2020年6月12日19時47分にYAHOOニュース(静岡朝日テレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
新型コロナの感染拡大で、接客業は様変わりしました。
飲食店などで間仕切りとして使われることもあるビニールシート。
飛沫感染を防ぐ効果が期待される一方、火災につながる危険が指摘されています。
【消防「火を扱う場所に設置しないで」】
記者:
「飲食店などで使われることも多い2種類のビニールシート。 どれほど燃えやすいものなのか。実際に火をつけて実験していきます」
静岡県磐田市の消防署で行われた実験。
用意されたのは2種類のビニールシート。
右は塩化ビニール製、左はポリエチレン製です。
実験では、やや薄いポリエチレン製の方が早く燃え広がる傾向がありました。
ただ、素材や厚さにかかわらず、ビニールシート付近での火の扱いには注意するよう呼びかけています。
実際に大阪府の商業施設では、ライターを買った客が試しに火をつけた際、ビニールシートが燃える火事があったといいます。
磐田市消防本部予防課 大場グループ長:
「ビニールシートを設置する際には、火を使わない、火を扱う場所では設置しないというのが大事」
また、感染症対策として多くの店が置いている消毒用のアルコールを使った実験も行われました。
火が付いたカセットコンロに吹きかけると-。
炎が大きくなりました。
磐田市消防本部予防課 大場グループ長:
「新型コロナの感染の予防をしていただきながら、火災の予防もお願いしたい」
【飲食店では燃えにくいビニールに交換 費用は4倍】
飲食店などでは、2つの対策の両立が求められています。
浜松市内にあるこの店では、飛沫感染を防ぐため、ビニールの間仕切りを使っています。
ただ、火が燃え移るリスクは極めて低いと考えています。
浜松餃子M店 石津オーナー:
「客席が完全禁煙ですし、(客席で)火器を使うことがないので、引火の可能性はないです」
それでも、万が一の事態に備えて、全ての間仕切りを燃えにくいビニールに取り換えることを決めました。
これまでのものと比べ、費用は4倍ほどです。
浜松餃子M店 石津オーナー:
「(費用が)4倍かかっても、お客様や周りに迷惑をかけてはいけないと思いますので、安全第一で。コロナも怖いですけど、火事も怖いので」
新しい生活様式を取り入れながら、営業している飲食店や商業施設。
打撃を受けた経営面だけでなく、安全対策の強化でも試行錯誤が続いています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/fb39df19bcdd5e66bcf96b39208553a71541cd31
(ブログ者コメント)
〇以下は、映像の4コマ。
〇コロナ対策用ビニールカーテン設置場所などに関する注意点は、先月、本ブログで紹介スミ。
〇以下は、先月起きた大阪府内での火災事例など。
上記静岡朝日テレビ報道ではビニールシートが燃えたとなっている
が、 この記事では材質不明と書かれている。
再現実験映像での燃え方を見ると、ポリエチでもなさそうだ。
(2020年5月28日 19時27分 NHK NEWS WEB)
新型コロナウイルス対策で店舗での「飛まつ防止シート」の導入が進んでいますが、先月、大阪のショッピングセンターで、客が買おうとしたライターを試しに点火したところ、レジカウンターに設置されたシートに誤って燃え移る事故が起きていたことがわかりました。
消防は、大きな火災になるおそれがあったとして注意を呼びかけています。
消防によりますと先月25日、大阪府内のショッピングセンターで、たばこ売り場を訪れた高齢の男性客が、買おうとしたライターを試しに点火したところ、レジカウンターに設置されていた透明のシートに燃え移ったということです。
シートは縦およそ1メートル、横およそ2メートルの大きさで、火は全体に燃え広がりましたが、ほかの物に燃え移ることはなく、客や店員にけがはありませんでした。
客と店員を隔てる透明の飛まつ防止シートをめぐっては、大阪府はスーパーや飲食店などの業種で営業を再開する際のガイドラインで感染防止の対策として設置を求めています。
消防は、一歩間違えば大きな火災になっていたおそれもあったとして、シートを導入する際には状況に応じて燃えにくい素材を使い、周囲に火の気を避けるなど、細心の注意をするよう呼びかけています。
【実物で再現実験すると…】
事故を調査した「枚方寝屋川消防組合消防本部」では、ショッピングセンターで使われていた透明シートを店から提供してもらい、再現実験を行いました。
シートの材質はわかりませんでしたが、実験ではシートの左右を木の枠に固定して店舗のレジカウンターを再現しました。
そこにライターの火を近づけると、すぐにシートに燃え移り、大きく炎を上げながら左右に燃え広がって、1分ほどで全体が燃えました。
シートの一部は溶けて下に落ち、木の枠には焦げたあとが残っていました。
ほかにも、ホームセンターなどで飛まつ防止に使えるなどとして販売されている2種類の透明シートを使って実験を行いました。
実験では、いずれも火が燃え広がり、このうちの1つは黒い煙が大量に発生して鼻をつくにおいのするガスが充満しました。
実験した2種類のシートは、いずれも材質が明記されていませんでした。
飛まつ感染防止のため、透明のシートには燃えにくい素材のものも販売されていますが、品薄となっていることから、消防は、燃えやすい素材のシートも多く使われているとみて、設置の際には注意するよう呼びかけています。
枚方寝屋川消防組合消防本部警防部の北川次長は、「透明シートは燃えやすい素材でできているものが多いので、まずは火を近づけない状況を作ることが必要だ。迷うことがあれば近くの消防署に相談に来てほしい」と話していました。
【透明シートの材質 明確な規定なし】
消防法では、飛まつ防止に使われる透明シートの材質について、明確な規定はありません。
透明シートが仮に「カーテン」とみなされる場合には、飲食店やコンビニ、スーパーやデパート、31メートルを超える建物や地下街などで使う際には、燃えにくい材質のものを使うよう定められています。
しかし、消防によりますと、透明シートがカーテンとみなされるかどうかは、設置されている状況によって変わってくるということです。
【燃えにくい製品も】
消防によりますと、飛まつ防止のために使われるシートには、燃えにくい加工がされているものがあるということです。
そうした加工がされた製品には、防炎性能に関する認定や試験を行っている日本防炎協会が認めたことを示す「防炎」のマークがついているということです。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200528/k10012449281000.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。