2016年8月3日18時56分にNHK東海NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
『病院に落雷 高齢者98人転院』
http://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20160803/4551241.html
愛知県清須市の医療施設で、1日の落雷によって空調が使えなくなり、高齢の98人の入居者全員を近隣の病院に転院させていたことがわかった。
落雷があったのは、清須市にある高齢者向けの介護療養型の医療施設、新川病院で、1日午後5時ごろ、雷が屋上を直撃し、電源設備に被害が出た。
この影響で、2日になっても空調が使えず、このままでは入居者の体調を保つことができないなどとして、98人の入居者全員を近隣の9つの病院に転院させたという。
新川病院の入居者は80代から90代の高齢者で、糖尿病や脳梗塞などで継続的な治療が必要な人が多いという。
25人の入居者を受け入れた名鉄病院の細井院長は、「院内の各部署が連携して、混乱なく、受け入れを進めることができた。病院間で協力していくのは当然だと思う。受け入れた方々の容体も安定していて、安心しています」と話していた。
今回の事態について、新川病院は、「入居者には大変申し訳ない。できるだけ早く復旧させて対応策も検討する。転院した入居者の方々にはできるだけ早く病院に戻ってきてもらえるようにしたい」と話している。
8月3日9時39分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
『落雷で停電、入院患者98人全員転院 愛知・清須の病院』
http://www.asahi.com/articles/ASJ8330S8J83OIPE002.html
落雷による停電で、愛知県清須市の新川病院が、2日、98人の入院患者全員を転院させていたことが分かった。
復旧には、数日かかる見込みだという。
同病院によると、1日午後5時ごろ、一部4階建ての屋上にある電気設備に雷が直撃。
病院全体が停電したという。
直後に自家発電装置が作動したが、非常灯や一部の医療機器の電力がまかなえる程度で、深夜になっても復旧できなかった。
翌2日、80~90歳代の入院患者全員の転院を決め、近隣の7病院へ転院、搬送した。
患者の容体は安定しているという。
2016年8月2日19時15分にNHK佐賀から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8月2日19時25分に朝日新聞から、8月2日21時30分にRKB Newsからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
『落雷で69歳男性死亡』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/saga/5084536271.html?t=1470174371545
『農業の男性、落雷で死亡 佐賀、田んぼで遺体発見』
http://www.asahi.com/articles/ASJ826391J82TTHB00Z.html
『佐賀で農作業中の男性落雷で死亡』
http://rkb.jp/news/news/33788/
1日午後8時ごろ、佐賀市諸富町の水田で、近くに住む69歳の農業の男性が倒れているのを、通りかかった親せきの人が見つけ、その場で死亡が確認された。
警察によると、男性は左手にくわを握った状態であおむけに倒れていて腹部の皮膚が変色しており、検視などの結果、雷による電気ショックが原因と分かったという。
男性は、1日午後に水田に行ったと見られていて、親せきの人は、夜になっても現場付近に男性の軽トラックが駐車されたままになっているのを不審に思って周辺を探した結果、倒れている男性を見つけたという。
気象台によると、1日は昼過ぎから夕方にかけて県内全域に雷注意報が出されていて、現場付近では、午後3時すぎから半ごろにかけて落雷がみられたという。
近くに住む70代の男性は、「きのうは午後3時過ぎごろから雷の音が聞こえて、だんだん近くで鳴るようになった。家で1人だったので、とても怖かったです」と話していました。
警察庁によると、2000年から2009年までの10年間に落雷で死亡した人は、全国で30人いるという。
気象庁は、雷の音が聞こえたら、建物内など、安全な場所に避難するよう、呼びかけている。
(ブログ者コメント)
NHKの映像によれば、現場は、田んぼのど真ん中。周囲に高いものは一切ない。
農作業用の未舗装道路に軽トラックを停め、そこから数m離れた場所で雷に撃たれた模様。
2016年7月26日5時4分に琉球新報から下記趣旨の記事が、保護角などの解説図付きでネット配信されていた。
『「金属に落ちる」はうそ 沖縄・糸満の落雷事故で識者指摘 「事前の避難、徹底を」』
http://ryukyushimpo.jp/news/entry-323374.html
24日に沖縄県糸満市の美々ビーチいとまんで発生した落雷事故により、落雷の恐ろしさが改めて浮かび上がった。
海や山のレジャーが増えるこれからの季節、いかに落雷被害を避けるか、日本大気電気学会会員の森本健志近畿大准教授に聞いた。
「雷は金属に落ちる」と言われていたが、うそだ。
雷は、本来、絶縁体の空気の中を何kmも進んでくる。
どこに落ちるかは、高さに左右される。
また、稲光と雷鳴の時間差から距離を測る方法があるが、地面と水平方向に10km進む雷も珍しくない。
雷雲自体が10km規模の大きさということもあり、雷鳴が聞こえた時点で、雷の射程圏内に入っていると考えた方が良い。
屋外のスポーツ大会などで、「まだ遠いから大丈夫」と考えるのは危険だ。
前もって避難するのが一番大事だ。
数人が近くにいる場合は、枝分かれして複数に落ちることもある。
人に落ちると、たくさんの電流が一瞬で流れるため、温度が上がったり電気ショックを受けたりして、致命的なダメージを受ける。
避難に適しているのは、周囲を金属に囲まれた場所だ。
鉄筋コンクリートの建物や自動車の中は、雷が落ちても電流が金属部分を通って逃げるので、安全だ。
しかし、木の下や公園などのあずまや、軒下などは、近くの人体に雷が飛び移る「側撃雷」を受けかねず、危険だ。
車内で、窓を開けて腕を出すなどして金属部分に体が触れていると、感電する。
屋内でも、落雷時に水道管やアンテナ線などに触れていると、感電する可能性がある。
周囲に避難場所がない場合、緊急避難として、高さ5m以上30m以下の物体があれば、てっぺんを45°以上の角度で見上げる範囲で、物体から4m以上離れた場所でしゃがみ込む方法がある。
4m以内だと側撃雷を受けかねないので、距離はしっかり取ってほしい。
ただ、やはり、できる限り早く建物の中など屋内に逃げる方が安全だ。
(ブログ者コメント)
落雷事故の情報は、過去に多数、本ブログに掲載済。
以下は、その中の雷対処方法に関する主だった記事。一部、抜粋。
2012年9月16日掲載
2012年9月8日 阿蘇の草千里展望所で雷雨を避けていた韓国人ツアー客1人が落雷に遭って死亡、他の15人は無事、雷遭遇時の気象庁注意事項も紹介
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/2249/
(気象庁注意事項)
1.雷に遭遇した場合は安全な空間へ避難
雷は、雷雲の位置次第で、海面、平野、山岳などところを選ばずに落ちます。
近くに高いものがあると、これを通って落ちる傾向があります。
グランドやゴルフ場、屋外プール、堤防や砂浜、海上などの開けた場所や、山頂や尾根などの高いところなどでは、人に落雷しやすくなるので、できるだけ早く安全な空間に避難して下さい。
鉄筋コンクリート建築、自動車(オープンカーは不可)、バス、列車の内部は比較的安全な空間です。
また、木造建築の内部も基本的に安全ですが、全ての電気器具、天井・壁から1m以上離れれば更に安全です。
2.安全な空間に避難できない場合の対応
近くに安全な空間が無い場合は、電柱、煙突、鉄塔、建築物などの高い物体のてっぺんを45度以上の角度で見上げ、4m以上離れた範囲(保護範囲)に退避します。
高い木の近くは危険ですから、最低でも木の全ての幹、枝、葉から2m以上は離れてください。
姿勢を低くして、持ち物は体より高く突き出さないようにします。
雷の活動が止み、20分以上経過してから安全な空間へ移動します。
http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/toppuu/thunder4-3.html
2010年9月27日掲載、2011年4月9日転載
大原はだか祭の落雷事故から想起した事例活用の意義
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/3/
(抜粋)
25日付の毎日新聞千葉版には、市長の「9月に落雷があるとは思わなかった」とか「朝から雷注意報が出ているとしても、雷が落ちるとは思わなかった」といったコメントが載っている。
10月4日8時15分からのNHK「あさいち」で、雷が落ちた場所付近で高く提灯を掲げていて雷撃を受けた人の証言が放映されていた。
証言内容;それまでは全く光っておらず、いきなり落雷した。
同番組に出演していた専門家は、雷雲が数kmといった大きさの場合には、端っこで落雷しても反対側の端っこでは光が見えない可能性もあり、雷が落ちる危険性は、雷雲の下、全体にある、と説明していた。
2016年7月25日5時4分に琉球新報から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7月24日17時53分と25日9時53分に沖縄タイムスから、7月24日22時47分に共同通信から、7月25日9時46分にNHK沖縄からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
『落雷直撃で男性重体 糸満・美々ビーチ 3人も電撃傷』
http://ryukyushimpo.jp/news/entry-322748.html
『ビーチに落雷、男性1人心肺停止 沖縄で計4人負傷』
http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=179899
『雷注意報の3分後… 沖縄・糸満のビーチで落雷、1人重体』
http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=179939
『落雷直撃、40歳男性重体 沖縄・糸満のビーチ』
http://this.kiji.is/129873374052451837?c=39546741839462401
『落雷で1人重体、4人けが』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/okinawa/5094276101.html?t=1469483897131
24日午後2時45分ごろ、糸満市西崎町の美々ビーチいとまんで落雷が発生し、男性4人が負傷した。
うち、宜野湾市の会社員男性(40)が直撃を受けて意識不明の重体で、本島南部の病院へ救急搬送された。
北中城村の自営業男性(50)、糸満市の土木業男性(50)、浦添市の会社員男性(36)の3人も、雷の電撃傷による左手小指骨折や擦過傷などの軽傷を負ったが、命に別条はないという。
消防によると、意識不明の男性は、当初、心肺停止状態だったが、同ビーチのライフガードが自動体外式除細動器(AED)を使用し、駆け付けた消防隊員や医師が心肺蘇生措置を続けたところ、自発呼吸を取り戻した。
意識は回復せず、本島南部の病院に搬送されて治療を続けているが、容体は安定しているという。
胸部から下半身にかけて、着衣に焦げた跡があったという。
沖縄気象台によると、落雷発生直前の午後2時42分、沖縄本島全域に雷注意報が発令されていた。
落雷があったのは、ビーチ入り口の広場。
発生当時は雨が降っており、近くにあるトイレなどの屋内で雨宿りをする遊泳客らが多数いたという。
目撃者によると、「ドン」という炸裂音と真っ白い光が同時に起こり、少なくとも2人が倒れていたという。
けがをした人は、「突然、全身にドーンと衝撃を受け、気付いたら倒れていた」などと話しているという。
遊泳客やビーチ管理者らによると、落雷発生直前の雷注意報を受けて、遊泳を中止し建物内へと避難するようアナウンスが流れていて、係員が海水浴をしていた約50人を海から上げていたという。
また、被害が出る数分前にも、近隣での落雷が確認されていた。
午後2時49分に119番通報があり、駆け付けた救急車とドクターヘリによって4人の男性は搬送された。
心肺停止状態の男性の救助に当たった同ビーチのライフガード、上原さん(41)は、「砂浜にいた遊泳客を避難させようと誘導した直後だっただけに驚いた。早く意識を取り戻し、無事でいてほしい」と心配そうに話した。
この日は公立学校が夏休みに入って最初の日曜日で、家族連れら約630人が、遊泳やバーベキューを楽しんでいた。
県内の落雷事故では、2004年に名護市と今帰仁村を結ぶ古宇利架橋工事現場で、男性1人が死亡した事例がある。
7月24日22時30分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
『海水浴場に落雷 4人搬送、1人が一時心肺停止』
http://www.asahi.com/articles/ASJ7S5T25J7STPOB003.html
警察などによると、午後2時45分ごろ、海水浴場に隣接する広場を歩いていた宜野湾市の会社員男性(40)に雷が直撃し、心肺停止となった。
数時間後に自発呼吸できるようになったが、意識は回復していない。
近くにいた30~50代の男性3人は、左手の小指を骨折するなどのけがを負った。
4人は2つのグループで、それぞれ10数人ほどでバーベキューをしに来ていたという。
ビーチでは昼過ぎから小雨が降り、落雷の直後から大雨になったという。
沖縄気象台は、落雷の数分前に、沖縄本島全域に雷注意報を出していた。
(ブログ者コメント)
直撃を受けた男性は、「広場を歩いていた」以外、「トイレ付近にいた」、「広場にいた」と報じられている。
それらのことから推測するに、急いで避難していた、といった感じではなかったのかもしれない。
近隣に落雷があり、避難アナウンスも流れる中、なぜ?
自分のところには落ちないだろうと、タカをくくっていたのだろうか?
雷鳴が聞こえる時、雷はいつどこに落ちるかわからない。
落雷危険を感じた時は急ぎ走って建物等の中に逃げ込むべき、ということを改めて教えてくれた、これは教訓的事例のように感じた。
2015年12月18日18時58分にNHK福井から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
あわら市にある県内最大級の風力発電所で、重さ6.8トンの風車の羽根が根元から折れて落下する事故があった。
けが人はなく、発電所を管理する会社は、17日の落雷が原因と見て、詳しく調べている。
風車の羽根が落下する事故が起きたのは、あわら市北潟にある風力発電所で、東京に本社のあるジェイウインドが運営している。
管理する会社などによると、羽根が折れたのは10基ある風車のうちの1基で、3枚の羽根のうち1枚が折れて落下しているのを、18日朝、点検を委託されている近くの人が見つけた。
風車は高さ75mで、グラスファイバー製の羽根は、長さ40m、重さ6.8トンあり、羽根は根元から折れて落下している。
また、折れた羽根以外にも、もう1枚の羽根も根元から折れてぶら下がっている状態。
風車の周辺は畑だが、警察によると、この事故によるけが人はないという。
発電所を管理する「ジェイウインドサービス」は、17日、落雷によって羽根が折れたとみて詳しい原因を調べるとともに、折れた羽根の回収を急いでいる。
この風力発電所は、年間の発生電力量が約3840万KWhと、約1万世帯の電力を賄うことが出来る、県内最大級の風力発電所で、発電した電力は北陸電力に販売しているため、停電などの影響はないという。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/lnews/fukui/3054424941.html?t=1450472268507
12月19日付で朝日新聞福井全県版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
別の風車で落雷を検知しており、落雷が原因の可能性があるという。
同発電所は最大出力2万KW。
2011年の操業後、13年に羽根先の部品が落下、14年には羽根部分に亀裂が見つかった。
以下は、関連報道。
(2015年12月19日7時49分 読売新聞)
落雷?で羽根折れる、風力発電機すべてストップ
http://www.yomiuri.co.jp/national/20151219-OYT1T50017.html
(ブログ者コメント)
風車の事故は、2014年以降、特段のもの以外は掲載を省略しているが、本事例は落雷による設備破損事例でもあるので、掲載した。
2015年11月8日21時48分に朝日新聞から、『スカイツリーに雷、想定外の「上向き」も 観測に活躍』というタイトルで、下記趣旨の記事が落雷写真付きでネット配信されていた。
観光名所として人気が高い「東京スカイツリー」が、634mの高さを生かして、雷の観測に活躍している。
開業以来、落ちた雷は40以上で、意外な事実も分かった。
「年間で10回を超えるような落雷が観測できる場所は、世界的にも珍しい」
東京スカイツリーの天望回廊(450m)の上。普段は立ち入ることができない場所で、一般財団法人・電力中央研究所の新藤孝敏・研究アドバイザーらが雷を観測している。
タワー最上部まで伸びる放送用アンテナの根元(497m)を囲むようにコイル状に銅線を置き、雷の電流の強さや流れ方を測る。
2012年5月の開業から昨年まで、ツリーに落ちた雷は42を数えた。
研究が始まって4年目。新藤さんによると、「想像以上に収穫は多い」という。
一般的に、雷は、夏は上空の高い位置にある積乱雲から「下向き」に放電する。
しかしツリーでは、雷がツリーの先端から雷雲に向かって「上向き」に放電する例が数多く起きていることが分かったという。
「上向き」の雷は、冬場の日本海沿岸で多発する、低い雷雲による雷の特徴だ。
夏の都心で起きることは、想定されていなかった。
「上向き」は、一つの雷雲から1回しか放電せず、雷雲から何度も繰り返し放電する夏場の雷よりも強い電流が流れることが多い。
14年に観測できた15回の雷のうち10回、12年も10回中8回が上向きだった。
新藤さんは、「高い場所で、これまでの想定とは違った雷が多発していることが分かっただけでも大きい。今後は、上向きの雷の発生のメカニズムを解明し、高層マンションや鉄塔などへの落雷や雷被害の防止に生かしたい」と話す。
東京管区気象台(東京・大手町)が、東京都心で14年に観測した雷は20。
大半は、雲の中で稲妻が光ったり、音がしたりしたものを職員が目視で記録したものだ。
気象レーダーで1時間先までの雷雲の進路を予測できるが、地上に落ちた雷の電流の強さの観測は「どこに落ちるか分からないので、詳細な観測はできていない」という。
気象観測のほかにも、ツリーの活用は広がっている。
東京都墨田区では、ツリーに2台の防災用カメラを設置している。
東京都でも、15年度末から防災用の高所カメラを設置し、運用する計画だ。
すでに都庁など4カ所に高所カメラはあるが、それよりも高い375m付近に2台取り付ける。
防災通信課は、「ツリーの高さを生かして、首都直下地震などが発生した時に、いち早く被害状況を把握するために活用したい」としている。
出典URL
http://digital.asahi.com/articles/ASHBZ4DZZHBZUTIL026.html?rm=599
2015年9月9日19時8分にNHKさいたまから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9月9日18時31分に産経新聞から、9月9日付で埼玉新聞からは現場写真付きで、同趣旨の記事がネット配信されていた。
9日午後、埼玉県富士見市で、自転車に乗っていた高校生3人の近くに雷が落ち、1人が転倒してけがをしたほか、2人が手足のしびれなどを訴え病院で手当を受けているが、命に別状はないという。
埼玉県消防防災課や警察によると、9日午後3時半すぎ、富士見市水子で、バドミントンの練習で高校から同市内の体育館に行くため自転車に乗っていた高校1年生の女子生徒3人の近くの路面に雷が落ちた。
1人が自転車から転倒して手足に軽いけがをしたほか、ほかの2人も手足のしびれや耳が聞こえにくくなるといった症状を訴え、病院に運ばれ、手当を受けているという。
命に別状はないという。
警察の聞き取りに対し、女子高校生は、「雷が光るのが見え、近くに落ちた」と話しているということで、警察は、当時の詳しい状況を調べている。
当時は台風18号の影響で、激しい雨が降ったり止んだりしていた。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/lnews/saitama/1106876511.html?t=1441831383224
http://www.sankei.com/affairs/news/150909/afr1509090027-n1.html
http://www.saitama-np.co.jp/news/2015/09/10/01.html
(ブログ者コメント)
埼玉新聞の写真を見ると、現場は、右側の草むらと左側の2車線道路に挟まれた自転車や歩行者用の舗装された道路で、2車線道路との間には高い木が並木状態で植えられている。
(2015年10月5日 修正1 ;追記)
2015年9月10日付の埼玉新聞紙面に、当時の状況が下記趣旨で詳しく掲載されていた。
近くにいたラーメン店員の女性(44)は、聞いたことのないような大きな落雷の音を聞いた。
「爆発でも起こったのかというような音。外を見ると地面が明るくなり、3人が自転車で走ってきて(店頭に)止まったのが見えた」と話した。
女性が生徒に声をかけると、「頭のてっぺんがヒリヒリする」、「耳が聞こえづらい」などと訴えたため、119番した。
「店長と大丈夫かと心配したが、対応や言葉もしっかりしていた。彼女たちに落ちなくてよかった」と話していた。
キーワード;逆流雷?
2015年9月9日22時8分にNHK宮崎から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
きょう午後2時前、宮崎市田吉の八重川沿いの堤防で、「雷に人が打たれて倒れている」と付近にいた人から消防に通報があった。
消防が駆けつけたところ、近くに住む72歳の男性が堤防の上の道路に倒れていて、男性は救急車で病院に運ばれたが、意識はあるという。
警察によると、男性は駆けつけた救急隊員に「傘を開いた瞬間に雷が落ちてきた」と話していたという。
また、通報した近所の人によると、当時、現場付近では雷が繰り返し鳴っていて、倒れていた男性の近くには、柄の部分が黒く焦げた傘が落ちていたという。
警察は、男性が雷に打たれたとみて、詳しい状況を調べている。
近くにいた男性は、「雨が急に強くなってきて、雷が鳴り始め、大きな光と音がしたので付近に落ちたと思いました。救急車のサイレンで誰かがけがをしたと知り、驚きました」と話していた
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/lnews/miyazaki/5064799551.html?t=1441830873192
(ブログ者コメント)
映像を見ると、被雷現場は右下が水路、左側が斜面になっている堤防の舗装道路上で、周辺には木や建物など高いものが全くない場所だった。
2015年9月8日8時9分に山形新聞から、下記趣旨の記事が写真付きでネット配信されていた。
第2管区海上保安本部仙台航空基地(宮城県岩沼市)は7日、寒河江市の葉山(1462m)上空付近を訓練飛行していた中型飛行機JA865A「はくたか」が被雷し、主翼に取りつけられているワイヤ状の部品2本が落下した可能性があると発表した。
部品は、機体が帯びた電気を放出する放電索。
今のところ、落下物や被害の情報はない。
同基地によると、放電索は長さ約16.5cm、直径約5mm、重さ約5g。炭素繊維でできており、主翼と尾翼に計24本、ねじ状のもので固定されている。
このうち、左右の主翼から1本ずつがなくなっていたという。
雷の熱で根元部分が溶けて落下したか、部品そのものが溶けたとみられる。
同機は、同日午前10時40分に仙台空港を離陸。
同11時5分ごろ、寒河江市上空の雲の中を飛行中、乗務員が雷とみられる光を機体付近で確認した。
機体に異常がなかったため飛行を継続したが、仙台空港到着後、放電索がなくなっていることが分かった。
乗務員6人にけがなどはなかった。
同機は、海上パトロールや救難業務に使用される。
出典URL
http://yamagata-np.jp/news/201509/08/kj_2015090800156.php
2015年8月5日18時59分にNHK福井から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8月6日8時3分にYAHOOニュース(福井新聞)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
5日午後2時半ごろ、永平寺町の九頭竜川の河川敷で男性1人が倒れていると、消防に通報があった。
男性は年齢が60代から70代と見られ、病院で手当てを受けているが、意識不明の重体。
警察によると、男性は当時、あゆ釣りをしていたが、雨が降って雷が鳴ったため、近くの木の下で雨宿りをしていたという。
男性のウエットスーツには、おなかや太ももの部分が裂けたように破れている場所があり、上半身にやけどのような跡があったという。
警察は、男性が雷に打たれたと見て、当時の状況を調べている。
一緒に釣りをしていた男性は、「すごい音がして、目の前が一瞬、水色になった。彼は気づいたら意識なく目を開いた状態で、呼びかけても返答はなかった」と話していた。
福井地方気象台によると、5日の県内は大気の状態が不安定になって、雷を伴って強い雨が降っている場所があり、当時は県全域に雷注意報が発表されていた。
上流で釣りをしていた九頭竜川中部漁協の組合員(73)は、「突然雷鳴がとどろき、山の方へ落ちるのも見た。まさか被害者が出るとは」と驚きを隠さなかった。
「河川敷の雑木には落雷の危険がある。車内に避難するのが基本」と注意を呼び掛けている。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/lnews/fukui/3053929141.html?t=1438807784868
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150806-00010000-fukui-l18
(ブログ者コメント)
文章上は「木の下で雨宿り」となっているが、映像を見ると、そこは雑木林のような、同じ程度の背丈の木がそこかしこに生えている場所で、その中の1本の木の下で雨宿りしていた模様。
組合員の方のおっしゃる通り、車があれば、車内に避難するにこしたことはない。
キーワード;誘導雷(側撃雷)?
2015年8月3日19時13分にNHK青森から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8月3日11時18分に毎日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
六ヶ所村にある使用済み核燃料の再処理工場で、2日夜に高レベル放射性廃棄物の廃液の漏れなどを監視する機器4つが相次いで故障したトラブルで、事業者の日本原燃は復旧作業を急ぐとともに、故障の原因は落雷と見て、引き続き詳しい原因を調べている。
このトラブルは2日夜、六ヶ所村にある使用済み核燃料の再処理工場の「分離建屋」と呼ばれる施設で、高レベル放射性廃棄物の廃液の漏れや、内部で発生するガスの圧力を監視する機器、あわせて4つが相次いで故障し、異常を示す警報が作動するなどしたもの。
日本原燃によると、機器は現在も復旧しておらず、直接、廃液の漏れなどを監視できない状態が続いているが、そのほかの機器の監視では、廃液の水位やガスの圧力などに異常がないため、放射性物質は外部に漏れていないという。
また、トラブルの原因について日本原燃は、落雷が影響した可能性が高いとみているが、「分離建屋」には複数の避雷針が設置されているということで、故障した機器の復旧作業を急ぐとともに、落雷が起きた場所の特定など、どのように故障が起きたのかトラブルの原因を詳しく調べている。
「分離建屋」は、使用済み核燃料から高レベル放射性廃棄物を分離し、ウランやプルトニウムを取り出す施設だが、国の安全審査を受けている段階で、現在は停止している。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/lnews/aomori/6083866051.html?t=1438636128770
http://mainichi.jp/select/news/20150803k0000e040144000c.html
8月8日付で読売新聞青森版からは、続報的記事が下記趣旨でネット配信されていた。
日本原燃は7日、使用済み核燃料再処理工場(六ヶ所村)で、管理区域内の建屋の放射線レベルを計る装置など計25機が2日から故障していたことを明らかにした。
同日午後に発生した落雷が原因とみられ、復旧を急いでいる。
原燃によると、25機のうち、管理区域内にあり安全上重要な装置は11機。
前処理建屋内で使用済み燃料を溶かす槽の放射線レベルを測定する装置や、分離建屋内でウラン溶液を加熱して濃縮する缶の蒸気の温度計などが正確な数値を示していなかった。
残り14機は、管理区域外の建物の火災報知機などだった。
分離建屋では、高レベル放射性廃液が漏れた場合に異常を検知する装置など4機が、同日の落雷が原因とみられる故障を起こしていた。
原燃は、「原因を詳細に調査し、一連の故障に関する報告をとりまとめる」としている。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/local/aomori/news/20150807-OYTNT50382.html
8月11日17時49分に産経新聞からは、調査の途中経過に関する下記趣旨の記事がネット配信されていた。
原燃は11日、落雷の影響により、装置に異常な電流が流れた可能性があるとする調査の途中経過を国に報告した。
原燃によると、29機器で異常が見つかり、うち15機器は安全上重要な機器だった。
廃液の漏れを検知する装置などでは二重になっている機器の両方が故障したため、事故時に放射性物質を建物内に閉じ込める機能が失われたと判断、国への報告対象とした。
2日夜に工場敷地で落雷があり、建物間にケーブルを通す地下道を通じて異常な電流が流れ、機器からの信号を伝える部品が壊れた可能性があるとしている。
原燃によると、11日時点で29のうち11の機器が復旧している。
出典URL
http://www.sankei.com/affairs/news/150811/afr1508110035-n1.html
(ブログ者コメント)
以下は、日本原燃HPに掲載されていたプレスリリース。
8月3日付
再処理工場分離建屋内(管理区域内)における安全上重要な機器の故障について
http://www.jnfl.co.jp/press/pressj2015/pr150803-1.html
8月11日付
再処理施設 分離建屋における安全上重要な危機の故障について(経過報告)
p10 ・敷地内の数箇所に落雷した可能性が考えられる。
・主排気筒に落雷したと仮定した場合、雷撃電流が地表面近くのトレンチ等の構造物に分流するなどして、トレンチ内のケーブル等に影響を与えたことが考えられる。
http://www.jnfl.co.jp/press/pressj2015/20150811besshi.pdf
キーワード;逆流雷?
2015年4月16日19時34分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
4月16日20時47分と17日8時28分にNHK宮崎から、4月17日7時0分に産経新聞九州・沖縄版からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
16日午後5時ごろ、宮崎県西都市上三財で「男性が雷に打たれたようだ」と、近くで目撃した人から119番通報があった。
警察によると、男性は同市三宅の農業河野さん(37)で、農道で落雷を受けて心肺停止状態となり、宮崎市内の病院へ運ばれたが、17日午前、死亡が確認された。
病院の医師は、死因は雷に打たれた衝撃によるものと診断したという。
警察は、目撃情報などから男性が落雷の直撃を受けたとみて、詳しい状況を調べている。
現場は、小高い丘の一面に畑が広がる中を通る農道。
河野さんは畑作業を終え、農道に止めた軽トラックに戻る途中だったという。
近くに住む60代の男性は、「午後5時前から時折、稲光が見えて『ゴロゴロ』という音が聞こえ始めた。この辺りは日頃から落雷が多いが、まさか人に落ちるとは思わなかった」と、驚いた様子で話していた。
宮崎地方気象台によると、16日午後4時半ごろから午後5時ごろにかけて上空を雷雲が通過した。
朝鮮半島沖に低気圧があり、九州地方に湿った空気が入りやすくなっていたことや、鹿児島県上空に午前9時ごろ、マイナス19.3℃の寒気が入り込んだことなどから、大気が不安定な状況になっていたという。
西都市の付近は、午後4時半ごろから発達した雨雲が通過し、ところどころで落雷があったとみられるという。
出典URL
http://www.asahi.com/articles/ASH4J64YVH4JTNAB00S.html
http://www3.nhk.or.jp/lnews/miyazaki/5064096711.html?t=1429217976211
http://www.sankei.com/region/news/150417/rgn1504170005-n1.html
http://www3.nhk.or.jp/lnews/miyazaki/5064105731.html?t=1429304543208
2015年4月13日13時36分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
13日午前7時ごろ、福岡県筑紫野市にある西鉄・天神大牟田線の西鉄二日市駅近くで落雷があり、春日原―筑紫駅間の運行を35分間見合わせた。
このためダイヤが大幅に乱れ、午前10時現在、上下線計140本に運休や遅れが出て、約5万人の足に影響した。
西鉄によると、落雷で運行情報を伝える電気回路に異常を生じ、二日市駅の信号制御ができなくなったという。
出典URL
http://www.asahi.com/articles/ASH4F43DKH4FTIPE00J.html
キーワード;逆流雷?
2014年8月13日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正1として掲載します。
※第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/4181/
(2014年12月3日 修正1 ;追記)
2014年11月26日15時0分に毎日新聞から、この高校は雷警報器を設置することを決めたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11月30日13時27分に読売新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
事故のあった私立誠信高校は、角紳一・中部大教授(高電圧工学)からアドバイスを受け、雷雲の接近を知らせる雷警報器を設置することなどを決めた。早ければ来月から運用を始める。
電力会社やゴルフ場などで使われているが、教育現場への導入は珍しいという。
警報器は、バスタ技研(東京都)製の「サンダーメーター」。
アンテナ設置地点から半径40km圏内の雷の活動を感知し、落雷の可能性がある10〜15分前に警報を鳴らす。
同社は、これまでに約700台を販売している。
同校は、音が鳴る警報器を職員室に置くとともに、グラウンドにいる生徒に迅速に伝わるよう、点滅するライトを設置する。費用は156万円。
また、その情報を教職員の携帯電話に送って注意喚起する。
さらに、積乱雲の突発的な発生に対応するため、気象情報提供会社「フランクリン・ジャパン」(神奈川県)と契約。
屋外の部活動を指導する教諭の携帯電話などで、
○落雷の予測とその確率
○落雷速報
○気象台の注意報や警報
などの雷予報情報を受信し、天候の急変に対応する。
初期費用は約44万円で、情報提供料として年間約45万円かかる見込みという。
同校は、事故以前も雷対策としてバックネットの支柱に避雷針を12本立てたうえ、職員が積乱雲の動きや雨の強さを予測する気象情報を確認するなどしてきたが、事故を機に、より精度の高い安全対策を講じることにした。
教職員向けの生徒指導細則にも、
〈1〉毎朝、気象情報を確認する
〈2〉天候の様子や変化に注意し、雷発生時には屋内に移動する
〈3〉雷雲が遠ざかり、20分以上経過して気象庁の情報を基に活動再開の可否を審議する
などを加えた。
来年の生徒手帳にも、こうした注意を盛り込む予定だ
平松教頭は、「生徒の命を守るという責任を果たさなければならない」と話す。
角教授は、「学校単独で複数の雷対策を導入した例は聞いたことがない。教育現場での事故防止策のモデルケースになる。生徒が落雷で亡くなった事態を重く受け止め、各学校では天気予報や天候に注意するなど、出来ることから取り組んでほしい」と話している。
出典URL
http://mainichi.jp/select/news/20141126k0000e040212000c.html
http://www.yomiuri.co.jp/national/20141130-OYT1T50031.html
(2015年8月9日 修正2 ;追記
2015年8月5日19時4分に毎日新聞から、下記趣旨の後日談的記事がネット配信されていた。
落雷事故が起きてから6日で1年。
一人息子を失った母ゆかりさん(39)は、「あっという間の1年だった。こんな悲しい事故は翔輝を最後にしてほしい」と話している。
落雷があったのは午後1時15分ごろ。降雨で一時中断した練習試合が再開した直後だった。
遠くで雷鳴が聞こえたかと思うと、約10秒後にドーンという音とともに稲妻が走り、マウンドにいた翔輝さんが倒れた。
観戦していたゆかりさんもマウンドに駆け寄り、教諭が自動体外式除細動器(AED)で蘇生を試みている間も名前を呼び続けた。
翔輝さんは病院に運ばれたが、回復することなく亡くなった。
バックネットに避雷針があっても事故が防げなかったことから、学校は、大気中の電気の状態から落雷の恐れを感知し、グラウンドにいる生徒に赤色灯で知らせるシステムを導入。気象情報会社が学校の周囲30km圏内で落雷予報を出せば、教諭の携帯電話にメールで注意喚起するようにした。
平松教頭は、「事故を繰り返さないことがわれわれの使命だ」と力を込める。
全国高校野球選手権大会の愛知大会で、野球部は翔輝さんの背番号21のユニホームをベンチに掲げ、甲子園を目指したが、3回戦で敗退。ゆかりさんは「翔輝のグラブをつけたチームメートが好投し、ピンチを乗り切ったときには涙が止まらなかった。学校の対応にも感謝している」と話している。
出典URL
http://mainichi.jp/select/news/20150806k0000m040024000c.html
2024年9月4日16時23分にYAHOOニュース(中京テレビ)からは、雷の怖さについて野球部員は先輩たちから厳しく言われ続けているなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
この事故を受けて誠信高校では雷探知機を設置。
気温や湿度、電磁波を感知し、雷の発生確率が高まると赤色灯が作動。
屋外での部活動は即中止に。
下校しようとしている生徒には待機するよう呼びかけます。
また、学校から半径26キロ以内で落雷があった場合、教員のスマホに通知されるシステムも導入しました。
野球部2年生:
「ちょっと昔までは雷が鳴っても落ちると思わなかった。(今は)厳しく先輩たちに言われ続けてきたので、自分たちも練習中に雷が鳴り始めたら(避難)できる」
野球部2年生:
「最近台風の影響もあって(雷探知機の)ランプが光ることも多かった。いち早く誰もけがしないように被害を受けないようやってます」
誠信高校野球部顧問 澤田 教頭:
「10年という月日はまったく感じてはいません。ついこの間のことだという意識でいます。もう二度とこのような悲しい事故が起きないように油断ぬきに神経とがらせて 反応していかないと」
https://news.yahoo.co.jp/articles/eb16e3fe3ee4f0344e7b8152fea5a3487d8ed96d
2014年10月4日付で読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
今夏、全国で相次いだ局地的大雨。
こうした際に懸念される被害の一つが、落雷事故だ。
阪神間を先月襲った大雨でも落雷を伴った。
命を落とす事例は後を絶たず、各企業や団体は雷が多発する来夏をにらみ、発生をいち早く覚知するための機器の開発や普及を進めている。
警察白書によると、落雷事故は、統計をとっていた2009年までの5年間で986件。死者・行方不明者は14人、負傷者は50人を数える。
12年8月、大阪市であった野外コンサート会場近くの落雷で、女性2人が死亡。
今年8月にも、愛知県の高校で野球部員が練習試合中に落雷を受けて亡くなっている。
尼崎市の避雷器メーカー大手・音羽電機工業は今年2月、「雷ミハリ番」を開発。
センサー(高さ約2m)から半径10km以内で雷雲を感知すると、距離などに応じ「注意」「警戒」の2段階で警告する。事前登録したメールアドレスに情報を一斉送信する機能も付く。
大阪市の流通業「具現化」と協力し、月3万2000~6万円でレンタルを始めた。
大阪府熊取町など複数の自治体が同機器を導入。
同府箕面市は8月、登録した市民に警戒メールを配信する実証実験を始めた。
奈良県は同月、世界遺産「平城宮跡」で、朝来市は「天空の城」として人気を集める「竹田城跡」に相次いで設置した。
スマートフォン(スマホ)を活用したサービスも登場している。
日本気象協会(東京都)は8月、スマホを空にかざすと雨量情報が表示されるアプリ「Go雨!探知機―XバンドMPレーダ―」に「雷モード」を追加。現在地の半径5km以内で過去15分の内に発生した落雷の情報を、即時に確認できる。
民間気象会社「フランクリン・ジャパン」(神奈川県相模原市)が情報を提供する。
日本気象(大阪市)も12年5月から、スマホアプリ「雷アラートPRO」を提供している。
利用者はあらかじめ地域を設定。雷雲が近づいたり離れたりすると、スマホ画面に表示される。
これまでに約2万件のダウンロードがあるという。
担当者は,「雷は気付きにくい側面があるので、常に見守られている感覚で役立ててもらえるのでは」とPRしている。
気象庁天気相談所は,「遠くで雷の音がしたら、自分がいる場所にいつ落雷してもおかしくない。様々な手段を活用し、身を守る対策をとってほしい」としている。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/local/hyogo/news/20141003-OYTNT50335.html
2014年8月26日9時59分にNHK津から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
25日午後8時45分ごろ、四日市市大協町にある「コスモ石油 四日市製油所」で「タンクの上の部分で炎があがっている」と、作業員から消防に通報があった。
消防などによると、プロパンガスを貯蔵している直径およそ15mの丸いタンクの上の部分で、内部のガスの圧力を調整する安全装置の役割を持つ配管部分から炎が出たと見られている。
炎は高さおよそ2mで、消防などでタンクを放水して冷やしながら中のガスを抜き取るなどした結果、出火からおよそ10時間たった26日午前6時半すぎに鎮火した。
消防によると有害物質は出ておらず、けが人もいなかった。
四日市市には26日夜、雷注意報が出ていて、消防はタンクの上の部分に雷が落ちた可能性もあるとみて、炎が出た詳しい原因を調べている。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/tsu/3076487081.html?t=1409086107539
(ブログ者コメント)
ブログ者は、過去に1度か2度、球形タンクに落雷があって上部で火が出たという記事を見た覚えがある。
確認のためネットで検索したところ、以下の資料の14ページに1件、1975年倉敷事例が、タイトルだけだが掲載されていた。
http://www.janu-s.co.jp/risk/s201101.pdf
(2014年9月11日 修正1 ;追記)
2014年8月27日付の伊勢新聞紙面に、下記趣旨の補足的記事が掲載されていた。
タンク上部安全装置から、約2mの火柱が上がった。
消防など車両13台が出動し、タンクに散水して冷却。
他のタンクに液化ガスを移して、約10時間後に鎮火した。
2014年8月17日17時43分にmsn産経ニュースから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
17日朝、富山空港付近の上空で、羽田発富山行き全日空881便ボーイング767が落雷に遭った。無事に着陸し、乗客乗員68人にけがはなかったが、機体の一部が損傷した。
全日空によると、同便は午前8時15分ごろ着陸。空港接近中に雷を受けたという。
機体を点検した結果、垂直尾翼と左エンジンの一部で表面の金属がはがれているのが見つかり、富山空港で修復作業をした。
折り返しの羽田行き884便が欠航となった。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/140817/dst14081717430012-n1.htm
(ブログ者コメント)
飛行機への落雷事例は、これまでに3件、本ブログに掲載済だが、いずれも機体に軽微な損傷があった程度で、乗客乗員にけがはなかったと報じられている。
2013年11月 福江空港
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/3485/
2012年11月 北九州上空
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/2468/
2012年11月 富山空港
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/2443/
ただ、落雷時の機内の様子について報じた記事はない。
乗っていた人は衝撃を感じたのだろうか?と思い、ネットで調べたところ、何件かヒット。
いずれも窓の外に光が走り、ものすごい音や衝撃があったが、その後は何事もなかったように飛び続けた、と書かれていた。
本件、様子が大体わかったので、以降、飛行機への落雷事例は、特段のものでない限り、掲載を省略します。
2014年8月7日付で中日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8月7日1時26分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
6日午後1時15分ごろ、愛知県扶桑町の私立誠信高校から、グラウンドで試合中だった同高野球部投手の2年男子生徒が「マウンド上で落雷を受けた」と119番があった。
男子生徒は病院に搬送されたが、7午前0時35分ごろ、多臓器不全で死亡した。
ほかの部員らにけがはなかった。
同校によると、野球部は旭丘高と練習試合をしていた。
1試合目の後、昼食を挟んで午後0時40分ごろに2試合目を開始した。
大粒の雨が降ってきたため、2回表の誠信高の攻撃中の0時50分ごろ、5分ほど試合を中断。雨がやみ、晴れ間が出たため再開したが、2回裏の旭丘高の攻撃で男子生徒が最初の打者に3球目を投げた直後、マウンド上で雷に打たれた。
この日は愛知県全域に午前中から雷注意報が出ていたが、学校は発令を把握していなかった。
名古屋地方気象台によると、落雷当時、扶桑町付近は大気の状態が不安定で、急速に雷雲が発達していた。
高野連は落雷防止策として、全国の高校野球部に「天気情報を気象台や民間の天気情報会社から入手し、把握に努める」、「注意喚起は落雷地点が試合会場から40km以内に近づいた時をめどとする」などと通達している。
バックネット裏で試合を見守っていた野球部の部長(51)は「雷には敏感に対応しないといけないと日ごろから思ってきたが、当時は青空が見え、雷が落ちるとは想像できなかった」と話した。
誠信高ではグラウンドのバックネットの支柱の上に避雷針計12本を設置して備えていたが、マウンドまでの距離があったためか、事故を防げなかった。
雷に詳しい中部大学(愛知県)の角紳一教授(高電圧工学)によると、周囲に避雷針があっても、グラウンドのような広い場所では落雷の危険性があるという。「避雷針の高さにもよるが、避雷針から30m離れると雷が落ちる可能性は高くなる」と指摘する。
さらに雷の音は12~13kmの距離までしか届かないといわれ、「ゴロゴロと聞こえたら近くに来ていると思った方がいい。すぐに安全な場所に避難することが大原則」と言う。
角教授は「後で非難されようとも、学校側や主催者は中止を決断することが何よりも大切。再開するとしても、気象庁などのデータから雷が遠ざかったことを確認することが必要だ」と話している。
出典URL
http://www.chunichi.co.jp/article/front/list/CK2014080702000096.html
http://www.asahi.com/articles/ASG865X2MG86OIPE02F.html
8月8日5時10分に朝日新聞からは、1967年からの主な落雷事故を含めた下記趣旨の解説記事がネット配信されていた。
雷による事故は、過去にもたびたび起きている。
1967年8月には、北アルプスで集団登山中だった長野県立高校の生徒ら46人の近くに雷が落ち、11人が死亡、13人が重軽傷を負った。
87年8月には高知県でサーフィンをしていた高校生ら6人が死亡した。
今年も青森県で6月、漁船で作業をしていた男性が落雷を受けて亡くなった。
警察白書によると、2005年からの5年間で、落雷による死者・行方不明者は全国で計14人いる。
落雷から身を守るにはどうすればいいのか。
雷に詳しい中部大学の角紳一教授(高電圧工学)は「避雷針がついた建物のなかに避難するのが最も効果的。自動車や電車など金属で囲まれた物の中も比較的安全」と話す。
雷は高いところに落ちる傾向がある。
グラウンドやゴルフ場など開けた場所では人に落ちやすく、できるだけ早く安全な建物や車の中に避難するか、逃げ込む空間がないところでは、しゃがんで出来るだけ背を低くする。その場合も、付近に落雷があれば電流が地面を流れるため、足はそろえて地面との接触面を小さくしたほうがいいという。
屋内に逃げた場合でも、電線を通じて電流が流れ込むことがあるため、電化製品に触ったり、固定電話を使ったりするのは控えた方がいいとする。
一般に、電柱や煙突など高さが5m以上の物体があれば、その頂点を45°以上の角度で見上げる範囲が安全とされる。
ただしその場合にも、電柱などに落ちた雷は柱の側面から横に放電するため、この「側撃」から身を守るには4m以上離れなければならない。
特に、木の近くは非常に危険だ。水分の多い人間の体は木よりも電気を通しやすく、幹を流れる電流を引き寄せてしまう恐れがある。
また、昔から言われている「金属を身につけていると雷が落ちやすい」という説は近年は誤りとされている。角教授は「装飾品程度では気にする必要はない。むしろ姿勢を低くする努力をした方がいい」と話す。
出典URL
(ブログ者コメント)
字数制限の関係で出典などは省略するが、当時、雷鳴は聞こえていなかったという報道と、遠くで鳴っていたという報道の、2通りの報道がある。
2014年7月22日21時6分にNHK和歌山から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
和歌山市の防災行政無線の装置が故障して、市内のおよそ3分の1の地域で防災情報を受信できなくなっていることが分かり、和歌山市は、今月19日の落雷が原因とみて復旧を急いでいる。
和歌山市の防災行政無線を受信できなくなっているのは、和歌山市北部の沿岸部を中心にしたおよそ3分の1の地域。
和歌山市によると、今月19日夕方、和歌山市役所の屋上に設置された防災行政無線の基地局のアンテナに落雷があり、高圧の電流が流れて装置が故障したという。
このため、基地局からアナログ回線を使って無線を受ける沿岸部のスピーカー70局と受信機235台で防災情報を受信できなくなっている。
和歌山市は、装置を製造したメーカーに修理を依頼して復旧を急いでいるが、今のところ、復旧のめどは立っていないという。
和歌山市総合防災課の西栄・防災対策班長は、「避雷器などの対策を講じていたのに故障し、困惑している。防災行政無線は防災の要なので復旧に努めたい」と話している。
和歌山市は、防災行政無線が復旧するまで、インターネットを使った防災情報メールなどで対応したいとしている。
防災行政無線の装置が故障していたことについて、和歌山市の大橋市長は、「きょうになって発表したことは危機感が欠けていた。おわび申し上げる」と謝罪したうえで、「発表と並行して復旧に当たることをマニュアルなどで徹底したい」と述べた。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/wakayama/2043183891.html?t=1406062188979
7月22日20時0分にわかやま新報からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
和歌山市は22日、市役所16階に設置したアナログ防災行政無線基地局の送受信装置の基盤が、19日夕方の落雷で故障したと発表。
アナログの市内70受信局と支所や連絡所の戸別受信機235台で放送ができず、全国瞬時警報システム(Jアラート)なども流れなくなった。
市役所には、アナログとデジタルの両送受信装置を設置。
デジタルは代替部品で復旧できたが、アナログはメーカーが部品生産を中止しており、復旧のめどが立っていない。
市内全53小学校はデジタル受信装置を完備しているが、小学校から離れた地域では、緊急時の防災無線が聞こえない地域が多数存在するという。
デジタル化には、1局当たり約800万円ほどの多額の費用が必要で、順次取り替えを行っている途中だった。
市総合防災課は、「緊急時には、エリアメール、緊急速報メールなどで情報配信しますので利用してください」としている。
出典URL
http://www.wakayamashimpo.co.jp/2014/07/20140722_40387.html
(ブログ者コメント)
○避雷器などの対策が、なぜ機能しなかったのだろうか?
避雷器を設置していても万全とはいえない?
それともなんらかのミスがあった?
○古い機器の場合、故障しても部品が調達できない、といったリスクがあるが、これは、そのリスクが具現化した事例だ。
2014年7月14日17時22分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
13日午前8時頃、熊本市北区の和泉配水池から水の供給を受けている同区和泉町や西区花園など約6400世帯で断水したり、水圧が低くなったりした。
約2時間後に復旧した。
市上下水道局によると、地震発生時に作動する緊急遮断弁が、落雷の衝撃で誤作動したのが原因とみられる。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/20140714-OYT1T50097.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。