2021年11月5日17時5分にNHK三重から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
三重県と奈良県を結ぶ自動車専用道路「名阪国道」のうち、北勢国道事務所が管理する区間で、事故などの通報のための「非常電話」の8割をこえる110台余りが故障で使えなくなっていることがわかりました。
非常電話が使えなくなっているのは、自動車専用道路「名阪国道」のうち、北勢国道事務所が管理する、三重県の亀山インターチェンジから奈良県の針インターチェンジの間の、およそ56キロの区間です。
国道事務所によると、この区間の上下線には、事故や車の故障時に通報するための非常電話が、合わせて136台設置されていますが、トンネルの中を除く116台が経年劣化などで故障し、使えないということです。
中には、古くて修理できないものもありますが、国道事務所では「故障中」などの貼り紙をするだけにとどめていて、携帯電話が普及し、国道の状況はカメラで把握しているため、非常電話は必ずしも必要ないと説明しています。
北勢国道事務所の草川副所長は、「部品が製造されていない電話もあり、更新は難しい。時期は決まっていないが、撤去することを検討したい」と話しています。
名阪国道は、名古屋と三重県の津を結ぶ高速道路の東名阪自動車道と、奈良県の天理と大阪を結ぶ高速道路の西名阪自動車道の間を結ぶ自動車専用道路です。
交通政策に詳しい関西大学の安部誠治教授によると、当初、国では名古屋と大阪の間、すべてを有料の自動車専用道路で結ぶことを計画していましたが、奈良県と三重県からの強い要望を受けて、現在の名阪国道に当たる部分を無料の自動車専用道路として整備することになったということです。
国土交通省によると、無料の自動車専用道路は一般国道に分類され、非常電話の設置は義務ではなく、必要に応じて設置するとしています。
この点について安部教授は、「現在の東名阪自動車道や西名阪自動車道と一緒に整備されたため、非常電話が設置されたのではないか。携帯電話の普及に伴い非常電話が使われなくなってきた中で、そのまま放置されたとみられ、利用者に誤解を招かないためにも、早急に撤去すべきだ」と話しています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/tsu/20211105/3070006701.html
11月7日21時33分にYAHOOニュース(読売新聞)からは、使えない116台は今年度中にも撤去される、トンネル内の20台は設置義務があるので今後も使い続けるなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
自動車専用道路「名阪国道」に設置してある非常電話について、北勢国道事務所(三重県四日市市)は6日、管轄区間(約56キロ)にある136台のうち116台を、今年度中にも撤去することを明らかにした。
非常電話は、事故などを警察や消防に通報するため、路肩に設置してある。
名阪国道を含む一般国道には設置義務がなく、携帯電話の普及に伴って使用頻度が激減。
古いものは1984年頃に設置され、補修用部品も製造されていないため、撤去を決めた。
すでに警察や消防とも協議を済ませ、電話の配線を切り、案内板を取り外して「故障中」と明示するなどして使えなくしてある。
同国道事務所は現在、約130台のカメラで管轄内の道路状況を24時間監視している。
事故の発生や緊急停止が確認されると、直ちに警察に連絡するなど、緊急時の態勢は整えている。
撤去をしない残る20台は、設置が義務付けられているトンネル内にあるため、以前から機器を更新するなどしており、今後も使う。
同事務所管理課長の高桐さんは、「緊急時は、事務所から警察や消防に連絡する態勢は整っている。携帯電話から道路緊急ダイヤル『#9910』にかければ、道路に降りることなく、安全に道路管理者に通報ができるので、安心して道路を利用してほしい」と話している。
https://news.yahoo.co.jp/articles/3701887d712e847ad07334b400eea6d77af233d2
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。