2020年4月23日付で河北新報から、下記趣旨の記事が実験前後の電線カラス写真付きでネット配信されていた。
カラスのふん害対策として、八戸市がベンチャー企業「CrowLab(クロウラボ)」(宇都宮市)と協力して音声による撃退実験を行ったところ、市中心部をねぐらとする集団が姿を消したことが分かった。
同社は、「市街地の広い範囲で持続的に効果を確認できたのは全国初」と説明する。
危険が迫っている時にカラスが仲間に警戒を促す鳴き声などを組み合わせた音声を制作。
2月は午後6~7時半の30分間、スピーカーで流す試みを計4日実施した。
近隣の駐車場では3月の夜間、30分置きに音声を出す実験をほぼ連日行った。
固定カメラの映像を分析した結果、1月下旬に約200羽いたカラスが、3月末にはほぼいなくなった。
市街地の別の場所に集団が移動する可能性があったが、今回は確認されなかった。
市によると、6年ほど前から冬期間、カラスが市街地に集まり電線などをねぐらとするようになった。
ライトを当てたりしたが効果は薄く、クロウラボに協力を依頼した。
クロウラボの代表を務める塚原直樹・宇都宮大特任助教(動物行動学)は、「被害軽減に役立つ技術を『八戸モデル』として開発できた。より広範囲で効果が出るか試してみたい」と話す。
市環境政策課は、「季節的な要因の可能性も考えられる」と慎重な見方を保ちつつ、「一定の効果もあるのではないか」と、本年度も協力を依頼する方向で検討している。
https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/202004/20200423_23001.html
(2020年8月7日 修正1 ;追記)
2020年8月6日20時31分にNHK富山からは、富山市でも実験が始まったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
富山市中心部などで、長年やっかい者となっているカラス。
富山市には「鳴き声がうるさい」とか「あちらこちらにフンをまき散らしたりして困る」といった苦情が多く寄せられています。
こうしたカラスによる被害を減らそうと、ユニークな実証実験が富山市で始まっています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/toyama/20200806/3060005168.html
(ブログ者コメント)
本文は上記記述のみ。
以下、報道の大筋がわかるよう、テロップ付きの画面中心に紹介する。
(2021年3月16日 修正2 ;追記)
2021年3月15日9時36分にNHK富山からは、その他の対策も実施してきた富山市では、その後、大幅にカラスが減ったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
富山市中心部にある「富山城址公園」では、近くの繁華街から出るゴミを狙ったカラスのねぐらとなっていて、ふん害やゴミをまき散らすといった被害が相次いでいました。
このため市は、4年前から対策の強化に乗り出しました。
捕獲用のおりを5基から11基に増やしたほか、私有地にある巣を撤去、録音されたカラスの鳴き声を活用しておりに誘導する捕獲実験などにも取り組みました。
その結果、市が2月行った今年度の調査で、公園とその周辺に生息するカラスの数が2497羽と、ピークだった平成7年度の約1万1900羽から8割近く減ったことが確認されました。
生息数が2000羽台まで減ったのは、調査を始めて以降、初めてだということです。
市民からの苦情件数も、4年前の106件から昨年度は51件と、半分に減っています。
市の環境保全課は、「対策の効果が現れた結果だと考えている。今後も、効果的なカラス対策を継続して行っていきたい」と話しています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/toyama/20210315/3060006890.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。