窓は全て閉まっていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
通常は選挙運動車両には主にトラックを使うが、国民の党は公式選挙運動が始まった15日からLEDスクリーンを取り付けた選挙運動バスを投入した。
他の政党は広告用の特殊フィルムを張ったバスを使用しているものの、LEDスクリーンは設置していない。
警察関係者は「死者が発見された当時、バスはエンジンがかかったままでドアと窓は全て閉まっており、発電機が設置された荷物スペースのドアも閉じていた。LEDスクリーンと発電機はいずれも作動していた」と話した。
国民の党は公式選挙運動開始に合わせ、事故車両と同じ種類の選挙運動バス18台を投入した。
コロナの影響で対面接触が難しい状況を考慮したものだという。
しかし、開放型の荷台にステージ、スクリーン、発電機、音響装置などを設置する通常の選挙運動トラックとは異なり、バスを改造した事故車両は密閉された荷物スペースに発電機を設置していた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/65b415f8604bbb6930e88785ec6e5be1a693c7e6
2月17日14時47分にYAHOOニュース(Wow!Korea)からは、再現実験結果、30分で車内のCO濃度は2000ppm程度になった、天安市のバスのエンジンは止まっていた、運転席横を除くすべての窓は広報フィルムで覆われていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
16日、韓国ガス安全公社が警察などの関連機関と共に、事故が起きたバスのトランクルームで30分間発電機を稼働した結果、運転席付近の一酸化炭素濃度は1500ppm、後部座席の濃度は2250ppmだった。
LED電光掲示板に電源を供給した発電機があったトランクルーム内の濃度は4080ppmに至った。
チョナン(天安)市の高速バスターミナル近くの道路に停車中の車内にいた運転手の50歳男性と選挙対策委員長の63歳男性が意識を失った状態で見つかり、病院に搬送されたが、死亡が確認された。
発見当時、Aさんは運転席のすぐ後ろの席で横に寄りかかっており、Bさんはバス右側の後ろの座席にいた。
バスのエンジンは止まった状態で、扉の大部分は閉まっていた。
また、バスの外側に設置されたLED電光掲示板と、トランクルーム内にあるガソリンで稼働する発電装置は稼働していた。
警察が確認した結果、バス内部のカメラの映像では、AさんとBさんが車両停車後20分ほどで呼吸困難の症状を見せ、1時間10分ほどが過ぎた時に意識を失っていたという。
専門家らは、ガソリンで作動する自家発電機から流出した一酸化炭素がバス内部に流入したが、運転席横の窓を除くすべての窓が広報フィルムで覆われていて、換気ができていなかったと伝えた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/f0b48e2447efae3fc1ed7e9c89fd03a8e59b48c3
2月17日15時9分にYAHOOニュース(ハンギョレ新聞)からは、バスを改造した会社は技術が良いことで知られているなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ソウルで遊説用の車の改造を行っている会社の関係者は、「事故の類型から見て、製作者がミスを犯したものとみられる」とし、「事故が起きたバスの改造に関わった会社は(改造)技術が良いことで知られる専門会社だ。零細企業ではない」と伝えた。
事故が起きた天安の遊説用のバスは慶尚南道のN観光、原州の遊説用のバスは昌原(チャンウォン)のO高速観光所属だ。
国民の党の遊説バスは18台で、金浦の会社が改造したという。
https://news.yahoo.co.jp/articles/76afcacf0b7a1a6b45b415b99b6fbf8970800c88
2021年12月26日23時21分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
26日午後6時55分ごろ、東京都杉並区下高井戸のメルセデス・ベンツ販売店の作業場で有毒ガスが発生したと119番通報があった。
警視庁高井戸署によると、4階建てビルの2階の作業場にいた20~30代の男性従業員7人が体調不良を訴え、搬送された。
意識はあり、命に別条はない。
署によると、従業員の1人は「車両のラジエーターを交換していたら具合が悪くなった」と話しており、署が詳しい原因を調べている。
現場は、京王線上北沢駅から北東約300メートルの甲州街道沿いで、近くには集合住宅や一戸建てが立ち並ぶ。
https://www.sankei.com/article/20211226-6WEKCEMVIRIRHFEVLE2TTKVGZY/
2021年12月18日20時32分にYAHOOニュース(中国新聞)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
18日午後1時15分ごろ、山口県岩国市飯田町の日本製紙岩国工場から「社員が有毒ガスを吸って意識がない」と119番があった。
2人が病院に搬送され、男性社員(23)が意識不明の重体。
男性社員(50)が喉の痛みを訴え軽傷。
岩国地区消防組合によると、現場で硫化水素を検出したが、工場外への漏れはないという。
工場などによると、男性社員(23)は別の社員と2人一組で、木をパルプにする工程にある約10立方メートルの大きさのタンクを酸性の液体を使い洗浄していたという。
同社の担当者は「もともと硫化水素が発生する作業で、誤って吸った原因は調査中」としている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/1b405acfc0c6ca714b0907710435c66e30d5e921
2021年12月16日17時27分にNHK NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
去年10月、沖縄県の沖合で海に潜って漁をしていた漁業者の2人が溺れて死亡した事故で、国の運輸安全委員会は、潜水器具に空気を送る機械がメンテナンス不足で故障し、空気に一酸化炭素が混じって急性中毒を引き起こし、溺れた可能性が高いとする調査結果をまとめました。
去年10月、沖縄県糸満市の沖合で海に潜って漁をしていた漁業者の男性2人が溺れて死亡した事故について、国の運輸安全委員会は調査報告書を公表しました。
それによりますと、潜水の際は船の上に設置された機械から呼吸のための空気がホースで送られていましたが、その空気に一酸化炭素が混じった可能性があるとしています。
機械は1年ごとの点検が推奨されていましたが、船長はおよそ10年にわたって内部の清掃を行っておらず、潤滑油が不完全燃焼した可能性があるということです。
2人は、一酸化炭素が混じった空気を吸い込んだ結果、急性の一酸化炭素中毒になり、溺れた可能性が高いということです。
運輸安全委員会は再発防止策として、空気を送る機械を定期的に点検し、清掃するよう指摘しました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211216/k10013390811000.html
12月16日12時2分にNHK沖縄からは、配管の中に炭化物が堆積していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
報告書よりますと、漁船に設置されている空気を送る装置の配管の中に、炭化物がたい積しているのが見つかったということです。
装置の一部の故障に加え、長期間、配管の清掃が行われなかったことが原因の可能性があるとしています。
そのうえで、この炭化物に蓄積された熱によって不完全燃焼が発生し、2人に送られていた空気に一酸化炭素が混入して中毒になり、おぼれて死亡したと考えられると結論づけています。
報告書では再発防止策として、配管の中に付着した炭化物を定期的に取り除くことなどを呼びかけています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/okinawa/20211216/5090016638.html
12月19日12時56分にYAHOOニュース(沖縄タイムス)からは、装置は10年前に中古で購入したものだったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
16日付の事故調査報告書によると、当時の男性船長(44)が潜水器の保守点検を怠り、配管内部に堆積した炭化物から一酸化炭素が発生。
送気ホースを伝って2人が吸引したことで溺れたとみられる。
調査報告書によると、空気圧を自動調整する装置が故障し、過熱状態となった配管内に潤滑油が炭化物となって堆積していた。
それが原因で一酸化炭素が発生していたという。
男性船長は潜水器を10年ほど前に中古で購入したが、取扱説明書に記載された保守点検を行っていなかった。
https://news.yahoo.co.jp/articles/431a79eef6b29a41b2f08ef7c5879e1cf6ba7f14
※以下は令和3年11月24日付の報告書(写真多数)抜粋。
・・・・・
本船は、ふだんから、本船内に設置されたフーカー式と呼ばれる送気式の潜水器(以下「本件潜水器」という)を用いて潜水漁を行っていた。
本件潜水器は、本船の船首部に設置されたケーシング内の原動機によりVベルトで駆動される空気圧縮機(以下「本件圧縮機」という)からの空気が、ケーシングの外に設置された空気タンク、空気清浄装置及び送気ホースを経由し、同ホースの末端に接続されたレギュレータを介して潜水者に送られる仕組みとなっていた。
本件圧縮機は、ケーシングの右舷側下部からケーシングの外に延びるゴム管(以下「空気取入口」という)より外気を取り込んでおり、また、同じく同部から延びる金属管(以下「本件配管」という)を経由して空気タンクに圧縮空気を送気しており、空気タンクには安全弁及び自動アンローダ*1が設置されていた。
・・・・・
(1) 本件圧縮機は、自動アンローダが故障し、ふだんから過熱した状態で使用されていたことから、潤滑油の酸化、分解が起こり、炭化物が生成されやすい状態であった可能性があると考えられる。
(2) 本件圧縮機は、本件配管内の清掃が行われないまま、(1)の状態で長期間使用し続けるうちに、本件配管内に炭化物が堆積した可能性があると考えられる。
(3) 本船は、21時30分ごろから操業を再開した後、本件圧縮機内の噴霧化した潤滑油が本件配管内に堆積した炭化物に蓄積された熱により発火して、加圧下で不完全燃焼し、本件潜水器から送気される気体に一酸化炭素が混入した可能性があると考えられる。
(4) 甲板員A及び甲板員Bは、喜屋武岬沖において潜水漁に従事中、本件潜水器から送気される気体に一酸化炭素が混入したことから、急性一酸化炭素中毒となったのち溺死したものと考えられる。
https://www.mlit.go.jp/jtsb/ship/rep-acci/2021/MA2021-12-33_2020nh0042.pdf
(ブログ者コメント)
〇潤滑油を使用した空気圧縮機を使用する際には、吐出配管の定期的な清掃が必要だ。
新品であれば、購入時に販売店から注意喚起されたと思うが、中古購入ゆえ、その辺が雑になっていた・・・そんな可能性はなかっただろうか?
〇過去にも、清掃を怠ったため配管が破裂したり、あるいはCO中毒になったりした事例が多数ある。
ブログ者も工場勤務時代、吐出バルブを絞りこんだ状態で空気圧縮機を運転していて4インチほどの吐出配管が破裂した事故を経験している。(空気流れが少なくなったため酸化熱が蓄積したと推定)
2021年12月1日12時2分に長崎放送から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
佐世保港で30日に発生した有毒な煙を伴う船舶火災で、海上保安部は船が係留されている海域での航行などを制限しています。
この火事は30日午後2時半ごろ、佐世保港を航行中の運搬船「第七鳳(おおとり)丸」に積んでいた害虫駆除の薬剤が発火し、有毒のリン化水素が発生したものです。
海上保安部によると、薬剤が雨に濡れたことが発火の原因だということです。
船には7人が乗り組んでいて、このうち6人と救助にあたった巡視艇の乗組員ら7人の合わせて13人が、煙を吸い込んだとして病院に搬送されました。
全員、命に別状はないものの、1週間の経過観察となっています。
「第七鳳丸」は佐世保市崎辺町の沖合300メートルのところに係留されていて、30日午後7時から半径200メートルの海域で船の航行や停泊が制限されています。
海上保安部では、1日午後から有毒物質などに対応する機動防除隊を投入し、火災やリン化水素の発生状況を確認することにしています。
12月1日7時49分に読売新聞からは、13人のうち1人がせきの症状を訴えているなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
30日午後2時半頃、長崎県佐世保市庵浦町の沖合約300メートルの海上で、「第七鳳丸」(9・1トン)から出火した。
佐世保海上保安部の発表によると、船に積んでいた穀物などを消毒するリン化水素が雨にぬれて発火したという。
気化したリン化水素は有毒で、乗員7人のうち6人と、救助にあたった別の船の乗船者や同海保の巡視艇の乗組員ら7人の計13人が煙を吸い込み、病院に搬送された。
1人がせきの症状を訴えているという。
同海保は、「煙を吸った人がいる場合は医療機関を受診してほしい」と呼びかけている。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20211201-OYT1T50088/
11月30日19時19分にYAHOOニュース(テレビ長崎)からは、積まれていたリン化水素はホスフィンだったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11月30日午後、佐世保港内で小型船が焼ける火事がありました。
佐世保海上保安部は、毒性のある物質が出火につながったとみて、周囲に注意を呼びかけています。
佐世保海保によりますと、11月30日午後2時半ごろ、佐世保港内で小型船「第七鳳丸」が焼けました。
これまでの調べで、毒性があり、害虫駆除などに使うリン化水素「ホスフィン」が積まれていたことが分かっています。
水に触れると発熱すると言われ、海保は出火原因とみて調べています。
船に乗っていた日本人4人と外国人3人の、あわせて7人のうち、日本人1人が体調不良を訴えているということです。
海保は、煙を吸った場合は病院に行くように呼びかけています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/11b4cb36a29f92ed35a9d617c6565e190d450e84
(ブログ者コメント)
〇ホスフィンはガスのはず。それが雨に濡れて発火した?
疑問に思い調べたところ、燻蒸剤のリン化アルミニウムが燃えたのかもしれないということに気付いた。
※リン化アルミニウムは個体。
空気中の水分と反応してリン化水素が発生する。
以下はメーカーHPに掲載されている当該物質の情報。
https://jp.uplonline.com/productdetails/7
〇一方、4年前に米国では、リン化アルミニウムを床下に撒いた後、気分が悪くなった人が出たため、水で洗い流したところ、発生したリン化水素で4人が死亡、5人が病院に搬送されたという事故も起きていた。
(2017年1月4日11時43分 CNN)
米テキサス州で住宅の下にまかれた殺虫剤から有毒ガスが発生し、子ども4人が死亡する事故があった。
地元アマリロ警察が3日に明らかにした。
警察の調べによると、一家の住むトレーラーハウスで2日、床下に散布された殺虫剤で気分が悪くなったと数人が訴えた。
このため、殺虫剤を洗い流そうと、家族の1人が水をまいたのが致命的な誤りだった。
殺虫剤に使われていたリン化アルミニウムは、水を混ぜると有毒ガスのホスフィンが発生し、人が吸い込めば肺に水がたまって呼吸器不全を引き起こすことがある。
2日午前5時すぎ、通報を受けて救急隊が駆け付けたときにはトレーラー内に10人がいて、うち子ども4人が死亡、5人は病院に搬送された。
死亡したのはハイスクール卒業を間近に控えた17歳の姉と3人の弟で、最年少の弟は7歳だった。
アマリロ警察は事件性がなかったかどうかについて捜査を続けているが、現時点では事故だった可能性が強いと見ている。
殺虫剤を地面にまいたのはトレーラーハウスに住む男性で、リン化アルミニウムは友人から入手したものだった。
リン化アルミニウムは商店などで殺虫剤や殺鼠剤として使われているが、水を混ぜると人が死に至ることもあり、環境保護局(EPA)は毒物に分類している。
https://www.cnn.co.jp/usa/35094518.html
2021年11月4日20時25分にNHK北海道から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
4日午前10時50分ごろ、北見市北上にある建設会社の敷地内にあるプレハブ小屋で「呼吸をしていない人がいる」と、同僚の男性から消防に通報がありました。
消防がかけつけたところ、この会社で働いていた作業員の岡中さん(男性、73歳)が意識不明の状態で小屋の中で倒れていて、市内の病院に搬送されましたが、その後、死亡が確認されました。
警察や消防によりますと、岡中さんは当時、小屋の中で1人で作業をしていて、自家発電機を使いながら鉄製の器具を作るために溶接をしていたということです。
また、警察によりますと、同僚が通報する前に小屋に入ろうとした際には、入り口のドアや窓は閉まっていて、岡中さんを発見した際、発電機は動いたままだったということです。
このため警察は、岡中さんが溶接作業中に、自家発電機から発生した一酸化炭素中毒で死亡した可能性もあるとみて、死因や当時の状況を詳しく調べています。
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20211104/7000039901.html
2021年10月23日19時28分にYAHOOニュース(Wow!Korea)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ソウル・クムチョン(衿川)区の事故現場を訪れたアン・ギョンドク雇用労働部(日本の厚生労働省に相当)長官が徹底した真相究明と厳重処罰を予告した。
アン・ギョンドク長官は23日、事故が発生したソウル衿川区のカサン(加山)データハブセンターを訪れて現場を視察した後、「消防庁、警察などと協力して事故に対する徹底した原因調査を行い、責任者に対する厳重処罰をせよ」と指示した。
これに先立ち、ソウル・クロ(九老)消防署は、この日午前8時53分、衿川区加山洞の加山データハブセンター新築工事現場の地下3階から火災の鎮圧に使われる消火薬剤(二酸化炭素)が漏れた。(と発表した?)
これにより、中枢神経麻痺による窒息死で2人が死亡した。
また、40代の男性など2人は重傷を、17人は軽傷を負った。
消防当局は、事故発生10分後の午前9時8分に管轄の消防署職員全体を出動させ、消防車などの車両31台と消防士などの人員106人を現場に投入した。
消防当局はこの日、事故が工事現場の地下3階で発電機室の拡張工事をしていたところ、二酸化炭素の設備が爆発しながら発生したものと推定した。
雇用労働部は、重大災害対応マニュアルに基づいて中央産業災害収拾本部を構成して、事故の状況を把握している。
雇用労働部のシム・ウソプ化学事故予防課長は、「関係省庁と事故状況を共有し、類似した事故再発防止のための方案の準備および事故収拾に最善を尽くす予定だ」と述べた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/4caa3be84c44f6daaba18cd33e5e423457c57ad8
10月24日19時34分にYAHOOニュース(Wow!Korea)からは、CO2消火設備が手動で操作された、CO2ボンベ130本のうち123本から放出されたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ソウル・クムチョン(衿川)区カサン(加山)洞の加山メトロ知識産業センター新築工事現場で発生した消火薬剤漏れ事故と関連して、警察が工事現場責任者を召喚した。
警察などによると24日、ソウル衿川警察署は消化薬剤漏れ事故の現場責任者を呼んで、事故前の現場安全対策状況と事故後の対応状況など、事故の経緯と事実関係を把握している。
また、警察はガス散布装置が手動で操作された事実から、犯罪の可能性と業務上の過失などの有無についても確認している。
ソウル・クロ(九老)消防署によると前日、ソウル衿川区加山洞の工事現場の地下3階発電機室、地下4階電気室の二酸化炭素消火設備から消火薬剤が放出された。
消防当局は消防人員189人などをはじめ、計248人の人員を動員し、装備56台を動員して人命救助に乗り出した。
この事故で2人が死亡し、9人が負傷して病院に搬送された。
死亡した2人は、地下3階の発電設備室でボイラー消防施設などの保温作業をしていたところ、避難することができずに事故に巻き込まれたことが分かった。
火災が発生すれば二酸化炭素消火薬剤を噴射する該当消火設備は、事故当時、重量58kg、容量87ℓの二酸化炭素貯蔵容器130本が工事現場の地下にあったことが伝えられた。
そのうち123本からガスが漏れていたと、消防当局は把握している。
この薬品は、密閉された空間で吸うと中枢神経を麻痺させることが分かった。
警察はガス漏れ事故専門チームを編成して、消防、国立科学捜査院などと合同鑑識を行い、正確な事故原因について究明する予定だ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/7bdb6c0be9680aea369e150a39be2c702a638ebe
(ブログ者コメント)
日本でもしばしば起きている、この手の誤作動?事故だが、今回のケースでは、ビル全体がまだ工事中だというのに、CO2消火設備は活きていた。
その点が不可解だ。
詳細は不明だが、工事全体のマネージメント不足ということも可能性の一つとして考えられる。
2021年9月13日21時47分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
13日午後4時45分ごろ、福岡市博多区博多駅東3のビル解体工事現場の関係者から「作業中の70代男性が倒れた」と119番があった。
福岡県警博多署などによると、地下の現場で作業員の70代男性2人と20代男性の計3人が倒れており、病院へ搬送。
その後、うち70代1人の死亡が確認された。
他2人は命に別条はないという。
博多署によると、地下の現場で何らかの不具合が発生し、20代の作業員に続いて70代の作業員2人が手伝いにいき、3人とも倒れたとみられる。
治療中の作業員から一酸化炭素の血中濃度の数値が高く出ており、同署は、70代作業員が一酸化炭素中毒で死亡した可能性もあるとみて調べている。
https://mainichi.jp/articles/20210913/k00/00m/040/174000c
9月14日21時10分に朝日新聞からは、地下に置いていた3台の発電機のうち1台に不具合が起きたため1人が様子を見に行ったが、連絡がとれなくなったので他の2人も見にいったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
地下で使っていた発電機から一酸化炭素が発生し、地下に充満していた疑いのあることが14日、捜査関係者への取材で分かった。
司法解剖の結果、死因は急性一酸化炭素中毒と判明。
県警は、業務上過失致死傷の疑いも視野に調べを進めている。
県警によると、死亡したのは博多区美野島3丁目、解体作業会社員の渡辺さん(70)で、地上に続くスロープ上で倒れていた。
現場は9階建てのビルの地下1階駐車場で、当時は解体作業中だった。
県警は14日、現場を実況見分した。
捜査関係者によると、事故が起きた13日午後4時45分ごろ、地下では放水用の機械を動かすために3台の発電機を使っていた。
20歳と73歳の男性作業員も倒れ、病院に搬送されたが、命に別条はないという。
発電機の1台に不具合が起きて20歳男性が様子を見に行き、地下の現場と無線で連絡が取れなくなったため、ほか2人も地下に向かったという。
https://www.asahi.com/articles/ASP9G6D85P9GTIPE013.html
(ブログ者コメント)
発電機にどのような不具合が生じたのだろうか?
調べてみたが、情報は得られなかった。
(2022年7月6日 修正1 ;追記)
2022年7月5日16時0分にYAHOOニュース(九州朝日放送)からは、現場責任者が書類送検された、換気のため業務用扇風機が3台設置されていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
福岡市のビル解体現場で、去年9月、一酸化炭素中毒で当時70歳の男性が死亡、2人が搬送された事故で、警察は業務上過失致死傷の疑いで現場責任者の男性を5日、書類送検しました。
去年9月、福岡市博多区のビルの解体現場で、作業員3人が一酸化炭素中毒で病院に搬送され、このうち、渡邊さん(当時70歳)が死亡しました。
警察によりますと、作業員らがコンクリートの粉塵が舞わないように、高圧洗浄機で散水作業を行っている際に不具合が発生したため、地下の貯水槽に設置されたエンジン部分を点検しに行ったところ、一酸化炭素中毒になったとされています。
換気が十分でない場所で高圧洗浄機を使っていたことで、一酸化炭素が充満していたとみられ、警察は適切な安全管理を怠ったとして、現場の指揮や安全管理を任されていた福岡市東区の建設会社に勤務する41歳の男性を5日、書類送検しました。
容疑を認めているということです。
この事故をめぐっては、福岡労基署も建設会社と現場責任者の男性を労働安全衛生法違反の疑いで書類送検したと発表しました。
労基署によると、男性は換気のため、地下に業務用の扇風機を3台設置していましたが、不十分だったということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/aa4ad5e148380ba880a2fb6e5c7ae3bd02b0960a
7月5日14時2分にYAHOOニュース(朝日新聞)からは、大学生が不具合を見に行き、入れ替わりで地下に行ったアルバイト男性が倒れ、男性の様子を確認した渡辺さんが助けを求めに戻る途中に倒れたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
厚生労働省のガイドラインでは、一酸化炭素が発生する高圧洗浄機を建物内では使わないよう注意しており、現場責任者の男はこうした安全管理を怠った疑いがある。
男子大学生が一度、高圧洗浄機の不具合を見に行き、入れ替わりで地下に行ったアルバイトの男性がその場で倒れた。
渡辺さんは倒れた男性の様子を確認しに地下に向かい、助けを求めようと地上に戻る途中に、スロープ上で倒れたとみられるという。
警備員が渡辺さんを発見して119番通報した。
発見当時、渡辺さんは意識があり、「もう1人いる」と話していたという。
https://news.yahoo.co.jp/articles/1dda9fca3c8ca9505dac18f6ecd1c0a9f1c118ae
(ブログ者コメント)
扇風機をどこに置いていたのだろう?
換気ファン替わりに出入り口に置いていたのだろうか?
2021年8月17日19時53分にYAHOOニュース(山陰中央テレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
カニの殻などを使って健康食品などの原料を造る境港市の工場で男性作業員2人が意識不明の状態で見つかり、病院で手当を受けています。
見つかった場所は工場の大型の釜の中でした。
きょう午前8時57分、境港市のKケミカル境港工場で、工場内にある大型の釜の中で22歳と42歳の男性作業員が意識不明となって倒れているのが見つかり、消防に通報がありました。
警察によると、22歳の男性作業員が点検のため釜の中に入った後、意識不明に、その後、同僚からの連絡で42歳の男性が助けに入ったところ、この男性も急に意識が無くなったということです。
2人は米子市内の病院に搬送され、手当を受けていますが、現在も意識不明です。
この工場では何を製造しているのか?
Kケミカル境港工場は、カニやエビのなどの甲殻類の殻に含まれる成分を原料に、キトサンやグルコサミンといった健康食品などの原料を製造しています。
2人が発見されたのはフタのある直径4メートル、高さ5メートルの大型の釜で、通常はカニの殻や薬品を入れて混ぜるということですが、事故当時は中は空で、使われていませんでした。
警察によると、この釜は7月の上旬から使っておらず、使用を前にきょう点検したところ、事故が起きたいうことです。
警察は、2人が意識を失った釜に薬品などが残留していた可能性が無いかなど、原因を調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/5af064577f1ed70a5924a68fb4d91960e7133ad1
8月17日18時25分にNHK鳥取からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
警察は、釜の中に何らかの薬品が残され、発生したガスを吸い込んで意識を失った可能性があるとみて、事故の詳しい原因を調べています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/tottori/20210817/4040009235.html
2020年8月13日20時5分にYAHOOニュース(FLASH)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
アメリカで衝撃の事故が起きた。
犠牲となった3兄弟は、同時に「肥溜め」のなかで死亡した。
8月10日、オハイオ州にある農場で、ゲーリー・ウェブカー(37)、ブラッド・ウェブカー(35)、トッド・ウェブカー(31)の3兄弟が、作業中に死亡した。
3兄弟は、家族で経営する農場の肥溜めに沈んでいるところを、母親によって発見された。
すぐにレスキュー隊が呼ばれ、20分後に引き上げられたが、搬送先の病院で全員の死亡が確認された。
なぜ3人は肥溜めに落ちたのか。
原因は、たまった糞尿から発生する有毒ガスだ。
3人は当時、汲み上げポンプのメンテナンスをしていたが、発生したガスで意識を失い、肥溜めに転落。
そのまま窒息死したと見られる。
肥溜めの危険性は、以前から指摘されていた。
アメリカの労働安全衛生研究所は、家畜などの糞尿から硫化水素やメタンガス、一酸化炭素、アンモニウムなど、人体に悪影響を及ぼす有毒ガスが発生すると発表している。
こうした有毒ガスは、低レベルでは吐き気、頭痛、めまい、高レベルでは呼吸困難や窒息死につながるため、農業関係者に注意を促していた。
家族とともに農場を管理していた企業は、フェイスブックで「3兄弟は、愛する農業に身を捧げながら、旅立ちました」と哀悼の意を表した。
この投稿のコメント欄には
《言葉にならない。愛する子供たちを同時に失った家族の悲しみは、耐えられないものだろう》
《どうか残された家族に、神の御加護を》
《この悲劇が二度と繰り返されないように、安全対策の強化が必要だ》
といった悲痛な声が寄せられている。
不慮の事故により、3兄弟全員が同時に死亡するという衝撃的なニュース。
3人を発見した母親の悲しみは、どれほどだろうか。
https://news.yahoo.co.jp/articles/09bad15aeee0493b93b53dafac42cdcb51dfa7b1
(ブログ者コメント)
本ブログでは、国内の農場や養豚場の糞尿施設で起きた同種事故を、これまで3件ほど紹介している。
2021年7月26日16時9分にNHK沖縄から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
26日午前7時半すぎ、うるま市の会社で、塗料用のタンクの中で53歳の作業員の男性が倒れているのを同僚が発見し、消防に通報しました。
男性作業員は、発見された時には意識がなかったということで、病院に搬送され手当てを受けています。
警察によりますと、タンク内の清掃作業は男性作業員が1人で行っていたということで、警察が詳しい状況を調べています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/okinawa/20210726/5090015133.html
2021年7月23日20時47分にYAHOOニュース(サンテレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
23日午前10時すぎ、宍粟市山崎町にあるN信用金庫で作業をしていた20代から50代の男女5人が体調不良だと、家族を通じて消防に通報がありました。
警察や消防によりますと、5人は建設会社の作業員で、午前8時半ごろから信用金庫の地下で水漏れを防ぐための工事をしていた際、発電機を使っていたということです。
5人とも意識はあるものの、病院に搬送され治療を受けていて、命に別状はなさそうだということです。
警察や消防は一酸化炭素中毒の可能性があり、換気が不十分だったとみて、事故の詳しい原因を調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/79e9ebf0eb395a4b16a8fdda244a2e07cb5321cb
7月23日21時41分に毎日新聞からは、コンクリートの壁を剥がす作業をしていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
23日午前10時5分ごろ、兵庫県宍粟市山崎町山崎の信用金庫の地下室で、漏水防止工事をしていた作業員が体調不良を訴えていると119番通報があった。
20~50代の男女の作業員5人のうち、3人が病院に搬送され、残る2人も病院で治療を受けた。
県警宍粟署などによると、5人とも入院したが、意識はある。
同署などの調べでは、5人がこの日午前8時半ごろから漏水防止工事のため、コンクリートの壁をはがす作業をしていたところ、頭痛や吐き気などを訴えた。
病院での診察では血液中の一酸化炭素濃度が上昇しているといい、同署が詳しい原因を調べている。
https://mainichi.jp/articles/20210723/k00/00m/040/292000c
2020年12月28日に掲載した元記事がブログ運営会社の字数制限に抵触しましたので、ここに新情報を第2報修正1として掲載します。
第1報は下記参照。
https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/11286/
(2021年7月23日 修正1 ;追記)
2021年7月16日13時50分に朝日新聞からは、火気使用の連絡を受け、設定確認のため消火設備のカバーを外したところサイレンが鳴るなどしたので慌てて起動ボタンを押したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、第1報ともどもタイトルも修正した)
愛知県警は16日、消火装置を誤起動させたとして、改修工事を請け負った業者の現場責任者(31)と元上司(49)を業務上過失致死傷の疑いで書類送検し、発表した。
容疑を認めているという。
捜査1課によると、地下1階にいた現場責任者の男性は、作業で火を使うと連絡を受け、消火装置が自動的に起動しない設定になっているかを確認しようと、装置のボタンのカバーを外した。
すると、退避を呼びかける音声とともにサイレンが鳴ったため、慌てて誤って起動ボタンを押したという。
実際に炭酸ガスが放出されるまでの約40秒間に停止ボタンを押せば停止できたが、慌てていて、停止操作をしなかったという。
県警は、メンテナンス担当課長で現場にいなかった元上司の男性についても、誤操作を防ぐ指導をしなかった過失があると判断した。
https://www.asahi.com/articles/ASP7J4CLFP7JOIPE00M.html
7月16日12時4分にYAHOOニュース(CBCテレビ)からは、火を使うという話しが出て慌ててしまったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
調べに対し2人は容疑を認めていて、現場責任者の男性は「火を使うという話がでて慌ててしまった」という趣旨の供述をしているということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/5ff77b24ae7a0821005f454d9c760730221dbc4f
(ブログ者コメント)
〇カバーを外した際にサイレンが鳴るなどした件、消火設備メーカーの一つであるkoatsu社のHPに、手動起動時の流れが、分かりやすく解説されていた。
https://www.koatsu.co.jp/ss/system.php
そのフロー図から推察すると、カバーを開けるということは、今から起動ボタンを押すということなので、事前の避難アナウンス忘れ防止のため、自動アナウンスするようにしている・・・そういうことではないかと思われる。
そして、カバーを開けた後は、起動ボタンを押さない限り、噴出しない。
また、起動ボタンを押した後も、タイマー設定することで噴出まで時間的余裕をとっている。
その余裕が、今回の設備では40秒だったということだろう。
〇予定になかった火気使用工事を、当日、行うことになった、そのことが今回事故の主要因の一つだったような気がする。
なんとなれば、一般的に言って、予定外の工事は十分に安全検討する時間的・人的余裕がなく、また、作業員らが慌てたり焦ったりしてヒューマンエラーを誘発する可能性も出てくるからだ。
(2022年4月14日 修正2 ;追記)
2022年4月11日17時33分にNHK東海からは、仕組みを把握していないまま誤って起動ボタンを押した現場責任者に罰金80万円の略式命令がでたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
おととし12月、名古屋市中区にあるホテル「Nガーデンパレス」の機械式の立体駐車場で消火設備が作動して二酸化炭素が充満し、近くで工事をしていた当時51歳の男性が死亡し、2人がけがをしました。
警察は、工事を請け負った会社の32歳の現場責任者が、作業中に消火設備の設定を確認しようとした際、仕組みを把握しておらず、誤って起動ボタンを押して二酸化炭素を放出させたほか、当時、上司だった50歳の元課長は、消火設備の構造や機能などについて教えていなかったとして、2人を書類送検していました。
検察は、2人のうち現場責任者について3月、業務上過失致死傷の罪で略式起訴し、名古屋簡易裁判所が罰金80万円の略式命令を出しました。
一方、元課長については不起訴としました。
検察は不起訴の理由を明らかにしていません。
名古屋や東京で二酸化炭素を放出するタイプの消火設備の死亡事故が相次いだことを受け、総務省消防庁は、二酸化炭素の放出を防ぐ弁をすべての消火設備に取り付けるよう求めるなど、対策を進めることにしています。
https://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20220411/3000021949.html
2021年7月13日19時9分にYAHOOニュース(東北放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12日午後2時40分頃、女川原発2号機建屋内で猛毒の硫化水素が漏れ出しました。
耐震工事などにあたっていた男女7人が硫化水素を吸って体調不良を訴え、現在も1人が入院中です。
事故の直前、2号機に隣接する1号機建屋内の廃棄物処理施設で、作業員が衣服などを洗濯していました。
硫化水素は洗濯後の廃液に加える硫酸と衣服に付いた汗などが反応して発生するため、廃液タンクに空気を入れて発生を抑えていました。
ところが、何らかの原因で硫化水素が発生してしまい、配管を伝って2号機建屋内に漏れ出したとみられます。
東北電力では、発電施設への影響はないとした上で、事故の原因を調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/20236e49958c9ff633884149cd8b2b8a4293d043
7月13日19時6分にYAHOOニュース(河北新報)からは、下記趣旨のやや詳しい記事がネット配信されていた。
東北電力は13日、女川原発(宮城県女川町、石巻市)で協力企業の作業員7人が硫化水素を吸い込み、病院に搬送される事故が12日にあったと発表した。
いずれも軽症という。
防護服などを洗濯した後の廃液のタンクで硫化水素が発生し、排水管を通じて現場に流れ込んだとみられる。
7人は12日午後2時40分ごろ、2号機の制御建屋1、2階で頭痛やめまいなどを訴え、石巻市内の病院を受診した。
硫化水素中毒と診断された50代女性は経過観察のため入院し、13日に退院。
40代女性は帰宅後に改めて体調不良を訴え、13日に入院した。
他の20~40代の男性5人は自宅療養中。
東北電によると、硫化水素は洗濯廃液の処理過程で加える硫酸と、皮脂などを分解するバクテリアが反応して発生する。
事故当時、隣接する1号機の廃棄物処理建屋では、硫化水素発生を抑えるため廃液タンクに空気を注入する作業をしていた。
硫化水素はタンクにつながる排水管を伝わり、2号機の制御建屋に流入した可能性があるという。
石巻署も原因を調べている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/f5edbe170b335e2bc63d3a87840878b1931d53df
7月15日19時32分にYAHOOニュース(東日本放送)からは、建屋内の硫化水素濃度は50ppmを超えていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
硫化水素が流れ込んだ制御建屋内では、50ppmを超える値が観測され、めまいや吐き気といった中毒症状を生じる状況にあったということです。
県などによる15日の立ち入り検査では、酸素を送り込む作業が正しく行われていたかや、設備に異常が無かったかなど調べましたが、硫化水素が漏れ出た原因は特定できませんでした。
https://news.yahoo.co.jp/articles/42d8c2735fe41c9f7fb184cd8f4365483e4c8efc
(2021年11月7日 修正1 ;追記)
2021年11月5日18時44分にNHK東北からは、タンク内には8年間撤去していなかった泥状の活性炭があり、その中に含まれていた大量の硫化水素が排気装置の能力を超えて発生したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ことし7月、東北電力女川原発で、作業服などを洗濯した際に出る廃液をためるタンクから2号機の制御建屋に硫化水素が流れ込み、吸い込んだ作業員7人がめまいや吐き気などを訴えて、このうち2人が一時、入院しました。
東北電力が原因を調査し、5日、その結果を公表しました。
それによりますと、タンクには廃液から洗剤の成分を取り除く際に出る、活性炭が泥状になった物質が大量にたまっていて、この中に硫化水素が含まれていたということです。
この物質は、タンク内に76立方メートルまでためることができますが、当時、74立方メートルがたまっていて、大量に発生した硫化水素が排気装置の能力を超えたため、配管を通じて、別の建物に流れ込んだということです。
最後にこの物質を撤去したのは、およそ8年前だったということです。
東北電力は、この物質を撤去する頻度を高めるとともに、条件に応じて配管の弁を閉めるなどの再発防止策をまとめました。
東北電力原子力運営課の鈴木課長は、「迷惑をおかけし、おわびします。再発防止対策を確実に実施し、安全確保を徹底していきます」と述べました。
https://www3.nhk.or.jp/tohoku-news/20211105/6000016876.html
2021年11月5日付の東北電力プレスリリ-ス(抜粋)からは、タンク内のスラッジが固まったため空気の経路が限定され攪拌効果が弱まり、そこで従来よりも高い圧力で空気を注入したところ、通常の排気ライン以外の配管を通じて硫化水素が系外に流出したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
【硫化水素が2号機制御建屋に流出したメカニズム】(別紙3参照)
これまで実施した調査の結果、硫化水素が2号機制御建屋へ流出したメカニズム等について、以下のとおり推定した。
(1)タンクに堆積している多量のスラッジ※3が時間の経過とともに固まったことにより、注入した空気の経路が限定され、硫化水素がスラッジ内に蓄積されている状態となっていた。
(2)このため、定期的(1週間に1回程度)に実施している空気攪拌作業の効果が弱まってきたことから、前回(事象発生の前週)実施した作業では、硫化水素発生の抑制効果改善等を目的に、予め定められた手順に基づき、従来よりも高い供給圧力でタンク内に空気を注入したところ、スラッジがほぐれ、新たな空気の経路が形成された。
(3)こうした状態において、事象発生日当日も、硫化水素発生の抑制等を目的に、従来よりも高い供給圧力で空気攪拌作業を実施したところ、スラッジ内に蓄積していた多量の硫化水素が、新たな空気の経路を通じてタンク内に放出されたが、通常の排気ラインである換気空調系で排気しきれずに、タンクに接続している配管等を通じて系統外へ流出した。
※3
管理区域内で使用した被服の洗濯廃液等に含まれる洗剤成分を除去する際に生じた活性炭等が泥状の固体となったもの。
【事象発生の原因】
本事象の発生に至った原因について、以下のとおり抽出した。
(1)タンク内のスラッジの定期的な排出処理を実施しておらず、長期間にわたりスラッジが多量に堆積した状態となっていた。
(2)当日の空気撹拌作業により硫化水素がタンク内に多量に放出し、換気空調系で排気しきれなかった。
(3)硫化水素が多量に発生した場合に備え、2号機制御建屋への流出を防止するための配管の隔離措置を取っていなかった。
(4)空気攪拌作業にあたり、酸欠作業※4に準じた立入禁止措置、非常時の連絡体制等の措置を取っていなかったことに加えて、硫化水素流出時に協力企業作業員との間での情報共有、避難誘導が円滑に行われなかった。
※4
酸素欠乏症等防止規則に基づき、酸素欠乏症または硫化水素中毒を防止するため、作業方法の確立、作業環境の整備その他必要な措置を講ずる必要がある作業。
【再発防止対策】(別紙4参照)
抽出した原因を踏まえた再発防止対策について、以下のとおり講じることとした。
(1)タンクからスラッジを定期的(年1回以上)に排出するなどし、堆積量が一定レベルを超えないよう維持することとし、その旨を社内文書に規定する。
(2)空気攪拌作業時には、事前に換気空調系の排気量を増やす。
(3)空気攪拌作業時には、タンクから2号機の制御建屋に繋がる配管の弁を閉じ、流出経路を隔離する。
(4)空気攪拌作業時には、酸欠作業に準じた措置を行うとともに、流出経路の隔離措置や漏えい防止、緊急・異常事態が発生した際の報告フロー等について、社内文書に規定するとともに、所員および協力企業作業員へ周知する。
これまで実施してきた空気攪拌作業では、多量の硫化水素が発生し、系統外へ流出した事例がなく、今回のような事象が発生する可能性について予見できなかったことから、今後の作業にあたっては、今回策定した再発防止対策の実施に加えて、硫化水素による人体への影響に鑑み、当該作業の従事者のみならず、その他の作業員への影響も評価するなど、より慎重なリスク想定を行ってまいります。
https://www.tohoku-epco.co.jp/news/atom/1222383_2549.html
2021年7月12日19時14分にYAHOOニュース(さくらんぼテレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
真室川町の高坂ダムで、作業員5人が体調不良を訴え、病院に運ばれました。
5人は屋内で作業をしていて、一酸化炭素中毒が原因と見られています。
事故があったのは真室川町差首鍋の高坂ダムです。
12日正午前、作業員2人が倒れ、さらに3人が体調不良を訴えていると消防に通報がありました。
ダムを管理する担当者によりますと、5人は全員男性で、ダム本体にあるコンクリート製のトンネルの一部を取り壊す作業をしていたということです。
事故当時、中で作業をしていたのは4人で、そのうち2人は意識がありませんでした。
また、そのあと助けに入った1人も体調不良を訴えました。
あわせて5人が病院に運ばれましたが、意識が無かった2人は、その後、意識が戻り、今は会話もできる状態だということです。
警察と消防が詳しい事故の原因を調べていますが、作業員が倒れた場所は窓がない密閉された空間で、一酸化炭素中毒の可能性が高いとみられています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/4f625e590a1812224d98628f56338052dd3cdf80
7月12日20時34分にNHK山形からは、現場では発電機を使って作業していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察と消防によりますと、現場で4人の作業員がコンクリートの解体作業をしていたところ、4人のうち、いずれも真室川町の建設会社社員、藤原さん(男性、63歳)と、藤原さん(男性、38歳)が倒れ、意識がない状態で病院に搬送されたということです。
さらに、ほかの作業員2人と、救助のためにダムに入ったもう1人の、あわせて3人も体調不良を訴えて、病院に搬送されました。
現在はいずれも意識はあり、命に別状はないということです。
警察や県によりますと、現場ではダム内部にある階段のコンクリートを取り壊す作業をしていて、作業の過程で大量の粉じんが発生していたということです。
現場では、発電機を使って作業をしていましたが、5人の血液から一酸化炭素が検出されたということで、警察は作業中に一酸化炭素中毒になった可能性もあるとみて、ダムの関係者から話を聞くなどして当時の詳しい状況を調べています。
ダムを管理する県最上総合支庁によりますと、高坂ダムは昭和41年に建設されたということです。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/yamagata/20210712/6020010868.html
7月12日21時8分に産経新聞からは、現場は窓のない場所だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
県警や地元消防などによると、作業員4人が午前9時ごろから、ダム内部の階段のコンクリートを取り壊す作業に従事。
現場は窓のない場所で、2人が倒れ、救出に向かった1人を含む3人が体調不良を訴えた。
https://www.sankei.com/article/20210712-3WH375VWV5KIBIKSSG47O6NXSU/
7月16日18時44分にYAHOOニュース(さくらんぼテレビ)からは、水圧測定パイプ目詰まり有無確認のためコンクリートを掘削していた、発電機の使用は予定されていなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
山形県の高坂ダム管理課によると、ダムの維持管理は町内の建設会社が請け負い、地下の水圧を測定するパイプに目詰まりがないか調べるため、男性社員5人が、パイプを覆うコンクリートを1週間かけて掘削する工事を行っていた 。
12日はその初日で、電動カッターやピックを使って掘削が進められたが、この際、山形県との事前の打ち合わせになかった「ガソリン式」の発電機が使われたということだ。
この発電機から一酸化炭素が発生したとみられている。
請負業者のK工業は、「延長ケーブルを使えばコンセントから電源を取れた。なぜ発電機を使ったのか、作業員の聞き取りを進めている」と話している。
また、作業員5人のうち、入院していた4人は14日に退院した。
警察は、密閉状態の空間でなぜ、危険性の高いガソリン式の発電機を使用したのか、作業員から話を聞く一方、一酸化炭素が通路から抜けきるのを待って実況見分を行い、発電機の取り扱いや手順に問題がなかったか慎重に調べを進めることにしている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/631dc22add469f929a80f79009f5e63b50136d82
(2021年7月23日 修正1 ;追記)
2021年7月19日19時18分にYAHOOニュース(さくらんぼテレビ)からは、延長ケーブルが足りなかったため安易に発電機を使ったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事故から1週間。
充満していた「一酸化炭素」の濃度がようやく下がり、警察は19日、作業員を立ち会わせ実況見分を行いました。
当時、通路では水圧を測定するパイプの状態を調べるため、パイプを覆うコンクリートを電動カッターなどで掘削していました。
作業には当初、「コンセント」が使われる予定でしたが、実際には「ガソリン式」の小型の発電機が使用され、一酸化炭素はここから発生したとみられています。
使わないはずの発電機がなぜ使用されたのか。
作業員は「延長ケーブルが足りず安易に使ってしまった」などと話したということです。
また「1ヵ所目の掘削を終えた時は5人の体調に異変はなく、発電機の使用に問題はないと思った」。
「場所を移動するため階段を降り始めた途端、急に気分が悪くなった。ガスが地下に溜まっていたのだと思う」と話しているということです。
19日は警察の見分に加え、新庄労働基準監督署も立ち入り調査を行いました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/f098e781c7c2e51565bbd4e1c5a5bf06b2e28654
(2021年11月26日 修正2 ;追記)
2021年11月24日17時37分にNHK山形からは、いけないこととは知っていたが使ってしまったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
新庄労働基準監督署は、十分な換気をしないまま発電機を使用したとして、業者と現場責任者を労働安全衛生法違反の疑いで書類送検しました。
現場責任者は、十分な換気をしないまま発電機を使用した疑いがもたれていて、「いけないこととは知っていたが使ってしまった」と容疑を認めているということです。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/yamagata/20211124/6020012083.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。