2014年5月18日付で信濃毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
17日午後7時57分、長野市南長野の県庁から「(本館棟)9、10階に煙がある」と119番通報があった。
市消防局のポンプ車や救助工作車、はしご車など13台が出動し、同9時50分に鎮火した。けが人はなかった。
同局は、トイレ付近にあり配水管などを通すパイプスペースのうち、6~10階のどこかが火元とみて調べている。
9、10階には県警本部があり、職員が煙に気付いて県警総合当直に連絡、総合当直が119番通報した。
県財産活用課によると、パイプスペースは10階から地下1階までを貫いている。
消火作業では、7~10階の屋内消火栓を使ってパイプスペース内に放水しており、各執務スペースに放水の影響はないとしている。
県施設課によると、県庁本館棟では5月上旬から来年3月までの予定で、地階と2階以外の各階のトイレを改修中。
閉庁日の17日は、主に10階の男女トイレの間取りを変えるためにコンクリートブロック壁を解体していた。
県庁本館棟は1967(昭和42)年建築で、鉄骨鉄筋コンクリート造り地上10階、地下1階。同課によると、完成以来、火災が起きたのは初めて。
県総務部などによると、17日夜に県庁にいた職員らは計30人弱だった。
出典URL
http://www.shinmai.co.jp/news/20140518/KT140517ATI090024000.php
2014年5月19日17時47分にNHK長野から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5月19日付で読売新聞長野版からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
幅60cm、奥行き5m程度のパイプスペース内のパイプのうち、5階から10階の部分の給水管など3本に巻かれていた断熱材が焼ける火事があった。
警察と消防が現場検証をするなどして原因を調べていて、これまでに10階部分のパイプや断熱材が激しく燃えていたことが、警察への取材で分かった。
10階のトイレでは、17日、建設会社の作業員などがコンクリートの壁の中の鉄筋を電動のこぎりで切る作業をしていて、火花が散ることもあったという。
10階トイレのパイプスペースに扉はあるが、鍵はかかっておらず、作業員は県に対し「換気のために扉を開けていた」と説明。17日午後5時頃には退庁したという。
警察は、飛び散った火花が断熱材に燃え移った可能性もあるとみて、原因を詳しく調べている。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/nagano/1014546291.html?t=1400535576252
http://www.yomiuri.co.jp/local/nagano/news/20140518-OYTNT50069.html
また、5月19日付の信濃毎日新聞紙面には、やや詳しい下記趣旨の記事が掲載されていた。
パイプスペースには、各階に点検用窓がある。
建設会社社長は18日、取材に「壁の解体で舞うほこりを排出するため、17日は10階の点検用窓を開けたり閉めたりした」と話した。
県財産活用課によると、解体中の壁と点検用窓の間隔は1mほどで、工事終了後は異常はなかったという。
(ブログ者コメント)
信濃毎日新聞紙面に掲載されていた図によると、パイプスペースは、男子トイレの個室と女子トイレの個室の間に設置されていた。
そして、入口から最も遠い場所に点検用窓があり、さらに、そこから1mほど離れた場所にコンクリート壁が、個室と並ぶかたちで設置されていた。
キーワード;養生不足、発火
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。