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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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20161028日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正2として掲載します。

第1報は下記参照。

(1/2)

http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6407/

(2/2)

http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6406/

 

 

(2018年6月12日 修正2 ;追記)

 

2018651943分にNHK北海道から、足寄町で基準を超えた2つの温泉施設に対策がとられるという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

道が行った一斉点検で硫化水素の濃度が基準を超えているとされた十勝の足寄町にある雌阿寒温泉の2つの施設について、足寄町は、温泉水に含まれる硫化水素の濃度を下げる装置を新たに整備することにした。


温泉の浴室の空気中に含まれる硫化水素の濃度について、道は去年12月までに道内の76の硫黄泉を一斉点検した。


その結果、雌阿寒温泉の2つの施設で、国が事故防止のために設けた基準を超えていたことから、道は安全性に問題はないとしたうえで、浴室の換気や見回りなどの対応を続けるよう指導した。


これを受けて足寄町は、硫化水素を基準内に抑える抜本的な対策を取ろうと、温泉水に含まれる硫化水素を取り除く試験装置を使って2つの施設で実験した結果、濃度を抑えることができたという。


このため町は、空気を送り込み温泉水をかきまぜる方法で硫化水素を取り除く本格的な装置を、3100万円余りをかけて整備することにした。


足寄町の安久津町長は、「大事な観光資源なので、町が責任を持って基準に適合するよう、施設整備をすることにした。泉質も変わることはない」と話している。

 

出典

足寄町が硫化水素濃度下げる装置

https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20180605/0000546.html 

 

 

 

(2018年10月27日 修正3 ;追記)

 

201810231913分に北海道新聞から、元経営者が書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

施設の安全対策を怠り、3人を死傷させたとして、道警は23日、業務上過失致死傷の疑いで、元経営者の小林容疑者(男性、58歳)を書類送検した。

 

道警は、小林容疑者が施設が基準に適合していないと認識していたにもかかわらず、安全対策を取らないまま被害を拡大させたとして、業務上過失致死傷容疑に問えると判断した。

道警は、小林容疑者の認否を明らかにしていない。

 

環境省によると、温泉施設で入浴中の硫化水素中毒事故を巡って経営者が同容疑で立件されるのは全国初。

 

出典

足寄・温泉施設3人死傷 元経営者を書類送検 硫化水素中毒対策怠る

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/240722/ 

 

 

 

(2019年7月3日 修正4 ;追記)

 

2019722223分に北海道新聞から、国は基準を、道は指導要領を改正したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、第1報ともどもタイトルも修正した)

 

業務上過失致死傷容疑で書類送検された元経営者の男性(59)について、釧路地検は2日、嫌疑不十分で不起訴処分とした。

 

地検は、「被害者が高濃度の硫化水素ガスを吸引した可能性が高い」としながらも、被害者以外の元経営者や多くの利用客が、当時、日常的に同施設の浴室を利用していたことなどから、事件を予見することは難しかったと判断した。

 

死亡したHさんの母(72)=函館市=は、「最初の死亡者が出た際、行政側がきちんと原因究明を行っていれば、その後の悲劇を防げたという思いは現在もある。息子の死を無駄にしないためにも、行政は施設側に安全対策を徹底させてほしい」と話した。

 

事故は14年10月、東京都の男性が重体となり表面化。

 

道警は捜査の過程で、13年9月に死亡したYさんと14年5月に死亡したHさんについても、保管中の血液などを調べ、中毒が原因と判断した。

 

2人の死因は当初、病死とされていた。

 

 

【ことば 硫化水素中毒】

 

火山ガスや汚泥、硫黄泉などに含まれる硫化水素を吸い込んで発症し、目の炎症や頭痛などのほか、最悪の場合は死に至る。

 

国は、十勝管内足寄町の温泉施設の事故を受け、2017年9月に温泉施設の管理基準を改正。

 

浴室内の硫化水素濃度について、浴槽の湯面から上方10cmで20ppm、浴室の床から上方70cmで10ppmを上限とした。

 

道は16年12月、温泉監視指導要領を改正し、硫黄泉を利用する温泉施設で2年に1度、硫化水素濃度を測定。

さらに5年に1度、全道一斉に点検を行っている。

 

出典

『足寄の温泉硫化水素中毒3人死傷、元経営者を不起訴 遺族「安全対策徹底を」』

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/321236/ 

 

 

 

 

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魚田慎二
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自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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