2021年6月15日7時13分にYAHOOニュース(札幌テレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
北海道室蘭市の製鉄所で14日夜、ガス漏れの修復作業をしていた3人が病院に搬送される事故がありました。
今のところ、命に別条はないということです。
事故があったのは北海道室蘭市仲町の日本製鉄・室蘭製鉄所で、14日午後9時半ごろ「3人の作業員が体調不良を訴えている」と消防に通報がありました。
警察や消防によりますと、製鉄所内のマンホールからガス漏れがあり、修復作業をしていた男性作業員3人が体調不良を訴えて病院に搬送されました。
3人のうち1人は意識がもうろうとして歩行が出来ない状態でしたが、3人とも命に別条はないということです。
警察は、作業員に酸素を送る器具に不具合があった可能性も含めて調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/c87feeb8331c36ca980f85a2ce07ff8a651a44a3
6月15日0時51分に共同通信からは、マンホールのボルトを締める作業中だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
14日午後9時20分ごろ、北海道室蘭市の日本製鉄室蘭製鉄所から「高炉ガスで作業員3人が体調不良を訴えている」と119番があった。
道警室蘭署によると、全員が病院に搬送されたが、いずれも意識はあり、命に別条ない。
漏れ出したガスを吸い込み、一酸化炭素(CO)中毒や窒素中毒になったとみられる。
署によると、3人はいずれも男性。
製鉄所内でマンホールのボルトを締める作業中、隙間からガスが漏れたと話しているという。
他にも4人が近くで作業中だったが無事だった。
詳しい状況を調べている。
現場はJR東室蘭駅の西側。
周辺の住宅や学校に被害は確認されていない。
https://nordot.app/777175515032436736?c=39546741839462401
6月15日0時50分にYAHOOニュース(北海道文化放送)からは、銑鉄を取り出していたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6月14日午後9時20分ごろ、北海道室蘭市仲町にある日本製鉄室蘭製鉄所の保安センターから「高炉ガスで3人の作業員が体調不良を訴えている」と消防に通報がありました。
警察と消防が駆け付けたところ、高炉で作業していた男性3人が意識もうろうで、2人はすぐに意識が回復しましたが、1人は自力歩行できませんでした。
3人は病院に運ばれ、血液検査などを受けています。
警察によりますと、当時、作業員7、8人が鉄鉱石から酸素を取り除いた高炭素の「銑鉄」(せんてつ)を取り出していました。
警察と消防で事故の状況を調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/5dab4e57538a897025229fbe4cfa346f16225d09
2021年4月22日に掲載した元記事がブログ運営会社の字数制限に抵触しましたので、ここに新情報を第2報修正1として掲載します。
第1報は下記参照。
https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/11574/
(2021年5月22日 修正1 ;追記)
2021年5月16日付で毎日新聞東京版からは、最初に作動した熱感知器は振動で、続いて作動した煙感知器はほこりで作動した可能性が考えられるなど、下記趣旨の記事が熱感知器の構造イメージ図付きでネット配信されていた。
・・・・・
熱の感知器は「空気の膨張」を利用したもので、火災による温度上昇により感知器内部の空気が膨らむことで反応することになっていた。
しかし、同課が専門家などに確認したところ、この感知器は振動などが加われば、熱として誤検知する場合があることが判明した。
当時、作業員らは天井板を交換するために感知器を取り外すなどしており、同課は作業中に誤って物理的な力を加えてしまった可能性があるとみている。
一方、同設備は熱だけでなく、煙の感知器も同時に反応しなければ作動しない構造だった。
煙の感知器が反応した理由は解明されていないが、この感知器もほこりなどにより誤作動した可能性がある。
また、現場から自力で脱出した30代の男性作業員は、「取り外した感知器を再び取り付けた時に消火設備の警報音が鳴った」と証言。
感知器の取り付け作業が原因で反応した疑いもあり、どのような作業が行われていたのか慎重に調べている。
https://mainichi.jp/articles/20210516/ddm/041/040/082000c
5月15日20時5分に同じ毎日新聞からは、熱感知器は差動式、煙感知器は光電式だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
捜査関係者への取材で、熱の感知器は「空気の膨張」を利用した「差動式スポット型」、煙の感知器は「光の乱反射」を使った「光電式スポット型」と呼ばれものだったことが判明した。
一般社団法人「日本火災報知機工業会」によると、熱に反応する差動式スポット型は、火災による温度上昇で感知器内の空気が膨張すると、熱の発生を知らせる。
感知器内には通気孔があり、わずかな温度上昇では空気が逃げて作動しないが、火災などで急激に温度が上がると反応するという。
ただ、同会の担当者は「振動など下から物理的に力が加わると、誤作動の恐れもある」と指摘する。
一方、煙を検知する光電式スポット型は、内部にある発光ダイオード(LED)の光が受光部に届くと作動する仕組み。
感知器内には遮光板が多数設置されており、通常はわずかな反射光しか受光部に当たらないようになっているが、感知器内に煙の粒子が入って乱反射すると、多くの光が受光部に届いて信号が送られる。
しかし、この感知器も「火災による煙以外に、大量のほこりや粉じんなどでも作動する可能性がある」と担当者は話す。
・・・・・
https://mainichi.jp/articles/20210515/k00/00m/040/189000c
5月19日11時44分にYAHOOニュース(テレビ朝日)からは、警視庁の再現実験結果、外した熱感知器を再び取り付けると信号が送られたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
消火装置は、煙と熱の両方の回線に信号が送られると作動する仕組みでした。
捜査関係者によりますと、警視庁が再現実験をしたところ、外した熱の感知器を再び取り付けると信号が送られました。
振動や空気の膨張に反応したとみられます。
また、本来、煙の感知器を取り付ける場所に熱の感知器を取り付けても信号が送られたということです。
実際の現場には、煙の感知器の場所の真下に熱の感知器が落ちていました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/7cfd85240aa3f33a704b4b906f4a827338e2b3d8
(2021年5月25日 修正2 ;追記)
2021年5月24日12時33分にYAHOOニュース(FNN PRIME)からは、煙感知器の場所に誤って熱感知器を取り付けたことが誤作動原因かもという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警視庁のその後の調べで、事故現場は熱感知器が作動した状態で、さらに、作業員が煙感知器の場所に誤って熱感知器を取り付けたため誤作動が起きた可能性があることがわかった。
専門家によると、両方の感知器設置場所に熱感知器を取り付けると、熱と煙を検知したと誤った信号が送られる可能性があるという。
https://news.yahoo.co.jp/articles/d5eecdba44e1c33acb2ca41cc594a2564718f33f
(2022年4月14日 修正3 ;追記)
2022年4月14日付で毎日新聞からは、作業員が手に持ったことで熱がこもり、熱を感知した状態の熱感知器を正規の場所に取付けた後、熱を感知した状態の別の熱感知器を煙感知器を取り付けるべき場所に誤って取り付けたため、熱と煙を同時に感知したとしてCO2放出準備状態になった・・・と読み取ることができる、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東京都新宿区のマンション地下駐車場で2021年4月、消火設備が突然作動し、放出された二酸化炭素(CO2)を吸った男性作業員4人が亡くなった事故で、現場責任者の男性が警視庁に「起動ボタンを押さなければ消火設備は作動しないと思っていた」と説明していることが捜査関係者への取材で判明した。
実際は、ボタンを押さなくても感知器が熱と煙に反応すれば動く仕組みだった。
同庁捜査1課は、現場責任者らの誤った認識などが事故につながった可能性が高いとみて、業務上過失致死傷容疑で捜査している。
【警視庁、突然作動の経緯捜査】
捜査関係者によると、地下駐車場の天井には消火設備の感知器が12カ所あり、うち8カ所は熱、4カ所は煙に反応する構造だった。
設備は熱と煙の両方を検知すると火災が発生したとして二酸化炭素を放出し、酸素濃度を下げることで延焼を防ぐ仕組みになっていた。
事故では、最初に熱の感知器、約2時間半後に煙の感知器が反応して設備が作動したとみられる。
当時、作業員らは複数の感知器を取り外し、天井板の交換後に再び感知器を付け直す手順で作業をしていた。
捜査関係者によると、熱の感知器を手袋などをした状態で持つと熱がこもり、再び取り付けた際は感知器が熱を検知した状態だった可能性が高いことが分かった。
また、作業員が煙の感知器の設置場所に、誤って熱の感知器を取り付けていたことも判明。
同様に熱を検知した感知器を付け直したことで、煙が出たと判断されたとみられる。
捜査1課は、熱を検知した二つの感知器を熱と煙の感知器があった場所にそれぞれ取り付けたことで、設備が作動した可能性があるとみて、裏付けを進めている。
一方、作業中は二酸化炭素の放出を防ぐ閉止弁は閉められていなかったほか、設備の電源は入ったままだったという。
放水などによる消火と異なり、二酸化炭素の放出で対応する消火設備は、電気系統の機器が鎮火後も使えるという利点がある。
総務省消防庁によると、設置数は21年4月末時点で1万4885件に上る。
同設備を巡る死亡事故は、今回を含めて20年12月~21年4月に3件発生。
同庁は21年5月から有識者会議で議論し、今年3月、工事などのために二酸化炭素が放出されるエリアに入る場合は弁を閉めることや、点検や工事の安全手順を記した文書を備え付けることなどの再発防止策をまとめた。
【作業員妻子、悲しみ深く 事故原因、早期解明訴え】
・・・・・
https://mainichi.jp/articles/20220414/ddm/012/040/101000c
(ブログ者コメント)
熱感知器の作動原理から考えるに、本当に手に持ったぐらいで作動するのだろうか?
https://www.kaho.or.jp/pages/jikaho/page-jikaho-0102-01.html
しかも手袋をした手だと、人体の熱は伝わりにくいような気がするのだが・・・。
(2024年11月8日 修正4 ;追記)
2024年11月7日16時11分に産経新聞からは、安全管理を怠ったとして当時の現場責任者が書類送検された、管理会社からは起動ボタンを押さないとガスは出ないと聞いていたと供述、熱感と煙感センサーは見分けがつきにくかった、再現実験によれば着脱時の手の熱で作動した可能性ありなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
現場の安全管理を怠ったとして、警視庁捜査1課は7日、業務上過失致死傷容疑で、K建設の当時の現場責任者の男性(60)を書類送検した。
現場の天井には熱感知と煙感知のセンサーが計12カ所に設置されており、両センサーが感知すれば電気信号が流れ、ガスが噴出する仕組みになっていた。
本来は作業時、
▽センサーの制御盤の電源を落とす
▽消火ガスの弁を閉める
▽噴出を自動ではなく、手動に設定する
などの措置をとる必要があったが、いずれも行われておらず、総務省消防庁が求めている消防設備士の立ち会いもなかった。
男性は作業員へセンサーなどに触れないよう指示していたが、ガスが噴射されると説明していなかった。
事故当時、作業員は工事の妨げになるセンサーを外し、また戻していた。
警視庁は再現実験を行い、着脱時の手の熱によってセンサーが誤作動した可能性が高いことが判明。
熱感知と煙感知のセンサーはいずれも見分けがつきにくく、煙感知系統の配線に熱感知センサーを誤って取り付け直した上、両系統で誤作動が起きたため、ガスが噴出したとみられる。
男性は現場マンションの建設にも携わっていたが、警視庁の聴取に「マンションの管理会社から起動ボタンを押さないとガスは出ないと聞いていた」と供述したという。
https://www.sankei.com/article/20241107-OQQQ4V5YAJJEDDVW5ARGDMZPQY/
11月7日17時14分に毎日新聞からは、誤って取り付けられた感知器にこもっていた熱が煙と判断され消火設備が作動したらしいなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
駐車場の天井には、消火設備の感知器が12カ所あり、うち8カ所は熱、4カ所は煙に反応する仕組みだった。
感知器が熱と煙の両方を検知すると、火災が発生したとして、二酸化炭素を放出し、酸素濃度を下げて延焼を防ぐ構造になっていたという。
当時、死亡した作業員らは感知器を取り外し、天井板を交換後に再び取り付けていた。
その際、作業員の手の熱に感知器が反応。
さらに、煙の感知器の設置場所に、誤って熱の感知器を取り付けたため、こもった熱が煙と判断され、消火設備が作動したとみられる。
https://mainichi.jp/articles/20241107/k00/00m/040/107000c
※今回の情報を機に、もう一度関連情報を調べたところ、高圧ガス保安協会から以下の概要報告が出されていた。
事故の概要
ホテルの機械式立体駐車場内で、作業員 3 人によるシャフト交換作業中に、1 階に いた作業責任者が消火のために設置された不活性ガス消火設備の起動ボタンを誤 って押し、駐車場内に大量の二酸化炭素が噴出した。
・・・
時系列
9 時 45 分頃 高所で作業していた作業員から作業責任者に対して、「火気を 使用するから消火設備を切ってほしい」旨の連絡があった。
(この連絡を受けて、1 階にいた作業責任者は、消火設備を切る 意図で消火設備のふたを開け、起動ボタンを押したと考えられ る。)
・・・
事故原因
・・・
②二酸化炭素消火設備は、自動作動と手動作動の切り替えが可能で、常に手動起動の設定 をしていた。
・・・
④二酸化炭素消火設備は、起動ボタンのカバーを外した時点で退避警告の放送が 流れ、立体駐車場のシャッターが閉まる仕組みになっていた。
起動ボタンを押す と、その 40 秒後に二酸化炭素が噴出される。
起動ボタンを押してから 38 秒以内 に停止ボタンを押すと、起動せずに停止する。
⑤今回事故があった立体駐車場には、二酸化炭素消火設備が起動したことを警告するサイレンが駐車場内に一か所設置されているのみであり、高所で作業してい る人には聞こえづらい。
⑥本作業の請負契約時の仕様書では、作業時に火気を使用する場合はホテル側 に連絡することとしていたが、事故当日は、火気の使用の連絡はなかった。
・・・
https://www.khk.or.jp/Portals/0/khk/hpg/accident/jikogaiyouhoukoku/2020-541.pdf
2021年5月7日19時39分にNHK奈良から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7日午前11時半すぎ、広陵町南郷の工事現場で、作業員から「塩素のようなにおいがする」という通報がありました。
警察によりますと、近くの住民1人と作業員ら合わせて20人がのどの痛みなどを訴えて救急搬送され、このうち69歳と43歳の作業員の男性が意識不明の重体になっています。
現場からは、消防の調査で、有害な硫化水素やシアン化水素、それに塩素の3種類のガスが検出されたということです。
警察によりますと、現場は広陵町の水道局の跡地で、パワーショベルで掘削作業をしていたところ、深さ1.5メートル付近でボンベのようなものにぶつかり、ガスが発生したということで、重体になっている2人は、穴の中でパワーショベルの掘削位置などを確認する作業を行っていました。
警察と消防が詳しい状況を調べています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/nara/20210507/2050007116.html
5月7日20時12分に毎日新聞からは、現場は更地で工場建設に向けた作業中だったなど、下記趣旨の記事が5枚の現場写真付きでネット配信されていた。
香芝署によると、20人のうち19人は作業員で、1人は70代の近隣住民の女性。
重体の2人を除き、軽症という。
現場は更地で、以前は町水道局の建物があった。
事故当時、包装資材会社の新工場建設に向けて地中をショベルカーで掘削しており、埋まっていたボンベを傷付けてガスが発生したとみられる。
現場は近鉄大和高田駅の北東約2キロの住宅や工場が建ち並ぶ地域。
https://mainichi.jp/articles/20210507/k00/00m/040/109000c
5月7日17時53分にNHK奈良からは、元の水道施設では塩素などを使った記録はないなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
広陵町上下水道業務課によりますと、現場では昭和42年に、地下水などをくみ上げ浄化する施設などが整備されました。
その後、平成17年に天井部分などを改修しましたが、地面を掘削するような大規模な工事は行ったことはないということです。
そして、去年8月、F社に土地を売却し、施設を撤去しましたが、その際は、異臭が発生するなどはなかったということです。
町では、資料が残されていないため、地下に何があったかわからないが、7日、検出された硫化水素やシアン化水素、それに、塩素ガスを使った記録はないとしています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/nara/20210507/2050007106.html
5月10日18時15分にNHK奈良からは、傷つけたボンベ以外にもう1本ボンベが見つかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察と消防が8日、現場検証を行ったところ、パワーショベルで破損したボンベとは別に、長さ119センチ、直径24センチほどのボンベがもう1本、地中から見つかりました。
今回、掘削工事が行われた現場は、かつて町の水道局があった場所だということで、町は掘削が行われた周囲の敷地にボンベが埋まっていないか、今後、調査したいとしています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/nara/20210510/2050007131.html
2021年5月25日16時4分にNHK奈良からは、重体だった2人は意識が戻った、2本のボンベとも表面に塩素の元素記号が記されていた、水道局の建物が建設される前に埋められたものらしいなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
この事故では作業員2人が意識不明の重体になっていましたが、25日までに2人とも意識が戻り、このうち1人は退院したということです。
現場からは2本のボンベが見つかっていて、警察が調べたところ、両方とも表面には塩素の元素記号が記され、このうち1本から塩素が検出されたということです。
ボンベが見つかった場所は、昭和42年に建てられた広陵町水道局の建物の下にあたり、町では、去年8月、地元の企業に土地を売却した際、建物を撤去しましたが、このときはボンベは見つかっていませんでした。
警察は、ボンベの腐食の程度などから、建物が建設される50年以上前に地下に埋められたとみて、詳しい経緯を調べています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/nara/20210525/2050007281.html
5月25日12時4分にYAHOOニュース(読売新聞)からは、事故当時に検出されたシアン化水素はボンベからは検出されなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
奈良県警香芝署は現場検証でボンベ2本を回収し、中身について民間業者に鑑定を依頼したところ、塩素と水だったことが判明した。
事故当時に検出されたシアン化水素は、ボンベからは確認されなかった。
ボンベの表面の劣化や、以前あった水道施設が1967年に建設されていることなどから、県警は50年以上前にボンベが埋められたとみている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/95c889ec18fc3e47a1a8b51c604f19ab5b2dff71
(2021年9月15日 修正2 ;追記)
2021年9月14日17時26分にNHK奈良からは、警察が調べたが埋められた経緯は分からなかったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察は、土地を売却した町や工事を行っていた建設業者について、過失が無かったか調べを続けてきましたが、ボンベが埋められた経緯が明らかにならなかったということです。
こうしたことなどから、警察は、建設業者や町について、「事故は予見できなかった」などとして業務上過失傷害の容疑に問えないと判断し、先月24日に捜査を終結させたということです。
警察によりますと、埋められていたガスボンベはそれぞれ、1965年と1969年という刻印があり、両方とも表面には塩素の元素記号が記されていて、中から1965年のものは水が検出され、1969年のものからは塩素が実際に検出されたということです。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/nara/20210914/2050008384.html
2021年4月28日13時1分にYAHOOニュース(朝鮮日報 日本語版)から下記趣旨の記事が、イメージ図付きでネット配信されていた。
忠清南道唐津市内の海水浴場のテントで、一酸化炭素中毒死したものと見られる夫婦の遺体が発見された。
忠清南道警察庁と消防当局によると、26日午後1時40分ごろ、唐津市石門面の海水浴場近くのテントで、Aさん(61)夫妻が死亡しているのが発見された。
警察は「23日にキャンプに出発した両親が帰ってこない」というAさんの子どもの通報を受け、携帯電話の位置追跡によって2人を発見した。
警察と119救急隊が現場に到着した時、Aさん夫婦のテントでは、ブタンガスで水を加熱する方式の温水マットのスイッチが入っている状態だったという。
テントは外側のテントと内側のテントの二重になっていたが、外側と内側のテントの間の空間に、ブタンガスボンベにつながったボイラー装置があった。
警察関係者は「テントは出入口などがすべて閉まっていて、事実上密閉された状態だった」と話す。
テントの中では夫婦が飼っていたペットの犬1匹も死んでいた。
警察と消防当局は、Aさん夫婦がブタンガスの燃焼で発生した一酸化炭素により中毒になり、窒息したものと見ている。
燃料が不完全燃焼する際に発生する一酸化炭素は、色やにおいがない「沈黙の殺人ガス」と呼ばれている。
牧園大学消防安全学部のチェ・ジン教授は「体内の一酸化炭素濃度が高くなると、血液の酸素運搬機能が下がり、呼吸困難を引き起こして、ひどい場合には窒息死につながる」と説明した。
専門家らは「燃料を燃やして暖房する方式の装置は、窒息事故が常に発生する可能性がある。睡眠中は換気に十分注意しなければならない」と話す。
特に、車内で宿泊したり、テントの中で使用したりする場合は、必ず換気口を設けなければならないとのことだ。
警察関係者は「他殺が疑われる点はないものと思われるが、複数の可能性を閉ざさずに捜査しているところだ」と語った。
警察は、Aさん夫婦の詳しい死因を確認するため、国立科学捜査研究院に解剖を依頼した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/36712058e0a33450fa241ccd3fabab0c2a74b3d4
(ブログ者コメント)
わが国でもワカサギ釣りなどのテントの中で暖をとっていてCO中毒になった事例がしばしば起きており、気になった事例は本ブログにも掲載している
2021年4月16日4時11分にNHK NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
15日午後5時すぎ、新宿区下落合にあるマンションの地下駐車場で天井の石こうボードの張り替えを行っていた作業員の男性6人が中に閉じ込められました。
1人は自力で外に出て無事でしたが、警視庁によりますと、残りの5人のうち30代から50代とみられる4人が死亡したということです。
また、もう1人も意識不明の状態で病院に搬送され、手当てを受けています。
現場の駐車場には二酸化炭素を放出するタイプの消火設備があり、現場に到着した東京消防庁が測定したところ、20%を超える濃度の二酸化炭素が検出されたということです。
これは通常の空気中の濃度の数百倍に当たり、総務省消防庁によりますと、10%以上になると数分以内に意識がなくなり、放置すれば死に至ることもあるということです。
警視庁は、消火設備が何らかの原因で誤作動した可能性があるとみて16日、現場検証を行って詳しい状況を調べることにしています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210416/k10012977561000.html
4月15日20時59分にNHK首都圏からは、2日間で実施予定だった工事の初日だったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
現場のマンションには、地下駐車場での作業について住民に知らせる案内文が貼られていました。
それによりますと、作業の内容は天井ボードの張り替えで、マンションの管理組合から依頼を受け、15日と16日の2日間にわたって行われることになっていました。
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20210415/1000063063.html
4月16日12時14分に読売新聞からは、噴出器の1つからガスが放出されていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(ブログ者コメント;噴出器の一つだけから放出されるということがあるのだろうか?)
地下駐車場の天井部分には、消火用の二酸化炭素ガスを放出する消火設備があり、複数ある噴出器の一つからガスが放出されていた。
現場責任者の男性は発生当時、地上にいたが、突然、警報音が鳴り響き、地下に6人いた作業員の1人が駆け上がってきた。
作業員が「二酸化炭素が放出された」と話したため、男性が地下に向かって「おーい」と呼び掛けたが、応答はなかった。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20210416-OYT1T50140/
4月16日17時23分にNHK首都圏からは、自力で外に出た作業員はハシゴのそばにいたため脱出できた、避難アナウンスは流れていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
二酸化炭素の放出は、消火設備が作動してから20秒以上間隔をあけなければならないと法律で定められていて、メーカーによりますと、作動させると、通常は警告音とともに「火事です。消火剤を放出します。危険ですので避難してください」というアナウンスが流れるということです。
駐車場の地下部分に一般の人が入ることはありません。
今回のように工事やメンテナンスを行う場合、作業員はマンションの1階の管理人室にある出入り口から、およそ4メートルのはしごを使って地下まで下りるということです。
二酸化炭素が放出された時、地下にいた6人のうち30代の作業員だけがはしごの近くにいたため、なんとか地上に脱出することができました。
自力で逃げた作業員の証言によりますと、現場では二酸化炭素が放出される前に避難を呼びかけるアナウンスが流れたということです。
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20210416/1000063096.html
4月16日18時12分にYAHOOニュース(共同通信)からは、現場責任者は当日の朝礼で消火設備に触れないよう指導していたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
捜査関係者によると、現場責任者の男性が「事故当日の朝礼で消火設備に触れないよう作業員に指導した」と説明したことも判明した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/1312d2d64bd06debb45a2383c400cd2cd684c49d
4月16日18時47分にNHK首都圏からは、消防庁は全国の自治体などに安全対策の徹底を求める通知を出したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
総務省消防庁は、全国の自治体と消火設備の業界団体に対し、安全対策の徹底を求める通知を出しました。
通知では、二酸化炭素を放出する消火設備の近くで工事を行う際、消火設備の点検の資格を持つ人などが立ち会って安全管理を行うことや、誤って消火剤が放出されないよう、元栓を閉めてから工事を始めることなどを求めています。
二酸化炭素を放出する消火設備では、去年12月に名古屋市で、ことし1月に東京・港区で放出事故が発生し、総務省消防庁は、このときも2度にわたって安全対策の徹底を求める通知を出していました。
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20210416/1000063100.html
4月16日23時1分にYAHOOニュース(TBS NEWS)からは、地上にいた工事関係者の1人は消火設備について理解していなかったと答えたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
Q.誤ってボタン作動した?
「そうじゃなくて、ボタンがどこにあるかもわかりません。どうすれば発報(作動)するのかもわからないですし、そういう注意はしようがない」(地上にいた工事関係者)
二酸化炭素を噴出する装置は、駐車場内の壁に8か所に設置されていて、駐車場の中からは止めることが出来ません。
事故当時、作業員らは床から天井までの高さが1.8メートルの狭い空間で天井の張り替え作業をしていました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/4f849b6c746e6f3ea8ba07bf79cb140b95bb64ca
4月17日付で毎日新聞東京版からは、元請け会社は資格者立会を求める消防庁の通知を把握していたという下記趣旨の記事が、駐車場のイメージ図付きでネット配信されていた。
工事をしていた元請け建設会社の幹部は取材に、「(消防設備士などの資格者の立ち会いを求める総務省消防庁の)通知は把握していたが義務ではなく、事故を想定していなかった」と説明した。
https://mainichi.jp/articles/20210417/ddm/041/040/113000c
4月17日5時36分にYAHOOニュース(共同通信)からは、作業していた会社は数年前にも同じマンションで同様の工事をしていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
現場責任者によると、数年前にも同じマンションで同様の工事をした。
取材に「CO2で事故が起きるとの想定はなく、危険性はないと認識していた」と話した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/77d443bed0c1a5234e513e83728121ffb75400da
4月17日6時44分に読売新聞からは、噴出器近くの天井板を嵌め込んだ際に煙が噴き出したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
自力避難した30歳代の男性作業員が「別の作業員が噴出器近くの天井板をはめ込んだ際、煙が噴き出した」と話していることが、捜査関係者への取材でわかった。
警視庁は、作業中に噴出器かその電気配線を傷つけた可能性が高いとみて、業務上過失致死容疑で調べている。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20210417-OYT1T50112/
4月17日6時56分にNHK首都圏からは、死亡した4人は直前まで作業していた場所で倒れていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
亡くなった4人は、いずれも直前まで作業していた場所で倒れていたことが、捜査関係者への取材で分かりました。
二酸化炭素は短時間で一気に充満する仕組みになっているということで、警視庁は現場の状況などから、4人が消火設備が作動した直後に意識を失ったとみています。
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20210417/1000063128.html
4月17日12時8分にYAHOOニュース(テレビ朝日)からは、消火装置は「自動」設定のままだったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
消火装置には地下1階の感知器が熱などに反応する「自動」の設定と、地上にある駐車場の外のボタンを押さないと作動しない「手動」の設定があり、当時は「自動」の設定だったことが捜査関係者への取材で分かりました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/3b83a01e36edcb18803839c7d43e474fadac34bd
4月17日18時37分に産経新聞からは、消火設備の電源は入ったままだった、死因は二酸化炭素中毒だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
同様の工事では、消火装置の電源を落としたり、手動に切り替えたりして誤作動を防ぐ。
捜査関係者によると、事故当時は、駐車場の格納スペースで天井を張り替えていたが、装置の電源は入ったままだった。
捜査1課は17日、司法解剖の結果、死因は二酸化炭素中毒だったと発表。
高濃度のCO2で短時間で意識を失い、避難できなかったとみられる。
https://www.sankei.com/affairs/news/210417/afr2104170007-n1.html
4月18日6時33分にYAHOOニュース(FNN PRIME)からは、作業員が一旦取り外した煙感知器のカバーを戻していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
その後の調べで、警察や消防が駆けつけた際、天井についている消火設備の煙の感知器のカバーが外れた状態だったことも新たにわかった。
自力で避難した男性が、「作業員が取り外した感知器のカバーを戻していた」と話していることから、警視庁は、この作業と事故との関連を調べている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/9f2b24dea3ab318df84e1ddff1e9abffcfd55702
4月19日20時33分にYAHOOニュース(毎日新聞)からは、工事のため検知器は天井から外され吊り下げられていたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
天井板の交換には検知器を外す必要があり、工事中は複数の検知器が配線につながったまま、つり下がっている状態だった。
通常よりも誤検知しやすい状態だった可能性がある。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ad4befcc80a2fbc03fc67002b9c88d1d32dd0696
4月20日21時32分にYAHOOニュース(ABEMA TIMES)からは、熱と煙の両センサーが反応しない限り装置は作動しないが、今回は先に熱センサーが反応し、その3時間後に煙センサーが反応したため装置が作動したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
警視庁は、工事の元請け業者で東京・豊島区にある「K建設東京本社」と1次下請けの業者を家宅捜索した。
家宅捜索の容疑は業務上過失致死傷の疑いで、資料などを押収し、工程で安全管理に問題がなかったか調べることにしている。
・・・
消防が行う専門的な点検に関しては、有識者を立ち会わせるのが義務化されているが、今回のような工事においては専門家の立ち会いを推奨するに留まっていて、義務ではない。
・・・
今回の装置の仕組みとして、煙に反応する感知器と熱に反応する感知器の両方が反応しない限り、二酸化炭素は噴出しない。
事故の約3時間前に、管理人室のモニターで感知器のひとつが作動したというランプが作動し、管理人が警備会社に連絡したそうだが、工事の影響だろうというところで止まってしまっていたようだ。
事故の約3時間前から消火装置が作動する一歩手前の状態だったということになるが、一度反応した感知器を解除するためには、消防や専門家が現地に来て解除を行うしかできない。
・・・
https://news.yahoo.co.jp/articles/05a5415578dfb5bf61c360537474416db7a3a470
4月21日9時45分に朝日新聞からは、熱センサーは8ケ、煙センサーは4ケ設置されていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
捜査関係者によると、1度目の警報は15日午後2時ごろに鳴った。
2度目の警報は午後4時半ごろで、この直後に二酸化炭素が噴射された。
現場には天井に消火設備の熱センサーが八つ、煙センサーが四つ設置されていた。
https://www.asahi.com/articles/ASP4P344DP4NUTIL03P.html
4月21日10時44分にYAHOOニュース(テレビ朝日)からは、装置作動後はバルブを閉めない限り放出は止まらないのに現場責任者は装置の緊急停止ボタンを押していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
その後の捜査関係者への取材で、作業に立ち会っていた男性が避難して助けを求めてから工事の現場責任者が通報するまでに約30分かかっていたことが分かりました。
防犯カメラには、この間に現場責任者らが装置の緊急停止ボタンを押す姿などが映っていたということです。
しかし消火装置は、いったん二酸化炭素が噴出されると、タンクのバルブを閉めない限り止まらない仕組みでした。
警視庁は、工事の関係者が消火装置の操作の仕方をどこまで認識していたか、問題点を調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/a14b79ec8a3fb9699dd32b0d67672de6ad407518
(ブログ者コメント)
〇去年は名古屋市で、今年は港区で同じようなCO2消火設備誤作動事例があった。(両者、本ブログでも紹介スミ)
いずれも作動ボタンを誤って押したことが原因だった模様。
〇関連情報調査中、二酸化炭素による事故は二酸化炭素増加による酸素欠乏と二酸化炭素そのものによる中毒の2つに分けて考える必要ありなどと記された下記文献が見つかったので紹介する。
『ドライアイスによる急性二酸化炭素中毒の1 例』
(日本職業・災害医学会会誌 第55巻5号 2007年)
・・・
2002 年 7 月 4 日午前 8 時頃,ドライアイス貯蔵庫横のトイレで意識消失にて倒れている 4 人が従業員に発見され,うち1 人が当センターに救急搬送となった.
・・・
よって,現場・発生状況より意識障害の原因はドライアイスによる急性二酸化炭素中毒と診断し,酸素投与を継続した.
・・・
生体への障害として,慢性呼吸器疾患などで生体内の二酸化炭素蓄積による CO2 ナルコーシスは 良く知られているが,生体外の二酸化炭素曝露による障害として,ドライアイスの成分である二酸化炭素ガス吸入による急性中毒にて死亡する危険性があることはあまり知られていない.
急性中毒症状として,2~10% で視力障害,耳鳴り,チアノーゼなどの症状が現れ,10~25%で血圧の上昇,振戦,1 分で意識消失がおき,25% 以上では即時に昏睡状態に陥り,死に至る(表 2).
よって,二酸化炭素の作業環境基準は 0.1% 以下であり,工場によっては濃度が一定以上になると作動する警報装置を設置している所もある.
急性二酸化炭素中毒の状況として,二酸化炭素過剰に酸素欠乏を伴う場合と二酸化炭素自体によるものとの二つに分類される.
前者はタンク,貯蔵庫,地下室などの閉鎖空間で球根,みかん,大豆,もろみ,木材などによる呼吸,発酵で空気中の酸素が減少し,二酸化炭素が増加することによっておこるものである1).
後者は閉鎖空間でのドライアイスの気化2),自動火災報知器の誤作動や二酸化炭素消火装置からのガス噴出1),八甲田山など火山性の二酸化炭素中毒3)4)などが報告されている.
本例 はドライアイス販売工場で通常はシャッターを開けて仕事をするはずが,事故時には何故かシャッターが閉じたまま作業していることに気付かず閉鎖空間を作ったため,ドライアイスの成分である二酸化炭素ガスにて急性中毒を生じ,意識障害を起こしたと考えられた.
ちなみに,曝露した4 人のうち 1 人は心肺停止状態で他病院に搬送され死亡している.
急性二酸化炭素中毒による死亡のメカニズムに関して報告されている文献は少ない.
服藤らの報告5)では,雄性マウスを用いた動物実験で,窒素置換型の酸素欠乏では,死亡しない酸素濃度であっても,二酸化炭素置換型の酸素欠乏では明らかに死亡すると報告している.
・・・
池田ら6)は 80% 二酸化炭素,20% 酸素混合ガス中 にイヌを曝露させる実験を行い,1 分で呼吸運動が停止し,その後 10 分程度で心停止したことから,高濃度二酸化炭素中毒吸入による死因は低酸素血症によるものではなく,二酸化炭素中毒によるものであると報告している.
また,黒木ら7)は無酸素ガス下のラット実験で二酸化炭素ガスを注入することにより,呼吸停止状態にさせ血液ガス分析を行ったところ,二酸化炭素ガス血症に基づく高度のアシドーシスが急死の原因であり,それに基づく不整脈死の可能性が高いと報告している.
・・・
http://www.jsomt.jp/journal/pdf/055050229.pdf
2021年1月24日1時24分にYAHOOニュース(FNN PRIME)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東京・港区のビルの地下駐車場で、消火設備の点検作業中に二酸化炭素が充満し、作業員ら3人が病院に搬送されたが、このうち2人が死亡した。
石竹記者
「ビルの地下駐車場で設備の点検中、二酸化炭素が充満し、2人が死亡したという」
23日午前11時ごろ、港区西新橋にあるビルの地下駐車場で、消火設備を点検していた作業員から「点検中に二酸化炭素を噴霧してしまった」と通報があった。
この事故で、亀井Nさん(男性、50歳)と亀井Sさん(男性、37歳)が死亡した。
警備員の男性1人も病院に搬送されたが、命に別条はなく、ほかに作業員が3人いたが、自力で避難したという。
この消火設備は、駐車場内で火災が起きた際に二酸化炭素を噴出して火を消し止めるもので、警視庁は、作業員が誤ってボタンを押して噴出させてしまったとみて、業務上過失致死の疑いも視野に捜査している。
https://news.yahoo.co.jp/articles/c5c73102c0400ca451a4b7ba1fc3fd8255bfd75f
1月23日18時58分に共同通信からは、作業に当たった6人のうち地下2階で点検していた作業員が異臭に気付いたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
23日午前11時15分ごろ、東京都港区西新橋1の14の1にあるオフィスビルの地下1階駐車場で「点検中に誤って二酸化炭素が噴き出した。地下にまだ人がいる」と119番があった。
現場にいた男性3人が救急搬送され、うち消防設備の点検をしていた作業員2人が死亡した。
もう1人の警備員(47)は命に別条はないという。
警視庁愛宕署によると、この日は午前10時半ごろから作業員6人が、地下1階と地下2階に分かれて消防設備を点検。
地下2階にいた作業員が異臭に気付き、地下1階の警備員がぐったりしているのを見つけた。
同署は誤って二酸化炭素が漏れたとみて、当時の状況を調べる。
https://this.kiji.is/725643837097689088?c=39546741839462401
(ブログ者コメント)
同じような事故は昨年12月、名古屋市のホテル立体駐車場で起きたばかりだ。(本ブログでも紹介スミ)
2021年1月9日19時31分にNHK福島から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9日午後2時20分ごろ、南会津町田島の廃業した会社の2階建ての建物内で、片づけなどの作業をしていた男性が倒れたと通報がありました。
この建物内では、男女3人が作業をしていて、このうち男性1人が意識不明の重体になっているほか、女性2人も体調不良を訴えているということで、3人とも会津若松市内の病院に搬送されました。
消防によりますと、3人は、建物内で、発電機を使って電気ストーブで暖をとりながら片づけなどの作業をしていたということで、一酸化炭素中毒の可能性があるとみて、警察や消防が詳しい状況を調べています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/fukushima/20210109/6050012958.html
2020年12月22日20時53分に朝日新聞から、下記趣旨の記事が複数枚の写真付きでネット配信されていた。
22日午前10時ごろ、名古屋市中区錦3丁目のホテルNガーデンパレスの地下駐車場付近で、「煙が上がっている」と119番通報があった。
愛知県警によると11人が病院に搬送され、男性作業員(51)が死亡、30代男性が重症。
二酸化炭素(炭酸ガス)を出す消火装置が誤作動した可能性があり、県警は業務上過失致死傷の疑いも視野に慎重に捜査する。
県警や市消防局によると、亡くなったのは岐阜市日野西2丁目の玉田さん。
11人はいずれも作業員やホテル従業員らで、宿泊客は無事だった。
現場は地下階で出入庫する立体駐車場で、前日から2基のうち1基の修理工事をしていたという。
消火装置は火災時に自動で作動するが、手動で起動もできる。
現場では火の手は確認されなかったといい、何らかの原因で誤作動したとみられる。
現場は名古屋市中心部の「錦三(きんさん)」と呼ばれる繁華街。
消防車など39台が出動し、騒然となった。
ホテルNガーデンパレスは178室、立体駐車場の収容台数は64台という。
【白っぽいガス「やばい」「逃げろ」 次々と倒れる人】
地下空間にいた作業員らは、瞬く間に充満した白い煙のような炭酸ガスに巻かれた。
「火災です、火災です」。
現場の駐車場の管理会社の70代男性従業員は、突然の警報を聞いて周囲を見渡した。
火の気はない。
誤報かと思った次の瞬間、「今から炭酸ガスを注入します」というアナウンス。
白っぽいガスが流れ込み、迫ってきた。
「やばい」「逃げろ」。
ガスに巻き込まれた作業員が床に倒れ、警報を受けて駆けつけた人も倒れた。
男性も、息苦しくなりながらも、階段で1階へ避難したという。
「警報から5、6分のことだった」と振り返った。
ホテルの車寄せ付近には大量の布が敷かれ、ぐったりと座り込む作業服姿の人や、横になったまま動かない人もいた。
ホテルの飲食店で働く女性(56)は「宿泊客と従業員はロビーに避難したが、怖かった」と話した。
【専門家「全く装置に触れずに作動するのは考えにくい」】
名古屋市消防局などによると、今回作動した消火設備は、炭酸ガスを放出し燃焼に必要な酸素の濃度を下げて消火する仕組み。
構造的に放水が届かない場合や、ボイラー室や変電室など、水を使えない施設などで使われるという。
人が窒息する危険があるため、設備は原則的には手動式。
出入り口などに設けられた操作盤のふたを開けると「ガスが出ます」といった警告音が流れる。
起動ボタンを押し、一定の時間が経って放出される。
緊急停止ボタンもある。
元東京消防庁の坂口さんは、「全く装置に触れずに作動するのは考えにくい。原因の検証が必要」と指摘する。
身近な場所にこの設備がある場合、ガス放出の警告音を聞いたら避難することが大切という。
炭酸ガスによる消火設備の事故は過去にも発生。
2013年には岐阜県美濃市の工場で作業員3人が死亡。
10年には東京・新宿のビルの地下駐車場で設備点検中の作業員が重症になった。
https://www.asahi.com/articles/ASNDQ3QNRNDQOIPE007.html
12月22日12時46分放映のNHK東海では、駐車場管理人の話しが字幕で表示されていた。
https://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20201222/3000014394.html
12月22日19時34分に日本経済新聞からは、劣化して切れたチェーンを朝から4人で修理していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ホテルの担当者によると、駐車場はエレベーターで車を運ぶ立体式で、地下に入庫口がある。
エレベーターのチェーンが劣化して切れたため、修理していた。
愛知県警によると、玉田さんを含む4人が22日朝から作業していたという。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFD223JH0S0A221C2000000
12月22日16時5分に中日新聞からは、死亡重症以外の9人は中等症や軽症とみられるなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
死亡した男性以外、他に30代の男性が重症で、残り9人は中等症、軽症とみられる。
搬送者にはホテル従業員も含まれているという。
https://www.chunichi.co.jp/article/174374
12月23日17時10分にYAHOOニュース(東海テレビ)からは、ガスの噴出口は7カ所に設置されていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
現場の立体駐車場には、ガスの噴出口が天井や壁など7カ所に設置されていて、救急隊が到着した際、玉田さんは最上部から意識を失い落下したのか、立体駐車場の下から2段目の辺りで、他の作業員は地下1階などで倒れていました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/65acd06da9c8929534c4b216b6cf0b13c7b7b3d8
12月23日18時58分にYAHOOニュース(CBCテレビ)からは、火を使う作業があったので誤作動防止のため消火設備を止めようとして、誤って作動ボタンを押したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
玉田さんら3人は、火を使う作業があったため上層階にいましたが、誤作動を防ごうと、地下にいた作業員1人が消火設備を一時的に止めようとしたところ、誤って”作動ボタン”を押したとみられることが新たにわかりました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/8b3f51971e895b189b769bfeb50d776238323bab
12月24日17時1分にYAHOOニュース(CBCテレビ)からは、市は特別査察を開始した、作業時は元栓を閉めることなどを説明しているという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事故を受け、名古屋市が特別査察を始めました。
24日は、名古屋市消防局の職員が、同様の消火設備をもつ市内のホテルで、オーナーに誤った操作を防ぐための安全管理対策や、消火ガス放出時の避難対応について説明しました。
「建物の関係者の方と作業員の方は、ここにこういう設備があるんだよ。
作業のときに万が一間違いにより放出されることがないよう、(ガスの)閉止弁を閉めることをお願いしたい」
(名古屋市中消防署・櫻井予防課長)
特別査察は市内782の施設を対象に、来年1月22日まで行われます。
https://news.yahoo.co.jp/articles/a81d42088f553b158590052b74befaa762c4c8d6
12月24日17時46分にYAHOOニュース(メーテレ)からは、二酸化炭素消火設備が作動した場合の対処方法などに関する下記趣旨の記事が、査察を受けた施設にある操作盤の写真付きでネット配信されていた。
特別査察の対象は、二酸化炭素ガスを放出する消火設備を設置した名古屋市内の宿泊施設や商業施設など782カ所です。
誤って消火ガスが出ることを防ぐ措置や、出た際の避難方法を指導します。
万が一、施設内にいて消火設備が作動した場合はどうすればいいのでしょうか?
「万が一、中にいて放出ボタンが押されてしまった場合は、脱出口がありますので、速やかに避難していただく。
警報が鳴ってから放出されるまでは一定の時間がありますので、その間に脱出していただく。
間違えて押した場合は、押した方は、緊急停止ボタンを押して止めていただきたいと思います」
(名古屋市消防局 予防課 渡辺さん)
https://news.yahoo.co.jp/articles/ddab82cceb303b70fa8e8fa767ebb20734f9c57e
(ブログ者コメント)
〇操作盤のボタン配列がどうなっていたのか、メーカー関係の情報なども含め調べてみたが、これといった情報は見つからなかった。
〇美濃市の事例は下記記事参照。
『2013年3月12日 美濃市の木材加工会社の集じん機内で木くずがくすぶり、CO2消火器で火が消えたことを確認しようと中に入った人と助けに行った人、計3人が酸欠で死亡 (修正2)』
https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/2738/
※新宿の事例は本ブログを開設した2010年に発生しているので、
情報なし。
2020年11月17日17時14分にNHK兵庫から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
17日午前9時ごろ、たつの市誉田町で、いずれも60代の男性の清掃作業員2人がバキュームカーを使い、マンホールの中の汚泥を取り除く作業中、相次いで倒れました。
2人は一時、意識がもうろうとしていたということですが、救急車が駆けつけたときには自分で立ち上がることができ、病院に搬送され治療を受けていますが、命に別状はないということです。
たつの市によりますと、マンホールは直径がおよそ90センチ、深さがおよそ1メートルあり、市の委託で清掃作業を行っていたということです。
警察によりますと、作業員は「作業前にふたをあけて有毒ガスの計測をしたが、異常はなかった」と話しているということですが、消防の調査では、現場付近から硫化水素が検出されたということです。
このため警察は、2人がマンホールのなかにたまっていた硫化水素を吸い込んだものとみて、事故のいきさつについて詳しく調べています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/20201117/2020010654.html
11月17日16時32分にYAHOOニュース(関西テレビ)からは、皮革工場専用の下水管だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
兵庫県たつの市で、下水管の清掃をしていた男性作業員2人が、マンホールから上がってきた有毒ガス(硫化水素)を吸い込み、一時意識もうろうとなって病院に運ばれました。
17日午前9時すぎ、たつの市誉田町広山で、69歳と64歳の男性作業員2人が下水管の清掃を行っていました。
2人がマンホールを開けて作業をしていたところ、有毒な硫化水素を吸い込み、一時、意識もうろうとなって病院に運ばれました。
2人はすぐに意識を取り戻し、命に別条はないということです。
警察によると、2人が清掃していたのは近くの皮革工場から汚水を流す専用の下水管で、事前に有毒ガスが発生していないことを確認したうえで作業を始めたということです。
硫化水素は作業の途中で発生したとみられ、警察は発生の経緯などを詳しく調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/76c077449d361df721217d449af58abd3ee9edc8
2020年10月21日付で茨城新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
20日午後7時50分ごろ、土浦市本郷の県道脇の歩道で、マンホールの汚泥を取り除く作業をしていた同市、会社員、男性(41)と、つくば市、同、男性(38)がマンホール内に相次いで転落した。
これを目撃した同僚が119番通報。
2人は消防署員に救出され、病院に搬送されたが、死亡が確認された。
土浦署によると、現場では4人が作業をしていた。
マンホール内側に備え付けのはしごを使って41歳男性が中に入り、高圧洗浄機で汚泥を除去。
その後、はしごを上っていたところ、落下。
それを助けようと内部に入った38歳男性も落下した。
この日午後5時半ごろ、現場近くの市民から市に「下水があふれている」と電話があり、下水道課の職員が確認のため訪れると、事故があったマンホールの上流、西側数百メートルの別のマンホールから水があふれていた。
このため、市から復旧の依頼を受けた業者が社員4人を現場に派遣。
4人は事故のあったマンホールで午後6時半ごろから作業していた。
同署が2人の死因や事故の原因などを調べている。
https://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=16032126895188
10月21日10時8分に朝日新聞からは、硫化水素と一酸化炭素が発生していたという下記趣旨の記事が現場の写真付きでネット配信されていた。
現場では有毒ガスの硫化水素と一酸化炭素が発生したといい、県警土浦署が状況を調べている。
同署によると、死亡したのは土浦市の浄化槽管理会社「T商事」の社員で、同市中神立町の佐伯さん(41)、同県つくば市花室の岡野さん(38)。
同日夕方、事故現場から数百メートル離れた地点で「下水があふれている」との苦情が市民から市役所に寄せられ、午後6時半ごろから計4人で作業をしていた。
事故当時、佐伯さんはマンホール内にはしごを使って下り、詰まった汚泥を除去する作業をしていた。
岡野さんを含む3人は、地上で高圧洗浄機の操作などをしていた。
市消防本部や署によると、午後7時50分ごろ、作業を終えて地上に上がろうとした佐伯さんがマンホール内で落下。
その姿を見て助けに向かった岡野さんも倒れたという。
午後8時過ぎに消防隊員が到着し、2人を2時間半以上かかって引き上げたが、意識はなかったという。
https://www.asahi.com/articles/ASNBP35RGNBPUJHB002.html
10月21日6時18分にYAHOOニュース(FNN PRIME)からは、深さ7mのマンホールだったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
佐伯さん(41)が、深さおよそ7メートルのマンホールから上がろうとして転落し、助けに向かった岡野さん(38)も転落した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/1d208d33d057ddf810f4a8d37024aa306eed734d
(2022年5月20日 修正1 ;追記)
2022年5月18日7時0分にYAHOOニュース(茨城新聞)からは、2名は酸欠死だった、死亡した現場責任者が容疑者死亡のまま書類送検されたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
(新情報に基づき、タイトルも修正した)
茨城県土浦市本郷のマンホール内で2020年10月、下水道管の汚泥清掃をしていた男性2人が死亡した事故で、土浦署と県警捜査1課の合同捜査班は17日、業務上過失致死の疑いで、現場責任者で廃棄物処理業「T商事」(土浦市)取締役兼営業統括部長の男性=当時(41)、同市=を容疑者死亡のまま水戸地検土浦支部に書類送致した。
土浦労基署は同日、労働安全衛生法違反容疑で同社と、この男性を同支部に書類送致した。
業務上過失致死の書類送検容疑は20年10月20日午後7時50分ごろ、同市本郷で下水が詰まったマンホール内の清掃の際、酸素欠乏の危険がある現場で作業主任者を配置せず、救助用呼吸器を準備するなどの義務を怠り、つくば市花室、同社員、岡野さん=当時(38)=を酸欠で窒息死させた疑い。
県警によると、現場では男性と岡野さんら4人が作業し、男性が直径約90センチ、深さ約6・8メートルの管内に単独で入り、換気しながら掃除していた。
開始から約50分後、男性は詰まりを解消して足場を上がろうとした際、換気が不十分となって酸素が欠乏し、意識を失って転落。
直後に岡野さんは男性を助けようと中に下りて倒れ、救急隊に救助されたが、2人とも死亡した。
土浦労基署は、労働安全衛生法の両罰規定に基づき、同社の責任も問い、男性とともに書類送検した。
認否については明らかにしていない。
事故の立件について、同社は「責任者がいない」としている。
消防によると、マンホール内から硫化水素と一酸化炭素(CO)が検出されていた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/7033b11d622b0c54caea403cce8258a174a6c28a
5月17日17時56分にYAHOOニュース(テレビ朝日)からは、マンホール内で人が倒れた場合に無防備で救助に入らないよう、もう1人に指示していなかったことが書類送検理由だなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
その後の捜査で、現場責任者の男性が「酸素欠乏危険作業主任者」を現場に配置していなかったことが分かり、警察は、マンホール内で人が倒れた場合に無防備に救助に入らないよう指示を怠ったなどの過失があったとして、男性を業務上過失致死の疑いで書類送検しました。
作業を請け負った会社については、男性がこの会社の役員で、現場に行くことを社長に伝えていなかったため、責任を問うことはできないということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/d6dea104daa911b5b4d1c46ae7fd84a7f91dad7b
5月18日付で毎日新聞(茨城版)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
県警捜査1課は、配管の詰まりを除いたことで、酸素濃度の低い空気が流れ込んだとみている。
https://mainichi.jp/articles/20220518/ddl/k08/040/070000c
2020年10月15日12時21分にYAHOOニュース(STV)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
札幌市白石区のパン工場で15日朝、従業員の男女4人が一酸化炭素中毒の疑いで病院に搬送されました。
警察では換気が不十分だったことが原因とみて調べています。
札幌市白石区南郷通20丁目南のパン工場で午前4時半ごろ「従業員が作業中に具合が悪くなった」と、同僚から消防に通報がありました。
消防がかけつけたところ、工場内から一酸化炭素が検知され、10代から60代の男女4人が一酸化炭素中毒の疑いで病院に搬送されましたが、命に別条はないということです。
警察によりますと、工場では、パンを焼くためにガスオーブンを使用してましたが、従業員が「寒くて換気扇を回していなかった」と話しているということで、警察は換気が不十分だったことが原因とみて調べています。
https://www.stv.jp/news/stvnews/u3f86t0000092225.html
10月15日11時40分にFNN PRIME(北海道文化放送)からは、先に出勤した男性2人がガスオーブンに点火していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
午前4時20分ごろ札幌市白石区南郷通20丁目南にあるパン工場で、従業員から「具合の悪い従業員がいる」と消防に通報がありました
駆け付けた消防が工場内で一酸化炭素を検知し、当時パンの仕込み作業中だった10代から60代の男女4人を一酸化炭素中毒の疑いで救急搬送しました。
このうち30代男性が体のだるさなどを訴えています。
警察によりますと、先に出勤した男性2人が工場1階のガスオーブンを点火。
その後、男性従業員が倒れたということです。
警察の聞き取りに従業員は「寒かったので換気扇を回さなかった」と話しています。
https://www.fnn.jp/articles/-/95719
10月15日11時35分に産経新聞からは、4人のうち2人は出勤直後だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
道警やS食品によると、搬送された4人のうち、2人はパンの仕込み中で残る2人は出勤直後だった。
道警はパンを焼くガスオーブンから何らかの原因で出たCOが室内にたまったとみて調べる。
https://www.sankei.com/affairs/news/201015/afr2010150012-n1.html
2020年10月9日11時5分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8日午後5時45分ごろ、埼玉県寄居町三ケ山の産業廃棄物処理会社「Eスペース」の焼却施設から「貯留槽を清掃していた男性が倒れている」と119番があった。
委託業者の社員、小川さん(61)=同県深谷市本田=が貯留槽内から救出されたが、搬送先の病院で死亡が確認された。
寄居署は、有毒ガスが発生した可能性があるとみて、作業の安全性に問題がなかったか調べる。
署によると、貯留槽は高さ約1・5メートル、直径約1メートルの円柱形で、産廃から出た汚水が入っていた。
小川さんを救助しようと貯留槽をのぞき込んだ40代の男性作業員も意識を失い搬送されたが、命に別条はないという。
https://www.sankei.com/affairs/news/201009/afr2010090006-n1.html
10月9日10時22分に読売新聞からは、周囲には同僚が2人いたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8日午後5時45分頃、埼玉県寄居町三ヶ山の廃棄物処理施設「Eスペース」で、貯留槽の中を清掃していた同県深谷市本田、廃棄物処理会社員小川さん(61)があおむけに倒れているのを同僚が見つけ、119番した。
小川さんは搬送先の病院で死亡が確認された。
寄居署の発表によると、貯留槽は高さ、直径とも約1・5メートルの円柱形で、廃棄物から出る汚水をためていた。
周囲に同僚が2人いて、小川さんは槽内で1人で清掃作業をしていたという。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20201009-OYT1T50117/
2020年10月8日16時40分にNHK山口から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8日午前、和木町にある製油所の精製装置から硫化水素とみられるガスが漏れ出て、近くにいた従業員の男性1人が一時、意識不明となる事故がありました。
男性はその後、意識を回復し命に別状はないということで、警察はガスが漏れた原因を詳しく調べています。
硫化水素とみられるガスが漏れたのは、和木町にある石油元売り大手、ENEOSの麻里布製油所です。
警察と製油所によりますと8日午前9時40分ごろ、原油から灯油などを精製する装置の近くで、従業員の廣中さん(20)が意識を失って倒れているのを同僚が見つけました。
廣中さんはその後、意識を回復して岩国市内の病院に運ばれましたが、命に別状はないということです。
製油所によりますと、廣中さんは水素を使って原油から硫黄を取り除く装置を操作していた際に、何らかの原因で漏れ出したガスを吸い込んだとみられるということです。
警察はガスが漏れ出た原因や当時の状況を詳しく調べています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/yamaguchi/20201008/4060007334.html
2020年9月28日17時43分にYAHOOニュース(CBCテレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東洋紡の工場で起きた火災。
死傷した3人は、消火活動にあたっていました。
27日夜、撮影された映像には、燃え上がる赤い炎が。
黒煙も立ち上がる中、爆発が起きたのでしょうか、火の勢いが増していきます。
火事があったのは、27日午後9時過ぎ、愛知県犬山市木津の化学繊維メーカー「東洋紡・犬山工場」で、「煙が見える」と工場の守衛から消防に通報がありました。
火は、およそ11時間後に消し止められましたが、鉄筋2階建ての工場が燃えたほか、従業員の高橋さん(男性、55歳)と町方さん(男性、37歳)が一酸化炭素中毒で死亡、34歳の男性従業員も喉に軽いやけどをしました。
「(爆発の)音は、結構大きな音だった。ボーンという。すごい衝撃があって、家も揺れてシャッターもガタガタと揺れた」
「和室の障子が、27日の地震よりガタガタと揺れた」
(近隣住民)
工場から数百メートル離れた所にいた人も爆発音を聞いていました。
会社によりますと、火元の建物は、24時間稼働で食品などを包装するフィルムを作っていましたが、合成樹脂を熱処理して伸ばす機械の周辺から火が出たということです。
東洋紡によりますと、高橋さんと、けがをした男性が、火災が起きた時のマニュアルに従い初期消火をしていた所に、町方さんらが応援に入りましたが、死亡した2人は煙に巻かれるなどして逃げ遅れたということです。
「2年前にも敦賀の工場でも火災事故があった。火災や事故が起こった時にはどう対応をすべきかマニュアル化してそれを従業員に徹底していた。基本的な動作としては、逃げることが最優先」(東洋紡 渡邉副社長)
火が出たフィルム製造機は、30年ほど使用していて、機械を止めて清掃し、ふたたび生産に入ろうとしていたところ火災報知機が鳴ったということです。
建物内にまだ熱がこもっていることから、警察と消防は、29日以降、実況見分し出火原因を調べる方針です。
https://news.yahoo.co.jp/articles/2496d2879793c8532bf4b238205efffac31abc56
9月28日9時57分に朝日新聞からは、初期消火として消火器で消そうとしていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
高橋さんと町方さんは、自動火災報知機が作動したことから、消火のために現場に向かったとみられる。
工場側の説明では、従業員は消火器で消そうとしたが、黒煙が広がり、初期消火を断念して消防へ通報したという。
亡くなった2人は火災現場に最も近い建物の出入り口付近で消防隊に発見されたという。
https://www.asahi.com/articles/ASN9X3586N9XOIPE001.html
9月28日19時59分にNHK東海からは、機械の電源は入っていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
夕方、東洋紡の渡邉副社長が現地で会見を開き、建物では食品を包装するフィルムを製造していて、合成樹脂を熱処理して引き伸ばす機械から煙が出たと話したうえで、機械は当時電源は入っていたものの、清掃のためいったん稼働を停止した状態だったと説明しました。
さらに高橋さんは、勤続30年のベテランで、当時、煙が出た機械の清掃作業を終えて再稼働の準備を、また町方さんは、勤続15年の中堅社員で、隣の生産ラインで作業をしていたということで、火災時の対応マニュアルに従って初期消火を行おうとしたものの、勢いの強い煙に巻かれたということです。
https://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20200928/3000013067.html
(ブログ者コメント)
〇以下は、CBC映像の3コマ。
〇機械から煙が出たら消火器を使って初期消火する。
これは一般的な対応だ。
マニュアルで、そのように定めている事業所も多い。
それなのに、なぜ2人も死亡したのだろう?
初期消火にこだわりすぎた、ということだろうか?
それとも薄っぺらいフィルムが近くにあったため瞬時に火災が広がった、ということだろうか?
2020年8月26日21時8分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
26日午後2時半ごろ、東京都小平市たかの台にあるビルの解体工事現場で「作業員が倒れている」と119番通報があった。
警視庁小平署や東京消防庁によると、アスベストの除去などをしていた男性作業員ら8人が体調不良を訴え、救急搬送された。
全員意識はある。
現場で一酸化炭素(CO)が検出され、小平署はCO中毒か熱中症の可能性があるとみて原因を調べている。
https://www.sankei.com/affairs/news/200826/afr2008260037-n1.html
8月26日16時17分に日テレNEWS24からは、3人が倒れていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ビルの解体現場で、作業員3人が倒れているのが発見されました。
現場では当時、4人が作業していましたが、2人が室内で倒れ、1人が階段付近で倒れていたということです。
3人はその後、救助され、手当てを受けているということです。
https://www.news24.jp/articles/2020/08/26/07707406.html
2017年7月27日付で労働新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東京・品川労働基準監督署は、自然換気が不十分な場所で内燃機関を有する機械を使用させたとして、耐震工事業のS建設㈱(東京都渋谷区)と同社取締役を労働安全衛生法第22条(事業者の講ずべき措置等)違反などの疑いで東京地検に書類送検した。
労働者1人が室内でエンジンウェルダー(エンジン式溶接機)を使用し、急性一酸化炭素中毒で死亡している。
災害は平成29年7月27日、東京都品川区の耐震補強工事で起きた。
鉄筋・型枠工事を請け負っていた同社の労働者は、鉄筋の溶接作業を行っていた。
作業現場の室内はビニールシートで覆われていて、換気が十分でない状態であったにもかかわらず、同社は排気ガスが出るエンジンウェルダーを使用させていた疑い。
災害当時、現場の指揮監督者であった取締役は数時間、現場を離れていた。
同労基署によると、違反の理由は「換気をしていない室内でエンジンウェルダーを使用してはならないことは一般的な常識であるため、指示をしなくても使用しないだろうと思った」ことを挙げているとしている。
https://www.rodo.co.jp/column/92816/
2020年7月7日23時12分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7日午後3時25分ごろ、神戸市長田区川西通1丁目の路上で、「車の中で男性2人がぐったりしている」と通行人から110番通報があった。
兵庫県警によると、軽ワゴン車から60~70代ぐらいの男性2人が意識不明の状態で病院に運ばれた。
車内に計約300キロのドライアイスが積まれていたといい、県警は二酸化炭素中毒と低体温症になったとみて調べている。
長田署によると、2人は市内の製氷会社の関係者で、ドライアイスを業務で運んでいたとみられる。
それぞれ運転席と助手席に座り、車の窓は閉まった状態だったという。
ドライアイスは数十個に分けられ、それぞれ紙に包まれていた。
長田署はドライアイスの安全管理に問題がなかったかなど、業務上過失致傷容疑を視野に状況を調べている。
https://www.asahi.com/articles/ASN777K4DN77PIHB024.html
(ブログ者コメント)
ドライアイスによる酸欠事故は過去にもあった。
それも、同じ神戸市で。
『2012年7月25日 神戸市の路上で保冷車の積荷整理中、気化したドライアイスで酸欠となり死亡』
https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/2091/
2020年5月27日13時15分にNHK神奈川から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
27日午前10時前、大和市中央にあるパン屋から「女性従業員が突然、倒れた」と消防に通報がありました。
警察によりますと、オーブンでパンを焼く作業をしていた従業員の男女10人のうち、女性5人が相次いで体調不良を訴えたということで、全員、病院に搬送されました。
このうち1人は搬送される際に歩くのが困難でしたが、いずれも命に別状はないということです。
5人がいた作業場は当時、換気扇が回っておらず、一酸化炭素の濃度が非常に高くなっていたということで、警察は換気が不十分だったため、一酸化炭素中毒になったとみて詳しい状況を調べています。
現場は大和駅から200メートルほど離れた場所で、店は高級食パンの専門店として今月、オープンしたばかりでした。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/yokohama/20200527/1050010336.html
5月27日16時55分にYAHOOニュース(TBS NEWS)からは、作業の途中から換気扇が回っていなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
午前10時前、大和市中央の高級食パンの専門店で「気分が悪くなった人がいる」と通報がありました。
警察によりますと、オーブンでパンを焼いていた従業員6人が相次いで体調不良を訴え、病院に運ばれましたが、全員、命に別状はないということです。
店は開店前で、客はいませんでした。
店では午前3時半ごろから、従業員10人がオーブンでパンを焼いていましたが、作業の途中から、換気扇が回っていなかったということです。
警察は、店内の換気が不十分だったため一酸化炭素中毒になったとみて状況を調べています。
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20200527-00000053-jnn-soci
(ブログ者コメント)
以下は、TBS映像の1コマ。
店舗面積としては、そう大きくはないように見受けられる。
2020年5月26日17時36分にNHK新潟から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
26日午前6時半ごろ、上越市中郷区の上信越自動車道の上り線の道路上で、工事関係者から「車の中の同僚2人の意識がない」と消防に通報がありました。
2人はすぐに病院に運ばれましたが、上越市大字東中島の警備員、若井さん(女性、34歳)がおよそ1時間後に死亡したほか、もう1人の上越市南新町4丁目の警備員、布施さん(男性、73歳)もおよそ10時間後に死亡が確認されました。
警察によりますと、2人は25日の夕方から26日朝にかけて、上信越自動車道の舗装工事の現場で交通誘導などを行っていて、工事関係者の男性が意識不明の2人をワゴン車の中で見つけたということです。
また、2人が乗っていた車内の後部座席には、巡回用のランプの点灯などに使うバッテリーなどが置いてあり、駆けつけた救急隊員は「車内から異臭がした」と話しているということで、警察は、このバッテリーから発生した硫化水素による中毒の可能性があるとみて、原因を詳しく調べています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/niigata/20200526/1030012351.html
5月26日23時0分に産経新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
26日午前6時半ごろ、新潟県上越市中郷区市屋の関越自動車道上越線で、舗装工事の夜間巡回のワゴン車が路上に止まり、車内で上越市東中島、会社員、若井さん(34)と同市南新町、会社員、布施さん(73)がぐったりしているのを同僚が発見、119番通報した。
2人は病院に運ばれ、死亡が確認された。
県警妙高署によると、若井さんが運転席、布施さんが助手席にいた。
いずれも外傷はなかった。
車内で異臭がしており、死因を調べている。
車の後部には電力供給用バッテリーが装備されていた。
25日夕から26日朝にかけ、舗装工事の夜間巡回の仕事をしていた。
https://www.sankei.com/affairs/news/200526/afr2005260020-n1.html
(ブログ者コメント)
以下は、NHK映像の2コマ。
2020年5月11日付で中国新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11日午前9時25分ごろ、岩国市門前町3丁目の下水道工事現場で「作業員が倒れている」と119番があった。
作業員3人が病院に搬送され、山形県新庄市の井上さん(男性、34歳)が死亡した。
熊本県の60代の男性作業員2人は意識がある。
現場で硫化水素が検出され、原因を調べている。
岩国署と市下水道課によると、井上さんは地下約13メートルにある下水道管の点検作業中だった。
異臭に気付いた別の作業員が自力で地上に出て異常を報告。
作業員2人が井上さんを救助しようとして管に入り、硫化水素を吸い込んだとみられる。
現場は国道188号沿いで、近くに住宅や学校、病院が立ち並ぶ。
岩国署は、異臭がしたため周辺住民を一時避難させ、半径300メートルの範囲で立ち入り規制。
小中学校や保育園には、窓を閉めて屋外での活動をやめるよう呼び掛けた。
岩国地区消防組合によると、近くの40代男性が体調不良を訴え病院に搬送されたが、軽症だという。
5月11日付で山口朝日放送からは、腐植土が多いのでガス検を持って現場に入ったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察や消防によりますと、11日午前9時半頃、岩国市門前町の下水道工事現場で「硫化水素のようなものが発生した。作業員が穴の中で倒れている」と、工事関係者から消防に通報がありました。
工事を発注した岩国市によると、現場は地下12メートルにある下水管で、作業員が異臭を感じ地上に戻ろうとしたものの、戻れなかったということです。
また現場周辺には腐蝕土が多くて硫化水素が発生しやすく、ガス探知機を持って現場に入ったということです。
https://www.yab.co.jp/news/64895
5月11日13時55分に日テレNEWS24からは、3人が倒れていた場所に関し、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
救急隊員が駆け付けたところ、現場付近の路上に男性1人が、さらに下水管の入り口付近に男性2人が倒れていました。
https://www.news24.jp/articles/2020/05/11/07641027.html
5月11日17時57分にNHK山口からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
消防が駆けつけたところ、男性1人が意識不明の状態で倒れていて、市内の病院に搬送されましたが、その後、死亡が確認されました。
警察によりますと、亡くなった井上さんは別の作業員と2人で下水管に降りて作業をしている最中に倒れ、この作業員が自力で外に出て助けを求めたということです。
その後、3人の作業員が救助に向かいましたが、警察によりますと、このうち60代の男性2人も病院に搬送され、手当てを受けているということです。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/yamaguchi/20200511/4060005740.html
(ブログ者コメント)
情報が錯綜していて、状況はイマイチ不明だ。
以下は、NHK映像の2コマ。
(2020年12月14日 修正1 ;追記)
半年前、令和2年6月4日付の国交省注意喚起連絡文書の中で、事故当時の状況が見取り図や現場写真付きで、以下のように記されていた。
■事故内容:
出来高管理写真撮影のため、作業員A、Bの2名が発進側(中津町側)立坑から管内へ進入。
作業途中、異常を感じたBがAに発進側に避難するよう促し、避難したが、その後、Aが避難してこないため、作業員B、Cがガス検知器で安全を確認し、到達側(門前町側)立坑から、作業員Dが発進側(中津町側)立坑から救出に向かったところ、到達側から約2.4mの位置でAを確認。
救急搬送されたが、急性硫化水素中毒による肺水腫により死亡した。
また、救出に向かった作業員C、Dに加え、現場周辺の屋外で作業をしていた市民が気分不良を訴え病院へ搬送されたが、命に別状はなかった。
https://www.mlit.go.jp/mizukokudo/sewerage/content/001347492.pdf
12月10日17時59分にNHK山口からは、硫化水素発生の可能性について伝えられていたのに適切な換気などの対策を怠っていたなどとして元請け社員らが書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
警察は、一緒にいた作業員4人が安全確保を怠ったとして、業務上過失致死傷の疑いで書類送検しました。
書類送検されたのは、岩国市が発注した下水道工事の元請け会社の20歳と71歳の社員2人と、下請け会社の53歳と70歳の社員2人の合わせて4人です。
警察によりますと、元請け会社側には、市から硫化水素が発生する可能性について伝えられていたにもかかわらず、4人は、事前に濃度を測定したり適切に換気をしたりするなど、安全確保に向けた注意義務を怠ったということです。
4人は、これまでの任意の調べに対して容疑を認めているということです。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/yamaguchi/20201210/4060007927.html
12月11日付で毎日新聞山口版からは、硫化水素を含んだ地下水などが噴き出したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
市の調査によると、硫化水素を含んだ地下水と土砂が坑内に吹き出し、硫化水素が気化して坑内に充満したとみられる。
https://mainichi.jp/articles/20201211/ddl/k35/040/238000c
12月11日12時56分にYAHOOニュース(テレビ山口)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
市は事故原因について、「地下水の中に溶け込んだ硫化水素が下水管の中に入り、気化したことが考えられる」として、再発防止策を取ることにしています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/dd1f1c382e1da1c1dc5c2b266c7a8341a196c44e
2021年5月31日19時28分にNHK山口からは、書類送検されていた4人は不起訴になったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
この事故で、一緒にいた作業員4人が、事前に濃度を測定したり適切に換気をしたりするなど安全確保に向けた注意義務を怠ったとして、業務上過失致死傷の疑いで書類送検されていました。
これを受けて、山口地方検察庁岩国支部は、任意で捜査を進めていましたが、31日付けで不起訴にしました。
また、下水道工事の下請け業者と現場責任者だった男性が、労働安全衛生法違反の疑いで書類送検されていましたが、検察は、これについても、31日、不起訴にしました。
検察は、いずれも理由について明らかにしていません。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/yamaguchi/20210531/4060009830.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。