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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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202058530分に神戸新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

兵庫県赤穂市周世(すせ)で有害鳥獣駆除の際、散弾銃の流れ弾が民家駐車場の軽トラックに当たったとみられる事故を受け、県猟友会赤穂市支部の20人は、6月末が期限の有害鳥獣捕獲の許可証を市に返納した。

 

岩本支部長(71)は、「猟銃での事故は大変な事態。当分の間、猟銃の使用は止め、わなでの捕獲に限る」と話した。

 

4月25日に周世で有害鳥獣を捕獲していた4人は、大日本猟友会が事故の危険性が高いとして2017年に各都道府県の猟友会へ使用禁止を通達した大粒散弾を使っていた。

 

車の近くには高校生と小学生がいた。

 

同支部によると、4月の有害鳥獣捕獲はイノシシ62匹、シカ26匹(うち銃はイノシシ3匹、シカ15匹)で、わなでの捕獲が断然多い。

 

岩本支部長は「千種川河川敷で猟銃を安全に使える場所はない」とし、同河川敷を許可区域から外すよう、行政に求める。

 

https://www.kobe-np.co.jp/news/seiban/202005/0013325706.shtml

 

 

※事故当時の状況は、下記記事参照。

 

2020426日 赤穂民報)

 

赤穂市周世の民家駐車場に駐車中の軽トラックに散弾銃とみられる弾丸が当たった事案で、発生当時、軽トラックのすぐそばに高校生と小学生の兄弟2人がいたことが住民への取材でわかった。


住民の話では、4月25日午後2時25分ごろ、男子高校生が駐車中の軽トラックの後ろ付近で野球の素振り練習をしていたところ、「シュー、バンッ」という大きな衝撃音が発生。

 

知らせを聞いた家族が軽トラックの運転席側のドアに傷が付いているのに気付き、さらに、地面にパチンコ玉のような金属球が1個落ちているのを見つけ、警察に通報した。

 

駐車場敷地内にある倉庫のコンクリートブロック壁にも何かが当たって欠けたような跡が2か所見つかった。

倉庫の中には小学校低学年の児童がいたという。


また、発生当時、駐車場から南西300~400メートルの千種川河川敷で、兵庫県猟友会赤穂市支部の会員数人が有害鳥獣駆除を目的とした銃猟を行っていたことが、警察や市などへの取材でわかった。


赤穂署は、銃猟の弾丸が何らかの原因で民家の方向へ飛んだ可能性があるとみて、会員らから当時の状況を聴取している。


兄弟の祖母は赤穂民報の取材に、「もし、車がなかったら孫に当たっていたかもしれないと思うとぞっとする。二度とこのような恐ろしいことのないようにしてほしい」と対策を訴えた。

 

http://www.ako-minpo.jp/news/14538.html

 

 

※大粒散弾の解説と河川敷を許可区域から外す動きについては、下記記事参照。

 

2020426日 赤穂民報)

 

赤穂市周世の民家駐車場で、有害鳥獣駆除活動中の散弾銃から発射されたとみられる銃弾が軽トラックに当たった事案で、現場に落ちていた弾丸は、ハンターの全国組織が使用禁止を通達している「大粒散弾」とみられることが猟友会関係者への取材でわかった。

 

赤穂署の調べで、軽トラックのそばに落ちていた弾丸は「直径1センチ弱の鉛弾」とわかっている。

 

関係者は、「00B(ダブルオーバック、またはゼロゼロバック)と呼ばれるタイプの散弾が使われたのではないか」と推測する。


兵庫県鳥獣対策課が作成した資料によると、00Bの弾丸の直径は8・6ミリ。

最大有効射程は50メートルで、最大到達距離は515メートルとなっている。

 

大粒散弾は、発射すれば薬きょうに込めた6~15粒の弾丸が散らばり、動いている鳥獣を仕留めるのに適している一方、事故の危険性が高いとして、大日本猟友会が2017年に傘下の都道府県猟友会へ使用禁止を通達した。

 

しかし、違法ではないため、現在も使用しているハンターもあるという。


兵庫県猟友会赤穂市支部のベテラン会員は今回の事案について、「大粒散弾も危険だが、銃猟を行った場所にも問題がある」と指摘する。


この会員によると、放たれた弾丸が河原の石などに当たって意図しない方向へ跳んでいってしまう「跳弾」を避けるため、同支部では千種川河川敷を銃猟の許可区域から外すよう、許可権を持つ赤穂市へ申し入れていたという。

 

しかし、一部の会員の要望で、今季も従来通り、千種川河川敷を含む市内全域で有害鳥獣駆除の許可が下りることになったという。


同会員は、「いつかは事故が起きるのではないかと心配していた。これを機に、安全な銃猟のあり方について許可条件などを見直すべきではないか」と話した。

 

http://www.ako-minpo.jp/news/14539.html

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

関連情報調査結果、昨年にも今回と同じ兵庫県で大粒散弾による同様な誤射があったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
しかし、なぜか、今回の報道で、それについて触れている記事は見当たらなかった。

 

201993215分 神戸新聞)

 

7月、兵庫県上郡町野桑の作業所に有害鳥獣駆除の銃弾が当たった事故で、3発の銃弾が建物に当たっていたことが県警相生署などの調べで分かった。

 

同町は、県猟友会上郡支部に出していた有害鳥獣駆除の許可を停止した。

 

相生署や上郡町などによると、7月20日午後、県猟友会上郡支部のメンバー9人が現場近くで有害鳥獣駆除を行っていた。

 

イノシシを追って数人のメンバーが猟銃を発砲。

建物内にいた夫婦によると、「バチバチーン」と作業所に当たったような音がし、外壁に穴が確認された。

3発のうち2発が外壁を貫通し、1発がはじかれたとみられる。

 

大日本猟友会(東京)が会員に使用禁止を通達している大粒散弾が使われたことも判明。

 

3日、上郡町議会本会議の一般質問で遠山寛町長は、「あってはならない重大な事故。猟友会にはルールを守るよう指導する」と答弁した。

 

作業所では当時、夫婦が仕事中だった。

穴の左右約60センチに窓ガラスがあり、夫の60代男性は、「窓のそばに立っていて、命中してもおかしくなかった。二度とないようにしてほしい」と語気を強めた。

 

https://www.kobe-np.co.jp/news/seiban/201909/0012666824.shtml

 

 

 

 

 

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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