







2016年12月9日11時48分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12月9日付で朝日新聞新潟全県版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
新潟県内は、7日夜から8日未明にかけて大気の状態が不安定となり、各地で落雷が原因とみられる火災や停電が相次いだ。
8日午前0時35分ごろ、長岡市今井2にある自民党の長島忠美衆院議員の後援会事務所で火が出ていると、近所の住民から119番があった。
この火事で、木造一部3階建て同事務所延べ約320m2を全焼。
出火当時、事務所は無人で、けが人はなかった。
警察などによると、屋根裏から出火したとみられ、落雷が原因の可能性が高いという。
事務所の向かいに住む男性は、「雷鳴と稲光がすごかった。家が揺れるほどだった」と話した。
長島氏は取材に、「事務所内の物を何も持ち出せなかった。周囲の皆さんにはご迷惑をおかけしたが、けが人や類焼がなくて良かった」と話した。
当面は、プレハブで事務所を再開させるという。
警察によると、長岡市内では、7日深夜から8日未明にかけて、変電所の変圧器やマンションの配電盤から発煙する被害もあった。
また、同日午前0時40分ごろ、長岡市から西に約20km離れた刈羽村の無職男性(68)方で、「屋根から火が出ている」と家族から119番があった。
この火事で、木造2階建て住宅の2階部分、約108m2を焼いた。
当時、住宅には家族5人がいたが、いずれも逃げてけがはなかった。
警察などによると、屋根裏から出火したとみられ、落雷の可能性があるという。
東北電力によると、7日深夜から8日未明にかけて、長岡市や柏崎市など7市町村計8217戸で落雷が原因とみられる停電が発生。
いずれも、同日午前10時過ぎまでに復旧した。
出典
『新潟・長岡 落雷直撃か 長島衆院議員の事務所全焼』
http://mainichi.jp/articles/20161209/k00/00e/040/211000c
2016年9月14日18時12分にNHK青森から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
台風10号が県内を通過した8月30日、階上町役場が停電になったあと、非常用の電源設備が作動しなかった原因は、落雷によるショートだったことが分かった。
階上町役場は、台風10号が県内を通過した8月30日午後7時半ごろ、停電のため庁舎への送電が止まった際、自動的に作動するはずの非常用の電源設備が作動せず、およそ1時間にわたって庁舎の固定電話がつながらなくなるなど、行政サービスが、一時、滞った。
町によると、この間、消防団や職員とは無線や携帯電話で連絡を取るなどしたため、業務への大きな支障はなかったという。
これを受け、町は、屋外に設置してある非常用の電源設備を調べた結果、設備の内部にショートしている部品が見つかった。
ショートしていたのは、電源を切り替える装置の一部で、落雷によって過電流が流れたことが原因とみられるということで、部品を交換して、設備は正常に作動するようになったという。
階上町は、今後、同じトラブルが起きないよう、落雷にあっても設備に過電流が流れないようにする対策を進めることにしている。
出典
『階上町役場の停電 原因は落雷』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/aomori/6085681471.html?t=1473887938875
(ブログ者コメント)
いつ、過電流が流れたのだろう?
8月30日に停電したのは役場に落ちた雷が原因で、その雷の電流が非常用電源にも流れた・・・ということだろうか?
それとも、過去の落雷時に過電流が流れ、設備が故障していたが、その後の定期点検で見逃していた・・・ということだろうか?
ザッと調べてみたが、上記以外の情報は見つからなかった。
2016年9月8日16時47分にNHK NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9月9日8時20分に産経新聞westから、9月9日12時46分に読売新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
9月9日付の奈良新聞紙面にも、同趣旨の記事が掲載されていた。
8日午前11時半すぎ、生駒市にある近鉄百貨店生駒店で、6階建ての店内すべてが停電して照明が消え、買い物客全員が避難した。
近鉄百貨店によると、買い物客にけがや閉じ込めなどはなかったという。
同店は、この日は臨時休業し、9日午前10時から営業を再開する。
関西電力によると、建物近くに落雷があり、同店と専門店街の受電設備に負荷がかかったためとみられるという。
関電が復旧作業にあたり、午後3時20分に復旧したという。
隣接する近鉄生駒駅や同市内の住宅などでの停電はなかった。
奈良地方気象台によると、8日の奈良県は午前中、大気の状態が不安定で、停電が発生した時も雷注意報が発表されていて、落雷が発生しやすい気象状態だったという。
停電当時、店内のレストランで食事をしていたという女性は、「突然、明かりが消えて驚きました。店内には大勢の客がいましたが、店内のアナウンスの指示で冷静に避難していました」と話していた。
近鉄百貨店秘書広報部(大阪市阿倍野区)によると、店内では商品を保管する冷蔵庫がすべて停止したため、ドライアイスを調達したり、別店舗へ商品を移したりしたという。
店の入り口には臨時休業を知らせる貼り紙が掲示され、店員らが「申し訳ありませんが、閉店しています」と客に頭を下げて事情を説明していた。
ビル内の化粧品店従業員の女性(44)は、「20年働いているが、こんなことは初めて。レジやパソコンも使えなくなった」と困惑。
「パン工房ペンギンクン」店長の女性(46)は、「冷蔵庫の中の生地は、処分するしかない。これから焼きたてのパンになるはずだったのに」と残念そうに話していた
出典
『奈良 生駒のデパートで停電 落雷の可能性も』
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160908/k10010675911000.html
『落雷!?奈良の近鉄生駒店が停電、臨時休業に』
http://www.sankei.com/west/news/160909/wst1609090015-n1.html
『停電で百貨店臨時休業、冷蔵庫停止で食材廃棄も』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20160909-OYT1T50041.html
(2016年10月7日 修正1 ;本文修正)
2016年9月9日付の奈良新聞紙面に掲載されていた内容を、本文に加筆修正した。
(タイトルも若干修正した)
2016年8月2日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正1として掲載します。
第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6138/
(2016年8月17日 修正1 ;追記)
2016年8月10日12時0分に沖縄タイムスから、事故当時の救急措置状況などに関する詳細な情報が、下記趣旨でネット配信されていた。
『沖縄の防災(31)落雷 夏に被害集中』
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/56820
強い日射に伴い、急激に発達する積乱雲から発生する雷。
晴れの日が多かった7月の沖縄地方は、南からの湿った空気の影響で大気が不安定になり、昨年を超える数の注意報が出された。
糸満市のビーチでは、落雷が男性を直撃する事故も発生。
8、9月も引き続き警戒が必要な雷の被害に、どう備えるかを考える。
夏場、強い日射で暖められた地表近くの空気は、水蒸気と一緒に上空へ運ばれて積雲になり、周りから水蒸気が入り込むと、さらに発達し、積乱雲となる。
積乱雲は高度14km近くまで達し、10数km程度まで広がる。
高度5km以上の上空は気温0℃以下になっており、そこで発達した雲の中では水蒸気が冷やされ、あられや雪に変わる。
さらに上昇を続けるうちに、あられや雪がぶつかり合って起きた静電気が1億ボルトほど帯電。
地表に放電すると、落雷になると考えられている。
1億ボルトは約400KWで、一般家庭の消費電力2カ月分に相当する威力だ。
強い日射で、局地的に急激に発達する積乱雲の中で発生する雷は、多くが「熱雷」とも呼ばれ、夏場の雷の多くは熱雷とされる。
7月の沖縄地方は太平洋高気圧に覆われて、晴れる日が多かった。
だが、南からの湿った空気の影響で大気が不安定になり、局地的に発達した積乱雲で熱雷が多く発生した。
糸満市西崎町の「美々ビーチいとまん」で7月24日、40代の会社員男性に雷が当たり、一時心肺停止となった。
すぐさまビーチのスタッフが自動体外式除細動器(AED)で男性を手当てし、駆け付けた救急隊員らの心肺蘇生措置で自発呼吸を取り戻した。
AED普及に取り組む日本赤十字社県支部の上間事業推進課長は、「止まった心臓を動かすことが最優先。その上でAEDは有効だ」と訴える。
事故当時、男性の救助についた同ビーチのライフガード、大城さん(27)は、AEDの使い方や人工呼吸を学ぶ講習を受講し、「赤十字救急法救急員」の資格を持っていた。
スタッフルームで「ドーン」という落雷の音を聞いた大城さんは「人が倒れている」と聞き付け、AEDを持って駆け付けた。
男性2人が倒れており、うち1人は意識がなかった。
2次被害を避けるため、2人を安全な管理事務所まで運び、意識のない男性にAEDを使用。
胸元には皮膚が少しめくれる程度のやけどがあり、額には倒れた拍子にできた傷もあった。
大城さんは、男性のぬれた体をタオルで拭き、右胸と左腰の辺りにAEDのパッドを貼り付けた。
音声指示に従って電気ショックのボタンを押し、その後は胸骨圧迫(心臓マッサージ)と人工呼吸をしながら、救急隊が駆け付けるのを待ったという。
上間課長は、「AEDのパッドを貼る位置を間違えて貼り直すと粘着力が弱まり、電気ショックの効果が期待できない。音声指示に従うだけで、難しい操作は必要としないので、落ち着いて使用して」と話す。
その上で、「救急隊員が到着するまではAEDを取り外さず、胸骨圧迫と人工呼吸を続けてほしい」と説明した。
防災には、日ごろから情報を集めることも大切だ。
気象庁では、「雷ナウキャスト」で雷発生の可能性や活動の激しさを1時間後まで予測しており、10分ごとに情報が更新されている。
また、雷の激しさを活動度1~4で明示。
2以上では落雷の危険が迫っており、直ちに身の安全を守る行動が必要としている。
また、雷注意報や活動度1~4が発表されていない地域でも、雷雲が急発達して落雷が発生する危険性があり、天気の急変には注意が必要。
沖縄気象台では、「最新の情報を収集し、防災に役立ててほしい」と、活用を呼び掛けている。
雷は、雷雲の位置次第で、海面、平野、山岳などの場所は選ばず、高い物体に落ちる傾向がある。
グラウンドやゴルフ場、屋外プール、堤防や砂浜、海上などの開けた場所や山頂などの高い所などでは、人への落雷の危険性が高くなるので、できるだけ早く安全な空間に避難することが必要だ。
海や川で遊泳中に雷雲を見かけたら、すぐ陸に上がり、建物内に隠れること。
また、ゴルフや釣りの場合は、クラブやさおを高く上げないよう注意してほしい。
雷は、金属類ではなく、高い物体に落ちやすい。
100ボルトほどの電圧の電気は金属を伝わりやすいので、一般的に「電気を通す=金属」といったイメージがある。
だが、雷には1億ボルト以上の電圧があり、このレベルになると物質の素材が金属かどうかは関係なく、高い場所に落ちる。
雷雲が近づいてきたら、金属類のアクセサリーなどを外すよりも、いち早く建物の中に避難することが重要になる。
避難には、鉄筋コンクリートの建物や自動車(オープンカーは不可)、バスの内部が比較的安全といわれている。
木造建築の内部も基本的に安全だが、全ての電気器具や天井、壁から1m以上離れれば、もっと安全性が高まるという。
近くに建物や車がない場合は、電柱や煙突、鉄塔などの高い建造物から4m以上離れ、さらに頂上から45°以上の角度で見上げる範囲に入り、身をかがめることが望ましい。
高い木の近くは、側激雷を受ける恐れがある。
幹、枝、葉から2m以上離れることが必要だ。
姿勢を低くし、持ち物は体より高く上げないようにする。
雷がやみ、20分以上経過してから、安全な空間へ移動する。
雷が発生する黒い雲を見かけたら、どこに向かうかに注意し、近づいてくるなら、すぐに建物や車の中に退避する。
光や音が聞こえたときは、危険が迫っていると捉えなければならない。
また、雷は真下だけでなく斜めに落ちることもあり、黒い雲には一層の注意が必要だ。
2016年8月6日19時54分にNHK宮崎から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8月7日付で毎日新聞宮崎版からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
『落雷の影響で整備士が軽症』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/miyazaki/5064662351.html?t=1470517999774
『落雷 整備中の旅客機に 整備士軽傷、7便に遅れ』
http://mainichi.jp/articles/20160807/ddl/k45/040/157000c
6日午前8時半すぎ、宮崎空港で落雷があった。
その後、駐機スポットのコンクリートの地面の3か所に直径5cmから30cmあまりの穴があいているのが見つかった。
穴があいた際、駐機スポットにいた60代の男性整備士の口に飛び散ったコンクリート片が当たり、唇を切る軽いけがをしたという。
穴はいずれも、出発を控えて駐機していた羽田行きの便(全日空)の車輪の近くにあいていて、航空会社は、機体に落ちた雷が車輪から放電された時にできたのではないかと話している。
乗客はいたが、無事だった。
気象台によると、宮崎空港では、当時、雷を伴った大雨が降っていて、6日午前8時半までの1時間に40.5ミリの激しい雨を観測した。
雷が落ちたとみられる便は、乗客を一旦下ろして点検が行われ、予定よりおよそ6時間遅れて羽田に出発した。
雷で、計7便の約900人に影響が出た。
(ブログ者コメント)
宮崎空港では、今年6月にも、落雷で滑走路に穴が開いている。
大きな被害や影響が出ない限り報道されないだけで、全国的に同じような事例は結構あるのかもしれない。
2016年6月21日9時40分 産経新聞west
『宮崎空港の滑走路に穴 落雷原因か、一時閉鎖』
http://www.sankei.com/west/news/160621/wst1606210030-n1.html
21日午前6時45分ごろ、宮崎空港(宮崎市)の滑走路に直径10~15cm程度の複数の穴ができているのが見つかり、滑走路が一時閉鎖されるトラブルがあった。
空港職員が修復し、午前8時20分ごろに運用が再開されたが、計6便が欠航した。
宮崎空港事務所によると、落雷が原因の可能性が高いという。
穴の深さは5cm程度。
空港職員が朝の点検で発見した。
2016年8月4日19時8分にNHK埼玉から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8月4日20時20分に朝日新聞から、8月4日付で埼玉新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
『高校に落雷 生徒が心肺停止』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/saitama/1106984281.html?t=1470344918877
『グラウンドに落雷、心肺停止で高1搬送 野球の練習中』
http://www.asahi.com/articles/ASJ8463V3J84UTNB010.html
『高校に落雷、「逃げろー」野球部員ら校舎へ走る 晴れでも落雷注意』
http://www.saitama-np.co.jp/news/2016/08/05/03.html
4日午後4時ごろ、川越市南大塚にある県立川越南高校のグラウンドに落雷があった。
警察や県によると、落雷のあと、野球の練習試合で訪れていた別の県立高校の1年で16歳の男子生徒が病院に運ばれたが、心肺停止の状態となっている。
警察によると、このグラウンドでは、午後1時過ぎから野球の練習試合が行われ、男子生徒が1塁の守備についていたところ、落雷があったという。
当時、グラウンドには40人ほどがいたということで、現場で状況を目撃した人は、警察に対し「突然ドカンという大きな音がした。皆が伏せたあと立ち上がったが、一人だけ立ち上がらない人がいた」と話しているという。
熊谷地方気象台によると、当時、川越市には雷注意報が出され、午後4時ごろには積乱雲を伴った雨雲が急速に発達していたが、警察によると、当時、このグラウンドでは雨は降っていなかったという。
現場から約300m離れた大東市民センターにいた女性(73)によると、事故当時は雨は降っておらず、黒い雲は出ていたものの、空は明るかったという。
警察は、当時の状況を詳しく調べている。
県教育委員会は、7月19日に落雷事故の防止について県立学校や市町村教委に通知を出し、注意喚起していた。
保健体育課によると、通知では、落雷の予兆があれば活動を中止することのほか、気象庁の落雷情報を活用したり、避難場所を事前に生徒に伝えておくことなどを求めている。
県立川越南高校の飯田校長は、「大気不安定の報道などを見て天候を気にかけていたが、当日は日が差していて雷鳴もなく、雷の予兆はまったくなかった。日頃の練習では、監督らが雲の動きや雷の音などを確認し、雷の予兆があった場合は練習を中止して避難するよう対策していた。今後は、練習や試合を中止する基準を見直したい」と話していた。
熊谷地方気象台の担当者は、「気象状況に気を配り、黒い積乱雲が発生したり、雷の音が聞こえたりしたら、速やかに建物内などに避難してほしい」と話している。
8月4日23時4分にTBS News iからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
『川越市 高校のグラウンドに落雷、男子生徒が心肺停止』
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2837652.html
大きな雨粒が降り注ぐなか、遠くの方には青空が見えています。
埼玉県三芳町の午後2時半ごろの映像です。
その1時間半後に事故は起こりました。
4日午後4時ごろ、高校のグラウンドで野球の練習試合中に雷が落ちて、高校1年の男子生徒が心肺停止の状態で病院に運ばれた。
グラウンドでは、午後1時すぎから、県立川越南高校と和光高校の野球部の練習試合が行われていた。
そこに雷が落ち、1塁の守備についていた和光高校の選手が倒れて、病院に運ばれたという。
警察が、グラウンドにいた人から聞いた話によると、「突然ドカンという大きな音と光がして、全員があわててグラウンドに伏せ、その後、立ち上がったところ、男子生徒1人が倒れていた」という。
「バーンって!ゴロゴロも何もないうちに一気にきて。びっくりして、こんなの初めてだと。その後、雨も降らないし」(近所の人)
雷の威力を示す実験映像です。
実際、雷の1000分の1ほどのエネルギーですが、コンクリートブロックは粉々になってしまいました。
当時の雷レーダーでは、グラウンドに雷が落ちた午後4時ごろから雷が多く発生している様子がわかる。
また、川越市など埼玉県中南部には、午前4時半ごろから雷注意報も出ていた。
しかし、空は晴れていたという。
現場となったグラウンドの高校は・・・
Q.雷注意報が出ていたのは?
「知っていました。注意報は出ていたが、状況を見て分かるとおり、晴れていた。雲の流れを見ながら少しでも危ないと思ったら中止することは当然やっていたし、今回については全くその必要がなかった」( 飯田校長)
なぜ、落雷が発生したのか。
ここ数日の大気が不安定な状態の延長線上にあると、気象予報士の森田さんは話す。
「このところ上空に寒気が入っていて、大気の状態が不安定だった。きょうはよく晴れて日中気温が上がったので一層にわか雨や雷雨が起こりやすかった」(森田予報士)
事故発生前後30分間の雨雲レーダーの様子です。
30分前には高校の東側に雨雲があり、その後、西側で突然激しく雨が降る様子が観測されています。事故現場を挟むように雨が降っていたことがわかります。
「雨が降っていなくても、雷が落ちることはある。稲光や稲妻は10kmくらいの範囲まで届く。真っ黒い雲を目撃したら、できるだけ早く逃げるに越したことはない」(森田予報士)
(ブログ者コメント)
黒い雲は出ていたものの、雨も降らず雷鳴も聞こえていない状況での落雷事故。
ブログ者にとって、こういう事例は初耳だ。
これでは対策のとりようがない。
2016年8月2日16時45分にNHK新潟から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
『織物工場に落雷 1人目の痛み』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/niigata/1034533151.html?t=1470172605193
2日午後1時すぎ、長岡市栃尾原町の織物工場「中沢サイジング」から「雷が落ちて2階から煙が出ている」と消防に連絡が入った。
警察によると、この落雷で、工場2階にあった織り機にかけられた糸の束が燃えたが、火は30分ほどですぐに消し止められたという。
当時、工場には50代の社長1人がいて、消火活動の際の煙で目の痛みを訴え、病院で手当てを受けている。
新潟地方気象台によると、長岡市栃尾では、午後になって雨雲が広がって、午後2時までの1時間に31.5ミリの激しい雨が降り、雷がところどころで発生していたとみられるという。
近くに住む67歳の男性は、「まさか隣りで雷が落ちるとは思わなかった。自分は家でテレビをつけていたが、3分ほど停電した」と話していた。
2016年8月3日18時56分にNHK東海NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
『病院に落雷 高齢者98人転院』
http://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20160803/4551241.html
愛知県清須市の医療施設で、1日の落雷によって空調が使えなくなり、高齢の98人の入居者全員を近隣の病院に転院させていたことがわかった。
落雷があったのは、清須市にある高齢者向けの介護療養型の医療施設、新川病院で、1日午後5時ごろ、雷が屋上を直撃し、電源設備に被害が出た。
この影響で、2日になっても空調が使えず、このままでは入居者の体調を保つことができないなどとして、98人の入居者全員を近隣の9つの病院に転院させたという。
新川病院の入居者は80代から90代の高齢者で、糖尿病や脳梗塞などで継続的な治療が必要な人が多いという。
25人の入居者を受け入れた名鉄病院の細井院長は、「院内の各部署が連携して、混乱なく、受け入れを進めることができた。病院間で協力していくのは当然だと思う。受け入れた方々の容体も安定していて、安心しています」と話していた。
今回の事態について、新川病院は、「入居者には大変申し訳ない。できるだけ早く復旧させて対応策も検討する。転院した入居者の方々にはできるだけ早く病院に戻ってきてもらえるようにしたい」と話している。
8月3日9時39分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
『落雷で停電、入院患者98人全員転院 愛知・清須の病院』
http://www.asahi.com/articles/ASJ8330S8J83OIPE002.html
落雷による停電で、愛知県清須市の新川病院が、2日、98人の入院患者全員を転院させていたことが分かった。
復旧には、数日かかる見込みだという。
同病院によると、1日午後5時ごろ、一部4階建ての屋上にある電気設備に雷が直撃。
病院全体が停電したという。
直後に自家発電装置が作動したが、非常灯や一部の医療機器の電力がまかなえる程度で、深夜になっても復旧できなかった。
翌2日、80~90歳代の入院患者全員の転院を決め、近隣の7病院へ転院、搬送した。
患者の容体は安定しているという。
2016年8月2日19時15分にNHK佐賀から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8月2日19時25分に朝日新聞から、8月2日21時30分にRKB Newsからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
『落雷で69歳男性死亡』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/saga/5084536271.html?t=1470174371545
『農業の男性、落雷で死亡 佐賀、田んぼで遺体発見』
http://www.asahi.com/articles/ASJ826391J82TTHB00Z.html
『佐賀で農作業中の男性落雷で死亡』
http://rkb.jp/news/news/33788/
1日午後8時ごろ、佐賀市諸富町の水田で、近くに住む69歳の農業の男性が倒れているのを、通りかかった親せきの人が見つけ、その場で死亡が確認された。
警察によると、男性は左手にくわを握った状態であおむけに倒れていて腹部の皮膚が変色しており、検視などの結果、雷による電気ショックが原因と分かったという。
男性は、1日午後に水田に行ったと見られていて、親せきの人は、夜になっても現場付近に男性の軽トラックが駐車されたままになっているのを不審に思って周辺を探した結果、倒れている男性を見つけたという。
気象台によると、1日は昼過ぎから夕方にかけて県内全域に雷注意報が出されていて、現場付近では、午後3時すぎから半ごろにかけて落雷がみられたという。
近くに住む70代の男性は、「きのうは午後3時過ぎごろから雷の音が聞こえて、だんだん近くで鳴るようになった。家で1人だったので、とても怖かったです」と話していました。
警察庁によると、2000年から2009年までの10年間に落雷で死亡した人は、全国で30人いるという。
気象庁は、雷の音が聞こえたら、建物内など、安全な場所に避難するよう、呼びかけている。
(ブログ者コメント)
NHKの映像によれば、現場は、田んぼのど真ん中。周囲に高いものは一切ない。
農作業用の未舗装道路に軽トラックを停め、そこから数m離れた場所で雷に撃たれた模様。
2016年7月26日5時4分に琉球新報から下記趣旨の記事が、保護角などの解説図付きでネット配信されていた。
『「金属に落ちる」はうそ 沖縄・糸満の落雷事故で識者指摘 「事前の避難、徹底を」』
http://ryukyushimpo.jp/news/entry-323374.html
24日に沖縄県糸満市の美々ビーチいとまんで発生した落雷事故により、落雷の恐ろしさが改めて浮かび上がった。
海や山のレジャーが増えるこれからの季節、いかに落雷被害を避けるか、日本大気電気学会会員の森本健志近畿大准教授に聞いた。
「雷は金属に落ちる」と言われていたが、うそだ。
雷は、本来、絶縁体の空気の中を何kmも進んでくる。
どこに落ちるかは、高さに左右される。
また、稲光と雷鳴の時間差から距離を測る方法があるが、地面と水平方向に10km進む雷も珍しくない。
雷雲自体が10km規模の大きさということもあり、雷鳴が聞こえた時点で、雷の射程圏内に入っていると考えた方が良い。
屋外のスポーツ大会などで、「まだ遠いから大丈夫」と考えるのは危険だ。
前もって避難するのが一番大事だ。
数人が近くにいる場合は、枝分かれして複数に落ちることもある。
人に落ちると、たくさんの電流が一瞬で流れるため、温度が上がったり電気ショックを受けたりして、致命的なダメージを受ける。
避難に適しているのは、周囲を金属に囲まれた場所だ。
鉄筋コンクリートの建物や自動車の中は、雷が落ちても電流が金属部分を通って逃げるので、安全だ。
しかし、木の下や公園などのあずまや、軒下などは、近くの人体に雷が飛び移る「側撃雷」を受けかねず、危険だ。
車内で、窓を開けて腕を出すなどして金属部分に体が触れていると、感電する。
屋内でも、落雷時に水道管やアンテナ線などに触れていると、感電する可能性がある。
周囲に避難場所がない場合、緊急避難として、高さ5m以上30m以下の物体があれば、てっぺんを45°以上の角度で見上げる範囲で、物体から4m以上離れた場所でしゃがみ込む方法がある。
4m以内だと側撃雷を受けかねないので、距離はしっかり取ってほしい。
ただ、やはり、できる限り早く建物の中など屋内に逃げる方が安全だ。
(ブログ者コメント)
落雷事故の情報は、過去に多数、本ブログに掲載済。
以下は、その中の雷対処方法に関する主だった記事。一部、抜粋。
2012年9月16日掲載
2012年9月8日 阿蘇の草千里展望所で雷雨を避けていた韓国人ツアー客1人が落雷に遭って死亡、他の15人は無事、雷遭遇時の気象庁注意事項も紹介
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/2249/
(気象庁注意事項)
1.雷に遭遇した場合は安全な空間へ避難
雷は、雷雲の位置次第で、海面、平野、山岳などところを選ばずに落ちます。
近くに高いものがあると、これを通って落ちる傾向があります。
グランドやゴルフ場、屋外プール、堤防や砂浜、海上などの開けた場所や、山頂や尾根などの高いところなどでは、人に落雷しやすくなるので、できるだけ早く安全な空間に避難して下さい。
鉄筋コンクリート建築、自動車(オープンカーは不可)、バス、列車の内部は比較的安全な空間です。
また、木造建築の内部も基本的に安全ですが、全ての電気器具、天井・壁から1m以上離れれば更に安全です。
2.安全な空間に避難できない場合の対応
近くに安全な空間が無い場合は、電柱、煙突、鉄塔、建築物などの高い物体のてっぺんを45度以上の角度で見上げ、4m以上離れた範囲(保護範囲)に退避します。
高い木の近くは危険ですから、最低でも木の全ての幹、枝、葉から2m以上は離れてください。
姿勢を低くして、持ち物は体より高く突き出さないようにします。
雷の活動が止み、20分以上経過してから安全な空間へ移動します。
http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/toppuu/thunder4-3.html
2010年9月27日掲載、2011年4月9日転載
大原はだか祭の落雷事故から想起した事例活用の意義
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/3/
(抜粋)
25日付の毎日新聞千葉版には、市長の「9月に落雷があるとは思わなかった」とか「朝から雷注意報が出ているとしても、雷が落ちるとは思わなかった」といったコメントが載っている。
10月4日8時15分からのNHK「あさいち」で、雷が落ちた場所付近で高く提灯を掲げていて雷撃を受けた人の証言が放映されていた。
証言内容;それまでは全く光っておらず、いきなり落雷した。
同番組に出演していた専門家は、雷雲が数kmといった大きさの場合には、端っこで落雷しても反対側の端っこでは光が見えない可能性もあり、雷が落ちる危険性は、雷雲の下、全体にある、と説明していた。
2016年7月25日5時4分に琉球新報から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7月24日17時53分と25日9時53分に沖縄タイムスから、7月24日22時47分に共同通信から、7月25日9時46分にNHK沖縄からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
『落雷直撃で男性重体 糸満・美々ビーチ 3人も電撃傷』
http://ryukyushimpo.jp/news/entry-322748.html
『ビーチに落雷、男性1人心肺停止 沖縄で計4人負傷』
http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=179899
『雷注意報の3分後… 沖縄・糸満のビーチで落雷、1人重体』
http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=179939
『落雷直撃、40歳男性重体 沖縄・糸満のビーチ』
http://this.kiji.is/129873374052451837?c=39546741839462401
『落雷で1人重体、4人けが』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/okinawa/5094276101.html?t=1469483897131
24日午後2時45分ごろ、糸満市西崎町の美々ビーチいとまんで落雷が発生し、男性4人が負傷した。
うち、宜野湾市の会社員男性(40)が直撃を受けて意識不明の重体で、本島南部の病院へ救急搬送された。
北中城村の自営業男性(50)、糸満市の土木業男性(50)、浦添市の会社員男性(36)の3人も、雷の電撃傷による左手小指骨折や擦過傷などの軽傷を負ったが、命に別条はないという。
消防によると、意識不明の男性は、当初、心肺停止状態だったが、同ビーチのライフガードが自動体外式除細動器(AED)を使用し、駆け付けた消防隊員や医師が心肺蘇生措置を続けたところ、自発呼吸を取り戻した。
意識は回復せず、本島南部の病院に搬送されて治療を続けているが、容体は安定しているという。
胸部から下半身にかけて、着衣に焦げた跡があったという。
沖縄気象台によると、落雷発生直前の午後2時42分、沖縄本島全域に雷注意報が発令されていた。
落雷があったのは、ビーチ入り口の広場。
発生当時は雨が降っており、近くにあるトイレなどの屋内で雨宿りをする遊泳客らが多数いたという。
目撃者によると、「ドン」という炸裂音と真っ白い光が同時に起こり、少なくとも2人が倒れていたという。
けがをした人は、「突然、全身にドーンと衝撃を受け、気付いたら倒れていた」などと話しているという。
遊泳客やビーチ管理者らによると、落雷発生直前の雷注意報を受けて、遊泳を中止し建物内へと避難するようアナウンスが流れていて、係員が海水浴をしていた約50人を海から上げていたという。
また、被害が出る数分前にも、近隣での落雷が確認されていた。
午後2時49分に119番通報があり、駆け付けた救急車とドクターヘリによって4人の男性は搬送された。
心肺停止状態の男性の救助に当たった同ビーチのライフガード、上原さん(41)は、「砂浜にいた遊泳客を避難させようと誘導した直後だっただけに驚いた。早く意識を取り戻し、無事でいてほしい」と心配そうに話した。
この日は公立学校が夏休みに入って最初の日曜日で、家族連れら約630人が、遊泳やバーベキューを楽しんでいた。
県内の落雷事故では、2004年に名護市と今帰仁村を結ぶ古宇利架橋工事現場で、男性1人が死亡した事例がある。
7月24日22時30分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
『海水浴場に落雷 4人搬送、1人が一時心肺停止』
http://www.asahi.com/articles/ASJ7S5T25J7STPOB003.html
警察などによると、午後2時45分ごろ、海水浴場に隣接する広場を歩いていた宜野湾市の会社員男性(40)に雷が直撃し、心肺停止となった。
数時間後に自発呼吸できるようになったが、意識は回復していない。
近くにいた30~50代の男性3人は、左手の小指を骨折するなどのけがを負った。
4人は2つのグループで、それぞれ10数人ほどでバーベキューをしに来ていたという。
ビーチでは昼過ぎから小雨が降り、落雷の直後から大雨になったという。
沖縄気象台は、落雷の数分前に、沖縄本島全域に雷注意報を出していた。
(ブログ者コメント)
直撃を受けた男性は、「広場を歩いていた」以外、「トイレ付近にいた」、「広場にいた」と報じられている。
それらのことから推測するに、急いで避難していた、といった感じではなかったのかもしれない。
近隣に落雷があり、避難アナウンスも流れる中、なぜ?
自分のところには落ちないだろうと、タカをくくっていたのだろうか?
雷鳴が聞こえる時、雷はいつどこに落ちるかわからない。
落雷危険を感じた時は急ぎ走って建物等の中に逃げ込むべき、ということを改めて教えてくれた、これは教訓的事例のように感じた。
2015年12月18日18時58分にNHK福井から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
あわら市にある県内最大級の風力発電所で、重さ6.8トンの風車の羽根が根元から折れて落下する事故があった。
けが人はなく、発電所を管理する会社は、17日の落雷が原因と見て、詳しく調べている。
風車の羽根が落下する事故が起きたのは、あわら市北潟にある風力発電所で、東京に本社のあるジェイウインドが運営している。
管理する会社などによると、羽根が折れたのは10基ある風車のうちの1基で、3枚の羽根のうち1枚が折れて落下しているのを、18日朝、点検を委託されている近くの人が見つけた。
風車は高さ75mで、グラスファイバー製の羽根は、長さ40m、重さ6.8トンあり、羽根は根元から折れて落下している。
また、折れた羽根以外にも、もう1枚の羽根も根元から折れてぶら下がっている状態。
風車の周辺は畑だが、警察によると、この事故によるけが人はないという。
発電所を管理する「ジェイウインドサービス」は、17日、落雷によって羽根が折れたとみて詳しい原因を調べるとともに、折れた羽根の回収を急いでいる。
この風力発電所は、年間の発生電力量が約3840万KWhと、約1万世帯の電力を賄うことが出来る、県内最大級の風力発電所で、発電した電力は北陸電力に販売しているため、停電などの影響はないという。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/lnews/fukui/3054424941.html?t=1450472268507
12月19日付で朝日新聞福井全県版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
別の風車で落雷を検知しており、落雷が原因の可能性があるという。
同発電所は最大出力2万KW。
2011年の操業後、13年に羽根先の部品が落下、14年には羽根部分に亀裂が見つかった。
以下は、関連報道。
(2015年12月19日7時49分 読売新聞)
落雷?で羽根折れる、風力発電機すべてストップ
http://www.yomiuri.co.jp/national/20151219-OYT1T50017.html
(ブログ者コメント)
風車の事故は、2014年以降、特段のもの以外は掲載を省略しているが、本事例は落雷による設備破損事例でもあるので、掲載した。
2015年11月8日21時48分に朝日新聞から、『スカイツリーに雷、想定外の「上向き」も 観測に活躍』というタイトルで、下記趣旨の記事が落雷写真付きでネット配信されていた。
観光名所として人気が高い「東京スカイツリー」が、634mの高さを生かして、雷の観測に活躍している。
開業以来、落ちた雷は40以上で、意外な事実も分かった。
「年間で10回を超えるような落雷が観測できる場所は、世界的にも珍しい」
東京スカイツリーの天望回廊(450m)の上。普段は立ち入ることができない場所で、一般財団法人・電力中央研究所の新藤孝敏・研究アドバイザーらが雷を観測している。
タワー最上部まで伸びる放送用アンテナの根元(497m)を囲むようにコイル状に銅線を置き、雷の電流の強さや流れ方を測る。
2012年5月の開業から昨年まで、ツリーに落ちた雷は42を数えた。
研究が始まって4年目。新藤さんによると、「想像以上に収穫は多い」という。
一般的に、雷は、夏は上空の高い位置にある積乱雲から「下向き」に放電する。
しかしツリーでは、雷がツリーの先端から雷雲に向かって「上向き」に放電する例が数多く起きていることが分かったという。
「上向き」の雷は、冬場の日本海沿岸で多発する、低い雷雲による雷の特徴だ。
夏の都心で起きることは、想定されていなかった。
「上向き」は、一つの雷雲から1回しか放電せず、雷雲から何度も繰り返し放電する夏場の雷よりも強い電流が流れることが多い。
14年に観測できた15回の雷のうち10回、12年も10回中8回が上向きだった。
新藤さんは、「高い場所で、これまでの想定とは違った雷が多発していることが分かっただけでも大きい。今後は、上向きの雷の発生のメカニズムを解明し、高層マンションや鉄塔などへの落雷や雷被害の防止に生かしたい」と話す。
東京管区気象台(東京・大手町)が、東京都心で14年に観測した雷は20。
大半は、雲の中で稲妻が光ったり、音がしたりしたものを職員が目視で記録したものだ。
気象レーダーで1時間先までの雷雲の進路を予測できるが、地上に落ちた雷の電流の強さの観測は「どこに落ちるか分からないので、詳細な観測はできていない」という。
気象観測のほかにも、ツリーの活用は広がっている。
東京都墨田区では、ツリーに2台の防災用カメラを設置している。
東京都でも、15年度末から防災用の高所カメラを設置し、運用する計画だ。
すでに都庁など4カ所に高所カメラはあるが、それよりも高い375m付近に2台取り付ける。
防災通信課は、「ツリーの高さを生かして、首都直下地震などが発生した時に、いち早く被害状況を把握するために活用したい」としている。
出典URL
http://digital.asahi.com/articles/ASHBZ4DZZHBZUTIL026.html?rm=599
2015年9月9日19時8分にNHKさいたまから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9月9日18時31分に産経新聞から、9月9日付で埼玉新聞からは現場写真付きで、同趣旨の記事がネット配信されていた。
9日午後、埼玉県富士見市で、自転車に乗っていた高校生3人の近くに雷が落ち、1人が転倒してけがをしたほか、2人が手足のしびれなどを訴え病院で手当を受けているが、命に別状はないという。
埼玉県消防防災課や警察によると、9日午後3時半すぎ、富士見市水子で、バドミントンの練習で高校から同市内の体育館に行くため自転車に乗っていた高校1年生の女子生徒3人の近くの路面に雷が落ちた。
1人が自転車から転倒して手足に軽いけがをしたほか、ほかの2人も手足のしびれや耳が聞こえにくくなるといった症状を訴え、病院に運ばれ、手当を受けているという。
命に別状はないという。
警察の聞き取りに対し、女子高校生は、「雷が光るのが見え、近くに落ちた」と話しているということで、警察は、当時の詳しい状況を調べている。
当時は台風18号の影響で、激しい雨が降ったり止んだりしていた。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/lnews/saitama/1106876511.html?t=1441831383224
http://www.sankei.com/affairs/news/150909/afr1509090027-n1.html
http://www.saitama-np.co.jp/news/2015/09/10/01.html
(ブログ者コメント)
埼玉新聞の写真を見ると、現場は、右側の草むらと左側の2車線道路に挟まれた自転車や歩行者用の舗装された道路で、2車線道路との間には高い木が並木状態で植えられている。
(2015年10月5日 修正1 ;追記)
2015年9月10日付の埼玉新聞紙面に、当時の状況が下記趣旨で詳しく掲載されていた。
近くにいたラーメン店員の女性(44)は、聞いたことのないような大きな落雷の音を聞いた。
「爆発でも起こったのかというような音。外を見ると地面が明るくなり、3人が自転車で走ってきて(店頭に)止まったのが見えた」と話した。
女性が生徒に声をかけると、「頭のてっぺんがヒリヒリする」、「耳が聞こえづらい」などと訴えたため、119番した。
「店長と大丈夫かと心配したが、対応や言葉もしっかりしていた。彼女たちに落ちなくてよかった」と話していた。
キーワード;逆流雷?
2015年9月9日22時8分にNHK宮崎から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
きょう午後2時前、宮崎市田吉の八重川沿いの堤防で、「雷に人が打たれて倒れている」と付近にいた人から消防に通報があった。
消防が駆けつけたところ、近くに住む72歳の男性が堤防の上の道路に倒れていて、男性は救急車で病院に運ばれたが、意識はあるという。
警察によると、男性は駆けつけた救急隊員に「傘を開いた瞬間に雷が落ちてきた」と話していたという。
また、通報した近所の人によると、当時、現場付近では雷が繰り返し鳴っていて、倒れていた男性の近くには、柄の部分が黒く焦げた傘が落ちていたという。
警察は、男性が雷に打たれたとみて、詳しい状況を調べている。
近くにいた男性は、「雨が急に強くなってきて、雷が鳴り始め、大きな光と音がしたので付近に落ちたと思いました。救急車のサイレンで誰かがけがをしたと知り、驚きました」と話していた
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/lnews/miyazaki/5064799551.html?t=1441830873192
(ブログ者コメント)
映像を見ると、被雷現場は右下が水路、左側が斜面になっている堤防の舗装道路上で、周辺には木や建物など高いものが全くない場所だった。
2015年9月8日8時9分に山形新聞から、下記趣旨の記事が写真付きでネット配信されていた。
第2管区海上保安本部仙台航空基地(宮城県岩沼市)は7日、寒河江市の葉山(1462m)上空付近を訓練飛行していた中型飛行機JA865A「はくたか」が被雷し、主翼に取りつけられているワイヤ状の部品2本が落下した可能性があると発表した。
部品は、機体が帯びた電気を放出する放電索。
今のところ、落下物や被害の情報はない。
同基地によると、放電索は長さ約16.5cm、直径約5mm、重さ約5g。炭素繊維でできており、主翼と尾翼に計24本、ねじ状のもので固定されている。
このうち、左右の主翼から1本ずつがなくなっていたという。
雷の熱で根元部分が溶けて落下したか、部品そのものが溶けたとみられる。
同機は、同日午前10時40分に仙台空港を離陸。
同11時5分ごろ、寒河江市上空の雲の中を飛行中、乗務員が雷とみられる光を機体付近で確認した。
機体に異常がなかったため飛行を継続したが、仙台空港到着後、放電索がなくなっていることが分かった。
乗務員6人にけがなどはなかった。
同機は、海上パトロールや救難業務に使用される。
出典URL
http://yamagata-np.jp/news/201509/08/kj_2015090800156.php
2015年8月5日18時59分にNHK福井から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8月6日8時3分にYAHOOニュース(福井新聞)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
5日午後2時半ごろ、永平寺町の九頭竜川の河川敷で男性1人が倒れていると、消防に通報があった。
男性は年齢が60代から70代と見られ、病院で手当てを受けているが、意識不明の重体。
警察によると、男性は当時、あゆ釣りをしていたが、雨が降って雷が鳴ったため、近くの木の下で雨宿りをしていたという。
男性のウエットスーツには、おなかや太ももの部分が裂けたように破れている場所があり、上半身にやけどのような跡があったという。
警察は、男性が雷に打たれたと見て、当時の状況を調べている。
一緒に釣りをしていた男性は、「すごい音がして、目の前が一瞬、水色になった。彼は気づいたら意識なく目を開いた状態で、呼びかけても返答はなかった」と話していた。
福井地方気象台によると、5日の県内は大気の状態が不安定になって、雷を伴って強い雨が降っている場所があり、当時は県全域に雷注意報が発表されていた。
上流で釣りをしていた九頭竜川中部漁協の組合員(73)は、「突然雷鳴がとどろき、山の方へ落ちるのも見た。まさか被害者が出るとは」と驚きを隠さなかった。
「河川敷の雑木には落雷の危険がある。車内に避難するのが基本」と注意を呼び掛けている。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/lnews/fukui/3053929141.html?t=1438807784868
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150806-00010000-fukui-l18
(ブログ者コメント)
文章上は「木の下で雨宿り」となっているが、映像を見ると、そこは雑木林のような、同じ程度の背丈の木がそこかしこに生えている場所で、その中の1本の木の下で雨宿りしていた模様。
組合員の方のおっしゃる通り、車があれば、車内に避難するにこしたことはない。
キーワード;誘導雷(側撃雷)?
2015年8月3日19時13分にNHK青森から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8月3日11時18分に毎日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
六ヶ所村にある使用済み核燃料の再処理工場で、2日夜に高レベル放射性廃棄物の廃液の漏れなどを監視する機器4つが相次いで故障したトラブルで、事業者の日本原燃は復旧作業を急ぐとともに、故障の原因は落雷と見て、引き続き詳しい原因を調べている。
このトラブルは2日夜、六ヶ所村にある使用済み核燃料の再処理工場の「分離建屋」と呼ばれる施設で、高レベル放射性廃棄物の廃液の漏れや、内部で発生するガスの圧力を監視する機器、あわせて4つが相次いで故障し、異常を示す警報が作動するなどしたもの。
日本原燃によると、機器は現在も復旧しておらず、直接、廃液の漏れなどを監視できない状態が続いているが、そのほかの機器の監視では、廃液の水位やガスの圧力などに異常がないため、放射性物質は外部に漏れていないという。
また、トラブルの原因について日本原燃は、落雷が影響した可能性が高いとみているが、「分離建屋」には複数の避雷針が設置されているということで、故障した機器の復旧作業を急ぐとともに、落雷が起きた場所の特定など、どのように故障が起きたのかトラブルの原因を詳しく調べている。
「分離建屋」は、使用済み核燃料から高レベル放射性廃棄物を分離し、ウランやプルトニウムを取り出す施設だが、国の安全審査を受けている段階で、現在は停止している。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/lnews/aomori/6083866051.html?t=1438636128770
http://mainichi.jp/select/news/20150803k0000e040144000c.html
8月8日付で読売新聞青森版からは、続報的記事が下記趣旨でネット配信されていた。
日本原燃は7日、使用済み核燃料再処理工場(六ヶ所村)で、管理区域内の建屋の放射線レベルを計る装置など計25機が2日から故障していたことを明らかにした。
同日午後に発生した落雷が原因とみられ、復旧を急いでいる。
原燃によると、25機のうち、管理区域内にあり安全上重要な装置は11機。
前処理建屋内で使用済み燃料を溶かす槽の放射線レベルを測定する装置や、分離建屋内でウラン溶液を加熱して濃縮する缶の蒸気の温度計などが正確な数値を示していなかった。
残り14機は、管理区域外の建物の火災報知機などだった。
分離建屋では、高レベル放射性廃液が漏れた場合に異常を検知する装置など4機が、同日の落雷が原因とみられる故障を起こしていた。
原燃は、「原因を詳細に調査し、一連の故障に関する報告をとりまとめる」としている。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/local/aomori/news/20150807-OYTNT50382.html
8月11日17時49分に産経新聞からは、調査の途中経過に関する下記趣旨の記事がネット配信されていた。
原燃は11日、落雷の影響により、装置に異常な電流が流れた可能性があるとする調査の途中経過を国に報告した。
原燃によると、29機器で異常が見つかり、うち15機器は安全上重要な機器だった。
廃液の漏れを検知する装置などでは二重になっている機器の両方が故障したため、事故時に放射性物質を建物内に閉じ込める機能が失われたと判断、国への報告対象とした。
2日夜に工場敷地で落雷があり、建物間にケーブルを通す地下道を通じて異常な電流が流れ、機器からの信号を伝える部品が壊れた可能性があるとしている。
原燃によると、11日時点で29のうち11の機器が復旧している。
出典URL
http://www.sankei.com/affairs/news/150811/afr1508110035-n1.html
(ブログ者コメント)
以下は、日本原燃HPに掲載されていたプレスリリース。
8月3日付
再処理工場分離建屋内(管理区域内)における安全上重要な機器の故障について
http://www.jnfl.co.jp/press/pressj2015/pr150803-1.html
8月11日付
再処理施設 分離建屋における安全上重要な危機の故障について(経過報告)
p10 ・敷地内の数箇所に落雷した可能性が考えられる。
・主排気筒に落雷したと仮定した場合、雷撃電流が地表面近くのトレンチ等の構造物に分流するなどして、トレンチ内のケーブル等に影響を与えたことが考えられる。
http://www.jnfl.co.jp/press/pressj2015/20150811besshi.pdf
キーワード;逆流雷?
2015年4月16日19時34分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
4月16日20時47分と17日8時28分にNHK宮崎から、4月17日7時0分に産経新聞九州・沖縄版からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
16日午後5時ごろ、宮崎県西都市上三財で「男性が雷に打たれたようだ」と、近くで目撃した人から119番通報があった。
警察によると、男性は同市三宅の農業河野さん(37)で、農道で落雷を受けて心肺停止状態となり、宮崎市内の病院へ運ばれたが、17日午前、死亡が確認された。
病院の医師は、死因は雷に打たれた衝撃によるものと診断したという。
警察は、目撃情報などから男性が落雷の直撃を受けたとみて、詳しい状況を調べている。
現場は、小高い丘の一面に畑が広がる中を通る農道。
河野さんは畑作業を終え、農道に止めた軽トラックに戻る途中だったという。
近くに住む60代の男性は、「午後5時前から時折、稲光が見えて『ゴロゴロ』という音が聞こえ始めた。この辺りは日頃から落雷が多いが、まさか人に落ちるとは思わなかった」と、驚いた様子で話していた。
宮崎地方気象台によると、16日午後4時半ごろから午後5時ごろにかけて上空を雷雲が通過した。
朝鮮半島沖に低気圧があり、九州地方に湿った空気が入りやすくなっていたことや、鹿児島県上空に午前9時ごろ、マイナス19.3℃の寒気が入り込んだことなどから、大気が不安定な状況になっていたという。
西都市の付近は、午後4時半ごろから発達した雨雲が通過し、ところどころで落雷があったとみられるという。
出典URL
http://www.asahi.com/articles/ASH4J64YVH4JTNAB00S.html
http://www3.nhk.or.jp/lnews/miyazaki/5064096711.html?t=1429217976211
http://www.sankei.com/region/news/150417/rgn1504170005-n1.html
http://www3.nhk.or.jp/lnews/miyazaki/5064105731.html?t=1429304543208
2015年4月13日13時36分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
13日午前7時ごろ、福岡県筑紫野市にある西鉄・天神大牟田線の西鉄二日市駅近くで落雷があり、春日原―筑紫駅間の運行を35分間見合わせた。
このためダイヤが大幅に乱れ、午前10時現在、上下線計140本に運休や遅れが出て、約5万人の足に影響した。
西鉄によると、落雷で運行情報を伝える電気回路に異常を生じ、二日市駅の信号制御ができなくなったという。
出典URL
http://www.asahi.com/articles/ASH4F43DKH4FTIPE00J.html
キーワード;逆流雷?


















その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。