2019年12月18日18時54分にNHK福岡から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
佐賀県玄海町にある九州電力・玄海原子力発電所の敷地内にある変電所で今月、設備の一部が焼けた火事で、九州電力は保守作業中のミスが出火の原因だったと明らかにしました。
今月10日、九州電力・玄海原発の敷地内にある変電所で、設備の一部が焼ける火事がありました。
この火事で、運転中の3号機と4号機には影響がなく、モニタリングポストの値も変化はありませんでした。
出火の原因について会見を開いた九州電力によりますと、この変電所につながる送電線で外部の会社が保守作業を行った際に、変電所にある配電盤の誤った場所にアースを取り付けていたということです。
アースの取り付けは、外部の会社の作業員が行いましたが、九州電力の社員も立ち会っていました。
そして、保守作業の間、遮断していた電気を再び通す際にアースを取り外すことを忘れ、誤った場所に取り付けられたアースに大きな負荷がかかってショートしたことが出火の原因だったとしています。
九州電力の立地コミュニケーション本部の井川グループ長は、「地域のみなさまにご心配をおかけしたことを重く受け止め、安全を最優先に、再発防止に向けた取り組みを確実に行います」と改めて陳謝しました。
https://www3.nhk.or.jp/fukuoka-news/20191218/5010006415.html
九州電力HPには12月18日付で下記趣旨のプレスリリースが掲載されている。
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調査の結果、玄海変電所の受電のため遮断器(6-20)を投入した際、その下流側に設置している受電用遮断器(M-100)において短絡事象が発生したことで、配電盤の一部が焼損し火災に至ったものと推定されます。
短絡事象の要因は、点検にあたって受電用遮断器(M-100)に取付ける接地器具を、下流側に取付けるべきところ、誤って上流側に取付けていたことに加え、受電前の接地器具取外し確認が不十分であったため、接地器具が取付けられていたまま受電をおこなったことによるものと考えられます。
対策として、遮断器の接地器具取付け位置に、上流側と下流側が明確に識別できる標識を取付けるとともに、受電前に接地器具等が取外されていることの確認を徹底するよう、規定文書及び操作手順書に明記します。
また、今回の原因及び対策について、関係者へ速やかに教育を行うとともに、定期検査前の教育の場等において、継続して周知徹底を図ります。
(別紙;見取り図や現場写真が掲載されている)
http://www.kyuden.co.jp/var/rev0/0231/6860/cx31vre1.pdf
http://www.kyuden.co.jp/press_191218-1
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。