2019年1月4日8時15分に岐阜新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3日午後2時20分ごろ、岐阜県下呂市馬瀬西村の空き地で、有害鳥獣駆除を終えた同所、パート従業員の男性(65)が散弾銃の弾抜き作業を行っていたところ、銃が暴発し、近くにいた同市馬瀬中切、職業不詳の男性(71)の腰に当たった。
男性は市内の病院に搬送されたが、約2時間後に死亡した。
警察によると、装填されていた弾を取り外そうとしたところ、撃鉄(撃発装置)が作動し、誤って1発を発射したらしい。
単発式で殺傷力の高いスラッグ弾だった。
2人はハンター仲間で、パート従業員の男性は銃の所持許可を得て3年11カ月。
職業不詳の男性は47年3カ月のベテランだった。
この日は朝から7、8人で同市馬瀬西村の山中に入り、市の許可を受けてニホンジカの有害鳥獣駆除に当たっていた。
警察は、業務上過失致死の疑いもあるとみて、事故当時の詳しい状況を調べている。
出典
『銃が暴発、男性死亡 鳥獣駆除ハンター仲間に当たる』
https://www.gifu-np.co.jp/news/20190104/20190104-103250.html
1月5日7時44分に岐阜新聞からは、事故対応として所属猟友会が下呂市内での今期の狩猟を中止したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
岐阜県の下呂市猟友会の男性(71)が仲間の散弾銃の暴発で死亡する事故が同市馬瀬西村で3日に発生したことを受け、同会は4日から、同市内での県と市の許可捕獲(有害鳥獣駆除・個体数調整)と狩猟(銃猟・わな猟)を中止した。
中止期間は、狩猟期間が終わる3月15日まで。
同会は3日夜に同市内で緊急役員会を開いて中止を決定し、会員134人に通知した。
役員会には服部市長らも出席し、市は中止を了承した。
市は4日、県へ許可捕獲の中止を報告した。
斎藤会長(73)は、「会員の尊い命が失われ、事故の重大さから、直ちに許可捕獲などの中止を決めた。安全講習会を増やすなど再発防止に努める」と話した。
出典
『下呂市内での許可捕獲と狩猟中止 猟友会、男性の事故受け』
https://www.gifu-np.co.jp/news/20190105/20190105-103521.html
(2019年6月18日 修正1 ;追記)
2019年6月17日18時46分にNHK岐阜から、銃が手から滑った際に引き金に手がかかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
ことし1月、岐阜県下呂市で散弾銃を暴発させ、近くにいた男性を撃って死亡させたとして、警察は6月17日、地元の猟友会の66歳の男を業務上過失致死などの疑いで書類送検した。
書類送検されたのは下呂市に住むパート従業員で、地元の猟友会の会員の66歳の男。
警察の調べによると、男は、ことし1月、下呂市馬瀬西村の空き地で散弾銃を暴発させ、5mほど離れた所にいた同じく猟友会のメンバーの男性(71)の背中を撃って死亡させたとして、業務上過失致死の疑いが持たれている。
また、猟の最中、散弾銃を弾が入ったままの状態で助手席に乗せ車を運転したとして、銃刀法違反の疑いが持たれている。
銃の暴発は、男が猟を終え、銃から弾を抜く作業の際に起きていて、警察は、引き金を引けなくなるようにする安全装置を解除し、男性に気付かないまま男性の方向に銃口を向け作業をしていたことが事故につながったとして、17日付けで書類を岐阜地方検察庁高山支部に送った。
調べに対し、男は「銃がすべった際に引き金に手がかかり、誤射してしまった」と供述し、容疑を認めているという。
出典
『猟銃暴発死亡事故で男を書類送検』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/gifu/20190617/3080001886.html
(ブログ者コメント)
最近見たテレビ番組の1シーン。
猟友会の人が数人、別々の場所でシカを待ち構えていたところ、連絡をとりあっていた無線で、「シカは逃げたので、各自、銃から弾を抜いて移動してください」といった趣旨の連絡が入っていた。
これなど、銃刀法をよく守っているということだろう。
(2019年10月5日 修正2 ;追記)
2019年10月2日10時37分にNHK岐阜から、男が在宅起訴されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ことし1月、下呂市で散弾銃を暴発させ、近くにいた男性を撃って死亡させたとして書類送検された66歳の男について岐阜地方検察庁高山支部は10月1日までに業務上過失致死の罪で在宅のまま起訴しました。
在宅起訴されたのは下呂市に住むパート従業員の吉永被告(66)です。
起訴状などによりますと吉永被告はことし1月、下呂市馬瀬西村の自宅の隣の空き地で散弾銃を暴発させ、4メートルあまり離れた所にいた同じ猟友会のメンバーの岩口さん(71)を誤って撃って死亡させたとして、業務上過失致死の罪に問われています。
検察は岩口さんに気付かないまま岩口さんの方向に銃口を向け安全装置を解除した状態で弾を抜く作業をしていたことが事故につながったとして、吉永被告を10月1日までに在宅のまま起訴しました。
検察は吉永被告の認否を明らかにしていませんが、警察によりますと吉永被告は「銃がすべった際に引き金に手がかかり、誤射してしまった」と供述し、容疑を認めているということです。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/gifu/20191002/3080002571.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。