2023年11月2日16時45分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2日午後2時ごろ、東京都大田区京浜島2丁目の廃液処理工場近くの路上で、「薬品のような臭いがする」と119番通報があった。
警視庁大森署によると、工場敷地内から60~70代の従業員男性が意識不明で搬送された。
硫化水素を吸ったとみられるという。
大森署によると、工場はめっき加工で出る廃液を扱っており、搬送された1人を含む従業員4人が作業中だった。
2種類の廃液が混ざり、硫化水素が発生したという。
別の1人も体調不良を訴えているという。
https://www.asahi.com/articles/ASRC25H86RC2UTIL025.html
11月2日17時49分に読売新聞からは、薬品が漏れて廃液を浴びたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2日午後2時頃、東京都大田区京浜島の排水処理施設で「薬品が漏れて人が倒れた」と119番があった。
警視庁大森署によると、施設敷地内で60~70歳代とみられる男性作業員が廃液を浴び、意識不明の状態で病院に搬送された。
別の男性作業員も体調不良を訴えて搬送されたという。
大森署幹部によると、施設ではメッキ加工で発生する廃液を処理している。
事故当時、敷地内では、搬送された2人を含む4人が廃液を扱っていたという。
現場は東京モノレール昭和島駅から東に約1・5キロの、工場が立ち並ぶ地域。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20231102-OYT1T50200/
2023年10月16日17時23分にNHK山梨から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
16日朝、山梨県北杜市にある洋菓子などを製造する「シャトレーゼ」の工場で、3人がけいれんなどの症状を訴えて病院に搬送されましたが、全員、けがはありませんでした。
警察は、消火設備から放出された二酸化炭素が原因とみて調べています。
警察によりますと、16日午前9時ごろ、山梨県北杜市の「シャトレーゼ」の工場から「3人にけいれんなどの症状が出ている」と消防を通じて通報がありました。
駆けつけた消防が60代から70代の男性3人を病院に搬送しましたが、全員、すでに回復して、けがはありませんでした。
3人は、当時、工場1階の電気室で電気設備の定期点検を行っていた電気設備会社の従業員で、3人を含む7人で作業していたところ、突然、消火設備が作動し、天井部分から二酸化炭素が放出されたということです。
それぞれ室内から逃げ出しましたが、1人が倒れて取り残され、助けに入った1人と別の1人の合わせて3人が一時、けいれんなどの症状を訴えました。
消防によりますと、通報からおよそ30分後に電気室の中の二酸化炭素濃度を調べた結果、通常の10倍に上ったということです。
倒れた1人がそのまま取り残された場合、命に危険が及ぶ状況だったとみられています。
警察は二酸化炭素が原因とみて、消火設備が作動した状況などを調べています。
現場はJR小淵沢駅から南におよそ5キロ離れた、山あいにある工場です。
会社のホームページなどによりますと、現場の「白州工場」は山梨県内に3つある「シャトレーゼ」の工場のうちのひとつで、アイスや飲料などを製造し、新型コロナウイルスの感染拡大前は、希望する人が工場見学できる取り組みも行われていました。
会社の工場から3人が病院に搬送されたことについて「シャトレーゼ」は、「今後、原因を調査して、適切に対応してまいります」とコメントしています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kofu/20231016/1040021643.html
2023年9月26日20時22分にYAHOOニュース(テレビ静岡)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2022年9月、台風15号で停電した排水処理施設で男性が死亡した事故をめぐり、静岡市が責任を認め、遺族1人に約2200万円の賠償金を支払う方針を固めたことがわかりました。
2022年9月24日、静岡市葵区平野にある市の排水処理施設で、管理を委託されていた70代の男性が水に浮かんだ状態で見つかり、病院で死亡が確認されました。
当時、この施設は台風15号で停電し、自家発電機を使って排水処理をしていて、男性は静岡市から頼まれ、燃料を補充しようとしていました。
関係者によりますと、その後の調査で、男性の死因は一酸化炭素中毒で、発電機の老朽化が燃料の不完全燃焼につながり施設内に一酸化炭素が充満していたことがわかりました。
市は施設の維持管理を怠った責任があるとして、法律に基づき、遺族側と協議を行なった結果、遺族1人に賠償金2200万円あまりを支払うことで合意しました。
市は賠償金の支払いに関する議案を、市議会9月定例会に提出する方針です。
https://news.yahoo.co.jp/articles/95879e4967f8db07fee4db9292c40362323c6563
※事故当時、2022年9月25日14時32分に読売新聞からは、冠水した地下室内に浮かんでいたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
24日午後7時半頃、静岡市葵区平野の農業集落排水処理施設で、近くの農業男性(71)が膝くらいの高さまで冠水した地下室でうつぶせで浮かんでいるのが見つかり、死亡が確認された。
静岡中央署の発表によると、男性は台風15号の影響で施設が停電したため、自家発電用の燃料を補給しようと施設に入り、何らかの原因で倒れたとみられ、同署が詳しい状況を調べている。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20220925-OYT1T50132/
(2023年10月12日 修正1 ;追記)
2023年10月10日19時48分にYAHOOニュース(静岡放送)からは、マフラーに腐食で穴が開いていた、マフラーの腐食有無は点検項目に入っていなかった、CO中毒で倒れ顔が水に浸かって溺死したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
静岡市は責任を認め、遺族側に約3,250万円の賠償金を支払うと発表しました。
市の説明によりますと、この施設の非常用ポンプのマフラーには、腐食によって穴が開いていました。
ここから漏れ出した一酸化炭素が地下室に充満、男性は一酸化炭素中毒で倒れた際に部屋にたまった水に顔が浸かり、溺死したということです。
<難波市長> :
「マフラーの腐食については(点検の)項目として書かれておりません」
難波市長は、市が施設の維持管理を怠ったとして、男性の遺族2人に対し、賠償金あわせて3,250万円あまりを支払うことで合意し、議案を9月定例会に上程すると発表しました。
静岡市は、市内にある同様の排水処理施設11のうち、5か所でポンプの腐食を確認していて、今後は業者による点検の項目を増やすなど、再発防止に努めるとしています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/f92b23581ea4531cf06f26de4dc7aa1f3feaee35
10月10日16時43分にNHK静岡からは、点検でマフラーの穴を見つけられなかったことが死亡につながったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察が詳しく調べた結果、排水ポンプのエンジンのマフラーに老朽化で穴が開いていたことから一酸化炭素が漏れて、男性が中毒を起こし、冠水した床に倒れ溺れたということです。
このため市は、点検でマフラーの穴を見つけられず、施設の管理の不備が男性の死亡につながったとして、遺族側と協議した結果、3252万円あまりの賠償金を支払うことで合意したということです。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/shizuoka/20231010/3030021810.html
2023年9月25日8時0分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
愛知県岩倉市消防本部で3年前のコロナ禍の夏、複数の隊員が救急車のドアを閉めたままオゾン発生器で車内を消毒し、体調不良を訴えるトラブルが相次いでいたことがわかった。
発生器の取り扱い説明書では、原則として無人状態での使用を求めている。
消防本部の伊藤署長は当初、取材に「(隊員の)命にかかわることで、あり得ない」と否定したが、後に「コロナ対応を模索中で、試験的にやった」と一転して事実関係を認めた。
消防本部は今年8月下旬~9月中旬に内部調査を実施。
オゾンを浴びた隊員は計14人だったことを明らかにした。
発生器を使った期間は「不明」としつつ、現在は隊員を乗せての使用はしていないと説明した。
オゾンは新型コロナや新型インフルなどのウイルスを不活化させる効果があるとされるが、濃度によっては人体に悪影響がある。
このため販売業者は、緊急時など無人状態にするのが難しい場合は、専用の防護マスクを必ず着用することも求めている。
消防関係者によると、トラブルが起きたのは2020年7月ごろ。
岩倉市消防本部では救急搬送の現場から戻った救急車について、コロナ対策のためにオゾン発生器を持ち込んで車内を消毒。
この際、複数の隊員が車内に残ったまま約30分間、発生器を使っていた。
こうしたケースは複数回あったという。
消毒時に隊員らが身につけていたのは、販売業者が求めるオゾン専用の防護マスクではなく、コロナ対策として有効性が知られるN95マスク。
発生器の使用後、複数の隊員が一時的にせきや涙が止まらなくなったという。
岩倉市消防本部が取り扱っていた発生器の販売業者は、全国の多数の消防署にも納入する。
販売業者は、隊員ごと車内消毒したことについて、「高濃度のオゾンを発生させるため、無人での使用が基本だ。有人の場合は専用の防護マスクなどの着用が必須だが、これは強毒性のウイルスのパンデミックでとる方法。コロナ禍でそんな使い方をした消防署は他にない」と指摘する。
総務省消防庁は、発生器の導入は各署の判断としたうえで、説明書に従って使用しているとみており、これまでに注意喚起などの通知は出していないという。
【オゾンの人体への影響(成人の場合)】
0.01~0.02ppm →臭気を感じるようになる
0.1ppm以上 →鼻やのどに刺激
1~2ppmで暴露時間が2時間以上 →頭痛などの症状
5~10ppm →呼吸困難などの症状
50ppm以上で暴露時間が1時間以上→生命に危険な影響が生じる
※ppmはオゾンの暴露濃度。1999年、国会・政府答弁書から
https://www.asahi.com/articles/ASR9S5W4JR96OBJB001.html
(ブログ者コメント)
オゾンが毒ガスにも匹敵するほどの強い毒性を持つことは、消防関係者なら分かっていたと思うのだが・・・?
2023年9月2日14時0分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
遺体の腐敗防止を目的に使われるドライアイスが気化した二酸化炭素を吸い込んで中毒死したとみられる事故が、2018年以降の5年間に少なくとも4件発生していることが分かった。
いずれも、ひつぎに納められた遺体に寄り添うなどしていた。
全日本葬祭業協同組合連合会(東京、全葬連)は、遺体の安置時は換気に注意するよう呼びかけている。
全葬連と消費者庁によると、遺体保存用のドライアイスが原因で二酸化炭素中毒となり死亡したとみられる事故は、18年に青森県の住宅で1件、20年に沖縄県の住宅で1件、21年に宮城、宮崎両県の葬祭施設で1件ずつの計4件あった。
亡くなったのは40~70歳代の親族ら。
ドライアイスで冷やされた遺体を納めたひつぎにもたれかかったり、近くで横たわったりした状態で見つかった。
故人の顔を見ようとしてひつぎに近寄った際、ドライアイスが気化した二酸化炭素を吸い込んだとみられる。
ドライアイスは、二酸化炭素を冷却して固体にしたもの。
常温常圧では、気体になる。
二酸化炭素は無色無臭で、空気中に約0・03%の濃度で存在している。
濃度が、3~4%を超えると頭痛やめまいを引き起こす。
10%になると、視覚障害や耳鳴りを引き起こし、1分程度で死に至る。
臨床中毒に詳しい、元筑波大教授で茨城県西部医療機構理事長の水谷太郎さんは、「二酸化炭素は空気より重く、低い方に滞留する性質がある。ひつぎのような閉鎖環境では、ふたが開いていてもたまりやすく、ドライアイスの量などによって、近づいた際に二酸化炭素中毒になる危険性は十分にある」と指摘する。
全葬連によると、故人の体格や火葬するまでの時間などによって使用する量は異なるが、遺体の保管にドライアイスは欠かせない。
このため、今年8月に会員企業に同種事故の有無などを確認するとともに、遺体安置時は換気に十分配慮することや遺族らに注意喚起を行うことなどを求めた。
水谷さんは「注意すれば防げる事故。ひつぎに納められた遺体との対面は、換気の行き届いた場所で、複数人で手短に行うことが大事だ」と話している。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20230902-OYT1T50097/
(2023年9月22日 修正1;追記)
2023年9月21日22時5分に朝日新聞からは、国民生活センターが実験したところドライアイスを入れた20分後に棺内のCO2濃度は30%を超えたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
消費者庁と国民生活センターは21日、葬儀で遺体を保冷するドライアイスから発生した二酸化炭素による中毒死が疑われる事例があるとして、再現実験の結果を公表した。
故人との別れの際に棺(ひつぎ)の中に顔を入れないよう、呼びかけている。
消費者庁によると、死亡事故は2020年と21年に宮城、宮崎、沖縄の3県で計3件起きた。
2件は自宅や葬儀場でドライアイスを敷き詰めた棺の中に顔を入れた状態で発見され、1件は棺の小窓を開けたそばで倒れていた。
詳細は不明だが、いずれもドライアイスによる二酸化炭素中毒が疑われるという。
国民生活センターでは、棺に人形と10キロのドライアイスを入れ、内部の二酸化炭素濃度を測定する実験をした。
開始から20分後には、二酸化炭素濃度が、ほとんど即時に意識消失するとされる30%を超えた。
4時間後には90%前後で一定となった。
棺のふたを開けると、直後に濃度は約90%から約60%に下がったが、約50分後にも30%以上を維持していた。
二酸化炭素が空気よりも重く、棺の中にとどまりやすいためとみられる。
事故の背景には、葬儀は非日常的で、ドライアイスが気化して二酸化炭素が充満していることの危険性が遺族らに認識できていない状況があると考えられるという。
消費者庁と国民生活センターは、「棺の中には高濃度の二酸化炭素がたまっている。吸い込まないよう、安置されている遺体にお別れを言う際にはひつぎの中に顔を入れないで」と呼びかけている。
また、室内の換気を十分にし、通夜から告別式の間に寝ずの番をする時には、万が一に備えて複数人で見まもるようにとしている。
万一気分が悪くなったら、すぐに棺から離れ、異常があれば直ちに119番通報するよう求めている。
https://www.asahi.com/articles/ASR9P61KSR9PUTFL00P.html
2023年8月18日20時56分にYAHOOニュース(山梨放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
18日、甲府市の岡島の旧店舗で解体工事中の作業員2人が一酸化炭素中毒で搬送される事故があった。
関係者によると、同日午後4時40分ごろ、岡島旧店舗本館地下2階で50代の男性作業員2人が一酸化炭素中毒となり、別の作業員が見つけて通報。
作業員2人は病院に搬送され、現在は回復しているという。
当時、2人は地下2階で機械を使ってコンクリートの壁を壊す作業中だった。
送風機による換気が間に合わず、発電機から排出される一酸化炭素の濃度が上がり、中毒を起こしたとみられるという。
業者は19日予定していた工事の中止を決定した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/563872214fcd2f0ac358d4be1baed6331636015d
(ブログ者コメント)
岡島は甲府市の百貨店。
2023年8月8日17時38分にYAHOOニュース(HTB)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
JR札幌駅近くの工事現場で一酸化炭素中毒事故が発生しました。
一般家庭でも使われる「自家発電機」の不完全燃焼が原因とみられています。
8日未明の札幌駅前にずらりと並んだ救急車。
広場のベンチにもたれかかり手当を受ける人の姿も。
午前2時前、JR札幌駅近くの地下駐車場で「改修作業中に具合の悪くなった者が出た」と消防に通報がありました。
壁の貼り替えをしていた作業員12人が体調不良を訴え、一酸化炭素中毒の疑いで病院へ。
全員、命に別状はないということです。
作業員:
「ガス漏れが発生しました、訓練ではありませんので逃げてくださいという放送がありました」
警察によりますと、照明や電動工具を使うための自家発電機が不完全燃焼を起こした可能性が高いということです。
キャンプや災害時に一般家庭でも使われる自家発電機。
排ガスには一酸化炭素が含まれ、危険は身近にも潜んでいます。
こちらはNITE=製品評価技術基盤機構が制作した再現動画です。
密閉された部屋で自家発電機を稼働させ、すぐ近くで充電しながらタブレットを使っていると…意識を失うおそれも。
一酸化炭素濃度を測ってみると、電源を入れてすぐにみるみる上がり始め、わずか6分で命に危険がある値にまで上昇しました。
NITEは、テントや倉庫など換気が悪い場所では発電機を使わないよう呼びかけています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/fea7166447c8ef11a5a5d43e44b957e853df0f7b
2023年6月29日23時45分に北海道新聞から下記趣旨の記事が、写真と地図付きでネット配信されていた。
29日午前11時半ごろ、後志管内蘭越町湯里(ゆのさと)にある三井石油開発(東京)の地熱資源の調査エリアで、掘削工事中に地中から水蒸気が噴き出した。
現場にいた作業員18人は無事だった。
けが人はなく、周辺への被害もなかった。
水蒸気は高さ約100メートルにも達し、同日午後7時現在、勢いよく立ち上り、周囲にはごう音が響いている。
同社によると、現場では資源量調査のための掘削工事が行われていた。
地下216メートルまで掘り進めたところで水蒸気が噴出した。
同社は緊急対策本部を設置。
今後、水蒸気の成分を調べるほか、噴出を止める対策を検討し、原因も調べる。
「皆さまにご心配をおかけしている。再発防止に努める」としている。
町は防災行政無線で町民に注意を呼びかけた。
当時現場にいた関係者は「爆発音がした。噴出した水から逃げる人もいた」と緊迫した状況を語る。
周辺で目撃した人は「蒸気は当初は灰色で、その後、白くなった」と話した。
付近の温泉施設の利用者や観光客が水蒸気の様子を心配そうに見つめた。
同社は地熱発電所の稼働を目指し、同町と同管内ニセコ町にまたがるエリアで地熱資源を調査している。
道内では昨年8月、渡島管内長万部町の神社敷地内で高さ約30メートルの水柱が現れ、噴出は50日間続いた。
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/869828
7月4日12時16分にNHK北海道からは、当日に弁当配送女性が軽度の硫化水素中毒になり1日入院していた、噴出物は石英を主成分とする鉱物だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
蘭越町湯里にある地熱発電に向けた資源量調査の掘削現場では、先月29日以降、蒸気が噴出していて、掘削を行っていた「三井石油開発」は、噴出物は石英を主成分とする鉱物だとしています。
会社側は、噴出が始まった29日の時点で、体調不良などを訴えている人はいないとしていましたが、4日になって、噴出が始まった日に現場に弁当を配送した40代の女性が体調不良を訴え、病院に搬送されていたことを明らかにしました。
女性は硫化水素による中毒症状と診断されましたが、症状は軽く、翌日、退院したということです。
会社側は、女性が退院した先月30日には事実関係を把握していたということで、「近隣住民の不安をあおることを避けようと公表を控えていたが、かえって不安を招いたことをお詫びしたい」としています。
会社によりますと、当初、掘削現場付近では硫化水素ガスが検出されたということですが、340メートルから590メートル離れた場所で行っているモニタリングでは、これまでに硫化水素ガスは検出されていないということです。
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20230704/7000058867.html
7月4日11時48分にテレビ朝日からは、弁当配達女性の体験談など、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
先月29日、北海道蘭越町にある地熱発電調査の掘削現場に40代の女性が正午前に弁当を届けたところ、ほぼ目の前で蒸気が噴き出しました。
目の前で目撃した女性(40代):
「バリバリって音が鳴って、いきなり煙。
中心は真っ黒でした。
外側は濃い灰色の煙が立ち上がって、硫黄のにおいもすごくて。
現場の人もマスクを着けて逃げて」
その直後、体調に異常をきたした女性は、救急車で病院に搬送され、「硫化水素中毒」と診断されました。
1日入院して回復したということです。
目の前で目撃した女性(40代):
「頭痛と吐き気がすごかった。
2時間くらい横になったけど、良くならなくて」
掘削を行っていた三井石油開発は、「近隣住民の皆様の不安をあおることを防ぐため公表を控えていました」とコメントしています。
(「グッド!モーニング」2023年7月4日放送分より)
(2023年7月17日 修正1 ;追記)
2023年7月7日5時51分にNHK北海道からは、敷地内の水から飲料水基準の1590倍にあたる高濃度のヒ素が検出された、新たに1人から体調不良の訴えがあったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
「三井石油開発」は6日夜、今月3日と5日に現場の敷地内で採取した水から非常に高い濃度のヒ素が検出されたと発表しました。
このうち5日に採取した水には1リットルあたり15.9ミリグラムのヒ素が含まれていて、これは国が定める飲料水の基準の1590倍にあたるということです。
会社では、これらの水を水道水や農業用水として使われていない近くの沼に放出するなどしているということです。
ただ、現場周辺の川ではこれまでに農業用水の基準の1.8倍のヒ素が検出されていて、会社では噴出している蒸気にもヒ素が含まれているおそれがあるとして、引き続き周辺の住民に注意を呼びかけるとともに、町や消防などの関係機関と対応を協議しています。
また「三井石油開発」は6日、蘭越町が設置している健康被害の相談窓口に新たに1人から体調不良の訴えがあったと発表しました。
会社では「現時点で蒸気噴出との因果関係は不明だ」としています。
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20230707/7000058959.html
7月10日11時58分にTBS NEWS(北海道放送)からは、現場では9日にも基準の2100倍にあたるヒ素が検出された、農業用水などの取水口でも飲料水基準に近いヒ素が検出されているなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
掘削現場からは、きのうも飲料水基準の2100倍となる高濃度のヒ素が検出されています。
また、農業用水などに使われる取水口でも1リットルあたり0.008ミリグラムの、飲料水基準に近いヒ素が検出されていますが、ヒ素を含む水の放出を止めるのには2週間程度かかる見通しです。
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/592863?display=1
7月11日8時33分に読売新聞からは、ヒ素が含まれた濁水は1km離れた井戸に移送する方針、噴出は井戸を掘削中に見つかった亀裂をセメントで塞ごうとしていた際に別の熱水亀裂とつながって起きた可能性ありなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
三井石油開発(東京)の原田社長は10日、町山村開発センターで開いた2回目の住民説明会で、8月下旬までに噴出を止める考えを示した。
高濃度のヒ素が含まれた濁水については、今月15日をめどに約1キロ離れた井戸などにホースで移送する方針も明らかにした。
同社によると、井戸の掘削中、深さ約200メートルの地層で見つかった亀裂を塞ぐためにセメントを注入。
その際、何らかの理由で高圧の熱水をためている別の亀裂とつながり、噴出したと考えられるという。
噴出の抑止策について同社の担当者は、鉄製の蓋を噴出口にのせて井戸に注水する方向で検討していると説明。
8月中旬までに必要な資材を調達し、下旬までの沈静化を目指すとした。
説明会に先立ち、原田社長は町役場を訪問。
面談した金秀行町長からヒ素を含む濁水の処理を急ぐよう要請された。
同社はホースを使った仮の配管を敷設して、同社が以前に掘削した深さ約2500メートルの井戸などに移送することを決めた。
説明会には約80人の住民らが出席。
コメ農家から風評被害への対応を求める声などが上がった。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20230711-OYT1T50095/
7月16日17時18分に産経新聞からは、現在、蒸気から硫化水素は検出されていないが、噴出当時は含まれていた可能性があるなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
三井石油開発(東京)が、硫化水素中毒で体調不良を訴えた女性は、噴出した蒸気によるものと因果関係を認めていたことが16日、同社への取材で分かった。
噴出当初、蒸気に硫化水素が含まれていた可能性があるとしている。
同社によると、女性は蒸気噴出が始まった6月29日に弁当を届けるために短時間現場に滞在。
その後、体調不良を訴えて一時入院しており、今後の健康状況なども踏まえて補償を検討する。
現場周辺では6月30日以降、硫化水素は検出されていない。
同社は「29日は測定できておらず、蒸気に硫化水素が含まれていた可能性がある」としている。
https://www.sankei.com/article/20230716-ZSEOM5EENFJ7VCTDTDWBECXL5Q/
7月16日12時44分にNHK北海道からは、体調不良を訴えている人は15人になったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
三井石油開発は、15日の時点で新たに6人がのどの痛みなど体調不良を訴えたと明らかにしました。
会社によりますと、6人のうち4人は蒸気噴出の現場敷地内に立ち入り、のどの痛みと目の違和感などを訴えたということで、現在、症状は改善しているということです。
また、2人については蘭越町が設置した相談窓口に体調不良を訴えているということで、会社は詳しい症状など確認中だということです。
これで地元の住民など、体調不良を訴えた人はあわせて15人となります。
会社は蒸気噴出との因果関係を確認中だとしていますが、作業員以外に業務で敷地内に立ち入り、体調不良を訴えるケースが増えているとして、現場の安全基準の見直しを検討したいとしています。
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20230716/7000059232.html
・・・
いったいなぜ、蒸気は噴き出し始めたのでしょうか。
掘削を行っていた三井石油開発によりますと、地面を掘り始めたのは先月25日のことです。
地下深くにある地熱が溜まっている層まで掘り進めようとしたところ、200mほどの場所で地下の亀裂に遭遇。
セメントを流し込んで亀裂を塞ごうとしましたが、何らかの理由でこの亀裂が地熱の層とつながり、高温の蒸気などが流れ出したことで突如噴出が始まったとみられています。
会社側は、現在の状況を制御ができない状態にある「暴噴事故」ではなく、「蒸気噴出」だと説明しています。
・・・
日本地熱学会・糸井龍一元会長:
「今回の事例は非常に特異な例。噴出が制御できないのであればある意味、暴噴と言えるかもしれない」
非常に珍しいという、今回の噴出。
作業の安全対策に問題はなかったのでしょうか。
今回の事業に助成金を出しているJOGMEC=独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構は、自主保安指針の中で、蒸気などの噴出の恐れがある場合には噴出防止装置をつけなければならないと定めています。
しかし、装置をどの段階でつけるかの規定はありません。
今回、会社側もJOGMECに対し、噴出防止装置をつけると申請していましたが、深さ200mの時点では、 まだつけていませんでした。
三井石油開発の担当者:
「この井戸では、計画上は700mの深度から設置計画でした。我々の検討が不十分であった可能性もあるかと思っております」
会社側は、この地域ですでに5本の井戸を掘っていて、その実績から地下700m付近まで掘り進めた後に装置をつける予定でした。
専門家も、作業効率や費用の問題から、装置はある程度掘り進めてからつけるのが一般的だとしています。
しかし、それを住民に事前に説明しておくことが必要だったと指摘します。
北海道大学工学研究院・佐藤努教授:
「安全装置を最初からつけられない理由があるとしたら、それも説明して、その理由を理解していただいて、何メートルぐらい掘った時からやりますという理由を説明して、理解してもらうことが重要なのではないでしょうか」
蒸気は一体、いつ収まるのでしょうか。
会社側は、まず鉄板の蓋で蒸気の流れを変えた後、井戸に水を注いで温度を下げて、蒸気を止める計画です。
最終的には、セメントを入れて廃坑にする予定で、早ければ8月下旬には作業を終えたいとしています。
しかし専門家は、簡単な作業ではないと指摘しています。
日本地熱学会・糸井龍一元会長:
「硫化水素の濃度が高いというのは、ちょっと気になりますね。濃度が高いと、(作業員が)危険な状態に陥る場合があるので、安全性に気を付けて作業を進めないといけない」
https://news.yahoo.co.jp/articles/5c06d6a3992cf1dc9a1893b39e23d5f3703597a3
(2023年7月23日 修正2 ;追記)
2023年7月20日18時11分にNHK北海道からは、噴出日以降に現場で作業していた作業員が普段と違いガスマスクを着用しなかった18日に体調不良を訴え硫化水素中毒らしいと診断されたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
三井石油開発によりますと、今月18日、現場敷地内にいた作業員1人が頭痛や腹痛など体調不良を訴え医療機関を受診したところ、硫化水素中毒の疑いと診断されたということです。
会社によりますと、この作業員は蒸気が噴出した先月29日以降、現場敷地内で作業にあたっていて、これまでにも息苦しさやめまいの症状があったということです。
また、この作業員は主に会社の安全管理基準でガスマスクなどの防護具が不要なエリアでの作業を担当していましたが、普段は自主的にガスマスクを着用していて、18日は着用していなかったということです。
現場敷地内の作業員が体調不良を訴えたのは今回が初めてですが、会社は作業の内容などを明らかにしていない一方、体調不良は蒸気の噴出が原因だとして補償する方針だということです。
これで体調不良を訴えた人は16人になりますが、会社が蒸気の噴出と因果関係を認めたのは2人目です。
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20230720/7000059322.html
(2023年8月29日 修正3 ;追記)
2023年8月19日18時15分に読売新聞からは、8月12日から冷却水の注水を開始し19日には蒸気の噴出がほぼ収まったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
蒸気の噴出がほぼ収まったことが19日、事業者の三井石油開発(東京)への取材でわかった。
噴出を抑えるために行った冷却水注入の効果とみられる。
同社によると、蒸気噴出は6月29日に始まった。
注水作業は今月12日に開始し、18日夕頃から効果が表れ始め、19日朝にはほぼ蒸気の噴出が見られなくなったという。
同社では引き続き注水を続け、今月末までに調査井戸をコンクリートで埋め戻す作業を完了させる方針。
この問題では、これまでに近隣住民など19人が体調不良を訴え、同社はこのうち2人について蒸気噴出との関係性を認めている。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20230819-OYT1T50157/
8月28日13時32分に産経新聞からは、井戸の埋め戻しが完了したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
三井石油開発(東京)は28日、掘削した井戸をセメントで埋め戻す作業が同日午前9時ごろ完了したと発表した。
同社によると、24日から井戸の底で土台となる砂利を投入。
その上にセメントを流し込み、固まったのを28日午前に確認した。
埋め戻しに先立ち、坑内に注水して温度を下げ、蒸気の勢いを抑える作業を26日まで並行して実施していた。
https://www.sankei.com/article/20230828-FUQNETTMUZPBXFDGTJJ7WDUIHU/
2023年6月22日16時31分にYAHOOニュース(南海放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
きょう午後1時すぎ、「宇和島市三間町の浄水場で作業中、誤って薬を混入させてしまった」と、浄水場を管理する会社の男性から消防に通報がありました。
消防などによりますと、三間地区仮設浄水場で作業していた男性が、誤って次亜塩素酸ソーダとポリ塩化アルミニウムを混ぜてしまい、塩素ガスが発生したということで、2人の男性作業員が体調不良を訴え、病院で治療を受けたということです。
警察では、付近の道路を封鎖して警戒に当たっていましたが、現在は解除しています。
浄水場を所有する南予水道企業団によりますと、三間町仮設浄水場は、町内の2200世帯へ水を供給していますが、既に中和作業を済ませていて、水道の使用に問題はないということです。
薬剤は通常、水を浄化する工程で使用するということで、南予水道企業団では、事故の原因などについて詳しく調べるとしています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/0990e4474bc8a74256633ec1cbd6c453e32f432b
6月22日15時47分にTBS NEWS(あいテレビ)からは、消防到着時には塩素は検出されなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
22日、愛媛県宇和島市の浄水場で、薬品の取り違えにより塩素ガスが発生し、作業をしていた2人が病院で治療を受けましたが、命に別状はないとみられています。
警察や消防などによりますと、午後1時ごろ、宇和島市三間町にある南予水道企業団の浄水場で、点検中の作業員から「屋外のろ過機に誤った薬品を入れた」と消防に通報がありました。
本来「ポリ塩化アルミニウム」を入れるべきところに「次亜塩素酸ソーダ」を入れたため、これらが反応し有毒な塩素ガスが発生したとみられるということです。
そのため、現場で作業をしていた2人が吸い込み体調不良を訴え、自力で病院に向かったということですが、命に別条はないとみられています。
また、消防が現場に到着したとき、塩素ガスは検出されず、警察も現場周辺を封鎖しましたが、午後2時半時点で、被害の情報は入っていないということです。
メーカーなどは、浮遊物を吸着する「ポリ塩化アルミニウム」と、消毒に用いられる「次亜塩素酸ソーダ」について、いずれも水処理には欠かせないものの、混ぜると塩素ガスが発生するため、絶対に混ぜないよう注意を呼びかけています。
塩素ガスは目や皮膚などに強い刺激を与え、高濃度の場合、呼吸器症状などを起こし死に至る場合もあります。
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/557698?display=1
2023年6月15日20時35分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
15日午前11時頃、千葉市花見川区三角町の「こてはし温水プール」で、職員から「毒ガスが発生した」と119番があった。
施設を所有する市によると、水質管理作業中に酸性とアルカリ性の薬剤を誤って混ぜたことで、塩素ガスが発生した。
プール利用者や同じ複合施設にある高齢者福祉施設の利用者ら計433人が屋外に避難した。
千葉北署によると、水質管理作業中だった男性職員(64)が目の痛みを訴えたが軽症。
ほかに健康被害は確認されていない。
施設では当時、男性職員が地下1階の機械室で、殺菌に使うアルカリ性の「次亜塩素酸ナトリウム」をタンクに補充しようとしていた。
誤って酸性の「ポリ塩化アルミニウム」を入れたため、塩素ガスが発生したとみられる。
消防が塩素ガス濃度を測定したところ、機械室内は9ppmに達していた。
専門家によると、目の痛みを感じたり喉に違和感が出たりする濃度だという。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20230615-OYT1T50174/
6月15日12時37分にYAHOOニュース(FNN PRIME)からは、作業していた職員が目の痛みを感じたので上司に報告したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
きょう午前11時ごろ、千葉市花見川区の温水プールで、職員が薬品を誤って混ぜ、ガスが発生したとの通報があった。
警察と消防が出動するとともに、施設側では、利用者らおよそ340人を避難させているという。
【画像】温水プールで薬品の誤投入。塩素ガスが発生したか。現場の様子はこちら。
消防によると、地下1階のろ過機械室で、次亜塩素酸ナトリウム(アルカリ性薬品)とポリ塩化アルミニウム(酸性薬品)を誤って混ぜ、塩素ガスが発生したとみられている。
警察によると、水質管理業務を担当している男性職員が、次亜塩素酸ナトリウムが減っていたため、タンクに補充をしようとして、誤って、ポリ塩化アルミニウムを投入したとのこと。
この職員が目の痛みを感じたため、上司に報告し、119番通報したという。
他に、体調不良などを訴えるなどケガ人の情報は入っていない。
東京消防庁のHPによると、プールなどの施設で、アルカリ性薬品と酸性薬品を誤って混ぜて、塩素ガスが発生する事故が起こるとして、注意を呼びかけている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/2670a41b781bc22188e55e3a5b1f640f0efbdd38
6月15日14時17分に千葉日報からは、2つの薬品は色の異なるポリタンクに入っていて離れた場所に保管されていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
市などによると、男性職員が1人で、地下1階のろ過機械室で水質管理の作業中、消毒などに使う次亜塩素酸ナトリウムの容量が減っていたため補充しようとしたところ、誤ってポリ塩化アルミニウムを混ぜて塩素ガスが発生した。
二つの薬品は色の異なるポリタンクに入っており、離れた場所に保管されていた。
同日午後、ガスを消滅させる作業を市消防局が行った。
今後、同局が施設内のガスの濃度を確認し、安全が確保できたら施設を再開するという。
市の担当者は「利用者に迷惑をかけ申し訳ない。安全な運営のため指定管理者への指導や研修を行い再発防止に努める」と話した。
https://www.chibanippo.co.jp/news/national/1071242
2023年6月13日18時17分にYAHOOニュース(テレビ山口)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
13日午前11時40分ごろ、山口県山陽小野田市の介護施設の新築工事現場で、作業をしていた3人の男性が一酸化炭素中毒の疑いで病院に搬送されました。
警察や消防によりますと、3人とも命に別状はないということです。
一酸化炭中毒の疑いで病院に搬送されたのは、山陽小野田市の50歳の男性、山口市と宇部市の24歳の男性の3人です。
3人は新築工事の現場で、エンジンカッターと呼ばれる工具を使って床を切断する作業をしていて、消防が駆けつけたときには現場の空気から、人体に危険なレベルの一酸化炭素が検出されたということです。
エンジンカッターはエンジンの動力を使って工具に力を伝えるもので、警察ではこの排ガスによるものではないかとみています。
警察では、今後、部屋の大きさや換気状況などを調べることにしています。
搬送時、3人とも歩ける状態で、意識は鮮明にあったということです。
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/tys/541227?display=1
6月13日19時0分にNHK山口からは、水道配管工事のため床のコンクリートを切断していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察と消防によりますと、13日午前11時40分ごろ、山陽小野田市東高泊にある新築工事中の介護施設の中で、水道の配管の工事中に、市内の50歳の男性と、山口市の24歳の男性、それに、宇部市の24歳の男性の合わせて3人の会社員が体調不良を訴え、ほかに作業にあたっていた人が消防に通報しました。
3人は病院に搬送されて手当を受けていて、いずれも意識があり軽症で、命に別状はないということです。
3人が体調不良を訴えたときには、施設の床のコンクリートをエンジンカッターで切断する作業をしていた最中だったということです。
警察や消防などが現場の酸素濃度を調べたり、ほかの作業員に話を聞いたりした結果、3人は、一酸化炭素中毒の疑いがあるということです。
警察では詳しい状況や原因を調べています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/yamaguchi/20230613/4060017244.html
2023年5月27日20時59分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
27日午前10時10分ごろ、福岡市南区の国立病院機構九州がんセンターから「施設2階で職員が一酸化炭素(CO)中毒のようだ」と119番があった。
市消防局などによると、センターの栄養管理室で働く20~70代の男女9人がCO中毒の疑いで別の病院に搬送された。
全員意識があり、命に別条はないという。
福岡県警と消防が詳しい原因を調べている。
センターなどによると、同日午前9時40分ごろ、2階の栄養管理室内にある洗浄室で食器を洗っていた人やその周辺で体調不良の訴えが続出した。
当時、栄養管理室内には、センターの委託で食器の洗浄や調理などを担当する会社の職員ら26人がいた。
センターは搬送されていない残る17人を一晩入院させ、経過を観察するという。
センターでは、この日の朝、電気設備の点検のため計画停電を実施していた。
その後、食器を洗う洗浄機に不具合が起きていたという。
同日夕、記者会見したセンターの藤院長は、「我々も初めてのことで驚いている。まずは原因をはっきりさせる」と述べた。
https://mainichi.jp/articles/20230527/k00/00m/040/063000c
5月27日付でYAHOOニュース(テレビ西日本)からは、食器洗浄はガス給湯設備の湯を使って行われているなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
27日午前10時15分ごろ、九州がんセンターから「酸欠のようだ」と消防に通報がありました。
消防などによりますと、2階の栄養管理室で食器を洗う作業などをしていた男女あわせて9人のスタッフが、体調不良を訴えて別の病院に搬送されました。
いずれも意識はあるということです。
食器洗浄は、およそ300人分の朝食を提供後、ガス給湯設備の湯を使って行われていて、当時、室内の酸素濃度は通常よりも低かったということです。
◆病院関係者
「(入院患者などに)ご迷惑をかけていますので、そこは申し訳ないと・・・」
搬送された9人は給食業務の委託会社のスタッフだということです。
警察と消防で原因を調べています。
https://yotemira.tnc.co.jp/news/articles/NID2023052717849
2024年1月31日17時14分に産経新聞からは、食器洗浄機が破損してCO発生、電気設備点検作業員が手順を誤って換気装置停止、警報が鳴ったのに職員らは避難しなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
国立病院機構九州がんセンターは31日、一酸化炭素(CO)中毒で昨年5月に委託職員9人が搬送された事故の調査結果を発表した。
作業していた室内のガス式食器洗浄機が破損しCOが発生、建物全体の電気設備点検の作業員が手順を誤って換気装置が停止し、警報が鳴ったのに、委託職員らは避難していなかった。
センターは「食洗機のメンテナンスが不足し、COに対する危険認識が希薄だった。安全・安心な医療を提供するよう努める」としている。
センターによると、20~70代の男女9人のうち女性1人は一時意識不明の重症となったが、いずれも退院した。
https://www.sankei.com/article/20240131-6JKZADKDMBPCDI4B36RAUOW7HA/
1月31日22時42分にNHK福岡からは、食器洗浄機の内部に水垢が溜まったことで破損した、当日は電気設備点検の日だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
センターは31日、事故の調査結果を公表し、原因について、ガス式の食器洗浄機の内部に水あかがたまったことで一部が破損し、不完全燃焼が起こって一酸化炭素が発生したとみられるとしています。
さらに、当日は電気設備の点検日で、点検業者が誤って洗浄室の排気機能を止めてしまったことで、室内に一酸化炭素が充満したとしています。
センターは今後、食器洗浄機の点検を強化したうえで、職員への研修を行って再発防止に取り組むということです。
https://www3.nhk.or.jp/fukuoka-news/20240131/5010023278.html
2月1日11時50分にYAHOOニュース(読売新聞)からは、4人が体調不良を訴え救護した5人とともに病院搬送された、事故直前に警報器が鳴ったが業者が室外に運び出していた(過去に何回も同じことを実施))など、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
調査報告書などによると、事故は昨年5月27日午前に発生。
洗浄室で食器を洗っていた委託業者4人が体調不良を訴え、救護した5人とともに病院に搬送された。
全員がCO中毒と診断され、最長で10日間入院した。
事故の直前に室内の警報器が鳴ったが、業者が室外に運び出していた。
大きな音が出るため、過去にも持ち出して放置することが繰り返されていたという。
一酸化炭素の発生は、ガス式の食器洗浄機の水漏れによる不完全燃焼が原因だった。
https://news.yahoo.co.jp/articles/72da011552ffbb27ee3c70222a9fb061e45893cd
以下は、センターHPに掲載されていたお知らせ(1月30日付)の抜粋。
事故以前に警報器が頻回に発報していた原因についてはかなりの時間をかけて調べたが分らなかったなどと記されている。
・・・
3 一酸化炭素中毒に至った要因
[事故発生に至った具体的な要因]
(1)ガス式食器洗浄機の不完全燃焼による一酸化炭素の発生
事故後の食器洗浄機の状態を調査したところ、機器内部のガスブースター内にスケール(カルキによる水垢)が付着し堆積したため、熱交換不良となり熱交換器の異常加熱により一部が破損していました。
水漏れによりガスバーナーの燃焼部に水滴がかかることで不完全燃焼となり、一酸化炭素発生につながったと推測しています。
スケールが付着する等の食器洗浄機が不調を来した原因は、食器洗浄機のメンテナンスが不足していたことと判断しています。
スケールの除去は、日常点検として栄養管理部門の業務委託職員が1ヶ月に1回程度行うこととなっておりましたが、十分に実施できておりませんでした。
(2)警報に対する対応遅延による一酸化炭素の吸い込み
調査の結果、事故当日、7時10分頃から食器洗浄機を稼働開始し、9時20分頃に(一酸化炭素)警報器が発報したことが判明しています。
その後、警報は鳴り続けていましたが、洗浄室内の業務委託職員は食器洗浄機を停止し避難するなどの安全行動を行わず、作業していた業務委託職員と救護に向かった他の業務委託職員が一酸化炭素を吸い込み、一酸化炭素中毒に被災しました。
警報の発報に対して安全行動が遅れた原因は、警報音が大きい、警報の危険性の認知が乏しく過去にも持ち出したこともあるという理由で、当日も業務委託職員が警報器を洗浄室外に持ち出しており、洗浄室内で作業している業務委託職員は一酸化炭素が洗浄室に充満している危険な状態であることを認知できませんでした。
他の業務委託職員は洗浄室内の気分不良者を発見し救護に向かいましたが、警報を確認できない状況で洗浄室内に入ったため、被災することとなりました。
警報器の発報履歴を解析したところ、事故以前においても警報器が頻回に発報していたことが判明しました。
過去、警報器が発報した際も、業務委託職員は安全行動を行わずに警報器を持ち出すことがあり、一酸化炭素に対する危険認識が希薄であったことが背景にあると考えています。
事故以前に警報器が頻回に発報していた原因について、修理記録や職員への聞き取りなどかなりの時間をかけて調査を行いましたが、発報時の状況を再現することはできないこともあり、原因は判明しませんでした。
(3)排気設備の停止による洗浄室での一酸化炭素の充満
事故当日は、建物全体の電気設備について法定点検を実施していました。
洗浄室の排気を止めないよう機器を操作する手順となっておりましたが、点検を行う点検委託業者が作業手順(スイッチの切り替え)を誤ったため手順通りに実施されず、点検中に洗浄室の排気が停止しました。
この排気停止が契機となり、(1)により発生した一酸化炭素が洗浄室内に充満しました。
・・・
https://kyushu-cc.hosp.go.jp/news/detail/id/952.htm
2023年5月26日18時9分にYAHOOニュース(南海放送)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
きょう正午過ぎ、宇和島市大浦の水産会社から「70代の男性の意識と呼吸がないようだ」という通報がありました。
消防が駆け付けたところ、水産会社を経営する70代の男性が意識不明の状態で倒れていたほか、そばにいた70代の妻と40代の息子も、体調の不良を訴えたということです。
3人は市内の病院に搬送され、男性の意識はその後回復し、いずれも、命に別条はないということです。
事故当時、水産会社では養殖用の水槽の塗装を行っていて、室内から濃度の高いガスが検出されたことから、消防は、塗装に使用していた薬品が原因ではないかとみています。
警察と消防は、詳しい事故の状況を調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/d456806ec60a7811c49aa172644632973190cea2
5月26日16時19分にYAHOOニュース(愛媛新聞)からは、直径8mの水槽の中で塗装作業していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
宇和島署などによると、男性2人が屋内にある直径約8メートル、高さ約0・9メートルの水槽の中で塗装作業をしており、異変の連絡を受けた女性が駆けつけた。
現場付近はシンナーのような匂いが充満していたとし、署が原因を調べる。
https://news.yahoo.co.jp/articles/e77b7eb007fe0d593855b3723036e11f7907c1b0
5月26日18時36分にYAHOOニュース(テレビ愛媛)からは、屋内養殖用の水槽だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3人は屋内にある養殖用の水槽で塗装作業にあたるなどしていて、消防などはシンナー中毒が原因とみています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/94311dda8520e98ae2c016948e2d6596707bf1ba
2023年5月24日19時47分にYAHOOニュース(岩手めんこいテレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5月24日午前、岩手県盛岡市でビルの水漏れを防ぐ工事をしていた男性の作業員3人が体調不良を訴え救急搬送されました。
工事に使用していた薬品による中毒とみられています。
黒田記者:
「午後1時前です。
こちらの現場では立ち入り禁止の規制線が張られていて、その向こう側には酸素ボンベを付けた複数の消防隊員が見受けられます」
24日午前11時半ごろ、盛岡市中央通のソシュウビルの前で男性が倒れていると通行人から警察に通報がありました。
消防によりますと、現場では20代の男性が外の道路に座り込んでいて、20代と50代の男性がビルの地下で倒れていたということです。
3人は病院に運ばれる際、意識はありましたが、ビルの地下にいた男性2人は救急隊の呼び掛けに反応できない状態だったということです。
ビルの管理会社と警察によりますと、3人はビルの水漏れを防ぐ工事中で、使用していた薬品が化学反応をおこし、発生した有害な気体を吸い込んだとみられています。
24日午後6時現在、建物からその気体は取り除かれたということで、警察が当時の状況を調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/bdd93f8e41f8e552920b371cbdb67b9e4cd6603b
5月24日17時45分にNHK岩手からは、地下にある受水槽の防水加工作業をしていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3人が作業していたのは2階建てのビルの地下にある受水槽で、24日は午前10時ごろから防水加工のため塗料の作業をしていて、警察が現場に到着した時、シンナーのようなにおいがしたということです。
現場は盛岡駅から900メートルほど離れたビルやホテルなどが建ち並ぶエリアで、現場周辺は一時、規制線が張られるなど騒然としました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/morioka/20230524/6040017766.html
2023年3月8日6時35分にNHK群馬から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7日午後4時前、群馬県桐生市にある水道施設で地下にある配管の工事をしていた男性作業員4人が相次いで倒れるなどして病院に搬送されました。
警察によりますと、このうち、前橋市の山田さん(53歳)が亡くなりました。
また、3人は病院で手当てを受けましたが、意識はあるということです。
現場は地下5メートルにある縦横3メートル、高さ2メートルほどの空間で、山田さんら2人が作業していたところ、相次いで倒れ、救助に駆けつけた別の2人も体調不良を訴えたということです。
現場からは高い濃度の一酸化炭素が検出されたということで、警察は一酸化炭素中毒の可能性があるとみて詳しい状況を調べています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/maebashi/20230308/1060013984.html
3月8日11時51分に読売新聞からは、地下にはマンホールから入ったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7日午後3時40分頃、群馬県桐生市広沢町の水道施設で、マンホールから入って地下で配水管の改良工事をしていた男性4人が体調不良を訴え、前橋市総社町植野、山田さん(53)が死亡した。
他の3人は意識はあるという。
桐生署によると、現場から一酸化炭素が検出された。
当時、山田さんは男性1人と一緒に作業していたところ、体調が悪くなり、2人が地上から救助に駆けつけたという。
同署が原因を調べている。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20230308-OYT1T50086/
(2025年1月12日 修正1 ;追記)
2025年1月9日15時59分にNHK群馬からは、マンホールの中で換気せずに発電機を使っていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
おととし3月、桐生市の配水管の工事現場で地下の配管の工事をしていた作業員2人が一酸化炭素中毒の症状を訴えて病院に搬送され、このうち50代の男性作業員1人が死亡し、救助に駆けつけた別の2人も一酸化炭素中毒の症状で搬送されました。
労働安全衛生法では、換気が不十分なところではエンジンのある発電機を使用してはならないと定められていますが、事故当時、マンホールの中で換気をせずに発電機を使用させていたとして、桐生労働基準監督署は9日、会社と会社の役員を労働安全衛生法違反の疑いで書類送検しました。
桐生労働基準監督署は、認否について明らかにしていません。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/maebashi/20250109/1060018757.html
※事故の2週間後、2023年3月24日に日経クロステックからは、エンジン式発電機を使っていた、現場には必要な有資格者が配置されていなかった、酸素計測装置も携帯していなかったなど、下記趣旨の記事が弁室のイメージ写真付きでネット配信されていた。
群馬県桐生市の水道工事で2023年3月7日、作業員4人が一酸化炭素(CO)中毒で死傷した。
換気設備を使用せず地下空間でエンジン式発電機を使用したため、不完全燃焼を起こしたとみられる。
現場には、必要な資格者を配置していなかった。
事故があったのは、桐生市広沢町の広沢配水池につながる配水管を、開削工法で新しい管に交換する工事の現場だ。
工期は2022年7月~23年3月、工事費6369万円。
K社(桐生市)が元請けとなり、1次下請けにH興業(群馬県太田市)、2次下請けにA林業(同渋川市)が入っていた。
作業員がCO中毒になったのは、配水池近くの水道管に取り付けた緊急遮断弁を維持管理するための「弁室」だ。コ
ンクリートの壁で囲まれた面積約6m2、高さ約5mの地下空間で、天井にあるマンホール蓋を開閉して出入りする。
弁室内で、水道管を支える架台の設置作業中に、ハンマードリルを使うため発電機を稼働させた。
稼働を始めてから数分たつと弁室内で作業中の2人に加え、救出するため弁室内に入った2人の計4人が相次いで体調不良を訴えた。
このうち、弁室内で作業していた1人が死亡した。
送風機による換気をしていなかっただけでなく、酸素計測装置の携帯も怠っていた。
発注者の桐生市は受注者に対し、CO中毒の恐れがある現場の安全管理について監督する「酸素欠乏危険作業主任者」の配置を施工条件として明示していた。
受注者が提出した作業員名簿には、その資格者が記載されていた。
たが事故当日、その資格者は不在だった。
元請けのK社が日経クロステックの取材に応じないので、詳細な理由は不明だ。
【死亡したのは日雇いの作業員】
・・・
(以下は有料)
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00142/01561/
2023年2月22日9時54分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
一酸化炭素(CO)やシアン化水素によるガス中毒を解毒する化合物を、同志社大の北岸宏亮教授(有機化学)らのチームが21日までに開発した。
火災で死因の多くを占めるガス中毒に対する「特効薬」とし、救急現場などでの10年以内の実用化を目指す。
チームによると、火災などでのガス中毒は病院搬送後にしか治療できず、現場で迅速に治療する方法はなかった。
チームは「火災によるガス中毒から多くの命を救え、後遺症の治療にも効果がある」としている。
開発した化合物は、COとシアン化水素にそれぞれ強く結びつく部分で構成。
生理食塩水に溶かして血中に投与するとCOなどを吸着し、尿として排出される。
火災現場を模擬し、マウス13匹にCOを吸わせて致死状態にした後、この化合物を投与すると、約85%の11匹が生存した。
投与後数分で血圧が回復し、約2時間後にはガス成分がほぼすべて排出された。
投与しなかったマウスは全て死んだ。
2019年に京都アニメーション放火殺人事件を起こし、自らも大やけどした被告の主治医を務めた上田敬博鳥取大病院教授は、「臨床試験に移行する際には大々的に協力する」とコメントを寄せた。
(共同)
https://mainichi.jp/articles/20230222/k00/00m/040/027000c
2023年2月7日18時36分にYAHOOニュース(テレビ静岡)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6日 静岡県御前崎市のバイオマス発電所で事故があり、11人が体調不良に、うち1人が死亡しました。
現場付近からは許容濃度の6倍の一酸化炭素が検出されており、警察が当時の状況を調べています。
鈴木記者:
「警察が厚労省などと一緒に現場の見分を行っています。あちら赤茶色の建物の内部を覗いているように見えます」
7日 御前崎港にある建設中のバイオマス発電所で、設計や施工をしたメーカー立ち会いのもと、警察が見分を行いました。
この発電所では6日 溶接作業中の作業員など11人が体調不良になり、このうち70歳の男性が心肺停止の状態で搬送され、その後 死亡が確認されました。
11人全員に一酸化炭素中毒の症状があったということです。
御前崎港バイオマスエナジー・若狭発電所長:
「この度はご迷惑・ご心配をかけ申し訳ありません。溶接作業をしていた作業員が最初に倒れ、その後 おそらくはっきり確定ではないが、救護にあたった人も同じく一酸化炭素中毒で倒れたと」
これまでに、事故は、排気ガスを浄化する装置の溶接作業中に起きたことが分かっています。
また、消防が現場に駆け付けた際には、許容濃度の6倍の一酸化炭素が検出された場所もあったということです。
警察は、当時の状況や事故の原因を調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/3feb3499c5fd3bed9e07fb0263afd08aeb4d4d1f
2月7日12時27分にNHK静岡からは、大型ダクトの中で溶接していた、突然倒れた2人を助けようとして複数の人が巻き込まれたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
会社の説明によりますと、6日は午後2時半ごろから、ばいじんをろ過する「バグフィルター」につながる大型のダクトの中で、溶接作業をしていた作業員2人が突然、倒れたということです。
「バグフィルター」の周辺では、複数の作業員が工事にあたっていて、2人を助けようとして複数の人が巻き込まれたとみられるということです。
この発電所は、木質のバイオマス燃料をボイラーで燃やして蒸気で発電する仕組みで、ことし7月の運転開始を予定していますが、事故を受けて工事を中止しています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/shizuoka/20230207/3030019166.html
2月7日20時14分にYAHOOニュース(静岡放送)からは、通報時に測定した酸素濃度は17%だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
<野田記者>:
「事故は茶色い建物の中、バグフィルター設備内で起こりました」
「バグフィルター」とは、発電設備から出た粉じんなどを集める装置です。
死亡した作業員ともう一人の作業員は、このバグフィルターの上部で溶接作業をしていたところ、一酸化炭素中毒になったものとみられています。
関係者によりますと、通報時にバグフィルター上部で測定した酸素濃度は、一時17%だったということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/5a9c1e03cc79308c293464e992e54d3e5d17d9ec
2025年1月20日15時48分にYAHOOニュース(静岡朝日テレビ)からは、近くで乾燥焚きを行っていたのに溶接作業を中止させなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づきタイトルも修正した)
2023年、御前崎市で建設中のバイオマス発電所で、作業員1人が死亡した事故。
下請け業者の間で必要な連絡や調整をしていなかったとして、千葉市の会社と現場の代理人が書類送検されました。
この事故は2023年2月、静岡県御前崎市のバイオマス発電所建設工事現場で、溶接作業をしていた下請け業者の男性作業員(70)が一酸化炭素中毒で死亡したものです。
事故発生時、近くでは別の下請け業者の作業員が乾燥焚き作業を行っていて、一酸化炭素などが発生していたということです。
磐田労働基準監督署は、作業員が一酸化炭素中毒になる恐れがあるにも関わらず、作業を止めさせるなどの連絡や調整をしていなかったとして、元請け会社の東洋エンジニアリングと現場代理人を労働安全衛生法違反の疑いで、静岡地方検察庁浜松支部に書類送検しました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/7f878c92bb5653d7a0f8c9c43c52366c62d44cfa
2023年1月16日14時44分にYAHOOニュース(テレビ新潟)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
新潟県三条市のスーパーで16日午前、スーパーの床のコンクリートをはがす作業をしていた50代の男性2人が倒れているのが見つかりました。
2人は救急搬送され、1人は一時、意識不明の状態となっていました。
事故があったのは三条市興野のスーパーM興野店です。
16日午前11時23分、50代の男性2人とともに作業をしていた業者の人から警察へ「人が倒れていて、一酸化炭素中毒の可能性がある」と通報がありました。
駆け付けた警察や消防によって男性2人は救急搬送され、1人は意識不明の状態、もう1人は意識があるものの、もうろうとしていたということですが、意識不明だった男性は、その後、意識を取り戻したということです。
作業は、バックヤード内をビニールで10平方メートルほどに区切って密閉した状態で行われ、中ではエンジンカッターと、集塵機が使われていました。
ビニールは作業で出る粉塵が周囲に広がらないようにする目的で覆っていたということです。
警察は、狭い空間でエンジンがかかった状態で作業していたとみて、詳しい事故の原因を調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/356d0d5c1f204bc8a1e8d338fc2d9fe7ea6936c0
2022年12月21日18時46分にYAHOOニュース(新潟放送)から下記趣旨の記事が、映像カット写真10枚付きでネット配信されていた。
記録的な大雪に見舞われた新潟県内では、車の中で暖を取っていた女性が一酸化炭素中毒で死亡する事故が起きました。
立ち往生や睡眠などで車の中に居続けることは危険です。
どうやったら命を守ることができるのでしょうか…
JAF新潟支部に聞きました。
【写真を見る】「わずか20分で危険な濃度に」車内の一酸化炭素中毒に注意を JAFに注意点聞く
車が雪で埋まった場合、排気ガスがどう流れるかを再現した実験です。
雪に覆われ、行き場を失った煙は、エアコンから車内に流れ込み、1分後には煙に包まれました。
どうすれば、こうした事態を防げるのでしょうか。
JAF新潟支部に取材しました。
重要なのは、マフラー付近が雪で覆われないようにすることです。
JAF新潟支部 廣川さん:
「例えば、この位置に来たらすぐ除雪しましょうという目安になる。
なので、マフラーの位置や高さをを確認して、こまめに除雪していただくのが一番いい方法かと思います」
そして、スコップを使って排ガスの逃げ道を作ります。
JAF新潟支部 廣川さん:
「マフラーからの排ガスを逃がすための気道をつくることが重要」
怖いのが、エンジンをかけたまま車内で仮眠を取っている間に車が雪で覆われてしまうことです。
マフラーの周辺とボンネット上にある外気の取り込み口が雪でふさがれた場合、車内の一酸化炭素濃度はわずか20分ほどで「3時間で死亡する危険な値」に達します。
JAF新潟支部 廣川さん:
「仮眠の際に、エンジンをかけっぱなしにしてしまいますと、マフラー周辺の除雪を忘れがちになってしまう可能性があるので、その際はエンジンを切っていただくことが必要です」
またJAFは、冬道を走る際は防寒着やスコップなどを装備しておくことが大切だと話していました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/72a2f46d5fb3c52d8193c9e8a321e16839491542
2022年10月31日20時24分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
31日午後1時55分ごろ、愛知県東海市新宝町の化学メーカー「東レ・デュポン」東海事業場から「3人が倒れた」と119番があった。
東海市消防本部などによると、屋上にあるダクト内を清掃していた請負会社の43~62歳の男性作業員4人が体調不良を訴えて病院に搬送され、うち1人は一時、意識不明となった。
いずれも一酸化炭素中毒の疑いがあるといい、県警が詳しい状況を調べている。
同社によると、東海事業場は電子機器などに使われる耐熱性の高いフィルムや合成繊維を生産している。
この日は定期メンテナンスのため、事故のあった建物は操業していなかった。
https://mainichi.jp/articles/20221031/k00/00m/040/214000c
10月31日16時36分に朝日新聞からは、意識不明だった人は会話できるまで回復した、ダクトに振動があったため解体清掃していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
31日午後1時55分ごろ、愛知県東海市の化学製品製造会社「東レ・デュポン」の東海事業場で「人が3人倒れている」と119番通報があった。
消防などによると、男性4人が一酸化炭素中毒の疑いで救急搬送された。
男性1人が意識不明だったが、同社によると、その後、会話ができるまでに回復したという。
東レ・デュポン東海事業場によると、事業場内でダクトに振動の異常があり、協力会社がダクトのファンを解体、清掃していたという。
東海事業場では高性能な樹脂プラスチックフィルムなどを製造しているが、当時、設備は定期メンテナンスのために止めていた。
「一酸化炭素が発生する状況にはなかった。原因を解明し、再発防止に努めたい」と説明している。
https://www.asahi.com/articles/ASQB05GV5QB0OIPE00R.html
10月31日16時28分にYAHOOニュース(中京テレビ)からは、ブロアーベアリングという部品の交換作業をしていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
31日午後、愛知県東海市の事業場で作業事故があり、1人が意識不明の重体です。
警察と消防によりますと、31日午後2時ごろ、東海市新宝町の東レ・デュポン東海事業場でブロアーベアリングという部品の交換作業をしていた4人が体調不良を訴えました。
消防などが駆けつけ4人は病院に搬送されましたが1人が意識不明の重体です。
のこり3人は命に別条はありませんが、症状などから4人は、一酸化炭素中毒の疑いがあるということです。
警察と消防が詳しい状況を調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/b7d88eb8d87d2e998b8647125981bff6c3be2cba
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。