本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。 それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。 本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。 一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。 (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2011年7月7日9時15分に、NHK高松から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
今年5月5日の昼ごろ、宇多津町のスーパーマーケット「M宇多津店」の敷地内にある遊園地で、幼児用コースターに乗っていた3歳くらいの女の子が約2mの高さから地面に転落し、右肩を打つなどの大けがをする事故があった。
この遊具は、3歳以上が乗れるコースターで、2人用の横掛けの座席があわせて6つあり、旋回しながら高さおよそ3mまで上昇したあと降下する仕組み。女の子は降下している途中で転落したという。
県が調べたところ、事故のあった座席のシートベルトの留め具がほかの座席とは違う形で、力を加えると抜けるおそれがあるため、県では事故があった遊具の座席の使用を停止するよう指示した。
県によると、女の子の親が消費生活センターに相談し、県は4日、国からの連絡で事故の事実を初めて知ったという。
遊戯施設で事故があった場合、法的な義務はないが、県に24時間以内に報告しなければならないという基準が定められている。
マルナカでは、運行管理規定に定めていたというが、報告しなかったことについて、「施設側に瑕疵のある事故でないと判断した」と話している。
マルナカでは、運行管理規定に定めていたというが、報告しなかったことについて、「施設側に瑕疵のある事故でないと判断した」と話している。
(ブログ者コメント)
□東京ドーム遊園地での死亡事故以降、遊園地の遊具でけが人が出たと報道されたのは、ブログ者の知る限り、だざいふ遊園地に次いで2件目だ。
この遊園地の管理者は、あれだけ大きく報道された東京ドーム遊園地の事故を、どう捉えていたのだろうか?
あれは本格的な遊園地で起きた事故であって、自分達のようなスーパーに付属された小さな遊園地には関係ないとでも思っていたのではないだろうか?
その辺の意識が、「施設側に瑕疵のある事故でないと判断した」という言葉に現れているような気がする。
□もしそう思っていたとすれば、事例の横展開をどの範囲まで行うか?という、常に安全担当者の頭を悩ませる問題と相通じるところがある。
□一方、シートベルトの留め具を正規品でないものに取り換えていたかに読みとれる記事だが、もしそうだとすれば、それはリッパな瑕疵だ。その点でも安全意識の低さがうかがえる。
(2011年7月8日 修正1;追記)
2011年7月7日19時43分に、NHK高松から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察は、7日、業務上過失傷害の疑いでスーパーマーケットを捜索し、事故の起きた車両を押収した。
警察では、今後、女児が転落したいきさつや、遊具の管理の実態などを詳しく調べ、店側に過失があったかどうか、調べることにしている。
事故が起きたときの状況についてマルナカ本部の担当者は、「現場の係員がシートベルトがしまっているかきちんと確認し、走行中は立ち上がらないなど注意を呼びかけたうえで運行していた。安全確認に不備はなかった」と話している。
警察では、今後、女児が転落したいきさつや、遊具の管理の実態などを詳しく調べ、店側に過失があったかどうか、調べることにしている。
事故が起きたときの状況についてマルナカ本部の担当者は、「現場の係員がシートベルトがしまっているかきちんと確認し、走行中は立ち上がらないなど注意を呼びかけたうえで運行していた。安全確認に不備はなかった」と話している。
(NHKの記事は、1日か2日でアクセスできなくなりますので、御承知おきください)
(2011年7月11日 修正2;追記)
2011年7月8日付の朝日新聞香川版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
店によると、シートベルトは、当時、急に立ち上がると外れる不具合があった。
店の内規で、事故は県に報告することになっていたが、店側は「対応に追われていて忘れていた」と説明している。
(2011年10月13日 修正3 ;追記)
2011年10月12日付で、読売新聞香川版から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
この事故で、警察は11日、男性店長(51)と従業員ら計4人を業務上過失傷害容疑で書類送検した。店長のほかは、25歳と27歳の男性契約社員とアルバイトの少年(18)。
店長は運行管理者として、他の3人は現場担当者として事故を防ぐ注意義務があったのに、コースターの点検を怠り、シートベルトのプラスチック製留め具がすり減っているのに気付かず放置し、女児に重傷を負わせた疑い。
女児は、コースターの走行中にベルトの留め具が外れ、約1.2m下の地面に転落した。
マルナカは「けがをされた方に改めておわびしたい。二度と事故が起きないよう、安全管理の徹底に努める」と話している。
出典URL■■■
(ブログ者コメント)
東京ドーム遊園地の事故では、組織的な問題だったとして、契約社員の現場責任者やアルバイトの女子大生は不問に付された。
それなのに、今回なぜ、契約社員はおろかアルバイトの少年まで責任を問われたのだろうか?
記事をよくよく読み返したところ、点検を指示されていたのに点検しなかった、そんな事情があったように読めないこともない。
(2011年10月15日 修正4 ;追記)
2011年10月12日付で、朝日新聞香川版(聞蔵)から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
店長が運行管理者、契約社員2人が毎日の点検を担当、アルバイトが実際に女児をコースターに乗せたという。
(2011年10月13日 修正3 ;追記)
2011年10月12日付で、読売新聞香川版から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
この事故で、警察は11日、男性店長(51)と従業員ら計4人を業務上過失傷害容疑で書類送検した。店長のほかは、25歳と27歳の男性契約社員とアルバイトの少年(18)。
店長は運行管理者として、他の3人は現場担当者として事故を防ぐ注意義務があったのに、コースターの点検を怠り、シートベルトのプラスチック製留め具がすり減っているのに気付かず放置し、女児に重傷を負わせた疑い。
女児は、コースターの走行中にベルトの留め具が外れ、約1.2m下の地面に転落した。
マルナカは「けがをされた方に改めておわびしたい。二度と事故が起きないよう、安全管理の徹底に努める」と話している。
出典URL■■■
(ブログ者コメント)
東京ドーム遊園地の事故では、組織的な問題だったとして、契約社員の現場責任者やアルバイトの女子大生は不問に付された。
それなのに、今回なぜ、契約社員はおろかアルバイトの少年まで責任を問われたのだろうか?
記事をよくよく読み返したところ、点検を指示されていたのに点検しなかった、そんな事情があったように読めないこともない。
(2011年10月15日 修正4 ;追記)
2011年10月12日付で、朝日新聞香川版(聞蔵)から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
店長が運行管理者、契約社員2人が毎日の点検を担当、アルバイトが実際に女児をコースターに乗せたという。
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2011年6月1日17時6分に、東京新聞から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
タレントを育成する吉本総合芸能学院(NSC)の生徒だった男性(24)と両親が、テレビ番組のリハーサル中に熱中症になり、後遺症を負ったとして、NSCを運営する「よしもとクリエイティブ・エージェンシー」と、番組を制作した毎日放送(MBS)に,計約2億6千万円の損害賠償を求める訴えを起こした。
訴状によると、男性はNSC在籍中の2008年7月25日、大阪城運動公園でMBS主催の「番組対抗駅伝リハーサル」に試走者として参加。午後5時ごろ、830mを走り、さらに約30分後に900mほど走った地点で立ち止まった。脱水症状や過呼吸が収まらず救急搬送され治療を受けたが、高次脳機能障害や手足のまひが残った。
原告側は、最高気温が36℃の猛暑日だったと指摘し「MBSは長距離を複数回走るなど、負荷の高いリハーサルを中止すべきだった」と主張。体調の異変から救急車の到着まで約1時間かかったことを挙げ「よしもとも搬送体制が確保されているか、MBSに確認すべきだった」としている。
訴状によると、男性はNSC在籍中の2008年7月25日、大阪城運動公園でMBS主催の「番組対抗駅伝リハーサル」に試走者として参加。午後5時ごろ、830mを走り、さらに約30分後に900mほど走った地点で立ち止まった。脱水症状や過呼吸が収まらず救急搬送され治療を受けたが、高次脳機能障害や手足のまひが残った。
原告側は、最高気温が36℃の猛暑日だったと指摘し「MBSは長距離を複数回走るなど、負荷の高いリハーサルを中止すべきだった」と主張。体調の異変から救急車の到着まで約1時間かかったことを挙げ「よしもとも搬送体制が確保されているか、MBSに確認すべきだった」としている。
2011年5月12日付で、読売新聞から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11日午前9時40分頃、群馬県の「甘楽カントリークラブ」の人工池(水深1~2m)に、プレー客2人(58、63)が浮いているのを、一緒にプレーしていた人が発見。2人とも死亡が確認された。
警察は水死と断定。誤って池に落ちたとみて原因を調べている。
現場は当時、雨が降っていた。池の広さは縦約60m、横約40mで、水辺の護岸に敷かれたゴム製の防水シートには藻が付着し、滑りやすくなっていた。
現場は当時、雨が降っていた。池の広さは縦約60m、横約40mで、水辺の護岸に敷かれたゴム製の防水シートには藻が付着し、滑りやすくなっていた。
どちらかが池に足を突っ込んでボールを打とうとして滑って落ち、助けようとした人も溺れた可能性があるらしい。
ゴルフ場の池に転落して死亡する事故は、全国でも相次いでいる。
栃木市では06年8月、池に落ちた仲間を助けようとしてゴルフクラブを差し伸べた女性が、足を滑らせて水死した。
北見市では07年9月、池に落ちたボールを拾おうとしたとみられる男性が水死した。
社)日本ゴルフ場事業協会によると、池の深さに関する基準はない。芝の散水用や、近隣の農地への貯水池として利用されるなど、水深数m以上の池も少なくないという。
各ゴルフ場では、深い池の近くには、救助用に浮袋や長い棒を置いたり、看板や柵を設置したりするなど、対策をとっている。甘楽カントリークラブでも、今回の事故現場には、片岸にロープ付きの浮輪が二つと、両岸に竹製の棒(長さ3m)が1本ずつ置いてあった。
同協会は、「ボールが見えていると拾いに行きたくなる気持ちは分かるが、危険なので池の際には近付かないでほしい」と話している。
(ブログ者コメント)
□栃木と北見の事例は下記を参照。
※北見の事例については、別ブログに、「防水シートの水際には藻などが付着していた、落ちた男性のゴルフシューズにはスパイクピンがついていなかった」との書き込みもあった。
□ゴルフ場の池は、プレーに緊張感を持たせるために作られたもの?
もしそうなら、水深は50cmもあれば十分ではなかろうか?ゴルフをやらないブログ者は、そのように考える。
もしそうなら、水深は50cmもあれば十分ではなかろうか?ゴルフをやらないブログ者は、そのように考える。
それを貯水など、他の目的にも使おうとするから深さが必要になり、結果、こういう事故が起きてしまった。
本来の目的以外、他の目的にも使おうとして作った設備や機器で事故が起きる・・・そういった事例は、産業界でも起きているかもしれない。
本来の目的以外、他の目的にも使おうとして作った設備や機器で事故が起きる・・・そういった事例は、産業界でも起きているかもしれない。
□池の中に入ったボールを水際で打つことができる、あるいは近づいて拾うことができる・・・。このような環境である限り、注意喚起などのソフト対応では限界がある。
水深を浅くするとか池に近づけなくするなどのハード対策をとらない限り、また、どこかのゴルフ場で同じような事故が起きるかもしれない。
水深を浅くするとか池に近づけなくするなどのハード対策をとらない限り、また、どこかのゴルフ場で同じような事故が起きるかもしれない。
(2011年5月15日 修正1; 追記)
朝日新聞「聞蔵」で、2000年以降、ゴルフ場の池でどの程度、死亡事故が発生しているか調べたところ、上記以外に4件あった。いずれも従業員の方だ。
この4件以外、建設中のゴルフ場の池で休憩中に泳いでいて水死したという事例もあったが、それはまた別の話しだ。
この4件以外、建設中のゴルフ場の池で休憩中に泳いでいて水死したという事例もあったが、それはまた別の話しだ。
2011年3月2日午後2時45分ごろ
恵那市の山岡カントリークラブの人工池(深さ2.6m)で、ウエットスーツを着てロストボールを回収していた作業員が水死
恵那市の山岡カントリークラブの人工池(深さ2.6m)で、ウエットスーツを着てロストボールを回収していた作業員が水死
2010年10月30日午後1時40分ごろ
美濃市のぎふゴルフ倶楽部で、従業員が池に転落死
美濃市のぎふゴルフ倶楽部で、従業員が池に転落死
2007年4月3日午前11時20分ごろ
津市のゴルフ場の池(深さ約2m)で、噴水設備内のパイプを水中に設置する準備をしていたパート従業員が溺死
津市のゴルフ場の池(深さ約2m)で、噴水設備内のパイプを水中に設置する準備をしていたパート従業員が溺死
2002年8月17日午前10時10分ごろ
松井田町の高梨子倶楽部で、草刈りしていたゴルフ場管理会社の社員が池に転落死
松井田町の高梨子倶楽部で、草刈りしていたゴルフ場管理会社の社員が池に転落死
(2011年4月13日 旧ブログ掲載記事)
2011年4月5日22時6分に、朝日新聞から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
太宰府市のだざいふ遊園地で3日午後1時20分ごろ、観覧車のゴンドラから女児(3)が地面に転落。頭にけがをしたが、命に別条はないという。係員が保護者の同伴を指示しなかったといい、警察は園側の安全管理に問題がなかったか、業務上過失致傷容疑で調べている。
警察などによると、女児は母親(34)らと来園し、一緒にいた男児(5)と2人で乗った。ゴンドラが一番高い所から下り、高さ約10mにさしかかった際、外側に約20cm開いた窓から女児の足が出ているのを母親が発見。女児は、そのまま下のゴンドラ2台にぶつかりながら落ちたという。
園では、4歳未満が観覧車に乗る際、保護者の同伴を求めているが、当時の係員(61)から母親らに指示はなかったという。社長は「従業員への指導が行き届かなかった。深く反省している」と話している。
園は太宰府天満宮の敷地内で1957年に開園。年間約11万人が来園している。
http://www.asahi.com/national/update/0405/SEB201104050037.html
警察などによると、女児は母親(34)らと来園し、一緒にいた男児(5)と2人で乗った。ゴンドラが一番高い所から下り、高さ約10mにさしかかった際、外側に約20cm開いた窓から女児の足が出ているのを母親が発見。女児は、そのまま下のゴンドラ2台にぶつかりながら落ちたという。
園では、4歳未満が観覧車に乗る際、保護者の同伴を求めているが、当時の係員(61)から母親らに指示はなかったという。社長は「従業員への指導が行き届かなかった。深く反省している」と話している。
園は太宰府天満宮の敷地内で1957年に開園。年間約11万人が来園している。
http://www.asahi.com/national/update/0405/SEB201104050037.html
(ブログ者コメント)
他所の事故を他山の石として自所の事故防止にいかに役立てるか?そういった永遠の命題について考えさせられる事例だ。
他所事例の活用については、本年3月10日、群馬で発生した集団食中毒について所見を述べたばかりだが、あの事例は、調理器具の消毒不足によるサルモネラ菌発生という、岩見沢事例と同じ原因の事故を、1ケ月も経たないうちに再発させた点に問題があった。
しかし、今回の事例は、チト様子が違う。もちろん他山の石となる事例は、本年1月31日に起きた東京ドーム遊園地での乗客死亡事故だ。
事故直後、国交省から各遊園地に安全確認の指示が出されたが、その指示は落下防止装置に特化したもの。つまり東京ドーム事故の直接原因にだけ対応するものであった。
よって、だざいふ遊園地に安全バーなどを必要とする施設があったなら、その点については安全確認を実施したことだろう。
しかし、国交省指示の方法だと、同じ事故の再発は防げても、類似事故は防げない。国交省の対応としては、ターゲットを明確にするという点で今回の方法しかなかったと思うが、乗客の生命に直接の責任を負う事業者側は、それだけでヨシとしてはいけなかった。
東京ドーム遊園地事故の本質は、現場に多くの人員を配置できない状況下、乗客の安全を確保するために、どこまでを社員が行い、どの部分を現場のアルバイトに任せるか?といった安全管理システムが構築されていなかったことにあると、ブログ者は考えている。
だざいふ遊園地の安全管理者には、このような観点から東京ドーム遊園地事故の教訓を読み取ってほしかった。そうすれば、国交省に指示された点だけでなく、安全管理上の注意点などを現場第一線のアルバイトに再教育せしめ、もって今回の事故は防げたかもしれない。
しかし、これも事故が起きた後だから言えること。間接原因への対応範囲は非常に広いので、どこに焦点を当てて対応するか、そこがズレると、また同じような事故が起きてしまうのだ。
(2011年12月22日 修正1 ;追記)
2011年12月21日付の朝日新聞福岡版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
業務上過失傷害で書類送検されていた従業員男性について、福岡地検は20日、不起訴処分とした。
地検は、けがの程度や被害者側の処罰感情、遊園地が再発防止策を講じたことを考慮したと説明した。
(2010年12月6日 旧ブログ掲載記事)
2010年12月5日20時6分に、朝日新聞から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12月5日午後0時35分ごろ、「東京ドームシティアトラクションズ」の遊具からボルトが落下したと、来場者から110番通報があった。
警察によると、走行中のジェットコースター「サンダードルフィン」の、車両が安定して走行するように取り付けている装置を固定するボルトが突然折れ、約13m下に落下。地上で跳ね返って、歩いていた女児(9)の右わき腹に当たった。
女児は軽い打撲。折れたボルトは長さ約26cm、重さ約200gだったという。
同園によると遊具は1日2回点検しており、この日も、午前8~10時ごろに車両やレールを点検したが、異常はなかったという。
今年1~2月には、車両の部品を全て分解し、整備していた。
当該遊具は03年5月に営業開始。08年4月には、車両前部のカバーを取り付けているボルトが落下し、来場者の男性に当たる事故があったが、その時はけがなし。
警察によると、走行中のジェットコースター「サンダードルフィン」の、車両が安定して走行するように取り付けている装置を固定するボルトが突然折れ、約13m下に落下。地上で跳ね返って、歩いていた女児(9)の右わき腹に当たった。
女児は軽い打撲。折れたボルトは長さ約26cm、重さ約200gだったという。
同園によると遊具は1日2回点検しており、この日も、午前8~10時ごろに車両やレールを点検したが、異常はなかったという。
今年1~2月には、車両の部品を全て分解し、整備していた。
当該遊具は03年5月に営業開始。08年4月には、車両前部のカバーを取り付けているボルトが落下し、来場者の男性に当たる事故があったが、その時はけがなし。
(ブログ者コメント)
□事故とヒヤリは紙一重。2度あることは3度ある。その意味、ヒヤリ対応が大切だ。
□この遊園地では、今年11月29日、従業員が別の遊具を点検中に指を切断する事故があったばかりだ。双方の事故に関連性はないが、以前から「事故が起きる時は続けて起きる」と言われている。不思議なものだ。
(2010年12月9日 修正1;情報追記)
2010年12月9日0時22分に、読売新聞から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
今回の事故を受け、国土交通省は、8日、全国の遊園地が落下物への安全対策を講じているか確認するよう、所管する自治体に調査を求めた。
同省によると、全国では約300の遊園地がジェットコースターを設置しているが、部品の落下は想定されていないため、防護ネットなどの設置は義務付けられていない。
しかし、同省は、安全のために多重的な対策をとる必要があるとして、落下物対策を採っていない遊園地には、今後、改善指導を行うという。
同省によると、全国では約300の遊園地がジェットコースターを設置しているが、部品の落下は想定されていないため、防護ネットなどの設置は義務付けられていない。
しかし、同省は、安全のために多重的な対策をとる必要があるとして、落下物対策を採っていない遊園地には、今後、改善指導を行うという。
(2012年9月7日 修正2 ;追記)
2012年9月3日19時41分に朝日新聞デジタルから、同日17時45分にmsn産経ニュースから、同日17時34分にNHK首都圏から、事故原因に関する、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
国交省は3日、コースターの横揺れが設計時に想定されておらず、ボルトに繰り返し力が加わって折れたとの事故原因を公表した。
コースターはインタミン社(スイス)製で、レールを上、横、下の3方向から車輪で挟む構造。
走行中、先頭車両の下側車輪の軸受けを固定するボルト(長さ約28cm)4本のうち1本が根元から折れ、落下した。
その断面には時間をかけて亀裂が進んだことを示す痕跡があり、ボルトが金属疲労を起こして破壊された可能性が高いとしている。
国交省は、車輪が外れる危険性はなかったとみている。
同社の設計では、下側車輪はコースターが上方向に浮き上がるのを抑える役割だったが、その際の振動で発生する横方向の力は想定されていなかった。
同省が実走試験をしたところ、ボルトに比較的大きな力が繰り返し加わることが確認されたという。
このコースターでは、事故の3年前にも同様の落下事故が起きていた。
施設を管理する東京ドームは部品交換をしただけで、事故原因は調べなかったという。
国交省に対し「部品の不良だと思った」などと話しているという。
出典URL
http://www.asahi.com/national/update/0903/TKY201209030342.html
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120903/dst12090317480011-n1.htm
(2013年7月27日 修正3 ;追記)
2013年7月26日18時29分に朝日新聞から、運転が再開されるという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東京ドームは26日、サンダードルフィンの運転を、来月1日から再開すると発表した。
2010年12月、車両と車輪をつなぐ装置を固定するボルト1本が折れて落下し、女児がけがをする事故が起き、運転を休止していた。
再発防止策として、ボルトに過度な負担がかからないように設計を変えたり、レールの下に防護ネットを設けたりした。
出典URL
http://www.asahi.com/national/update/0726/TKY201307260279.html
(2011年2月4日 旧ブログ掲載記事)
2011年2月3日19時37分に、静岡新聞から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
小平市で、2006年、日常生活に支障のない認知症の80代女性=09年に死亡=がスーパーの自動ドアに接触して転倒し、症状が進んだとして、遺族が「生活協同組合コープとうきょう」に3300万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は3日、1175万円の支払いを命じた。
裁判官は、現場の自動ドアについて、「高齢者らが利用することを前提とした安全性を備えていたとはいえない」と指摘。その上で「女性の筋力低下や認知症の進行には、事故による骨折が影響している」として因果関係を認めた。 判決によると、女性は06年8月28日午後3時すぎ、前方の客に続いて店に入ろうとした際、閉まりかけた自動ドアに接触して転倒、右大腿骨を骨折した。その後、歩けなくなり、認知症の症状も進んだ。女性は09年4月、急性心不全で死亡した。 コープとうきょうは「判決をよく検討しておらず、現段階ではコメントは差し控える」としている。 |
(ブログ者コメント)
「高齢者が利用することを前提とした安全性」とは具体的に何なのか、その点の解説が欲しかった。このスーパーの自動ドアだけが備えていなかった機能なのだろうか?
(2011年2月16日 旧ブログ掲載記事)
2011年2月15日14時4分に、msn産経ニュース福岡から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2009年7月、福岡県のモスバーガー笹丘店と飯塚幸袋店で一酸化炭素中毒が相次いで発生した事故で、警察は15日、壊れた排気ダクトで営業を続けたなどとして、業務上過失傷害の疑いで当時の店長やフランチャイズの加盟店社長ら計4人を、16日にも書類送検する方針を固めた。
捜査関係者によると、4人はいずれも容疑を認めており、「利益のため営業を続けたかった」などと話しているという。
捜査関係者によると、4人はいずれも容疑を認めており、「利益のため営業を続けたかった」などと話しているという。
「送検容疑」
笹丘店;排気設備のスイッチを入れないまま調理したため、不完全燃焼で一酸化炭素を発生させた上、客の避難誘導を怠った。
飯塚幸袋店;当時の男性店長らが排気ダクトが壊れていたのを知りながら、そのまま営業を続け、一酸化炭素を発生させた。
「事故の状況」
笹丘店;21年7月21日昼、客と従業員計9人が病院に運ばれた。5歳女児が一時、意識不明となるも回復。8人は軽症。揚げ物用調理器具の排気口にアップルパイが詰まっているのも確認された。
飯塚幸袋店;7月25日昼、従業員ら計3人が軽症。
笹丘店;排気設備のスイッチを入れないまま調理したため、不完全燃焼で一酸化炭素を発生させた上、客の避難誘導を怠った。
飯塚幸袋店;当時の男性店長らが排気ダクトが壊れていたのを知りながら、そのまま営業を続け、一酸化炭素を発生させた。
「事故の状況」
笹丘店;21年7月21日昼、客と従業員計9人が病院に運ばれた。5歳女児が一時、意識不明となるも回復。8人は軽症。揚げ物用調理器具の排気口にアップルパイが詰まっているのも確認された。
飯塚幸袋店;7月25日昼、従業員ら計3人が軽症。
モスフードサービスは事故を受けて調査を実施し、2004年度以降に札幌市や上天草市などの4店舗でも同様の事故が確認された。
その後、全国の1366店舗(2010年1月現在)で一酸化炭素検知器が設置されたという。
その後、全国の1366店舗(2010年1月現在)で一酸化炭素検知器が設置されたという。
(2011年1月31日 旧ブログ掲載記事)
2011年1月30日20時29分、31日1時47分に読売新聞から、30日20時15分、21時5分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
30日午後0時40分頃、文京区後楽の遊園地「東京ドームシティアトラクションズ」で、「スピニングコースター舞姫」(定員4人)に乗っていた男性が、スタートから約30秒後に、高さ約8mの地点から落下。全身を強く打って死亡した。
警視庁によると、男性は友人ら3人とコースターに乗っており、U字型の左カーブ付近で転落した。乗客は安全バーで腹部を固定されるが、同庁は、男性が身長1.85m以上、体重100kg超と大柄だったため、固定が不十分だった可能性があるとみて、係員らから事情を聴いている。
安全バーは、体型に応じて8段階で固定されるが、自動で確認する装置はなく、係員が目視や手で触れて確認するシステム。大柄などの理由で安全バーが固定できない場合は、乗車させない規定になっていたが、アルバイトの女子大生は、「手で触っては確認しなかった。バーが下りているように見えたので発車しても大丈夫だと思った」と話したという。
東京ドームによると、現場での安全確認はアルバイトに任せている。指導する立場の社員向けマニュアルでは「安全バーがしっかりと倒されているか確認」と明記。アルバイトがアトラクションの担当になる時や、社員が現場を巡回した時に指導していたという。
国土交通省は、コースターの構造や管理に問題がなかったか、調査を始めた。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110130-OYT1T00339.htm
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110131-OYT1T00133.htm
http://www.asahi.com/national/update/0130/TKY201101300195.html
http://www.asahi.com/national/update/0130/TKY201101300209.html
警視庁によると、男性は友人ら3人とコースターに乗っており、U字型の左カーブ付近で転落した。乗客は安全バーで腹部を固定されるが、同庁は、男性が身長1.85m以上、体重100kg超と大柄だったため、固定が不十分だった可能性があるとみて、係員らから事情を聴いている。
安全バーは、体型に応じて8段階で固定されるが、自動で確認する装置はなく、係員が目視や手で触れて確認するシステム。大柄などの理由で安全バーが固定できない場合は、乗車させない規定になっていたが、アルバイトの女子大生は、「手で触っては確認しなかった。バーが下りているように見えたので発車しても大丈夫だと思った」と話したという。
東京ドームによると、現場での安全確認はアルバイトに任せている。指導する立場の社員向けマニュアルでは「安全バーがしっかりと倒されているか確認」と明記。アルバイトがアトラクションの担当になる時や、社員が現場を巡回した時に指導していたという。
国土交通省は、コースターの構造や管理に問題がなかったか、調査を始めた。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110130-OYT1T00339.htm
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110131-OYT1T00133.htm
http://www.asahi.com/national/update/0130/TKY201101300195.html
http://www.asahi.com/national/update/0130/TKY201101300209.html
ちなみに、今回の事故に関連して遊園地の安全管理に言及した記事は下記。
http://sankei.jp.msn.com/region/news/110130/tky11013023070015-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/region/news/110130/tky11013023030014-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/region/news/110130/tky11013023070015-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/region/news/110130/tky11013023030014-n1.htm
(ブログ者コメント)
この遊園地では昨年暮れに2件のトラブルが発生。本ブログにも掲載した。
11月29日掲載)モーター点検中に指を巻き込まれ、3本切断
12月 5日掲載)コースターからボルトが落下し、女児が軽傷
2件目の記事中、「双方の事故に関連性はないが、事故が起きる時は続けて起きる。不思議なものだ」と書いたが、2ケ月の間に3度の事故となると、そうも言っておられない。どうしても、管理面に問題があるのでは?と思わざるを得ない。国土交通省が調査に入ったということで、今後、そういった面の問題点が摘出される可能性がある。
11月29日掲載)モーター点検中に指を巻き込まれ、3本切断
12月 5日掲載)コースターからボルトが落下し、女児が軽傷
2件目の記事中、「双方の事故に関連性はないが、事故が起きる時は続けて起きる。不思議なものだ」と書いたが、2ケ月の間に3度の事故となると、そうも言っておられない。どうしても、管理面に問題があるのでは?と思わざるを得ない。国土交通省が調査に入ったということで、今後、そういった面の問題点が摘出される可能性がある。
(2011年2月1日 修正1; 追記)
□担当のアルバイトは、「安全バーのロック状況については、日頃から手では確認していなかった」と説明。
□管理室で全体の安全を監視する役割を担っていた契約社員も、ロック状況未確認を知っていたという趣旨の説明をしているという。
□従業員向けマニュアルには、安全バーの固定状況を点検する具体的な方法は記載されていなかった模様。
http://www.asahi.com/national/jiji/JJT201102010004.html
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110131-OYT1T00693.htm
□管理室で全体の安全を監視する役割を担っていた契約社員も、ロック状況未確認を知っていたという趣旨の説明をしているという。
□従業員向けマニュアルには、安全バーの固定状況を点検する具体的な方法は記載されていなかった模様。
http://www.asahi.com/national/jiji/JJT201102010004.html
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110131-OYT1T00693.htm
(2011年2月12日 修正2; 追記)
この事故については、一応の情報が出揃ったようなので、これまでに報道されたその後の情報をまとめて下記する。
※出典元の記載は、今回は数が多いので省略。添付アドレス参照願います。
※出典元の記載は、今回は数が多いので省略。添付アドレス参照願います。
□ドームの規定では、発進ボタンを押す運転者がロック確認と走行中の監視を担当し、トラブルが発生した場合に非常停止ボタンを押すことになっていたが、実際は、前の車両を発信させた後、次の乗客に対応せねばならず、実務上、無理がある規定だった。
http://www.asahi.com/national/jiji/JJT201102020075.html
http://www.asahi.com/national/jiji/JJT201102020075.html
□アルバイト女性は同遊園地で約2年の勤務。コースターを任されて半年だったが、手で全員のロックを確認する指導は受けていなかった。他のバイトも同様な証言をしている。
http://www.asahi.com/national/jiji/JJT201102030048.html
□規定には、手による確認の件が書かれていなかったが、平成12年の運転開始当初は、口頭で、その必要性が引き継がれ、実際に確認されていた。しかし、下腹部に痛みを感じた乗客からの苦情で、平成16年ごろから確認するのを止めたらしい。
http://mainichi.jp/select/jiken/archive/news/2011/02/06/20110206ddm041040155000c.html
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110209/dst11020912160005-n1.htm
□規定では、運転者は社員または契約社員と定められ、アルバイトは運転補助者との位置付けだった。 http://mainichi.jp/select/jiken/archive/news/2011/02/08/20110208ddm041040116000c.html
(ブログ者コメント)
□事故のドミノ理論そのままの展開だ。どれか1枚のドミノさえ抜けていれば、今回の事故は防げた。
□しかし、これまで判明したような安全管理体制では、今回の事故は防げても、いつか同じような事故が起きただろう。
□こういった職場で働いていたアルバイト女性も、死亡した男性と同様、被害者だ。
ある読者からブログ者宛に、「直接、人命を預かるという重大な責任をアルバイトに負わせていたのはおかしい」という意見をいただいたが、全くの同感。上記情報によると、規定上はそうではなかったらしいが、要は、実際の運用がどうなっているかである。
□しかし、これまで判明したような安全管理体制では、今回の事故は防げても、いつか同じような事故が起きただろう。
□こういった職場で働いていたアルバイト女性も、死亡した男性と同様、被害者だ。
ある読者からブログ者宛に、「直接、人命を預かるという重大な責任をアルバイトに負わせていたのはおかしい」という意見をいただいたが、全くの同感。上記情報によると、規定上はそうではなかったらしいが、要は、実際の運用がどうなっているかである。
(2011年4月10日 修正3; 追記)
2011年3月2日19時10分に、共同通信から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
国交省は事故翌日の1月31日、全国の遊園地に安全管理の徹底を要請し、その後、要請に応じたかどうかの調査を都道府県に指示。結果、8割が装着確認の徹底など安全措置を講じたことが、2日、分かったとのこと。
(2011年4月29日 修正4 ;追記)
2011年4月29日1時35分に朝日新聞から、また同日付で毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東京ドームは、28日に公表した事故調査報告書で、事故があったコースターを撤去し、風化防止のため一部を展示する計画を明らかにした。また、担当者への安全面の指導やマニュアルの不備が事故を招いたと会社の責任を認め、運行マニュアルや従業員教育を見直し、安全対策が確立された遊具から営業を再開するという。
報告書によると、担当者は06年ごろからバーを手で触って確認せず、ほぼ目視だけに頼っていた。コースターを導入した00年3月から約2年間はほとんどの担当者がバーの状況を確かめていたが、担当者がバーを触る際に乗客の体に当たるというクレームがあったことや運用マニュアルに記載がなかったため、口頭の引き継ぎも形骸化。ロックされなくても発車できる構造も事故の背景として挙げた。
同園は事故直後から閉園し、危険箇所の洗い出しや改修などを実施。一部の遊具は、安全運行するためのマニュアルの改訂作業も進めてきた。展示については場所など具体的な検討を始めているという。
http://www.asahi.com/national/update/0428/TKY201104280664.htmlhttp://mainichi.jp/select/jiken/archive/news/2011/04/29/20110429ddm012040023000c.html
(ブログ者コメント)
□報告書は東京ドームのホームページに公開されていた。
□ロックされなくても発車できる構造も事故の背景という点に、よくぞ言及したものだ。
(2011年5月29日 修正5 ;追記)
2011年5月28日11時13分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東京ドームシティ遊園地の乗り物が、6月1日から再開される。
再開されるのは、観覧車のほか、回転木馬、ウオータースライダーなど。同社では、操作マニュアルの見直しや危険な場所の再確認などを行ったという。残りの機種については、安全確認を進めたり、改装に伴い入れ替えたりする。
事故のあった「スピニングコースター舞姫」については、既に撤去した。
再開されるのは、観覧車のほか、回転木馬、ウオータースライダーなど。同社では、操作マニュアルの見直しや危険な場所の再確認などを行ったという。残りの機種については、安全確認を進めたり、改装に伴い入れ替えたりする。
事故のあった「スピニングコースター舞姫」については、既に撤去した。
(ブログ者コメント)
再開まで丸4ケ月かかった。人命は言うに及ばず、経営という観点から見ても、事故は最大の無駄である。
(2011年7月1日 修正6 ;追記)
2011年7月1日3時3分に、朝日新聞から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
この事故で、安全バーがロックされているかの確認を手で触らずに済ます状況が約5年前から常態化していたことが捜査関係者への取材でわかった。
警視庁は、コースターの運行に関するマニュアル類に、確認方法について具体的な記述が一切ないことを確認。施設を運営・管理する「東京ドーム」の安全管理に問題があったとして、同社の現在の執行役員やアミューズメント部長ら歴代の担当者を含む6人を近く業務上過失致死容疑で書類送検する方針だ。
http://www.asahi.com/national/update/0630/TKY201106300738.html警視庁は、コースターの運行に関するマニュアル類に、確認方法について具体的な記述が一切ないことを確認。施設を運営・管理する「東京ドーム」の安全管理に問題があったとして、同社の現在の執行役員やアミューズメント部長ら歴代の担当者を含む6人を近く業務上過失致死容疑で書類送検する方針だ。
また2011年7月1日13時31分に、朝日新聞から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警視庁は1日、事故当時の執行役員(55)やアミューズメント部長(54)ら社員7人を業務上過失致死容疑で書類送検した。7人は「安全バーの目視確認を容認してしまった」などと容疑を認めているという。
組織的な問題だったとして、当時現場にいたアルバイトの大学生や現場責任者の契約社員については立件を見送った。
http://www.asahi.com/national/update/0701/TKY201107010200.html
警視庁は1日、事故当時の執行役員(55)やアミューズメント部長(54)ら社員7人を業務上過失致死容疑で書類送検した。7人は「安全バーの目視確認を容認してしまった」などと容疑を認めているという。
組織的な問題だったとして、当時現場にいたアルバイトの大学生や現場責任者の契約社員については立件を見送った。
http://www.asahi.com/national/update/0701/TKY201107010200.html
(2011年12月7日 修正7 ;追記)
2011年12月6日19時46分に、朝日新聞東京版から、7人が不起訴処分になったという下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東京地検は6日、業務上過失致死容疑で送検されていた「東京ドーム」の事故当時の執行役員1人と従業員6人の計7人を不起訴(起訴猶予)処分とした。
遺族と示談が成立したことなどを考慮したという。
出典URL■■■
(2012年1月16日 修正8 ;追記)
2012年1月12日23時1分にmsn産経ニュースから、また13日付の朝日新聞(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
この事故で、国交省は12日、安全バーがロックされていなかったことが原因の可能性とする事故調査報告書を公表した。
報告書によると、運営会社の東京ドームが指導教育を怠った結果、従業員がロックの確認を目視ですませ、必要な確認をしなかったと指摘。
ドイツで11年前、同じ製造会社のコースターで同様の死亡事故情報があったのにもかかわらず、安全対策に反映させる仕組みが不十分だったことも要因に挙げた。
国交省は、海外の事故情報を安全対策に生かす方法等を検討のこととの意見付き。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/region/news/120112/tky12011223010012-n1.htm
以下は報告書(23ページ、2.1MB)
http://www.mlit.go.jp/common/000188105.pdf
2012年1月12日23時1分にmsn産経ニュースから、また13日付の朝日新聞(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
この事故で、国交省は12日、安全バーがロックされていなかったことが原因の可能性とする事故調査報告書を公表した。
報告書によると、運営会社の東京ドームが指導教育を怠った結果、従業員がロックの確認を目視ですませ、必要な確認をしなかったと指摘。
ドイツで11年前、同じ製造会社のコースターで同様の死亡事故情報があったのにもかかわらず、安全対策に反映させる仕組みが不十分だったことも要因に挙げた。
国交省は、海外の事故情報を安全対策に生かす方法等を検討のこととの意見付き。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/region/news/120112/tky12011223010012-n1.htm
以下は報告書(23ページ、2.1MB)
http://www.mlit.go.jp/common/000188105.pdf
(2011年1月4日 旧ブログ掲載記事)
2011年1月3日20時34分に、共同通信から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3日午前10時ごろ、兵庫県豊岡市の「奥神鍋スキー場」で、稼働中の2人乗りリフト1機がケーブルの上を滑り、約12m後ろのリフトに乗っていた2人にぶつかった。いずれもひざなどを打ち軽傷。
警察によると、滑ったリフトにも2人が乗っていたが、けがはなかった。4人とも転落はしなかった。
スキー場によると、スキーリフトは全長約540m。滑ったリフトはケーブルにアームを固定するネジが緩んでいた。
スキー場によると、リフトは1998年に導入。始業前に従業員が目視で点検したが異常を発見できなかったという。
警察によると、滑ったリフトにも2人が乗っていたが、けがはなかった。4人とも転落はしなかった。
スキー場によると、スキーリフトは全長約540m。滑ったリフトはケーブルにアームを固定するネジが緩んでいた。
スキー場によると、リフトは1998年に導入。始業前に従業員が目視で点検したが異常を発見できなかったという。
(ブログ者コメント)
人命に係る部分であるのに、年に1回程度でも、締めつけ状況を打撃ハンマーで確認するといったことを行っていなかったのだろうか?
(2010年12月3日 旧ブログ掲載記事)
2010年12月1日19時20分に、共同通信から下記趣旨の記事がネット配信されていた。また、12月2日付の毎日新聞にも同趣旨の記事が掲載されていた。
札幌市で、昨年10月、 中古書店の本棚が倒れ、女児が重体になった事故を受け、消費者庁は1日、本棚の設置に関する初の安全指針をまとめ、書店や家具メーカーなどの業界団体ならびに各都道府県に通知して、注意を呼び掛けた。
消費者庁では、振動実験により、日本オフィス家具協会(東京)が定めた転倒防止基準の有効性を確認。
本棚の奥行きを高さの平方根で割った数値が4以下で高さに対し奥行きが不十分な場合、棚同士を連結した上で床や壁への固定が必要だとしている。
人が接触しないよう、90cm以上の通路の確保も必要だとした。
同庁によると、札幌市の事故では本棚の高さは約210cmで、背中合わせの二つの棚の奥行きは合わせて約30cm。
計算式に当てはめると数値は約2・1だった。
北海道警によると、本棚は床などに固定されていなかった。
本棚の奥行きを高さの平方根で割った数値が4以下で高さに対し奥行きが不十分な場合、棚同士を連結した上で床や壁への固定が必要だとしている。
人が接触しないよう、90cm以上の通路の確保も必要だとした。
同庁によると、札幌市の事故では本棚の高さは約210cmで、背中合わせの二つの棚の奥行きは合わせて約30cm。
計算式に当てはめると数値は約2・1だった。
北海道警によると、本棚は床などに固定されていなかった。
事故は、昨年10月13日、札幌市東区の中古書店で発生。
近くに住む小学5年だった女児(11)が倒れてきた本棚に挟まれ、意識が戻らない状態が続いている。
これまで、安全対策は業者まかせになっていた。
近くに住む小学5年だった女児(11)が倒れてきた本棚に挟まれ、意識が戻らない状態が続いている。
これまで、安全対策は業者まかせになっていた。
(2010年12月23日 修正1; 情報追記)
2010年12月22日8時36分に、北海道新聞から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察は、店側による本棚の設置方法が不十分だったとして、1月にも業務上過失致傷容疑で、古本屋の経営者と店長を書類送検する方針を固めた。
(2012年1月16日 修正2 ;追記)
2012年1月12日付で朝日新聞北海道版から送検に関する情報が図解付きで、また同日22時57分にmsn産経ニュース北海道から被災者に関する情報が、下記趣旨でネット配信されていた。
この事故で、当時の店長(48)と経営者(41)が11日、業務上過失傷害容疑で書類送検された。
捜査関係者によると、道警は検察側に起訴を求める「厳重処分」の意見を付けた。
道警によると、2人は「倒壊する危険があるとは思わなかった」と容疑を否認しているが、「結果に責任は感じている」と話しているという。
道警によると、元店長ら2人は09年10月13日午後3時半すぎ、古書店「デイリーブックス」で、本棚を壁や床に固定するなどの安全対策を取っていなかったために転倒させ、当時小5だった女児(12)を低酸素脳症で意識不明の重体にさせ、姉(16)の頭などにけがを負わせた疑いがある。
倒れた本棚は、合板の小型の棚(高さ約1m、幅約90cm、奥行き約15cm)を背中合わせにして横に6個並べ、それを2段重ねにした構造。
1列は小型の棚24個で作られ、高さ約2m、幅約5.4m、奥行き約30cmあった。
倒れた本棚は3列で、合わせて約2万冊の漫画本や書籍などが積まれ、総重量は約4.8トンあったとされる。
道警は、本棚が倒れた状況を再現する実証実験などを重ねてきた。
その結果、倒れた本棚は十分に固定されず、少しのバランスの崩れで不安定になる状態だったことが判明したという。
父親(46)は「娘が元気になるまで私たちの生活は変わらない」と心境を語った。
事故から2年3カ月たった現在も娘さんの意識は戻らない。
父親は毎日のように入院先の病院を訪れ、手や脚をもむなどしながら寄り添っている。
「相手を恨むより、前に進もうと心掛けてきた」と、これまでを振り返る。
出典URL
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000001201120004
http://sankei.jp.msn.com/region/news/120111/hkd12011123160000-n1.htm
(ブログ者コメント)
修正2は、2012年に追記した。2011年ではない。
書類送検の方針を固めた後、書類送検まで1年かかっているが、この記事を読む限り、その間、実証実験を行っていたということらしい。
(2012年6月23日 修正3 ;追記)
2012年6月22日18時50分にNHK札幌から、運営会社の元役員が起訴されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
検察庁は、書店の運営会社の元役員が安全管理を怠ったことが事故につながったとして、業務上過失傷害の罪で在宅のまま起訴した。
これまでの調べで、本棚は床や壁に固定されない状態だったうえ、およそ2万冊の本が最上部の板の上まで不安定な状態で積まれていたということで、札幌地検は本棚の安全管理を怠ったことが事故につながったとして、元役員を業務上過失傷害の罪で在宅のまま起訴した。
調べに対し、元役員は本棚の安全管理を怠ったことを認めているという。
また、検察庁は、本棚の設置や管理が元役員の指示で行われていたことなどから、元店長については起訴猶予とした。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/sapporo/7003039051.html
(2012年9月20日 修正4 ;追記)
2012年9月19日9時36分に毎日新聞から、女児が死亡したという下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3年近く意識不明の重体だった女児(13)が18日午後、札幌市内の医療施設で亡くなった。
父親(47)によると、17日に容体が急変したという。
警察は司法解剖し、死因を特定する。
父親は18日、「綱渡りの状態が続いていたが、いつか目覚めると信じていた。まさか亡くなるなんて思わず、今は頭の中が真っ白だ」とショックを隠し切れない様子で話した。
事故は09年10月13日に起きた。
事故直後、女児は「息できる?」と聞くと「できない」と答えていたが、次第に声が小さくなり意識を失ったという。
入院先には両親がほぼ連日通い、手足のマッサージを続けた。
昨年3月の小学校卒業時には、担任教諭が入院中の女児の枕元で卒業証書を読み上げた。
在籍中学校には、一度も座っていない机と椅子がある。
出典URL
http://mainichi.jp/select/news/20120919k0000m040098000c.html
(2010年11月30日 旧ブログ掲載記事)
2010年11月29日12時30分に共同通信から、同日12時35分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11月29日午前9時20分ごろ、文京区の遊園地「東京ドームシティアトラクションズ」から、「従業員が遊具で指を切断した」と119番があった。
警察によると、委託業者の女性従業員(26)が右手の中指と薬指、小指の3本を切断する重傷を負った。意識ははっきりしているという。
従業員は、開園前に「タワーハッカー」という遊具の点検中、高さ約80mの頂上部分にあるモーターやワイヤーに異常がないか確認していた際に、指を巻き込まれたとみられる。地上にいた同僚と2人で作業していたという。
警察では事故の詳しい原因を調べている。
「タワーハッカー」は、約80mの支柱に取り付けられた座席が時速100km近い速度で垂直落下する人気のアトラクション。
警察によると、委託業者の女性従業員(26)が右手の中指と薬指、小指の3本を切断する重傷を負った。意識ははっきりしているという。
従業員は、開園前に「タワーハッカー」という遊具の点検中、高さ約80mの頂上部分にあるモーターやワイヤーに異常がないか確認していた際に、指を巻き込まれたとみられる。地上にいた同僚と2人で作業していたという。
警察では事故の詳しい原因を調べている。
「タワーハッカー」は、約80mの支柱に取り付けられた座席が時速100km近い速度で垂直落下する人気のアトラクション。
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魚田慎二
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自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。