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2014年6月27日10時58分にmsn産経ニュースから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
関西空港で平成23年、ホノルル行きハワイアン航空ボーイング767が誤って滑走路に進入したトラブルで、運輸安全委員会は27日、機長らが管制官の指示を聞き間違え、管制官もパイロットの復唱を十分確認しなかったのが原因とする調査報告書を公表した。
報告書によると、23年10月12日、滑走路手前にいたハワイアン機を引き続き待機させるため、管制官は「Hold position(待機せよ)」と指示。
機長らは、米国で10年9月まで使われていた「Position and hold(滑走路上で待機せよ)」という管制用語と聞き間違え、滑走路に入った。
このため、滑走路に着陸しようとした全日空の貨物機が着陸をやり直した。
副操縦士は「滑走路上で待機する」と誤って英語で復唱、管制官は指示が伝わったと思いこみ、確認しなかった。
安全委はハワイアン航空にパイロット教育を求め、管制官には「Hold short of runway(滑走路手前で待機せよ)」との用語で待機場所を示すべきだったとした。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/140627/dst14062710580002-n1.htm
(ブログ者コメント)
運輸安全委員会の報告書は、以下のURL参照。
http://www.mlit.go.jp/jtsb/aircraft/rep-inci/AI2014-3-1-N588HA-JA8356.pdf
そこには、管制官とパイロットの詳細なやりとりが記されている。
骨子は下記。
○タワーはA機に、「Hold short of runway 06R(滑走路06Rの手前で待機せよ)」と指示し、A機はこれを復唱した。
○A機は、誘導路A14に入り滑走路06Rの手前で停止した。
○タワーはA機に、「Hold position(待機せよ)」と指示し、「Expect departure after next arrival fivemiles(出発は最終進入経路上5nmの地点にいる次の到着機の後の予定である)」と通報した。
○A機は、「Position and hold(滑走路に入って待機)」と復唱した。
○A機は、誘導路A14から走行を開始した。その後、停止位置標識を超えて滑走路06Rへ入った。
○タワーはA機に、私は「hold position(待機せよ)」と指示したはずなのに、あなたは滑走路に入ってしまったと伝えた。
○A機はタワーに、あなたは「Position and hold(滑走路に入って待機せよ)」と言ったと答えた。
○これに対してタワーは、「taxi into position and hold(滑走路に入って待機せよ)」という意味ではなく、私が言ったのは「hold position(待機せよ)」であると伝えた。
○A機は、「Position and holding(滑走路に入って待機する)」と復唱したはずだと答えた。
○A機は、「And hold on the runway(そして滑走路上で待機した)」と付け加えた。
○タワーは再びA機に、「Hold position that means tocontinue to hold short of runway(滑走路手前で待機を続けよという意味で待機せよ)」と私は言ったはずだが、理解できなかったかと尋ねた。
○A機はタワーに、我々全員は「Position and hold onthe runway(滑走路に入り待機せよ)」と聞いたと答えた。
2014年6月27日12時17分に神戸新聞から、下記趣旨の記事が写真と図解付きでネット配信されていた。
昨年2月に乗客ら13人が重軽傷を負った高砂市の山陽電鉄脱線事故で、運輸安全委員会は27日、踏切内で立ち往生した車載用トラックの運転手が、荷台後部に立てていた積み降ろし用スロープを下げたため、特急電車が乗り上げて脱線したとする調査報告書をまとめた。
事故は昨年2月12日午後3時50分ごろ、同市荒井町の踏切で発生。先行の乗用車が踏切前方にある交差点の信号で止まったため、トラックは渡り切れず、荷台を踏切内に残した。
時速約95kmで走行中の特急はブレーキをかけたが間に合わず、荷台とスロープに衝突。1、2両目が脱線して電柱やブロック塀を壊しながら進み、約120m先の荒井駅ホームにぶつかって止まった。
報告書によると、トラックの運転手は、スロープを遮断棒に引っかけずに前進して踏切から出るため、車外に出てスロープを事故直前に下ろした。
長さ9.6mのトラックは遮断棒の内側に1.7m以上残っていたため、スロープ(2.8m)を下げると線路2本を完全にまたいだという。
運転手が踏切の非常ボタンを押していれば、特急のブレーキが間に合った可能性があった。
踏切内の障害物検知装置はトラック荷台より上に位置し、下ろされたスロープを検知しなかったとみられる。
また、同委は、事故直後に特急の乗務員が運転指令に連絡せず、後続車両の適切な列車防護ができていなかったと指摘している。
事故を受け、県などは、同踏切や類似の踏切の道路を赤茶色に舗装して注意を呼び掛けるなどの再発防止策を講じている。
出典URL
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201406/0007092176.shtml
(ブログ者コメント)
運輸安全委員会の報告書は下記参照。
http://jtsb.mlit.go.jp/jtsb/railway/detail.php?id=1836
2014年6月28日付で朝日新聞山梨全県版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6月28日付で山梨日日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
27日午後3時ごろ、昭和町清水新居の「ダイタ昭和ショッピングビル」の解体工事現場で、ビルの外壁のコンクリート片が7~8mの高さから落下し、下にいた解体業者に勤める作業員の男性(43)に当たった。
警察によると、男性は病院に搬送され緊急手術を受けたが、内臓を損傷し体の複数箇所を骨折するなどの重体だという。
警察によると、落下は約1時間前にも起きた。
同日午後2時10分ごろ、外壁(縦約2m、横約3m)のコンクリート片が崩れ落ち、コンクリート片が工事現場と道路を隔てる地上部分の鉄製の板を押し倒し、板は県道を走行していたゴミ収集車に当たった。
助手席の窓ガラスが割れたが、乗っていた2人にけがはなかった。
宙吊りになっていた外壁の一部が、午後3時ごろ、現場を確認していた男性の上に落下したとみられるという。
警察は労災事故として、現場の安全管理に問題がなかったか調べている。
出典URL
http://www.sannichi.co.jp/local/news/2014/06/28/1.html
また、6月29日付の山梨日日新聞紙面に、事故原因に関する下記趣旨の記事が掲載されていた。
元請けのY社と下請けのS社は28日、取材に対し、「重機の操作ミスが落下の原因」との見解を明らかにした。
重機で作業中、重機か解体した壁の一部が壁にぶつかり、壁が崩れたとしている。
最初の落下について両社は、「重機の操作ミスが原因」との認識。
ただ、壁に何がぶつかったかについて、Y社は「解体作業用の重機が誤って壁に当たった」、S社は「重機で(建物内の)階段を引っ張って撤去していた際、階段が回転して壁を傷つけた」としており、説明に食い違いがある。
2014年6月27日19時10分にテレビ山口から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6月27日付で山口朝日放送からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
きょう午前9時20分ごろ、山口市徳地三谷の県道で、住宅の浄化槽の清掃をするために駐車していた給水車が動き出し、ブレーキをかけようと運転席に乗り込もうとした会社員の男性(38)が、給水車と石垣との間に挟まれた。
男性は、約2時間後に死亡が確認された。
現場は幅5mほどの緩やかな下り坂で、給水車は止めていた場所から15mほど坂を下り、男性が挟まれたという。
清掃作業は、別の男性と2人でしていたが、男性だけが給水車が動き出したことに気がついたという。
給水車は、エンジンがかかっていないと作業できず、当時ギアはニュートラルに入っていたという。
警察では、サイドブレーキのかかりが甘かった可能性もあるとみて、調べている。
出典URL
http://www.tys.co.jp/NewsDetails.aspx?CAT=News-Local
2014年6月27日12時18分にNHK岐阜から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6月28日付で朝日新聞岐阜全県版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
きょう午前6時半ごろ、垂井町府中の県道で、運転手の男性(46)が運転していた大型冷蔵冷凍車を路肩に止めて近くのコンビニエンスストアで買い物をしていたところ、車が動き出し、止めようとした男性が電柱との間に挟まれた。
男性は、駆けつけた消防署員に救出され病院に運ばれたが、胸や腹を強く打っていて、およそ1時間後に死亡した。
道路は緩やかな傾斜があったという。
消防によると、現場に到着した当時、車は鍵がささったままでエンジンがかかっていたという。
警察で、車が動き出した原因など、詳しく調べている。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/gifu/3085542681.html?t=1403903757170
2014年6月24日22時41分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
高島市が基準値を超えるダイオキシンを含む廃棄物を神戸市沖の埋め立て処分場に搬入していた問題で、県は24日、排出元の高島市環境センターが2007〜11年度に、年1度の焼却施設の定期点検を一度も実施していなかったと発表した。
基準値を超え始めた時期(07年度)と符合する。
問題発覚から25日で2週間たつが、不正を隠して三重県伊賀市に廃棄物の受け入れを要請していたことが判明するなど、高島市のずさんな施設管理や隠蔽体質が次々浮上している。
環境センターへの立ち入り検査を24日に終えた県と市によると、定期点検は廃棄物処理法に基づいて県に提出した維持管理計画書に明記されていたが、5年度連続で怠っていた。
この期間に設備の故障や不具合による緊急停止が計58回と急増しており、県は「点検しなかったこともダイオキシンの数値が上がった要因の一つ」とみている。
大阪湾広域臨海環境整備センター(大阪湾フェニックスセンター)や県、市への取材によると、高島市は07年度以降、フェニックスセンターが運営する「神戸沖埋立処分場」にダイオキシンを含む廃棄物を搬入。
基準値を超えた場合、焼却炉を清掃した上で再検査し、基準内で収まった数値だけを年度ごとの契約時、同センターに提示していた。
こうした経緯やデータは、環境センターがほぼ毎年、市環境政策課に報告しており、市当局と組織ぐるみで隠蔽していたかたち。
環境センターの清水所長は、12年9月に基準値の17倍のダイオキシンが検出された際、部下から「(焼却炉を)掃除すれば下がる」と聞いた上で許可していたといい、不正が「慣例」(清水所長)として申し送りされていたとみられる。
また、4月からフェニックスセンターに廃棄物を搬入できなくなったことを受け、高島市は5月中旬、伊賀市に受け入れを要請。
その際に自らの不正を隠し、搬入できなくなった理由を「基準値が超えたことの報告遅れ」と伝えていた。
伊賀市がいったん受け入れを決めた後で表ざたになり、同市は「信頼関係がなくなった」として受け入れを取り消した。
出典URL
http://mainichi.jp/select/news/20140625k0000m040117000c.html
6月25日2時14分にmsn産経ニュース滋賀からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
県によると、センターにある2基のガス化溶融炉は、2007年度から2013度まで、施設の水漏れやバグフィルターの異常などで計81回、緊急停止していた。
県は、点検がきわめて不十分だったことが、こうした機器の異常や、煤塵の基準値超過につながったとみている。
また、2007年11月に基準値を超えるダイオキシン類濃度が初めて検出された際、市とセンターの職員が2度、対応を協議。
その場では、焼却炉の停止や、関係法令に基づいて県や搬出先の大阪湾広域臨海環境整備センターへの報告などは議論されず、「再度、測定しよう」などとするやりとりがあったことも、書類などから明らかになった。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/region/news/140625/shg14062502140002-n1.htm
6月24日付で毎日新聞滋賀版からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
高島市の福井市長は23日、2007年に「誰が、どういう議論をして、どう判断したのか。当時の職員や書類記録では定かでないが、次年度からあしき踏襲が始まったと思われる」と語った。
市は違法な事態の経緯を調査中で、検査で初めて基準超えの数値が出た当時について認識を示した。
福井市長は市の問題として「職員の課題先送り、順法精神や危機管理の欠如があった。7年間もなぜ(違法事態を)続けたのか解明したい。組織としてチェックできなかったのも問題」としたが、「書類記録などでの(当時の)事実関係把握は難しい」とも語った。
市は、福井市長を委員長に幹部職員らで対策強化検討委員会を設置し、書類記録の点検や職員の聞き取りを開始。
退職者も含めた環境センターや関係部課の職員は約80人いるが、詳しい事情を知らない職員もおり、絞り込んで聞き取りを進める方針。
また、環境工学の専門家や弁護士らをメンバーとする第三者調査委員会を月内にも発足させる。
出典URL
http://mainichi.jp/area/shiga/news/20140624ddlk25040474000c.html
6月27日付で毎日新聞大阪版夕刊からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
大阪湾フェニックスセンターが2002〜13年度に実施した焼却施設の抜き打ち検査の対象に、排出元の高島市環境センターは含まれていなかったことが分かった。
老朽施設を優先していたため、02年稼働と比較的新しい環境センターは対象から外れたとみられる。
また、06年に完成し、同様に基準を超える廃棄物を持ち込んだ「城南衛生管理組合」(京都府八幡市)の施設も対象外だった。
フェニックスセンターは、今年度搬入している113自治体(一部事務組合含む)全ての廃棄物の抜き取り検査を実施するなど,不正防止策を強化する。
フェニックスセンターは近畿2府4県や168市町村が出資し、1982年に設立。
神戸沖、尼崎沖、泉大津沖、大阪沖−の4つの埋め立て処分場を管理・運営し、113の市町村などから廃棄物を受け入れている。
同センターによると、抜き打ち検査はダイオキシンなど有害物質が基準値を超えていないか調べる目的で2013年度までの12年間に242回実施したが、予算や人員の事情から古い焼却施設を優先。
厳しい規制基準を定めたダイオキシン類対策特別措置法が00年に施行されたこともあり、その後に稼働した高島市環境センターは抜き打ち検査を行うまでもなくこの基準を満たしていると判断していたという。
今回の問題を受けて、フェニックスセンターは搬入する自治体に対し、焼却施設の検査回数を増やしてダイオキシンなどが基準値を下回っているか細かく調査するよう要請。
センター自身も、全自治体の施設での抜き取り調査に乗り出した。
今後、抜き打ち検査の強化についても検討する。
出典URL
http://mainichi.jp/area/news/20140627ddf041040024000c.html
2014年6月24日10時19分にNHK松江から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
中国電力は、島根原発のリスク管理を行う専門の部署を広島市にある本社に新たに設けると発表した。
これは、電力会社で作る電気事業連合会などが原発事故のリスクの研究を強化するのに合わせて各地の電力会社で進めているもの。
中国電力は、島根原発で人為的なミスが起きる確率や機器が故障する確率などを考慮して重大な事故が起きる可能性などを算定する「リスク管理専門部署」と、この部署で算定した重大事故が起きる可能性を前提に安全対策を検討する「原子力安全性向上タスク」という部署を設けるとしている。
いずれの部署も、広島市にある本社に今年度中に設けられる予定で、「原子力安全性向上タスク」は本社にある電源事業本部の部長をトップに12人の社員で構成されるが、「リスク管理専門部署」の詳細は今後検討するという。
中国電力は、「原発事故が起きる可能性は無くならないという認識のもと原発の安全性向上に努めていきたい」としている。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/matsue/4035442031.html?t=1403651676499
2014年6月24日7時46分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
機械メーカー「的場電機製作所」は23日、同社製の家庭用ローラー式電気マッサージ器を使った山梨県内の80歳代女性が今年5月、ローラーに衣服を巻き込まれて窒息死する事故があったと発表した。
同様の死亡事故は1999年以降、今回で5件目となり、同社は「使用を中止してほしい」と呼び掛けている。
厚生労働省も同日、同種製品の製造販売業者に対し、ひもや衣服を巻き込む恐れがないか自主点検を行うよう都道府県を通じて指示するとともに、消費者庁や業界団体などを通じ、消費者に適正な使用を求めた。
問題の製品は、的場電機製作所が83~90年に約42万台を販売した足用のマッサージ器「アルビシェイプアップローラー」。
同社によると、死亡した女性は、布製のカバーを外した状態で、椅子と背中の間で使っていたところ、上着がローラーに巻き込まれて首が締めつけられ、窒息死したとみられるという。
同じ製品を使った40~60歳代の女性4人が99~2012年の間、いずれもカバーなしで首などに使用し、衣服が巻き込まれて死亡した。
取扱説明書には、カバーなしで使用しないよう注意書きがあり、同社は「商品の欠陥ではない」として回収しないが、この製品と、同社が1988~96年に約36万台を販売した同種製品「シェイプアップローラー2」には、無理な力がかかった際にローラーが停止する安全装置がないという。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/20140623-OYT1T50122.html
6月24日8時59分に朝日新聞からも、同趣旨の記事が図解付きでネット配信されていた。
事故が起きたのは足裏用の「アルビシェイプアップローラー」。専用の布カバーを付けたローラーの上に足をのせて使う。
同社によると、女性は今年5月9日ごろ、いすの背と背中の間に、布カバーを外したマッサージ器を挟んで背中にあてて使っていたところ、衣類が巻き込まれたという。
同社は88~96年に販売した後継機種「シェイプアップローラーⅡ」でも使用中止を呼びかけている。
現在の型はカバーがねじで固定され、負荷がかかると停止する安全装置がついているという。
出典URL
http://www.asahi.com/articles/ASG6R4VS8G6RULBJ00S.html
(ブログ者コメント)
製品安全は本ブログの掲載対象外であるが、
○機械を正しくない方法で使ったための事故
○思いもしない使われ方をして事故になることがある
という2点が気になったので、紹介する。
2014年6月24日付で毎日新聞北海道版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
北海道電力は23日、泊原発の仮設ごみ置き場で5日に発生したぼやについて、「異なる溶剤を一つの袋に入れた結果、化学反応で発熱、発煙した可能性が高い」とする調査結果を発表、道と周辺4町村に報告した。
北電によると、協力会社の作業員が工事を終えて不要となったペースト状のパテ(約1kg)と液状の硬化剤(約1ℓ)をそれぞれ布に染みこませ、同じごみ袋に入れたため、化学反応が起きた可能性が高いとしている。
作業員は、「認識不足だった」と話しているという。
北電の内規には原発敷地内での溶剤の廃棄方法に関する明確な規定はなく、今後見直す。
出典URL
http://mainichi.jp/area/hokkaido/news/20140624ddlk01040260000c.html
6月24日付で読売新聞北海道版からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
同社は23日、廃液漏えい防止装置の防水工事で出たゴミの処理が不適切で発熱したためと発表した。
発表によると、発煙は工事で使った半練り状の塗料であるパテと、硬化剤の残りが化学反応し、高温となったことが原因。
通常、パテ100に硬化剤1の割合で使うが、硬化剤を拭き取ったぞうきんとパテをまとめて捨てた結果、1対1に近い割合となり、発熱しやすくなった。
当時は気温も30℃と高かった。
ゴミは、協力会社が産廃業者に出すために仮置きしていたという。
同社は、「注意喚起とともに社内規定を見直し、再発防止に努めたい」としている。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/hokkaido/news/20140624-OYTNT50004.html
6月23日19時7分にNHK北海道NEWS WEBからは、取り扱いに関する規程はあるという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
その後の調査で、北電は火事の原因について、原発の補修工事を行う協力会社が原発周辺の設備工事の際に使った塗料と硬化剤を本来、別々に分けて捨てるべきところを一緒にビニール袋に入れて捨てたため、化学反応を起こして袋に引火し、煙が出たとみられることがわかった。
このため北電は、原発で工事やメンテナンスを行う協力会社、30社余りに対し、化学製品の取り扱いを定めた規程に従って、適切に処理するよう呼びかけたという。
北電は、「工事などで化学物質の廃材が出た場合は今後、適切な方法で速やかに処理するよう規程を徹底させ再発防止に努めたい」と話している。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20140623/5429611.html
(ブログ者コメント)
硬化剤廃棄時の発火トラブルは、2012年10月に高浜原発でも起きている。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/2406/
ブログ者思うに、これらは原発敷地内で起きたために報道されただけで、世の中には、表に出ない同種トラブルが結構あるのかもしれない。
(2014年7月10日 修正1 ;追記)
2014年6月24日付の北海道新聞紙面に、下記趣旨の補足的記事が掲載されていた。
硬化剤の製品ラベルには、目的外で他の化学物質と混ぜないよう注意を促す表示があったが、協力会社社員が見逃していたという。
北電によると、パテと硬化剤は、発電設備の洗浄剤廃液が保管場所から漏れ出ないよう防液堤表面を塗装するもので、本来は、練り状のパテ100に対し、液体の硬化剤1の量を混ぜて使う。
だが、協力会社員は、別々の容器に保管していた両者を廃棄する際、掃除用布に染み込ませながら、1対1の分量を同じビニール袋に入れた。
北電は、「化学物質を含んだ残材の不適切な取扱いで、認識が不十分だった」とし、製品ラベルの確認や工事残材を早期に原発構内から撤去することなど、再発防止策を徹底するとしている。
2014年6月24日16時9分にmsn産経ニュースから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6月25日付で毎日新聞神奈川版からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
24日午後1時15分ごろ、横浜市泉区中田町の中田中央公園で落雷事故があり、グラウンド整備をしていた30代の男性2人が後頭部に痛みを訴え救急搬送された。
消防によると、近くの木立に雷が落ちて感電したとみられる。
1人は重傷、もう1人は中等症と診断された。ともに意識はあるという。
2人は「トンボ」と呼ばれる道具でグラウンド整備をしており、重傷を負った男性のトンボは金属製、もう1人の男性のトンボは木製だった。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/140624/dst14062416090007-n1.htm
http://mainichi.jp/area/kanagawa/news/20140625ddlk14040192000c.html
(2014年7月5日 修正1 ;追記)
2014年6月25日付の神奈川新聞紙面に、当時のやや詳しい状況が、下記趣旨で掲載されていた。
消防などによると、男性2人が感電したとの119番通報があったのは24日午後1時15分ごろ。
仲間と野球をしていたが、雨が激しくなり、片付けやグラウンド整備をしていた時に付近に落雷があったとみられるという。
駆け付けた救急隊に「落雷があり、後頭部が痛くなった」と訴えたため、病院に搬送した。
キーワード;誘導雷(側撃雷)?
2014年6月24日16時45分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
24日午前9時ごろ、茨城県石岡市柿岡の建設作業現場で作業をしていた男性(32)から落雷でけがをしたと、119番通報があった。
警察などの説明では、男性が鉄筋に触れていたところ、近くで雷が光り、手にしびれが走ったという。
男性は病院に搬送されたが、外傷はなく、命に別条はないという。
水戸地方気象台によると、茨城県内には当時、雷注意報が出されており、石岡付近で数件の落雷があったという。
出典URL
http://www.asahi.com/articles/ASG6S5F6PG6SUJHB01F.html
キーワード;逆流雷?
2014年6月23日11時54分に広島ホームテレビから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
23日午前、安佐南区のアパートでガスの配管工事中に爆発が起き、作業員3人がヤケドを負った。
近所の人は、「ボーンといってびっくりした」と、発生時の様子を語った。
午前9時15分ごろ安佐南区東野の住民から、「ガスが漏れて火がついた」と消防に通報があった。
消防によると、ガスの工事をしていた20代の男性が全身ヤケド、50代の男性2人も顔と両腕に火傷を負い病院に運ばれたという。
警察によると、現場は3階建てアパートの1階で、給湯器の工事をするため3人の作業員が配管を工事していたところ、引火・爆発したとみられるという。
部屋には住民が1人いたが、ケガはないという。
警察などが、事故の原因を調べている。
出典URL
http://news.home-tv.co.jp/news.php?ymd=2014-06-23&c=&id=2014-06-232
2014年6月23日19時3分にNHK富山から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
23日午前8時半ごろ、魚津市仏田の住宅の解体工事現場で、市内に住む造園業手伝いの女性(74)が、作業を始めるためショベルカーを誘導していたところ、上げていたショベルカーのアームが突然下がって女性の上に落ちた。
女性は病院に運ばれたが、骨盤を骨折するなどしていて、間もなく死亡した。
警察によると、ショベルカーは事故の直前、住宅と接触していて、詳しく調べたところ、アームを支える「油圧ホース」と呼ばれる部分が壊れていたという。
女性は夫などと4人で作業をしていたということで、警察は、「油圧ホース」の破損が事故の原因と見て、事故当時の状況を調べている。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/toyama/3065431071.html?t=1403524662684
2014年6月23日1時30分に中日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
22日午後3時ごろ、愛知県東海市東海町5の新日鉄住金名古屋製鉄所から黒煙が上がっていると、住民から119番があった。
市などによると、午後2時ごろ、構内で停電が起き、コークス炉への電気の供給が停止。
同2時50分ごろ、炉内にたまった一酸化炭素ガスを自発的に炉外で燃やしたため、大量の黒煙が上がった。
市によると、人体に有害なガスは検出されず、けが人もなかった。
コークス炉は、石炭を燃えやすくするため高温で蒸し焼きにした「コークス」を作っている。
停電は22日午後11時すぎに復旧したが、稼働再開の見通しは立っておらず、鉄の生産に影響が出る可能性がある。
名古屋製鉄所の担当者は、「復旧に全力を挙げる」と話している。
名古屋製鉄所では今年1月にも2度、停電が発生し大量の黒煙が排出された。
市民が外出を自粛し、一部幹線道路が通行止めになるなど影響が出た。
5月には、石炭運搬用ベルトコンベヤーを焼く火災もあった。
1月の黒煙排出事故では、県と東海市消防本部が立ち入り調査し、製鉄所は4月に再発防止策を市に提出。
停電発生時に煙の発生を少なくするため、電源を2系統にするなどの対策工事を2015年度末までの予定で進めていた。
1月と5月のトラブルでは、製鉄所側から消防や市への通報が最大で5時間後と遅れが問題となったが、今回は黒煙発生から5~10分後だった。
市消防本部は消防車などを出動させたが、火事ではなく、消火活動はしなかった。
製鉄所近くの40代の主婦は、「外出先から戻る途中、黒い煙と(一酸化炭素を燃焼させる際の)炎が見えた。自宅が近くなのでトラブルのたびに心配。繰り返さないように気をつけてほしい」と話した。
出典URL
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2014062290174622.html
6月23日12時10分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
黒煙は、23日午前3時半ごろに収まった。
電気は22日午後11時過ぎまでにすべての施設で復旧。
同社は、黒煙が出た四つのコークス炉以外の施設を順次再稼働させていく。
同社によると、再稼働するのは、電源の回復後に安全点検を終えた施設。
問題のコークス炉4基は、再稼働ができるかどうかを慎重に検討しているという。
コークス炉では22日午後3時ごろに起きた停電で、炉内にたまった一酸化炭素を含むガスを処理できなくなった。
ガスがたまったままになると炉が破裂する恐れがあるため、燃やして放出。その結果、12時間以上にわたって黒煙や炎が噴出した。
同社は「あくまでも通常の安全対応をしただけ」としている。
同社は停電の発生場所や原因について「調査中」とするが、東海市によると、自家発電の一部を中部電力の電源に切り替える作業中に起きたとの説明が同社からあったという。
同製鉄所では1月に停電で黒煙が発生するトラブルが2度あり、自家発電所で大型ブレーカーがショートするなどしたことが原因だった。
愛知県は22日と23日、同製鉄所に大気汚染防止法に基づき立ち入り検査をした。停電の原因を把握することが主な目的という。
出典URL
http://www.asahi.com/articles/ASG6R3CWQG6ROIPE00B.html
6月25日12時2分に朝日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
停電によって大量の黒煙が上がった問題で、大村秀章知事は25日の記者会見で「再発防止をやると言って、また6月にあった。日本を代表し、地域の中核でもある企業が半年の間に3回もトラブルを起こした」と批判した。
「あれだけ黒煙がもうもうと出れば住民は不安になる。説明することが必要だ」と述べ、同社の説明不足も指摘した。
県は22、23日に大気汚染防止法に基づき同製鉄所に立ち入り検査を実施。
大村知事は停電の原因について、「一日も早く究明し、再発防止策を取っていただく」とし、「名古屋製鉄所じゃいかん。本社からしかるべき方に来て頂きたいと申し上げた」と語った。
出典URL
http://www.asahi.com/articles/ASG6T3J2VG6TOIPE00R.html
(ブログ者コメント)
1月に2回起きた黒煙トラブルは、下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/3607/
5月のベルトコンベヤー発煙トラブルは、下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/3894/
事故・トラブルというもの、同じような事故が、あるいは同じ会社で、それぞれ原因は異なるものの、起きる時には続けて起きることがある。
最近では、2012年にJFEの製鉄所でトラブルが多発した。(2012年ブログまとめ参照)
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/2594/
不思議なものだ。
2014年6月22日15時5分にNHK新潟から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6月23日7時52分に読売新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
22日午前5時ごろ、新潟市東区の運送会社「N通運」の敷地内で白い煙が上がっていると、出勤した男性従業員から消防に通報があった。
消防が駆けつけたところ、会社の駐車場に前日夕方から止まっていたタンクローリーのタンク部分から塩酸が流出していたという。
流出した塩酸は、敷地内の側溝などを通じて、周辺の河川に流れ込む恐れがあったため、消防が、ポンプ車などあわせて9台で水をまいて薄めたり、化学防護服に身を包んだ3人がタンクローリーに近づき、塩酸をわざと放出する作業も行った。
タンクに入っていた塩酸の量は、およそ1万6000ℓで、このうち2000ℓが流れ出たと見られ、残りの塩酸は、別のタンクローリーに積み替えられた。
警察によると、これまでにけが人はなく、異臭など周囲への影響も出ていないという。
新潟市が、周辺の河川の水質を調べている。
警察によると、タンクローリーは、21日夜、従業員が点検した際には異常はなかったということだが、タンクの左側下部に5cmほどの亀裂が見つかっているということで、警察が、流出の詳しい原因を調べることにしている。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/niigata/1035408853.html?t=1403469087826
http://www.yomiuri.co.jp/national/20140622-OYT1T50117.html
6月22日22時33分に新潟日報モアからも、同趣旨の記事が写真付きでネット配信されていた。
タンク内には濃度35%の塩酸が入っていた。
現場では、流出した塩酸が気化したことによる白煙が上がった。
消防が気化を防ぐため、放水による中和作業を行った。
出典URL
http://www.niigata-nippo.co.jp/news/national/20140622119520.html
6月23日付で朝日新聞新潟全県版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
縦1cm、横5cmほどの穴から漏れたとみられる。
2014年6月22日9時21分に福島民報から、下記趣旨の記事が写真付きでネット配信されていた。
21日午後3時20分ごろ、三春町字大町の桜川で河川改修工事をしていた会社員の男性(59)が増水した川に落ちた。
警察などが、下流域で男性の行方を捜している。
警察や同僚によると、男性は他の作業員5人と同日午前8時ごろから現場で作業をしていた。
男性は事故当時、水流を調節するパイプが流失するのを防ごうと、水際近くに降りていた際に足を滑らせたとみられる。
男性と一緒に作業をしていた男性(65)は、「仲間が川沿いの道路を走って男性を追い掛けたが、流れが速くて追い付けなかった。無事に見つかってほしい」と安否を気に掛けていた。
現場は、役場などの公共施設や商店、住宅が連なる町中心部。
付近では午後2時ごろから強い雨が降り、桜川は急激に水かさが増していた。
三春町は事故を受け、防災無線で水難事故や土砂災害への注意を呼び掛けた。
出典URL
http://www.minpo.jp/news/detail/2014062216433
6月22日付で毎日新聞福島版からは、若干ニュアンスの異なる下記趣旨の記事がネット配信されていた。
当時、現場付近では集中的に強い降雨があり、男性は急激な増水で流された工事部品を回収する際に足を滑らせたという。
警察などによると、男性は同僚ら計6人で川の改修工事に当たっていた。
午後3時ごろから1時間雨量33mmの強い雨に見舞われ、工事のために川の水量を調整するためのパイプが流されたという。
男性は、川岸からパイプを陸に引き上げようとした際に足を滑らせ、増水した川に流された。
出典URL
http://mainichi.jp/area/fukushima/news/20140622ddlk07040094000c.html
6月23日付で朝日新聞福島中会版(聞蔵)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察は22日、男性の遺体が3km下流の川の中で見つかったと発表した
水死の可能性が高いという。
(ブログ物コメント)
福島民報掲載の写真を見ると、川幅は5~6mほど。両岸は石かコンクリートブロックで切り立っており、そこを濁流が渦巻いて流れている。
見るからに危険。
パイプが流されたのを見て、一瞬、拾わなくちゃということだけが頭に浮かび、自分が流される危険性には思い至らなかった・・・ということだろうか?
2014年6月21日16時55分に朝日新聞から、下記趣旨の記事が写真付きでネット配信されていた。
21日午前11時45分ごろ、北九州市八幡東区の新日鉄住金八幡製鉄所構内で、「チタンのスクラップが燃えている」と119番通報があった。
警察などによると、従業員らにけがはなく、工場などへの延焼もないという。
警察などによると、現場は同製鉄所構内にあるチタンリサイクル業、Y社そばのスクラップ置き場。
縦約4m、横約2m、高さ約1.2mのコンテナボックスの中に入れてあったチタンから火があがったという。
砂をかけるなどして消火作業を続け、午後3時10分ごろに鎮火した。
出典URL
http://www.asahi.com/articles/ASG6P4D6VG6PTIPE00H.html
6月22日付の朝日新聞北九州版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
コンテナボックスから炎が上がっているのを従業員が発見した。
(ブログ者コメント)
日本チタン協会から「粉末チタン発火」というタイトルで、以下の事例が紹介されているが、両者、単なる自然発火ではなく、物理的外力を加えていた時に発火している。
・ドラム缶の中身を分別確認のため、内部のスラッジ、チタン粉、塩マグなどをチタンパイプでほぐしていた時に発火した。
・対策の一つとして、必ず投入物以上に注水する。
http://www.titan-japan.com/trouble/trouble_fi9.pdf
・鱗片チタン粉末の中に塊があるので、ふるい網の上に載せてゴムへらで軽くこすった時に発火した。
http://www.titan-japan.com/trouble/trouble_fi5.pdf
今回のトラブルは、報道内容からすると自然発火の可能性があるが、もしそうだとすれば、どのようなメカニズムで発火したのだろうか?
自然発火の場合、気象条件が一つのポイントになるので、当日の北九州市の天気について調べたところ、曇りで最高気温は27℃、最低気温は22℃。前日も同じようなものだった。
気温としては、そう高くはない感じだ。
2014年6月20日5時45分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
総務省消防庁は19日、スプリンクラーの設置を義務づける有床診療所(入院施設がある19床以下の医院)の基準を、現行の6000m2以上の施設から4床以上の施設に拡大する方針を決めた。
病院についても、面積基準を撤廃する。
入院患者ら10人が死亡した昨年10月の福岡市博多区の医院火災を受け、懸案となっていたスプリンクラー設置基準が確定した。
ただ、診療所や小規模病院は経営が苦しく、今後は国の補助制度が焦点になる。
同日の有床診療所・病院火災対策検討部会で新基準を盛り込んだ報告書案が了承された。
今後、消防法施行令が改正され、新基準は2016年4月にも適用される。
既存施設は25年6月末まで経過措置期間となる。
報告書案では、3床以下の診療所については、入院患者がほとんどいないため新基準の対象外とした。
病院については、当直職員が13床当たり1人以上いる施設は「夜間でも迅速に消防機関に通報し、初期消火に適切に従事できる」として、同様に対象外にした。
また、産婦人科や眼科など患者の避難が比較的容易な13診療科のみの診療所と病院も対象外。
病院は精神科専門なども除外した。
このほか、ボタンを押すと自動的に119番できる火災通報装置と施設内に火災を知らせる自動火災報知設備の連動システムや消火器についても、現行の面積基準などをなくし、すべての病院と有床診療所に設置を義務づけるとした。
スプリンクラー設置には多額の費用が必要で、同部会委員の葉梨・全国有床診療所連絡協議会会長は、「経営難の施設が自己負担なしでスプリンクラーを設置できるよう、厚生労働省は十分な補助金を確保してほしい」と話した。
出典URL
http://mainichi.jp/select/news/20140620k0000m040151000c.html
(ブログ者コメント)
2014年1月25日に、火災報知器やスプリンクラーなどに関する今後の動向を以下のように伝えたが、今回はその続報。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/3609/
2014年6月24日15時30分にKNBニュースから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
小矢部市のクロスランドタワー最上部にある貯水槽から大量の水が漏れて営業休止となっている問題で、小矢部市の桜井市長は、再発防止のため点検体制を見直す方針を示した。
小矢部市鷲島にあるクロスランドタワーでは、今月20日、展望フロアの天井裏にある防火用貯水槽の底のパイプが抜け落ちて10トン余りの水が漏れ出して、展望フロアから100m下の1階にまで水浸しとなった。
貯水槽とのつなぎ目部分が腐食していたのが原因とみられる。
タワーを管理している財団法人の理事長で小矢部市の桜井市長は、24日の定例会見で、腐食していた排水管は法定点検の対象外だったため、タワーがオープンしてからの20年間、一度も点検していなかったことを明らかにした。
そのうえで、今回の事態を受けて今後は、法定か否かにかかわらず、設備全般について問題がないか、独自の体制をとって点検する考えを示した。
クロスランドタワーは来月10日まで臨時休館し、点検調査する。
出典URL
http://www.knb.ne.jp/news/detail/?sid=3931
6月25日付で読売新聞富山版からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
水漏れは、直径5cmの鉄製バルブ(排水栓)の接続部が腐食して外れたことが原因だったことが24日、管理する公益財団法人クロスランドおやべへの取材でわかった。
同法人によると、タンクには、火災報知機が発動した際、スプリンクラーで水をまくための水10.5トンがためられていた。
年2回定期点検を実施し、今年2月12日にも点検を行ったが、腐食には気付かなかったという。
バルブは耐久性の高いステンレス製に交換した。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/local/toyama/news/20140624-OYTNT50623.html
6月24日付でBBTスーパーニュースからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
工事業者などが詳しく調べたところ、消火水槽と排水管の継ぎ目となる鉄製のバルブが老朽化で腐食し、破損していたことが原因と分かった。
小矢部市によると、消火水槽は法定点検項目に入っているが、継ぎ目のバルブは項目に入っておらず、タワーが完成した1994年から20年間、一度も点検、交換されていなかった。
出典URL
http://news.bbt.co.jp/topics_detail.phtml?Record_ID=7e968fe3b2c78b719fa194b403ec4d15
(2014年7月5日 修正1 ;追記)
2014年6月22日付の北日本新聞紙面に、事故当時の状況など、補足的記事が下記趣旨で掲載されていた。
クロスランドおやべによると、20日正午すぎ、タワーの展望フロア(100m)に上った客から「天井から水が漏れている」と連絡があった。
職員が確認すると、展望フロアは水浸しで、水は階段などを伝い、1階まで達していた。
21日は職員が水を拭き取る作業などに追われた。
エレベーターは当時、自動停止した。
現在は、電気回線がショートする可能性があるため電源を落としており、23日に詳しく調べる。
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その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。