2018年10月6日20時32分にNHK福井から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6日午前11時、運転を停止している高浜町の高浜原発1号機の管理区域の中で、原子炉格納容器に沿って設けられた通路に仮置きされていた鉄骨材が7m下に落ち、神戸市の鉄筋工、武田さん(男性、59歳)の右肩に当たった。
鉄骨材は長さ2m、重さは20kgあり、通路と格納容器の壁の間にある10cmのすき間から落ちたとみられ、武田さんは肩の骨を折る大けがをして、病院で手当てを受けている。
関西電力によると、高浜原発1号機は平成23年1月から運転を停止し、現在は再稼働に向けた安全対策工事が進められていて、けがをした武田さんは事故当時、鉄筋を運ぶ作業をしていたという。
警察や関西電力は、鉄骨材が仮置きされていた場所から落ちた原因など、当時の事故の状況を詳しく調べている。
出典
『高浜1号機で労災・作業員大けが』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/fukui/20181006/3050000562.html
10月6日22時47分に産経新聞westからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
原子炉格納容器の外側に設置された足場に仮置きしていた鉄骨が落下した。
武田さんは、格納容器を取り囲む壁を強化するための工事に従事していた。
出典
『原発で鉄骨落下、男性重傷 工事中の関電高浜1号機』
http://www.sankei.com/west/news/181006/wst1810060038-n1.html
関西電力からは10月6日付で、下記趣旨の記事がプレスリリースされていた。
負傷した作業員は、アニュラス※1内の通路におり、約7m上から落下してきた鉄材(L型・長さ2m・重さ20kg)に当たり、背中を負傷しました。
アニュラスには、格納容器外面に沿って一定の高さごとに通路が設置されていますが、格納容器外面と通路の間には隙間(約10cm)があります。
当時、被災場所の約7m上の通路で鉄筋の搬入作業を行っており、作業エリア確保のために既に仮置きされていた鉄材を移動させた後、この隙間から落下したものです。
※1:原子炉格納容器と原子炉建屋の間にある、気密性の高い円環状空間。
その空間を負圧に保つことで、事故時に原子炉格納容器から漏えいする放射性物質を閉じ込める機能を有する。
出典
『高浜発電所1号機格納容器上部遮蔽設置工事における協力会社作業員の負傷について』
http://www.kepco.co.jp/corporate/pr/2018/pdf/1006_1j_00.pdf
(ブログ者コメント)
物品落下を防ぐためのハード対応、たとえば通路の縁を幅木のような感じで立ち上げておくなどの対策はとられていなかったたのだろうか?
ブログ者が勤務していた工場では、全ての床(塔に上がる途中のプラットフォームを含む)や通路で対策されており、それが当たり前だと思っていたのだが・・・。
それとも、落下防止用に立ち上げていた、その上に鉄骨が置かれていたのだろうか?
2018年10月1日22時43分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
1日午後3時35分ごろ、横浜市中区尾上町の9階建てビルから「看板が男性の上に落ちた」と、通行人の女性から110番通報があった。
駆けつけた警察官が、頭から血を流して倒れている男性会社員(65)を発見。
男性は搬送先の病院で死亡が確認された。
警察によると、落ちたのはビルの装飾用のパネル4枚。
パネルは9階建てビルの屋上に取り付けられていたもので、何らかの原因でビルから外れ、4階のガラスに接触した後、下を歩いていた男性に直撃したという。
他にけが人は確認されていない。
目撃者によると、男性はスーツ姿だったといい、当時は比較的強い風が吹いていたという。
現場近くの薬局の女性従業員(39)は、「突然『ガッシャーン!』と、ものすごい音がしたので外に出ると、男性が倒れていた。頭付近に血だまりができていて、ただごとではないと思った」と声を震わせた。
出典
『強風でビル看板落下、直撃の男性死亡 横浜』
http://www.sankei.com/affairs/news/181001/afr1810010044-n1.html
10月2日2時0分に神奈川新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によると、落下したのは金属製で厚さ2mmほどのパネル3枚(縦約1~1.5m、横約1.5~3m)と、それを支えるフレーム。
パネルは4枚で半円形を形成していたが、うち3枚が落下した。
4階の窓ガラスも割れていたという。
出典
『ビル屋上からパネル落下、歩行者死亡 横浜』
https://www.kanaloco.jp/article/363439/
10月2日11時47分にNHK神奈川からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ビルを所有する会社の担当者によると、パネルはビルが建てられた30年前から取り付けられていたという。
警察は、パネルが老朽化していた可能性もあるとみて、固定の仕方や落下の原因を調べている。
警察によると、台風24号による強風の影響があったかどうかは、これまでのところ分からないという。
出典
『男性死亡 落下パネルにさび』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/yokohama/20181002/1050004160.html
10月3日9時0分に読売新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
パネルは取り付け具にネジやビスで留められ、この周辺など端の部分が錆びて腐食していた。
横浜地方気象台によると、横浜市では台風24号の影響で、1日午前0時31分には最大瞬間風速38.5mを記録し、午後3時30分~40分でも同15.6mだった。
出典
『ビル屋上からパネル落下、通行人死亡…さび原因』
https://www.yomiuri.co.jp/national/20181002-OYT1T50201.html
10月4日2時0分に神奈川新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によると、約32mの高さから落下したパネル(縦約1.5m、横約3m、重さ約80kg)が、男性の頭部に直撃したとみられる。
パネルには錆びがみられ、警察は業務上過失致死の疑いもあるとみて、ビルの管理会社などから事情を聴いている。
出典
『パネル落下、死因は出血性ショック 横浜・中区の歩行者死亡』
https://www.kanaloco.jp/article/363862/
2021年5月12日14時53分にNHK首都圏からは、ビル所有者は建築基準法で義務付けられている設備調査をしていなかったが、強風が落下原因だった可能性もあるため、刑事責任は問えなかったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3年前の10月、横浜市にある9階建てのビルの屋上から落下した金属製の装飾用パネルが、およそ30メートル下を歩いていた65歳の男性会社員を直撃し、男性は死亡しました。
捜査関係者によりますと、警察が業務上過失致死の疑いもあるとみて捜査を進めた結果、パネルを鉄骨に固定する部材の腐食が原因となった疑いがあることがわかったということです。
一方、「直前に突風が吹いた」という証言もあるなど、台風の影響による強風で落下した可能性も否定できないということです。
このため警察は、ビルの所有者があらかじめ対策を取っておくことは困難だったとして刑事責任は問えないと判断したということで、12日、捜査結果をまとめた書類を検察庁に送りました。
横浜市によりますと、パネルが落下したビルは、事故の2年前の平成28年6月から年末の間に所有者が専門家に委託して建物や内部の設備、外装などに不備がないか調査し、結果を市に報告することが建築基準法で義務づけられていました。
しかし、所有者は調査も報告もしていなかったということです。
調査項目にはパネルの設置状況も含まれていましたが、横浜市も調査結果の報告がないことを事故が起きるまで把握しておらず、所有者への確認などはしていませんでした。
事故のあとになって調査が行われ、報告書が提出されたということです。
横浜市の担当者は、「亡くなられた方のご冥福を心よりお祈りします。法律に基づく調査が適切に行われるよう所有者への周知を徹底し、こうした事故が2度と起きないように市としても取り組んでいきます」とコメントしています。
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20210512/1000064263.html
5月13日13時33分にYAHOOニュース(テレビ神奈川)からは、死亡した男性側とビル所有者の間で和解が成立していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
死亡した男性側とビルの所有者の間では和解が成立していて、県警は検視調書など捜査を記録した書類を横浜地検に送ったということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/1230ceaed0e32766a1d8669829e32f6d948b36c9
2018年9月10日22時17分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
「世界初のドローン長距離飛行試験拠点」として7月20日に一部開所した「福島ロボットテストフィールド」(福島県南相馬市原町区)で10日、労災事故があり、男性作業員が死亡した。
事故があったのは同日午後1時半ごろ。
同フィールドの試験用プラント建設現場で、建設作業員の男性(21)の頭上に、クレーンで吊り上げてられていた長さ5m、幅60cmのセメント製の外壁建材がクレーンから外れて落下。
男性は頭を強く打つなどして、死亡が確認された。
警察によると、事故当時、骨組みだけの6階建てプラントの屋上部分から建材を下ろす作業をしていた。
男性は4階部分で作業中だったという。
なぜ建材がクレーンから外れたのか、警察は原因を詳しく調べている。
福島ロボットテストフィールドは、世界に先駆けたドローン物流や災害対応ロボットなどの研究開発、実証試験、操縦訓練などを行う開発拠点。
東日本大震災と東京電力福島第1原発事故で失われた同県浜通り地域の産業再構築を目指す、福島イノベーション・コースト構想の中核施設の1つ。
出典
『世界初のドローン長距離試験施設で作業員死亡 建設中に建材落下 福島・南相馬市』
http://www.sankei.com/affairs/news/180910/afr1809100041-n1.html
9月10日21時8分にNHK福島からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
クレーンでつり上げていたセメントの板が落下して、21歳の建設作業員の男性にあたり、男性はその後、死亡した。
現場では当時、6階建ての試験用の施設の建設工事が行われていて、セメントの板は、この施設の外壁として設置する予定だったということで、屋上から施設内におろす際にクレーンから落下して、4階で作業をしていた男性に当たったという。
出典
『セメント板落下 男性作業員死亡』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/fukushima/20180910/6050002596.html
2018年9月6日21時6分にNHK東北から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6日午前2時すぎ、仙台市青葉区中央のJR仙台駅前にある建設中の8階建てのビルで、セメントでできた外壁材をクレーン車で吊り上げていたところ、重さおよそ140kgの外壁材3枚が折れて落下した。
この事故で、地上でクレーン車を誘導していた登米市中田町の千葉さん(男性、62歳)の頭に、落下した外壁材の一部が当たった。
千葉さんは病院に運ばれたが、およそ1時間半後に死亡した。
警察によると、外壁材はクレーン車がビルの3階につり上げる途中で、折れて落下したという。
警察は、外壁材が折れた原因などについて、調べを進めることにしている。
出典
『外壁材落下し男性作業員死亡』
https://www3.nhk.or.jp/tohoku-news/20180906/0002697.html
2018年8月12日23時8分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12日午前9時50分ごろ、大阪市住之江区北加賀屋5丁目の駐車場でブロック塀が崩れ、作業員に当たったと119番通報があった。
近くで作業中の男性作業員が崩れたブロック塀に巻き込まれ、搬送先で死亡が確認された。
警察は、重機で解体作業をしていた同区西加賀屋2丁目の建設作業員、M容疑者(男性、73歳)を業務上過失致死容疑で逮捕し、発表した。
警察によると、M容疑者は12日午前9時45分ごろ、駐車場のブロック塀(高さ約2.6m)の上段部分を重機で取り除く作業中、未然防止の注意義務を怠ったままブロックを転倒させ、同僚のTさん(男性、57歳)=同区=を死亡させた疑いがある。
「気が動転して覚えていない」と供述しているという。
ブロック1個の大きさは縦約20cm、横約40cm、厚さ約15cm。
上段部分3段が崩れ、Tさんの頭上に落下した。
M容疑者は、当初、Tさんがブロック塀を挟んで反対側で作業していたなどと説明していたが、付近の防犯カメラに、Tさんの近くで重機を操作するM容疑者が映っていたという。
6月の大阪北部地震では、建築基準法施行令の基準に合わない高さの小学校のブロック塀が倒れ、女児(9)が亡くなるなどし、各地でブロック塀の撤去や改修が進んでいる。
出典
『ブロック塀崩れ作業員が死亡 注意怠った疑いで同僚逮捕』
https://www.asahi.com/articles/ASL8D64FQL8DPTIL01S.html
8月13日14時30分に毎日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6月の大阪北部地震で小学校のブロック塀が倒れて女児が死亡した事故を受けて、建築基準法施行令の高さ制限(2.2m以下)に適合するよう、塀の高さを低くする作業中だった。
逮捕容疑は同日午前9時45分ごろ、同区北加賀屋5の駐車場で、パワーショベルでブロック塀を解体中、同僚のTさんの頭上に塀を落下させ、死亡させたとしている。
上の3段分が崩れて、数個が当たったとみられる。
M容疑者は「気が動転して覚えていない」と、容疑を否認しているという。
塀は高さ2.6m、幅8.8m。
縦20cm、横40cm、厚さ15cmのブロックが13段積まれており、上から5段分を取り除いて、約1m低くする作業中だったという。
出典
『ブロック塀倒壊 大阪北部地震で作業中男性死亡 同僚逮捕』
https://mainichi.jp/articles/20180813/k00/00e/040/195000c
8月12日18時30分にmBS NEWSからは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
当時、Tさんはヘルメットを被らず作業をしていたとみられていて、警察は,作業方法などに問題がなかったか調べている。
出典
『ブロック塀の下敷きになり男性死亡 大阪北部地震受け撤去作業中』
https://www.mbs.jp/news/kansainews/20180812/GE000000000000023893.shtml
8月12日19時35分にNHK関西からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
Tさんは、塀を低くするため、ほかの作業員と2人で、カッターを使って13段のブロックのうち上の5段を取り除く工事をしていたところ、塀が倒れたという。
警察は、塀が倒れた際にTさんが頭を強く打ったとみて、詳しい状況を調べている。
出典
『ブロック塀倒壊 作業員死亡』
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20180812/0005190.html
2018年7月6日20時48分にNHK東海から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6日午前10時ごろ、名古屋市中区上前津でビルの外壁を修繕するために作業員が足場を組んでいたところ、支柱の鉄パイプが9mあまり下の歩道に落下し、歩いていた73歳の男性にあたった。
警察によると、男性は肩の骨を折る大けがをして病院に搬送されたが、命に別状はないという。
これまでの調べによると、落ちた鉄パイプは長さ約1m80cm、重さが6kgほどで、当時、現場では足場を組むため鉄パイプを作業員同士で受け渡していたという。
工事現場のビルには、部品などの落下を防ぐためのネットは張られていなかったということで、警察は、現場の安全管理に問題がなかったかどうか詳しく調べている。
出典
『工事現場の足場落下し男性大けが』
https://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20180706/3267241.html
7月6日18時49分にCBCニュースからは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
現場では当時、雨が降っていて、作業員数人が、地上から支柱を手渡しで運んでいたという。
出典
『外壁工事の現場で鉄製支柱が落下‥歩いていた男性に直撃し大けが 名古屋』
http://www.hicbc.com/news/detail.asp?id=00047481
(ブログ者コメント)
事故当時、西日本から中部地方にかけては、停滞する梅雨前線の影響で新幹線が止まるほどの大雨になっており、隣の岐阜県には翌7日に大雨特別警報も出ていた。
そのような大雨だと、足場は組まないのでは?
そう思い、CBCの映像を見てみると、事故発生から数時間後の映像ではあろうが、道路の低くなった場所に部分的に小さな水たまりができている程度で、行きかう人も、皆、傘をさしてはいるものの雨脚強いというほどの雨ではない・・・そんな感じだったた。
2018年7月4日0時4分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7月3日18時28分に産経新聞westからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
3日午後4時半ごろ、東大阪市足代北2の15階建てマンションで、外壁修繕工事中に「13階から足場が落ち、作業員に当たった」と別の作業員から119番があった。
建設会社社員のYさん(男性、19歳)=大阪市淀川区=が心肺停止状態で病院に搬送され、死亡が確認された。
警察によると、落下したのは、足場に使われる金属製のパイプ(重さ約15kg)。
クレーンでつり上げている最中に落ち、地上にいたYさんの首などを直撃したという。
警察が、事故原因を調べている。
出典
『13階から足場落下、作業員)1人死亡 東大阪市』
https://mainichi.jp/articles/20180704/k00/00m/040/149000c
『足場直撃で作業員死亡 13階から落下 東大阪』
http://www.sankei.com/west/news/180703/wst1807030063-n1.html
7月4日0時16分にNHK関西からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3日午後4時半ごろ、大阪・東大阪市足代北のマンションの工事現場で、作業員から「13階から足場が落下し、作業員に当たった」と消防に通報があった。
警察によると、地上には縦およそ1.8m、横およそ1.3mの鉄パイプ製の足場の一部が落ちていて、近くに男性が倒れていたという。
警察によると、男性は大阪・淀川区西三国の建設作業員、Yさん(19)で、病院に運ばれたが、首や肩を強く打っていて、まもなく死亡が確認された。
当時、マンションでは、改修工事のため、足場を組み立てる作業が行われていたということで、警察が、足場が落下した原因を調べている。
出典
『足場落下し作業員男性死亡』
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20180704/0002523.html
2018年6月18日18時18分にNHK香川から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
今年1月、丸亀市の川の護岸工事の現場で、作業員の男性がクレーンから落下した鉄板の下敷きになって死亡した事故で、労基署は、危険な場所への立ち入りを禁止する措置が取られていなかったとして、工事を請け負った会社などを労安法違反の疑いで書類送検した。
今年1月10日、丸亀市を流れる中大束川の護岸の工事現場で、護岸を補強するための重さおよ900kgの鉄板をクレーンでつり上げていたところ、鉄板が落下し、東かがわ市の建設作業員、Tさん(男性、当時44歳)が下敷きになって死亡した。
坂出労基署は、鉄板が落下する場所への立ち入りを禁止する措置が取られていなかったとして、工事を請け負った東かがわ市の「M建設」と、現場の責任者だった59歳の男性を18日、労安法違反の疑いで書類送検した。
出典
『鉄板下敷きで死亡 会社など送検』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/takamatsu/20180618/8030001194.html
(2018年8月9日 修正1 ;追記)
2018年8月8日18時30分にNHK香川から、略式命令が出されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
ことし1月、丸亀市を流れる中大束川の護岸の工事現場で、護岸を補強するための重さおよそ900kgの鉄板をクレーンでつり上げていたところ、鉄板が落下し、44歳の男性作業員が死亡した。
事故のあと、警察や労基署の調べで、現場責任者をしていた作業員が所属する建設会社の59歳の元社長が、つり上げられた鉄板の下に作業員が立ち入っているのを知りながら、立ち退きを指示するなど必要な措置を怠っていた疑いがあることがわかり、この元社長と法人としての建設会社が業務上過失致死と労安法違反の疑いで書類送検されていた。
高松区検察庁が業務上過失致死などの罪で元社長と会社を略式起訴したことを受けて、高松簡易裁判所は先月、元社長と会社にあわせて罰金120万円の略式命令を出し、罰金はきょうまでに全額納付されたという。
出典
『労災事故で元社長らに略式命令』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/takamatsu/20180808/8030001755.html
2018年5月14日22時12分にNHK千葉から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
14日午後3時半すぎ、千葉県四街道市小名木にある建材メーカーの敷地内で、新しい工場を建てるために組み合わせた鉄骨をクレーンで引き起こす作業をしていたところ、突然、倒れた。
この事故で、作業に当たっていた東京・江戸川区の会社員、高橋さん(男性、56歳)が鉄骨の下敷きになって死亡した。
また、39歳の男性が全身を強く打ってけがをして病院に運ばれ、手当てを受けている。
命に別状はないという。
警察によると、倒れた鉄骨は合わせて1トンほどの重さがあったということで、これまでの調べで、鉄骨の一部にかかっていたクレーンのフックの部分が破損した疑いがあるという。
工事を行っていた大阪市に本社のある建設会社・M組は、「あってはならない事故で、被害に遭った人には大変申し訳なく思っています。事故の原因を詳しく調べ、再発防止を図りたい」と話している。
警察は、作業の進め方や安全管理に問題がなかったかなど、当時の状況を詳しく調べている。
出典
『計1トンの鉄骨が倒れ2人死傷』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/chiba/20180514/1080002235.html
5月14日18時11分に日テレNEWS24からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
14日午後3時半すぎ、千葉県四街道市の工場で「鉄骨10本が落下し作業員2人が下敷きになった」と119番通報があった。
工場の敷地内で、長さ約5mで40kgほどの鉄骨10本を束ねて、クレーンでつり上げている途中に、何かの原因で外れ、近くの作業員2人にあたったという。
この事故で、50代の男性作業員が死亡し、30代の男性作業員が腕にけがをしたという。
出典
『クレーンから鉄骨落下 1人死亡1人けが』
http://www.news24.jp/articles/2018/05/14/07393010.html
5月15日付の千葉日報紙面には、下記趣旨の記事が掲載されていた。
警察や消防によると、現場付近には約10人の作業員がいて、外壁用の鉄骨の組み立て作業中だった。
(ブログ者コメント)
NHKの映像を見ると、1本の鉄骨に10本ほどの鉄骨を直角に組み合わせた、魚の骨状の鉄骨がクレーンのそばに横たわっている。
それが落下した鉄骨かもしれない。
2018年5月15日に東京新聞から、下記趣旨の記事が現場写真付きでネット配信されていた。
14日午前11時45分ごろ、JR新宿駅に近い渋谷区代々木2のビル修繕工事現場で、鉄パイプが歩道に落下し、直撃を受けた歯科関連会社員の男性(41)=千葉県松戸市=が左目付近を13針縫うけがを負った。
取材に応じた男性は、「一歩間違えれば死んでいた。安全管理を徹底してほしい」と訴えた。
現場は、JR新宿駅南西約450mの、飲食店やオフィスビルが立ち並ぶ一角。
警察によると、鉄パイプは直径3cm、長さ3.7m、重さ5.1kg。
2階部分の足場から落ちたとみられる。
60代の男性作業員は、「足場に立て掛けてあったが、目を離したすきに落ちていた」と説明しているという。
ビルは8階建てで、壁面は落下防止シートで覆われていたが、一部に隙間があった。
警察は、ここから落ちたとみている。
業務上過失致傷の疑いも視野に、安全管理に問題がなかったか調べている。
男性は病院に運ばれ、手当てを終えた同日午後、現場で警察に状況を説明、取材にも応じた。
それによると、営業先回りをして歩道の真ん中を一人で歩いていた時、突然「左のこめかみ近くにドーンと痛みが走った」。
鉄パイプの先端が当たったとみられ、衝撃でひざをついて倒れ込み、路面に大量の血が流れ続けたという。
ワイシャツは袖口にべっとりと血痕が付き、鉄パイプが当たったとみられる襟元は破れた。
「いつも歩いている場所。まさか、上から落ちてくるとは。九死に一生を得たが、きちんと原因を調べてほしい」と、語気を強めた。
出典
『歩道に鉄パイプ落下 新宿駅近く 通行人13針縫う』
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/list/201805/CK2018051502000114.html
5月14日17時5分にNHK首都圏からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
落下したパイプは太さが直径3cm、長さがおよそ3m70cmで、中は配線を通すため空洞になっていて、2階の足場付近から落下し、ビルのそばの歩道を歩いて通行していた男性にあたったとみられるという。
現場では、当時、看板に電源をつなぐ工事が行われ、作業員が複数のパイプを運ぶ作業などをしていたという。
出典
『工事現場でパイプ落下通行人けが』
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20180514/0011711.html
(ブログ者コメント)
工事現場から落下した鉄パイプの先端が歩行者の頭に当たった事故は、2016年に港区でも起きている。(以下は第1報1/2)
『2016年10月14日 東京都港区のビル外壁改修現場で、作業外の場所から未固定足場パイプが落下し通行人に刺さって死亡、防護板は一部撤去、誘導員は通行を許可 (第1報 1/2)』
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6389/
その時は35m高さからの落下、かつ、先端が薄っぺらい形状だったため頭に突き刺さり、歩行者の方は亡くなった。
今回は2階からの落下、かつ、映像で見ると先端の断面は円形につき、死亡事故にはならなかったのかもしれないが、打ち所が悪ければ大変な事になっていた可能性がある。
2018年4月13日12時35分にNHK富山から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12日午後5時すぎ、富山市婦中町吉谷にある「T環境整備」の廃棄物のリサイクル工場で、「作業員が機械の下敷きになった」と社員から消防に通報があった。
作業員は、射水市野手に住むこの会社の社員、Sさん(男性、43歳)で、その場で死亡が確認された。
警察によると、Sさんは、約12mの高さから落下したクレーンの下敷きになったということで、事故当時、Sさんは1人で作業にあたっていたという。
クレーンは高さが約2m、幅が約10m、奥行きが約5mだという。
警察は、会社の関係者から話を聞くなどして、当時の詳しい状況を調べている。
事故について会社はNHKの取材に、「亡くなった社員のご家族に心よりおわび申し上げます。どのような原因であれ会社の責任を免れることはできず、深く反省するとともに、2度とこうした事故が起きないよう安全対策を徹底したい」としている。
出典
『工場でクレーン落下 男性死亡』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/toyama/3063891171.html
4月14日付で朝日新聞富山全県版(聞蔵)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
クレーンが天井から落下して下敷きになったとみられるという。
(ブログ者コメント)
天井走行クレーンが落ちたということだろうか?
もしそうなら、あまり聞いたことがない事例だ。
(2018年5月18日 修正1 ;追記)
2018年4月13日付の北日本新聞紙面に、下記趣旨の補足的記事が掲載されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
Sさんは後頭部と両脚に大きな傷があった。
Sさんは工場で複数の同僚と、脱水機のメンテナンス作業をしていたという。
事故当時は1人で作業をしており、工場に戻ってきた同僚が倒れているSさんを見つけ、119番した。
2018年3月20日20時14分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大阪府は20日、府立大型児童館「ビッグバン」(堺市南区)で、天井から重さ0.9kgのガラス製照明カバーが落下し、来館していた男児(6)の頭に当たる事故があったと発表した。
男児は病院に搬送され、頭部打撲の軽傷という。
府によると、事故は同日午後1時半ごろ発生。
同館4階フロアの昭和30年代の街並みを再現したコーナーで、高さ約2.5mの天井に取り付けていた直径約25cmの球状の照明カバーが落下した。
取り付けるねじが緩んでいたとみられるといい、同館が詳しい原因を調べている。
当時、同コーナー付近には、けがをした男児を含め複数人の子供らがいた。
同館は事故後、安全点検のため同フロアを一時閉鎖し、同様の照明設備の点検を行ったが、異常はなかったという。
出典
『男児の頭にガラス製照明カバーが落下、大阪府立児童館』
http://www.sankei.com/west/news/180320/wst1803200092-n1.html
2018年3月9日10時31分にNHK岩手から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8日午前10時半ごろ、盛岡市黒川の工事現場で、大量の土が崩れないよう、鉄骨などで囲いをつくっていた市内の建設会社の社員Nさん(63歳)が、2mほどの高さから落ちてきた鉄骨の下敷きになった。
Nさんは助け出されて病院に搬送されたが、胸を強く圧迫されていて、およそ2時間後に死亡した。
警察や消防によると、鉄骨は長さがおよそ3m、重さは数100kgあり、事故当時、Nさんはほかの作業員5人とともに作業にあたっていたという。
警察は、鉄骨が落下した原因を詳しく調べている。
出典
『工事現場で鉄骨落下 作業員死亡』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/morioka/20180309/6040000296.html
3月8日19時11分にFNNニュース(岩手めんこいテレビ)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
8日朝、岩手・盛岡市の橋の工事現場で、63歳の男性が落ちてきた鉄骨に挟まれ、死亡した。
8日午前10時40分ごろ、盛岡市黒川の新しい橋の工事現場で、土の壁を支えていた鉄骨が落下して、雫石町の会社員・Nさん(63)が下敷きになった。
Nさんは胸などを強く打ち、病院に運ばれたが、およそ2時間後に亡くなった。
警察によると、築いた土の壁が崩れないように押さえていた鉄骨が落下したという。
Nさんは事故当時、6人で作業をしていた。
落ちてきた鉄骨は数100kgあったという。
出典
『鉄骨の下敷きになり男性死亡 盛岡市の橋の工事現場』
http://www.fnn-news.com/localtime/iwate/detail.html?id=FNNL00060398
2018年3月8日20時11分にNHK和歌山から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3月9日付で朝日新聞和歌山版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
8日午前9時ごろ、和歌山市平尾の「U鉄工株式会社」から「男性が下半身を機械にはさまれて意識がない」と消防に通報があった。
警察などによると、現場には、この会社の社員のKさん(男性、52歳)が倒れていて、搬送された和歌山市内の病院で死亡が確認された。
警察の調べによると、当時、Kさんは、長さ4m70cm、重さ3トンの鉄製の工作機械をリモコン操作でクレーンでつり上げ、トラックに積み込む作業を1人で行っていて、工作機械が落下した際に下敷きになったという。
警察は、機械が落下した原因や当時の状況をくわしく調べている。
出典
『鉄工所で工作機械落下 男性死亡』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/wakayama/2045870541.html
2018年3月7日22時22分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
北陸電力は7日、志賀原発2号機(石川県志賀町)の原子炉建屋で、廃棄するために置いてあった非常用蓄電池の上に搬出用の器具が落下し、破損した蓄電池からバッテリー液の希硫酸約7ℓが漏れたと発表した。
放射性物質の漏えいなど、外部への影響はないという。
北陸電によると、2月13日、地下1階に置いてあった蓄電池をクレーンで持ち上げようとした際、フックからつり下げていた長さ約1.2m、重さ約6.4kgの鉄製の棒2本が約6.5m落下。
蓄電池から漏れたバッテリー液が、床の開口部を通じて地下2階に流れ落ちた。
フックと棒の取り付けが不十分だったという。
出典
『廃棄の非常用蓄電池破損、希硫酸漏れる 志賀原発』
http://www.sankei.com/west/news/180307/wst1803070093-n1.html
3月8日付で朝日新聞石川全県版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
非常用蓄電池の取り換え作業時に作業員がロープのかけ方を誤って搬出用の金属製器具が蓄電池の上に落ち、一部が破損して液が漏れたという。
2018年1月28日付の沖縄タイムス紙面に、下記趣旨の記事が掲載されていた。
27日午前9時40分ごろ、うるま市石川の沖縄電力の火力発電所で、クレーンで吊り下げ、海中に降下した鉄製の「角落とし」(重量約1.4トン)が、水中で作業をしていた潜水士の男性(34)に当たる事故があった。
警察によると男性は怪我を負い、本島中部の病院に搬送されたが、命に別状はないという。
「角落とし」は、海水の浸入を防ぐ仕掛け。
警察によると、事故当時、水中に2人の潜水士がいた。
怪我をした男性は、約6mの深さで、いくつか投下された「角落とし」の隙間に海水が浸入するのを防ぐため、ウエスと呼ばれる布を詰める作業をしていたという。
2018年2月13日11時33分にNHK信州から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2月13日10時39分に産経新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
12日午前8時半ごろ、小諸市和田のキノコ工場の建設現場で、富山県砺波市のトラック運転手Mさん(女性、22歳)が大型トラックで運んできた鉄骨の荷降ろしの作業中、荷台から落ちてきた鉄骨が腰にぶつかった。
ぶつかった鉄骨は長さ6mあまり、重さがおよそ1.5トンあり、Mさんは骨盤を骨折するなどの大けがをして佐久市内の病院で手当てを受けていたが13日午前3時ごろ、出血性ショックで死亡した。
Mさんは砺波市にある運送会社のトラック運転手で、建設資材の鉄骨を運び込んだあと、別の作業員がクレーンで資材を降ろす作業をし、Mさんはトラック脇で鉄骨をトラックに固定していたワイヤーを片づけていたという。
現場は長野市に本社があるキノコ生産会社「ホクト」が今年6月の稼働を目指して建設を進めているキノコ工場で、警察は、荷降ろしの作業に問題がなかったかなど、当時の状況を詳しく調べている。
出典
『荷降ろし中 鉄骨に当たり死亡』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/nagano/20180213/1010002034.html
『鉄製資材当たり、女性死亡 長野、トラックから落下』
http://www.sankei.com/affairs/news/180213/afr1802130005-n1.html
(2018年6月27日 修正1 ;追記)
2018年6月25日18時21分にNHK信州から、立ち入り禁止区域を設けていなかったとして工事所長らが書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ことし2月、小諸市和田のキノコ工場の建設現場で、鉄製のはりをトラックから降ろす作業中にはりが荷台から落ちて、そばにいたトラック運転手の22歳の女性にぶつかり、その後、死亡した。
この事故について小諸労基署は、必要な安全対策を講じていなかったとして、工事を請け負っていた長野市の建設会社、「M商会」と53歳の工事所長を、労安法違反の疑いで25日、書類送検した。
同署によると、建設会社と工事所長は、クレーンで作業をしていた別の業者に対し、立ち入り禁止区域を設けるなどの措置を講じるよう指導することが法律で定められているが、それを怠っていたという。
同署は、認否を明らかにしていない。
出典
『はり落下死亡事故で書類送検』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/nagano/20180625/1010003764.html
2018年2月1日15時42分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2月1日19時36分に日テレNEWS24からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
鹿児島市の認可保育園で昨年12月、壁に設置されていた消火器が落下して男児(5)に当たり、左足の甲の骨を折る重傷を負っていたことがわかった。
完治するまでに、1か月から1か月半かかるという。
保育園を運営する社会福祉法人「鹿児島市社会事業協会」によると、同月7日の昼過ぎ、保育園の室内で男児の着替えを手伝っていた保育士が立ち上がった際、床から約1.4mの高さにフックで取り付けられていた消火器(重さ約5kg)に頭が接触して落下した。
園は再発防止策として消火器を床に設置し、専用のバンドで固定している。
同協会の草宮総務課長は、「保護者の皆さまにおわびしたい」と話している。
国は各自治体に対し、保育中に園児が治療を要する大けがをした場合などは、速やかに報告するよう求めている。
市は事故翌日に保育園から報告を受けたが、1月30日まで国に伝えていなかった。
市保育幼稚園課は、「早く報告するべき事案で、不手際だった」としている。
出典
『保育園で消火器落下、園児が足の甲骨折』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20180201-OYT1T50089.html
『保育園で消火器落下、5歳男児が大ケガ』
http://www.news24.jp/articles/2018/02/01/07384572.html
(ブログ者コメント)
高い場所に吊るすような状態で置かれていた消火器が落下してケガした事例は、過去にも起きている。
2013年10月14日掲載
2013年10月7日 東武伊勢崎線で普通電車が走行中、備え付けの消火器の金属製固定バンドが外れて消火器が落下し、乗客に当たってけが (修正1)
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/3348/
2016年10月20日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報として掲載します。
第1報は下記参照。
(1/2)
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6389/
(1/2)
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6388/
(2017年12月28日 修正2 ;追記)
2017年12月21日21時2分に朝日新聞から、足場点検は一度も行われず、パイプのロックは2か所とも外れていたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
遺族は、警視庁の説明が二転三転して不自然だとして、専門家の指導を受けながら計9回、再現実験を実施。
作業員が数本の鉄パイプを抱えて移動したために落下したとして、今年5月、氏名不詳で作業員ら2人を東京地検に刑事告訴していた。
警視庁は捜査の結果、事故当時は鉄パイプに触れていた作業員はいなかったと判断。
資材の荷下ろし作業中の振動や、資材が鉄パイプに接触したことなどが落下の原因となった可能性があるとみている。
一方、捜査1課によると、工事が始まった約4カ月前から足場の点検は一度も行われておらず、落下した鉄パイプはロックが2カ所あったが、両方とも外れていたという
2人は「危険性の認識はあった」と話し、現場監督は「作業員任せにしていて安全対策を指示していなかった」と容疑を認めているという。
出典
『足場パイプなぜ落ちた 警視庁、遺族の訴えと異なる結論』
https://www.asahi.com/articles/ASKDP4QB8KDPUTIL01V.html
12月21日23時55分に産経新聞からは、パイプの留め具は前日の作業で外していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12月21日11時36分に産経新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
平成21年に改正された労安則では、転落事故などの労働災害防止のため、作業前に毎回、足場の安全確認をするよう義務付けられた。
しかし、事故が起きた現場では、足場を組み始めた28年6月4日以降、点検は一度もされないままだった。
事故当日も、前日の作業で外していた鉄パイプの留め具の確認がなされておらず、計10カ所の留め具が外れていた。
関係者によると、同年9月から現場監督になった男性は、作業日報をつけていなかった上、歩行者を誘導する警備員に対しても、荷降ろしの際に歩行者を止めるよう指示を出していなかった。
防犯カメラの映像で、警備員がいたことは確認できたものの、誘導棒は持っておらず、歩行者の誘導もしていなかったという。
現場では、当時、足場の解体作業が行われており、作業員が足場板をロープにくくりつけ、高所から降ろす作業をしていた。
つり下げた板が下の階の足場に触れ、留め具の固定が不十分だった「下さん」と呼ばれる部分の鉄パイプ(直径2.9cm、長さ188cm、重さ約1.9kg)が落下したとみられる。
現場監督らは、調べに「危険性は認識していた」などと話し、容疑を認めている。
出典
『点検も誘導もなし ずさん管理…遺族「何か一つでも対策あれば…」』
http://www.sankei.com/affairs/news/171221/afr1712210058-n1.html
『鉄パイプ落下死亡事故、現場監督ら2人を書類送検』
http://www.sankei.com/affairs/news/171221/afr1712210026-n1.html
(2018年10月28日 修正3 ;追記)
2018年4月15日付で東京新聞から、遺族側が足場組み実験をしたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・・・
警視庁は昨年12月、業務上過失致死容疑で、現場監督の男性ら2人を書類送検した。
足場の留め具が外れていたため、鉄パイプが落ちたと結論づけた。
納得できない妻は、夫の友人の協力で実際に足場を組み、弁護士らと実証実験を繰り返した。
その結果、業界で広く行われている手順で足場を組めば、留め具が外れただけでは鉄パイプは落ちないはずだとして、東京地検に再捜査を求めている。
・・・・・
出典
『<取材ファイル>鉄パイプ落下で死亡の建築マン 事故から1年半、妻の思い』
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201804/CK2018041502000128.html
2018年10月25日21時1分に日本経済新聞から、現場代理人らが書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東京地検は25日、業務上過失致死の罪で、元請けのリフォーム会社のT社員(男性、53歳)と、孫請けの建設会社「B社」(横浜市磯子区)のA社員(男性、31歳)の2人を在宅起訴。
労安法違反の罪で法人としてのB社を起訴した。
通行人を停止させるなどの安全対策を怠り、固定されていなかった鉄パイプ1本を約24mの高さから落下させて、Iさんを死亡させたとしている。
田代被告は現場代理人、足立被告は作業員を直接指揮する立場だった。
出典
『鉄パイプ落下、社員ら起訴 東京・六本木で男性死亡』
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO36940990V21C18A0000000/
(2019年5月22日 修正4 ;追記)
2019年5月21日17時5分にTBS NEWSから、現場責任者に有罪判決が出たが会社の安全軽視の風潮が事故を招いたとして執行猶予付きという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5月22日付で毎日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
業務上過失致死などの罪に問われた現場責任者に対し、東京地裁は禁錮1年6か月、執行猶予4年の判決を言い渡した。
21日の判決で東京地裁は、「地上からの目視のみで鉄パイプの状況を確認したのは、あまりにずさんだ」と指摘。
その上で、「会社の安全軽視の風潮が事故を招いた一因であることも否定できない」として、実刑は相当ではないと判断した。
出典
『東京・六本木の鉄パイプ落下事故、現場責任者に有罪判決』
https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3679078.html
『東京・六本木の鉄パイプ直撃死 現場責任者有罪 地裁判決』
https://mainichi.jp/articles/20190522/ddm/041/040/039000c
2017年12月12日14時34分にNHK関西から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12月12日13時25分に産経新聞westからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
12日午前9時ごろ、和歌山市湊の新日鐵住金和歌山製鉄所から、「トレーラーの荷台に載せていたクレーンの部品が落下し、けが人が出ている」と消防に通報があった。
警察によると、この事故で、トレーラーのそばにいた作業員のMさん(男性、19歳)が部品の下敷きになって死亡したほか、荷台の上で作業していた21歳の男性作業員も手足や腰にけがをして、病院で手当てを受けている。
警察や消防のこれまでの調べでは、2人は、長さおよそ7m、重さおよそ750kgの鉄製のクレーンの部品2個を荷台から降ろす作業をしていて、2個目の部品を別のクレーンでつり上げようとした際に部品が落下したという。
警察は、部品が落下した状況を詳しく調べている。
出典
『クレーンの部品が落下 2人死傷』
http://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20171212/3518772.html
『部品落下で2人死傷 新日鉄住金和歌山製鉄所』
http://www.sankei.com/west/news/171212/wst1712120063-n1.html
12月12日18時55分にわかやま新報からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
和歌山市湊の新日鐵住金和歌山製鉄所構内で、12日午前9時5分ごろ、クレーンの部品が落下し、市内に住む男性作業員(19)が死亡する事故があった。
男性は心肺停止の状態で市内の総合病院に搬送されたが、約1時間半後に死亡が確認された。
警察と消防によると、現場は北門から敷地に入った西側周辺。
トラックに乗せた長さ約6mの四角柱のクレーンの部品2本のうち、1本(約750kg)をクレーンで下ろす作業中、荷台の下で作業していた男性に落下した。
重量物だったため、荷台やクレーンがバランスを崩したとみられる。
また、荷台部分で作業していた市内の男性(21)も転倒し、右手足と腰を打撲するけがを負った。
警察が詳しい事故の状況を調べている。
出典
『19歳の作業員が死亡 新日鐵住金で部品落下』
http://www.wakayamashimpo.co.jp/2017/12/20171212_74969.html
(ブログ者コメント)
NHKの映像を見ると、落下したのは大型クレーンのジブのような部品。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。