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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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20222211752分にNHK兵庫から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

たつの市は、市立の動物園で飼育していた動物が去年までに相次いで死に、管理体制に問題があったとして、来年度から、獣医師と新たに専属契約を結んで体調の管理を徹底するなど、環境改善に取り組むことになりました。

たつの市立龍野公園動物園は、去年3月までの5年間で、園が飼育する動物47匹が相次いで死に、専門家が調べた結果、当時、年中無休で24時間、一般開放されていたことによるストレスなどが原因とみられると指摘されました。

このため市は、閉園時間や休園日を設けるなどしましたが、来年度から抜本的な環境改善に取り組むことになりました。

具体的には、

▼園の周囲にフェンスを設置し、夜間や休園日に外部の人が入れないようにする

▼飼育員を現在の4人から7人に増やす

▼獣医師と新たに専属契約を結んで体調の管理を徹底する

などとしています。
市は、必要な経費として、今年度の予算のおよそ3倍になる1億円あまりの運営費を新年度予算案に計上しました。

山本実市長は会見で、「獣医師と契約してしっかり管理し、動物の住みよい環境づくりも進めていきたい」と話していました。

https://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/20220221/2020017212.html

 

※1年前、2021624150分に読売新聞からは、動物が死んだ状況や園の飼育実態など、かなり詳しい下記趣旨の記事がネット配信されていた。

兵庫県たつの市の市立龍野公園動物園で、今年3月末までの過去5年間に飼育中の動物計47匹が死んでいたことが、市への取材でわかった。

現在の飼育点数の半数超にあたり、専門家も驚く数だ。

栄養不足など世話が行き届いていないことが原因の事例が目立つ上、24時間開放が動物のストレスにつながっているとの指摘もあり、市は管理体制を見直す。

 

【痩せて脱毛】

「栄養不足が疑われる。寒さにより衰弱したと考えられる」。
今年1月に痩せ細って死んだカニクイザルの死亡診断報告書には、そう記載されていた。

昨年3月に死んだ別のカニクイザルも、「痩せて脱毛し、栄養状態が悪かったと思われる」との診断だった。

読売新聞が市への情報公開請求で入手した死亡診断報告書などの文書によると、死んだのは2016年4月から今年3月末までに、カニクイザル13匹、モルモット9匹、ヤギ4匹など12種にのぼる。

18年2月にはツキノワグマ1頭も死んだ。

「神戸どうぶつ王国」(神戸市)代表で、日本動物園水族館協会(JAZA)の佐藤哲也理事は、「動物が死ぬペースが速い。過去には通常以上に痩せた高齢のヤギがいた。冬に弱いカニクイザルを屋外だけで飼うのも疑問だ」と話す。

 

【24時間開放】

園は1955年に開園し、入園無料。
年中無休で、24時間開放している。

現在は約7500平方メートルの敷地に、クマやクジャク、サルなど12種81匹を飼育。

動物は主に姫路市立動物園から無償譲渡されたり、NPO法人から購入したりしている。

合併してたつの市になった2005年度以降、入園者数は09年度の約3万8000人がピークで、19年度は約1万1000人だった。

 

【管理体制改善へ】

背景には、規模の小さな動物園ならではの難しさがある。

園には専従の飼育員がおらず、専門知識のない市職員ら数人が交代で掃除や餌やりなどを担当。

外部からの指摘で、19年秋から市の委託を受けたシルバー人材センターの男性1人が世話をするようになるまでは、休日は誰も出勤していなかった。

一部の動物は、出生日や身長、体重などの個別把握もできていないという。

夜間は職員が不在で、過去にはクマ舎に夜中にロケット花火が打ち込まれたこともあった。

クマ舎以外の六つの飼育施設には、バックヤードもない。

ストレスで毛が抜けて治療を受けたクジャクもおり、常に見られるストレスが原因とみられる。

園の予算は、近年は年800万~1100万円。

同じぐらいの規模の、ある公立動物園では年間予算は約5000万円だといい、「1000万円では運営は難しいのでは」とする。

一方で、園は市内の児童らが遠足で訪れるなど、市民に親しまれており、授業の一環で動物を学校などへ連れて行く取り組みにも力を入れている。

市は「市民の憩いの場でもあり、動物と触れ合える身近な場所が必要だ」として園を存続させる考えで、今後、管理体制の改善を進める。

動物のストレスを解消するため、夜間の出入り口の封鎖を検討するほか、定期健診を担当する動物病院から早期の治療につなげるため、2か月に1回の診察頻度の見直しを求められたことを受け、今後は月1回に切り替えるという。

 

【レジャー多様化、財政難で環境厳しく…各園、管理体制に
  知恵】

少子化やレジャーの多様化、運営する自治体の財政難などで、動物園を取り巻く環境は厳しさを増す。

JAZAによると、加盟動物園数は90園で、この20年で小規模な園を中心に10園近く減少。

旭山動物園(北海道)や大阪市天王寺動物園など、一部好調な園もあるが、全体の入園者数は1991年度の計6565万人をピークに減少傾向が続き、2019年度は計4089万人だった。

JAZAは「規模が小さくても、市民に身近な園が果たす役割は大きい」としており、各園も管理体制などに知恵を絞っている。

青森県弘前市の「弥生いこいの広場」の動物園は、14年度に市が3000万円をかけて動物舎の改修に着手。
飼育環境を野生での暮らしにできるだけ近づける「環境エンリッチメント」などに取り組んでいる。

かつて「日本一小さな動物園」と呼ばれた大阪府池田市の「五月山動物園」では、10人の飼育員に加え、近隣の獣医師と嘱託契約を結んで健康状態を随時チェック。
担当者は「新しく動物を連れてくるのではなく、今いる1頭1頭を手厚く育てている」としている。

https://www.yomiuri.co.jp/local/kansai/news/20210624-OYO1T50011/ 

 

 

 

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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