2020年3月末、市原市の五井駅近くで散歩していた時のことだ。
一面真っ黒のアスファルト舗装で、段差など感じられないのに、いきなり身体が前につんのめった。
しまった、転倒だ。
周囲に摑まるものとて何もなく、瞬時の判断で腕立て伏せよろしく両手両足をついたものの、結果は悲惨。
両ひざを大きく擦りむき、両手にも点状の擦り傷を負った。
中でも左ひざの被害が大きく、ズボンには大きな穴が開いていた。
転び方が悪ければ、顔面や手を骨折していたかもしれない。
転んだ場所は画面中央の十字印付近。
しかし、なぜ転んだのだろう?
平坦にしか見えないのに・・・。
転んだのは、車道と歩道を仕切っている赤白ポールの右前方、棒を置いている場所だ。
(以下、写真は後日撮影)
転んだ付近をよく見れば、路面がコブのように盛り上がっている。
写真ではよく分からないが、一部、急斜面状態の場所もある。
ブログ者がつまずいたのは、おそらくはその急斜面だろう。
これは危ない。
ブログ者はヒヤリで済んだけれど、後期高齢者だと骨折するかもしれない。
対応が必要な気がするが、コブを削るような工事はできないだろう。
それならブログ者がペンキで注意表示しておこうかとも考えたが、公共の道路に落書きするようで、この案はボツ。
一方、道路管理不備で自治体が訴えられた事例があることも頭に浮かんだ。
そういうことになっては、市としても面倒だろう。
そう思い、主管課と思しき道路維持課に、市のホームページの投稿欄を使って情報提供することにした。
ただ、当該欄では写真など送付不可。
そこで、返信あれば地図と写真を送ると書いておいた。
ところが1ケ月経ってもナシの礫。
多少なりともリアクションが返ってくると思っていたのだが・・・。
市としては、そんな不具合箇所は数が多すぎて・・・ということかもしれない。
実際、転んだ後、歩道の鋪装状況を注意して見るようになったが、いたるところコブだらけだ。
そういった事情は考えられるものの、ブログ者が転んだのは危険が潜在している場所ではなく、顕在化した場所だ。
その陰には数多くのつまずきかけた事例があるだろうし、そのうち骨折などの大きな事故が起きるかもしれない。
ブログ者が道路維持課の担当者だったら、やるかどうかは別にして、市の姿勢を示す意味からも、以下のようなメールを返信していたことだろう。
・情報提供に感謝。
・優先順位に従い対応を検討します。
・ただ、対応できない場合もあることをご理解ください。
(参考情報)
以下は、これまで本ブログで紹介した、道路などの管理不備が原因で転倒したと訴えられた事例。(一部)
2018年5月1日掲載
『[昔] 2016年6月 岡山市の市道をロードバイクで走行中、タイヤが車道脇に掘られた幅2cmの溝にはまり転倒してけがをしたとして、岡山市に損害賠償訴訟 (修正3)』
https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/8297/
2016年12月6日掲載
『2016年11月29日報道 床で滑って負傷した人から裁判を起こされる事例が相次いでいるため、防滑に取り組む企業が出てきている』
https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6543/
(ブログ者コメント)
コロナ感染拡大防止のため取材を制限しているせいなのか、あるいは経済活動が縮小しているせいなのか、このところ産業安全に係る報道が少なくなっている感がある。
そのため、本来なら本ブログには掲載しない、このような記事も、番外編として掲載してみることにした。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。