2022年6月9日12時16分にYAHOOニュース(広島テレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
広島県は、三川ダムの小水力発電施設で事故が発生し、一部住宅の電気機器が破損していたことを明らかにした。
事故が起きたのは、世羅町伊尾の三川ダムの小水力発電施設だ。
県によると5月19日、世羅町一帯が停電した際、送電を自動で停止する機能が作動せず、周辺の60戸に、本来、家庭用には送電されない異常な周波数の電気が流れ続けた。
これにより、21の住宅でエアコンや冷蔵庫などの家電製品が破損したという。
去年12月、発電施設の保守点検で業者が設備の復元作業をし忘れたことが原因としており、県は被害世帯に事故を謝罪し、破損した家電製品の賠償についての説明会を今月中に実施するとしている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/3d423eb2942641efefc35944182aaf80cdd40b52
6月9日15時55分に読売新聞からは、業者が点検の際に止めた装置を復旧し忘れていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
広島県は8日、世羅町にある県設置の「三川ダム」の小水力発電所で不安定な送電があり、周辺の住宅で家電製品などが破損する被害が生じたと発表した。
発表では、5月19日午後2時55分頃、世羅町一帯で停電が発生。
停電の際、安全のために同ダムの発電設備は自動停止するはずだったが、約2時間にわたって送電が続いた。
昨年12月に委託業者が点検の際に止めた自動停止装置の復旧を忘れていたことが原因で、過電流などによって、少なくとも21戸で電気設備や家電製品が破損した。
県は住民向けの説明会を開くなどして被害額を算定し、弁償することにしており、業者への賠償請求は今後検討するという。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20220609-OYT1T50116/
6月8日に県からは、ダム操作コンピューターなども損傷し、一時、操作不能となっていたなど、下記趣旨の説明文がネット配信されていた。
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2 現状・背景
三川ダムの小水力発電は,接続する送電線が停電した際に送電(運転)を自動で停止する機能 が設定されている。
しかし,今回,その機能が作動しなかったため不安定電気が流れ続け,周辺 の家屋の電気機器が破損するなどの被害が発生した。
また,ダムの操作に係るコンピューターや 機器類の損傷が発生し,一時的に操作不能となった。
3 概要
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(3)発生要因
小水力発電施設に係る保守点検業務の受託者(I工業(株))は,令和3年 12 月に点検を行った。
しかし,点検作業を終了した後に,設備(停電が発生した際に小水力発電を停止するための設備)の復元作業を失念していたことが起因となり,この度の事故が発生した。
なお, 詳細な事故報告書は,現在,施設の電気主任技術者(受託者:中国電気保安協会)が策定中で ある。
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https://www.pref.hiroshima.lg.jp/uploaded/attachment/487911.pdf
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。