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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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202110191846分に読売新聞から下記趣旨の記事が、パンの大きさがわかる写真付きでネット配信されていた。

国民生活センターは19日、沖縄県の生後10か月の男児が2020年3月、乳幼児用に市販されているパンを喉に詰まらせて死亡する事故が起きていたと発表した。

21年6月にも、静岡県の生後11か月の男児が同じパンを喉に詰まらせていたが、命に別条はなかった。

同センターによると、事故があった商品は、K製菓(大阪府)が製造する「かぼちゃとにんじんのやさいパン」。
パンの大きさは縦3センチ、横3・5センチ、厚さ2センチだった。

沖縄県の男児は、このパンをおやつとして食べていたが、母親が一瞬、目を離した隙に、一つを丸ごと口に入れてのみ込もうとして窒息した。
ふやけたパンが喉の奥まで詰まっていたという。

同社は、事故を受けて、パッケージに記載していた対象年齢の「10ヶ月頃から」を「1才頃から」とし、「あくまで目安」と注意を添えた。

また、パンの大きさも、丸ごとのみ込めないように改善するという。

同センターは、「窒息事故は当該商品以外でも起こりうる。1歳前後の子どもに食べ物を与える際は、小さく切って水などを飲ませ、のみ込むまで目を離さないでほしい」と注意を呼びかけている。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20211019-OYT1T50174/

 

10201537分に毎日新聞からは、母親は口に手を入れたものの、わずかしか取り出せなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

国民生活センターによると、パンは1個が23センチ大。

沖縄の男児は、母親が目を離した隙(すき)に丸ごとのみ込もうとした。
母親は口に手を入れたが、わずかしかパンを出すことはできず、苦しみだし、救急搬送された。

静岡の男児はベビーカーに乗った状態でパンを食べ、呼吸ができなくなった。

(共同)

https://mainichi.jp/articles/20211020/k00/00m/040/139000c 

 

10191734分に朝日新聞からは、過去のこんにゃくゼリー事故時も安全基準について議論されたが、個人差があるなどの理由で基準化は見送られ、その代わりに安全指標が定められたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

乳幼児向けの「かぼちゃとにんじんのやさいパン」をのどに詰まらせて1歳未満の男児2人が窒息し、1人が死亡した事故で、国民生活センターは19日、パンの大きさや水分量が窒息のリスクを高めたとする調査結果を公表した。

子どもに与えるときは小さくちぎり、飲み込むまで目を離さないよう呼びかけた。

パンは、K製菓(大阪府河内長野市)が製造。
センターによると、サイズは一口大(縦約3センチ、横約35センチ、厚さ約2センチ)。

実験で、人工唾液(だえき)の中で、5分間、頻繁に容器に当たるようにかき混ぜたところ、形状が保たれたままだった。

水分量は食パンの半分ほどで、類似品に比べて、人工唾液の吸収スピードが1520倍速かったという。

1件目の事故では、昨年3月に沖縄県で生後10カ月の男児が丸ごと口に入れ窒息し、死亡した。
いつもは、男児が自分でかじって食べることができていたという。

今年6月には静岡県で11カ月の男児が詰まらせたが、命に別条はなかった。

同社は、対象月齢を10カ月ごろとしていたが、死亡事故を受け、今年2月から「1歳頃からご利用いただけますが、月齢はあくまで目安」などとパッケージに記載している。

同社社長は、「お子さんが1個丸ごと食べることは想定していなかった。申し訳ない」と話しており、来年1月以降、パンを軟らかくし、口の中に丸ごと入らないよう大きくするという。

また、センターは会見で、事故防止のために業界に働きかけることを消費者庁に求めた。

ただ、食品の形状などに関する乳幼児向けの国の基準はなく、センターの担当者は、「のどに詰まる要因には、食べる人の発達具合も関係しているので、食品だけに安全を担保する基準を設けることは難しい」と述べた。

子どもの事故に詳しいNPO法人「Safe Kids Japan」の山中龍宏理事長(小児科医)は、基準がない理由に、データの蓄積不足を挙げる。

「どんな硬さ・大きさ・粘着性・崩れやすさなら事故が起きやすいのかのデータを、事故が起きる度に取って社会で蓄積していく仕組みが必要。知見が積み上がれば、基準も作りやすくなる」と指摘する。

 

【過去に「こんにゃく入りゼリー」でも同様の議論】

食品の窒息事故を巡っては、基準作りの困難さが繰り返されてきた。

19952010年に20件以上の死亡事故が起きた「こんにゃく入りゼリー」では、法規制の議論が起きたものの、「何を食べても窒息事故は起きる」などの意見も出て、「安全指標」にとどまった経緯がある。

一口サイズでカップから吸い込んで食べるこんにゃく入りゼリーは、9596年に死亡事故が続出。

国民生活センターは96年、素材を軟らかくしたり形を小さくしたりする要望を業界団体に出していた。

ただ、当時は消費者庁発足前で、所管する省庁がなかったこともあり、法規制の議論にまではつながらなかった。

しかし、2007年に当時7歳の男児がのどに詰まらせて亡くなると、議論が再燃。

09年に同庁が発足し、106月に食品安全委員会が、ゼリーの危険性について「餅に次いであめと同程度」と答申。

同庁は「重症となる確率は餅やあめより高い」とし、法整備の可能性にも踏み込んだ。

しかし、一連の議論では、「何を食べても窒息は起こりうる。危ないから流動食だけ食べていなさい、という議論になってしまう」などの指摘が出るなど、意見が割れ、法規制は見送られた。

最終的に、

▽弾力性を下げる
▽ゼリーを直径5センチ以上に大きくするか、子どもの気道に合わせて1センチ以下にする

といった「安全指標」が定められた。

https://digital.asahi.com/articles/ASPBM5JV2PBMUTFL002.html

 

 

 

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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