2016年10月30日18時33分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10月30日20時53分に毎日新聞から、10月30日20時4分に共同通信から、10月30日22時27分に読売新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
30日午前11時半ごろ、神戸市中央区小野浜町の神戸港に停泊中の外国籍貨物船「BBC ASIA」(7014トン)で、鉄製パイプを船内に積み込む作業をしていた作業員3人がパイプと船内の壁の間に挟まれた。
港湾荷役会社U社(神戸市)の作業員、宮ノ原さん(57)と同、元田さん(19)が体を強く打ち死亡、別の荷役会社作業員、森さん(32)が腰の骨を折るなどの重傷を負った。
海保が、事故原因を調べている。
海保によると、3人は貨物船のクレーンを使って、貨物船に横付けしたはしけ(運搬用の小型船)から、直径約20cm、長さ約11.5mの鉄パイプ9本を集めた束、4束分、計36本の束(約17トン)を、船内の貨物室に積み込む作業で、パイプが降ろされた後に束の荷ほどきをするため待機していたところ、吊り下げられたパイプ束が大きく揺れ、束と貨物船内側の壁との間に挟まれたという。
クレーンの操作や積み込みは、U社が担当していたという。
当時、風はほとんどない状態だったが、船が揺れたという情報もあるという。
出典
『鉄パイプ積み込み中、挟まれ2人死亡1人けが 神戸港』
http://www.sankei.com/west/news/161030/wst1610300065-n1.html
『神戸港 荷役作業で2人死亡、1人重傷』
http://mainichi.jp/articles/20161031/k00/00m/040/087000c
『神戸港で荷積み作業中に2人死亡 1人けが』
http://this.kiji.is/165398892173967366?c=39546741839462401
『貨物船でパイプ積み込み中、挟まれ2人死亡』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20161030-OYT1T50114.html?from=ycont_top_txt
(2017年3月26日 修正1 ;追記)
3月24日18時16分にNHK神戸から、パイプが波などで揺れた?など、下記趣旨の記事がネット配信されていた。 (新情報に基づき、タイトルも修正した)
神戸海保が調べたところ、つり上げられたパイプが波などで揺れ、作業員と接触するおそれがあったにもかかわらず、危険な区域から離れるよう指示していなかったほか、安全確認をしないままクレーンを操作していたことがわかったという。
このため海保は、安全対策を怠ったことが事故につながったとして、現場責任者など当時の作業員3人を、業務上過失致死などの疑いで書類送検した。
出典
『船の積み荷死傷事故で書類送検』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/2024992391.html
2017年3月24日18時38分に時事通信からは、パイプの動線上に作業員がいるのに作業を続けたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
神戸海保は24日、業務上過失致死傷容疑で、荷役会社「U港運」(神戸市)の現場責任者ら男性3人を書類送検した。
事故は昨年10月30日午前11時半ごろ発生。
同海保によると、貨物船「BBC ASIA」上のクレーンで鉄パイプ36本(重さ計約18トン)を積み込み中、振動で船が揺れて鉄パイプが船壁に向かって振れ、付近にいた男性作業員3人が挟まれた。
書類送検容疑は、現場班長(54)は作業員の退避状況の確認を怠り、鉄パイプの移動を指示。
副班長(53)やクレーン操縦者(66)は、鉄パイプの動線上に作業員がいることに気付きながら作業を続けた疑い。
出典
『現場責任者ら3人書類送検=荷積み貨物船3人死傷-海保』
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017032401175&g=soc
(2017年10月2日 修正2 ;追記)
2017年9月28日11時28分に神戸新聞から、岸壁の防舷材に引っ掛かていた船の緩衝材が外れたため船が揺れたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
運輸安全委員会は28日、接岸時の衝撃を和らげる船の緩衝材が岸壁の緩衝材に乗り上げて外れ、その反動で船体が揺れたのが原因とする調査報告書をまとめた。
報告書によると、貨物船の側面には、フェンダーと呼ばれる直径30cmの金属製緩衝材が、約95mにわたって設置されていた。
貨物船が接岸した際、フェンダーは、岸側に設置されたゴム製緩衝材「防舷材」の約24cm上にあった。
ところが、潮位が下がったことなどから、フェンダーと防舷材が3カ所で引っ掛かり、クレーン作業中にその部分が外れたはずみで船が揺れ、事故につながったのが原因とみられるという。
同委は、船側と岸側の緩衝材同士の引っ掛かりについて、「報告事例がなく、予期できなかった可能性が高い」とし、再発防止策として、「フェンダーと防舷材の状態を適宜監視し、船内の作業員が把握できる体制を構築する」などとしている。
出典
『神戸港・貨物船内死傷事故 運輸安全委が原因報告』
https://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/201709/0010594798.shtml
9月28日10時35分に毎日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
報告書によると、着岸時、貨物船の右側にあるクッション材「フェンダ」が、岸壁側のクッション材「防舷材」よりも上に位置していた。
その後、潮位の低下や積み荷の重さで船体が次第に沈み、フェンダが防舷材の上に乗っかる形になった。
これが外れ、船体が横揺れした可能性が高い。
出典
『神戸港3人死傷 クッション材、事故要因に 調査報告書』
https://mainichi.jp/articles/20170928/k00/00e/040/193000c
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。