2022年2月21日16時29分にNHK栃木から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
去年2月、足利市で発生した大規模な山火事から、21日で1年です。
市は、今後の山火事に備えて課題などを検証し、初動対応などの強化に乗り出しました。
去年2月21日に足利市の市街地近くで発生した山火事は、強風で燃え広がるなどして鎮火まで3週間あまりかかり、焼失面積は167ヘクタールに及んだほか、最大で周辺の305世帯に避難勧告が出されるなど、市民生活に大きな影響が出ました。
足利市は、県や警察、それに自衛隊などとともに山火事の対応を検証する会議を設け、課題や対策などをこのほどまとめました。
それによりますと、去年の山火事では災害対策本部の設置が発生翌日になり初動対応が遅れたとして、具体的な設置基準を決めました。
火災発生場所の最大風速がおおむね5メートルを超えているか、超える見込みがある場合で、かつ炎が民家の500メートル以内に迫っている場合などに災害対策本部を自動的に設置するとしています。
また、去年の山火事では使用した消火用の水が6300トンにのぼり、市街地にある消火栓だけで確保するのは困難だったことから、今後は農業用のため池などの場所を把握・情報共有し、速やかに消火用水を確保できる体制を整えます。
このほか、市の各部署がスムーズに連携できなかった反省から、山火事発生時にそれぞれの部署が担う役割をあらかじめ決めてマニュアルを作り、通常業務と両立しながら早期の収束を目指すとしています。
足利市危機管理課の近藤課長は、「足利市にとって、とても大きな山火事で、初動対応に特に課題が残った。よりスムーズにスピーディーに活動できる体制を作るので、市民にも理解と協力をいただきたい」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/utsunomiya/20220221/1090011724.html
2月21日7時1分にYAHOOニュース(下野新聞)からは、山を愛する市民も火災予防などに取り組んでいるという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
栃木県足利市西宮町の両崖山で下草など約167ヘクタールを焼いた大規模山林火災は21日、発生から1年を迎える。
登山道脇には今も黒焦げの幹や倒木が残る。
だが、山を愛する市民の間には、「火災予防・環境整備・事故防止」を掲げて里山を守ろうとする動きが広がっている。
火が及んだ登山道など8カ所に今月、被災状況を写真と文章で伝えるパネルが設置された。
火災1年に合わせ、ハイカーに防火意識を高めてもらおうと、登山愛好家グループ「足利里山通信」が企画した「リメンバー2・21ハイク 足利林野火災パネル展」の一環だ。
27日までの週末は、3カ所以上の写真を撮って、下山したハイカーに「里山の守人」と記した木札を配っている。
中心となって企画したのは、群馬県邑楽町、元広告代理店経営原島さん(男性、74歳)。
8年前から市内の山行を日課にしていたところに火災が発生し、「山は自分たちで守らないと」との思いを強くした。
鎮火後の昨年4月、無料通信アプリ「LINE」のオープンチャット機能を利用して足利里山通信を開設。
150人を超える会員が山の天候や危険箇所などについて情報交換している。
今月13日には、同市南大町、神棚職人入江さん(男性、76歳)のチャットでの呼び掛けに応じた15人が登山道に参集。
地元住民と共に、朽ちた橋の解体や倒木の撤去作業に汗を流した。
地元の三重地区観光協会の遠藤会長(男性、72歳)は、「安全な道になり、ありがたい」と感謝した。
4月3日には、市内主要9カ所のハイキングコースで32年続く一斉清掃ボランティア活動「足利の山クリーンハイク」の実行委員会とも合流して力になる。
原島さんは、「数は力。幸い、この1年は無事過ごせたが、今後も仲間を増やして山を守り、火災や事故の有事には早期解決につなげたい」と力を込めた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/1450244c263544e0877a24baac3003b5413eadd2
(ブログ者コメント
足利市の山火事は本ブログでも紹介スミ。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。