2021年11月6日8時1分にYAHOOニュース(北海道放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
視聴者からの疑問や悩みを調査する「もんすけ調査隊」です。
先週に続いて、老朽化した街路灯問題に迫ります。
先週の「もんすけ調査隊」では、札幌市中央区の老朽化した街路灯を調査!すると、およそ50~60年前に立てられた、町内会が所有する街路灯だったことがわかった。
しかし・・・。
調査員:
「倒れそうになっても、札幌市は手が出せない?」
札幌市建設局土木部 能代課長 :
「あくまで、所有者の責任で維持管理することになっているので、札幌市は何ともし難い状況」
高度経済成長期、防犯などのために立てられた街路灯。
その撤去には、およそ10万円から、場合によっては100万円近くかかることも。
今、高齢化が進み、加入者も激減した町内会に、重く、大きな負担として、のしかかる。
「朽ちるインフラ」の著者、東洋大学の根本祐二教授は・・・。
東洋大学 根本祐二教授:
「街路灯は工作物なんです。工作物責任という法的な責任が問われますから、できるできないではなくて、法令にのっとって行動せざるをえない。仮に事故が起きて、誰か怪我をしましたといった時に、誰も知らなかったので責任ありませんという理屈は通らない」
万一の場合、賠償責任を負うことになる町内会は・・・。
滝川市内の町内会長・古舘さん:
「撤去できない原因は、町内会費で払わなきゃならないから、大きなロスだから、町内会費を集めても少ないから。世帯数も少なくなってきてるから」
去年8月、滝川市では、台風から変わった低気圧の接近で、中心街の町内会が所有する街路灯が3本、根元から倒れた。
幸い、けが人などの被害はなかった。
滝川市内の町内会長・古舘さん:
「街路灯に対して当たり前だと思っているから意識ないですよね。倒れて初めて気がつくという。維持管理に対する町内での取り組みなんて、ほとんどやってないのが現実」
調査員:
「数十年前に立てた街路灯を何とかしてくれってどう思います?」
古舘さん:
「それを蒸し返してもしょうがない。今、恩恵にあずかっているのは町内の人だから」
事態を重く見た、滝川市が立ち上がった!
滝川市交通生活安全係・西島さん:
「去年、滝川市内で3本の街路灯が倒れました。それを機に現状の補助の上限では足りないのではないかということで、本年度から6万円を上限として60%の補助に増額しています」
滝川市では、本年度から町内会や商店街が所有する街路灯撤去の場合、6万円を上限に、補助率を工事費用の60%に引き上げた。
ちなみに、札幌市は、撤去に関する費用は全額自己負担だ。
滝川市交通生活安全係・西島さん:
「昨年度は、10本に満たない撤去の本数だったんですが、本年度については、87本程度の撤去が進んでいる」
その後、市内の6千本ほどの街路灯をチェックした結果、倒壊の危険があるものが100本ほど見つかった。
滝川市交通生活安全係・西島さん:
「鉄が残っている場所は高い音がするが、穴が空きそうな錆びてしまっているところは、くすんだ音というか、音がしない」
これをきっかけに、街路灯を撤去した町内会は・・・。
滝川市内の町内会長・柳本さん:
「町内の人も危険がなくなって良かったと」
こちらの町内会で、2本の撤去にかかった費用は、総額で14万8500円。
そのうち補助金が8万9100円で、実際に町内会が負担した費用は5万9400円だった。
滝川市内の町内会長・柳本さん:
「町内会にとっては非常にありがたい」
滝川市内の町内会長・古舘さん:
「町内会独自では絶対できませんから、行政と一緒になって取り組みをしていかないとダメだろうというのが正直言って実感ですね」
犯罪から私たちを守ってきた街路灯。
今、その老朽化が深刻になっている。
11月4日(木)「今日ドキッ!」午後6時台
https://news.yahoo.co.jp/articles/d2a5ee3d0f1f1ad172fcb684c6a4aa4190ba00a1
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。