2016年10月29日14時54分にNHK甲府から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
食品・飲料メーカーのポッカサッポロフード&ビバレッジは、全国で販売している2ℓ入りの飲料水の一部から基準を超える臭素酸が検出されたとして、山梨県内の同じ工場で製造されたあわせて746万本あまりを回収すると発表した。
回収するのは、ポッカサッポロフード&ビバレッジが全国で販売している2ℓのペットボトル入りの飲料水「富士山麓のきれいな水」と「富士山の清らかな水」の、あわせて746万6658本で、賞味期限内のすべての商品が対象。
会社によると、製造を委託していた山梨県西桂町の富士ピュアで、「富士山麓のきれいな水」の一部から、食品衛生法で定められた基準値の2倍にあたる臭素酸が検出され、28日、山梨県が同じ日に製造された商品を回収するよう命じた。
これを受けて、現在販売中の「富士山麓のきれいな水」と、同じ工場に製造を委託している「富士山の清らかな水」を、すべて回収することにしたと説明している。
臭素酸は、水の消毒を行う際に発生する物質で、発がん性があるため、摂取量が決められているという。
会社によると、これまでのところ、健康被害の報告は寄せられていないという。
会社は、商品を着払いで送ると、代金相当のプリペイドカードを送るなどして対応するとしている。
ポッカサッポロフード&ビバレッジは、「お客様に多大なご迷惑をかけ、おわび申し上げます。今後は品質管理を徹底し、再発防止に努める」とコメントしている。
出典
『ポッカサッポロ水746万回収』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/kofu/1046018441.html?t=1477773610604
10月29日10時55分に毎日新聞からは、県の抜き打ち検査で検出されたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10月28日21時33分にNHK NEWS WEBからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
山梨県衛生薬務課は、28日、西桂町下暮地の飲料水製造・販売「富士ピュア」が製造したミネラルウオーター「富士山麓のきれいな水」から基準値を超える臭素酸が検出されたとして、食品衛生法に基づき、約4万5000本(2ℓ)の回収を同社に命じた。
同課によると、水は富士ピュアが製造し、ポッカサッポロフード&ビバレッジ(名古屋)が販売している。
同課が24日に抜き打ちで検査したところ、8月15日に製造された商品から、基準値の約2倍に相当する、1ℓあたり0.02mgの臭素酸が検出された。
商品を毎日27.5ℓ以上摂取しない限り、人体に影響はないという。
臭素酸は、ミネラルウオーターなどを消毒する際に、副生成物として発生する発がん性の物質。
回収対象となるのは、8月15日に製造された全量(賞味期限は2018年8月4日)で、すべて県外に出荷されていて、同社が出荷先の確認などを進めている。
出典
『富士山麓のきれいな水 臭素酸検出 4万5000本回収へ』
http://mainichi.jp/articles/20161029/k00/00e/040/208000c
『ミネラルウオーターから基準超の臭素酸で回収命令』
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161028/k10010748561000.html
(ブログ者コメント)
同社HPでは、臭素酸生成理由などが以下のように説明されている。
(平成28年10月31日付)
今回検出された臭素酸は、原料水に一般に含まれる臭素等からオゾン殺菌により生成されたものです。
上記殺菌工程により臭素酸が基準値を超えて生成された原因につきましては、調査を引き続き実施しております。
http://www.pokkasapporo-fb.jp/em/info_161031.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。