







2014年1月4日19時26分に朝日新聞から下記趣旨の記事が、写真と動画と解説図付きでネット配信されていた。
1月5日0時28分に産経新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
3日にあった第93回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)のコースになっていた東京都内の国道1号交差点で、車の規制ができておらず、神奈川大学の選手が車にはねられそうになっていたことがわかった。
規制にあたった警察官の連携ミスが原因といい、警視庁は「再発防止に努める」としている。
トラブルは3日午後1時半ごろ発生。
主催者の関東学生陸上競技連盟や目撃者によると、復路10区で神奈川大の選手が日比谷交差点(千代田区)を通過しようとした際、左から横断する車列が途切れず、選手とワゴン車が衝突しそうになった。
直前で選手が速度を緩めて避け、レースは続行した。
警視庁交通規制課によると、同交差点では、選手の通過に合わせて断続的に車を止める規制を実施。
手前の地点で通過を確認した警察官が交差点にいる警察官に無線で連絡し、規制する手順だった。
神奈川大の選手の時は、通過の連絡はしたが規制のタイミングが遅くなり、東進する3車線が規制されなかった。
対向車線は止まっていた。
他の選手が通過した際は、問題はなかったという。
警視庁は、連携強化や配置する警察官の増員を検討しているという。
選手の約50m後ろを走る車に乗っていた神奈川大の大後(だいご)栄治監督は、「通過する直前になっても車が横切っていた。事故にならず、何とかゴールしてくれてよかった」と話した。
レース後にあった監督らの会議で状況を説明し、「タイミングが悪ければ、箱根駅伝の存続が危ぶまれる事態だった」と発言したという。
近くで観戦した埼玉県の女子高校生は、「選手が近づいているのに車が止まらず、大丈夫かと周りもざわついていた。車は減速せず、選手がひかれそうでハラハラした」。
関東学連の担当者は、「あってはならないことで、来年に向けて態勢を確認したい」と話した。
過去の大会で、選手と車が接触する交通事故が起きたことはないという。
神奈川大の選手は、一時、ツイッター上に「リズム崩したくなかったんでそのまま走っちゃおうって思ったんですけど、流石に命の危険を感じた」と投稿。
沿道のファンらが撮影した動画が次々とツイッターに投稿されるなど、波紋を広げた。
出典
『箱根駅伝、選手とワゴン車あわや衝突 警視庁が規制ミス』
http://www.asahi.com/articles/ASK14574MK14UTIL01K.html
『箱根駅伝で神奈川大選手とワゴン車あわや衝突 ツイッター「命の危険感じた」…警視庁が交通規制ミス』
http://www.sankei.com/affairs/news/170105/afr1701050003-n1.html
(ブログ者コメント)
選手後方から撮られた映像を見ると、選手がそのままのスピードで走っていたらぶつかっていただろうと思われるほどの状況だった。
長年培ったノウハウもあると思うのだが、なぜ、こういう事態になったのだろう?
交通規制の経験が少ない警察官が配置されていた?
そもそも、報道された「連携ミス」とは、具体的にどのようなミスだったのだろうか?
選手通過の連絡をとりあっていた警察官同士の連携ミス?
それとも、連絡を受ける警察官と規制担当の警察官の2人がいて、両者の連携ミス?
そういった点について触れている報道は、ブログ者の調べた範囲では見当らなかった。
振り返れば、昨年のニューイヤー駅伝でも、沿道から飼い犬が飛び出して選手が転倒し、優勝の行方に影響を与えたと思われるトラブルがあった。(本ブログ掲載済)
昨年の事例はひとえに飼い主の問題ではあろうが、警察には、東京五輪に向け、そういった失敗経験を活かしてほしいものだ。
2016年12月11日8時0分に静岡新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12月11日16時41分にNHK静岡から、12月10日23時55分に共同通信から、12月10日23時43分に産経新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
10日午後4時25分ごろ、裾野市須山の富士サファリパークで、シロサイ4頭を展示場から宿舎に追い込む作業をしていた男性飼育員(23)=富士市=が1頭のシロサイに襲われ、腹部を突かれるなどして負傷した。
警察によると、飼育員は肝臓を損傷し、緊急手術を受けているというが、命に別状はないという。
警察は、けがをした状況や詳しい原因を調べている。
警察によると、作業は閉園後、別の男性飼育員(27)と2人で行っていたが、1頭がなかなか宿舎に入らなかったため、専用車両から降りて鉄製の棒で追い込んでいたところ、突然、数10m追い掛けられ襲われた。
シロサイは雄で全長約3m、体重約3トン。
飼育員は搬送時に「腹と腰が痛い」と訴えていたという。
富士サファリパークのマニュアルでは、通常は車の中で作業することになっており、車を降りたままの作業は禁じられていたということで、警察で、当時の詳しい状況を調べている。
富士サファリパークでは、11日はサイの展示については中止して、事故の原因を調べている。
富士サファリパークでは、2012年、飼育員がアジアゾウに襲われて死亡する事故が発生している。
05年には、飼育員2人がヒグマを飼育舎から展示場に出す作業中に襲われ、一人が死亡、もう一人が重傷を負った。
出典
『シロサイに追われ負傷 富士サファリパークの飼育員』
http://www.at-s.com/news/article/social/shizuoka/309633.html
『サイに突かれ飼育員が大けが』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/shizuoka/3035154301.html?t=1481494579175
『サイに襲われ飼育員負傷 静岡・富士サファリパーク』
http://this.kiji.is/180332264622440450?c=39546741839462401
『体重3トンのサイに襲われ飼育員が腹部負傷 静岡・富士サファリパーク』
http://www.sankei.com/affairs/news/161210/afr1612100039-n1.html
2016年12月8日11時43分に日本経済新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
国民生活センターは8日までに、買い物中に6歳以下の子供がショッピングカートから転落して重軽傷を負う事故が多発しているとして、クリスマスや年末年始を控え、買い物の機会が多くなるのに合わせて注意を呼び掛けた。
各地の30医療機関から寄せられたスーパー、ショッピングセンターなどでの事故情報を分析したところ、事故は今年10月までの5年半で108件。
年齢別では1歳が35件で最も多く、2歳31件、3歳19件などと続いた。
状況別では転落69件が最も多く、親が目を離した隙にカート上で立ち上がったり、商品などに手を伸ばそうと幼児用座席から身を乗り出したりした事故が目立った。
次いで多かったのは転倒18件で、カートのかごや下部の荷台に乗ってカートごと倒れたり、よじ登ろうとして転倒したりした事故があった。
センターは、国内外の文献を踏まえ、「床から頭部までの高さが73cmを超えると、転落した際に頭を損傷する危険が高まる」と説明。
安全ベルトがあれば必ず着用するよう、促した。
出典
『買い物カート、子供の転落に注意 5年半で事故108件』
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG07HBS_Y6A201C1000000/?n_cid=NMAIL001
(ブログ者コメント)
国民生活センターHPに掲載されている記事は下記。
『医療機関ネットワークにみる店舗用ショッピングカートでの子どもの事故-転落時の頭部損傷のリスクが高く、危険です!-』
http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20161207_1.html
以下は序文。
スーパーマーケットやショッピングモール等の店舗には、購入する商品を運ぶための店舗用ショッピングカート(以下、「ショッピングカート」)があり、日常的に多くの消費者に利用されています。
こうしたショッピングカートには、子どもを乗せる座席がついているものなど、大きさや形状にも様々なタイプがあります。
店舗によっては、複数のタイプを揃えており、子どもを座席に乗せて買い物をする姿もよく見受けられます。
一方、医療機関ネットワークには、店舗で子どもがショッピングカートから落ちてしまった、ショッピングカートに乗ったまま転倒してしまったなどの事例が多く寄せられ、頭部や顔面にけがを負ったり、なかには骨折や頭蓋内損傷などの重症事例も寄せられています。
そこで、医療機関ネットワークで収集した店舗内でのショッピングカートによる子どもの事故情報について分析し、事故防止のために消費者に注意喚起・情報提供します。
以下はリスク評価の説明文。
子どもの転落・転倒事故の分析における頭部の損傷リスク評価について、3歳児が床と水平な状態で転落したと想定したシミュレーションを行ったところ、頭部の転落高さが約73cmを超えると、硬いコンクリートの床面に対して転落したときに中程度の頭部損傷(頭蓋骨の骨折や、意識喪失を伴う顔の骨折や深い切り傷など)が発生するリスクが非常に高くなります
実際に店舗で使用するものとして販売されているショッピングカートの座面の高さ及びカゴの上端までの高さについて、製造・販売事業者3者にアンケートを実施したところ、座面の高さは最大で80cmで、カゴの上端高さは最大で89cmでした。
カートの座面に子どもが立ち上がったり、カゴから外へ子どもが顔や半身を乗り出したりした状態から転落した場合、頭部損傷のリスクが高く、危険であると考えられました
2016年11月29日17時57分にNHK関西NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11月29日20時36分に毎日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
29日午後2時前、和歌山県白浜町の動物公園「アドベンチャーワールド」にある観覧車のゴンドラから煙が出ているのを来園者が見つけて、スタッフに通報した。
警察によると、ゴンドラからは煙や炎があがっていたが、ゴンドラが下に降りてきたところで、スタッフが消火器で消し止めたという。
煙や炎が出たゴンドラには、人は乗っていなかった。
一方、観覧車の別の3つのゴンドラには、親子連れなどあわせて6人が乗っていて、スタッフの誘導で全員すぐに降りて、けが人はいなかった。
3つのうち1つ(2人)は燃えたゴンドラより後方にあったため、消火が済むまでゴンドラ内にとまらざるを得なかった。
観覧車は、高さがおよそ60mある。
警察が調べたところ、ライトなどに電気を供給するため、ゴンドラの天井の外側についている配電部分が、黒く焦げていたという。
警察が、原因を詳しく調べている。
インターネットのツイッターには、観覧車のゴンドラ1基から火が出る様子を撮影した動画が投稿されている。
映像では、ゴンドラの上の部分から炎と黒煙が出ている様子が確認できる。
撮影した人によると、火は、このあと駆けつけたスタッフが、すぐに消したということで、大きな混乱はなかったという。
アドベンチャーワールド」によると、観覧車はおととし全面的にリニューアルし、ことし2月の定期点検や、29日の始業前の点検でも、異常は見つからなかったという。
「アドベンチャーワールド」では、「ご来園のお客様などに心配をおかけしたことを深くおわびします。今後も安全を最優先に、安心してご利用いただけるよう努めます」とコメントしている。
同施設は、原因が判明するまで観覧車の運行を休止する。
出典
『観覧車から出火 けが人なし』
http://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20161129/4817051.html
『和歌山・動物公園 観覧車から出火、乗客けがなし』
http://mainichi.jp/articles/20161130/k00/00m/040/074000c
2016年11月20日12時57分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11月20日20時11分に読売新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
20日午前9時ごろ、宇都宮市高松町の「日光サーキット」で、ドリフト競技大会の練習走行をしていた車の右前輪が外れ、近くにいた埼玉県本庄市のピアノ講師のSさん(女性、35歳)を直撃した。
Sさんは、腰の骨を折るなどして意識不明の重体。
車を運転していた千葉県松戸市の中古車販売業のTさん(男性、36歳)は頭を打ち、軽傷だった。
警察や競技関係者によると、Sさんは事故車両とは別のチームのスタッフで、無線でドライバーに指示を出す「スポッター」だった。
コースから20m程度離れ、高さ約1mの壁や土を盛った土手で仕切られた場所にいた。
事故車両は、車を横滑りさせ始めたところで前輪が外れ、約50m先の壁の前に積まれたタイヤに衝突して止まったが、外れた前輪(重さ約10kg)は人の身長より高く跳ね上がり、高さ約1mの防護壁を越えてSさんを直撃したという。
競技関係者によると、車輪を保持するナックルが金属疲労で割れたのが原因とみられる。
車は大会前日に車検を受け、合格していた。
午前8時から走行練習が始まり、事故車両は、2回目の走行練習で事故を起こした。
大会を主催する会社の役員で大会競技長のIさん(43)は、「安全優先でいろいろ考えて対策をしてきたのに悔しい」と話した。
日光サーキットは、東北自動車道宇都宮インターチェンジから北に3km。
東北道や国道293号沿いの山あいにあり、ドリフト走行の大会やバイクのレースが開かれている。
出典
『ドリフト競技でタイヤ外れ女性に直撃、重体 日光サーキット』
http://www.sankei.com/affairs/news/161120/afr1611200011-n1.html
『ドリフト競技でタイヤ外れ…女性にぶつかり重体』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20161120-OYT1T50081.html?from=ycont_top_txt
11月20日21時22分に産経新聞から、図解付きのより詳しい記事が下記趣旨でネット配信されていた。
11月21日付で毎日新聞東京版朝刊からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
宇都宮市の日光サーキットで事故が起きたドリフト競技は、平成以降、サーキット場でドリフト走行の美しさを競うモータースポーツとして発展してきた。
時速100km以上でカーブを曲がる華麗さの半面、事故の危険とも隣り合わせで、安全管理が徹底されていたのか、改めて問われそうだ。
日光サーキットによると、重体となったSさんは、審査員のコメントを聞いて、無線でドライバーに伝える「スポッター」で、第1コーナーの外側に設置された審査員席近くに待機していたという。
この付近はコースから20m程度離れていたが、車両が曲がりきれずに突っ込んできた場合に備え、ダンプ用のタイヤと高さ約1mの壁を設けていたという。
警察などによると、現場は幅10~15mの直線道路。
左カーブ直前で右前輪が外れ、車は約50m先の壁に衝突。
タイヤは、50~60mバウンドしながら壁などを越え、台の上にいたSさんに当たった。
今回と同じ大会を開催したことがあるサーキット場関係者は、「うちで開催した際、主催者が特設した審査員席の安全対策はネットを張っただけの簡易的なもので、仮にタイヤが跳んできた場合には、今回と同様の事故が起きる可能性があった」と打ち明ける。
日光サーキットのSマネジャーは、「タイヤが外れることは想定内だったが、あれだけの長い距離を転がって壁を越えてくることは想定外だった。さらなる安全対策を取って運営していきたい」と話した。
ドリフト走行は、かつて、暴走族や「ドリフト族」などの危険運転行為として知られたが、平成以降は、サーキット場で速度と運転技術を競うモータースポーツに発展。
13年から「D1グランプリ」というプロの全国大会が開催され、18年からは公道走行可能な車両による「D1ストリートリーガル」が始まっており、今回はこの大会だった。
事故を受け、大会は中止された。
出典
『モータースポーツとして発展 安全管理に課題 タイヤ直撃事故のドリフト競技』
http://www.sankei.com/affairs/news/161120/afr1611200020-n1.html
『外れたタイヤに当たり女性重体 宇都宮のサーキット』
http://mainichi.jp/articles/20161121/ddm/041/040/118000c
(2016年12月5日 修正1 ;追記)
2016年12月4日15時42分にNHK宇都宮から、女性が死亡したという記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
『サーキット場事故の女性が死亡』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/utsunomiya/1096029811.html?t=1480883497860
(2020年8月8日 修正2 ;追記)
2020年8月5日9時22分に毎日新聞からは、金属疲労で部品が折れたことが原因、前日の練習で異常があったが整備担当は後輪しか交換しなかったという下記趣旨の記事が、当時の現場写真付きでネット配信されていた。
栃木県警捜査1課は、千葉県松戸市の中古車販売店経営の男性運転手(40)と、整備を担当した埼玉県越谷市の無職の男性(53)の2人を、近く業務上過失致死容疑で書類送検する方針を固めた。
捜査関係者への取材で判明した。
整備担当の男性は、運転手が事故前日の練習走行で異常を訴えたため、後輪のシャフトやタイヤを交換したが、外れた右前輪は確認しなかったという。
運転手はそのまま走行し、安全な状態を確認する義務を怠ったという。
県警は事故原因を調べるため、大学教授ら専門家に鑑定を依頼した。
車の構造やタイヤの脱輪状況などについて調査した結果、車輪を固定する部品が金属疲労で折れていたことが判明。
これにより車輪が脱落した可能性が高いと結論づけた。
県警は点検が不十分だったとみている。
https://mainichi.jp/articles/20200805/k00/00m/040/011000c
8月7日16時40分にNHK栃木からは、ドライバーと整備担当者が書類送検されたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によりますと、専門家に鑑定を依頼するなどして車両を調べたところ、タイヤと車体をつなぐ部品が金属疲労で折れたためタイヤが外れたことが分かったということです。
また、事故の前日にドライバーがタイヤに異常を感じたため、同じチームの整備の担当者が右後ろのタイヤなどを交換していましたが、外れた右前のタイヤについては何も対応していなかったということです。
このため、警察は部品の金属疲労を見逃した整備不良が事故につながったとして、ドライバーだった40歳の男性と整備を担当していた53歳の男性を7日、宇都宮地方検察庁に書類送検しました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/utsunomiya/20200807/1090007478.html
2016年11月19日付で大分合同新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11月19日付で毎日新聞大分版からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
18日午後1時半ごろ、大分市府内町のT本店地下1階の総菜売り場から出火し、同40分ごろに市消防局が火災報知機の火災信号を受信した。
さらに直後に、従業員が「地下の焼き鳥屋の天井まで火が上がっている」と通報した。
警察などによると、天井のダクト付近から出た煙が同階に充満。
館内にいた買い物客約1000人と従業員約800人が屋外に避難した。
焼き鳥店のアルバイト従業員女性2人(10代と20代)が煙を吸い、市内の病院に運ばれた。命に別条はない。
警察によると、午後3時ごろに消えた。
地下1階にいた関係者が「調理中の火がいつもより高く上がっていた」と話しており、焼き鳥店の調理場が火元とみて調べている。
調理場のダクトには50cm四方のセラミックのフィルターが付いており、「火が入らないようにしている」という。
月1回程度交換しているが、油が付着するなどして煙が出る可能性はあるという。
T本店は、地上8階、地下2階。
地下1階は、総菜などのテナントが入っている。
同社によると、午後1時半ごろに、食品売り場のテナント従業員が煙に気付いた。
ダクト付近の初期消火をし、館内の客の避難誘導をした。
地下1階は約7000m2。
火元付近の防火用シャッターを下ろしたため、煙が広がったのは「200m2くらい」との認識を示した。
客と従業員の避難が完了したのは、約30分後。
同社は、「年2回訓練をしており、無事に避難誘導できたのは何よりだった」とした。
社長は、「原因を究明し、できる対策を実施する」と話した。
T本店、隣接するT会館は、火災の影響で同日の営業を中止した。
火災で営業を取りやめたのは、1936年の創業以来、初めてという。
消火活動などのため、T本店周辺の市道が最大約1時間40分、通行止めとなった。
買い物客でにぎわう昼下がりの大分市中心部は、騒然となった。
現場のT本店は火災を知らせるサイレンが鳴り続け、一帯には何かが焼けたような臭いが漂う。
店の外に避難した人たちは,不安げに肩を寄せ合った。
「白い煙は出ていたが、火が見えないので安心していた。でも、次第に黒い煙に変わり、通路をはうように周囲に広がった。焼き鳥店の調理場にいた従業員がせき込みながら出てくるのが見えた」。
火元とみられる地下1階にいた従業員女性(60代)は、こう証言した。
同階で働くアルバイトの女性(21)は、「防火シャッターが下りて火災に気付いた。お客さんを避難させた後、『レジのお金だけ持って逃げて』と言われ、みんなでお金を集めて外に出た。バッグなど持ち物は置いてきてしまった」。
館内にいた約1800人は階段から避難。
近くの無職女性(91)は、「足が悪く、従業員に抱えてもらった。火事が大ごとにならなくて良かった」と話した。
T本店周辺は、避難した人で大混雑。
社員が、「本日の営業は終了しました」とハンドマイクで知らせて回った。
火災を知らずに買い物に来た人たちは、驚いた様子で引き返していた。
大分バスは交通規制や渋滞の影響で、T本店前を発着する路線バス、高速バスが、最大約40分遅れた。
Tは、18日夕、社長らが本店で会見し、「お客さま、近隣の皆さま、関係者の皆さまに多大なご迷惑をお掛けしました」と頭を下げた。
本店は「安全確認ができた」として、19日に営業を再開する。
ただ、火災が起きた地下1階は、原因調査の結果を踏まえて判断するという。
出典
『Tデパート火災周辺騒然 1800人が避難 大分市府内町』
https://www.oita-press.co.jp/1010000000/2016/11/19/JD0055211069
『火災 T本店 2人病院搬送、買い物客ら1800人避難』
http://mainichi.jp/articles/20161119/ddl/k44/040/270000c
2016年11月11日21時5分にNHK札幌から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11月12日付の北海道新聞紙面にも、同趣旨の記事が掲載されていた。
11日午後2時20分ごろ、鷹栖町にあるゴルフ場「S」から、「従業員が散水車のタンクの下敷きになっている」と119番通報があった。
消防隊員が駆けつけたところ、鷹栖町に住む派遣社員の男性(63歳)が散水車に取り付ける金属製のタンクの下敷きになった状態で倒れていて、近くの病院に運ばれたが、全身を強く打っていて、まもなく死亡が確認された。
警察などによると、ゴルフ場はいまは営業しておらず、当時、男性は敷地内にある倉庫の中で、1人で散水車後部からタンクを取り外す作業をしていたという。
警察は、作業中に誤って下敷きになったとみて、詳しい状況を調べている。
出典
『散水車のタンクの下敷きで死亡』
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20161111/4337651.html
2016年11月11日14時6分に共同通信から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11月11日13時3分に産経新聞westからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
11日午前11時ごろ、大阪市の米映画テーマパーク、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)でジェットコースターが緊急停止し、利用客約30人が、一時、座席に取り残された。
発進した直後の、坂を上っている途中に、客の男子高校生が、持ち込みを禁止されている携帯電話をズボンのポケットから取り出したため、係員が緊急停止させたという。
けが人はいなかった。
USJによると、宙づりのような体勢で乗る「ザ・フライング・ダイナソー」と呼ばれるアトラクション。
ジェットコースターは上り坂で止まった状態になり、係員が付き添って1人ずつ降ろし、約50分後に運転を再開した。
USJでは、手荷物の落下防止のため、携帯電話などを持ち込まないよう指導している。
男子生徒は学校行事でUSJを訪れていたといい、退園処分となった。
出典
『USJでコースターが緊急停止 高校生が禁止の携帯持ち込み』
http://this.kiji.is/169666481712742408?c=39546741839462401
『USJの人気ジェットコースター緊急停止、32人取り残される 男子高校生が携帯持ち込みで退園処分』
http://www.sankei.com/west/news/161111/wst1611110048-n1.html
(ブログ者コメント)
〇緊急停止させた係員、携帯電話取り出しをよくぞ見逃さなかったものだ。
安全確認について日ごろから教育訓練を受けていた成果が現れた、ということではないかと感じた。
〇これは、1人の軽率な行為が他人に大迷惑をかけた事例。
同じような事例は、前日の11月10日、鹿児島発日航機内でも起きている。(本ブログでも紹介スミ)
2016年11月6日22時31分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11月6日19時40分に産経新聞から、11月6日16時11分にNHK甲府からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
6日午前11時過ぎ、山梨県市川三郷町の六郷中学校グラウンドで、秋祭りのイベントで体験搭乗をしていた熱気球が強風にあおられ、かごにつながったロープをつかんだ会場スタッフの男性(59)が2~3mの高さにはね上げられ、転倒した。
男性は、鎖骨が折れる重傷を負った。
警察によると、現場周辺では、同町と市川三郷商工会が共催した「はんこ日本一六郷の里秋まつり」が開かれ、来場者を地上約17mの高さまで上昇し、垂直に下降する熱気球に乗せていた。
事故当時は、子ども4人とパイロット1人を含む計7人が乗り、下降しながらスタッフ3人が熱気球のかごを地面に固定する作業をしていた。
しかし、着地直前に強風で熱気球が横に動いたため、搭乗者の受け付けや誘導をしていた男性がかごと地上を結ぶロープをとっさにつかんだところ、たわんでいたロープが急に張り、その勢いで地上2~3mの高さから約3m外側にはじき飛ばされた。
搭乗者にけがはなかった。
固定作業をしていたスタッフの話では、気球は直径約15m。
パイロットは5年以上の経験があり、地上に設置した吹き流しと気球の形状を見ながら、風向きや風速を判断していたという。
事故当時、近くにいた男性(55)は、「強い風が吹いてきて、バサッと音がした方向を見ると、気球がペタッと倒れ、向こう側に男性が倒れていた」と話していた。
ゴンドラは別のスタッフが着地させ、乗客を降ろしたという。
商工会の担当者は、「熱気球のイベントは10年以上行ってきた。事故を検証し、安全性が改善されない限り、来年以降の実施は厳しいと思う」と述べた。
出典
『熱気球が強風にあおられ…ロープつかんだ男性重傷』
http://www.asahi.com/articles/ASJC65VB0JC6UZOB00H.html
『熱気球が急上昇 男性スタッフ、ロープから飛ばされ重傷』
http://www.sankei.com/affairs/news/161106/afr1611060022-n1.html
『熱気球強風にあおられ男性けが』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/kofu/1044077941.html?t=1478471491340
2016年11月4日7時17分にNHK長野から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11月3日21時50分に共同通信から、11月4日付で信濃毎日新聞から、11月4日15時3分にNHK長野から、11月5日7時25分に読売新聞から、11月6日付で朝日新聞長野東北信版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
3日午後3時前、長野県信濃町野尻のホテルの跡地で、高さ約20m、幹の直径約1m、樹齢推定約100年のナラの老木が根元から折れて倒れ、近くにいた4人が下敷きになった。
このうち東京・渋谷区の女性(83)が意識不明の重体になっていたが、4日午前0時40分ごろ、搬送先の病院で死亡した。死因は頸部損傷。
また、一緒にいた50代から80代の男女合わせて3人も、頭などにけがをした。
現場のホテルの跡地は野尻湖の湖畔にあり、警察によると、4人は3日、景色を見に来ていた際に木の下敷きになったとみられるという。
事故があった土地の所有者の家族によると、土地はかつてホテルの敷地で、廃業後に取り壊された後、10年以上前に購入したという。
個人で草刈りなどの管理をしていたが、現場では数年前から、樹木の伝染病の「ナラ枯れ」や、虫食いが原因とみられる立ち枯れが目立っており、野尻湖の景色を見るために敷地内に入る観光客がいるため、倒木に加え、崖からの転落の恐れもあり、敷地に続く道にロープを張って立ち入れないようにしていた。
樹木の伐採も検討していたという。
信濃町は、民有地のため管理には携わっていなかったとし、「どうして人が入ったのか分からない」(産業観光課)としている。
周辺は傾斜が急で、落石防止のために、町は近くの道路などをパトロールをしており、冬には雪の重みなどによる倒木があるという。
一方、町商工会のホームページでは、野尻湖の美しい景色が見られる「とっておきの場所」として、写真入りで紹介されていたが、事故後の4日午後、記述を削除した。
商工会によると、ホームページの「私の一番 信濃町のとっておき」のコーナーで、商工会女性部員が紹介。
跡地から見た野尻湖などの写真と場所の説明があり、7年ほど前から掲載されていたという。
商工会の事務局長は、「(跡地が)私有地であることなどを考えれば、(掲載したことは)問題があった」と話した。
一緒にいて無事だった女性は「風は強めで、突然木が倒れた」と消防に話しており、警察は、倒木と強風との関連も調べる。
出典
『倒木で下敷きの83歳女性死亡』
http://www.nhk.or.jp/lnews/nagano/1016019691.html?t=1478217295807
『倒木で下敷き、観光の女性重体 長野・野尻湖、3人軽傷』
http://this.kiji.is/166852943915417606?c=39546741839462401
『倒木で重体の女性が死亡』
http://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20161104/KT161104FSI090005000.php
『倒木 根元付近から折れたか』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/nagano/1014112772.html?t=1478298037331
『倒木現場「とっておきの場所」…商工会HP紹介』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20161104-OYT1T50117.html
(ブログ者コメント)
15時3分のNHK映像には、警察が設置した立ち入り禁止のテープと同じ場所に、所有者が設置していたと思われる立ち入り禁止用のトラロープが映っていた。
それによると、トラロープは胸の高さぐらいに張られており、真ん中付近に赤と白の布切れが結びつけられていた。
2016年10月30日3時22分に西日本新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10月29日18時42分にNHK佐賀から、10月29日10時43分に佐賀新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
2016佐賀熱気球世界選手権に合わせた国内大会「ホンダグランプリ最終戦」の競技初日の29日朝、熱気球1機が、佐賀市嘉瀬町のJR長崎線鍋島-久保田間にある鉄橋の架線に接触した。
搭乗していた2人にけがはなかったが、鳥栖-肥前山口間で約2時間15分にわたり運転を見合わせ、特急を含む上下31本が運休するなど、約1万3千人に影響が出た。
実行委員会は、安全の徹底を選手に促した。
接触事故は、午前7時40分ごろ、大会期間中にJR九州が会場近くに設けた臨時駅「バルーンさが駅」西側で発生。
鉄橋の南側約300mにある嘉瀬川河川敷のターゲット(目標地点)に向け、熱気球が北側から進入して高度を下げた際、バスケット部分が鉄橋の欄干に衝突した後、球皮が架線に引っ掛かり、10分ほど空中で往生した。
感電の恐れがあったが、パイロットが投下したロープを地上の大会関係者ら数10人が引っ張るなどして着地させた。
支柱など、鉄道の電気設備が壊れた。
現場では、「(ロープを)思いっきり引っ張れ」、「感電するぞ」などと叫ぶ声が聞かれ、多くの来場者でにぎわっていた会場は、一時、緊迫した雰囲気に包まれた。
実行委員会によると、熱気球には佐賀県有田町の男性(64)とロシア人の男性(28)が搭乗。
2人は午前7時13分、会場から約4.3kmの地点を離陸。
気球に熱を送るバーナー2つのうち1つの種火を付け忘れて飛行し、燃料が少なくなったため、現場付近で別のバーナーに切り替えようとしたが点火できず、再上昇できなかった。
急激にガスの圧力が下がったことで、操縦がしにくい状況になったとみられるという。
有田町の男性はパイロット歴26年で、総飛行時間は約1010時間のベテランという。
競技本部は同日、午後の競技と世界選手権の公式練習を中止した。
30日以降の日程は変更しない方針。
実行委の川副さん(68)は、「風は緩く気象条件に問題はなかった」と話した。
1980年から毎秋開催されている「佐賀インターナショナルバルーンフェスタ」では、過去に4回の負傷事故が起きている。
ホンダグランプリには25機が出場。30日まで。
世界選手権の競技は31日~11月6日で、31カ国・地域の105機が出場する。
出典
『熱気球架線に接触 佐賀、けがなし 操作ミスか JR、31本が運休』
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/saga/article/285552
『熱気球がJRの架線に接触』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/saga/5083969131.html?t=1477857159592
『バルーンが線路高架に接触 熱気球世界選手権 JRに遅れも』
http://www.saga-s.co.jp/news/saga/10101/371384
10月30日12時33分にNHK佐賀からは、再発防止策に関する、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10月31日9時55分に佐賀新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
事故を受けて、大会の実行委員会はJR九州と協議し、再発防止策をまとめた。
それによると、鉄道の架線から上空に対してと線路の中心から左右それぞれに対し、競技飛行では約300フィート(約90m)、練習飛行では約150mの飛行禁止区域を設けた。
30日午前の競技説明の場で、大会関係者が線路周辺の飛行制限について選手に説明。
300フィートの高さ、距離があれば、パイロットが安全措置を取るために必要な時間が確保できるという。
この日は、パイロットの安全意識を高めるため、500フィート(約150m)以上の距離を求めた。
嘉瀬川河川敷にターゲットが設定された場合、線路を越えてから高度を下げる必要が出るため、競技の難易度は上がる。
来年以降の大会での飛行制限は、今後、協議する。
また、この事故では、2つあるバーナーの1つが安全規定に反して点火していなかったことから、安全規定の順守と気球メーカーのマニュアルに従うよう、参加者に周知した。
大会の実行委員会は、「再発防止策を徹底して、事故のない大会運営に努めたい」と話している。
出典
『熱気球事故受け安全対策』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/saga/5083974211.html?t=1477857372862
『熱気球の架線接触事故受け、飛行制限 線路から300フィート』
http://www.saga-s.co.jp/news/saga/10101/371948
2016年10月21日5時2分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10月21日19時50分にNHK札幌からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
北海道足寄町の温泉施設で、2014年10月、男性入浴客が浴槽内で倒れて重体に陥る事故があり、警察が業務上過失傷害の疑いで捜査している。
事故直後の保健所の測定では、温泉に含まれる硫化水素ガス濃度が国の基準を大幅に超えていた。
この施設では、以前にも2人が同じ浴槽で倒れて死亡しており、警察は、この2件についても経緯を慎重に調べている。
事態を重く見た環境省は、今年9月に再発防止に向けた検討会を設置し、硫化水素を含む温泉の安全対策について、基準を見直す方向で検討している。
地元消防や男性の親族の話によると、重体となったのは東京都内の男性(52)。
14年10月8日夜、浴槽内で意識を失っているのが見つかった。
搬送先の病院で、硫化水素ガス中毒の疑いによる脳機能障害と診断され、現在は意識不明で寝たきり状態となっている。
事故のあった同じ浴室では、重体となっている男性以外にも、13~14年に3人が救急搬送され、うち2人が亡くなっていた。
搬送先の病院によると、13年に亡くなった64歳の男性は「溺死」、14年に亡くなった38歳の男性は心臓に血が行き渡らなくなる「虚血性心疾患」と診断されていた。
病院側は、今年9月、取材に対して「当時は硫化水素ガス中毒を疑わず、血液や尿の分析など、詳しい検査をしなかった。同じ浴室からの搬送が相次いだことを考えると、今思えば、中毒がきっかけという可能性は捨てきれない」と説明。
病院は、2人の診療記録を警察に提出し、警察が硫化水素との関係を慎重に調べている。
死亡した男性2人は、血液や尿が保存されていないため、硫化水素が死因と確定するのは困難だが、重体の男性は診断が可能だ。
国の基準では、温泉を浴槽に入れる際には、空気に触れさせて硫化水素の含有量を抑えることを求めている。
一方、事故が起きた施設は、浴槽の底から温泉を入れる構造になっていたという。
また、環境省によると、温泉施設の硫化水素の濃度を定期的に測定する国レベルの決まりはなく、換気口をどこに設けるかなどについても細かな基準がないという。
15年9月に浴室内の濃度を測定した研究機関によると、浴槽上は国の基準値の最大10倍、洗い場は最大20倍に達した。
施設は事故直後から自主休業し、現在は入浴できない。
経営者は朝日新聞の取材に、「国の基準は理解していなかった。認識不足だった」と話している。
硫化水素は火山性ガスの主成分の一つで、硫黄臭があり、有毒。
硫化水素を含む温泉の源泉は、全国に440カ所以上ある。
出典
『温泉施設、過去にも2人死亡 硫化水素と関係か』
http://digital.asahi.com/articles/ASJBN5SYNJBNUUPI00H.html?rm=656
『温泉の硫化水素扱い新基準検討』
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20161021/3752741.html
10月21日7時48分に朝日新聞からは、硫化水素濃度を測定していなかった理由等に関する、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
温泉を監督する帯広保健所(道立)が、少なくとも事故の3年前から硫化水素ガス濃度を把握していなかったことがわかった。
施設側は取材に対し、1987年に営業許可を得て以来、保健所も施設も濃度を測定していなかったと証言。
事故直後の保健所の測定では基準値を大幅に超えていたが、安全対策の前提となるデータが長年にわたり把握されず、危険が見逃されてきた可能性がある。
道の監視要領では、温泉施設には2年に1回、立ち入りによる監視を行う。
監視項目に硫化水素ガスの濃度は含まれていない。
帯広保健所は、取材に「14年の事故を受けて、文書の保管義務がある3年間の資料を調べたが、硫化水素ガスを測定した記録はなかった」と説明する。
環境省の基準では、都道府県知事が必要と認めた場合に、温泉施設に濃度を測定させることができる。
どのような場合に測定を命じるかの基準はなく、道は「道内で測定を命じた所は一つもない」としている。
一方、硫化水素の濃度が高い温泉を抱える福島県や群馬県などでは、保健所が定期的に測定するなどして、安全確保に努めている。
施設の経営者は、取材に、測定器を持っていなかったと説明。
保健所の立ち入り検査でも測定は行われず、指示もなかったという。
事故のあった浴室は、浴槽の底から源泉がわき出す構造で、硫化水素ガスが高濃度になるため、安全対策が十分と判断された場合に限り、利用が認められる。
経営者は、浴室の構造についても保健所から不備の指摘はなかったとしている。
温泉を管轄する道食品衛生課は、「当時は温泉に関係する法令に強制力がなく、厳しい対応ができなかった」と説明。
環境省は、「基準に照らして問題があれば対応できた」と話し、見解が食い違っている。
《硫化水素》
空気中に含まれる硫化水素ガス濃度が100~300ppm程度の場合、個人差もあるが、8~48時間で気管支炎や肺炎、肺水腫による窒息死に至る。
700ppm以上だと、数回の呼吸で倒れる「ノックダウン」を起こすとされる。
入浴中以外の事故では、2005年12月に泥湯温泉(秋田県湯沢市)で、積雪の空洞にたまったガスを吸って4人が死亡。
15年3月には田沢湖高原温泉(同県仙北市)の源泉付近で作業員3人が死亡している。
出典
『硫化水素濃度、保健所も施設も把握せず 温泉事故』
http://digital.asahi.com/articles/ASJBN5T7FJBNUUPI00J.html?rm=697
(ブログ者コメント)
仙北市の事例については、本ブログでも紹介済。
(2/2へ続く)
(1/2から続く)
10月22日1時43分に朝日新聞からは、浴室の換気扇が壊れて取り外されていたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事故が起きた浴室では、換気扇が壊れて取り外されたままだったことがわかった。
浴槽の底から湯がわき出す「自噴式」と呼ばれる構造で、ガスの濃度が高くなりやすい。
こうした安全対策の不備は、保健所の立ち入り検査でも見逃されていた。
環境省の基準は、浴室の硫化水素ガスの濃度が高い場合、換気のほか、温泉水を空気にさらしてガスを抜く「曝気」と呼ばれる措置で濃度を下げることを義務づけている。
もともと浴室には換気扇が設置されていたが、施設の経営者は取材に対し、「さびて壊れてしまい、かなり前に取り外した」と説明。
浴槽が自噴式なのに注意を払っていなかった点については、「湯がわいているのが見えると客の評判が良く、問題があるとは認識していなかった」と話した。
環境省の委託で現場を調べた中央温泉研究所(東京)によると、施設の泉質はガスがたまりやすく、浴室の窓のそばまで山が迫り、風通しも悪い。
構造的な問題が重なり、「いつ事故が起きてもおかしくなかった」と指摘している。
施設側は、1987年に営業許可を得て以来、保健所も施設も濃度を一度も測定せず、設備の不備について指摘を受けたこともなかったと説明。
経営者は、「事故後、保健所から指摘を受けた。言われたことをすべてやるには多額の費用がかかり、廃業するしかない」と話している。
一方、硫化水素の濃度が高い他県の温泉地では、対策に取り組む例もある。
群馬県の万座温泉のホテルは、ガスを抜く「曝気槽」に加えて、大型換気扇を浴室に複数設置する。
福島県の高湯温泉では、保健所が年2回、濃度を測定し、施設側に毎日2回の測定を指導。問題があれば浴槽の使用を禁止する。
県北保健所は、「一度でも事故があれば温泉地全体に影響が出る。しっかり取り組む必要がある」と話す。
出典
『硫化水素事故の浴室、換気扇なし 壊れて外されたまま』
http://digital.asahi.com/articles/ASJBP5F8NJBPUUPI007.html?rm=507
10月22日7時0分に北海道新聞からは、北海道の3つの温泉施設で硫化水素濃度が高い状態だという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10月23日10時38分に産経新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
道が、事故後、硫化水素濃度が高くなる恐れのある温泉施設97施設を緊急調査した結果、9施設で国の基準を超えていたことが、21日、道への取材で分かった。
うち3施設は、現在も国の基準を超えたままだ。
環境省は、「基準を超えた状態は好ましくない」としている。
緊急調査は、温泉1kg中に硫化水素イオンなどを2mg以上含有する施設が対象。
足寄町で事故があった翌月の14年11月から12月にかけて行った。
基準を超えた9施設には濃度が下がるよう常時換気することなどを指導し、6施設は改善したという。
3施設が現在も基準を上回っているのは、既存の設備では換気が不十分なことが原因。
道は、設備の改善などを求めるとともに、年2回以上の濃度調査を継続実施している。
事業者にも、1日2回以上の濃度調査などを求めている。
道は、「基準を上回っても、直ちに健康被害が出るわけではない」とした上で、「温泉街全体の風評被害につながりかねない」として、施設の所在地や濃度を明らかにしていないが、関係者によると、現在も基準を超えているのは道東と道央の3施設という。
出典
『道内3温泉施設、現在も基準超の硫化水素 6施設は改善』
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/society/society/1-0329683.html
『北海道の3温泉施設で基準超す硫化水素 8月の調査で』
http://www.sankei.com/affairs/news/161023/afr1610230006-n1.html
10月26日17時54分に朝日新聞からは、環境省が浴室の濃度測定を求める通知を出したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
環境省は、硫化水素を含む温泉について浴室の濃度測定を求める通知を、保健所を設置する自治体に出した。
通知は24日付。
自治体に対し、立ち入り調査などで浴室の硫化水素ガスの濃度を測定し、濃度が著しく高い場合は温泉の利用許可を取り消すように要請している。
北海道の事故では濃度が国の基準を大幅に超えていたが、保健所や施設は濃度を把握していなかった。
温泉法は安全対策を自治体の判断に委ねており、同省は、「濃度を定期的に測定しているところは数えるほどしかないだろう」(自然環境整備課)とみている。
出典
『温泉浴室の濃度測定を要請 硫化水素事故受け、環境省』
http://www.asahi.com/articles/ASJBV4SM1JBVUUPI001.html
(2016年11月11日 修正1 ;追記)
2016年11月11日8時9分にNHK札幌から、北海道は今後、硫黄泉で定期的に濃度測定を行うという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
道は、利用者の安全のために温泉施設の状況を定期的に確認する必要があるとして、国が硫化水素の濃度に関する新基準をつくったあと、道が管轄する91の「硫黄泉」と呼ばれる泉質のすべての温泉施設で、5年に1度、硫化水素の濃度を測定を行う方針を決めた。
道は、硫化水素の濃度が著しく高いと判断すれば、温泉の営業を停止するなどの措置を行うことも検討している。
出典
『すべての硫黄泉施設を点検へ』
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20161111/4303891.html
2016年3月29日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報として掲載します。
第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/5773/
(2016年10月27日 修正1 ;追記)
2016年10月20日10時43分に朝日新聞から、対策を終了し営業を再開したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10月19日12時34分にNHK東海NEWS WEBからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
19日、営業停止していた遊具「スロープシューター」と「大観覧車」が、7ケ月ぶりに営業を再開した。
東山公園協会によると、スロープシューターは、突起物に車両が衝突して停止したことから、走路内の内側にコンクリート製の壁を設置して、突起をなくした。
大観覧車は、扉の閉め忘れ防止のため、ゴンドラの扉が閉じていることを感知する装置と自動停止する装置を設置。
非常停止ボタンも計3カ所に増設した。
すべての職員がトラブルに迅速に対応できるよう、園内スタッフの安全教育のための研修などを、改めて実施。
今後も、定期的に機会を設けるという。
出典
『東山動植物園の2遊具が再開 大観覧車など安全対策施す』
http://www.asahi.com/articles/ASJBM4R5GJBMOIPE018.html
『観覧車など7か月ぶり営業再開』
http://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20161019/3629841.html
(ブログ者コメント)
原因と対策の詳細は、下記文書参照。
『東山動植物園内遊園地の一部営業再開について』
(平成28年4月26日 東山総合公園管理課)
http://www.higashiyama.city.nagoya.jp/upload_file/pdf/PRE00600_115823.pdf
(2017年9月20日 修正2 ;追記)
2017年9月18日20時45分に読売新聞からネット配信された別施設の観覧車トラブルに関する記事中、自動停止装置に関する若干詳しい記述があった。
・・・・・
観覧車を巡るトラブルは各地で相次いでいる。
昨年3月には、名古屋市の東山動植物園で、中学生らが乗ったゴンドラの扉が開いたまま1周した。
これを受け、運営団体は係員に指導を行ったほか、観覧車に特殊なセンサーを取り付け、乗降場所以外で扉や鍵が開くと自動停止するシステムを導入した。
・・・・・
出典
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170918-OYT1T50026.html
2016年10月15日20時55分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10月15日20時55分にTBS News iから、10月15日18時52分にNHK松山からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
15日午後3時15分頃、愛媛県西条市神拝甲の市道で、江戸時代から続く「西条まつり」の神輿1基が横転した。
乗っていた小学6年の女児2人を含め、担ぎ手ら計8人(11~47歳)が投げ出されるなどして、いずれも軽傷を負った。
警察の発表では、御輿は高さ約5m、重さ約2トンで、長さ8メートルほどの木でできた担ぎ棒2本で支える構造。
両脇に木の車輪(直径約1.8m)がついている。
同日午前2時頃から市内を巡行し、30~40人が路上をひきながら御輿を上下に揺らした際、前部の担ぎ棒が路面にぶつかって折れ、バランスを崩したとみられる。
西条市内では、14日からまつりが行われていて、15日は、市内をおよそ100台の「だんじり」や「みこし」が練り歩いていた。
まつりは豪華絢爛なだんじりや御輿で知られ、観光客も多いが、見学者にけがはなかった。
出典
『高さ5mの御輿横転、女児ら8人投げ出されけが』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20161015-OYT1T50105.html?from=ycont_top_txt
『祭りでみこし倒れ8人けが 愛媛・西条市』
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2892718.html
『西条まつりみこし倒れ8人けが』
http://www3.nhk.or.jp/matsuyama-news/20161015/3565471.html
(ブログ者コメント)
ブログ者は、2年前にこの祭りを見に行った。
その時に撮影した以下の写真が神輿の模様。
担ぎ棒は少ししか写っていないが・・。
2016年10月9日18時53分にNHK札幌から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10月10日0時25分に毎日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
9日午前11時前、洞爺湖町の洞爺湖の湖畔で開かれていた物産展のイベント会場で、「テントが風で倒れてケガ人が出ている」と消防に通報があった。
警察によると、倒れたのは幅およそ5m、高さおよそ3mのテントで、飲食物の販売に使用されていた。
風にあおられたあと5mほど飛ばされ、近くにいた50代と60代の女性2人の頭やおでこなどにぶつかったという。
2人は病院で手当てを受けているが、いずれもけがは軽いという。
警察によると、テントは町や地元の観光協会などが設置したもので、地面には固定されていなかったという。
出店していた男性は、「突然、強い風が吹いてテントが飛ばされそうになったので、大人6人で抑えたが、それでも飛ばされてしまった(音声情報;6人がぶら下がったまま、もっていかれた)。風の力の強さにビックリしました」と話していた。
警察が、詳しい状況を調べている。
札幌管区気象台によると、道内は9日午前、冬型の気圧配置が強まり、道内全域に強風注意報が発令されていた。
出典
『強風でテント倒れ2人けが』
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20161009/3394221.html
『強風 テント倒れ、女性2人けが 北海道・洞爺湖』
http://mainichi.jp/articles/20161010/k00/00m/040/059000c
2016年10月10日0時24分に中日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10月10日付で読売新聞中部版から、10月10日0時57分に毎日新聞から、10月9日16時40分にTBS News iからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
9日午前9時5分ごろ、愛知県長久手市の長湫(ながくて)地区で開かれていた「長湫の警固(けいご)祭り」の会場で、鉄砲隊として火縄銃を空砲した男性の銃が破裂した。
警察によると、銃を持っていた大阪府寝屋川市の男性会社員(48)が左手に大けがを負ったが、命に別条はない。
警察によると、現場は長久手市打越の市立西小学校の校庭。
破裂は、鉄砲隊の約100人が整列して順番に1発づつ空砲を放つ最中に起きた。
男性の左手首から先は吹き飛んだという。
「鉄砲は、暴発したというか、鉄砲の真ん中の辺りで破裂して、当事者はうずくまって手を押さえて」(目撃した男性)
男性は、校庭に入る前に放った一発が不発だった。
祭りを主催した保存会によると、火縄銃に入れる火薬が雨で湿っていて、暴発する直前の発砲がうまくいっていなかったという
このため、警察は、男性が不発の後に火薬を取り除かずに新たに火薬を詰め、火薬の量が過剰になって破裂した可能性があるとみて、調べている。
一発に必要な火薬の量は10gという。
現場には、鉄砲隊のほか、棒の手隊などの参加者や観客ら約200人がいたが、男性以外にけが人はいなかった。
銃の破裂後、警察が銃の使用中止を命じたが、祭り自体は続けられた。
男性は同地区出身者で、帰省して親類から銃を借りて祭りに参加していた。
祭り保存会などによると、鉄砲隊は8日に試し撃ちを行ったが、異常はなかったという。
同会の会長代行(74)は、「祭りに関わって50年以上になるが、火縄銃が暴発したのは初めて。警察の捜査を踏まえ、今後の運営方法や防止策を考えたい」と話した。
祭りは、豪華に飾り付けた馬を鉄砲隊や、棒の手隊などが警護しながら地区を練り歩き、神社に奉納する豊年祭。
県無形民俗文化財に指定されている。
出典
『火縄銃破裂、男性大けが 長久手の祭りで実演中』
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2016100990222954.html
『火縄銃が暴発 男性重傷 長久手の祭り』
http://www.yomiuri.co.jp/chubu/news/20161009-OYTNT50276.html
『祭り事故 火縄銃暴発、男性が左手首に重傷 愛知・長久手』
http://mainichi.jp/articles/20161010/k00/00m/040/006000c
『愛知・長久手の祭りで火縄銃暴発、男性が大けが』
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2887304.html
2016年9月29日9時52分に読売新聞から、訓練風景の写真付きで下記趣旨の記事がネット配信されていた。
鹿児島市中央町のアミュプラザ鹿児島にある観覧車「アミュラン」で、28日、救助訓練が行われた。
7月に沖縄県の商業施設で観覧車が突然停止し、ゴンドラ内に12人が取り残されるトラブルが起きたことから、アミュプラザを運営する鹿児島ターミナルビルが、同市消防局に合同訓練の実施を依頼。
中央、西消防署の隊員や同社の社員ら、計約30人が参加した。
停電によって観覧車が止まり、ゴンドラ内に複数人が取り残されたとの想定。
消防隊員は、ゴンドラにロープなどをくくり付けてモーターや人力で引っ張り、客に見立てた人形を載せたゴンドラを安全な場所まで回転させた。
同社の川越・総務部担当部長は、「いつ不測の事態が起きるか分からない。消防と連携して訓練ができたのは大きな成果」と話していた。
出典
『人力でゴンドラ引っ張り回転、観覧車で救助訓練』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20160929-OYT1T50026.html
(ブログ者コメント)
記事には、8人ほどの消防隊員が、綱引きの要領で、斜め上方向に向かい、ゴンドラに結び付けられているであろうロープを引っ張っている写真が掲載されている。
2016年9月26日13時28分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9月26日12時44分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
東京ドームで25日夜に行われた歌手で俳優の福山雅治さん(47)のライブで、演出として発射されたテープがスタッフの女性(42)の顔に当たり、女性が右目の眼球が破裂するなどの重傷を負っていたことが、26日、警視庁富坂署への取材で分かった。
女性は、当時、「キャノン砲」と呼ばれる、高さ約80cm、口径約8.2cmの発射装置の近くにいて、発射ボタンを押す担当のスタッフと無線で連絡を取っていたといい、同署は、業務上過失致傷の可能性もあるとみて、関係者らから事情を聴いている。
同署によると、テープは何重にも巻かれており、直径約3cm、高さ約2.3cmの筒状だった。
キャノン砲に詰め込んで空気圧を利用して発射し、観客席に向けて散乱させる仕組みだったという。
キャノン砲は、福山さんら出演者が立つステージと観客席の間にある、スタッフが出入りするスペースに置かれていた。
発射の直前の25日午後9時過ぎごろ、発射担当のスタッフが女性に「間もなく発射するので、(キャノン砲に)近寄らないでください。ほかのスタッフにも周知してください」と無線連絡。
直後に女性から「テープが当たった」と連絡があったという。
この日のコンサートは、事故後も中断することはなかった。
26日も、予定通り行われるという。
出典
『福山雅治さんのライブでテープが女性スタッフに直撃 眼球破裂の大けが』
http://www.sankei.com/affairs/news/160926/afr1609260005-n1.html
『女性スタッフの目にテープ直撃し重傷 福山雅治さん公演』
http://www.asahi.com/articles/ASJ9V41DFJ9VUTIL01W.html
同趣旨だが若干表現の異なる記事が、上記以外、複数のメディアからネット配信されていた。
以下は、それらの抜粋。
(2016/9/26 13:01 日本経済新聞)
発射されたのは8本のビニールテープを束ねたもので、負傷した女性は、装置にこれを詰めたり、周囲に注意を呼びかけたりする担当だった。
発射は遠隔操作で、周囲の安全を確認してから行う手順になっていた。
同署は、安全確認が不十分だった可能性があるとみて、発射装置の操作を担当していた会社などから事情を聴いている。
出典
『福山さん公演、目にテープ直撃でスタッフ重傷』
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG26H4J_W6A920C1CC0000/?n_cid=NMAIL002
(2016/09/26 11:59 テレ朝ニュース)
警視庁によると、キャノン砲は80cmの筒にテープの玉が35個詰められていて、ステージに8個設置されていた。
当時、キャノン砲から女性スタッフが離れたことを確認して発射したという
出典
『福山さんライブで スタッフにテープ直撃で眼球破裂』
http://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000084221.html
2016年9月24日13時22分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9月24日13時6分にNHK首都圏NEWS WEBからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
24日午前10時40分頃、東京都千代田区の日比谷公園で開かれていた日韓交流イベントの会場で、ガス爆発が起きた。
消防などによると、30~40歳代の男性3人が顔などにやけどを負って病院に搬送されたが、いずれも軽傷という。
警察によると、男性3人が韓国料理の屋台の開店準備をしていた際に、調理用コンロを乗せていたテーブルが倒れ、ガスボンベと接続していたホースが抜けて、漏れたガスに引火したとみられる。
主催者側によると、午前11時のイベント開始前だったため、周囲に客はいなかったが、会場は当時、大勢の人でにぎわい、爆発が起きた際は、一時、騒然となった。
祭典を見に来ていた50代の女性は、「屋台のあたりでガスが漏れるようなシューという音に続いてバンという大きな音がして火柱が上がりました。その後、白い煙が上がりましたが、すぐに火は消えました。救急車や消防車が集まってきてびっくりしました」と話していた。
出典
『屋台のガスに引火、爆発で3人軽傷…日比谷公園』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20160924-OYT1T50075.html
『公園の屋台でガス爆発3人軽傷』
http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20160924/5952782.html


















その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。