2019年1月4日11時36分に山形新聞から下記趣旨の記事が、ホームタンクの下部からポリタンクに給油している写真付きでネット配信されていた。
県内で先月、灯油の流出事故が相次いだ。
いずれも原因は、ホームタンクの栓の閉め忘れの「うっかりミス」。
河川に流出した場合、自然環境や住民生活への影響も懸念される。
本県の最上川は東北地方の国管理の1級河川で、2017年まで4年連続で流出事故最多の“不名誉な状況”が続いており、国交省山形河川国道事務所は、「給油中は絶対に目を離さないでほしい」と呼び掛けている。
「ホームタンクから給油している途中、その場を離れた」。
先月中旬、山形市の住宅で490ℓ入りのタンクから約半分の灯油が流出する事故が発生した。
住人は給油していることを忘れ、戻ってみると灯油があふれていたという。
同事務所によると、県内では1~2月に流出事故が集中するという。
寒さが厳しく灯油の利用が増え、落雪で配管が破損することなども多い。
この中で懸念されるのが河川への流出。
最上川流域の事故は14年が89件、15年84件、16年75件、17年は105件で、いずれも東北地方の1級河川で最多となっている。
河川への油流出の影響は、水道水や農業用水に直結する。
流出が少量だったり、発見や通報が早い場合は、吸着マットで油膜を回収して影響の拡大を食い止め、流れ出ても大量の水で分解されるという。
しかし、規模が大きければ取水を制限することもあり、河川環境や住民生活に及ぼす影響は計り知れない。
県内での流出事故の約4割は、家庭用のホームタンクの栓を閉め忘れたことによるもの。
ヒーターやストーブ用のタンクへの給油中に、家事や除雪作業などでその場を離れたり、栓をしっかり閉めなかったりする「うっかりミス」が目立っている。
同事務所では、「事故防止は一にも二にも、給油中は絶対に離れない、目を離さないこと」と強調する。
一方、もしも漏れてしまった場合、すぐに最寄りの消防に通報することが必要だ。
事故の約半数は、早めの通報で影響が拡大する前に食い止められているという。
同事務所の担当者は、「ホームタンクなどの定期点検も重要。流出させてしまったり、河川などで油膜を見つけたりした場合は、ためらわず通報してほしい」としている。
出典
『灯油の給油中は離れないで! 県内で相次ぐ流出事故』
http://yamagata-np.jp/news/201901/04/kj_2019010400055.php
(ブログ者コメント)
〇ホームタンク使用経験のないブログ者は、掲載写真を見て
初めて、ホームタンクの使い方を知った。
これなら簡単にポリタンクに給油できそうだ。
ただ、裏を返せば、盗まれやすいということ。
実際、しばしば、盗まれたという報道に接することがある。
それゆえであろうか、ネット上には盗難防止グッズが多数売られていた。
思い返せば数10年前、ブログ者が住む市原市の有名餃子チェーン店でホームタンクから灯油が無くなったことがある。
その時は給油ミスということに落ち着いたようだが、今思うと盗難か?
北国でない市原市ゆえ、盗難ということには思い至らなかったのかもしれない。
〇ネットで調べたところ、ホームタンクからの灯油流出事故は北国を中心に多発しており、各地の消防や国交省河川国道事務所などから、流出注意の情報が数多く発信されている。
以下は一例。
(上越地域消防事務組合)
(国土交通省能代河川国道事務所 鷹巣出張所)
https://www.city.kitaakita.akita.jp/chiiki_wadai/2007/01/0123/touyu/tyui.htm
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。