2024年2月24日19時13分に千葉日報から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
24日午前10時20分ごろ、千葉市美浜区新港の山崎製パン千葉工場で「女性がコンベアに胸部を挟まれて、意識がない」と119番通報があった。
千葉市若葉区桜木2、アルバイト、加藤さん(61)が搬送先の病院で死亡が確認された。
千葉西署によると、加藤さんは菓子類の製造中にベルトコンベヤーなどに巻き込まれた。
同署が詳しい事故の原因を調べている。
https://www.chibanippo.co.jp/news/national/1167393
2月26日19時16分にYAHOOニュース(千葉日報)からは、製造ラインはすごいスピードだったなどとネット投稿されているなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
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事故を受け、ネット上では嘆く声が続出。
過去に同工場で実際に働いていたとみられる人からは、「商品が流れないよう必死に追いかけた」、「すごいスピードだった。停止ボタンもあったけれど、押したら皆から白い目で見られた」と、製造ラインの速さや安全管理の問題を指摘する意見も。
「ずっと立ちっぱなしで、精神的にも肉体的にも1番つらかった。二度とやりたくない」と、作業内容の過酷さを強調する声も多く寄せられています。
さらに、被害者が60代の年配者だったことから、「自分はつらすぎて4回ぐらいでやめた。61歳の女性がここで働くのは相当キツいと思う」、「肉体的に老化は避けられない。反射神経も衰え、とっさの事象にも対応できないことがあるはず。事故リスクは若い人より格段に大きい」、「会社には年齢にあった作業方法や配慮を考えて仕事を遂行しなければ、こういう事故は何度も繰り返してしまう」との意見もありました。
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https://news.yahoo.co.jp/articles/8048bdd4c0feb8b23a58b64d32270d05d436509a
2月28日20時30分にYAHOOニュース(集英社オンライン)からは、取材に対し年配の女性従業員は「コンベヤーは速いかもしれないが問題なく仕事できる速さ」、「被害女性はベテランだった」、「コンベヤーには基本的に安全カバーと停止ボタンがついている」と話したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
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山崎製パンでは2月1日より恒例の「春のパンまつり」が開催されており、事故はイベント期間中に起きてしまった。
求人情報サイトによると、山崎製パン千葉工場のアルバイトは時給1,100~1,375円で、朝9時から翌5時までの間で1日2時間から勤務でき、日払い制や単発、短期でのアルバイトも受け入れているという。
また、仕事内容は山崎製パンのパンやケーキ、和洋菓子を作る補助の仕事として、主にライン作業を任され、具体例としてパンやケーキの製造、流れてくる製品のトッピング、天板やケースの出し入れ、箱詰め、仕分けがあげられている。
事故の報道を受け、ネット掲示板やSNS上では、山崎製パンの工場で勤務経験があるとみられる人々から「コンベヤーのスピードが速い」「60代の女性がここで働くのはキツい」などの声が多く書き込まれ、地元紙「千葉日報」も、こうしたネットの声を紹介していた。
事故に遭った女性は60代ながら無理をして勤務していたのだろうか。
同工場に勤める被害者と同年代の女性はこう答えた。
「この工場ではこれまで機械関連の事故がまったくなかったので驚いてます。
工場は敷地がかなり広く、製品の数に合わせて担当グループも多い。
事故に遭われた方と直接お会いしたことはありませんが、今はアルバイトですが、この工場ではもう20年近く働いてるベテランさんだったみたいですよ。
どこの機械でどのように事故に遭われたかは、説明されてないので詳しいことはわかりません。
ただ私が担当しているコンベヤーは確かに速いかもしれないですけど、年配者や未経験の学生さんでも問題なく仕事できている速さです。
私もまだ数年ですけど、コンベヤーの速さで困ったことはありません」
また、他の女性従業員も、事故に遭った女性とは面識はないとしながらも、「勝手知ったるベテランだったのに、どうしてこんなことに…」と疑問に思いながらこう話した。
「被害に遭った女性は長く働かれていて、定年の60歳を迎えてからアルバイト雇用になった方で、初心者ではないので驚いてます。
受け持っていた業務内容は、菓子類の中でも和菓子のライン作業の担当だったようですが、ふだんから作業に手こずったりするような方ではなかったみたいですから」
被害女性は工場内でもミスなどは聞かれないベテランだったようだ。
ならば、ベルトコンベヤーの速さや管理体制、安全面にはたして問題はなかったのか。
「ベルトコンベヤーの速さは社員さんが調整できて、繁忙期になると少し速くしたりしますけど、今は和菓子の製造も落ち着いてる時期なので、そんな無茶もさせないと思うんですよね。
それに、工場や担当エリアによって差はあるかもしれないですけど、私の担当する部署に関していえば、ベルトコンベヤーなどの危険な機械には安全のため基本的にカバーがついていて、体を巻き込んだりというような間違いは起きづらいはずです。
機械にもよりますけど、だいたいのものが安全カバーを外せば勝手に機械も止まるようになっているし、すぐ近くにある停止ボタンで止められるようにもなっている。
機械の危険性など考えて、定期的に講習会も行ってました。
でも、いざ挟まれたりしたらパニックになっただろうし、教えられた対処も上手くできなかったのかもしれないですね。
事故後、かなり状況を重く見たのか、社長が直々に工場の安全の見回りをしてました」
事故に遭った女性の担当ラインには安全カバーはついていたのか。
ベルトコンベヤーの速度は適正だったのか。
山崎製パン千葉工場と本社である山崎製パン株式会社に問い合わせると、「担当者が不在しています」「いますぐお電話では回答できません」と答えるのみだった。
回答がありしだい、追記する。
https://news.yahoo.co.jp/articles/cb1d7ea49758946ee3a58e1b13edc1f1f6319ff4
(2024年4月11日 修正1 ;追記)
2024年4月10日12時11分にYAHOOニュース(デイリー新潮)からは、コンベアから菓子が落ちたことに別の機械で作業していた女性が気付きコンベア内の菓子をとろうとした、コンベアに安全カバーなどはついていなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
誰もが知る「ロイヤルブレッド」などの食パンや「まるごとソーセージ」といった総菜パンなどを製造・販売し、私たちの食卓に欠かせない存在となっている「山崎製パン」。
ヤマザキグループとしての総売り上げ1兆円超、国内シェア4割を誇るパン業界のガリバーである同社の工場で先般、死亡事故が起きていた。
しかし、一部のメディアを除いて、この事故を大きく報じていない。
山崎製パンの知られざる「体質」とは――。
問題の事故が起きたのは今年の2月24日。
千葉市内にある山崎製パン千葉工場において、アルバイトの加藤さん(61)がベルトコンベアーに巻き込まれて死亡したのである。
「加藤さんは菓子類の製造作業中にベルトコンベアーに巻き込まれ、胸を強く圧迫されたとみられています。
午前10時20分ごろ、“女性がベルトコンベアーに挟まれ、意識がない”と工場の関係者から119番があり、病院に搬送されましたが、死亡が確認されました」(全国紙社会部デスク)
ちなみにこの事故は、一部の新聞などが報じたことで発覚。
山崎製パンは今にいたるまで、事故に関して何ら発表していない。
捜査関係者が明かす。
「事故が発生したベルトコンベアーは複数の菓子を載せた鉄板が運ばれていくものでした。
何らかの理由でその菓子がこぼれ落ち、すぐに駆け付けたのが、別の機械で作業中だった加藤さんでした。
加藤さんはベルトコンベアーを止めずに、コンベアー内の菓子を取ろうとしたようです」
そして不幸にも、
「ベルトコンベアーのバーに右腕を挟まれた上で奥に引き込まれ、支柱の部分に胸が挟まって圧迫される格好になってしまったのです。
ベルトコンベアーの幅は20~30センチくらい。
安全カバーなどは付いていませんでした」(同)
しかも、山崎製パンの工場での死亡事故は今回に限らず、2020年には神戸工場(兵庫県)、15年には古河工場(茨城県)、12年には伊勢崎工場(群馬県)で死者が出ている。
にもかかわらず、メディアで大きく報道されないのはなぜなのか。
山崎製パン元幹部はこう語る。
「山パンは毎年、テレビなどに莫大な広告宣伝費を支払っています。
テレビとしては大手スポンサーである山パンに配慮し、不祥事があっても大きく取り上げない、という事情はあるでしょう」
実際、山崎製パンは過去、何件もの「回収事案」を起こしているが、それもテレビで大々的に取り上げられたことはない。
果たして山崎製パンは、千葉工場で加藤さんが亡くなった事故をどう捉えているのか。
「週刊新潮」の取材に対面で応じた同社広報部門の担当者に、今回の死亡事故について公表するつもりはないのかと聞くと、 「今はだから、発表してませんでしょう」
現在、労働基準監督署の調査が続いているという。
それが終わったら事故を公表するつもりがあるのかと尋ねると、あろうことか、笑いながらこう答えたのだ。
「調査いつ終わるかも分かっていませんし、調査が来週終わるんだったら、さあどうしようかと今検討する機会になると思いますよ」
さらに、過去に死亡事故がどれくらいあったのかと聞くと、
「いや、そんなないですよ」
そう答える。
そこで、“そんな”の部分を具体的に教えてほしい旨伝えると、こう述べたのだ。
「10年さかのぼればありますね」
10年さかのぼるどころか、4年前に神戸工場で死亡事故が起こっていたことは先述した。
それについて改めて書面で問い合わせると、「誤解を与えてしまい、大変失礼いたしました」との返信が寄せられた。
重大な死亡事故に真摯に向き合っているようにはとても見えないのだ。
4月11日発売の「週刊新潮」では、過去に山崎製パンが起こした回収事案のリスト付きで、1兆円企業である同社の「体質」を5ページにわたって詳しく報じる。
「週刊新潮」2024年4月18日号 掲載
https://news.yahoo.co.jp/articles/883760bef765c5d00d8bfbc1cd91b14685a48a6d
(ブログ者コメント)
企業体質追及の部分は、いかにも週刊誌的記述につき割愛しようかとも考えたが、参考までに紹介することにした。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。