2016年7月25日6時54分にNHK NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7月25日11時40分にTBS News iから、7月25日11時6分に北海道新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
『温泉施設で3歳児死亡 浴槽で溺れたか』
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160725/k10010607331000.html
『滝川市の温泉施設で3歳男児が溺死』
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2829336.html
『滝川の温泉施設で3歳児溺れ死亡 家族と入浴中』
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/society/society/1-0296772.html
24日午後8時前、北海道滝川市の温泉施設Tで、隣の赤平市に住む男児(3)が、女湯の浴槽の中で沈んでいるのを利用客が見つけ、病院に運ばれたが、およそ1時間後に死亡した。
現場は多くの浴槽がある大型の温泉施設で、警察によると、男児は60代の祖母と30代の母親、それに5歳と7歳の姉と共に訪れていたという。
発見されたとき、母親は2人の娘と共に洗い場に、祖母は露天風呂にいたということで、入浴客が浴槽に沈んでいた男児を発見した。
警察に対し母親は、「祖母が息子の面倒を見てくれていると思った」と話しているという。
男児が見つかった浴槽は、高さおよそ50cmの壁があるが、階段や手すりが備えられ、幼い子どもでも入ることができるという。
男児の身長は92cmだったが、浴槽は深さがおよそ95cmあった。
警察は、誤って溺れたものとみて、詳しいいきさつを調べている。
女性用浴場には浴槽が8つあり、当時、40~50人ほどが入浴していた。
7月25日17時50分に北海道新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
『ジェットバスの泡で発見遅れか 溺死の3歳男児』
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/society/society/1-0296864.html
警察は、ジェットバスによる泡や、この浴槽が高さ約50cmの壁に囲まれていることで他の浴槽の入浴客から見えづらく、発見が遅れたとみて調べている。
2016年5月21日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第3報修正3として掲載します。
第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/5902/
第2報(修正2)は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/5946/
(2016年7月31日 修正3; 追記)
2016年7月23日7時0分に毎日新聞から、祭り中止の申し立ては却下されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
『諏訪大社「御柱祭」 特別抗告該当せず 中止申し立て棄却』
http://mainichi.jp/articles/20160723/k00/00m/040/129000c
長野県・諏訪大社の「御柱祭」での転落死事故を受け、祭りの事実上の中止を命ずる仮処分の申し立てに対し、最高裁は、「特別抗告の事由に該当しない」として棄却した。
決定は7月15日付で、申し立てた箱山弁護士は、「国民が国家に対して生命尊重を求める権利があるのかないのかを、最高裁として判断を出してもらいたかっただけに、棄却理由に明記がないのは残念だ」と話している。
6年ごとに開催される祭りでは、ほぼ毎回事故死者が出ており、今年も5月5日に大木を垂直に立てる「建て御柱」で、高さ15mの木の上部から氏子の男性(当時41歳)が転落死した。
箱山弁護士は、祭りの度にけが人や死者が出るのは人命軽視に当たるとして、安全対策が講じられるまで、境内の使用を禁じる仮処分を長野地裁諏訪支部に申し立てた。
諏訪支部は、「申立人(箱山弁護士)には、仮処分で守られるべき権利はない」などとして却下、即時抗告を受けた東京高裁も棄却した。
このため、「生命や自由、幸福追求に対する国民の権利を尊重するとする憲法13条から導かれる『国家に対して生命尊重を求める権利』が国民にあり、犠牲者が相次ぐ祭りの中止を求める」などとして、5月16日に最高裁に特別抗告していた。
最高裁決定は、棄却理由について、「違憲を言うが、実質は単なる法令違反を主張するもので、特別抗告の事由に該当しない」とした。
転落死事故を巡っては、箱山弁護士らが諏訪大社宮司を業務上過失致死容疑で告発、県警諏訪署が捜査している。
ちなみに、2016年5月5日付で毎日新聞長野版から、事故時のやや詳しい様子が下記趣旨でネット配信されていた。(第1報掲載時の関係記事チェック漏れ)
『御柱祭死亡事故 落下直後ロープ接触 体の向き変わり頭から』
http://mainichi.jp/articles/20160507/ddl/k20/040/007000c
亡くなった氏子の男性は、落下直後、柱から伸びる作業用ロープに接触して体の向きが変わり頭から落ちたことが、目撃者らの話で分かった。
警察や関係者によると、事故は5日夕、「本宮一」の柱(高さ15m)を境内に建てた後、足場や安全帯取り付け用として柱に巻かれていた綱の撤去作業中に起きた。
柱の先端付近で作業をしていた男性は、突然、ぶら下がるような格好になり、足から落下。
登り下りのため、柱から地面に斜めに張られたロープに接触し、柱の根元にあった掘削用の重機の屋根に頭から落ちたという。
本宮一は、同市の豊田・四賀地区が担当。
男性ら6人が、安全管理者として、綱の撤去にあたっていた。
男性ら40人は、祭りの間の約1時間、直立した柱にしがみついていた。
「時間が長く、体力を消耗する」という氏子の声もある。
2016年7月20日18時32分に読売新聞から、下記趣旨の記事が図解付きでネット配信されていた。
『危ないジェット水流…水上バイク転落時に直撃』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20160720-OYT1T50062.html
海上で水上バイクから転落した際に、ジェット水流を受けて死傷する事故が、2011年からの5年間で11件発生していたことが、海保の調査でわかった。
いずれも、ジェット水流が水着を突き破って内臓などを損傷させており、本格的なマリンレジャーの時期を迎える中、同庁はウェットスーツの着用徹底などを呼びかけている。
同庁によると、被害は7月と8月に集中。
いずれのケースも、水上バイクの後部座席に乗っていた同乗者が、加速や急発進のために海中に転落した直後に、ジェット水流が下半身を直撃した。
11年7月には、関西地方の海岸で、3人乗りの水上バイクから、同乗者の20歳代の女性が転落、下半身に大けがを負い、失血死した。
14年8月には、沖縄県で、バイクの最後尾に乗っていた20歳代の女性が旋回中にバイクから落下、直腸損傷などの大けがを負った。
(ここまで362文字 / 残り298文字は有料)
7月21日7時15分にNHK福岡NEWS WEBからも、事故件数は異なるものの、同様の記事が下記趣旨でネット配信されていた。
『水上オートバイの事故に注意を』
http://www3.nhk.or.jp/fukuoka-news/20160721/4172931.html
先月、福岡市西区の海水浴場で、水上オートバイから海に転落した人が、急発進の際に噴き出す「ジェット噴流」という高い水圧の海水によって大けがをする事故があり、同じような事故は、この5年間に全国で少なくとも14件起きていたことが、NHKの取材でわかった。
海保は、ウェットスーツを着れば防げる事故だとして、注意を呼びかけている。
先月19日、福岡市西区の海水浴場で水上オートバイの後部座席に乗っていた18歳の男性が、急発進の際に、背中側から海に転落した。
福岡海保によると、男性は、水上オートバイから噴き出す「ジェット噴流」という高い水圧の海水が体内に入り込んだことにより、腸の一部に穴が開くなどの大けがをしたという。
NHKが海保や各地の病院などに取材したところ、水上オートバイから転落した人の体内に「ジェット噴流」が入り込む事故は、この5年間に全国で少なくとも14件起き、5年前には兵庫県で死亡事故も起きていた。
海保では、「ウェットスーツを着れば防げる事故であり、水着で同乗するのは危険だと知ってほしい」と話している。
(ブログ者コメント)
過去にも、同様な情報を紹介済。
記事中、同種事故の危険性は圧縮空気にもある旨、コメント記載している。
2012年7月13日掲載
2012年7月8日報道 水上バイクから落ちた際、肛門からジェット水などが入って死ぬ危険性があると国交省が注意喚起
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/2034/
2016年4月5日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正1として掲載します。
第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/5815/
(2016年7月26日 修正1;追記)
2016年7月20日16時36分にNHK横浜から、原因に関するやや詳しい記事が下記趣旨でネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも若干修正した)
『滑り台事故で安全対策を指導』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/yokohama/1056978541.html?t=1469051821338
ことし3月、小田原市のレジャー施設で空気を入れて膨らませて使う大型の滑り台が強風にあおられて倒れ、子ども7人を含む合わせて13人がけがをした。
滑り台には、1個およそ23kgの重りを最大で20か所設置することができるが、消費者庁が遊具を運営していた「インターリコム」の担当者から聞き取りをするなどして調べたところ、当時は重りを8か所しか設置しておらず、特に、強風を受けた側面には2か所にしかなかったことが分かったという。
また、この業者には重りの設置方法に関するマニュアルがなく、業界団体の安全基準で求められている風速計も設置していなかったという。
このため消費者庁は、この業者に対して再発防止を指導するとともに、業界団体の日本エア遊具安全普及協会に、研修会を開くなど、安全対策の強化を求めた。
消費者庁の板東長官は、20日の会見で「安全対策の強化を改めて各方面にお願いしたい。事業者だけでなく自治体などの管理者も安全対策に取り組んでほしい」と指摘した。
インターリコムはNHKの取材に対し、「事故を起こしたことについて、心よりおわびいたします。
二度と事故を起こさないよう、指導を真摯に受け止めて安全対策を徹底していきたい」と話している。
7月20日18時58分に毎日新聞から、7月20日23時46分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
『移動式滑り台事故 重し不足が原因 消費者庁調査』
http://mainichi.jp/articles/20160721/k00/00m/040/031000c
『エア遊具事故、消費者庁が調査報告 対策や警戒、不十分』
http://www.asahi.com/articles/ASJ7N4RTBJ7NUTIL01P.html
消費者庁は、20日、原因の調査結果を発表した。
設置業者が、重しを14個使用するよう現場担当者に指示したが、実際に使われたのは8個(1個あたり約23kg)だったことが判明した。
滑り台を設置したのは、インターリコム(東京都)。
滑り台には、底面と上部に計20個の重しが取り付け可能だったが、面積が広く、風の抵抗を受けやすい側面の部分には、重しがなかった。
また、運営マニュアルは、現場責任者が風速計で風速を確認し、営業の可否を判断するよう定めていたが、風速計を携帯していなかった。
事故が起きた3月30日は現場を含む地域に強風注意報が出ていたが、同社の設置担当社員は、それを確認していなかった。
インターリコムは、「事故の担当者が終日不在のため、コメントできない」としている。
(ブログ者コメント)
7月20日にニュースリリースされた消費者庁からの資料(全10ページ)は、下記。
原因、対策ならびに消費者庁から各都道府県への依頼内容等が記されている。
『遊戯施設における消費者安全について』
http://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/release/pdf/160720kouhyou_1.pdf
2016年7月19日20時56分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
『鍋のみそ汁噴出、配達員やけど…店側に賠償命令』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20160719-OYT1T50080.html?from=ycont_top_txt
東京都江東区の弁当販売店でアルバイトをしていた男性(32)が、配達中にみそ汁の鍋のふたを誤って開けてやけどを負ったのは、店側が従業員の安全教育を怠ったからだとして、この店を経営する会社に約310万円の損害賠償を求めた訴訟で、東京地裁は19日、店側の責任を認め、約256万円の支払いを命じる判決を言い渡した。
渡辺裁判官は、「鍋のふたを開けると沸騰したみそ汁が噴き出す危険があったのに、副店長が『ふたを開けたら早く冷める』と誤った指示を出した」と指摘した。
判決によると、男性は2014年8月、みそ汁の鍋をバイクの荷台に積もうとしたところ、金属製の取っ手部分が熱かったために運べなかった。
副店長の指示に従ってふたを開けたところ、沸騰したみそ汁が噴き出し、胸や腹、腕などにやけどを負った。
2016年7月20日7時54分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
宮崎市で17日に開かれた食のイベントで、48人が熱中症の症状を訴えていたことが20日までに分かった。
会場に入るのに炎天下で最大2時間の待ち時間が生じたのが原因とみられ、主催者には「返金してほしい」といった苦情が寄せられている。
イベントは「ふるまい!宮崎」。
4500円の入場料で九州各地の料理や飲み物を好きなだけ飲食できる仕組みで、約9000人が訪れた。
17日の宮崎市の天候は晴れで、屋外にある会場の気温は35.4℃(主催者調べ)まで上昇した。
消防によると、会場で48人を手当てし、このうち20~50代の女性5人と生後5カ月の男児を病院に搬送した。
いずれも既に回復している。
会場内への飲み物の持ち込みが禁止されていたため、主催者によると「入場を待つ間に水分補給ができなかった」と訴える声が多いという。
出典
『炎天下で2時間 入場待ちの熱中症で苦情 飲料制限で水分補給できず48人が症状訴え 宮崎での食のイベント』
http://www.sankei.com/west/news/160720/wst1607200018-n1.html
(ブログ者コメント)
熱中症以外にも、売り切れ続出などのトラブルが起きていた模様。
主催者のHPには、トラブル発生4日後の7月21日付で、そういったトラブルの経緯等が詳しく掲載されていた。
トラブル発生から日をおかずして詳しい情報が発信されるのは、電力会社などを除き、稀なこと。ましてやイベント会社からは。
この点、起きてしまったことは別にして、事後対応としては特筆すべき事例だと感じた。
以下は、HP掲載内容の抜粋。
『頂戴したご意見への回答』
イベント終了後、多くのお客様から疑問やご意見を頂戴しております。特に多く寄せられたものにつきまして、下記の通り回答させて頂きます。
[暑すぎて熱中症になった]
実行委員会としては熱中症対策として、以下のご準備をしておりました。
・噴霧機を10m感覚で20台設置
※電気設備の問題があり作動していない噴霧器が多数ありました
・フリーウォーターブース設置
・未就学児がいるご家族はお子様1人につき会場内にドリンク1本持ち込み可
・ペットボトル10,000本配布+追加で5,000本
・塩飴
直近の天候から判断したうえで十分な対策と考えておりましたが、噴霧器が作動しないなど想定していなかったトラブルも発生し、結果としてお客様が熱中症となる事態になってしまいました。
熱中症で病院にかかられたお客様は専用フォームからご連絡をいただき、病院の領収書、明細を確認させていただき治療代を負担させていただきます。
[救急車が多数搬送されているという情報を見ました]
当日の救護テントの体制としては、高看護師3名・准看護師3名・介護士1名の、合計7名体制で対応し、熱中症の方が増えはじめてからは宮崎市消防局にて48名の対処をしていただきました。最終的に6名の方が救急車での搬送となりました。せっかく楽しみにご来場いただいた皆様が、このような事態となってしまったことに、お詫びの言葉もございません。
搬送された6名の方に関しましては、随時、個別に対応させていただいております。7月24日(日)までにお詫びにお伺いたします。
<当日の救護テント利用状況>
救急車6台出動(搬送6名)、救護室利用(熱中症・授乳・けが・持病)約100名
[なぜドリンク持ち込み禁止なのか]
会場内で有料ドリンクをご提供させていただく形となったため、ドリンクの持ち込みを禁止とさせていただきました。熱中症対策としてドリンクを1本ずつ配布とさせていただきましたが、当日の炎天下ではドリンク1本では足りない点、そして長時間お待ちいただく事態に対しての想像力が欠けておりました。
結果として、多くの熱中症の方をだしてしまうことになり、運営する立場にある人間としては、リスクマネジメントに欠けていた点に関して、本当に皆様に心よりお詫び申し上げたいと思います。
『食フェス「ふるまい!宮崎」運営についてのお詫び』
この度、7月17日にふるまい実行委員会が開催いたしました食フェスイベント「ふるまい!宮崎」において、炎天下での混雑、またそれによる熱中症の発症・ドリンク不足・商品の品切れ等、皆様に多大なご迷惑をお掛けしましたこと、また、皆様への謝罪が遅くなりましたことを心よりお詫び申しあげます。
「ふるまい!宮崎」は、株式会社スパークリングが会場構想、会場運営、スタッフの教育、備品関係の準備、混雑対策、熱中症対策等運営に関するものすべてをその責任のもと準備してまいりましたが、ご来場くださるお客様数を含めあらゆる点で弊社の想定が甘く、また準備についても不十分であったことから入場券をご購入された皆様・ご来場いただいた皆様に大変なご迷惑をお掛けし、イベント会社でありながらその力不足と準備不足を痛感致しております。
https://www.facebook.com/fullmai2016/?fref=nf
2016年7月6日9時58分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ボン、ボンという音とともに火の手が上がり、京都を代表する花街の一角が猛煙に包まれた。
5日、京都市中京区の先斗町通の居酒屋で起きた火災。
京の風情を楽しんでいた観光客らが一斉に避難し、現場は騒然となった。
火元となった炭火焼き居酒屋(2階建て)の男性アルバイト店員(21)によると、店内には鴨川の河川敷に張り出した屋外の「納涼床」を含め、約50人の客と9人の店員がいた。
1階で団体客用の席で使う炭を用意していたところ、突然炎が上がったという。
客は納涼床から隣の店の納涼床に移り、避難した。
店員は、「客におしぼりを渡して、口にあてて避難してもらった。店内が真っ白になって見えなくなった」と話した。
出典
『「真っ白で何も見えず」…花街の一角、猛煙に』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20160706-OYT1T50021.html
7月6日16時5分に毎日新聞から、7月6日14時3分に京都新聞から、7月6日22時44分に産経新聞westからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
京都五花街の一つ、先斗町で5日夜に発生した火災は、6日午前6時過ぎ、発生から11時間後にようやく完全に消し止められた。
警察と消防は、6日午前、出火した京都市中京区橋下町の居酒屋Aなどの実況見分を計30人で始めた。
消防によると、出火時に居酒屋1階の厨房にいた店員の説明では、団体客用に1階厨房で約20kgの木炭をガスこんろで焼いていた際、炎が天井まで上がったという。
実況見分の結果、1階の床などはあまり燃えておらず、火は上部の換気ダクトや壁を伝って燃え広がったとみられる。
従業員らは消火器を使って消火にあたったが、対応できなかった。
出火から約11時間後の6日早朝、鎮火が確認された。
火災は5日午後7時10分ごろに発生し、木造2階建ての店約75m2と、南隣の飲食店約60m2を焼いた。
消防によると、先斗町は細長い路地で現場に近づきにくいうえ、建物も長屋のような複雑な構造で目で確認しにくく、消火活動が長期化した。
周辺の一部店舗は通常通り開店したが、焦げ臭いにおいが漂うなかで、店主らが道の廃材を洗い流す姿があった。
飲食店の男性料理長(37)は、「今晩も予約が入っているが警察から断ってほしいと言われた。だが、仕入れも終わっているし……」と困惑した様子だった。
地元住民でつくる「先斗町まちづくり協議会」によると、会では各店舗などに消火器の共同購入を呼び掛け、年1回の防災訓練で消火器の扱い方を確認している。
観光客に対しても、路上喫煙禁止を呼び掛けていた。
ただ、新規店舗の参入が近年多く、訓練の参加者は減っていたという。
建築基準法では、建物に接する道路は車両が入れるよう、4m以上の道幅を必要とする。
しかし、先斗町の道幅は2、3mほどで、焼失した建物の建て替えは認められない可能性が高いという。
協議会の神戸事務局長(39)は、「細い路地があってこその先斗町の景観で、火災には特に注意してきただけに残念だ。飲食店には改めて防火へ注意喚起したい」と話している。
出典
『京都・先斗町火災 11時間後鎮火 狭い路地などで長期化』
http://mainichi.jp/articles/20160706/k00/00e/040/215000c
『店員「着火中の炭が炎上」 京都・先斗町火災』
http://this.kiji.is/123273058367553543?c=39546741839462401
『炭焼きの火、換気ダクトから燃え広がりか 消火も間に合わず』
http://www.sankei.com/west/news/160706/wst1607060127-n1.html
7月7日12時11分に産経新聞westからは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
京都・先斗町で5日夜に起きた火災現場で、7日午前7時ごろ、「煙のようなものが見える」と通行人から119番があった。
消防によると、火元になった居酒屋の2階にあった座布団がくすぶっており、消防隊員が消火した。
けが人はなかった。
消防によると、残り火が原因とみられる。
布団や座布団は再燃を防ぐため、現場から取り除き、水に浸すなどの措置を取るが、今回の座布団は焼け落ちた土壁や瓦の中に埋もれていたという。
出典
『焼け跡の座布団くすぶり煙、なお残り火か』
http://www.sankei.com/west/news/160707/wst1607070035-n1.html
2016年6月27日11時36分に日本経済新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6月27日11時1分にNHK宇都宮からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
栃木県那須町の遊園地「那須ハイランドパーク」で、昨年5月、ジェットコースターから落下した部品で1人が軽傷を負った事故で、国交省の社会資本整備審議会は、27日、コースの斜面でコースターを引き上げるための「コンベヤーチェーン」のピンが錆びて破断したのが原因とする調査報告書を公表した。
国交省への意見として、コースターのある遊戯施設がチェーンの保守点検を適切に実施するよう指導を求めた。
報告書などによると、昨年5月2日午後3時10分ごろ、重さ約1.1kgの金属製部品(長さ約26cm、幅約5cm、厚さ約1cm)が地上10mから落下。
防護ネットで弾んだ後、下にいた40代の男性に当たり、男性は頭に切り傷を負った。
乗客22人に、けがはなかった。
落下したのは、チェーンの部品をつないでいる「外リンク板」で、部品を固定するための長さ約10cmのピンが錆びて折れていた。
コースターは頂上に到達しており、走行に影響はなかった。
報告書によると、事故は、落下した部品を留めていた金属製のピンが腐食して折れ、その後も気づかずに運転が続けられた結果、部品が外れて落下したと推定されると分析している。
その上で、ピンなどの腐食を含めて、チェーンの劣化や損傷の状態をきちんと確認していれば、事故を防ぐことが出来たと指摘している。
ジェットコースターなどのチェーンは、法律で定期検査の際に目視で確認することになっているが、ピンの腐食などについては検査の項目に入っておらず、施設でも確認していなかったという。
直近の2014年9月の定期検査でもチェーンは目視による確認だったため、内部の錆びを見抜けなかった。
冬季休業中の昨年1~2月に給油せず屋外に放置したことも、錆びの発生に影響したとみられる。
運営会社は部品を交換し、10月に運行再開した。
出典
『さびたピン破断、負傷事故原因に 栃木コースター部品落下 』
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG27H0F_X20C16A6000000/
『コースター部品落下は点検不良』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/utsunomiya/1096969441.html?t=1467062159074
(ブログ者コメント)
以下は、国交省HPに掲載されている記事。
http://www.mlit.go.jp/report/press/house05_hh_000621.html
以下は、上記記事中の報告書(概要)。
破断したピンの写真などが掲載されている。
http://www.mlit.go.jp/common/001136001.pdf
2016年5月22日20時59分にNHK長野から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5月22日21時17分に共同通信からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
22日午前9時すぎ、軽井沢町茂沢のゴルフ場、「随縁軽井沢ナインハンドレッド倶楽部」で、男女4人が乗ったカートがカート専用の道路でホールの間を移動していたところ、コース脇の斜面を15mほど横滑りして沢に転落し、横転した。
この事故で後ろの席に乗っていた東京・新宿区の団体役員、鷹野さん(女性、61歳)がカートの下敷きになり、頭などを強く打って、その場で死亡が確認された。
また、鷹野さんの隣に乗っていた64歳の夫が鼻の骨やろっ骨を折る大けがをしたほか、前の席でカートを運転していた55歳の男性と隣の席の妻も、手や足を打つ軽いけがをした。
警察によると、カートを運転していた男性は、「ハチが顔の近くを飛んできたので追い払おうとしているうちに転落した」と話しているという。
警察は、当時、カートに乗っていた人たちから話を聞いて、事故の詳しい状況を調べている。
出典
『ゴルフカート転倒 4人死傷』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/nagano/1016959291.html?t=1463951231256
『ゴルフカート横転女性死亡、長野 3人重軽傷、軽井沢』
http://this.kiji.is/107090147167421948?c=39546741839462401
2016年5月11日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正1として掲載します。(新情報に基づき、タイトルも修正しました)
第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/5902/
(2016年5月21日 修正1 ;追記)
2016年5月13日10時55分に読売新聞から、再発防止策に関する、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
諏訪大社下社(長野県下諏訪町)の御柱祭で、岡谷市、下諏訪町、諏訪市上諏訪地区の大総代でつくる下社三地区連絡会議は、14~16日の里曳きを安全に行うため、春宮と秋宮の境内に柱を建てる「建御柱」の際、柱に氏子が乗る時間をできるだけ短くすることを決めた。
直立した10数mの柱に長く乗り続けると体力を消耗するため、過去の祭りよりも30分ほど短縮し、1時間半程度にする。
上社本宮(諏訪市)で5日に行われた建御柱で起きた死亡事故を受けたもので、県警も加わった9日の安全対策会議で申し合わせた。
このほか、下社の春宮と秋宮で行われる建御柱では、柱に巻いた縄にフックを引っかけて転落を防ぐ安全帯と、体と柱を結ぶ胴綱の両方を付け、乗り手が二重の安全対策を確保することも再確認した。
建御柱の前には、これらがきちんと装着されているかどうかや乗り手の体調を曳行の責任者らがチェックするほか、建御柱の最中も、地上から安全を確認しながら祭事を進めるという。
出典
『「建御柱」氏子が乗る時間短縮へ…諏訪大社下社』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20160513-OYT1T50059.html
2016年5月14日7時54分にNHK長野から、命綱をかける場所を間違えていたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
男性が上っていた付近では、命綱を掛けるために柱に巻かれたロープの一部が、固定してあったテープから外れていたことが、関係者への取材で分かった。
警察は、男性がこの部分に命綱を掛け、途中で外れたのではないかとみて、調べている。
今月5日、諏訪大社上社の本宮で、境内に建てられた高さ17mほどの御柱に上っていた諏訪市の41歳の氏子の男性が転落して死亡した。
命綱をかけるために柱に巻かれたロープには結び目が複数あり、結んだ際に出るロープの端の余った部分をテープで別のロープと固定していたが、男性がいた付近では余った部分のロープがテープから外れていたことが、関係者への取材で分かった。
関係者などによると、地元では事前に命綱をかける場所などについて安全指導をし、ロープの余った部分をテープで固定した場所はロープが外れるおそれがあるため命綱をかけないことになっていたという。
警察は、男性がこの部分に命綱をかけ、途中で外れたのではないかとみて、調べている。
出典
『御柱転落死 命綱固定に問題か』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/nagano/1015292151.html?t=1463257271281
(ブログ者コメント)
NHKの解説図によれば、水平に張られた綱の結び目から下方に2本の綱が伸びており、結び目から少し下で2本がテープで一つにまとめられている。
その2本のうちの1本が余ったロープ。
命綱は、結び目とテープの間の2本のロープの間にかけられていた模様。
(2016年6月13日 修正2 ;追記)
2016年5月26日付で毎日新聞から、宮司が告発されたという、下記趣旨の記事が掲載されていた。
6月12日付で信濃毎日新聞からは、告発状が受理されたという、同趣旨の記事がネット配信されていた。
長野県・諏訪大社の「御柱祭」で、今年5月、氏子の男性(41)が転落死したのは、適切な安全措置を施さなかったためなどとして、弁護士2人が宮司に対する業務上過失致死容疑での告発状を長野県警諏訪署に提出し、受理された。
6年ごとに開かれる御柱祭では毎回のように死傷者が出ており、告発は、祭りの安全対策に疑問を投げかけるものだ。
告発したのは、茨城県の坂本弁護士と、東京都の箱山弁護士。
告発は5月13日付。
告発状では、宮司は、御柱祭で人の死傷の可能性が完全に除去されない限り、所有する土地を氏子らに使わせない、などの措置を講じ、死傷を防止する注意義務を負うと主張。
これを怠り、事故が起きたとしている。
祭りでは、1968年以降、74、80、86、92、2010年に死亡事故が起きている。
危険性が高く迫力のある祭りの様子が話題となり、集客や収益にはつながるが、生命を軽視し犠牲にすることが許されるものではない−−などとしている。
諏訪大社総務課は、「一切答えられない」としている。
御柱祭は、798年に始まったとされる。
氏子らがモミの大木を山から下ろし、境内の四隅に立てる。
氏子らを乗せた大木が急な坂を下る「木落とし」や、人が乗ったまま木を垂直に立てる「建て御柱」が人気を集める。
今年は、4月2日〜5月16日の間、12日間にわたって行われ、観光客ら約186万人が集まった。
出典
『御柱祭 氏子転落死 弁護士が宮司への告発状提出』
http://mainichi.jp/articles/20160526/mog/00m/040/006000c
『御柱祭の転落死 諏訪署が告発受理』
http://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20160612/KT160611FTI090006000.php
(ブログ者コメント)
報道内容から考えるに、両弁護士はリスクゼロを求めているのかもしれない。
もしそうだとすれば、それは、どの世界であっても、無理な話だ。
2016年5月6日付で信濃毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5日午後4時半ごろ、御柱祭の「建て御柱」が行われていた諏訪市中洲の諏訪大社上社本宮境内で、建て終わった「本宮一」(高さ約15m)の御柱の最上部から、男性(41)が転落した。
男性は、全身を強く打って市内の病院に運ばれたが、同日午後10時3分に死亡した。
警察は6日朝までに現場を実況見分。業務上過失致死の疑いもあるとみて、関係者に事情を聴くなどしている。
諏訪大社の御柱祭では、前回2010年も、諏訪郡下諏訪町の下社春宮境内で行われた「春宮一」の建て御柱で男性3人が落下し、2人が死亡している。
5日は上社里曳(び)きの最終日で、本宮境内で計4本の建て御柱が行われた。
警察によると、事故当時は、本宮一を建て終わった後で、男性は、御柱に巻いた綱と木材の足場を外していた。
近くに止めてあった重機の運転席天井まで約10m落下し、さらに下へ落ちたという。
警察によると、男性は豊田地区の氏子で、本宮一の安全管理を担当。
フックを綱などに引っ掛け、転落を防ぐ安全帯を着けていた。
警察は、安全帯の装着状況や、フックを掛ける綱がどうなっていたかなども調べている。
警察などによると、諏訪大社御柱祭では、1992年の下社山出しの木落としでも男性1人が死亡。
86(昭和61)年には下社山出しの木落としを見物していて落石が当たった女性が、80年には上社里曳きの建て御柱で男性が柱の下敷きになって死亡した。
出典
『「建て御柱」で41歳男性転落し死亡』
http://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20160506/KT160506FSI090005000.php
5月7日付の信濃毎日新聞からも、関連記事が下記趣旨でネット配信されていた。
御柱祭の「建て御柱」を終えた諏訪大社上社本宮で、氏子が「本宮一」の御柱から転落して死亡した5日の事故。
上社側は、今回、前回2010年の御柱祭で2人が死亡した下社春宮の事故を踏まえ、安全最優先で臨んでいた。
氏子らでつくる上社御柱祭安全対策実行委員会は、御柱に乗る氏子に安全帯の装着を義務付け、手順も慎重に確認したが、事故は防げなかった。
原因究明はこれからだが、作業の進め方を点検し直す必要があるとの声も出ている。
死亡した男性の知人によると、男性は以前も、建て御柱で柱に乗った経験がある。
今回は安全管理を担当し、事故当時は、ほかの氏子が下りた後に、柱に幾つも巻き付けてあった綱と木材の足場を外していた。
同実行委は、今回、安全帯装着を義務付けたほか、設計図を基に建て方を確認。
氏子らによると、腰に着けた安全帯につながるロープの先端にはカラビナ状の金具があり、足場の綱などに掛けて転落を防ぐ。
ロープは、一般に1人で2、3本使い、1本を掛け替える間も、残りで安全を確保するという。
10年の事故では、「春宮一」を支えていたワイヤの1本が切断。御柱が揺れ、命綱などを装着していなかったとみられる3人が転落、2人が死亡した。
春宮一の担当地区を含む岡谷市御柱祭典委員会は、今回、安全帯に加えて、別のロープも使って二重に安全を確保するよう、氏子に要請。
これらの安全策を守ると明記した誓約書の提出も求め、14〜16日の下社里曳きに臨む方針だ。
本宮一の建て御柱は5日午後2時ごろ始まり、転落事故が起きたのは午後4時半ごろだった。
柱の上の氏子らは下りるまで安全確保に気を使い、体力も使うという。
諏訪大社大総代会の牛山議長(67)は、「長時間、御柱に立ち続けるのは事故の元。もっと早く下ろせなかったのかとは感じている」と語った。
事故の衝撃は、無事に日程を終えた上社の他地区にも広がった。
大総代の1人は、「亡くなった人の家族や準備を重ねてきた氏子を思うと残念。安全対策は十分やったつもりだが、まだ何か足りなかったのか…」と悔やんだ。
出典
『建て御柱安全策実らず 氏子転落事故「点検し直す必要」声も』
http://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20160507/KT160506FTI090011000.php
ちなみに、4月16日付で信濃毎日新聞からは、5月中旬開催予定の下社御柱祭安全対策打ち合わせ状況が、下記趣旨でネット配信されていた。
上社でも、同じような打ち合わせが行われていたことだろうが・・・。
諏訪大社御柱祭下社里曳き(5月14〜16日)に向けて、岡谷市御柱祭典委員会は、14日、諏訪大社下社春宮と秋宮での建て御柱について、市内で打ち合わせをした。
市内5地区が担当する御柱5本の作業を今回委託する専門業者の団体「建御柱の会西」を招き、安全対策を確認した。
建御柱の会は諏訪地方のクレーン会社や土木業者などでつくり、約40人が参加。
十字形に差し込んだ棒で円柱を回転させてワイヤを巻き取る木製道具「車地(しゃち)」を2基使い、人力で御柱を引き起こす。
会長でクレーン会社社長の西さん(70)は、「多くの氏子に参加して技術を身に付けてもらい、将来的には氏子自身が担える形につなげてほしい」と呼び掛けた。
建て御柱で御柱に乗る氏子は安全帯とロープで御柱に体を固定することを徹底し、大総代が調べて未装着の氏子は乗せない方針を決めた。
氏子には、安全帯を装着し、会の指示に従う、といった4項目についての誓約書を祭典委と会に提出してもらうことも確認した。
出典
『建て御柱、安全対策確認 岡谷市祭典委、専門業者団体と』
http://www.shinmai.co.jp/onbasira/2016/04/post-441.html
2016年4月29日21時5分にNHK広島NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2016年4月29日21時55分に朝日新聞から、4月29日22時54分に毎日新聞から、4月29日19時7分にRCCからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
29日午後1時20分ごろ、呉市の市役所駐車場に設けられた「呉みなと祭」の会場で、自動車販売会社がステージ近くに設置した2つのテントが風にあおられて倒れ、10mほど飛ばされて、訪れた人にあたった。
この事故で、呉市の72歳の女性が右足の骨を折る大けがをしたほか、広島市西区と呉市の4歳から72歳までの女性5人が足に打撲などのけがをしたという。
倒れたテントは、長方形(縦2.2m、横4.3m、重さ約25kg)と正方形(縦横1.8m、重さ約20kg)で、2張りの接合部を3本のひもでくくり、重さ10kgのコンクリート製ブロックを2カ所に置いていたという。
周辺には30~40人の来場者がいた。
目撃した人は、「突風が吹いてテントが舞い上がり、通行人や見物客がいた場所に飛んで行った」と話している。
気象台によると、29日の呉市内は穏やかな天気だったということだが、祭りの主催者は、事故のあった前後に急に風が強まったと話している。
広島地方気象台によると、呉市内では、同じころに瞬間風速10.8mを記録していた。
警察は、テントの設置が適切だったか調べている。
「呉みなと祭」の主催者は、「けがをされた方やご家族には申し訳なく、1日も早い回復を願っています。主催者として道義的な責任を感じています」と話している。
出典
『呉の催しでテント倒れ6人けが』
http://www3.nhk.or.jp/hiroshima-news/20160429/4976281.html
『強風でテント2基倒れ、72歳女性骨折 5人軽傷 広島』
http://www.asahi.com/articles/ASJ4Y6HP8J4YPITB00Z.html
『テント吹っ飛ぶ 2張りが強風で6人けが 呉みなと祭会場』
http://mainichi.jp/articles/20160430/k00/00m/040/053000c
『呉みなと祭り テント飛ばされ6人重軽傷』
2016年4月20日16時48分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ショッピングセンターなどの商業施設にある子どもの遊戯施設で、骨折などの重傷事故が2014年度に少なくとも88件起きていたことが、内閣府消費者委員会の調査で分かった。
経済産業省は、19日、事業者向けに安全確保のガイドラインを作る方針を明らかにした。
早ければ、5月にまとめる。
ショッピングセンターや飲食店、家電量販店などでは、利用客が買い物に連れてきた子どもを遊ばせることができる施設を設置する所が増えている。
それに伴い、滑り台やアスレチック遊具、ボールプールなどで子どもが転倒、落下するなどしてけがをする例も出てきた。
消費者委は、528施設を運営する16事業者から、事故情報を聞き取り調査した。
その結果、14年度の1年間で88件の重傷事故があったことを確認した。
こうした遊戯施設は、指導監督にあたる行政庁が定められておらず、安全基準もない。
事故情報の収集も、十分に行われていなかった。
経産省は、今月25日、事業者や専門家などによる検討会を設け、ガイドラインづくりに着手する。
事故防止策や事故発生時の対応、事故情報の通知方法などを検討する。
出典
『商業施設遊具で重傷事故88件 経産省が安全指針策定へ』
http://www.asahi.com/articles/ASJ4M5QS3J4MUTFL00L.html
2016年4月9日18時47分にNHK横浜から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
4月10日付で毎日新聞東京版からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
9日午後0時45分ごろ、小田原市久野にあるレジャー施設「小田原こどもの森公園わんぱくらんど」で、遊具の列車の一部が走行中に脱線した。
列車には、当時、親子連れなどおよそ30人が乗っていたが、いずれもけがはなかった。
警察などによると、脱線したのは電動式の3両編成の列車で、全長約500mを時速4kmで行き来する。
レールが分岐するポイント付近で、先頭の車両が2mほど脱線したという。
9日朝、開園前に行われた施設の安全点検では異常はなかったということで、警察が事故の状況を調べている。
このレジャー施設は、小田原市が所有し民間企業などでつくる指定管理者が管理していて、先月30日、空気を入れて設置する大型の滑り台が強風にあおられて倒れ、13人がけがをする事故があったばかり。
「小田原こどもの森公園わんぱくらんど」の武居所長は、「再び事故が起きてしまったことをたいへん申し訳なく思っています。施設の安全点検を再度行って、二度とこうした事故が起きないようにしたい」と話している。
出典
『レジャー施設で遊具列車が脱線』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/yokohama/1056946851.html?t=1460320854763
『遊具列車脱線 滑り台転倒の公園 神奈川・小田原』
http://mainichi.jp/articles/20160410/ddm/041/040/094000c
4月11日17時55分にNHK首都圏NEWS WEBからは、施設側は臨時休園して遊具の安全点検を行うという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3月、強風によって滑り台が倒れ、13人がけがをした神奈川県小田原市のレジャー施設で、さらに9日、遊具の列車が脱線する事故が起きたことを受け、施設側は12日から4日間臨時で休園し、遊具の安全点検を行うことを決めた。
施設を所有する小田原市は、10日あまりの間に遊具の事故が2件相次いだことから、運営を委託している指定管理者の「小田原市事業協会」に対し、10日付で業務改善勧告を行った。
これを受けて指定管理者は、12日から4日間、施設を臨時に休園して、園内にあるすべての遊具の安全点検を行うことを決めた。
「小田原こどもの森公園わんぱくらんど」の武居所長は、「点検や職員の再教育を行い、安全に利用できる施設を目指します」とコメントしている。
出典
『レジャー施設 臨時閉園し点検』
http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20160411/4431171.html
(ブログ者コメント)
○10日前の滑り台事故は、下記参照。
2016年4月5日掲載
『2016年3月30日 神奈川県小田原市のレジャー施設でエアー式の滑り台が突風で倒れ11人軽傷、風が強くなったため中止準備中だった、風速10mの中止基準はあったが現場に風速計なし』
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/5792/
○これまでにも何回かコメントしてきたことだが、おたがいの原因に何の脈絡も感じられない事故が、続く時には続いて起きることがある・・・そんな事例の一つとして紹介する。
(2016年6月29日 修正1 ;追記)
2016年6月28日19時25分にNHK横浜から、列車脱線はポイントが経年劣化でゆがんでいたことが原因だったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6月29日2時0分に神奈川新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
遊具の列車の一部が走行中に脱線した事故の原因について、小田原市は28日、列車のレールが分岐するポイントの先端部分が経年劣化によってゆがんでいたため、車輪が乗り上げて脱線したとみられるという調査結果を公表した。
レールの安全点検は、これまで遊具のメンテナンス業者が行ってきたということで、小田原市は、今後、レールの点検はJRなどの設備の点検を行う業者に依頼するなど、安全管理を強化することにしている。
小田原市みどり公園課では、「事故の再発防止に向けて万全の体制をとることで、失った信頼の回復に努めたい」としている。
出典
『遊具列車の事故 劣化が原因か』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/yokohama/1053561951.html?t=1467150590620
『ポイントゆがみ原因 SL遊具脱線で市が説明』
http://www.kanaloco.jp/article/182359
一方、6月29日付で毎日新聞神奈川版からは、視点を変えた下記趣旨の記事がネット配信されていた。
小田原市は28日、同市久野の「小田原こどもの森公園わんぱくらんど」で電動式のこども列車が脱線した事故の原因を発表した。
2000年4月に開園した後、保線作業はしておらず、経年劣化してゆがんだポイントに車輪が乗り上げたためと考えられるという。
このため、市は、線路(延長約530m)のレール修繕を行う。
これに合わせて、列車と公園内に電力を安定供給する装置や滑り台やトランポリンなど、大型複合遊具4基も修繕する。
列車は事故のあった4月9日から運休しているが、夏休み中の7月下旬を目指して、運転再開したいという。
出典
『こども列車脱線 ポイント劣化で 小田原市が事故原因を発表』
http://mainichi.jp/articles/20160629/ddl/k14/040/322000c
2016年3月30日20時34分にNHK横浜から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3月31日7時46分に読売新聞から、4月2日付で毎日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
30日午後2時10分すぎ、小田原市久野の「小田原こどもの森公園」にあるレジャー施設「わんぱくらんど」で、「エアー式の滑り台が風で倒れて、けが人が出ている」と通報があった。
消防によると、この事故で、1歳から12歳の子ども6人と30代から70代の大人5人の合わせて11人が、倒れた滑り台にぶつかるなどしてけがをし、病院に搬送されたという。
消防によると、11人は頭や顔にけがをしているが、いずれも意識があるという。
公園を所有する小田原市事業協会によると、滑り台は高さが5m、幅が6m、奥行きが4mの、空気を入れて使うタイプのビニール製移動式すべり台で、空気を抜いた状態で重さは300~400kgあり、春休みで来場者が多いことから、3月から設置していたという。
市によると、滑り台には、1つ20kg程度の重りをひもで結び、通常は6個から8個程度の重りを付けて、風の影響を受けないように対策をしていた。
30日の営業開始時は8個だったが、風が強くなってきたため、滑り台を運営するインターリコム(東京都)のスタッフが、10個に増やすか営業中止にするかを考え、中止を決めた。
滑り台にいた2人の子供が退場した後に撤収しようとしたが、直後に突風が吹いて横転したという。
この事故で子供2人は振り落とされ、周囲にいた子供や保護者らが滑り台の下敷きになるなどした。
横浜地方気象台によると、神奈川県小田原市では30日正午ごろから風が強まっていて、事故が起きる直前の午後2時4分には、10.8mの最大瞬間風速が観測されたという。
事故後、記者会見した同社の担当者は、「遊具を10年以上使用してきたが、このような事故は一度もなかった」と説明。
同協会の柴田代表理事は、「強風時の運営基準はあったが、現場の経験に任せていた」と述べた。
事故原因を究明し、風速計を設置するなど対策を講じるとしている。
滑り台周辺には、当時、監視役が配置されていたということで、警察と消防は、担当者や目撃者などから話を聞くなどして、詳しい状況を調べている。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/lnews/yokohama/1054114653.html?t=1459371469942
http://www.yomiuri.co.jp/national/20160330-OYT1T50188.html
http://mainichi.jp/articles/20160402/ddm/041/040/061000c
3月31日11時35分に毎日新聞からは、安全管理の実態に関する下記趣旨の記事がネット配信されていた。
公園遊具の安全確保について、国は、固定式では基準を定めているが、移動式は業界の自主ルールのみで、普及も進んでいない。
昨年まで3年間、監視員のアルバイトをした女性(19)は、「中止は現場責任者の判断だが、いつもいるわけではなかった。明確な指標(風速計)がなく、家族連れで混んでいたときにアルバイトだけだと簡単に中止できなかった」と明かす。
国交省は、固定式滑り台について「(コンクリートなど)硬い場所に置かない」などの基準を定めるが、移動式は「常時設置されるものではない」として、定めていない。
出典URL
http://mainichi.jp/articles/20160331/k00/00e/040/227000c
4月1日5時36分に朝日新聞からは、安全対策等に関する下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3月31日19時20分にNHK横浜からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
消費者庁は、31日、都道府県や業界団体などに、風が強い時は使用を中止するなど、エアー式の遊具の安全管理の徹底を求める通知を出した。
この中で、消費者庁は、業界団体の「日本エア遊具安全普及協会」の安全基準を守るよう、求めている。
「エア遊具」をめぐっては、過去にも事故が相次いでいる。
安全対策は大丈夫なのか?
小田原市によると、滑り台は、アミューズメント遊具の販売などを手がける「インターリコム」が、委託を受けて設置していた。
そのインターリコムによると、風速10m以上で営業を中止する社内規定を設けていた。
事故直前に、市内では最大瞬間風速10.8mを記録していたが、同社は風速計で計測せず、現場担当者の判断に任せていたという。
メーカーによると、こうしたエア遊具は1980年代から普及。
子どもが跳びはねて遊べ、低コストで短時間に設置できることから、利用が広がっている。
一方、体積の割に軽いこともあり、消費者庁によると、2009年9月以降、今回を除き計20件の事故が起き、51人が重軽傷を負っているという。
11年には滋賀県内で、強風にあおられて遊具が転倒、子どもが投げ出された。
関係業者でつくる「日本エア遊具安全普及協会」は、高さ4.5m以上の滑り台には、
▽最低2人の運営スタッフ
▽定員管理の徹底
▽風速基準に沿った運営
など10カ条を定め、加盟業者に順守を求めている。
しかし、国内に約1000社あるとされる関係業者のうち、加盟は約40社しかない。
担当者は、「業界として安全対策が徹底しているとは言えない」とする。
インターリコムも、協会の会員ではなかった。
エア遊具の製造やレンタルを手がけるあるメーカーによると、ロープやワイヤで重りをつけても、強風が吹くと本体の接続部分がちぎれてしまう場合があるという。
「今回横転した滑り台は幅に比べて高さがあり、横風に弱い。風の強さで使用を中止するのが基本で、風速計で測っていなかったのは問題ではないか」と指摘する。
安全対策の規制強化について、消費者庁は、「小田原市の事故原因の報告を受けた上で検討したい」としている。
日本技術士会の子どもの安全研究グループの森山哲会長(機械安全)は、「安全管理の徹底を呼びかけるだけで再発防止はできない。事故について警察などが調べた結果は公表し、それに基づいた専門家による対策づくりを義務づけるべきだ」と話す。
出典URL
http://digital.asahi.com/articles/ASJ305FSQJ30UTIL02Y.html?rm=717
http://www3.nhk.or.jp/lnews/yokohama/1056943881.html?t=1459458641045
2016年3月22日付で中日新聞朝刊から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3月21日23時29分に朝日新聞から、3月22日12時41分にNHK東海NEWS WEBからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
21日午後3時半ごろ、名古屋市千種区の東山動植物園内にある遊園地の大観覧車で、幼児から中学3年の男女4人がゴンドラに乗車した後、係員が扉を閉め忘れ、ゴンドラはそのまま一周した。
4人は無事だった。
別の遊具でも、同日、事故があったことから、遊園地を管理する東山公園協会は事態を重くみて、遊園地の営業を当面の間、停止する。
協会によると、4人はいずれも愛知県春日井市の姉弟3人と、いとこの男児。
4人で1台のゴンドラに乗った後、扉が開いたままになっているのを、ゴンドラに乗らずに近くにいた姉弟の母親が気づいた。
母親は運行停止を求めたが、係員らは「ほかの乗客に迷惑がかかる」と判断し、運行を継続した。
子どもらは、扉が開いた状態のゴンドラが一周する6分間、乗り続けた。
地上からの高さは最高で36m、速度は分速で13m。
地上の風速は7.3mだった。
当時は、アルバイトの女性(66)と女子大生(22)の2人が係員として運行を管理しており、本来は、係員が扉を閉めなければならない。
母親が気づいた際、ゴンドラはホームを数m過ぎただけだった。
非常停止用のボタンがあり、その時点で緊急停止させていれば、4人は降りることができた。
係員の一人は、「ほかの客もたくさんいて、咄嗟のことで判断がつかなかった」と説明しているという。
当時は、乗車待ちの行列ができていた。
遊園地を運営する公益財団法人、東山公園協会の伊藤施設部長は、22日、記者団の取材に応じ、「緊急停止させるべきだったがスタッフが気が動転し対応できなかった。2人いたスタッフの意思疎通も不十分(ブログ者注;肉声では『もう一人のスタッフに指示を出すという連携がおろそかになってしまった』)で、重大なミスだった」と陳謝した。
その上で、今後は、安全管理を徹底するため、外部組織の意見も取り入れてスタッフに対する研修のあり方を検証し、十分だと判断できるまでの間、遊園地の営業を休止する考えを示した。
一方、遊園地の運営を許可している名古屋市は、「あってはならないことで、市としても2度と起こらないよう、指導監督を徹底したい」とするコメントを発表した。
また、同じ遊園地内の遊具「スロープシューター」でも、午後3時ごろ、カーブを曲がりきれずに車両が停車し、後続の2台が追突する事故があった。
同園によると、スロープシューターは4人乗りの遊具で、カーブがある斜面を時速8kmの最高速度で1台ずつ滑り降りる仕組み。
滑走中の1台がコース上で突然停止し、後続が接触して止まった。さらに、後ろから来た1台が2台目に追突した。
3台に5人が乗っていて、2台目に乗車していた女性1人が、腰の痛みを訴えたという。
スロープシューターは、1961年設置。
今月15日に定期点検をしたが、異常はなかったという。
21日の営業前の点検でも、異常は見つからなかったという。
これまでに事故は起きていないが、2007年には、JISで定められている車軸の探傷試験を、過去に一度も実施していなかったことが発覚した。
出典URL
http://www.chunichi.co.jp/article/front/list/CK2016032202000098.html
http://www.asahi.com/articles/ASJ3P76NLJ3POIPE010.html
http://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20160322/3871581.html
(ブログ者コメント;観覧車事例に関し)
○NHKの映像を見ると、乗降口からホームの端まで、5~6mはありそうだ。
とすれば、報道どおり、すぐに緊急停止ボタンを押せば、扉が開いたままのゴンドラは、ホームから離れないうちに停止していたのかもしれない。
○「咄嗟のことで判断がつかなかった」という件だが、非常時対応訓練は行われていたのだろうか?
おそらくマニュアルには、「非常時には緊急停止ボタンを押すこと」と書かれていることだろう。
しかし、マニュアルを読んでいたとしても、緊急事態発生時には、身体が反応しないこともある。
安全確保のためには、教育だけでなく訓練も大切だ。
2015年6月8日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正1として掲載します。
第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/4938/
(2016年3月25日 修正1 ;追記)
2016年3月17日16時11分に産経新聞westから、安全対策が不十分だったとして副会長らが書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3月17日17時10分にNHK大津からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
昨年5月、滋賀県東近江市の「東近江大凧まつり」で重さ700kgの100畳敷き大凧が落下し、1人が死亡、6人が重軽傷を負った事故で、滋賀県警捜査1課は、17日、安全対策が不十分だったとする業務上過失致死傷容疑で、凧揚げを手掛けた「東近江大凧保存会」の男性副会長(55)と、警備計画の策定などを担当した43歳と36歳の同市男性職員の計3人を書類送検した。
3人とも、容疑を認めているという。
まつりは、昨年5月31日に、市や保存会などでつくる実行委員会が主催し、市内で開かれた。
大凧は風にあおられ、上空約200mから観客エリアに落下。
大凧が直撃した堺市の吉井さん(当時73)が死亡し、小学生男児(8)を含む6人が重軽傷を負った。
滋賀県警は、安全対策に問題がなかったか、まつりの実行委員会の議事録などを調べて、捜査を進めてきた。
その結果、観客のいる場所に落下する危険性は予見できたのに、立ち入り禁止区域や観客を遠ざける手順をはっきり決めないまま凧を揚げたことが事故につながったとしている。
同課によると、男性副会長は、大凧が落下すると予見できる危険箇所に観客が入っていたのに、大凧あげの実施を決定した。
2人の市職員は、警備計画の策定を担当。
危険箇所への立ち入り禁止設定や、観客の排除方法について警備計画に盛り込むことを怠ったという。
出典URL
http://www.sankei.com/west/news/160317/wst1603170064-n1.html
http://www3.nhk.or.jp/lnews/otsu/2063778031.html?t=1458252357938
(2016年4月3日 修正2 ;追記)
2016年4月2日付で滋賀報知新聞から、調査委員会は、綱が従来より60m長くなっていたことが関係者に周知されていなかったことが事故の大きな要因、安全管理体制が構築されるまで大会は見合わせるべきとの報告書をまとめたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。 (新情報に基づき、1報ともども、タイトルも修正した)
事故の原因と今後のまつりのあり方を調査検討してきた第三者による委員会(委員長・谷口浩志びわこ学院大学短期大学部教授 委員5人)が調査検討結果をまとめ、小椋市長に報告書を、先月30日、提出した。
事故原因は「多くのミスが重なって生じたもの」とし、今後のまつり開催については、「十分な安全管理体制が構築されるまでは実施を見合わせるべきである」と提言した。
委員会は、昨年12月17日から5回開催され、東近江大凧保存会・警備係・実行委員長からの聞き取りや安全対策調査などを行い、「飛揚にかかる要因」と「組織、体制にかかる要因」で検証した。
飛揚要因は、
▽綱が151mから210mになったことが関係者に知らされず、対応できなかった
▽骨の直前補強でバランスを崩した
▽凧を複数本の細い綱でコントロールする“二の蛸”を経験の浅い者が結束して結び目がばらけ、この衝撃で“三つ又”の二本の綱が切れた
▽アンカーが約10m動いて落下地点が観客側に近づいた。
企画会議での2.6トントラックが2トンピックアップトラックになり、余裕のない状態だった
▽風向や風速を判断する吹き流しが100畳大凧飛揚エリアに設置されず、午後から風が強くなることや琵琶湖周辺の風の特性を大凧保存会が十分に把握していたか疑問
などとした。
組織、体制要因では、
▽立入り禁止エリアは十分ではなく、情報共有がなされないまま大凧保存会の判断で決定された。
データに基づいて当日の状況に応じた対応ができる体制を構築すべき
▽大凧保存会のテントとバックネットで落下地点付近の規制ラインを十分下げることができなかった。
観客へのリスクの周知が不十分で、規制ライン設定方式の再検討を求める
▽警備係は市職員と市民ボランティアで編成と警察や消防関係者が入らず、事前打ち合わせも形式的なもので、安全対策や危機管理に関する全ての判断が大凧保存会に委ねられた。
行政側も主体的かつ組織的に関与すべき
▽100畳敷大凧飛揚は大凧保存会に全ての判断が委ねられ実行委員会が機能を果たしていない。
過去の経験や実績を重視して科学的な危機管理体制を構築する姿勢が欠如し、指示命令系統とチェック体制に行政側の主体的関与が必要
▽実行委員会は年2回の会議のみで、大凧と関係の薄い委員が多く、当事者意識や責任感がほとんどない。
安全対策・危機管理面での責任が不明確で曖昧なまま大凧保存会に一任された
などと指摘した。
以上から、最大の要因は、関係者や責任者に大きな危険を伴うという認識が薄く、組織として取り組むべき安全対策が徹底していなかったことだと総括した。
出典URL
http://www.shigahochi.co.jp/info.php?type=article&id=A0020668
3月31日付で読売新聞滋賀版からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
事故調査委員会は、事故原因について、大凧を引っ張る綱の長さが、従来の150mではなく、約210mだったことを指摘し、綱が従来通りなら事故は避けられた可能性が高いとした。
報告書では、「綱の長さは150mで固定されていることが大前提で、それに基づき立ち入り禁止エリアが設定されていた」と指摘。
だが、実際には約210mあり、「落下時の観客の配置からみて、150mならば事故は避けられた可能性が高く、(変更は)事故の大きな要因」とした。
また、綱が約60m長いことが、警備係を含めほぼ全ての関係者に知らされていなかったため、適切な対応ができず、「綱の長さが観客のリスクに直結するという認識が欠如していた」と批判。
「大半の判断が『経験と勘』によって行われ、危険排除に対する努力や組織的な対応が不十分だった」と強調した。
一方、今後の100畳大の凧揚げについて、「次世代に引き継がれるのが望ましい」とした上で、「十分な安全管理体制が構築できるまでは実施を見合わせるべき」と提言した。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/local/shiga/news/20160330-OYTNT50133.html
2016年2月29日11時54分に日本経済新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2月29日13時16分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
2012年9月に西武園ゆうえんち(埼玉県所沢市)のジェットコースターで安全バーのロックが走行中に外れた事故で、国土交通省の昇降機等事故調査部会は、29日、経年劣化で部品が破断したことが原因とする調査報告書を公表した。
破断した部品は、設置から26年間、交換されていなかった。
報告書は、点検を徹底していれば破断は防げたと指摘。
国交省に対し、劣化に留意した保守点検を遊戯施設に徹底させるよう求めた。
報告書によると、事故は12年9月30日午後1時20分ごろに発生。
西武園ゆうえんちのジェットコースター「ループ・スクリューコースター」に乗っていた女性(16)の安全バーのロックが外れた。
安全バーはU字形で、着席した乗客が頭上から体の前に下ろせば油圧でロックがかかり、肩や腹部が固定される仕組み。
ロックが外れても安全バーは下がったままだったため、女性にけがはなかった。
バーのロックの部品は、年1回分解して点検していたが、破断した箇所は分解が困難だったため、劣化を見抜けなかったという。
報告書は、安全のため、ロックの二重化も必要だと指摘している。
コースターは6両編成24人乗りで、全長876m、最高速度は時速約80km、高さの最高は28m。
宙返りや急降下があり、ロックが外れた380m地点は、宙返りの後だったという。
現在は休止中で、再開予定はないという。
出典URL
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG28H54_Z20C16A2CR0000/
http://www.asahi.com/articles/ASJ2T56Y1J2TUTIL02L.html
2月29日12時44分に読売新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
埼玉県所沢市の「西武園ゆうえんち」のジェットコースターで2012年9月、走行中に女性客の安全バーのロックが解除された事故で、国土交通省の昇降機等事故調査部会は、29日、ロックに使われる油圧装置の部品が破断し、部品は26年間交換されていなかったとする報告書を公表した。
事故が起きたのは、ジェットコースター「ループ・スクリューコースター」(定員24人、全長876m)で、女性客の座席でU字形の安全バーのロックが外れた。
女性客にけがはなく、他の座席に異常はなかった。
調査によると、安全バーを固定する油圧シリンダー内の部品が折れていた。
部品は、コースターが設置された1986年以来、交換した記録がなく、運転回数は100万回を超えていた。
同部会は疲労破壊が原因とみて、経年劣化に配慮した保守点検を行わせるよう、国交省に求めた。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/20160229-OYT1T50056.html
(ブログ者コメント)
「破断した箇所は分解が困難だった」と報道されている件、具体的にどのような状態だったのだろうか?
調べたところ、国交省からの事故調査報告書に、図解や写真付きで下記趣旨の記述があった。
○破断したのは、油圧シリンダー内のピストンロッド。
○当該ピストンロッドは、上部ロッドと下部ロッドでピストンを挟みこむ構造であり、破断したのはピストンの下、O-リング溝の部分。
○当該溝には、応力集中させないためのR面取り加工がされていらず、切削加工の仕上げも粗かった。
○油圧シリンダーは年に1回分解し、O-リング等の 交換を行っていたが、ピストンロッドは分解できなかったため、破断した部分は点検していなかった。
○遊戯施設事業者3社へのヒアリングによれば、拘束装置のロック機構にか かる重要部品については、定期的に磁粉探傷検査等を行っているとのこと。
そのような方法でピストンロッドの状態を確認しておけば、破断を未然に防げた可能性がある。
http://www.mlit.go.jp/common/001120677.pdf
2016年1月1日19時13分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
21秒差の2位。
コニカミノルタにとって、序盤のアクシデントが痛かった。
2区のクイラが2位集団で走っていた3km過ぎ、沿道から小型犬が飛び出してきた。
ジャンプして避けようとしたところ、転倒して左ひざを強打。10位まで順位を下げた。
クイラは、「あんなことは初めて。転倒で体のバランスがおかしくなったけど、何とか粘って走った」と振り返った。
6区の設楽は右ひざのけがから復帰したばかりで、区間10位の走りが精いっぱい。ここでトヨタ自動車に引き離された。
磯松監督は、「アクシデントなども含めて勝負は勝負です」とかみしめるように言った。
出典URL
http://digital.asahi.com/articles/ASJ115G3JJ11TIPE003.html?rm=189
(ブログ者コメント)
○ユーチューブの画像で確認すると、沿道から黒いけむくじゃらの小型犬が、突然、走者の前に飛び出している。おそらくは、見物客がつれていたペット。
よけようとジャンプして着地した選手の足の後方で犬の動きに変化は見られないため、犬やリードに足をひっかけたのではなく、高速走行時の思いがけないジャンプでバランスを崩してしまったのだろう。
https://www.youtube.com/watch?v=Jplz6RhOTSY
○ペットの犬は、ランナーにとって危険源。
この飼い主、安全対策としてリードにつないでいたとは思うのだが、結果的にそれだけでは不十分だった。
振り返れば、昔、同じような事例が、ブログ者が勤務していた工場でもあった。
それは、化学物質を装置から抜き出す際、顔の前面を覆う保護面を着用していたが、飛散した液が顔の横にあった構造物に当たって跳ね返り、保護面の横から目に入ってしまったという事例だ。
その後、側板を付けるようにしたのだが、安全対策をとっていたからといって過信はできない、そんな貴重な教訓を与えてくれた事例だった。
○効果的な安全対策の一つに、危険源の排除・隔離がある。
危険な物質は取り扱わない。あるいは危険度の低い物質に替えられないか検討する。
やむを得ず取り扱う場合には、可能な限り危険源から作業者を隔離する。
同様、今回事例の飼い主も、犬をつれて見物するなら、沿道から離れた場所で見物すべきだった。
(2016年2月25日 修正1 ;追記)
2016年2月23日17時46分にNHK首都圏NEWS WEBから、犬の飼い主が書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ことし元日、群馬県で行われた「全日本実業団駅伝」で、犬がコース上に飛び出し、ぶつかった選手が転倒した。
これについて警察は、飼い主を、犬をつなぎ止める義務を定めた高崎市の条例に違反した疑いで書類送検した。
男子駅伝の実業団日本一を決める「全日本実業団駅伝」は、ことし元日、群馬県庁をスタートとゴールとするコースで行われた。
レースでは、高崎市内に入った2区の3.6km地点でコース脇から犬が飛び出し、先頭集団を走っていたコニカミノルタの選手とぶつかり、選手が転倒した。
これを受けて警察が調べたところ、当時、犬にリード線は付いていたものの、犬が動かないようにつなぎ止めていなかったため、コース上に飛び出したことがわかったという。
このため警察は、22日、犬をつなぎ止める義務を定めた高崎市の条例に違反した疑いで、飼い主を書類送検した。
この大会で、コニカミノルタは1区は3位だったが、転倒があった2区では10位まで順位を下げ、最終的にはトップと21秒差の2位でゴールしている。
大会を主催した日本実業団陸上競技連合は、「観客に対して規制を行うのは難しいと思うが、マナーの向上を呼びかけるなどして対応したい」とコメントしている。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20160223/3126811.html
一方、2月24日22時44分に毎日新聞からは、事故後に飼い主がチームに謝罪していたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
元日のニューイヤー駅伝2016inぐんま「第60回全日本実業団対抗駅伝競走大会」(毎日新聞社など共催)で小型犬がコース上に飛び出した問題で、転倒した選手が所属するコニカミノルタは、24日、事故後に犬の飼い主から直接、誠実な謝罪を受けたとして、「当社としてもそのお気持ちをしっかりと受け止めております」とのコメントを発表した。
この問題では、群馬県警高崎署が、22日、飼い主の高崎市の男性(70)を市動物愛護条例(係留義務)違反容疑で書類送検している。
出典URL
http://mainichi.jp/articles/20160225/k00/00m/040/130000c
(2016年3月25日 修正2 ;追記)
2016年3月24日21時21分に毎日新聞から、飼い主は起訴猶予になったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
高崎区検は、24日、市動物愛護条例(係留義務)違反容疑で書類送検された飼い主の男性(70)=同市=を、起訴猶予処分とした。
理由は明らかにしていない。
男性は、1月1日午前10時ごろ、沿道で応援中、飼い犬をつなぎ留める義務を怠り、飛び出した小型犬がコニカミノルタのポール・クイラ選手を転倒させた疑いで書類送検された。
出典URL
http://mainichi.jp/articles/20160325/k00/00m/040/094000c
2015年12月29日21時56分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12月29日22時25分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
埼玉県所沢市の「西武園ゆうえんち」で19日、大観覧車(高さ62m)の最上部付近で、客の男女2人が乗ったゴンドラの扉が、突然、約20cm開くトラブルがあった。
運営会社「西武レクリエーション」(所沢市)が29日発表した。
ゴンドラは、乗客が約7分間、内側から扉を手で押さえたまま地上に戻り、けが人はいなかった。
大観覧車は、当面、運行休止となった。
発表によると、ゴンドラの扉は、フック式と穴に棒を差し込むかんぬき式の、二つのロックがある。
ロックをかける際、アルバイト係員2人が指さし呼称など、安全確認マニュアルの動作を怠っており、ロックが十分にかかっていなかったとみられる。
設備の問題は、見つかっていない。
係員は、乗客から扉のトラブルを指摘されたが管理者に報告せず、28日に乗客から同社に問い合わせがあり、発覚した。
同社は、「係員のマニュアル徹底を強化していく」と陳謝している。
同園の大観覧車はゴンドラが46台あり、年間約25万人が乗っている。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/20151229-OYT1T50092.html?from=ycont_top_txt
http://www.asahi.com/articles/ASHDY6KW8HDYUTNB007.html
12月30日付で毎日新聞東京版朝刊からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
西武レクリエーションは、29日、「西武園ゆうえんち」(埼玉県所沢市)の大観覧車(高さ62m)のゴンドラの扉が開くトラブルがあったと発表した。
乗客2人に、けがはなかった。
大観覧車は、休止しているという。
同社によると、大観覧車は約15分で1周する。
今月19日午後8時ごろに、大観覧車に乗った男性客が「頂点付近から下り始めたころに扉が開き始め、20cmほど開いたので手で押さえながら下りてきた」と係員に伝えた。
係員は、「扉が開きそうになった」と受け止めて、管理者に報告しなかった。
28日に改めて男性客から問い合わせがあり、トラブルが発覚したという。
設備には異常はなかった。
同社は、「係員が扉をロックし忘れた可能性がある。今後マニュアル徹底を強化する」としている。
出典URL
http://mainichi.jp/articles/20151230/ddm/041/040/086000c
12月30日18時30分に読売新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
「西武レクリエーション」は、30日、大観覧車の運行を同日午後に再開したと発表した。
同市と製造元による点検の結果、安全が確認できたためとしている。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/20151230-OYT1T50061.html
以下は、関連報道。
(12月29日18時54分 NHKさいたま)
観覧車の扉 高所で開きかける
http://www3.nhk.or.jp/lnews/saitama/1106912011.html?t=1451420732611
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。