2019年10月1日6時0分に西日本新聞熊本版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
熊本市交通局は30日、同市中央区大江の大江車庫に停車した無人の市電(1両編成)が同日午前2時15分ごろ下り坂で動きだし、金属製の門扉を押し破って車道に出たと発表した。
歩行者や車への接触はなく、けが人はなかった。
同局は、男性運転士(60)が車輪に車止めを付け忘れたのが原因としている。
同局によると、事故を起こした電車は9月29日の最終列車で、運行を終えて午後11時46分に入庫。
作業手順書では、運転席にある木製の車止めを入庫後に車輪に付けるよう定めているが、運転士と車庫の男性管理職(39)が2人で作業し、互いに「相手が車止めを付けた」と思い込んでいたという。
電車は長さ約12メートル、重さ約16トン。
ブレーキを作動させていた圧縮空気が時間の経過とともに抜けて動きだした。
車道に向かって下り坂を約30メートル進み、車庫前を通る片側3車線の県道の第2車線まで進んで停止。
電車の両側面が傷つき、門扉が壊れた。
下り坂は1・3%程度の傾きで、鉄道では中程度という。
同局運行管理課は「生命線の車止めを必ず付けるよう、二重、三重のチェックを徹底する」としている。
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/547419/
9月30日22時11分に熊本日日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
交通局によると、同日午前2時15分ごろ発生。
市電はブレーキ装置の空気圧低下で緩やかな勾配を下り、アルミ製門扉(高さ1・3メートル、幅4メートル)を壊し、県道に出た。
3車線ある健軍方面へ向かう車道のうち中央あたりで先頭は止まった。
交通局でシステム改修をしていた業者が気付いて職員に連絡。
市電は15分後に車庫に戻した。
この市電は29日午後11時46分に営業を終えて入庫。
60代の男性運転士と運行管理の30代職員で点検に当たったが、意思疎通がうまくいかず、木製の車止めを装着しなかったという。
交通局は謝罪し、「マニュアルに沿った手順を徹底し、再発防止に努める」としている。
https://this.kiji.is/551365612326863969?c=39546741839462401
9月30日12時3分にNHK熊本からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
熊本市交通局によりますと、30日午前2時15分ごろ、熊本市中央区の大江車庫に止めていた熊本市電の車両が車庫の門を押し壊して、歩道と車道に14メートルあまりはみ出しました。
車両が動き出したことに気づいた当直の職員が、15分ほど後に車両を車庫に戻したということです。
車両は空気圧でブレーキをかける方式で、停車後徐々に空気圧が抜けていくほか、車庫から車道に向けて傾斜が付いていて、車輪のうちの1か所に車止めをしないと動きだしてしまうということです。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kumamoto/20190930/5000006471.html
(ブログ者コメント)
以下は、NHK映像の2コマ。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。