【横浜市の事例】
2022年6月9日18時7分にNHK神奈川から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9日午前、横浜市南区の市立蒔田中学校の理科室で実験を行った2年生31人のうち7人が、授業のあとに頭痛や吐き気などの体調不良を訴えました。
このうち4人は体調が改善しなかったため、昼過ぎまでに救急車で病院に運ばれましたが、手当を受けて全員回復したということです。
実験は、鉄と硫黄を混ぜて加熱したあと、塩酸をかけて硫化水素を発生させるもので、教育委員会では、硫化水素を吸い込んだことが体調不良の原因とみています。
この実験をめぐっては、生徒が体調不良を訴えるケースがあったことから、昨年度から教科書の内容が変更されていて、硫化水素を発生させる手順は教諭のみが行い、生徒は見学していたということです。
また、理科室では換気が行われていたということです。
市教育委員会は「硫化水素による健康被害はないと考えているが、安全に授業が行われるよう、改めて学校に換気の徹底など注意喚起をしたい」と話しています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/yokohama/20220609/1050017050.html
6月9日21時4分に神奈川新聞からは、教諭が臭いをかがせたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9日午前10時10分ごろ、横浜市南区の市立蒔田中学校で、理科の実験後に2年生の生徒が「頭が痛い」「気分が悪い」などと相次いで訴え、計4人が病院に搬送された。
市教育委員会によると、いずれも軽症で命に別条はないという。
市教委によると、1時間目に1階理科室で行われた理科の授業で、30代の男性教諭が男女31人を指導。
生徒が鉄と硫黄の混合物を加熱した際の変化を調べる実験をした後、教諭が硫化鉄に塩酸を加えて硫化水素を発生させて臭いをかがせたところ、授業後に体調不良を訴えて7人が保健室で休養した。
その後も4人は気分が回復せず救急搬送され、うち1人が入院したという。
実験中、理科室は換気しており、消防による現場検証では原因を特定できなかったという。
市教委は「授業内容に問題はなかった」としている。
https://www.kanaloco.jp/news/social/article-916198.html
6月9日付で市からは、事故の時系列など、下記趣旨のプレスリリースがネット配信されていた。
4 事故概要
令和4年6月9日(木)、理科室において理科の授業後に、7名の生徒が頭痛などの体調不良を訴えました。
保健室にて生徒の健康状態を確認しましたが、うち4名について体調の改善がみられなかったため、学校は 119 番通報を行い、救急搬送を行いました。
5 経過・対応
9:45 2年3組理科の授業終了。
10:10 1人目の生徒が体調不良を訴えた。
その後、11:40 までの間に7名の生徒が体調不良を訴え、
保健室にて休養。
10:30 授業支援のため来校していた指導主事より東部
学校教育事務所に第一報があった。
10:35 学校が1回目の 119 番通報をした。
11:15 2名の生徒を救急搬送した。
11:35 学校が2回目の 119 番通報をした。
12:00 頃 消防署による理科室の現場検証。
12:05 1名の生徒を救急搬送した。
12:46 1名の生徒を救急搬送した。
14:30 頃 救急搬送のなかった3名は教室に戻り授業を
受けているとの連絡があった。
15:00 頃 救急搬送された4名のうち、1名は既往症が
あり、念のため1日入院との連絡があった。
残りの3名は病院から帰宅した。
【三次市の事例】
6月9日16時50分にFNN PRIME(テレビ新広島)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9日、三次市内の中学校で行われた理科の実験で生徒6人が体調不良を起こし、病院に搬送されました。
6人とも命に別条はないということです。
【鈴木記者】:
「今回の実験は中学校の理科室で行われていました。この換気扇のあるあたり、窓はすべて開けて教員が実験を生徒に見せていたということです」
警察と消防によりますと、9日正午前、三次市内の中学校から「理科の授業後に生徒が気分が悪くなった」と消防に通報がありました。
中学2年の男子生徒6人が体調不良を訴え、病院に搬送されました。
6人とも意識はあり、歩行もできる状態だということです。
三次市教育委員会によりますと、授業では鉄と硫黄を混ぜて加熱し硫化水素を発生させる実験をしていましたが、学習指導要領に基づいたもので、換気も十分できていたということです。
【校長】:
「生徒の安心安全に教育活動が進められるように一番に考えていきたいと思います」
https://www.fnn.jp/articles/-/372444
6月9日19時11分に毎日新聞からは、臭いをかいだ15人のうち6人が体調不良を訴えたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9日午前11時50分ごろ、広島県三次市大田幸町の市立塩町中学校で、「理科の実験後に生徒が気分不良になった」と学校から119番があった。
市教委によると、理科の実験で硫化水素のにおいを嗅いだ2年の男子生徒6人が体調不良を訴え救急搬送されたが、いずれも軽症で帰宅した。
市教委によると、実験は化学反応について学ぶため、鉄と硫黄を加熱し、薄い塩酸を加えて発生する硫化水素のにおいを嗅ぐ内容。
においを嗅いだ約15人のうち6人が、実験終了後に相次いで体調不良を訴えたという。
市教委は「実験中は窓を開けて、量も適正だった。多大な心配をかけ深くおわびし、再発防止に努める」としている。
https://mainichi.jp/articles/20220609/k00/00m/040/195000c
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。