2014年5月16日21時4分にNHK松山から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
16日午前、四国電力・伊方原子力発電所の低レベル放射性廃棄物を保管している建物で、作業員が誤って火災感知器のケーブルを切断するトラブルがあった。
四国電力によると、16日午前10時すぎ、1号機と2号機の中央制御室で火災を知らせる警報が出たが、実際には火災は起きておらず、確認した結果、低レベル放射性廃棄物を保管している建物に設置されている火災感知器から中央制御室までつながるケーブル2本が切断されているのが見つかった。
この建物では、16日、新たな消火設備の配管を取り付ける工事が行われており、足場を設置するために、作業員が建物の天井にドリルで穴を開けていたところ、天井裏に埋設されていたケーブルを誤って切断したという。
作業は、図面やレーダーを使った探査装置でケーブルがある場所を確かめながら行っていたということだが、何らかの原因でケーブルがうまく検知されなかったため、ケーブルのある場所に穴を開けてしまったという。
四国電力は、16日夕方までに新たにケーブルを取り付けて仮復旧させたということで、「今後、詳しい原因を調査して速やかに県に報告したい」としている。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/matsuyama/8004510841.html?t=1400273584424
(ブログ者コメント)
設備を設置する、あるいはシステムを構築する場合、安全面で押さえておくべき考え方の一つに、フェイルセーフというものがある。
具体的には、万一、設備やシステムに故障が発生しても、全体として安全方向に向かうように設計するという考え方だ。
今回の火災感知器は、おそらくは、常時、「火災は起きていない」という信号を出し続けていて、それが、ケーブルが切断されたことで信号が出なくなり、結果、火災発生の警報が出た・・・ということだと思われる。
もし逆に、火災が発生した場合にだけ信号を出すシステムだったとしたら、今回の切断は検知されず断線したまま放置されて、実際の火災発生時に役に立たなかったかもしれない。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。