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2014年6月15日21時39分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6月16日付で下野新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
15日午前2時5分頃、宇都宮市大谷町の採石場跡の空洞内で、映画の撮影中だった女性アイドルグループ「Ⅾ組.inc」のメンバー5人と撮影スタッフ5人の計10人が、気分が悪いと訴えて病院に搬送された。
10人は18~43歳の男女で、一酸化炭素(CO)中毒とみられる。いずれも軽症。
警察発表によると、現場は、建材などに使われる大谷石の採石場跡で、14日午前9時頃から撮影を始め、照明用の電源としてガソリンを燃料とする発電機3台を動かしていた。
警察は、発電機の排ガスによるCO中毒とみて調べている。
当時、空洞内にはスタッフら48人がいた。
映画は、テレビ朝日と東映が昨年公開した「S魔女学園」の第2弾。
テレビ朝日は、「撮影中の安全には十分注意しておりましたが、こうした結果となり、深く反省しております。今後なお一層、安全管理を徹底してまいります」などとのコメントを出した。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/20140615-OYT1T50085.html?from=ycont_top_txt
http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/local/accident/news/20140616/1627090
一方、6月16日付で朝日新聞栃木全県版(聞蔵)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
採石場跡の観光資源化に取り組む関係者は、迷惑顔だった。
現場は、大谷市の採石場跡地を観光資源として公開する「大谷資料館」から南へ約1kmほど離れた場所で、同資料館とは無関係。
資料館オーナーの大久保さんは、「うちの坑内では発電機は使わせず、坑外から電気を引いており、安全管理は徹底している」と強調した。
(ブログ者コメント)
今回の空洞がどの程度の大きさだったかは不明だが、48人も中にいたことから考えると、結構広い空洞だったのかもしれない。
しかし、仮にいくら広かったにしても、17時間も発電機3台を動かしっ放し?にすればCO濃度が上がってしかるべし・・・という気がする。
この点、「大谷資料館」のやり方に学ぶべきだった。
閉所で発電機やエンジンを動かすなどしていてCO中毒になった事例は過去に数多くあり、本ブログでも、以下などの事例を紹介済。
2014年3月3日掲載
釧路市の水産加工場でカニゆで中に7人が軽度のCO中毒
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/3704/
2013年8月20日掲載
新見市の食肉工場で冷蔵室の床をガソリン燃料の機械で剥がしていて7人がCO中毒
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/3144/
2012年1月24日掲載
北名古屋市でマンホール内にエンジン付き排水ポンプを入れて作業中に6人がCO中毒
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/1265/
2011年6月5日掲載
別海町の水産加工場でホタテ運搬用フォークリフトの排ガスで13人がCO中毒
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/453/
※他の事例は、「CO中毒」などのキーワードでブログ内検索が可能。
2014年6月14日2時3分にmsn産経ニュース福井から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
日本原子力発電は13日、経産省総合資源エネルギー調査会が先月30日に示した原子力の安全性に関する提言を踏まえ、自社独自の安全性向上策を取りまとめた。
安全文化を組織内で根付かせながら継続的に改善するため、自社員らの行動を数値化し、評価する。
原電によると、数値化にあたっての具体的な基準などは、今後、設置する予定。
原電は、「定性的・定量的な指標を導入することで改善状況を『可視化』し、安全文化の不断の改善につなげていく」などとしている。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/region/news/140614/fki14061402030003-n1.htm
(ブログ者コメント)
6月13日付で原電のHPに、『当社における「原子力の自主的かつ継続的な安全性向上への取り組み」について』というタイトルのプレスリリース(6ページ)が掲載されていた。
それによれば、原電では、以下の5項目などに継続的に取り組んでいくとのこと。
1.可視化による安全文化の不断の改善
2.パフォーマンス改善モデルの導入
3.確率論的リスク評価を含めたリスク情報の活用の強化
4.第三者的な原子力安全監査機能の強化
5.緊急時対応の強靭化によるレジリエンスの向上
ブログ者注)レジリエンス;回復力、復原力といった意味で使っている模様。
http://www.japc.co.jp/news/press/2014/pdf/260613.pdf
2014年6月15日付で朝日新聞福島中会版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6月15日11時11分に福島放送からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
14日午後3時20分ごろ、本宮市梶内で、会社役員の男性(55)が社員と2人でパワーショベル(約20トン)をトラックの荷台に積み込む作業中、パワーショベルの下敷きになった。
男性は、駆け付けた救急隊員によって死亡が確認された。
警察によると、事故当時、男性はパワーショベルを運転して、大型トラックの荷台に積み込む作業中だった。
積み込み後、突然トラックが運転席側に傾き、パワーショベルから脱出したが、荷台からパワーショベルが転落し、その下敷きになったという。
出典URL
http://www.kfb.co.jp/news/index.cgi?n=201406151
2014年6月15日0時2分にテレ朝ニュースから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6月14日20時15分にNHKさいたまから、6月15日付で朝日新聞埼玉版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
14日午後2時40分ごろ、戸田市の交差点で「信号機を倒してしまった」と、下水道工事の関係者から通報があった。
警察などが駆け付けると、信号機が柱ごと倒れ、乗用車のフロントガラスを直撃していた。
運転していた女性(44)が割れたフロントガラスで両腕を切り、軽傷。
また、倒れた柱とともに落ちてきた電線がバイクを運転していた男性(33)に当たり、男性が首をけがした。
事故当時、現場では下水道移設工事のため、重機などを使って信号機の周りの歩道を最大で約1.6m掘り返していたということで、警察は、作業の手順に問題がなかったか、工事関係者から話を聞くなどして、詳しく調べている。
出典URL
http://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000028851.html
http://www.nhk.or.jp/lnews/saitama/1106731651.html?t=1402780767761
2014年6月14日21時26分にmsn産経ニュースから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
14日午後1時35分ごろ、さいたま市大宮区吉敷町の「M安田生命大宮吉敷町ビル」で、エレベーター内で塗装作業をしていた男性2人が倒れているのを同僚の男性(40)が発見し、ビルの清掃員が119番通報した。
2人はいずれも埼玉県戸田市の塗装会社経営のSさん(46)と同社の塗装工Tさん(46)で、救急隊員が駆け付けたときは死亡していた。
警察によると、Sさんら2人は同日午前8時半ごろから、8階に停止したエレベーター内で内壁の塗り替え作業をしており、液状の剥離剤を使って古い塗料を剥がしていたという。
2人に目立った外傷はなかった。
警察は、剥離剤などから有毒物質が発生し吸い込んだ可能性もあるとみて、詳しい死因を調べる。
午後から作業を手伝う予定だった同僚の男性がエレベーターの扉が閉まり、呼びかけにも返答がなかったため、扉をこじ開けたところ、2人が倒れていた。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/140614/dst14061421260010-n1.htm
(ブログ者コメント)
閉所での塗装作業において、換気は基本のはず。
それなのに、なぜ扉が閉まっていた?閉めていた?のだろうか?
その理由を考えてみるに、扉の内側の塗料を剥がすため、ちょっとぐらいの間なら大丈夫だろうなどと考え、扉を閉めて作業していた・・・そんなことも考えられる。
もしそうだったとすれば、考えが甘かった、危険予知が足りなかったことになる。
ただ、仮に有機溶剤中毒だったとしても、よほどの高濃度でない限り、瞬間的に倒れたとは考え難い。
早く作業を済ませて扉を開けようと一度に大量の剥離剤を塗った?
原因は定かではないが、それにしても、気分が悪くなった時に扉を開けるとか、非常用連絡ボタンを押して救助を求めるなど、できなかったのだろうか?
2014年6月13日19時2分にNHK熊本から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
13日午前10時10分すぎ、天草市楠浦町にあるクルマエビの養殖場で、この養殖場を運営する会社の社員Wさん(17)が水中に沈んでいると、一緒に潜水の練習をしていた会社の幹部から通報があった。
Wさんは、およそ20分後に救助されたが、意識不明の重体。
警察によると、Wさんは午前10時ごろから、会社の幹部と一緒に、ボンベなど潜水具をつけて養殖場に潜る練習をしていたという。
クルマエビの養殖場はすり鉢状になっていて、Wさんは、最も深い水深2mから3mの養殖場の底に沈んでいたという。
警察によると、一緒に潜った会社の幹部は、事前の点検では潜水具に問題はなかったと話しているということで、警察は、当時の状況について詳しく調べている。
URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/kumamoto/5005200391.html?t=1402692418064
(2014年7月1日 修正1 ;追記)
2014年6月23日19時48分にNHK熊本から、18歳未満の人に潜水業務させたとして社長らが書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
天草労基署が調べたところ、17歳の社員は、いけすの底にたまるヘドロを取り除く作業に従事するために潜水訓練を受けていたことがわかり、同署は、18歳未満に禁じられている危険な潜水業務をさせたとして、養殖会社と社長を労働基準法違反の疑いで書類送検した。
書類送検されたのは、天草市楠浦町の養殖会社「T水産」と社長の男(34)。
男性社員は、潜水器具の不具合でおぼれたものと見られ、一時、意識不明の重体で入院したが、現在は意識が回復し、快方に向かっているという。
同署の調べに対し会社側は、「法律で禁止されていることを知らなかった」と話しているという。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/kumamoto/5005429051.html?t=1403524967065
(ブログ者コメント)
快方に向かっているということで、タイトルも一部修正した。
(2014年7月5日 修正2 ;追記)
2014年6月14日付の熊本日日新聞に、以下の補足的記事が掲載されていた。
警察によると、男性と社長は、それぞれ酸素ボンベなどを装着して潜水の練習をしていた。
交代で潜っていた社長が、水底に沈んでいる男性に気付いたという。
2014年6月12日付の千葉日報紙面に、下記趣旨の記事が掲載されていた。
東金労基署は11日、労安法違反の疑いで、佐倉市の医薬品等製造販売会社「J研究所」と安全管理者の同社課長代理の男性(47)を書類送検した。
容疑は今年1月27日、同社工場内で、地形や地盤に合せたフォークリフトの正しい制限速度を定めずに運搬作業を行わせ、危険防止措置を講じなかった疑い。
工場内で従業員男性(当時58)が、下り坂で加速したフォークリフトに轢かれ、全身を打ち死亡した。
同署によると、男性は「反省している。あらかじめ指示しておけばよかった」と話しているという。
(ブログ者コメント)
「地形や地盤に合せた正しい制限速度」と書かれている点が気になり調べたところ、労安則151条の5に定められている表現だった。
(制限速度)
第百五十一条の五 事業者は、車両系荷役運搬機械等(最高速度が毎時十キロメートル以下のものを除く。)を用いて作業を行うときは、あらかじめ、当該作業に係る場所の地形、地盤の状態等に応じた車両系荷役運搬機械等の適正な制限速度を定め、それにより作業を行わなければならない。
2 前項の車両系荷役運搬機械等の運転者は、同項の制限速度を超えて車両系荷役運搬機械等を運転してはならない。
http://www.jaish.gr.jp/anzen/hor/hombun/hor1-2/hor1-2-1-2h1_2-0.htm
2014年6月13日14時45分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12日午後1時5分頃、兵庫県西脇市の西脇市役所正面玄関前の駐車場で、男性職員(47)が公用車の軽ワゴン車を運転中、車内後部座席付近で出火し、燃え上がった。
男性職員は車外に逃げてけがはなかったが、車は火が付いたまま低速で前進し、駐車中の乗用車に当たって止まった。
市職員3人が消火器で10分後に消し止めたが、あたりは一時、騒然となった。
警察などによると、後部座席には、ガソリンとエンジンオイルの混合ガソリンを入れた3ℓのペットボトル1本や草刈り機が置かれていた。
混合ガソリンは、草刈り機の燃料。
警察では、ペットボトルか草刈り機に入っていた混合ガソリンが気化して車内に充満し、車を動かした際に引火した可能性があるとみている。
混合ガソリンを運ぶ際には金属製容器に入れる必要があり、消防法違反(危険物運搬の基準違反)の疑いでも調べる。
男性職員は、市有地の草刈りに向かうところだったといい、読売新聞の取材に対し、「午前中の作業で混合ガソリンを使ったため、ペットボトルに継ぎ足して後部座席に置いた。一気に燃え上がり、慌てて飛び降りた」と話した。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/20140612-OYT1T50153.html
(ブログ者コメント)
どのような消防法違反容疑であるか調べたところ、三島市から出されていると思われる資料に、下記趣旨の説明が記されていた。
「適切」という表現から推測すると、今回の事例は、黒に近い灰色ということかもしれない。
『ガソリンを乗用車等で運搬するのは22ℓ以下の金属製容器に限定されている。・・・草刈機用の混合油運搬に関しても同様とすることが適切』
http://www.city.mishima.shizuoka.jp/media/10000020_pdf_20071127_rad1BCD5.pdf
2014年6月12日21時8分にNHK山口から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12日午後1時過ぎ、周南市櫛ヶ浜の空きビルの解体工事現場で、作業員が屋上に設置された看板を取り外す作業をしていたところ、突然、看板が倒れてきて下敷きになった。
この事故で、看板の下敷きになった建設作業員の男性(58歳)が頭を強く打って、およそ30分後に死亡が確認された。
警察によると、看板は幅75cm、高さ4m50cmで重さが500kgあり、男性が看板の根元の付近を切断する作業をしていたところ、突然、倒れてきたという。
看板の取り外しは、男性と別の作業員の2人で行っていたが、男性が切断作業をしていた際、もう1人の作業員は離れた場所にいたという。
警察が、さらに詳しく事故の原因を調べている。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/yamaguchi/4065180641.html?t=1402606852542
2014年6月12日19時36分に長崎文化放送から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12日午後1時前、長崎市深堀町のF造船長崎工場の作業員から、「建造中の船内で何かが燃えているようだ」と、消防に通報があった。
火災は、全長約150m、総トン数2万5000トンのタンカーの船底で発生。
煙の充満と高熱のため消火に手間取り、発生から約5時間たった午後6時にほぼ鎮まった。
消防は、火が出た船底で配管工事をしていたとみられ、火災後、連絡が取れなくなった40代の男性作業員を救助したが、12日午後7時現在、意識不明の重体。
同僚の作業員によると、船内に組まれていた木製の足場に引火した可能性もあるという。
出典URL
2014年6月13日20時20分にNHK長崎からは、続報的記事が下記趣旨でネット配信されていた。
6月13日付の毎日新聞長崎版からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
12日午後0時50分ごろ、長崎市深堀町にある造船所、「F造船長崎工場」で、建造中の2万5000トンのケミカルタンカーから出火し、船の底の部分で男性が死亡しているのが見つかった。
警察のその後の調べで、死亡したのは出火当時、船内で溶接の作業をしていた男性(45)とわかった。
F造船によると、火災が起きたときは昼休みだったが、男性は食堂にやってこず、ほかの従業員が船に戻ってみると火が出ていたという。
警察によると、船内は4層に分かれており、最下層には煙が充満していた。
警察と消防によると、船の底の部分にある、水を出し入れして船の浮力を調整する「バラストタンク」から煙が出ていたということで、消防では、溶接作業中に近くにあった可燃物に火が燃え移り、一酸化炭素などが発生したものと見ている。
警察と消防は、造船所で行った船などの現場検証の結果を分析するとともに、造船所の関係者から話を聞くなどして、火が出た原因について詳しく調べている。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/nagasaki/5035184681.html?t=1402692564115
http://mainichi.jp/area/nagasaki/news/20140613ddlk42040540000c.html
2014年6月13日8時28分にmsn産経ニュースwestから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12日午前11時50分ごろ、京都府城陽市市辺西川原の国道307号で、道路の拡張工事中だったパワーショベルが誤って電線を引っかけ、高さ約20mの電柱1本が折れた。
けが人はいなかったが、折れた電柱が道路をふさぎ、現場の国道約300mが午後8時すぎまで全面通行止めとなったほか、付近の住宅約1千戸が一時停電した。
警察によると、パワーショベルを操作していた作業員の男性(39)が、誤ってアームを上げたまま走行。国道上を通っていた電線を引っかけ、電柱が根本から折れたという。
現場では今月7日から、道路拡張の工事が行われていた。
現場は片側1車線の国道の直線部分。
付近で飲食店を営む男性(84)は、、ボーンという大きな音がして、外を見たら電柱が倒れていてびっくりした。直前にお客が車で来ていたので、危ないところだった」と話した。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/140613/waf14061308280004-n1.htm
2014年6月14日付で朝日新聞宮崎全県版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6月13日付で毎日新聞宮崎版からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
都城市志比田町のK酒造志比田工場で12日午前10時20分ごろ、47基あるステンレス製の「貯酒タンク」(直径6m、深さ11m)の1基が爆発する事故があった。
タンク上部のステンレス製のふた(直径1m、10kg)が飛ばされたが、けが人はなかった。
警察などによると、タンクは蒸留した焼酎の貯蔵用。
爆発が起きたタンクでは、品質を均一にするため機械でかき混ぜる作業が行われていた。
近くで作業中の社員が爆発音に気付き、高さ1.5mほどの炎が上がるのを見た後、自然鎮火したという。
落ちたふたで、タンク同士を結ぶ鉄製の通路の一部が壊れた。
事故の通報が消防に届けられたのは、発生から約2時間後の午後0時38分。警察には通報しておらず、警察には午後1時35分に消防から連絡が入ったという。
同社では、「連絡を受けて現場に駆け付け、確認していたら(通報が)遅れた」と説明している。
13日は警察による現場検証が行われた。
同社は、「一刻も早い原因究明に努め、再発防止への取り組みを強化したい」と話した。
出典URL
http://mainichi.jp/area/miyazaki/news/20140613ddlk45040596000c.html
(ブログ者コメント)
アルコール蒸気が爆発した可能性が考えられるが、もしそうだったにしても、過去にほとんど聞いたことがない事例だ。
(2015年8月11日 修正1 ;追記)
2014年9月25日付で同社HPに、撹拌用水中ポンプの電源ケーブルが劣化して短絡したことが原因だったなどという記事が掲載されていた。
(新情報に基づき、タイトルも修正した)
3.原因
撹拌に使用していた水中ポンプの電源ケーブルが劣化により短絡し、その際に火花が発生。
これを引火源としてタンク上部に滞留していたアルコール蒸気に引火、爆発した。
4.対策
・撹拌機を1台ずつ識別と管理を行う。
・一定の頻度で撹拌機の絶縁確認を行う。
・タンク内アルコール蒸気濃度を低減させる換気方法を検討する。
http://www.kirishima-fg.jp/news/archives/2014/0922.html
2014年6月12日10時31分に愛媛朝日テレビから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6月12日8時1分にNHK松山からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
「世界危機遺産」に登録されている大洲市の少彦名神社参籠殿で11日、修復作業をしていた男性が足場から転落し、死亡した。
事故があったのは大洲市菅田町大竹の少彦名神社参籠殿で、警察によると11日午前9時ごろ、参籠殿の修復作業をしていた会社員の男性(58歳)が、組まれた足場から7m下に転落した。
男性は、首の骨を折るなどして内子町の病院に運ばれたが、およそ13時間後に死亡した。
少彦名神社の参籠殿は、京都の清水寺の舞台のように山の崖や斜面を利用して宙に浮いたように建てられた「懸け造り」という珍しい様式で、およそ80年前に建てられ、アメリカの財団が選ぶ『世界危機遺産』に登録されている。
地元の人たちが去年から、建物を保存するために修復する活動を行っていた。
今月上旬から修復工事が進められていて、男性は大工の棟梁をつとめ、事故当時は、風でめくれた雨よけのビニールシートをかけ直していた。
事故当時、現場では小雨が降り、男性は命綱をつけておらず、落下防止ネットも張られていなかったという。
警察では、男性が転落した原因などを、さらに詳しく調べる方針。
出典URL
http://eat.jp/news/index.html?date=20140612T103135&no=10
http://www.nhk.or.jp/lnews/matsuyama/8005157901.html?t=1402606977580
2014年6月12日付で朝日新聞新潟全県版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11日午前5時50分ごろ、新潟市の北越紀州製紙新潟工場で、工場の電気室の中にあるコンプレッサー1台から煙が上がっているのに従業員が気付き、119番通報した。
木造平屋建ての小屋約30m2が燃えたが、けが人はなかった。
警察によると、煙を上げたコンプレッサーなどが焼け焦げていたといい、警察が出火原因を調べている。
同工場事務部によると、施設内を定期点検中の社員が火災を発見した直後から生産ライン全体を停止させており、「原因が判明し、安全が確認され次第、操業を再開する見通し」という。
6月11日14時0分に新潟日報からは、若干ニュアンスの異なる下記趣旨の記事がネット配信されていた。
消防車が出動し消火活動を行ったが、施設の一部を焼き、約40分後に鎮火した。
同工場などによると、燃えたのはガスを工場内に送るファンを回すための電気室の一部。
工場は24時間稼働しており、出火当時は100人以上の従業員がいた。
原因が判明するまでの間、工場全体の操業を一時停止しているという。
出典URL
http://www.niigata-nippo.co.jp/sp/news/national/20140611117373.html
2014年6月10日21時59分に毎日新聞から、『外国人技能実習制度:拡充方針も「使い捨ての是正を」の声』というタイトルで、劣悪な環境で働く実態が報じられていた。
劣悪な環境紹介は本ブログの趣旨とは異なるため、それ以外の、事故関係の情報のみ抜粋して紹介する。
人手不足を背景に、外国人技能実習制度の拡充方針が打ち出された。
実習生は日本の縫製業や農業、建設業などを支えているが、劣悪な環境に苦しむケースが後を絶たず、支援団体からは「拡充より先に外国人を使い捨てにする現状を正すべきだ」との声も上がる。
・・・・
埼玉県の建設会社で型枠工として働いていた中国人の男性研修生(31)は昨年12月、大きなパネルを運んでいて腰を痛めた。
歩けなくなるほど悪化したため病院に行こうとすると、受け入れ仲介団体から「仕事中のけがと言うな」と迫られた。
航空券を手配され「自主都合」で帰国させられそうになった。
勤務先と実習生を支援する全統一労働組合(東京都)との交渉を経て、ようやく労災申請した。
国際研修協力機構(JITCO)によると、12年度に作業中の事故で死傷した実習生は前年度比98人増の994人。うち4人が亡くなっている。
出典URL
http://mainichi.jp/select/news/20140611k0000m040123000c.html
(ブログ者コメント)
本ブログでも、外国人実習生の方が事故に遭った事例を何件か紹介しているが、全体像が明らかになったのは、ブログ者が知る限り、初めてだ。
2014年6月10日17時56分にNHK前橋から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ことし3月、太田市の土木会社で、屋根のふき替え作業をしていた男性が屋根を踏み抜いて転落し死亡した事故で、太田労基署は、転落を防ぐための措置を怠ったとして、男性を雇っていた桐生市の63歳の男性経営者を、労安法違反の疑いで書類送検した。
書類送検されたのは、桐生市で建設業を営む63歳の男性。
この事故は、ことし3月11日、太田市新田大町にある土木会社で太陽光パネルを付けるため、屋根のふき替え作業をしていた当時50歳の男性が、老朽化したスレート製の屋根を踏み抜き、およそ4.5mの高さから転落して死亡したもの。
同署が調べたところ、屋根が壊れて転落する危険性があったにもかかわらず、男性経営者は転落防止のネットなどを設置する措置を怠っていたことが分かったという。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/maebashi/1065118861.html?t=1402436976619
6月11日付で朝日新聞群馬全県版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
男性は、屋根材のスレートの撤去作業中だった。
踏み抜きの恐れがある場合、事業主には労安法に基づき、幅30cm以上の足場の板を設置したり網を張ったりする危険防止措置を講ずる義務が定められている。
2014年6月11日付で朝日新聞北海道版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
函館労基署は10日、労安法(主たる用途以外の使用の制限)違反の疑いで、水産食料品製造業の「K水産」と、現場の安全管理責任者だった取締役(42)を書類送検した。
同署によると、同社は今年1月、社内の倉庫で、フォークリフトを高所作業時の足場として従業員に作業させ、高さ2.3mのフォークリフトの木製パレット上から従業員(当時69)が転落して死亡する事故を起こした疑いがある。
同社は、容疑を認めているという。
(ブログ者コメント)
この種の事故は、しばしば起きている。
用途外使用制限(労安則164条)の条文は下記。
(主たる用途以外の使用の制限)
第百六十四条 事業者は、車両系建設機械を、パワー・ショベルによる
荷のつり上げ、クラムシェルによる労働者の昇降等、当該車両系建設機械
の主たる用途以外の用途に使用してはならない。
2 前項の規定は、次のいずれかに該当する場合には適用しない。
一 荷のつり上げの作業を行う場合であつて、次のいずれにも該当する
とき。
イ 作業の性質上やむを得ないとき又は安全な作業の遂行上必要な
とき。
ロ アーム、バケット等の作業装置に次のいずれにも該当する
フック、シャックル等の金具その他の つり上げ用の器具を
取り付けて使用するとき。
(1) 負荷させる荷重に応じた十分な強度を有するものであること。
(2) 外れ止め装置が使用されていること等により当該器具から
つり上げた荷が落下するおそれの ないものであること。
(3) 作業装置から外れるおそれのないものであること。
二 荷のつり上げの作業以外の作業を行う場合であつて、労働者に危険を
及ぼすおそれのないとき。
・
・
・
http://www.jaish.gr.jp/anzen/hor/hombun/hor1-2/hor1-2-1-2h2-0.htm
2014年6月11日10時50分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10日午後10時12分ごろ、群馬県高崎市新町のJR高崎線・新町駅で、上野発高崎行き下り特急「スワローあかぎ」(7両編成、乗客約100人)が、駅を約110m行き過ぎて停車した。
降車予定だった乗客2人は、本来通過する次の倉賀野駅で臨時停車して降ろした。2人は上り普通電車に乗り換え、12分遅れで新町駅に着いた。
新町駅からの特急乗車客はいなかった。
影響で特急は約4分遅れた。
JR東日本高崎支社によると、運転士が一瞬考えごとをしていたため、ブレーキが遅れたという。
スワローあかぎはJR東が今春のダイヤ改正で導入した特急で、「座席指定しなくても指定席に座れる」ことを売り文句にしている。
出典URL
http://mainichi.jp/select/news/20140611k0000e040181000c.html
(ブログ者コメント)
業務中の一瞬の考えごとがトラブルにつながった事例として紹介する。
2014年6月11日11時2分に室蘭民放(北海道ニュースリンク)から、下記趣旨の記事が写真付きでネット配信されていた。
10日午後1時10分ごろ、室蘭市水元町の室蘭工業大学教育・研究1号館A101機械材料実験室で、化学薬品の調合中に爆発事故が発生した。
実験をしていた学生3人のうち、2人が腕や腹にやけどなどのけがを負い、室蘭市内の病院に搬送されたが、命に別条はない。
警察などで爆発の原因を調べている。
室工大によると、けがをしたのは生産システム工学系専攻の博士前期課程1年の男性(24)と、機械航空創造系学科4年の女性(21)。
1人は両腕のやけどと腹部にガラスの破片が刺さるけがを負った。もう1人は左腕にガラスの破片が刺さるけが。2人とも意識があるという。
実験は、機械創造工学系専攻の博士前期課程2年の男子学生と3人で行っており、この男子学生にけがはなかった。
2人は、アルミニウムの腐食に関する研究を行う研究室に所属。
事故当時、防護容器であるドラフトチャンバー(高さ1.5m、奥行き1m、幅1.8m)内に2人が腕を入れて外気に触れない中で化学薬品を調合する実験を行い、アセチルアセトンと過酸化水素水を調合していたという。
担当教員は当時、講義中のため不在だったが、同大によると、教員が内容を把握した上で、学生のみで実験をすることもあるという。
当時は、男子学生が女子学生の卒業研究の指導をしていたという。
同大では「二つの薬品を混ぜただけでは爆発が起こることは考えにくい」といい、警察などが詳しい原因などを調べている。
学生2人がけがを負った室蘭工業大学の爆発事故。消防車とパトカーが入り乱れ、構内は一時騒然となった。
爆発で破損したドラフトチャンバーは、ガラス壁と換気扇を組み合わせた大型の実験器具。
事故後、室内にはガラス片などが飛び散り、衝撃の程を物語っていた。
現場の実験室の上の階にいた機械航空創造系学科の男子学生は、「突然『バン』と物が倒れるような音がした。消防車が来たのでみんな驚いていた」と当時の状況を語った。
事故により2講座が休講になったが、付近住民にも大きな混乱はなかった。
同創造系学科の男子学生は「けがをしないため実験には気を付けようと、他の学生と話し合った」と、事故を冷静に受け止めていた。
出典URL
http://www.hokkaido-nl.jp/detail.cgi?id=20245
6月11日付で朝日新聞北海道版(聞蔵)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
処理を早めるために加熱をしたところ、爆発が起きたという。
(2014年9月9日 修正1 ;追記)
2014年9月5日付で室蘭民報から、原因調査結果が公表されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
室蘭工業大学は4日夜会見し、爆発事故に関する調査結果を公表した。
それによると、事故は、過酸化水素水などを含む化学薬品の取り扱いなど複合的な要因が推定され、今後は「安全教育の周知徹底や安全マニュアルの機能チェックが不可欠である」と再発防止に向けて取り組む方針を明らかにした。
事故は、機械材料実験室で大学院工学研究科博士前期課程1年の学生が、ガリウムを過酸化水素水とアセチルアセトンの混合液で溶解させるため、ドラフトチャンバー内でホットスターラーで加熱、気泡が発生した後、準備してあった水槽で冷やすため、ビーカーを持ち上げた瞬間に爆発した。
ガラス片で博士前期課程1年の学生と同実験室で別の実験を行っていた学部4年の学生が腕や背中などに裂傷を負ったほか、爆発音で耳の聞こえが悪くなった。またドラフトチャンバーや実験器具が損傷した。
この事故を受け、同大は、外部の専門家を加えた9人で爆発事故調査委員会(委員長・空閑良壽理事)を設置。
6月10日~8月25日までに4回にわたり、関係する教員や学生にヒアリングなどを実施した。
この日の記者会見は、空閑委員長と委員会メンバーの齊藤康志同大副学長・ゼネラルマネジャーが行った。
推定される事故原因は、過酸化水素水とアセチルアセトンの混合液の発熱反応と著しく早い化学反応変化などによる複合的要因が重なったことが挙げられる。
また、今回用いられた過酸化水素水の濃度が60%と高濃度であり、「取り扱いには注意が必要だった」とした。
今後は、安全マニュアルや薬品のSDS(安全データシート)を十分に把握するよう、「教職員や学生への安全教育の必要性」などを述べた。
さらに、「常に事故は起こりうるものと理解し、保護用アクリル板衝立(ついたて)、安全ゴーグルの着用などの安全措置を講ずる」など、学生らの安全に万全を期すことの徹底が必要とした。
負傷した学生は日常生活に支障がない状態に回復し、通常どおりの学生生活を送っているという。
今後は室工大安全衛生委員会でマニュアルなどのチェックを行い、危機管理委員会に報告する。
出典URL
http://www.muromin.mnw.jp/murominn-web/back/2014/09/05/20140905m_01.html
(ブログ者コメント)
事故のフォロー報道は有難いのだが、記事の内容が、いまひとつスッキリしない。
「複合的要因」とは、具体的にどういうことなのだろうか?
「発熱反応」と「著しく早い化学反応」とでは、「複合的要因」とは呼べないような気がする。
単に、高濃度の過酸化水素水を使ったため反応が急激に進んだ、ということだろうか?
他に情報がないか調べてみたが、見つからなかった。
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その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。