







2015年11月18日18時49分にNHK NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
湯たんぽや使い捨てカイロ、それにこたつなど、身近な暖房用品や加熱器具で高齢者がやけどをする事故が相次いでいて、本格的な冷え込みを前に、消費者庁が注意を呼びかけている。
消費者事故の調査に協力している全国の30の医療機関などから消費者庁に寄せられた報告によると、ことし9月までの6年間に、65歳以上の高齢者が身近な暖房用品や加熱器具でやけどをした事故は、合わせて338件に上っている。
こうした事故で2人が死亡したほか、54人は症状が重く、入院したという。
事故の中で最も多いのが、湯たんぽや使い捨てカイロ、それにこたつなどによる「低温やけど」で、119件に上っている。
「低温やけど」は、心地よいと感じる温かさでも、皮膚の同じ場所が何時間も温め続けられると熱いと感じないままやけどになってしまうもので、皮膚が薄くなっている高齢者で特に起きやすくなっている。
具体的には、使い捨てカイロを腰に貼ったまま寝てしまったり、湯たんぽに足が触れたまま寝てしまったりしたときに起きやすいという。
中には、70代の男性が、こたつに入ったまま寝てしまい、朝、起きたら、足の指先から血が出ていて、病院で重いやけどと診断され、手術で指先を切断したケースもあるという。
また、仏壇のろうそくやガスこんろの火などが衣服に燃え移ってやけどした事故も合わせて20件報告され、死亡した2人はいずれもこのケースだったという。
消費者庁の板東久美子長官は記者会見で、「高齢者は、皮膚が薄くなっていることに加えて、運動機能や感覚機能が落ちているため、長い時間、熱にさらされてしまい、やけどが重症化しやすくなっています。本格的に冷え込むこれからの時期は、高齢者本人はもちろん、周囲の人たちも十分に注意を払ってほしい」と呼びかけている。
「低温やけど」は、自覚症状がないまま皮膚の細胞の破壊が進んでいくため、場合によっては、皮膚の深い部分まで傷つき、重症化することもある。
消費者庁によると、「低温やけど」になるまでの時間は、皮膚に触れているものの表面温度が44℃の場合は3時間から4時間、46℃の場合は30分から1時間となっている。
製品事故の防止に取り組んでいる製品安全協会によると、湯たんぽの表面温度は、熱湯を注いだ6時間後でも60℃から70℃あり、タオルなどを巻いたとしても、皮膚に伝わる温度は「低温やけど」のおそれがある42℃以上になっている可能性があるという。
このため、「低温やけど」を防ぐには、熱を持った暖房用品が長時間、皮膚に触れ続けないようにすることが重要だ。
湯たんぽの場合、製品安全協会は、「布団が温まったら外に出して就寝するのが望ましい」としている。
長時間、使用する場合は、一定時間ごとに湯たんぽの位置を変えるよう、呼びかけている。
湯たんぽをタオルなどで包むと、「低温やけど」をするまでの時間は長くなるが、必ずしも「低温やけど」を防ぐ効果はないという。
また、使い捨てカイロの場合、業界団体では、直接、肌に触れないように使用するとともに、就寝時やこたつの中、それに暖房器具の近くでは、使用しないよう呼びかけている。
このほか、電気毛布について消費者庁は、就寝時には低い温度に設定するよう、呼びかけている。
衣服への着火を防ぐには、火がつきやすい衣服を身に着けないことが重要だ。
消費者庁によると、毛足が長い生地や飾りが多い衣服は火がつきやすく、ゆったりとしたデザインの服も垂れ下がった部分から着火を招きやすいという。
もし、衣服に火がついた場合は、頭から水をかぶり、水がない場合は、床や地面に体を押しつけて火を消す。
走り回ると、かえって火の勢いを増してしまうおそれがあるという。
一方、仏壇のろうそくからの着火を防ぐ対策としては、LEDを使った仏壇用の明かりに切り替え、ろうそくの使用をやめる方法もある。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20151118/k10010311341000.html
(ブログ者コメント)
2015年11月18日付で消費者庁HPに、『高齢者のやけどに御注意ください!』というタイトルのニュースリリースが掲載されていた。
全6ページで、事例も紹介されている。
http://www.caa.go.jp/safety/pdf/151118kouhyou_1.pdf
2015年6月20日14時42分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
20日午前10時55分ごろ、大津市小野の西琵琶湖マリーナで船舶給油機から出火し、給油機1台が全焼。給油施設の整備作業をしていた男性従業員(24)が両手足などに軽いやけどを負った。
警察が、出火原因を詳しく調べている。
警察によると、出火当時、敷地内では従業員3人が給油機や燃料の貯蔵タンクなどの点検や整備などに当たっていた。
出典URL
http://www.sankei.com/west/news/150620/wst1506200046-n1.html
2015年5月26日13時52分に共同通信から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5月27日付の毎日新聞紙面にも、同趣旨の記事が掲載されていた。
横浜市中区の市立中2年の男子生徒2人が今月、校外学習で出掛けていた長野県飯山市の宿泊先の風呂でやけどし、病院に搬送されていたことが、26日、横浜市教育委員会への取材で分かった。
湯の温度が約80℃になっていたという。
生徒2人は現在も治療中で、長野県警が経緯を調べている。
約160人が15日から2泊3日の自然教室に参加し、飯山市にある戸狩温泉の複数の宿に分かれて宿泊。
16日夜に生徒約10人が泊まった宿の風呂で、湯船に入った男子生徒2人が下半身にやけどを負った。
宿は後日、学校側に、温度が高くなった理由を「ボイラーの温度を調整する装置が壊れていた」と説明。
16日の湯温点検はしていなかったという。
出典URL
http://www.47news.jp/CN/201505/CN2015052601001446.html
関連URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/20150526-OYT1T50031.html
2015年3月7日付で毎日新聞青森版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3月6日付で東奥日報からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
5日午後9時10分ごろ、青森市鶴ケ坂早稲田で建設中のゴミ処理施設内で、焼却炉の試験運転中に熱風が噴き出し、作業員の男性2人が腕に軽いやけどを負った。
警察によると、2人は施設の建設業者と運用開始後の管理業者の社員。
試運転で可燃ゴミの焼却をしていた際に、炉内で発生した不完全燃焼を確認などするためダクト点検口を開けたところ、熱風が噴き出したとみられる。
警察で実況見分し、事故原因を調べている。
同施設は、4月に稼働予定のゴミ処理施設。
青森市の新ごみ処理施設整備室によると、焼却炉は昨年12月に完成し、試運転で同市内で回収された可燃ごみの焼却を繰り返してきたが、これまでは目立った問題は見られなかったという。
出典URL
http://mainichi.jp/area/aomori/news/20150307ddlk02040028000c.html
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2015/20150306131244.asp
2015年1月9日6時35分にNHK首都圏NEWS WEBから、「『着衣着火火災』注意呼びかけ」というタイトルで、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ガスコンロの火などが着ている服に燃え移って高齢者が亡くなるケースが相次いでいることから、東京消防庁は、屋内で厚着になる今の時期は特に注意が必要だとして、調理中は燃えにくい素材で作られた服などを身に着けるよう、呼びかけている。
ガスコンロやストーブの火などが着ている服に燃え移る被害が全国で相次いでいて、東京消防庁によると、都内では去年までの5年間で259件起き、25人が亡くなっている。
このうち、65歳以上の高齢者は22人と、全体の90%近くを占めていて、服に火がついたことに気付かなかったり、消火に手間取ったりしたためとみられている。
被害の中では、調理中にガスコンロの火が着ていた服の袖口についたり、ストーブの近くで長時間座っている間に服に火がついたりするケースなどが目立っているという。
「日本防炎協会」の再現実験の映像には、普通の服の場合、ガスコンロの火が袖口から服に燃え移り、一瞬で燃え広がっているのに対し、燃えにくい素材で作られたアームカバーをつけている場合には、火がほとんど燃え広がらない様子が写っている。
東京消防庁は、屋内で厚着になる今の時期は特に注意が必要だとして、調理中は燃えにくい素材で作られたアームカバーやエプロンを身に着けたり、ストーブに近づきすぎたりしないよう、呼びかけている。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20150109/4535761.html
(ブログ者コメント)
日本防炎協会のHPは下記。
2014年10月17日11時1分に朝日新聞から、より詳しい同趣旨の記事が図解や写真付きでネット配信されていた。
http://www.asahi.com/articles/ASGB743HQGB7UTFL002.html
2014年12月5日付で朝日新聞岐阜全県版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
4日午前10時ごろ、多治見市北丘町5丁目の市道で、ガス管工事中に引火。男性作業員3人が重軽傷を負った。
警察によると、地下で作業をしていた作業員(47)が、顔や気道にやけどをする重傷。地上にいた2人も顔や手足にやけどをした。
ガス管に直径2.5cmの穴を開けてファイバースコープを入れる作業中だったという。
警察は、穴から漏れたガスに何らかの原因で引火したとみている。
(2015年1月20日 修正1 ;追記)
2014年12月5日付の岐阜新聞紙面に、内視鏡を入れて内部を探索中に引火したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
(当該記事に基づき、タイトルも若干修正した)
警察によると、地面から約1mほど掘った地点で、ガスの引き込み管を入れ替える工事をしていた。
1人が本管に穴を開けて内視鏡を入れ、引き込み管の位置を探していたところ、漏れ出したガスに引火したという。
3人は小牧市の設備工事会社に勤務する同僚で、当時、計6人が作業に当たっていた。
2014年10月28日付で朝日新聞秋田全県版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
27日午前11時半ごろ、秋田市飯島の亜鉛加工会社「A社」の工場内で、溶解炉(深さ約1.7m)のメンテナンス作業をしていた男性社員(20)が誤って溶解炉の内部に転落し、両足の太ももから下をやけどする重傷を負った。
警察によると、命に別条はないという。
警察などによると、男性は同日午前8時から2階の作業場で溶解炉に付着した不純物を細長い工具で取り除く作業をしていた。
溶解炉は、縦約1.1m、横約1mの直方体で、炉内には高温の亜鉛の液体が入っていたという。
男性は安全帯を装着していたが、フックをかけていなかったといい、警察が詳しい事故原因を調べている。
2014年9月27日22時50分にNHK高松から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
27日午後6時半ごろ、東かがわ市の鋳物工場「S鋳造所」で、「どーん」という音ともに工場の中から火が出て、スレートの壁30m2余りと鋳物を作るための木製の型が焼け、火は、およそ1時間後に消し止められた。
この火事で、作業をしていた従業員12人のうち、中国人の男性3人が顔などにやけどをして病院に運ばれ、手当てを受けている。
警察によると、従業員が一連の作業を終えて後片付けをしようと、鉄を溶かす溶鉱炉の底を抜いたところ、炉の中に残っていた溶けた鉄が床に落ちて周りに飛び散ったと話しているという。
警察では、飛び散った高温の鉄が木製の型に火を付け燃え広がったものとみて、火が出た当時の状況や作業に問題がなかったかどうか、さらに詳しく調べることにしている。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/takamatsu/8034928792.html?t=1411852494816
2014年5月17日12時6分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
16日午後11時半ごろ、愛知県豊橋市明海町の金属加工業「トピー工業」豊橋製造所の溶解炉から高温の溶けた鉄が噴出、近くで作業していた男性社員6人のうち5人がやけどをし、うち46歳と20歳の2人が重傷を負った。いずれも意識はあるという。
警察などによると、他にけがをしたのは28歳、50歳、52歳の社員で、いずれも軽傷。
同製造所は、鋼材を生産している。
警察などによると、事故があったのは、金属くずを溶かしてH形鋼を製造する円筒形の電気炉(直径約10m、深さ約4m)で、6人が午後10時ごろから作業をしていた。
金属くず160トンを段階的に炉に入れ、内部の温度を上げるために酸素を注入していたところ、上部にある注入口(2m四方)から溶けた鉄が噴き出したという。
工場の関係者は「炉の内壁にこびりついていた鉄が落下するなどして、溶けた鉄が噴き出した可能性もある」と話している。
現場は多数の工場が立地する三河湾に面した工業地帯で、JR豊橋駅から南西約7km。
出典URL
http://mainichi.jp/select/news/20140517k0000e040169000c.html
(ブログ者コメント)
溶解炉に酸素を吹き込んでいた際に内部の溶けた鉄が噴き出た事故は、今年3月に氷見市でもあった。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/3868/
また昨年も、10月に坂東市で溶解炉から集じん機につながるダクトが爆発する事故、4月に堺市で溶解炉内のスラグを突いた際に突沸する事故があった。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/3390/
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/2790/
ほぼ1年の間に溶解炉関係の爆発、突沸事故が4件発生したことになり、同じような事故が続く時には続くものだという、以前から抱いていた感触を新たにした。
2014年4月30日11時19分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
29日午前8時5分頃、新潟県長岡市鳥越の鳥越クリーンセンターで、機械に詰まったごみを取り除く作業をしていた長岡市役所職員の男性(59)が、機械の熱風を浴びて全身やけどの重傷を負った。
男性は、別の市職員2人と作業をしていた。
ごみを焼却炉内に送る幅2.5m、奥行き1.5m、高さ2.6mの「給じん装置」の中に入って作業をしていたところ、別の40歳代男性職員が機械を作動させたという。
警察は、男性職員への聞き取りなどをして、詳しい事故原因を調べている。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/20140430-OYT1T50001.html
(2014年5月24日 修正1 ;追記)
2014年4月30日付の新潟日報紙面に、若干詳しい下記趣旨の記事が掲載されていた。
ごみを焼却炉に送り込む機械の詰りを除去していたところ、焼却炉の弁が開き、熱風が機械に流れ込んだという。
2014年3月28日1時35分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
27日午後10時20分ごろ、兵庫県加古川市金沢町の神戸製鋼所加古川製鉄所で「男性2人がやけどをした。何かが燃えている」と、消防に通報があった。
消防などによると、溶鉱炉のメンテナンスのため、炉内の溶けた鉄を移し替える作業中に鉄が飛び散り、近くにいた作業員2人にかかったという。
34歳の作業員が全身やけどの重傷、41歳の作業員も頭と背中にやけどを負った。2人とも意識があり、命に別条はないという。
飛び散った鉄で建物の一部も焼けたという。
出典URL
http://www.asahi.com/articles/ASG3X0579G3WPIHB046.html
2014年2月23日付で毎日新聞徳島版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
22日午前5時ごろ、阿南市橘町幸野の日本電工徳島工場の4号炉で、社員4人が1300℃の溶けた約13トンの合金鉄を鉄製バケット(直径約2m、高さ約2.8m、重さ約15トン)に移して冷却する作業中、男性社員(23)がこぼれた合金鉄を浴び、全身やけどで死亡した。
警察によると、クレーンでつり下げられたバケットから約1.5m離れた通路で男性が作業をしていたところ、バケットが何らかの原因で傾いたという。
現場の状況や事故原因を調べている。
出典URL
http://mainichi.jp/area/tokushima/news/20140223ddlk36040287000c.html
2014年2月25日付で毎日新聞徳島版からは、下記趣旨の続報がネット配信されていた。
また2月23日19時4分にNHK徳島からも、同主旨の記事がネット配信されていた。
鉄製バケットから合金鉄がこぼれたのは、クレーンの誤作動などでバケットが傾いたのではなく、合金鉄自体が爆発した可能性があることが阿南労基署への取材で分かった。
同署によると、合金鉄はバケットを中心に半径約6〜7mにわたって飛び散っていた。
このため労基署は、「(合金鉄は)クレーンが揺れてこぼれたのではなく、何らかの原因で爆発が起きたとみられる」と分析。異物が合金鉄に混入して化学反応が起きたか水蒸気爆発した可能性があるとみて、労安法違反容疑を視野に調べている。
同社などによると、男性ら社員4人は22日午前0時から、合金鉄を電気炉で溶かして鋳型に流し込み、直径3〜30mmの鉄球を作る作業をしていた。
溶けた合金鉄を炉からバケットに移し、鉄球を作る鋳型の近くにある台にクレーンでつるしたバケットを移動する際に事故が起きたという。
男性がバケットを台に固定するボタンを押すため近づいたところ、合金鉄が爆発。約1.5mの距離にいた男性は約1300℃の合金鉄を浴び、全身やけどで死亡した。
同署によると、いっしょに作業していた社員は調査に対し、「事故の瞬間、バケットから6mほどの高さまで火の粉が上がった」と話しているという。
他の3人の1人はクレーンを操作。1人が炉に合金鉄の原料を入れ、もう1人が炉を操作していた。
事故を受けて4号炉は停止。同じ作業をしている3号炉も、原因が判明するまで停止するという。
日本電工は「ご遺族に対して心より哀悼の意を表すとともに、深くおわび申し上げます」とするコメントを発表した。
出典URL
http://mainichi.jp/area/tokushima/news/20140225ddlk36040540000c.html
http://www.nhk.or.jp/lnews/tokushima/8025446811.html?t=1393282719887
(2015年6月29日 修正1 ;追記)
2015年6月26日12時47分にNHK徳島から、容器の耐火材が剥がれて熔鉄の中に入りガスが発生したことが原因だったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
(新情報に基づき、タイトルも修正した)
去年2月、阿南市にある当時の「日本電工」、現在の「新日本電工」の徳島工場で、熱せられた合金鉄が高さおよそ3mの容器からこぼれ、合金鉄を浴びた当時23歳の男性社員が死亡した。
この事故について、阿南労基署が立ち入り調査を行うとともに、会社による再現実験の報告を受けて詳しく調べた結果、容器などに使われている耐火材がはがれて合金鉄に混じったことで化学反応が起きてガスが発生し、合金鉄が吹きこぼれたことが原因とみられることがわかった。
このため同署は、会社に対し、耐火材の素材を変えるなどの改善を求める行政指導を行った。
一方、法令違反には当たらないとして、刑事処分は見送った。
事故の後、会社は、耐火材の素材を変えたほか、作業員の安全確保のため耐熱性の高い防護服を導入するなどの対策をとったという。
「新日本電工」徳島工場は、「ご遺族には本当に申し訳なく思っています。事故の再発防止対策を今後も考え続けていきます」と話している。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/lnews/tokushima/8025825591.html?t=1435350499016
2014年2月7日20時49分にNHK岡山から、2月7日22時16分に山陽新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7日午前6時すぎ、倉敷市水島川崎通の「JFEスチール西日本製鉄所」の工場で鉄くずを溶かす炉の中から「ドーン」という音が鳴り、作業員がかけつけたところ、2人が溶けた鉄を浴びてやけどしているのがみつかった。
2人は倉敷市内の病院に運ばれたが、30歳の男性が溶けた鉄を全身に浴びて重体となっていて、もう1人の27歳の男性も軽いけがをした。
警察によると、現場では直径4m60cm、地面からの高さがおよそ2m70cmある電気炉で鉄くずを溶かしていて、2人は炉の横に開けてある専用の穴に柄の長さが5mほどあり、先端がT字型になっている棒を通し、浮いてきたスラグと呼ばれる不純物を取り除く作業をしていたという。
炉内は約1600℃という。
警察によると、2人が作業を開始した直後、「電気炉内から『ドーン』という音がした」と、当時近くにいた従業員が離している。
警察は、2人が炉の横の穴の隙間から飛び散った鉄を浴びたとみて、事故当時の状況について調べるとともに、作業に問題がなかったか話を聞いている。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/okayama/4025093351.html?t=1391807707037
http://www.sanyo.oni.co.jp/news_s/news/d/2014020722163826/
2014年1月28日23時15分にmsn産経ニュースwestから、1月29日付で毎日新聞大阪版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大阪府高槻市が発注した道路工事の現場で26日未明、作業員がガソリンの携行缶の蓋を開けた際に炎が上がり、別の作業員を含む2人がやけどをする事故が起きたと28日、同市が明らかにした。
携行缶は、直前まで熱を帯びた重機の上に置かれており、温度上昇により内圧が高まっていて、空気抜きが不十分なため、気化したガソリンが吹き出た可能性が高いという。
消防が、蓋を開ける前に空気を抜いたかなど詳しい経緯を調べている。
市によると、事故は26日午前3時20分ごろ、同市奥天神町で発生。
道路の舗装工事をしていた下請けの土木会社の男性作業員(65)が、アスファルトを叩き固める機械に給油するため、別の重機の上に置かれた携行缶を数m動かし蓋を開けたところ、炎に包まれた。
すぐにバケツの水で消火したが、この作業員は足や腕に全治約3週間のやけどをして入院、近くにいた別の男性作業員(70)も頭に軽いやけどを負った。
炎は現場沿いの民家の壁3~4mを焼き、間もなくほかの作業員が消し止めた。
市によると、重機はアスファルトを150℃以上に熱して道路に敷きならすためのもので、内部で火をたいていた。
温められた携行缶のガソリンが噴出し、引火した可能性が高いという。
京都府福知山市の花火大会会場であった爆発事故を受け、総務省消防庁はガソリン携行缶を高温の場所に置かず、ふたを開ける際には空気抜きを行うよう呼びかけている。
業者は市に「作業員が空気抜きの手順を理解していなかった可能性がある」と説明したという。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/140128/waf14012823160029-n1.htm
http://mainichi.jp/area/osaka/news/m20140129ddlk27040345000c.html
(ブログ者コメント)
○福知山の事故から、まだ半年も経っていないのに、同じような事故がまた起きてしまった。それも京都府の隣の大阪府で。
なぜ、隣の府で起きた、まだ記憶に新しい事故の教訓を活かせなかったのだろうか?
○ガソリン携行缶の保管場所に関し、消防庁から出された文書には、「直射日光の当たる場所や高温の場所で保管しないこと」と記されている。
http://www.fdma.go.jp/concern/law/tuchi2510/pdf/251004_ki177.pdf
それが高槻市のHPになると、「日陰で保管し炎天下に放置しない」という記述はあるものの、「高温の場所で保管しない」という記述はない。
ブログ者、思うに、高槻市HPの注意書きだけでは不十分ではないのだろうか?
なぜなら、ガソリン携行缶を取り扱うのは、知識のある人だけとは限らない。知識のない人がこれを読めば、『日陰でありさえすれば、高温機器の上に置いてもよい』と考えるかもしれないからだ。
高槻市HPの注意書きは、例えば「高温になる場所で保管しないこと。(例)日陰で保管し炎天下に放置しない」といったふうに変更したほうがよいと考える。
2013年12月28日付で朝日新聞三重全県版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
27日午前11時5分ごろ、桑名市の日立金属桑名工場で、同社社員のKさん(55)が設備の修理中に倒れ、まもなく死亡した。
警察によると、Kさんは熱で金属をつなげるための焼鈍炉を修理していた時に炉内で倒れた。
当時の炉内温度は約90℃で、Kさんの全身には軽い熱傷があるという。
また、2013年12月28日付の伊勢新聞紙面には、下記趣旨の記事が掲載されていた。
警察によると、男性は同僚らと、操業を停止した炉の天井断熱材を修理する作業中だった。
炉は間口約3m、高さ約3m、奥行き約50mあり、男性は入口から約18m付近で倒れていたという。
(ブログ者コメント)
熱傷は倒れた後のものかもしれないが、ここは「熱傷」カテゴリーに分類しておく。
2013年8月20日12時58分にmsn産経ニュースwestから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
19日に10歳の男児と35歳男性が死亡し、犠牲者が3人となった福知山市の花火大会での露店爆発事故。
全身にやけどを負った男児は、事故発生直後は受け答えもしっかりしていたが、その後に容体が急変した。
医療関係者によると、重症やけどの場合は当初は意識のあった患者でも命を落とすケースは珍しくないといい、「治療の焦点は水分補給と患部の感染防止」と指摘する。
これまでの事故の犠牲者は、19日に死亡した小学5年の男児(10)と男性(35)、17日に死亡が確認された女性(44)の3人。
男児は事故直後に綾部市立病院に搬送され、頭部や背中など体表面の55%が2~3度のやけどと診断された。皮膚に付着した衣類の洗浄や軟膏を塗布する処置を受けたが、外科医の問いかけにも冷静に受け答えしていたという。
やけどは深さにより1~3度に分類され、3度が最も重い。
真皮に達する2度では全身の30%以上、さらに下の組織に達する3度では、10%以上のやけどで重症とされる。
大阪府立急性期・総合医療センターの藤見救命救急センター長(48)は、「頭部にダメージがないやけどの場合は事故直後は意識がしっかりしているが、時間の経過とともに血液の循環が悪化し死亡するケースは珍しくない」と説明する。
広範囲で重度のやけどを負った場合、血液の水分が急速に失われ、うまく循環しなくなり、栄養分や酸素を供給できなくなる。臓器へ流れる血液が不足し、臓器不全を引き起こし、死亡してしまうという。
死亡した3人のほか、今回の事故では2~85歳の57人がけがをし、8歳の女児と13歳の少年の症状が重い。
やけどで死んだ組織には細菌が繁殖しやすいため、今後の治療では、点滴で体内に水分を補給した上で、消毒や塗り薬で殺菌することが焦点になる。
特に重症の場合は植皮手術が必要となるため、藤見センター長は「手術までの間、いかに感染を防止するかが大事」と指摘する。
やけど治療は、早急に専門の医療機関にかかることが必要だが、適切な応急処置が重要だ。
手のひらなど狭い範囲の軽症やけどの場合は、流水や水タオルで冷やす。
この際、氷で冷やすと血管が収縮して血流障害につながる恐れがあるため、使用しない。
また、高熱のお湯を全身に浴びるなどした場合は、服を脱がす際に衣類が皮膚をはぎとることがあるため、まず服の上から水をかけるという。
藤見センター長は「まずは患部を冷やすことが大事。正しい手法で応急処置を行い、迅速に専門機関にかかってほしい」と話している。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/130820/waf13082013060015-n1.htm
2013年6月18日付で朝日新聞新潟全県版(聞蔵)から、6月17日20時22分に日テレNEWS24(テレビ新潟)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。また、電気化学工業のHPにも同趣旨のお知らせが掲載されていた。
17日午前9時半ごろ、糸魚川市の電気化学工業青海工場のカーバイドを製造する建物の電気炉の炉上から熱風や炎が吹き出し、近くで作業していた会社員の男性(53)が直撃をうけて病院に運ばれた。
男性は、全身やけどの重傷。現場には、ほかに3人の作業員がいたが、いずれもけがはなかった。
警察によると、事故があった電気炉は、生石灰とコークスを電気熱で溶かして混ぜ合わせる炉で、炉内の温度は約2000℃にもなる。
男性は、電気化学工業の協力企業の地元電気会社の社員で、事故当時、電気炉近くで酸素濃度計測機器を取り付けるための準備作業をしていたという。
電気化学工業によると、事故があった電気炉は安全装置がついていて、ふだんは外に熱風や炎が吹き出ることはないという。
出典URL
http://news24.jp/nnn/news8825026.html
http://www.denka.co.jp/news/pdf/20130617_oumidenrojiko.pdf
(2016年3月12日 修正1 ;追記)
該社2014年CSR報告書に、現場の状況図や事故原因などが詳しく掲載されていた。
ポイントは下記。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
○電気炉内部でカーバイド原料の大規模な落ち込みが発生した。
○大規模な落ち込みにより、安全弁の能力を超える熱風が発生した。
○原料シュートが動き、レンガシール部の耐圧性が低下して熱風が噴出した。
○対策としては、炉圧上昇でインターロック停止、安全弁適正配置、作業エリア区分の見直し等
http://www.denka.co.jp/sustainability/report/bklist/pdf/rc_2014.pdf
また、2016年3月8日付で毎日新聞新潟版から、課長が書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
糸魚川署は、7日、糸魚川市青海の化学メーカー「電気化学工業」青海工場で2013年に起きた死亡事故で、同工場の男性課長(49)を業務上過失致死容疑で書類送検した。
送検容疑は、同年6月17日午前9時半ごろ、作業員らへの安全管理の指示を怠ったため、同工場のカーバイド製造電気炉で発生した熱風で作業員の男性(当時53歳)に全身やけどを負わせ、同年8月2日に敗血症ショックで死亡させたとしている。
男性は、炉から数メートル離れた場所で、酸素濃度計測器などの設置作業をしていた。
出典URL
http://mainichi.jp/articles/20160308/ddl/k15/040/139000c


















その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。