2014年10月7日18時13分にNHK千葉から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10月7日付で読売新聞千葉版から、10月7日10時37分に千葉日報からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
6日、鎌ケ谷市のゴルフ練習場「鎌ケ谷みなとゴルフセンター」で、台風18号による強風でゴルフボールを受け止めるネットの鉄製の支柱(高さ20~30m、直径約15cm)38本のうち、13本が根元から倒れたり、くの字に折れ曲がったりした。
営業時間だったが客はおらず、従業員5人にけがはなかった。
近隣住民は、「突風の直後に轟音が鳴り響いた。強風の度に鉄柱が揺れていた。いつかは倒壊するのではと恐れていた。練習場の内側に倒れたのは不幸中の幸いで、民家の方に倒れたらと思うとゾッとする」と話した。
この事故で7日、県の建築担当の職員らが現地を調査するとともに、他の支柱が倒れないようにするための対応策などについて事業者側と協議した。
県によると、事業者側からは、支柱についているネットを外して風圧ができるだけかからないようにした上で、倒れずに残ったものも含め全ての支柱を撤去する考えが伝えられたという。
県は、撤去に向けた計画書の提出を事業者側に求めるとともに、残った支柱の中に倒れる危険性が高いものがないか調査を進めることにしている。
一方、事故を受けて鎌ケ谷市は、倒れずに残った支柱の周辺にある40世帯について「対応がとられるまでは支柱が倒れる危険性がある」として、6日から継続して避難勧告を出している。
残った支柱から数mの所に住む28歳の男性は、「また台風が来るということなので、今度は家のすぐ裏にある支柱が倒れるのではないかと心配でなりません。早急な対応を求めたいです」と話していた。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/chiba/1085184041.html?t=1412712864285
http://www.yomiuri.co.jp/local/chiba/news/20141006-OYTNT50240.html
http://www.chibanippo.co.jp/news/national/218160
2014年10月9日17時17分にNHK千葉からは、支柱の横揺れなどを防ぐ部材の一部が腐食していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10月10日付の千葉日報紙面にも、同趣旨の記事が掲載されていた。
千葉県が現地調査を行ったところ、強風で倒れた15本の支柱は、いずれも昭和48年ごろに建設され、支柱の横揺れなどを防ぐ部材の一部で、腐食が進んでいたことが分かった。
千葉県は、平成21年にもこのゴルフ練習場で同じような部材の腐食が見つかったとして、事業者に対し、鉄柱などの劣化を改善するよう建築基準法に基づく口頭指示を行っていた。
県建築指導課によると、平成21年4月、鎌ヶ谷市に「鉄骨材が劣化している」とする匿名の通報があったといい、柏整備事務所(当時)が、鉄柱や鉄柱同士をつなぐ鉄骨材などの劣化を改善するよう、数回にわたり直接指導したという。
県は、同年中に改善したことを目視で確認した。
県は「十分な指導を行った」とした上で、倒壊を防げなかったことについて、「原因は調査中であり、何とも言えない」としている。
また、ゴルフ練習場では、強風が吹く場合、ネットを下ろすことが多いとされるが、事故のあった施設ではネットが張られたままで、強い風圧を受けたとみられている。
千葉県は、同じような事故を防ぐには、ほかの施設でも安全確保の実態を確認する必要があるとして、県内に100か所ほどあるゴルフ練習場を対象に、緊急調査に乗り出す方針。
千葉県は、「ゴルフ練習場の施設の安全確保は、業者にゆだねられているのが現状で、実態の把握を急ぎたい」と話している。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/chiba/1085267111.html?t=1412974148351
(ブログ者コメント)
再発防止策の徹底度はさておき、ネットとか格子、柵といった、一見、風が通り抜けそうに思われるものでも、実際の受圧面積は結構大きく、そのため、強風で飛ばされた、倒れたという事故は、過去に数多く発生している。
強風が予想される場合にはネットをたたんでおく、柵状の門扉を作る場合はガッチリした足をつけておく、といった工夫も必要だ。
本ブログでは、以下のような事例を紹介済。
2013年2月6日掲載
2013年1月30日 JR中央線沿線の工事現場で風に飛ばされた防護ネットが支柱ごと架線に倒れかかり、中央線が5時間ストップ
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/2656/
2010年11月2日掲載(2011年4月12日転載)
2010年11月1日 一宮市の工事現場で風にあおられて門扉が倒れ、警備員が死亡
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/62/
(2014年12月23日 修正1 ;追記)
2014年12月22日22時29分にNHK千葉から、他のゴルフ場に横展開調査した結果がネット配信されていた。
千葉県は、安全確保の実態を確認するため、県内のゴルフ練習場74か所を対象に緊急調査を行った。
その結果、ネットの支柱にさびや腐食が見つかった施設はなかったが、16か所の練習場では、支柱と支柱の間に取り付けられている「はり」などの部材の一部にさびが見つかった。
また、ネットを上げ下げする装置が正常に作動しない施設が2か所あったという。
千葉県は、直ちに倒壊につながるおそれは少ないとしているが、これらの練習場に対し、専門業者の点検を受けるなどして改善するよう、指導した。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/chiba/1084204341.html?t=1419282167256
2014年9月13日付で毎日新聞島根版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
浜田市は11日、旭温泉(浜田市旭町木田)にある公衆浴場「あさひ荘」で、基準値の8400倍のレジオネラ菌が検出されたと発表した。
8月3日にリニューアルオープンしたばかりで、9月30日まで営業停止し、施設の消毒や清掃を実施して原因を調査する。
健康被害は報告されていないという。
あさひ荘の温泉は循環式で、女湯で基準を大幅に超えるレジオネラ菌が見つかった。
女湯は営業再開前の検査でも基準値の2倍だったため、消毒を行った。
その後、予想を上回る入浴客があったため、念のために8月25日に検査し、9月11日に検査結果が判明したという。
出典URL
http://mainichi.jp/area/shimane/news/20140913ddlk32040564000c.html
2014年9月30日20時41分にNHK島根から、下記趣旨の続報的記事がネット配信されていた。
その後の市の調査で、お盆の期間中に多くの人が入浴し塩素濃度が低い状態が続いていたことが原因と見られることが分かった。
この施設では、さらに水質調査などを行うため、営業再開は来月末になる見通し。
同施設では、今月11日から営業停止が続いている。
浜田市がその後、施設を詳しく調べたところ、温泉を循環させる装置内の塩素濃度が、先月15日からの3日間、基準より低い状態が続いていたことが分かった。
この3日間はお盆の期間にあたり、ふだんの休日と比べると利用者が3倍以上に上っていたということで、市では、多くの人が入浴し塩素濃度が低下したため、レジオネラ菌が発生したのではないかとみている。
一方、営業の再開は、当初あすを予定していたが、水質調査をさらに進め、施設のスタッフの研修も行うことになり、来月末になる見通しになった。
浜田市旭支所産業課の塚田課長は、「市民の皆さんに安心して入浴してもらえるよう準備していきたい」と話している。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/matsue/4034995071.html?t=1412110940867
2014年10月1日付で朝日新聞島根版(聞蔵)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
市は30日、レジオネラ菌の感染者は確認されなかったと発表した。
41人が発熱などの症状を訴え、24人が医療機関を受診。
また、健康相談・苦情などが26日までに50件あったという。
今後、原因究明の調査などを済ませ、10月下旬に再開する予定。
(ブログ者コメント)
状況変化に対する対応が不備だったらしい事例として紹介する。
2014年8月28日22時48分にNHK富山から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
28午前9時半頃、富山市八尾町の八尾小学校の校庭で、「おわら風の盆」の特設ステージの設営作業をしていた61歳の男性に、ステージの背景として取り付ける予定だった縦4m、横1mのパネル7枚が、重なった状態で倒れかかった。
警察によると、パネルは重さが1枚で30kgあり、7枚で合わせて200kg余りあったという。
男性は腰や胸の骨を折る大けがをして病院に運ばれたが、命に別状はないという。
男性は看板の製作会社を営んでいて、祭りの主催者の依頼でパネルを製作し、事故が起きる30分前から他の作業員2人とともにパネルを取り付ける作業をしていたという。
警察は、一緒にいた作業員から話を聞くなどして、事故の原因を調べている。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/toyama/3064155141.html?t=1409262683982
(2014年9月11日 修正1 ;追記)
2014年8月29日付の北日本新聞紙面に、下記趣旨の補足的記事が掲載されていた。
パネルはステージ上にまとめて立て掛けてあり、男性らが移動させようとした際に倒れた。
2014年8月5日23時31分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5日午後8時30分ごろ、青森県弘前市北瓦ケ町の路上で、弘前ねぷたまつりの運行直前の大型ねぷたに参加者の男性(49)が頭を挟まれ、死亡した。
消防などによると、ねぷた内には、ねぷたを上下させる電動式の昇降機がついており、中にいた男性は降りてきた昇降機に頭を挟まれた。
男性は、ねぷたを引っ張る役割だったという。
市観光政策課によると、事故を受け、祭りは途中で中止になった。
今年の弘前ねぷたまつりは1日に開幕し、7日までの予定。ねぷた82台が参加している。
出典URL
http://www.asahi.com/articles/ASG857JF4G85UBNB00Y.html
8月7日付で読売新聞青森版からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
合同運行の出発準備をしていた扇ねぷた(高さ7.7m、幅7.1m)の中で、男性が挟まれた。
市などによると、ねぷたは台車の上に鏡絵を描いた扇を載せ、街中を練り歩く。
電線の下をくぐる時などに扇が上下して伸縮する。
今回は何らかの原因で昇降機が上下した際、骨組みの鉄骨に挟まれたとみられる。
このねぷたは3日の合同運行の際、解散場所近くで昇降機の不具合が起き、約30分立ち往生。後続ねぷたが渋滞し主催者は「他団体に迷惑をかけないように」と注意した。
このねぷた団体は5日、主催者側に「不具合は直った」と答えていた。
運行の改善点について、参加団体側からは「骨組みの知識をもたずに運行すると事故になる」「町内運行を山車の点検と訓練に充ててから合同運行に臨んでいる」などの意見が出た。
参加団体協議会の会長は「安全のために、昇降機などは熟練者がきちんと扱うようにしなければならない」と話した。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/local/aomori/news/20140806-OYTNT50543.html?from=ycont_top_txt
8月6日23時22分に毎日新聞からは、下記趣旨の記事が写真付きでネット配信されていた。
事故の直前、誰かが「油圧を上げろ」と指示したのを合図に昇降機が動き始めたとみられることが、市の調査で分かった。
警察は、業務上過失致死の疑いで関係者から事情を聴いている。
まつりを主催する市や弘前商工会議所などは6日と7日のまつりを中止した。
市によると、事故による中止は1958年にねぷたの合同運行が始まって以来初めて。
主催者と参加団体の会合が6日に開かれ、再発防止のための安全マニュアルを作ることを決めた。
警察などによると、男性が参加するねぷたの昇降機の点検口(45cm四方)から内部に頭を入れていたところ、ねぶたの高さを調節する昇降機が動いて頭部をはさまれた。
まつり関係者によると、事故のあったねぷたは3日夜の運行の際、昇降機の不具合でねぷたの高さを下げられず、電線をくぐれずに約30分立ち往生した。
警察は、死亡事故との関連の有無を調べる。
出典URL
http://mainichi.jp/select/news/20140807k0000m040127000c.html
8月6日19時41分に共同通信から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
主催団体の一つの弘前市は6日、昇降機の不具合を点検中に誤って機械が作動し、挟まれた可能性があると明らかにした。
昇降機は3日にも不具合があり、直したばかりだったという。
市によると、男性は昇降機の油圧ジャッキを点検しようと、ねぷた内部に入って点検口から頭や腕を乗り出し、作業をしていたとみられる。
出典URL
http://www.47news.jp/CN/201408/CN2014080601001558.html
8月7日付で東奥日報から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
同愛好会のねぷたの高さを調節する昇降機や骨組みは今年更新され、事故2日前の3日夜には昇降機が一時作動しなくなるトラブルが起きていたことが6日、分かった。
男性は今年初めて愛好会に参加し、昇降機の操作や点検をほぼ一人で担当していたことも、まつり関係者らの話で分かった。
出典URL
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2014/20140807083808.asp
(2014年8月25日 修正1 ;追記)
2014年8月7日付の東奥日報紙面に、下記趣旨の補足的記事が掲載されていた。
昇降機の種類は、油圧式やチェーン式など、さまざま。
今回のねぷたは、昇降機の老朽化に伴い、今年からチェーンで扇を上下させるタイプに更新していた。
同じチェーン式でも、古いタイプのものには、今回のねぷたに設置されていた点検口はない。
ねぷた参加団体協議会の会長は、「2003年にもねぷた内の昇降機で腕を切断する事故があったことから、昇降機そのものの扱いについて、今後の課題として考えないといけない」と話した。
2014年7月28日11時52分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
27日午後1時20分頃、大分県九重町田野の観光牧場「九重やまなみ牧場」で、園内を周回していた「トラクターバス」のトラクターと荷台の連結部分が外れた。
3家族15人が乗った荷台が傾き、うち臼杵市の女子高校生(17)ら県内外の10人がけがをした。いずれも打撲など軽傷。
警察の発表によると、トラクターバス(20人乗り)は、トラクターが荷台を引き約10分かけて園内を回る。
従業員男性(34)が運転し、下り坂を進んでいたところ、連結が外れて荷台の前部が地面に落下、客が椅子から落ちるなどしたという。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/20140728-OYT1T50043.html
2014年7月28日付の大分合同新聞紙面にも、連結方法などを記したやや詳しい下記趣旨の記事が掲載されていた。
トラクターと荷台(長さ約5.6m、幅約1.9m)は、双方から出る鉄の棒をボルトで固定。緩やかな下り坂から平坦な道になる場所付近で連結部が外れた。
近くの側溝に荷台の先端部分が落ちた衝撃で乗客同士がぶつかり、けがをした。座席にシートベルトはなかった。
同牧場によると、2000年にトラクターと荷台を自動車修理工場で連結した。
公道を走らないため、連結部分は目視で点検する程度だったという。
2014年7月11日14時13分にNHKさいたまから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7月11日13時34分と7月12日20時37分に読売新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
去年、埼玉県深谷市で開かれた車の試乗会で自動ブレーキ機能がついた乗用車がフェンスに衝突し2人がけがをした事故で、警察は、販売会社の担当者らが、運転していた客にブレーキの仕組みを十分に説明しなかったことなどが事故の原因だったとして、11日、客も含めて合わせて4人を書類送検した。
去年11月、深谷市の駐車場で開かれた自動車販売会社の試乗会で、自動ブレーキ機能がついた乗用車が約7.2m先に障害物として用意されたウレタン製マットの前で止まらず、約6.6m先の金網フェンスに衝突し、運転していた客と助手席に乗っていた販売会社の従業員がけがをした。
この自動ブレーキは、時速4~30kmの低速で走行する際に作動するよう、メーカー側で設定されていたが、警察が調べたところ、事故当時は30kmを数km上回っていたという。
マツダが作成した試乗マニュアルには、時速10kmまで加速した後はアクセルを踏まないよう注意していたが、社員は時速30km以下で運転するようにとしか、客に説明していなかった。
アクセルを強く踏み込むと作動しないことがあるという。
さらに関係者から話を聞いた結果、販売会社がブレーキの仕組みを十分に説明していなかったほか、客の方も理解が不十分なまま運転していたことが分かったという。
このため警察は、11日、販売会社の37歳の営業部長ら3人を、客に首を捻挫する軽傷を負わせた業務上過失傷害の疑いで、また、運転していた客を、同乗の販売会社従業員に腕の骨を折るけがを負わせた自動車運転過失傷害の疑いで、それぞれ、書類送検した。
運転していた客は、調べに対して「アクセルをいっぱいに踏み込んでしまった」と話しているということで、警察は、車が止まらず動揺し事故に至った可能性があるとみている。
自動ブレーキ機能を体験する試乗会での事故で販売会社の担当者らが書類送検されたことについて、マツダは「今回の事故でお客様や関係者の皆様に多大なご迷惑とご心配をおかけし、あらためて心よりおわび申し上げます」とコメントしている。
そのうえで、当面は販売会社への指導や教育を徹底するとし、現時点で自動ブレーキ機能の体験試乗会の再開は考えていないという。
機械システムと人間が関わる事故の再発防止について研究している「危険学プロジェクト」の手塚則雄研究統括は、「運転支援システムを備えた車では、誤った操作をしても機械が何とかしてくれるとドライバーが過信してしまいがちだが、機械の能力には限界がある。『運転支援』の性能について、使う側がしっかりと理解した上で利用することが必要だ」と話している。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/saitama/1106739921.html?t=1405119671997
http://www.yomiuri.co.jp/national/20140711-OYT1T50069.html
http://www.yomiuri.co.jp/national/20140711-OYT1T50165.html
2014年6月19日付で読売新聞京都版から、「花火大会かさむ安全対策費/宇治は倍増」というタイトルで、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
昨年8月に福知山市で起きた花火大会会場爆発事故を受け、今夏に花火大会を予定している府内の自治体が事故防止の対応に追われている。
運営主体の見直しや警備員の増員など対策が進む一方、経費がかさみ、花火打ち上げの規模縮小を迫られる大会もあり、安全確保とにぎわい創出の両立に頭を悩ませている。
福知山市での事故を受け、各地の消防などは主催者に防火対策の徹底を求めており、各地で検討が進む。
花火大会で府内最多の約20万人が訪れる宇治市の「宇治川花火大会」(8月11日)では、安全対策費として昨年の倍近い2000万円を計上。
有事に素早く対応できるよう緊急車両用通路を新設するほか、注意を呼びかける放送用スピーカーを例年の3倍の9か所に設置する。
警備員も大幅に増員する見通しだ。
対策費を捻出するため、打ち上げる花火数はこれまでの7000発から5000発に削減。
それでも、花火大会の総事業費は安全対策費などが増えた分、昨年より約1000万円多くなり、担当者が協賛金集めに追われている。
実行委は、「これまでも万全の対策を講じてきたので負担は大きいが、来場者の安全が何よりも大事」と強調する。
1947年から続く南丹市の「やぎの花火大会」(8月14日)では、安全対策を充実させるため、これまでの商工会主催から市を加えた実行委員会形式とし、名称も「南丹市花火大会」に変更する。
基本的に無料だった指定の観覧会場は、有料化(1人500円)して入場者を制限。
来場者をスムーズに誘導するため、最寄りのJR八木駅から会場までの区域に通行禁止か所を設けてルートを一本化する。
担当者は,「歴史ある祭りを途切れさせないために必要な措置。関係機関と連携を密にして運営したい」と理解を求める。
ただ、花火大会は夏の観光シーズンを代表するイベントだけに、各地の担当者には「どこまで内容を自制するのか、難しい面がある」という思いもあるようだ。
舞鶴市の「みなと舞鶴ちゃったまつり」(7月27日)では混雑緩和のため、120店が出店していた屋台を90店近くまで減らす検討を進めているが、実行委関係者は「慎重になりすぎると、盛り上がりを欠いてしまう。協議にも時間がかかっている」と悩む。
事故防止に向け、実行委は屋台が並んでいたエリアの一部を緊急車両用に変更するほか、消防と連携し、防火安全講習の受講を出店者に義務づける。
担当者は,「難しい課題も多いが、事故につながるリスクを減らし、安全で楽しい祭りにするため、幅広い取り組みを進めたい」と話している。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/local/kyoto/news/20140618-OYTNT50459.html
(ブログ者コメント)
福知山市の花火大会事故については、下記参照。
第1報
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/3148/
第2報
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/3320/
他所で起きた事故に関し、横展開の動きが報じられることは滅多にない。
ただ福知山市花火大会事故については、京都に限らず全国で広範囲に横展開が図られている旨、報道されている。
それだけインパクトが大きい事故だった。
2014年6月5日23時20分にNHK京都から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5日午後5時ごろ、京都府宇治市にある近鉄京都線の大久保駅で、1階の改札口にいた駅員が「ドーン」という大きな音を聞いて調べたところ、改札口を出た東側の通路沿いに設置してあったコインロッカーが倒れていた。
ロッカーは幅4m30cm、高さ1m88cm、奥行きが60cm、重さが490kgで、コンビニエンスストアとの間の通路に倒れたが、けが人はいなかった。
ロッカーは、すのこ状の木の板の上に乗せてあったということだが、固定はされておらず、コンビニエンスストアの従業員は、NHKの取材に「突風が吹き、途端に大きな音がした。外に出るとロッカーが倒れていた」と話している。
警察で調べたところ、ロッカーに人の手のあとや引っ張ったような形跡はなく、警察は当時の状況を調べている。
近鉄は、「一歩間違えば惨事になりかねず、申し訳ございません。今後このようなことがないよう対策を徹底します」としている。
京都地方気象台によると、京都府南部では5日午後、南東から東よりの風が吹き、駅がある宇治市に近い京田辺市で午後3時すぎに22.3m、ロッカーが倒れた時間帯に近い午後5時過ぎに15mの最大瞬間風速を観測していたが、気象台は「上空に突風をもたらすような発達した雲は観測されてはいなかった」と話している。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/kyoto/2015011141.html?t=1402000426654
6月6日19時41分にNHK京都からは、近鉄が横展開点検し始めたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
近畿日本鉄道では、コインロッカーがあるあわせて108の駅で安全点検を始めた。
このうち、京都市南区にある近鉄東寺駅には、重さ250kgほどのコインロッカーが1階の駅構内に壁に沿って置かれている。
委託を受けた専門業者は、コインロッカーが転倒するおそれがないか左右や前後に押してみたり、設置場所が安定しているかのぞき込んだりしていた。
近鉄では、このロッカーと壁をつなぎ転倒防止を図る予定のほか、12日までに全部で1270台のコインロッカーで点検を行うことにしている。
専門業者は、「以前から点検は行っていましたが、事故があり大変残念です。今後はよりしっかり点検を進めていきます」と話していた。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/kyoto/2015017481.html?t=1402086683981
(ブログ者コメント)
事故が起きた後の横展開対応範囲について考えてみる、これはちょうどよい事例だ。
この事例では、横展開対応範囲として以下のような優先順位が考えられるが、はたして近鉄以外、他山の石として横展開点検する企業はどれだけあるだろうか?
①事故が起きた大久保駅のみ
②事故が起きた近鉄京都線の各駅
③近鉄全線の駅
④他の鉄道事業者
⑤鉄道以外のコインロッカー設置企業
⑥自動販売機など類似設備設置企業
2014年4月29日23時36分に毎日新聞から、4月30日0時6分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
青森市にある大学が、29日、大学施設「国際芸術センター青森」で作品展を開いていた現代美術家の男性(44)が、午後6時ごろ、会場で倒れているのが見つかり、死亡が確認されたと発表した。
消防などによると、軽自動車を透明なアクリル板で密閉した作品(縦2.3m、横4.5m、高さ2.7m)の中で倒れていた。
男性は、エンジンの点検を1人でしていたといい、発見時、自動車のエンジンがかかっていたという。
警察は、一酸化炭素(CO)中毒などの可能性が高いとみて調べている。
大学事務局によると、作品は車1台が入る大きさ。外側からのスイッチ操作でエンジンをかけると、雨に見立てた水が内部にまかれる仕掛けだったという。
男性は京都府生まれで、自動車の車体やエンジンを使った立体的な作品を手掛ける若手芸術家。
作品展「相対温室」を大学で26日から開催中だった。
関係者によると、完成していない作品があり、男性は現地で制作を続けていたという。
出典URL
http://mainichi.jp/select/news/20140430k0000m040095000c.html
http://www.asahi.com/articles/ASG4Y7QJZG4YUBNB00W.html
4月30日付で東奥日報からは、写真付で下記趣旨の記事がネット配信されていた。
軽自動車のエンジンの調子が悪く、男性が調整していた。
出典URL
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2014/20140430134840.asp
4月30日13時2分にNHK青森からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大学が30日に記者会見した。
大学によると、展示されていたのは、30分おきに3分間、軽自動車のエンジンをかけて、雨に見立てた液体を車体に降らせる作品だった。
作品の天井部分には展示室の外につながる直径5cmほどの換気用のホースが取り付けられていたが、作品内にたまった排気ガスを強制的に外に排出するための装置などはなかったという。
大学では、「展示室の扉は常に開け展示を行っていたが、作品そのものの換気のしかたに問題があった」として、さらに調査を進めることにしている。
この事故を受け、大学は男性の個展を取りやめ、美術館を当面の間、閉館することにした。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/aomori/6084112381.html?t=1398892353969
5月1日付で朝日新聞青森全県版(聞蔵)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
エンジンがかかると、床にたまった水を配管で吸い上げ、箱の天井から降らせる仕組みだった。
展示センターの学芸員の提案で、箱に排気用のホースが設置されたが、男性は「作品の意図に合わない」として、完成時にホースを取り外したという。
同大の理事長は、「安全性よりも作者の創造性や芸術性を優先してしまった。内部でも原因を十分検証し、今後、二度と起こらないようにする」と話した。
(ブログ者コメント)
○学芸員の方がせっかく危険性に気が付いたのに、それが徹底されなかったのが悔やまれる。
○「安全性よりも芸術性を優先してしまった」とのことだが、「芸術性」を「経済性」とか「作業性」などの言葉に置き換えれば、似たような話しは山ほどある。
(2014年5月24日 修正1 ;追記)
2014年4月30日付の東奥日報夕刊紙面に、やや詳しい、かつ若干ニュアンスの異なる下記趣旨の記事が掲載されていた。
(よって、タイトルにも?マークを付けた)
男性は29日午後5時半ごろ、作品外部にあるスイッチを入れてエンジンを作動させたが調子が悪かったため、職員に「点検する」と伝えていた。
午後6時の個展終了前にエンジンの調整のため作品内に入ったとみられ、午後6時すぎ、男性が車両の後方であお向けになって倒れているのを職員が見つけた。
発見当時は、エンジンはかかっていなかったという。
作品には排気用のホースが取り付けられていたが、男性が25日に「作品の意図に合わない」としてホースを外し、作品に空いていた穴を塞いだという。
29日には再びホースを取り付けていたが、排気が機能していたかどうかは分かっていないという。
2014年4月16日12時31分にYOMIURI ONLINEから、下記趣旨の記事が写真付きでネット配信されていた。
14日午後3時頃、川崎市宮前区鷺沼のショッピングセンター「フレルさぎ沼」敷地内で、街路樹のケヤキの枝(直径約10cm、長さ約9m、重さ約20kg)が地上約6.5mの高さから落下し、歩いていた幼稚園の女児(6)の頭を直撃した。
女児は頭の骨を折る重傷を負い、病院に搬送された。
ケヤキはショッピングセンターを運営する東急ストアが管理していた。
警察は、業務上過失傷害の疑いもあるとみて調べている。
警察の発表では、女児は母(34)と妹(3)と一緒に、近くのピアノ教室に通う途中だった。
ケヤキの折れた部分は、枯れたようになっているという。
東急ストアによると、ケヤキは35年以上前に東急田園都市線鷺沼駅前に植えられた。
今冬の降雪などの影響により、枝がある程度折れていたという。
背の高い植栽については、定期的な剪定を実施していなかった。
委託した管理会社が、1日2回の日常点検と台風や強風時に目視点検していたが、今回の事故を未然に防げなかった。
警察は、事故原因とともに、東急ストアの安全管理に問題がなかったかどうか調べている。
同社は、「警察の捜査には全面的に協力させていただいている。けがをされたお子様とご家族に深くおわびする」と謝罪。15日午後9時頃から、落下の危険性があるケヤキの枝切りを始めた。
事故を受け、川崎市は15日、市が管理する公園や街路樹など計約4万本の点検を開始した。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/kodomo/news/20140416-OYT8T50124.html
4月17日付で長崎新聞からは、長崎県の松浦市や西海市でも、この事故の横展開で点検を始めるという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
川崎市で14日、街路樹の枝が突然折れ女児に直撃する事故が起きた。
長崎県や国土交通省、各市町によると、県内の公道沿いの街路樹は少なくとも計4万5千本以上あり、定期的に剪定しているが、過去に同じような事故も発生している。
ある樹木医は「危ない樹木もある。事故が起きる前に早めに対処した方がいい」と警鐘を鳴らす。
県によると、県内でも2002年8月、長崎市の県道で走行中のミニバイクの女性が折れて倒れてきた街路樹の枝に当たり転倒。肩や首などにけがをした。幹が腐って折れたという。
県樹木医会の久保田健一事務局長(47)によると、目視で丈夫そうに見えても枝枯れのほか、幹が空洞になっていたり、根が腐っていることがあり、風などで枝が折れることは十分あるという。
危ない樹木の見分け方として
○幹をたたいて軽い音がすれば空洞の可能性がある
○葉が出る時季に葉が出ない枝は枯れている
などを挙げ「空洞率が50%を超えたら倒木の危険が高まる。そうなれば、道路沿いの街路樹はリスク管理の面から伐採した方がいい」と話す。
長崎市の樹木医、海老沼正幸さん(65)も「歩くと、危なそうな木もある。枯れ枝を小まめに切るなど注意が必要」と言う。
長崎新聞社が県や国交省、各市町に聞き取り調査したところ、街路樹は多くの自治体で1年に1回剪定。定期的にパトロールをして枝枯れがないかなど点検している。
ただ、ある市の担当者は「何千本もある樹木を一本一本確実に安全確認するのは難しい」とも漏らす。
川崎市の事故を受けて、松浦市は16日から市管理の街路樹を点検。樹木をハンマーで1本ずつたたいて強度を確認している。
西海市も17日から始める。
県は、「県内で同様の事故が起きないよう注意喚起していく」としている。
http://www.nagasaki-np.co.jp/news/kennaitopix/2014/04/17091444013153.shtml
また、4月17日19時0分にNHK岐阜から、大垣市でも横展開確認が行われているという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
川崎市の事故を受けて、おととし、同じような事故で女の子が死亡した大垣市では、緊急に街路樹などの安全点検が行われている。
大垣市ではおととし11月、市内の森林公園で重さ5kgの杉の枝が折れて落下し、頭に当たった当時6歳の小学1年生の女の子が死亡する事故が起きた。
このため大垣市は、毎月行っている定期点検とは別に、市が管理する4600本あまりの街路樹や、高さ3mを超える公園の木の安全点検を、16日から緊急に始めた。
市中心部の並木道では、市から委託を受けた造園業者の人たちが歩きながら、1本1本異常がないかどうかを確かめ、枯れた枝が見つかると、のこぎりで切って撤去していた。
大垣市は、この緊急点検を来週中に終えることにしている。
2014年3月21日付で山梨日日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
富士吉田市の遊園地「富士急ハイランド」の回転遊具「鉄骨番長」が運転中に停止し、乗客が宙づり状態になった問題で、富士急行は20日、遊具を動かすケーブルが突風で外れ、ケーブルを固定する金属板との摩擦で断線したことが原因だったと発表した。
再発防止策を講じ、21日から11日ぶりに運転を再開する。
同社によると、鉄骨番長は24人乗りのブランコが付いた装置が鉄塔に沿って上昇し、鉄塔の周りを回転する遊具。
ケーブルは上昇する装置と地上の操作盤をつなぎ、装置と一緒に上下する。
風などでケーブルが左右に動かないよう、鉄塔にはケーブルの両脇に複数の金属板が設置されているが、突風でケーブルが金属板の外側に外れ、上昇の際に摩擦で断線したという。
同社は、直方体だった金属板の形状を変え、こすれた際にケーブルが切れないようにするなど、対策を講じた。
鉄骨番長は10日午前10時10分ごろ、運転中に停止。乗客23人が約1時間15分にわたり、地上23mの高さで宙づり状態になった。
出典URL
http://www.sannichi.co.jp/local/news/2014/03/21/10.html
3月21日10時2分にNHK甲府からは、若干ニュアンスの異なる下記趣旨の記事がネット配信されていた。
富士急ハイランドは、原因はブランコを制御するケーブルが突風をきっかけに断線したと発表した。
このトラブルによるけが人はなかったが、富士急ハイランドではこの乗り物の運転を中止し、原因を調査していた。
その結果、ブランコを制御する、高さ60mほどの支柱の中に設置していた太さ2cmの電線ケーブルが突風で外れ、ほかの部品に接触して断線したことがわかったという。
富士急ハイランドでは、接触した部品を丸くするなど改良し、安全確認ができたとして、21日からこの乗り物の運転を再開することにしている。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/kofu/1043140161.html?t=1395436829213
2014年3月20日5時22分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
また、3月20日7時56分に読売新聞から、3月19日21時25分に共同通信からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
NHKの番組ロケで中国に滞在中の2009年4月、飲酒後に死亡した男性スタッフ(当時31)の両親が労災認定を求めた裁判の判決が18日、東京地裁であった。
裁判長は、「中国人参加者の気分を害さぬため、大量の飲酒を断れなかった」として、労災にあたると判断。
遺族補償一時金や葬儀料を支給しないとした渋谷労基署の処分を取り消した。
判決によると、映像制作会社に所属していた男性は、中国であったNHKのドキュメンタリー番組「NHKスペシャル 日本海軍400時間の証言」のロケに照明・音声担当として参加。
その際、中国共産党関係者との宴会で、アルコール度数が高い白酒(パイチュウ)をコップで一気に飲み干す中国流の乾杯を少なくとも10回程度繰り返し、泥酔した。
翌朝、ホテルの自室で吐いた物をのどに詰まらせて死亡した。
国側は、「飲酒を強要されたわけではなく、業務とは関係ない」と主張したが、判決は、男性が宴会に出たのは、旧日本軍が建設した飛行場の撮影許可を得ることや、今後のロケを円滑に進めるのが目的と指摘。業務遂行のために限界を超える量を飲酒したと認定し、業務と死亡との間に因果関係があると結論づけた。
渋谷労基署は、「判決を検討し、関係機関と協議して判断したい」としている。
出典URL
http://www.asahi.com/articles/ASG3M5VTVG3MUTIL035.html
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20140319-OYT1T00856.htm
http://www.47news.jp/CN/201403/CN2014031901002292.html
2010年12月3日に前ブログに掲載し、2011年4月12日に現ブログに転載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正5として掲載します。
元記事は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/85/
(2014年3月27日 修正5 ;追記)
2014年2月21付で毎日新聞北海道版から、第5回公判で姉が棚などに体が当たったことはないと証言したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
業務上過失致死傷罪に問われた書店の元経営者の被告(43)の第5回公判が20日、札幌地裁であり、姉(18)が検察側証人として出廷し、当時店内で本棚によじ登って本を取ろうとしたり、棚や本に体が当たったりしたことはないと証言した。
被告の弁護側はこれまでの公判で、姉が棚によじ登って倒れた可能性があるとして、無罪を主張していた。
証言台と傍聴席の間にはついたてが置かれた。
姉は、「(本棚が倒れる)予兆はなかった。横歩きで本棚の間を進んでいたら、棚が倒れてきた」と当時の状況を語り「(高い位置の本を)自分で取ろうとは思わなかった」と述べた。
姉は、事故当時10歳だった妹が意識不明になり亡くなるまでの約3年間、両親と共に病院に通い回復を祈った。
公判では、被告に対して「(妹に)お線香を上げに来てください」と訴えたが、処罰を求める気持ちは「ないです」と述べた。
出典URL
http://mainichi.jp/area/hokkaido/news/20140221ddlk01040216000c.html
2014年3月19日付で朝日新聞北海道版(聞蔵)から、第6回公判で古書店関係者が設置方法に関し安定性が不十分と証言したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
元経営者の男性の第6回公判が18日、札幌地裁であった。
古書店関係者が証人として出廷し、被告の本棚の設置方法について「安定性が不十分」などと証言した。
全国古書籍商組合連合会幹部の古書店経営者は、「設置に関するガイドラインはない」とした上で、「奥行きがない本棚を7つもつなげて設置したうえ、壁と固定していないので、弱い力でも倒れた可能性が高い」と指摘。
事故があったのと同じ本棚を使っていた別の古書店の店長は、「背中合わせにした背面同士が固定されておらず、安定性が保てない」と述べた。
(2014年10月12日 修正6 ;追記)
2014年10月10日付で毎日新聞から、危険を放置したとして元書店経営者に有罪判決という、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10月9日19時28分にNHK北海道NEWS WEBからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
本棚を壁に固定するなどの安全管理を怠ったとして業務上過失致死傷罪に問われた元書店経営者(43)に対し、札幌地裁は9日、禁錮1年、執行猶予3年(求刑・禁錮1年)の判決を言い渡した。
裁判長は、「経営者として必要な転倒防止策をとらずに姉妹2人を死傷させた結果は重大で、刑事責任は軽視できない」が、「被害者の入院費用を一部負担するなど責任を感じている」と判決理由を述べた。
「事故は予見できなかった」などと無罪を主張している弁護側は、「すべての証拠が被告にとって不利に評価されていて納得できない」として、控訴する方針。
争点の事故原因について裁判長は、棚の連結や壁などへの固定が不十分だったとし、「長期間の荷重によるゆがみで転倒の限界に近い状態にあった」と指摘。
「棚から本を取り出すなどの軽い力や振動でバランスが崩れて転倒した」と認定、収納効率を優先して書棚転倒の危険を放置した過失は大きいと述べた。
予見可能性についても、「特別な知識がなくても、棚の傾きが広がって転倒する危険を認識できたのに補強しなかった」として、被告の過失を認めた。
出典URL
http://mainichi.jp/area/hokkaido/news/20141010ddr041040005000c.html
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20141009/5527812.html
2014年3月13日21時10分に時事ドットコムから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
みずほ銀行の支店出入り口にあった足拭きマットが滑り、転倒、負傷したとして、会社役員の女性が同行に約2800万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が13日、東京高裁であった。
斎藤裁判長は請求を棄却した一審東京地裁判決を取り消し、「マットが床の上を滑りやすい状態で設置されていた」として注意義務違反を認め、約92万円の賠償を命じた。
裁判長は「事故当時、マットの裏面がやや湿っており、部分的に滑りやすくなっていた」と指摘。
「女性が右足を乗せたことでマットが横に移動し、バランスを崩して転倒した」として、慰謝料80万円と休業損害60万円を認めた。
一方で、「女性も両手に多数の荷物を抱え、不安定な状態で歩いていた」とも述べ、4割を過失相殺するなどして賠償額を算出した。
判決によると、転倒事故は2009年8月、東京都新宿区のみずほ銀行四谷支店で発生。女性は頭や腰を打撲するなどのけがをした。
みずほ銀行の話 判決文を確認の上、今後の方針を決定する。
出典URL
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2014031300943
また3月13日22時35分にmsn産経ニュースからも、同主旨の記事が若干異なる表現で、以下のようにネット配信されていた。
東京高裁は13日、「足ふきマットが滑りやすい状態だったのに見過ごしていた」として、約92万円を支払うよう命じた。
判決によると、女性はATMを利用した後、出入り口に敷いていたマットに足を乗せたところ転倒し、頭や腰を打撲した。
銀行側は、「女性がマットの端につまずくなどしてバランスを崩して転んだ」と責任を否定したが、裁判長は、「マットの裏側がぬれており、足を乗せたことで滑ったのが原因だ。客の安全を確保する必要があるのに、管理を業者に任せきりにしていた」と、銀行側の注意義務違反を認めた。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/140313/trl14031322360010-n1.htm
(ブログ者コメント)
○銀行のような、一見、人身事故とは縁遠く見える職場でも事故は起こり得る・・・そんなことを教えてくれた事例だ。
○今回の事故は、危険予知などの安全活動だけでは防げなかったような気がする。
防げたとすれば、過去、雨の日にマットで滑ってけがした事例を知っていて、雨の日は毎回、マット裏をチェックするようにしていた・・・そんな場合だけではないだろうか?
そういう意味で、これは事例活用の大切さを教えてくれた事故でもあると感じた。
2011年8月23日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正9として掲載します。
元記事(第1報)は下記URL参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/669/
(2014年3月3日 修正9 ;追記)
2014年2月24日13時00分に静岡新聞から、前社長らが書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
天竜署と県警捜査1課は24日午前、業務上過失致死傷の疑いで川下り事業を運営していた第三セクター天竜浜名湖鉄道(本社・同区)の前社長や操船していた船頭ら5人を、書類送致した。
書類送検されたのは、同社の社長(66)、営業課長(55)、指導役の船頭主任(65)、船首側の船頭(64)、死亡した船尾側の船頭(当時66)。
※肩書はいずれも当時
同署などによると、前社長は、職員や船頭に対する安全教育や救命胴衣の着用の徹底、船頭の訓練プログラムを作成していないなど、安全管理上の最高責任者として、十分な管理態勢を取らずに川下り船を運航させた疑い。
営業課長と船頭主任は、安全を確保する措置を取らず、経験の少ない船頭に指導をしないで運航させた疑いがある。
操船していた船頭2人は、乗客に救命胴衣の着用を徹底させず、水面に湧き上がる噴流付近を航行する際に操船をミスし、岩場に乗り上げて船を転覆させた疑いが持たれている。
前社長は調べに対し、「安全管理の実態に不備があったことは間違いない。現場の実態をしっかり確認すべきだった」と供述しているという。
国の運輸安全委員会は12年12月、事故調査報告書を公表した。
報告書は、同社が船頭養成の教育プログラムを作らず、航行中の危険や操船対応、安全教育を検討していなかったため、流れの影響で旋回後、船頭が船の態勢を立て直せないまま事故に至った可能性がある―などと指摘し、救命具の不備にも言及していた。
同社は12年3月期と13年3月期の決算で、川下り事業部門に特別損失計約2億円を計上した。
遺族への補償や乗客への見舞金などが含まれ、すべての遺族との補償交渉が合意に達した。
出典URL
http://www.at-s.com/news/detail/947795198.html
(2015年4月1日 修正10 ;追記)
2015年3月31日7時56分に静岡新聞から、船頭主任や事故時の船首側船頭らが在宅起訴されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
浜松市天竜区の天竜川で2011年、2歳の男児を含む5人が死亡した川下り船の転覆事故で、静岡地検は30日、業務上過失致死の罪で、事業を運営していた第三セクター天竜浜名湖鉄道(本社・同区)の安全統括管理者だった営業課長(57)と船頭主任(66)、船首側の船頭(65)=肩書は当時=を在宅起訴した。
一方、安全管理上の最高責任者だった元社長(67)を嫌疑不十分のため、船尾側の船頭=当時(66)=を事故で死亡したため、ともに不起訴処分にした。
起訴状によると、営業課長と船頭主任は、川底から急激に湧き上がる「噴流」の危険を回避するための訓練などを実施せず、事故防止の注意義務を怠ったまま、川下り船を運航させたとされる。
船首側の船頭は、噴流で船が約180°旋回した際、船尾側の船頭に適切な操船方法を具体的に指示しなかったとされる。
これら過失の競合により、11年8月17日午後2時18分ごろ、船を左岸の岩壁に衝突させて転覆させ、乗客ら5人を溺死させたとされる。
地検は、噴流の影響で船が旋回し、左岸側の岩壁に衝突する危険が過去にも生じていたことなどから、在宅起訴した3人には「事故や乗客の危険を予見することは可能だった」と判断。
他方で、元社長については、「具体的な予見可能性を基礎づけるに足りる証拠がなかった」とした。
事故をめぐって国の運輸安全委員会は、12年12月の事故調査報告書で、同社が船頭養成の教育プログラムを作らず、安全教育を検討していなかったため、船頭が旋回した船の態勢を立て直せないまま事故に至った可能性や、救命具の不備を指摘。
県警は14年2月、元社長ら関係者5人を業務上過失致死傷の疑いで書類送検していた。
運営会社である天竜浜名湖鉄道の当時のトップの元社長(67)の起訴を断念したことを受け、遺族からは落胆や怒りの声が上がった。
犠牲になった5人のうち、愛知県豊橋市のダンス講師の女性=当時(67)=の弟、会社員の男性(67)は、「トカゲのしっぽ切りでは。企業トップの安全管理に対する認識を裁判で明らかにしてほしかった」と肩を落とした。
女性のめいのダンス講師は、「元社長にも責任があるはず。とても悔しい」と憤った。
一方、元社長は、「検察の判断について真摯に受け止める。あらためて深くおわび申し上げる」と同社を通じてコメントした。
植田現社長は、「事故を教訓に鉄道事業の安全管理を徹底する」と述べた。
事故当時に同社取締役会長だった川勝県知事は、「あらためて安全管理を徹底するよう求めていく」、取締役副会長だった鈴木浜松市長は、「市として事故を風化させない」と、それぞれコメントを発表した。
[天竜川下り船の転覆事故]
2011年8月17日午後2時18分ごろ、乗客21人と船頭2人の計23人が乗った川下り船が浜松市天竜区の天竜川を航行中、左岸の岩場に乗り上げて転覆。
乗客4人と船頭1人の計5人が死亡した。
運営会社の天竜浜名湖鉄道(同区)は,12年3月末で川下り事業を廃止した。
事故を受け、国交省は,川下り船の安全対策ガイドラインをまとめた。
出典URL
http://www.at-s.com/news/detail/1174181934.html
2014年1月31日18時28分にNHK北海道NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
31日午前0時半ごろ、むかわ町末広2丁目の飲食店が入ったビルで、むかわ町の町長(65)が、2階から1階に通じる階段で足を踏み外して転落し、苫小牧市内の病院に搬送された。
町長は頭を強く打っていて、およそ5時間後に死亡した。
警察の調べによると、町長は30日夜、地元の商工会の関係者ら数人と、このビルの2階にある店を訪れて飲食をし、自宅に帰ろうと一緒に来ていた人たちと店を出たという。
そして、携帯電話を操作しながら階段を下りていたところ、踊り場付近で足を踏み外し、1階まで転落したとみられていて、警察で当時の状況を調べている。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20140131/4915871.html
(ブログ者コメント)
『ながら携帯』が原因だったのか?それとも、酔いが原因だったのか?
原因不明だが、御参考まで。
2013年11月6日13時59分にmsn産経ニュースから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
パチンコメーカーの藤商事(大阪市中央区)は6日までに、遊技機に使われる映像の撮影で、同社の21~27歳のイメージガール7人に撮影の演出で使ったセメントが付着し、皮膚に炎症を起こしたと発表した。いずれも軽傷とみられる。
同社によると、7人は10月31日、栃木県内の工場跡地で、泥に見立てたセメントをかぶる撮影をしていた。
セメントは通常のテレビ撮影などで利用されているものといい、同社は「原因は不明」としている。
藤商事には「CR宇宙戦艦ヤマト」や「CR暴れん坊将軍」など、人気のパチンコ台がある。
同社は、「再発防止に向け、あらためて安全管理の周知徹底を図る」としている。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/131106/dst13110614040001-n1.htm
(ブログ者コメント)
そういえば、テレビのバラエティ番組でタレントが頭から泥状あるいは粉状のセメントのようなものをかぶっている映像を、何回か見た覚えがある。
しかし、セメントであれば目や皮膚に刺激性があるので、やたらかぶることはできないはず。
http://www.jcassoc.or.jp/cement/1jpn/jd4.html
歯科用セメントと称して、実はセメントでなかったりすることもあるので、撮影用セメントといっても、普通のセメントとは別物なのかもしれない。
もしそうだとすれば、撮影用セメントを準備したつもりで普通のセメントを準備した?
10月11日に福岡市で発生した整形外科病院火災事故の関連で、2013年10月11日10時4分にmsn産経ニュースから、10月11日14時4分にmsn産経ニュース福岡から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
多数の死者が出た最近の主な火災は、次の通り。
87年 6月
東京都東村山市の特別養護老人ホームで出火、入所者17人が死亡
90年 3月
兵庫県尼崎市のスーパーで放火、客ら15人が死亡
01年 5月
千葉県四街道市の建築解体会社宿舎で火災、11人が死亡
01年 9月
東京都新宿区歌舞伎町のビル火災で44人が死亡
06年 1月
長崎県大村市のグループホームで出火、7人が死亡
08年10月
大阪市浪速区の個室ビデオ店で放火、客16人が死亡
09年 3月
群馬県渋川市の老人施設「たまゆら」で出火、10人が死亡
※喫煙者がいるのに入居者の個室に火災報知設備を設けていなかった。通路をふさぐように段ボール箱や灯油入りポリタンクが置かれ、徘徊防止のために出入り口が施錠されていることも被害を拡大させた
12年 5月
広島県福山市のホテルで出火、宿泊客7人が死亡
13年 2月
長崎市の認知症グループホーム火災で入所者ら5人が死亡
※建物内部の延焼を防ぐ防火扉がないなどの不備が建築基準法違反に当たるとして市が行政指導していたが、施設側は改善していなかった。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/131011/dst13101110070003-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/region/news/131011/fkk13101118480012-n1.htm
2013年10月5日付で読売新聞富山版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
「ドスン」と鈍い音と共に落ちる壁、頭から血を流して倒れる買い物客――。
高岡市駅南のスーパー「S市場高岡駅南店」で4日、石こうボードの壁(縦1.8m、横6.25m、厚さ8.5cm)が崩れ、女性2人が重軽傷を負った事故。昼時の買い物客でにぎわう和やかな店内は一瞬にして緊張に包まれた。
壁を天井に固定していたネジが抜け落ちており、警察は、店や建設業者などから詳しく事情を聞き、事故原因の解明を急ぐ方針だ。
4日午前11時25分頃、約50人の買い物客でにぎわう同店に、ドスンという鈍い音と共に、「落ちた」と目撃者の叫び声が響いた。
従業員のNさんが駆けつけ、倒れた壁と床のすき間に潜り込むと、市内の女性(74)と孫の女性(25)があおむけに倒れているのを発見。74歳の女性は頭から出血していたため、「タオルを持ってきてくれ」と叫んだ。
店の入り口には「緊急事態のため閉店中」と張り紙がされ、レスキュー機動隊が慌ただしく到着するなど、同店周辺は物々しい空気に包まれた。
警察などによると、崩れた壁は天井などにネジで固定され、建物の壁から約53cmせり出す形で設置された「つり壁」で、鉄製の枠に石こうボードを張り付けた構造。
はがれ落ちた壁の上部の接続部には、壁を天井に固定していた数十本のネジが付いたままの状態だった。
倒れた壁は、売り場の買い物カートとパン陳列台に支えられる形となり、床との間には約80cmの隙間ができたため、女性2人は直接下敷きにならずに済んだという。
同店を運営する食料品小売り「Mフード」(氷見市)の渡辺常務らは同日、店内で会見し、「誠心誠意、原因を究明する。心よりお詫び申し上げたい」と謝罪。
同店では、店長が毎日店内を巡回し、壁のすき間や雨漏りなどの異常がないかチェック項目を設けて目視で確認しているとし、4日も事故直前までつり壁に異変はなかったと説明した。
同社は、県内で運営するスーパー5店舗すべてで同日夕、緊急点検を実施。ネジを締め直すなどし、「危険はないと判断した」(渡辺常務)ため、5日以降も通常営業を行うという。
一方、同スーパーの建築工事を担当したM建設北陸支店(金沢市)によると、工事は2011年7月~11月に行われた。
「工事に問題は無かった」とするが、内装工事は場所によって同支店と店舗側で担当が分かれており、今回落ちた壁については「どちらが工事を行ったのか、現地に派遣した社員からまだ連絡が無く、現時点では分からない」としている。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/toyama/news/20131005-OYT8T00012.htm
2013年8月22日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正1として掲載します。
(2013年10月7日 修正1 ;追記)
○府警は、露店を複数回出店したことがあり、携行缶の取り扱いを熟知していたと判断して、業務上過失致死傷容疑で、露店の店主を逮捕した。
店主は、携行缶を移動させようとした時にキャップが飛んだと供述。自身が蓋を開けた点を否認。被害者に対しては謝罪。
発電機からの熱風は250~350℃に達した可能性あり。
http://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20131002000188
○消防庁は火災対策に関する報告書をまとめた。その中で露店に消火器などの配備を義務化。主催者にも防火担当者の選任などを求める。
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/131002/waf13100219410026-n1.htm
○露店店主の供述。
*携行缶は発電機から離れた場所に置いていたが、見物客が発電機のそばに動かした。
*携行缶は手で持てないような熱さだった。ガスを抜けばまき散らすことになるので、タオルでくるんで遠ざけようと思った。
○しかし府警によると、複数の観客が店主が蓋を開けているのを目撃。
http://mainichi.jp/area/news/20131003ddf041040015000c.html
http://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20131004000099
○死傷者全員が、携行缶から5m以内にいた。
○携行缶の蓋には、吹き飛んだ時にできるような目立った損傷はなかった。
http://www.nhk.or.jp/lnews/kyoto/2016185591.html?t=1380833260971
○業界関係者は、キャップが通常通り閉められていれば、内圧で飛ぶことはないと指摘。
○ガソリンの危険性は、まだ一般に広く浸透していない。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/131003/crm13100322050014-n1.htm
(2013年10月11日 修正2 ;追記)
○露店店主の供述
*発電機は満タンにしていたので給油する必要はなかった。
*携行缶は発電機から3m離していたが気付いたら真横にあった。タオルでくるみ石段下に移動させようとした。
*危険性を考え減圧ネジは緩めなかった。
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/131010/waf13101010100011-n1.htm
(2013年12月8日 修正3 ;追記)
○露店店主は、自分でキャップを開けたことを認めた。
http://www.iza.ne.jp/kiji/events/news/131107/evt13110710160002-n1.html
○花火大会実行委員会は、重軽傷を負った観客に休業補償の支払いを始めることを発表した。
http://www.ryoutan.co.jp/news/2013/12/07/007308.html
(2014年1月16日 修正4 ;追記)
(2014年1月14日19時21分 NHK京都)
14日の2回目の裁判に検察側証人として、火災原因の調査が専門の諏訪東京理科大学の須川修身教授が出廷し、警察が事故後に行った実験や当時の写真を見ると容器の内部の圧力が通常の倍の2気圧となり温度はおよそ70℃になっていたとした実験結果と同じ状況が起きていたことは十分考えられると述べた。
(2014年1月15日11時39分 読売新聞)
事故原因の意見書を作成した大学教授は、爆発時、屋台近くにあった携行缶の内圧は外気の2倍に高まり、ガソリンは6~7m噴出したと推測できると述べた。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20140115-OYT1T00463.htm
(2014年2月7日 修正5 ;追記)
(2014年2月3日14時30分 京都新聞)
第3回公判で被告の妻は、出火した露店周囲の混雑を「入り口をふさいで人が座るくらい。火を扱い、当たったら危険なので夫も私も『(発電機には)近づかないで』と注意していたが聞いてもらえなかった」と述べた。
ガソリン携行缶の管理や被告の指示については「日陰に置き、温度が高い所には置かないようにと言われていた」と説明した。
発電機などに観客が近づかないように注意した程度を問われ、「個人で注意しても聞いてもらえないことがあるので、警察や消防にも注意してもらうように言っておけばよかった」と語った。
http://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20140203000064
(2014年2月6日21時53分 NHK京都)
被告は「多くの客が並んでいて給油を早く終わらせようと焦っていた」、「発電機から50~20cm離していたが、(観客に移動させられて)3cmほどの距離になっていた」、「容器は経験したことのない熱さになっていたがガソリンが噴き出すとは予測できなかった」と述べた。
(2014年2月6日13時58分 msn産経ニュースwest)
被告は公判後に記者会見し、「刑務所に行くだけが償いと思っていない」など、あらためて謝罪した。
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/140206/waf14020614000023-n1.htm
(2014年4月13日 修正6 ;追記)
(2014年4月11日 読売新聞関西)
1審で禁錮5年の実刑となった屋台店主は控訴せず、判決が確定した。
http://www.yomiuri.co.jp/osaka/news/20140411-OYO1T50030.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。