2019年4月29日11時51分に新潟日報から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
カラスが電柱に巣を作る時期を迎え、今年も新潟県内で電力会社が対応に追われている。
巣作りによる停電が今年は28日までに16件あり、特に8~15日の8日間は7件と相次いだ。
東北電力送配電カンパニー新潟支社は、過去のデータを元に、巣のできやすい電柱を中心にパトロールを強化。
営巣防止器具を設置するなど対策を講じているが、抜本的な解決策はなく、カラスとのいたちごっこが続く。
カラスは3~5月にかけて、見晴らしのよい高所に巣を作る習性を持ち、樹木の少ない場所では電柱上に営巣することがある。
電柱上の巣に含まれるハンガーなどの鉄線類が電線に接触すると漏電し、停電の原因になる。
今月8~15日には新発田、長岡、加茂、三条、胎内、十日町の各市で停電が発生した。
同支社は23日、新潟市西区で巣の撤去作業を公開し、地上13mに作られた巣を取り除いて、営巣防止器具を取り付けた。
3月までに1770個の巣を撤去しており、今年中に約6000個を撤去する見通し。
2017年は7552個、18年は6951個を撤去している。
カラス対策に電力会社側も知恵を絞る。
現場で撤去作業に当たる同支社新潟電力センターは、今年から配電線の上に巣があったとしても、停電に影響しないと判断したものは、あえて残しておくことにした。
同支社総務広報グループによると、「巣を撤去しても同じ場所に作るケースが最近増えており、取って作られての繰り返しになっているため」との理由からだ。
巣は、同支社のパトロールで7割、3割が市民からの連絡で発見、撤去されている。
新潟電力センター配電技術サービス課の佐藤課長は、「市民からの連絡で巣を撤去することも多く、停電防止につながっている。発見した時は連絡してほしい」と呼びかけている。
東北電力コールセンターは0120(175)366。
出典
『相次ぐ“カラス停電” 対策に奔走 東北電、電柱の巣撤去』
https://www.niigata-nippo.co.jp/news/national/20190429466228.html
(ブログ者コメント)
カラスの巣による停電トラブルは、これまで本ブログでも、気になったものを紹介してきた。
ただ、今年は例年より報道が多い気がする。
以下は、今回の報道で改めて調べ直した今年の報道例。
これら以外、見出しだけだった報道も何件かある。
まあ、上記の新潟報道からすると、今年だけが多いのではなく、毎年多すぎてイチイチ報道してられない・・・ということかもしれないが・・・。
(4月29日 福岡県苅田町と須恵町で計2件)
『カラスの巣で漏電、苅田町で5000戸停電 須恵、粕屋町でも4100戸』
https://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/506698/
(4月24日 石川県金沢市と野々市で計2件)
『カラスの巣原因か停電相次ぐ』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kanazawa/20190425/3020001563.html
(4月14日 愛媛県松山市)
『松山中心部で一時停電 カラスの営巣原因か』
https://www.ehime-np.co.jp/article/news201904150078
(4月2日 宮城県仙台市)
『カラスの巣接触 仙台で423戸一時停電』
https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201904/20190403_13035.html
(3月31日 神奈川県川崎市)
『カラスの巣で漏電か 川崎区で1600軒停電』
https://www.kanaloco.jp/article/entry-158156.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。