2019年2月10日5時0分に北海道新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
北海道電力は9日、泊原発(後志管内泊村)1、2号機の消火設備が一部損傷したと発表した。
設備がある建屋内の暖房が不調で停止中だったところに、8日以降の記録的な寒波で設備が凍結したことが原因とみている。
主力の設備に問題はなかったものの、消火の初動から放水の水圧を保つための「加圧水ポンプ」などが使用不能になった。
泊原発では、非常用発電機の接続不良が約9年間見逃されていたことが発覚し、昨年12月に原子力規制委員会から保安規定違反の認定を受けるなど、安全管理の問題が相次いでいる。
今回、強い寒波の到来が予想される中、凍結予防措置を怠った北電の対応が、あらためて問題視されそうだ。
北電によると、9日午前0時半、泊原発の所員が発電所内を点検していたところ、1、2号機の給排水処理建屋内のポンプ室内で「消火加圧水ポンプ」の亀裂を発見。
関連配管の一部も使用できなくなっていた。
通常、ポンプ室の暖房は稼働させるが、1日から不調のため停止していた。
亀裂発見時の室温は、氷点下5℃程度に下がっていたという。
前日の8日午前0時すぎの点検では異常はなく、北電は、8日以降続いた厳しい寒さによるポンプ内の水の凍結が設備損傷の原因と推定。
同日、泊原発に近い同管内共和町の最低気温は氷点下13.1℃だった。
給排水処理建屋は水管を通じ、1、2号機の各所の消火栓に水を送る消火作業の「心臓部」。
消火加圧水ポンプは緊急時に備え、水管内の圧力を常時維持する役割を担う。
北電は、加圧水ポンプが仮に使えなくても、「主力の電動消火ポンプなど、他の設備で消火機能を保てる」として、安全面に重大な影響を及ぼす損傷ではないとの見方だ。
ただ、加圧水ポンプの機能を補う必要が出る分、消火の作業効率が落ちる可能性があるとみられる。
凍結状態は9日午前6時53分に解消し、補修作業に入っているが、復旧時期は未定。
北電は、「再発防止対策を徹底する。道民の皆様にご心配とご迷惑をかけ、深くおわびします」とのコメントを出した。
泊原発では、発電機の接続不良のほか、今年1月28日には社員のミスで、原子力規制庁の緊急時対策支援システムへのデータ伝送が2時間50分停止した。
出典
『泊原発、消火設備を損傷 暖房停止中 寒波で凍結』
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/275376/
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
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