2014年5月17日12時6分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
16日午後11時半ごろ、愛知県豊橋市明海町の金属加工業「トピー工業」豊橋製造所の溶解炉から高温の溶けた鉄が噴出、近くで作業していた男性社員6人のうち5人がやけどをし、うち46歳と20歳の2人が重傷を負った。いずれも意識はあるという。
警察などによると、他にけがをしたのは28歳、50歳、52歳の社員で、いずれも軽傷。
同製造所は、鋼材を生産している。
警察などによると、事故があったのは、金属くずを溶かしてH形鋼を製造する円筒形の電気炉(直径約10m、深さ約4m)で、6人が午後10時ごろから作業をしていた。
金属くず160トンを段階的に炉に入れ、内部の温度を上げるために酸素を注入していたところ、上部にある注入口(2m四方)から溶けた鉄が噴き出したという。
工場の関係者は「炉の内壁にこびりついていた鉄が落下するなどして、溶けた鉄が噴き出した可能性もある」と話している。
現場は多数の工場が立地する三河湾に面した工業地帯で、JR豊橋駅から南西約7km。
出典URL
http://mainichi.jp/select/news/20140517k0000e040169000c.html
(ブログ者コメント)
溶解炉に酸素を吹き込んでいた際に内部の溶けた鉄が噴き出た事故は、今年3月に氷見市でもあった。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/3868/
また昨年も、10月に坂東市で溶解炉から集じん機につながるダクトが爆発する事故、4月に堺市で溶解炉内のスラグを突いた際に突沸する事故があった。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/3390/
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/2790/
ほぼ1年の間に溶解炉関係の爆発、突沸事故が4件発生したことになり、同じような事故が続く時には続くものだという、以前から抱いていた感触を新たにした。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。