2017年1月10日22時8分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
1月10日22時21分に朝日新聞から、1月10日22時24分に産経新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
10日午後2時50分頃、東京メトロ有楽町線・南北線飯田橋駅中央口改札前で、閉鎖中の旧切符売り場をふさいでいた石こうボード6枚(幅約5m、高さ約1m60cm、厚さ約1cm、重さ約120kg)が76cmの高さから落下。
床に落ちた衝撃でボードの破片が飛び散り、通行人の男性1人が右手の甲に擦り傷を負ったが、駅員に「破片が当たって右手の甲にすり傷を負った」と話しただけで、すぐに立ち去ったという。
東京メトロの発表によると、石こうボードは昨年7月5日、駅の改良工事で閉鎖された旧切符売り場を塞ぐために設置されたが、ビス12個で固定するはずが、全てをつけ忘れ、両面テープだけでとめられていた。
設置後の点検でも、見つけられなかった。
同社は、作業を請け負っていた都内の建設会社に経緯を確認するほか、同駅以外の石こうボードの設置状況についても、今月13日までに調査する。
出典
『メトロ飯田橋駅で石こうボード落下、1人けが』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170110-OYT1T50116.html
『飯田橋駅のボード落下、男性けが 東京メトロ、固定忘れ』
http://www.asahi.com/articles/ASK1B6Q4JK1BUTIL03T.html
『地下鉄飯田橋駅でボード落下 男性けが』
http://www.sankei.com/affairs/news/170110/afr1701100024-n1.html
2017年1月10日22時36分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10日午前11時25分ごろ、大阪市都島区東野田町のNTT西日本大阪研修センタの新施設の建設現場で、クレーンでつり上げられた石膏ボード120枚(計約1.7トン)が落下し、地上で作業中だった兵庫県尼崎市の内装業の男性(56)が巻き込まれた。
男性は、搬送先の病院で死亡が確認された。
警察によると、新施設は11階建て。
外壁用の石膏ボードを建物の7階(高さ約20m)までクレーンでつり上げる作業中に、ボードを支えていたベルトがクレーンのフックから外れたという。
警察が、詳しい事故原因を調べている。
出典
『石膏ボード120枚、計1.7トンが落下、直撃の作業員が死亡 NTT西日本の施設建設現場』
http://www.sankei.com/west/news/170110/wst1701100073-n1.html
2016年11月25日18時43分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
25日午後2時10分ごろ、愛知県豊田市足助(あすけ)町の香嵐渓(こうらんけい)の園内で斜面から切り株が落下。
参道を歩いていた東京都町田市の女性(63)が避けようとして石階段につまずき転倒、顔や胸の骨を折る重傷を負った。
市足助支所によると、切り株は長さ110cm、直径55~60cm。
参道から高さ8m上の斜面にあった。
数年前に伐採された後、放置されていて、地盤の緩みから落ちてきたらしい。
女性はツアーに参加して香嵐渓を訪れていた。
当時、参道には大勢の観光客が歩いていたという。
香嵐渓は紅葉の見頃を迎えており、連日、観光客でにぎわっている。
市は、事故直後に参道の通行を禁止し周囲を調べたが、安全だと判断して解除した。
出典
『紅葉の名所で斜面から切り株落下 転倒した観光客が重傷』
http://www.asahi.com/articles/ASJCT5HBWJCTOBJB00G.html
2016年10月31日13時2分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
札幌市の繁華街で昨年2月に飲食店の看板が落下し、通行人の女性に直撃して意識不明の重体となった事故が起きて以降、全国で同様の看板落下が少なくとも41件発生していたことが
国交省の調査でわかった。
老朽化した看板は全国に多数あるとみて、国交省は、自治体に点検を徹底させる方針だ。
札幌市で昨年2月、飲食店ビルの金属製の看板の一部(重さ約25kg)が高さ15mから落下し、歩道を歩いていた20代の看護助手の女性に当たった。
女性は、頭の骨が折れる大けがを負った。
看板は設置から30年以上たち、ビル外壁との接続部分が腐食していたが、店側は「異状なし」と市に点検報告し、市も見逃していた。
この事故を受け、国交省は全国の自治体に、落下事故について報告を求めた。
その結果、昨年6月から今年9月末までに41件報告され、打撲など負傷事故も数件あったと判明した。
看板の新設や許可の更新は、年間数10万件以上ある。
店舗が屋外に看板を設置する場合、屋外広告物法に基づく条例により、都道府県や政令指定都市から許可を得なければならない。
自治体は店側に1~3年に1回の点検報告を求める決まりになっている。
ただ、札幌市を含め、多くの自治体は壁面のひびや看板の腐食、ボルトの緩みなどの点検結果を「有」「無」の二択で報告させるだけだ。
点検の具体的な方法は定めていなかった。
国交省は札幌の事故を受け、より詳細な状況把握が必要と判断。
綿密な点検を求めるとともに、報告の際は看板の写真を添付させたうえ、「良好」「経過観察」「要改善」「即時修理」の4段階で評価する方法の導入を促すことにした。
点検や報告内容が専門的になるため、国交省は、自治体職員がチェックすべき要点や現地確認の方法をまとめた安全点検マニュアルを作成する。
年内に専門家による検討を始め、来年3月までにまとめる方針だ。
国交省公園緑地・景観課の担当者は、「危険な看板を減らすため、実効性のある点検を進めたい」と話す。
「戦後の高度経済成長期やバブル期に、看板が次々と設置された。現在、街中にある看板の半数以上が老朽化の時期を迎えているのではないか」
東北芸術工科大学の山畑信博教授(建築計画)は、こう指摘する。
景気低迷の影響で空きビルになり、放置されている看板も多い。
「保守点検が不十分で、撤去が必要なのに放置されたままの看板もあり、危険性は高まっている」と話す。
札幌の事故を受け、自主的に対策をとる自治体もある。
川崎市は9月27日、神奈川県広告美術協会と初めての看板パトロールを行った。
東急元住吉駅前の商店街の約550mの通りを職員ら約10人が、約120棟の看板を確認しながら歩いた。
同協会の江田副会長(49)は、「すぐに落下しなくても、街中には危険な看板の予備軍がたくさんある」と指摘。
この日、突き出し看板の固定部の腐食や固定が不十分な看板などが4棟で見つかり、改善や注意を呼びかけた。
紳士服店を営む関川さん(49)は、「安全点検は店側の責任。点検の重要性を再認識した」と話した。
屋外看板は雨や風、強い日差しなど厳しい自然環境にさらされ、知らないうちに部材の腐食やゆるみが生じる。
東京都新宿区が昨年2~3月に歌舞伎町など繁華街の1251棟を調査したところ、約3割の363棟で看板のさびや外壁のひびが見つかった。
街中には無許可の違法看板も横行しているが、国交省も全体数を把握し切れていないのが実情だ。
出典
『老朽看板の落下、あちこちで発生 札幌事故後41件以上』
http://www.asahi.com/articles/ASJ9Z6GB2J9ZUTIL04T.html
(ブログ者コメント)
札幌市の事例については、下記記事参照。
2015年2月22日掲載
2015年2月15日 北海道札幌市のビルで看板部品が落下し通行人の女性が重体、3時間前にも別の部品が落下したが対応せず、過去の点検は目視だけで報告しない年も
(1/2)
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/4636/
(2/2)
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/4637/
2016年10月14日20時41分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10月14日13時47分に共同通信から、10月14日17時1分にNHK首都圏NEWS WEBからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
14日午前9時50分ごろ、東京都港区六本木3丁目の11階建てマンションの10階部分から工事用の鉄パイプが落下、歩道を歩いていた男性を直撃し、男性は間もなく死亡した。
パイプは、落下物から歩行者を守るための防護板の隙間を通ったとみられ、警察は、安全管理に不備があった疑いがあるとみて、業務上過失致死容疑で調べている。
警察などによると、死亡したのは新宿区の無職男性(77)。
鉄パイプ(長さ約1.8m、幅約3cm)は約35mの高さから落ちてきて、妻と一緒に歩いていた男性の頭部に突き刺さり貫通した。
妻にけがはなかったという。
刺さったほうの先端は薄くなっていた。
現場のマンションは、外壁の改修工事のために組まれた足場を解体する作業中で、事故当時、10階付近では作業員数人が作業していた。
また、現場では地上から高さ約6m付近に落下物防止用の、ひさしのような防護板が設置されていたが、中央部分に約3.5mにわたって隙間が開いていた。
工事を請け負った会社によると、足場の解体後、資材を地上に下ろすために一部の防護板が外されたという。
鉄パイプは、ここを通って男性を直撃したとみられる。
建築現場や解体現場での足場の落下事故を防ぐため、国は、法律や手引きで基準を定めている。
国交省によると、建築基準法などでは、工事現場が道路や住宅に近かったり、地上から7m以上の高さにあったりするなど、足場が落下すると周囲の人に危害が及ぶおそれがある場合には、工事現場の周りを鉄製の網や布で覆うなど、被害を防ぐ措置をとるよう定めている。
また、建設業向けのガイドラインでは、鉄製の網や布が落下の衝撃に十分耐えられるようにすることや、必要に応じて防護柵を設けることなども求めている。
一方、厚労省は、作業者の安全を確保する観点から、労安法に基づく規則で、足場に防護ネットなどを設置することや、鉄パイプなどを運ぶ際には網や袋で覆った上で上からつるして下ろすこと、それに毎日の点検方法など、作業を安全に行うための手順を定めている。
出典
『鉄パイプ、防護板の隙間から落下か 六本木の事故』
http://digital.asahi.com/articles/ASJBG5DVPJBGUTIL03T.html?rm=390
『鉄パイプ落下、頭に刺さり死亡 歩行者男性、東京・六本木』
http://this.kiji.is/159490933952462853?c=39546741839462401
『鉄パイプ 防護柵隙間を落下か』
http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20161014/3533191.html
10月15日22時0分に朝日新聞から、10月15日21時0分に読売新聞から、10月16日0時50分に毎日新聞から、10月17日12時18分に共同通信から、10月17日22時52分に産経新聞からも、下記趣旨の続報的記事がネット配信されていた。
警察によると、鉄パイプの両端の穴にグラビティロックと呼ばれる留め具を差し込み、外壁のタイル工事に使う足場を組み立てていた。
事故があった14日は、外壁工事で使った足場の解体作業が午前9時ごろに始まった。
10階付近で作業員1人が解体し、2人が資材をひもで束ねてロープで地上に下ろす作業を、繰り返していた。
このため、下の歩道(幅約5m)にコーン標識を使って幅約1mの歩行者通路を設け、誘導員2人を配置した。
誘導員は、真上で作業が続いている間も、断続的に通行人を行き来させていた。
歩道のマンション寄りの部分への立ち入りは禁じていたが、歩行者通路は、資材を下ろす時のみ通行を規制し、解体して束ねる作業中は通行を認めていた。
パイプが落下した午前9時50分ごろは資材を束ねる作業中だったため、歩行者通路は通れる状態だった。
誘導員が上を見たところ、作業員が回収した鉄板をひもでくくっている様子が見えたことから、「今は資材を下ろしていない」と判断し、亡くなった男性を通行させたという。
落下したパイプは、作業員が束ねていた資材とは別のもので、作業員は、「真下の足場の鉄パイプが、気がついたら落ちていった」などと説明しているという。
付近の足場には、留め具だけが残されていた。
警察は、固定が不十分だった可能性があるとみて、業務上過失致死容疑で調べている。
出典
『警備員、歩道の一部で通行人止めず 鉄パイプ落下死亡』
http://digital.asahi.com/articles/ASJBH5FKYJBHUTIL00W.html?rm=433
『鉄パイプの留め具が外れ落下か…六本木事故』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20161015-OYT1T50103.html?from=ycont_top_txt
『パイプ落下事故 鉄板の回収作業中だった 東京・六本木』
http://mainichi.jp/articles/20161016/k00/00m/040/090000c
『足場の鉄パイプ1本が欠落 マンション、男性死亡事故』
http://this.kiji.is/160587913485778947?c=39546741839462401
『「作業中、通行させることも」 建設業者が会見』
http://www.sankei.com/affairs/news/161017/afr1610170046-n1.html
10月19日19時3分にNHK札幌からは、12年前に札幌テレビ塔でもパイプ落下死亡事故があったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
札幌市東区の建設業者で、足場の鉄パイプはどのように固定されているのか、実際に見せてもらった。
多くの足場に使われているのは、金具を手で動かして固定するタイプ。
この建設業者は、ロックの解除は作業のつど行うため、勝手にロックが外れることは考えにくいとしている。
さらに、鉄パイプは両端で固定されているため、仮に片方が外れても、もう片方は固定されたままで、落ちることはない。
建設業者の海老子さんは、「六本木の事故は、なにかが金具にぶつかって起きたと思います。そうしないと、普通はロックは外れません」と話していた。
札幌市では、平成14年9月、テレビ塔の高さ90mのところから鉄パイプが落下し、地上にいた男性が死亡する事故が起きている。
その後は徹底した安全対策が続けられ、北海道労働局のまとめでは、道内の建設現場では、平成14年以降、足場などからの落下物による死亡事故は1件も起きていない。
出典
『鉄パイプ落下 安全対策は』
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20161019/3646721.html
(ブログ者コメント)
〇上記NHKでは、同種パイプの形状やグラビティロックのかけ方などが報じられている。
また、テレビ塔事例では、落ちて曲がったパイプなどが映されている
10月25日(火)ごろまで視聴可能。
〇原因不詳だが、これまでの報道から類推するに、パイプ両端のロックを2つともかけ忘れていたところに、上方での足場撤去作業の振動が伝わって・・・という可能性も考えられる。
(2017年5月4日 修正1 ;追記)
2017年5月2日23時41分に産経新聞から、作業員が両手に抱えていた数本のパイプの1本を落としたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
遺族らは、2日、業務上過失致死罪で、作業員と現場責任者の2人を東京地検に告訴した。
告訴状では、現場の目撃証言などから、作業員が鉄パイプ数本を両手に抱えて足場上を移動中、1本を落として男性の頭部に直撃させたと主張。
また、現場責任者は、落下防止用の防護板に隙間があったにもかかわらず、交通誘導員に適切な歩行者の誘導をさせなかったとしている。
2日、東京都内で会見した妻(74)によると、男性は大学で建築を学び、大手建設会社に就職。現場監督として定年まで勤めあげた。
妻は、「寡黙で優しい人。仕事では何よりも『安全』を重視していた」と振り返る。
警察からは、「現場の防犯カメラに交通誘導員が写っていた」と説明を受けたが、妻は、「高所で危険な作業をやっているということには気がつかなかった。誘導員がいたのなら、なぜ声をかけてくれなかったのか」と憤る。
今年2月には、「作業員の手から鉄パイプが落ちる一部始終を見ていた」との目撃証言を得た。
だが、状況に食い違いもあり、警察は慎重に裏付けを進めている。
妻は、「夫が戻ってくることはかなわない。ならばせめて、二度と同じ事故が起きないよう、事故状況の検証を徹底してほしい」と話している。
出典
『六本木の鉄パイプ落下事故、遺族が作業員ら告訴 業務上過失致死罪で東京地検に』
http://www.sankei.com/affairs/news/170502/afr1705020023-n1.html
2016年9月22日0時42分にNHK北海道NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9月22日付の北海道新聞紙面にも、同趣旨の記事が掲載されていた。
21日午後3時前、室蘭港の埋め立て工事の現場で、作業船に備えつけられた大型クレーンのワイヤーが切れて、金具が作業員の男性の頭にあたったという通報が海保に入った。
この事故で、熊本県上天草市の船員の男性(70歳)が室蘭市内の病院に運ばれて手当てを受けたが、頭を強く打っていて、その後、死亡が確認された。
海保で調べたところ、埋め立て用の土砂を運ぶためのカゴをつっていたワイヤーが切れているのが見つかったという。
クレーンアームをしまう作業中に切れたという。
海保では、男性の頭にあたった金具がどのようなものか調べるとともに、ワイヤーが切れた原因も詳しく調べています。
出典
『埋め立て工事現場で死亡事故』
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20160922/5887781.html
(2016年10月9日 修正1 ;本文修正)
北海道新聞紙面に掲載されていた内容を、本文に追記した。
(新情報に基づき、タイトルも修正した)
2016年8月18日付の千葉日報紙面に、下記趣旨の記事が掲載されていた。
8月18日付の毎日新聞千葉版紙面にも、同趣旨の記事が掲載されていた。
17日午前8時45分ごろ、袖ヶ浦市の肥料製造工場で、ベルトコンベヤーに吊り下げられていた重しが落下し、作業中の下請け会社社員の男性(31)が下敷きになった。
男性は病院に搬送されたが、間もなく死亡が確認された。
警察によると、男性は、ベルトコンベヤーの連結部から落ちる原材料の燐鉱石の破片などをかき出す作業をしていた。
重し(横約130cm、高さ約70cm、奥行き約70cm)は、重さ約1トンのコンクリート製とみられ、ベルトのたるみ防止などのために使われていた。
ベルトが突然切れて、高さ約3mから落下したという。
2016年8月2日18時45分にNHK大津から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8月2日22時20分にyahooニュース(京都新聞)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
『クレーン事故で業者を書類送検』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/otsu/2064544541.html?t=1470173961291
『必要な操作教育せず死亡事故に 滋賀の会社、容疑で書類送検』
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160802-00000022-kyt-l25
ことし4月23日、長浜市の鉄骨加工会社の工場で、鉄骨の塗装作業を行っていた際に、クレーンでつり上げた長さ約4.6m、重さ約800kgの鉄骨がフックから外れて落下し、鉄骨の底の塗装の状態を点検中だった下請け業者の男性作業員(67)が下敷きになって死亡した。
彦根労基署が事故の状況を詳しく調べたところ、クレーンを操作していた作業員が、必要な講習を受けていなかったことがわかったという。
同署は、会社と46歳の専務を労安法違反の疑いで書類送検した。
調べに対して専務は、「クレーンを運転できる従業員が他の作業をやっていたので、操作させてしまった。生産性を重視するあまり、安全を軽視してしまった」と容疑を認めているという。
警察は、「発生当時、病死の可能性があった」として、事故を発表していなかった。
2016年8月3日1時40分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8月3日15時32分にも産経新聞westから、同趣旨の記事がネット配信されていた。
『ショベルカーの部品落下 男性作業員にぶつかり死亡 大阪・門真』
http://www.sankei.com/west/news/160803/wst1608030010-n1.html
『工場解体現場で重機部品が落下、作業男性死亡 大阪・門真』
http://www.sankei.com/west/news/160803/wst1608030071-n1.html
2日午後4時50分ごろ、大阪府門真市桑才新町の工場の解体現場で、ショベルカーの先端部分の交換作業中、チェーンで持ち上げ、トラックに積み込もうとした別の先端部分がチェーンごと外れて落ち、近くにいた作業員の男性にぶつかった。
男性は腰などを強く打ち、腰の辺りから出血して病院に搬送されたが、死亡が確認された。
警察は、死亡したのは大阪市西成区に住む男性(54)とみて、身元の確認を急ぐとともに、詳しい事故原因を調べている。
警察によると、落下したのはショベルカーのアーム先端に取り付ける「バケット」と呼ばれる部品で、重さ約450kg。
別のショベルカーがチェーンを使って持ち上げ、トラックの荷台に載せようとしたところ、何らかの原因でチェーンが外れ、高さ約1.2mから落下した。
地面に落下した後、弾んで、男性にぶつかったとみられる。
現場責任者の20代男性が119番した。
2016年7月18日13時34分にNHK福島から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
17日午前11時ごろ、大玉村大山の神原田神社の敷地内で、近くに住む佐藤さん(男性、75歳)の頭に剪定した木の枝が落ちてきてぶつかったと、一緒に作業をしていた人から警察や消防に通報があった。
消防が駆けつけて、佐藤さんは福島市内の病院に運ばれたが、頭を強く打っていて、およそ8時間半後に死亡が確認された。
警察によると、佐藤さんは、当時、神社の総代や役員などあわせて11人と一緒に、敷地内にある桜の木の枝の剪定を行っていたということで、近くで作業をしていた71歳の男性が切った直径10cmの枝がおよそ8mの高さから落ちてきたという。
警察は、一緒に作業をしていた人たちから話を聞くなどして、状況をさらに詳しく調べている。
出典
『せんていの枝が落下 男性死亡』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/fukushima/6054098331.html?t=1468878023936
キーワード;上下作業
2016年7月5日18時23分にTBS News iから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
栃木県小山市の金属加工工場で、5日午前10時前、経営者の男性(61)が運転するフォークリフトから鉄の棒などが落下し、男性の妻(67)が下敷きになった。
妻は病院に運ばれたが、全身を強く打っていて、まもなく死亡が確認された。
警察によると、落下したのは重さおよそ400kgの鉄の棒や板などの鋼材の一部で、ワイヤーで固定されていたというが、フォークリフトで運んでいたところ、一部が落下して、近くで作業をしていた妻を直撃したという。
警察が、事故の詳しい原因を調べている。
出典
『夫運転のフォークリフトから鋼材落下、妻死亡』
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2813759.html
7月6日付で朝日新聞栃木全県版(聞蔵)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
フォークリフトで吊るして運んでいた鋼材(重さ計400kg)のバランスが崩れ、近くにいた妻の上に落下した。
警察によると、夫と2人で作業中で、妻は誘導役だった。
鋼材は、ロープなどで縛っていたという。
7月5日17時50分に産経新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
経営者の男性(61)が運転するフォークリフトから鋼材が落ち、近くにいた妻(67)を直撃した。
妻は病院に搬送され、全身を強く打ち、死亡した。
警察によると、妻も同じ会社の役員を務め、当時はフォークリフトを誘導していた。
運んでいた計約400kgの鋼材を固定していた針金が外れ、一部が妻の上に落ちたという。
出典
『夫運転のフォークリフトから鋼材落下 妻に直撃し死亡 栃木・小山』
http://www.sankei.com/affairs/news/160705/afr1607050018-n1.html
2016年6月29日23時11分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6月29日付で朝日新聞(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
29日午後1時35分ごろ、東京都大田区大森南の作業所で、クレーンで運搬中の50枚の鉄板(重さ計約2トン)が落下、クレーンを操作していた同区羽田の会社員の男性(55)が下敷きとなった。
男性は病院に搬送されたが、腹部を強く圧迫されており、まもなく死亡が確認された。
警察によると、鉄板は1枚縦約2.5m、幅約1.2m。
50枚を一度にクレーンで運搬している最中に、何らかの原因でバランスを崩して、高さ約1.9mの位置から落下した。
警察が、落下した原因を調べている。
出典
『2トンの鉄板の下敷き、作業員の男性死亡 東京都大田区』
http://www.sankei.com/affairs/news/160629/afr1606290021-n1.html
2016年6月7日付の毎日新聞千葉版紙面に、下記趣旨の記事が掲載されていた。
6月6日17時55分にNHK千葉から、6月7日12時14分に千葉日報からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
6日午後0時10分ごろ、八千代市の鉄骨製造会社「M」の工場で、下請け会社社員の男性(68)が落下した鉄骨のそばで頭から血を流して倒れているのが見つかり、間もなく死亡が確認された。
警察によると、クレーンをリモコンで操作し、ワイヤーで吊るした鉄骨(重さ300~400kg、長さ4.1m)を移動させる作業を2人で実施中、高さ約2mから鉄骨が落下し、頭に当たったとみられる。
警察は、何らかの原因でワイヤーから鉄骨が外れたとみて、会社側から事情を聴くなどして、詳しく調べている。
出典
『運搬中の鉄骨が落下 男性死亡』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/chiba/1085920621.html?t=1465246673802
『八千代の工場で死亡事故』
http://www.chibanippo.co.jp/news/national/328708
2016年5月9日22時25分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5月10日付の千葉日報紙面にも、同趣旨の記事が掲載されていた。
9日午後1時55分ごろ、東京都江東区常盤の小名木川にある水門の耐震補強工事現場で、クレーンでつり上げられた縦60cm、横40cm、長さ250cm、重さ約1.3トンのコンクリート柱が足場に落下し、作業中の男性2人が死傷した。
警察によると、搬送先の病院で死亡が確認されたのは石塚さん(男性、33歳)=千葉市稲毛区。
別の男性作業員(17歳)も、軽傷を負った。
警察は、業務上過失致死傷の疑いもあるとみて、詳しい事故の状況を調べる。
警察などによると、当時は水門の柱を切断し、ワイヤーでクレーンにつないで吊り上げて台船に移動する作業中だったが、突然、柱が落下。
巻き込まれた石塚さんは、10数m下に転落したとみられる。
現場では、計6人が作業にあたっていた。
出典
『1・3トンのコンクリ柱が落下 東京・江東の工事現場で2人死傷』
http://www.sankei.com/affairs/news/160509/afr1605090026-n1.html
5月9日21時7分にTBS News iからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
調べによると、クレーンのボルトが外れてコンクリート片が落下したとみられ、警察が事故の原因を詳しく調べている。
出典
『工事現場で1.3トンのコンクリート片が落下、男性作業員が死亡』
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2769756.html
5月10日付で朝日新聞東京東部版(聞蔵)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によると、耐震工事のため、水門の柱からコンクリートを剥がしてクレーンで運ぶ作業中だったという。
(2018年5月15日 修正1 ;追記)
2018年5月15日に読者のmarunikotobukiさんから、この事例が今年の業界団体安全衛生委員会の議題になっていたという連絡を頂戴した。
以下に、議事内容の概要を紹介する。
理事長)
官庁から以下の通知があった。
「事故原因については現在調査中で、クレーンによるコンクリート塊の吊り下げに問題があったと推察される。
クレーン積荷の落下、高所作業の転落という、どこの現場でも起こりえる事故であることから、改めて、受注者(我々)に対し、クレーンの安全作業における吊り絡みの点検、吊り荷の下の立ち入り禁止、安全帯の点検等を再徹底されるようご指導願いたい。
引き続き、各所(我々)類似工事事故の防止を含め作業員や第三者等の注意喚起を行い、更なる安全管理の徹底に勤められるようにお願いしたい。」
事故を起こしたD社)
残念ながら当社が絡んでおり、水門専門の元請の耐震工事で、撤去作業時の事故で、原因は調査中。
我々の仕事は社会貢献度も高く誇りを持って行えるものであるが、やはり一番大事なのは安全である。
我々も充分判っており教育もしているつもりであるが、撤去をやっていただいた協力会社の方はベテランであったが、一瞬の隙の事故であった。
協会の一員として協会の信用を失墜させてしまい、会員皆様に対して本当に申し訳なく思っている。
今後は更に注意し作業に従事して行くので、ご指導を宜しくお願いしたい。
http://www.jcsda.gr.jp/JCSDA_news_letter_No48.pdf
2016年5月7日21時37分にNHK山形から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7日午後3時前、東根市一本木にある建設会社の資材置き場で、建設作業員の男性(68)が工事現場の足場に使う鉄パイプの束の下敷きになっているのを、同僚が見つけた。
男性は全身を強く打ち、その後、死亡が確認された。
警察によると、男性は当時、トラックの荷台に積んでいた鉄パイプを備え付けられたクレーンを使って下ろす作業に、1人であたっていたという。
1本の鉄パイプは、長さが4m、重さがおよそ10kgあり、男性が倒れているのが見つかった際、周りにはおよそ40本の鉄パイプが散乱していたという。
警察は、作業中、誤って鉄パイプがクレーンから落下したとみて、詳しい状況を調べている。
出典
『パイプの下敷きに 作業員死亡』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/yamagata/6025130921.html?t=1462654662522
(2016年5月19日 修正1 ;追記)
2016年5月8日付の山形新聞紙面に、やや詳しい下記趣旨の記事が掲載されていた。
男性は上半身を圧迫されており、まもなく死亡が確認された。
警察によると、男性はクレーン付きトラックの前方に倒れており、うつぶせになった上半身に鉄パイプ(1本の重さ約10kg、長さ4m)が無結束で40本ほど乗っていた。
荷下ろし中に鉄パイプが崩れて、下敷きになったとみられる。
男性は午前10時ごろから、車のクレーンを使って1人で鉄パイプを荷台から下ろす作業をしていた。
作業を終えるころになっても連絡がとれなかったため、同僚が現場を訪れ、鉄パイプの下敷きになっている男性を見つけた。
クレーンを使った荷下ろしでは、束ねた鉄パイプを2本のワイヤーで吊って移動させるが、発見時は1本が外れた状態だったという。
2016年5月4日0時13分にTBS News iから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
横浜市のふ頭で、3日午後、コンテナを船に積み込むための準備作業をしていた29歳の男性作業員が、重さおよそ4トンのコンテナの下敷きになり、死亡した。
3日午後2時すぎ、横浜市中区の本牧ふ頭で、作業員の男性2人が、特殊車両を使って持ち上げた状態のコンテナの下に入り込み、作業をしていたところ、突然、コンテナが降りてきて、29歳の男性が下敷きになった。
男性は病院に運ばれたが、間もなく死亡した。
コンテナは重さおよそ4トンで、現場では、当時、コンテナを船に積み込むため、底の部分に部品を取り付ける作業をしていたという。
警察は、車両を操作していた男性らに事情を聴くとともに、業務上過失致死の疑いも視野に、捜査をしている。
出典
『重さ4トンのコンテナの下敷きになり作業員1人死亡』
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2764858.html
2016年5月4日0時36分に産経新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によると、一緒に作業していた作業員が荷役機械を使って持ち上げたコンテナの下部に、男性が器具を取り付けようとしていたところ、下敷きになった。
警察は、機械の操作ミスとみて、詳しい事故原因を調べる。
出典
『コンテナ下敷き、男性死亡 荷役機械の操作ミスか 横浜』
http://www.sankei.com/affairs/news/160504/afr1605040006-n1.html
2016年4月2日12時37分にNHK山口から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
1日午後6時ごろ、下松市にある日立製作所笠戸事業所で、従業員の男性(55)が、電車の車両の下の部分に取り付けられる重さおよそ1.3トンの台車の枠をつり上げて遠隔操作で動かしていたところ、台車の枠が落ち、男性にぶつかった。
この事故で、男性は病院に運ばれたが、腹を強く打っていて、およそ1時間後に死亡が確認された。
会社によると、男性は、きのうは別の工程を担当していたが、別の作業員が「部品の角度を変えて欲しい」と頼まれ、1人で作業をしていたという。
男性は勤続37年の作業員で、イギリスに輸出するための電車の車両を作っていたという。
事故当時、近くには複数の作業員がいたということで、警察は、業務上過失致死の疑いもあるとみて、同僚に話を聞くなどして、事故の詳しい原因を調べている。
日立製作所笠戸事業所は、「従業員が亡くなる事故を起こしてしまい反省しています。ご遺族に誠心誠意対応していきたいです」と話している。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/lnews/yamaguchi/4064193101.html?t=1459635530452
(2016年4月17日 修正1 ;追記)
2016年4月3日付の山口新聞紙面に、下記趣旨の補足的記事が掲載されていた。
警察などによると、男性は鉄道車両の台車枠(縦2m、横3m、重さ約1.3トン)を製造中で、作業のため、台車枠を固定させる機械をリモコンで動かしていた際に、台車枠が何らかの原因で高さ約7mから落下し、男性の腹部に当たったという。
(2016年12月8日 修正2 ;追記)
2016年12月7日18時39分にNHK山口から、引継ぎ不足だったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察は、別の44歳の社員が引き継ぎをせずに現場を離れたのが事故の原因だったとして、業務上過失致死の疑いでこの作業員の書類を検察庁に送った。
書類送検されたのは、下松市にある日立製作所笠戸事業所の44歳の男性社員。
ことし4月、日立製作所笠戸事業所の社員の男性(55)が電車の車両の下に取り付ける重さおよそ1.6トンの台車枠を大型の機械でつり上げていたところ、台車枠が落ちて死亡した。
警察によると、台車枠は次の作業工程のためにボルトを緩めることになっていたが、44歳の男性社員が引き継ぎをせずに現場を離れたのが事故の原因だった疑いが強まったという。
このため警察は、業務上過失致死の疑いで、この社員を書類送検した。。
警察の調べに対し、容疑を認めているという。
出典
『日立労災死亡事故で書類送検』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/yamaguchi/4065041831.html?t=1481147268406
(ブログ者コメント)
次の工程のため、すでにボルトを緩めていたということだろうか?
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。