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2014年4月25日12時15分にmsn産経ニュースから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
吹雪のJR奥羽線で昨年3月、秋田新幹線こまち(E3系車両)が秋田県大仙市で脱線した事故で、運輸安全委員会は25日、レールが3本ある「三線軌」の吹きだまりが発生しやすい区間で車両は床下に大量の雪を抱え込んで押し上げられ、レールに滑り上がるように乗り上げ脱線したとする調査報告書を公表した。
こまちは昨年3月2日、徐行運転中に衝撃を伴う異常音で停車。6両編成のうち先頭車両の前台車2軸がレール左側に脱線した。
けが人はなかった。車両床下の機器に雪で生じたへこみが残っていた。
現場は、在来線のレール2本の外側に車幅の広い新幹線用のレール1本を加えた三線軌で、狭いレール間に雪が残りやすい状況だった。
除雪に使う専用車両は在来線用で、雪を完全に排除できず、付近に風を遮る柵のような設備もなかった。
新幹線の事故では、平成16年10月の新潟県中越地震で上越新幹線、23年3月の東日本大震災で試験走行中の東北新幹線が脱線。
今回は在来線で起き、安全委は新幹線事故と見なしていない。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/140425/dst14042512150003-n1.htm
4月25日21時20分にNHK秋田からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
秋田新幹線「こまち25号」が雪の中を走行中、先頭車両が脱線した事故で、運輸安全委員会は、25日、事故報告書を公表した。
それによると、脱線した車両は床下に大量の雪を抱き込んでおり、この雪で車体が押し上げられて車輪が浮き上がり、脱線した可能性が高いとしている。
また、雪は、床下の左側に、より多く入り込んでいた。
現場は在来線との共用区間で、在来線用の幅が狭い2本のレールのさらに左側に、幅が広い新幹線用のレール1本が設置されていたことから、運輸安全委員会は、横幅の狭い在来線が押しのけた雪が、外側にある横幅の広い新幹線用のレール付近に残り、この雪を抱き込んだため脱線した可能性が高いとしている。
このほか、4日前に走行した除雪車が、狭いレールに対応した在来線用だったため、外側の新幹線用のレールの除雪が十分行われなかったことも影響した可能性があるとしている。
このため運輸安全委員会は、新幹線と在来線の共用区間については、除雪の方法を見直すよう求めている。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/akita/6013949811.html?t=1398457523864
4月25日19時50分に毎日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
報告書によると、当時は大雪でレール脇に約1mの雪が積もっており、「車体の左側下部に大量の雪を巻き込み脱線した可能性が高い」とした。
JR東日本は事故後、現場周辺に防雪柵を設置するなどの対策をした。
出典URL
http://mainichi.jp/select/news/20140426k0000m040058000c.html
2014年4月25日23時4分にチューリップテレビから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
また、4月26日付で読売新聞富山版から、4月27日付で朝日新聞富山全県版(聞蔵)から、4月27日16時7分に読売新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
25日午後6時すぎ、氷見市下田子のコマツキャステックス本社工場から、爆発があったと消防に通報があった。
同社によると、爆発があった工場では、ブルドーザーやダンプカーなどの部品を作るために鉄を溶かす作業をしていて、当時、5人の男性作業員が溶解炉の中から吹き出したおよそ1600℃の鉄や高温の熱風を浴びるなどしたとみられる。
5人はやけどを負っていて、従業員の男性(34)が27日朝に搬送先の病院で死亡したほか、4人が重軽傷を負った。
5人は、溶解炉周辺で成分分析や温度測定、スクラップを運ぶクレーンの操作をしていた。
爆発した溶解炉は去年9月に導入された省電力の最新型。毎朝点検し、事故当日も異常はなく、これまでにメーカーから不具合や欠陥の報告を受けたこともないという。
事故当時、炉の中には15トンの鉄が入っていた。
数トンの蓋を4か所のストッパーで止めていたが、事故後、蓋には数cmのすき間が空いて、6~7m離れた床まで溶けた鉄が飛び散っていた。
消防によると、溶解炉に溜まったガスが爆発した可能性があるという。
警察は26日午前10時から実況見分を行うほか、今後、工場内に設置された監視カメラの映像を分析するなどして、爆発の原因を調べることにしている
同社は、建設機械製造大手「コマツ」の子会社。
出典URL
http://www.tulip-tv.co.jp/news/detail/?TID_DT03=20140425230856
http://www.yomiuri.co.jp/local/toyama/news/20140425-OYTNT50593.html
http://www.yomiuri.co.jp/national/20140427-OYT1T50058.html
4月27日付で読売新聞富山版からは、続報として下記趣旨の記事がネット配信されていた。
約1600℃の溶けた鉄などが、高さ約4m、周囲は15m以上にわたって飛び散っていたことが26日、捜査関係者への取材で分かった。
警察は、炉の内部の圧力がガスや水蒸気など何らかの影響で急上昇し、中身の鉄が勢いよく噴き出したとみて、業務上過失傷害容疑を視野に、事故原因の特定を急ぐ。
捜査関係者によると、実況見分の結果、溶けた鉄や、精練によって生じた不純物が、一般住宅2階ほどの高さまで飛び散った跡が残っていたほか、炉の周辺の床にも付着していた。
酸素などを注入するための作業用ドア「スラグドア」や、溶けた鉄の流し口を中心に噴き出した形跡があった。
同社によると、5人はいずれも炉から10m以内で作業していたとみられ、噴出した鉄などを浴びたとみられる。
同社が同日開いた記者会見によると、溶解炉は直径約3m、高さ約4mで、約15トンの鉄くずを入れていた。
5人は、酸化反応により不純物を分離させるため、炉にパイプで酸素を吹き込む作業中だった。
同社の手井・生産技術部長は「通常、その作業で爆発は起こりえない。事故原因は分からない」と話した。
警察の発表などによると、県警は同日午前10時~午後5時まで消防、労基などと実況見分を実施。
高温のため炉の内部は確認できず、事故原因の特定には至らなかった。
警察は後日、専門家を招いて見分を再開する。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/local/toyama/news/20140426-OYTNT50476.html
(2014年5月9日 修正1 ;追記)
2014年4月27日付と29日付の北日本新聞紙面に、下記趣旨の補足的記事が掲載されていた。
事故発生時は、酸素を送り込む装置につないだ棒を炉に入れ、酸素を注入する工程中だった。
5人は炉の近くにおり、軽傷の1人はそばのクレーンで作業を終えた直後だった。
いずれも炉から10m以内にいたという。
爆発した炉は、2台の監視カメラがとらえていた。
映像を見た関係者によると、炉の横から酸素を注入しているとみられる様子が映り、赤いものが見えて一気に爆発し、画面が真っ赤になったという。
2014年4月25日23時0分に中日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
25日午後2時25分ごろ、愛知県瀬戸市山路町の産業廃棄物中間処理会社「Z社」の廃金属処理工場で爆発と火災が起きた。
軽量鉄骨平屋約1100m2の工場の壁や屋根が骨組みを残して吹き飛び、現場で作業していた従業員の男性(44)が全身にやけどを負い、間もなく死亡した。
同社は、建築物の解体処理や、近隣自治体、民間の解体業者などから引き取った廃金属の加工処理と再生などを行っている。
警察によると、爆発が起きたのは、工場西側にあった、鉄くずを圧縮成型する油圧プレス機の周辺。
プレス機は、地中に埋め込まれた縦7m、横2m、深さ2mの容器に空き缶などの鉄くずを入れて密閉し、両端から圧力をかけてキューブ状に成型する。
爆発後には、容器を密閉するための鉄製のふたが吹き飛んでおり、炎が上がっていた。
警察は、可燃性のガスが内部にたまり何らかの原因で引火したのではないかとみて、当時の状況などを調べている。
警察によると、事故当時、工場内には6人の従業員がおり、男性がプレス機を操作。5人は鉄くずをアルミやスチールなどに仕分けする作業をしていた。
爆発があった工場は、西側部分のスレートがほとんど吹き飛んで床に散乱し、建物は骨組みを残す無残な姿となった。
現場から300m西にある瀬戸市クリーンセンターの男性職員(55)は、「ドンというものすごい音がした。車の衝突かと思って、思わず外に出た」と振り返る。
近くで農作業中だった女性(65)も、「かなり大きな鈍い音がした。破片が飛んできたらと思うと怖いですね」と顔をこわばらせた。
現場は、瀬戸市中心部の名鉄尾張瀬戸駅から南東約4km。豊田市境の猿投山へ向かう市道沿いで、山林に囲まれ、周辺に住宅はない。
出典URL
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2014042590230026.html
(2015年8月24日 修正1 ;追記)
2015年8月20日9時0分に中日新聞から、スプレー缶をプレスする前のガス抜きが不十分だったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8月21日19時5分にNHK東海NEWS WEBから、8月22日付で朝日新聞名古屋版(聞蔵)からも、同趣旨の記事が掲載されていた。
(新情報に基づき、タイトルも修正した)
愛知県警は、資源ごみに含まれていたスプレー缶の可燃性ガスを抜く作業が不十分だったとして、業務上過失致死の疑いで、50代の男性経営者らを週内にも書類送検する方針を固めた。
関係者によると、同社は家庭で出た金属資源ごみを瀬戸市などから購入。
鉄やアルミの原料として再利用できるよう、プレス機で圧縮成型し、出荷していた。
資源ごみには、整髪剤や殺虫剤などのスプレー缶が含まれ、中に残っていた可燃性ガスが、金属の圧縮中に摩擦で生じる火花などで引火したとみられる。
プレス機は地中に設置され、スプレー缶に残っていた空気より重い可燃性ガスが、圧縮作業中に地下のスペースにたまりやすかったという。
事故当時、死亡した従業員はプレス機を操作していた。
瀬戸市は昨年4月1日、市民に対し、スプレー缶の廃棄時にガス抜きのため穴を開ける作業は危険だとしてやめるよう、呼び掛けを開始。
直後の同月25日、同社で事故が発生した。
家庭から出た資源ごみは分別できていないことがあるため、同社は、スプレー缶とそれ以外の空き缶を再び分別した上で、圧縮成型。
スプレー缶は、圧縮する前に専用の機械で穴を開け、ガスを抜いていたという。
だが、男性経営者は事故後、本紙取材に、「完全に分別するのは難しかった。穴を開けていないスプレー缶を、他の空き缶と一緒に圧縮してしまう可能性があり、プレス機にガスがたまってしまったのではないか」と話していた。
市が昨年4月、契約更新のために視察した際、同社は足踏み式の家庭用穴開け機しか設置していなかったが、市は問題ないとして契約を更新していた。
市は、「当時は機械式と手動式の指定をしていなかったため、処理能力があると判断した」とする一方で、事故後は、機械式穴開け機を導入している別の業者と契約したという。
出典URL
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2015082090085807.html
http://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20150821/4307301.html
8月21日18時16分にYAHOOニュース(時事通信)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
送検容疑は、ガス抜きを行うよう徹底しなかったほか、ガス抜き用の機械や換気装置を導入せず、安全対策を怠った疑い。
県警瀬戸署によると、爆発は同月25日午後に発生。
死亡した社員が地面に埋めて設置されたプレス機でスプレー缶を圧縮中、地下にたまったガスに引火して、作業場の建物が全壊した。
同社は2013年4月、瀬戸市などからスプレー缶を含む金属資源ごみの購入を開始。
同8月にも、小規模な爆発が起きていた。
出典URL
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150821-00000118-jij-soci
2014年4月24日19時0分にmsn産経ニュースwestから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
また、4月24日18時32分にNHK神戸からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
大阪府は24日、同府阪南市の男里川河口で採取したアサリから国の規制値の約18・8倍のまひ性貝毒を検出したと発表した。
23日の調査で判明し、1週間前の前回調査では規制値の約11・3倍だった。
府によると、貝塚市の二色の浜で採れたアサリの貝毒は国の基準値の約3・3倍で、前回調査は約13・5倍だった。
22日の調査では、大阪湾で採取したアカガイから10倍強の貝毒を検出した。
府は、安全性が確認されるまで、府沿岸で採取した二枚貝を食べないよう注意喚起している。
兵庫県も24日、同県洲本市の海岸で採ったアサリから基準値の1・15倍のまひ性貝毒が検出されたと発表した。
芦屋市のアサリも17日の検査に続き検出され、県は淡路島の東側と芦屋、西宮、神戸市でアサリを採らないように呼び掛ける。
県によると、貝毒を持つアサリを大量に食べると、人間の体にまひ症状が出る恐れがあり、最悪の場合、死に至ることもあるという。
大型連休などで潮干狩りが盛んに行われる時期にあたることから、県は、アサリの採取を禁止した海岸に看板を立てるなどして注意を呼びかけることにしている。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/140424/waf14042419000024-n1.htm
http://www.nhk.or.jp/lnews/kobe/2023996401.html?t=1398371853187
(ブログ者コメント)
○大阪湾では、昨年同時期にも貝毒騒ぎが起きている。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/2832/
○大阪府HPにも注意喚起情報が掲載されている。
http://www.pref.osaka.lg.jp/shokuhin/shokutyuudoku/kai.html
2014年4月23日21時4分にNHK水戸から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
23日午後2時40分ごろ、筑西市船玉の飛行機販売修理業の男性(51)が軽飛行機の格納庫でガソリンの抜き取り作業をしていたところ、火が出た。
通報を受けて消防が消火活動をした結果、火はおよそ40分後に消し止められたが、軽飛行機1機が全焼し、3機が一部焼けたほか、鉄骨トタンぶきの建物の屋根が一部焦げた。また男性は腕に軽いやけどをした。
警察によると、男性は、「軽飛行機からガソリンを抜き取る作業をしていたところパチッという静電気のような音がしたあと突然火が出た」と話しているということで、警察は火事の原因について詳しく調べている。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/mito/1073977571.html?t=1398289445702
2014年4月24日付で毎日新聞兵庫版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
23日午後1時40分ごろ、神戸市灘区浜田町3の梱包会社の荷物搬送用エレベーター内で、従業員の男性(44)が倒れているのを女性事務員(60)が発見し、119番通報した。
警察によると、男性は右かかとを骨折するなどの重傷の模様。
警察によると、エレベーターは2階まである業務用で、幅約2m、奥行き約1.75m。ポールの手すりがコの字型についているという。
事故当時、つり上げワイヤが切れた状態だった。
男性がエレベーター内で作業中にエレベーターが落ちた可能性があるとみて、原因を調べている。
出典URL
http://mainichi.jp/area/hyogo/news/20140424ddlk28040368000c.html
2014年4月23日10時40分にmsn産経ニュースwestから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
22日午前9時半ごろ、大阪府高槻市梶原の廃棄物処理業「T社」の古紙リサイクル工場で、古紙を運搬するベルトコンベヤーと地面の間に男性作業員(56)が頭を挟まれたと119番があった。男性は首の骨を折るなどし、病院に搬送されたが死亡した。
警察によると、男性は高さ15m、幅2mのベルト周辺で、こぼれた古紙を回収する作業をしていたとみられる。
異常な音に気づいた別の従業員が駆けつけたところ、男性がベルトと地面が接する部分に挟まれ、あおむけに倒れていたという。
警察が事故原因を調べている。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/140423/waf14042310400013-n1.htm
2014年4月22日11時51分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
青森県八戸市教委は21日、昨年5月に市内の市立小学校で行われた運動会で、徒競走のゴールテープが首に当たった児童が転び、頸椎捻挫などのけがをする事故があり、市が約39万円の損害賠償金を払うことで保護者と示談が成立したことを明らかにした。
市議会総務協議会で説明した。
同市教委によると、150m走でこの児童は、ゴール係の児童が持ち上げたテープの下を走り抜けようとしたが、風にあおられたテープが首に当たり、後方に転倒した。
児童は入院したが、現在は後遺症もなく通学しているという。
示談は3月に成立、賠償金の内訳は,通院交通費や慰謝料など。
同市教委は、「ゴールテープの扱いは、競技中も教師の確認が必要。管理指導が不十分だった」と話した。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/20140422-OYT1T50045.html
(ブログ者コメント)
先月、銀行のマットで転倒し負傷した事例を紹介したが、それと同様、思いもかけないところで事故が起きた事例として紹介する。
2014年4月22日1時45分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
路線バスの車内で転倒し、けがをする高齢者が後を絶たない。
発進や停止の際に転ぶケースが大半で、重傷を負う例もある。
こうした中、運転手とは別に添乗員を同乗させ、お年寄りに注意を呼びかける取り組みを京浜急行バス(東京都港区)が続けている。
「お客様の着席を確認してから発車します。お降りの際は止まってからお立ちください」。出発するバスの車内に、添乗員の尾田さん(61)の声が響いた。
横浜市港南区の住宅街から上大岡駅に向かう路線。バスは急坂を下り、細く曲がりくねった道を進む。
「ブレーキをかける場面が多く、車内事故が起きやすいんです」と尾田さん。
高齢の女性が、停留所でバスが止まる前に腰を浮かせた。
「ゆっくりでいいですからね」。降車ドアの前で車内を見渡していた尾田さんがすかさず声をかけ、女性は腰を落ち着けた。
駅が近づくにつれ、乗客が増えてきた。
「混雑時の事故は少ない。昼間のすいている時が危ないんです」
慌てずに乗り降りできるよう、車内が和む話し方を心がける。
バスを降りた近くの橋爪さん(76)は、「危ないとは思いつつ、もたもたしてたら他のお客さんに悪いと思って、つい早く立ってしまう。声をかけてもらえるのはありがたいですね」と話した。
東京都南部から神奈川県東部にかけて路線バスを運行する京急バス。
この取り組みを2011年に始めたのは、運転手への指導を重ねても、車内事故が減らなかったためだ。
「他社の似たような取り組みは、聞いたことがない」という。
発進や停車時の事故を減らすには、運転手が乗客の着席を確認して発車することと、乗客が走行中に立ち上がらないことが大切になる。
だが、お年寄りは動作が遅く、「迷惑をかけてはいけない」と早く席を立つ傾向がある。
このため、ベテラン社員が「添乗員」として乗客に協力を呼びかけることにしたという。
坂が多い路線や、昼間に高齢者が多く利用する路線を中心に、12年度には社員2人を専従にして計2000回にわたり添乗した。
「従来も管理職が同乗して運転手に改善点を指摘することはあった」といい、コスト面の心配もないという。
同じ路線で添乗を重ね、少しずつ呼びかけが浸透。
京急バスグループの路線バスで10年度に10件あった発進時の事故は、13年度には6件に、7件あった停車時の事故も3件に減った。
同社の生出課長は、「お客様の行動が変わってきた。今後も事故防止の取り組みを続けたい」と話す。
公益財団法人・交通事故総合分析センターの統計によると、乗り合いバスの車内事故による負傷者数は2011年に799人。
65歳以上が446人で、うち男性は88人、女性は358人。傾向は変わらないという。
なぜ高齢女性の負傷者が多いのか。
神奈川大学工学研究所の堀野定雄・客員教授(人間工学)は、両手に荷物を持って乗車することが男性より大幅に多く、体を支えられず転倒してしまうためだと分析する。
堀野教授は、車内に手荷物をひっかけるフックの設置や、衝撃を和らげる柔らかい床材の導入を提言。
他方で、意識を変えることが最も効果的と訴える。
「焦らずゆっくりの動きでよいから安全にと、運転手、高齢者、他の利用者が理解することが大切だ」
業界団体の日本バス協会は、07年から毎年7月に車内事故防止のキャンペーンを展開。
当初は「バス停に着いてから」席を立つよう呼びかけていたが、11年からは「扉が開いてから」と表現を変えた。
同協会の長尾参与は、「少しでもゆっくり立ってほしいと強調するために言葉を変えた。お年寄り以外の乗客にもご理解をお願いしたい」と話す。
他のバス事業者も、取り組みを進める。
都営バスを運行する東京都交通局は、一昨年、高齢者向けに走行中に立ち上がらないよう呼びかけるパンフレットを作成。70歳以上が対象の「シルバーパス」を発行する際に手渡すようにしている。
神奈川中央交通(神奈川県平塚市)は、従来も車内の安全確認を運転手に呼びかけてきたが、昨年秋からは、「車内よし」と指さし確認してから発車するよう呼びかけ始めた。
同社の担当者は、「これから高齢化が進む中で対策が必要と考えた」と話す。
出典URL
http://www.asahi.com/articles/ASG485CLLG48ULOB02D.html
(ブログ者コメント)
○記事には、黄色い腕章をした添乗員の男性の写真が掲載されている。
○全路線で終日となると実現は難しいだろうが、重点路線に時間帯を区切って対応している点に、工夫を感じた。
2014年4月21日12時7分にmsn産経ニュースから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
また、4月21日付で朝日新聞(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
東京都北区で3月、住宅など4棟が焼け、火元の住人の女性(86)が死亡する火災があり、通信担当の消防士が現場の住所を間違って伝え、消防隊の放水活動が約3分遅れていたことが21日、東京消防庁への取材で分かった。
同庁は、放水の遅延と死亡との因果関係はないとしている。
同庁によると、火災は3月23日午後1時15分ごろ、北区東十条の民家で発生。
約25m離れた王子消防署の出張所から男性消防士長(57)が現場に行って住所を確認し、出動は本庁が指示する仕組みのため、同署の通信担当の男性消防士(20)に本庁に電話で連絡するように指示した。
ところが、消防士が本庁に間違った番地を伝え、最初に出動した消防隊は、女性宅に最も近い消火栓から約75m離れた別の消火栓を使い、同1時半に放水を開始。
別の隊が同28分から放水していたが、最初の隊が最寄りの消火栓を使用していれば、約3分早く放水を始められたという。
同庁の内部規定では、現場の住所はメモ書きして通信担当者に渡すことになっているが、消防士長は口頭で伝えただけだった。
消防士は住所を復唱したが、消防士長は間違いに気付かなかったという。
同庁は、消防士長らの処分を検討している。
鈴木警防課長は、「都民の信頼を損ない、心からお詫びする。再発防止を徹底する」と話していた。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/140421/dst14042112070007-n1.htm
4月21日14時3分に読売新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
同庁幹部によると、木造2階建て住宅から煙が出ているのを近隣住民が見つけ、約30m離れた王子消防署東十条出張所に駆け込んだ。
消防士長(57)が現場を確認した上、出張所に戻って部下の消防士(20)に口頭で住所を伝え、本庁への連絡を指示した。
その際、消防士長は住所の枝番を「18」と伝えたつもりだったが、消防士は「8」と聞き違えた。
このため一部の消防車の放水が約5分遅れた。
ただ、現場に迷いなく到着した消防車もおり、全体としての遅れは約3分だったという。
21日午前、同庁で記者会見した新井王子署長は、「現場の住所伝達は紙に書いて行うべきだった」とミスを認める一方、「延焼状況などを検証した結果、女性の死亡との因果関係はないと推定される」と話した
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/20140421-OYT1T50035.html
(ブログ者コメント)
復唱復命は、言い違え、聞き違えによるトラブルを防止するために行われている安全活動だ。
それは、指示した人と指示を受けた人の双方に対して効果ありとされている。
そういったヒューマンエラー防止策の代表ともいえる安全活動が奏功しなかったとは・・・。
今回の場合、指示した人は、漫然と復唱を聞いていたのだろうか?
もしそうだとすれば、復唱を聞く側の心構えという点で、教訓とすべき事例かもしれない。
2014年4月22日付で愛媛新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
また4月22日18時29分にFNN(テレビ愛媛)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
21日午前8時ごろ、愛媛県松山市の住宅で、男性運転手(54)が浴室で使用済みのカセット式ガス缶に穴を開けて処分した後、シャワーを浴びようとした際、屋外の湯沸かし器の火がガスに引火して爆発。
男性は全身にやけどを負い、病院に搬送された。
市消防局は、風通しの良い火の気のない場所での処理を呼び掛けている。
警察などによると、午前7時ごろ、男性は浴室で6本の使用済みガス缶の側面にドライバーで穴を開け、液化したガスを排水口に流して捨てた。
その後、シャワーを浴びようと蛇口をひねると爆発し、浴室の窓や向かいのトイレ天井など約0.8m2を焼いた。
東京消防庁が行ったカセットボンベの爆発の実験映像を見ると、カセットボンベの中に残っていたガスが噴き出して引火すると、瞬く間に激しい炎に包まれた。
このようなカセットボンベなどによる火災は、東京都だけでも、過去5年間で850件以上発生し、300人近い死傷者を出している。
カセットボンベの中には、市販のライターにも使われるブタンガスの液体と、それが蒸発した気体が入っている。
カセットボンベに穴を開けた場合、その穴からは、ブタンガスが液体の状態で出るというが、ブタンガスは、液体が沸騰し始める温度が-0.5℃と非常に低いため、常温ではすぐに気体となってしまう。
さらに、ブタンガスは空気より重いため、換気扇を回しても、長時間室内にとどまってしまうのだという。
今回起きたカセットボンベの爆発事故では、浴室内にガスが充満しており、警察などは、屋内に設置されていた湯沸かし器が作動して、ガスに引火したとみて調べている。
防災システム研究所の山村武彦所長は、「(カセットボンベを)振れば音がするから、基本的には、中身を全部使い切ることが大事」と話した。
東京23区では、カセットボンベをごみ出しする際には穴を開けないよう求めているが、大阪市や名古屋市などは、あらかじめカセットボンベに穴を開けてガスを抜くよう指導するなど、各自治体ごとでまちまちの対応となっている。
山村氏は、カセットボンベに穴を開けるときの注意点について、「できれば屋外。室内でやるのは、大変危険です。ハンマーやくぎで穴を開けるのは、大変危険ですので。あわててやると、それでも火花が散ることがある。市販の穴開け機で中身を抜いたあと、火花の散りにくい水の中でやる方法もある」と話した。
出典URL
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00267164.html
http://www.ehime-np.co.jp/news/local/20140422/news20140422893.html
2014年4月19日19時34分にNHK関西NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
また、4月19日21時36分に毎日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
19日午後1時45分ごろ、大阪・東淀川区東中島のマンションの建設現場で、くい打ち機が倒れて現場北側を通る道路をふさぎ、その先の中学校の塀の一部を壊した。
現場にとめていた工事関係者の車が下敷きになったが、けが人はいなかった。
警察によると、くい打ち機は高さ約30m、重さは約100トンあるという。
警察の調べに対して工事の関係者は、「作業を終えてくい打ち機を移動していたが、鉄板を一部敷いていないところがあり、土が軟らかい部分に埋もれてバランスを崩した」と話しているという。
くい打ち機が倒れたのは、すぐ横の敷地にもマンションが建つ住宅街で、警察は安全対策が十分だったか調べることにしている。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20140419/3871191.html
http://mainichi.jp/select/news/20140420k0000m040018000c.html
2014年4月20日付で朝日新聞山形版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
19日午後1時20分ごろ、鶴岡市の市立鶴岡第四中学校から「理科室で火災があった」と119番通報があった。
警察によると、火は教職員らによって消し止められ、理科室の教壇の一部が焼けた。
授業参観で校内には生徒や保護者約600人がいたが、けが人はいなかった。
学校によると、午後1時10分ごろに火災報知機が作動し、教職員が調べて理科室から煙が出ているのに気付いたという。
理科室は無人だったが、2年生が4時限目の理科の授業で昼過ぎまで松ぼっくりの炭作りをしていた。
炭にした松ぼっくりは観察後に水をかけずゴミ箱に入れたといい、松ぼっくりの炭が火元とみられる。
校長は、「手で触って熱くなかったので、そのままゴミ箱に入れてしまったようだ。学校の管理ミスで迷惑をかけてしまい、大変申し訳ない」と話している。
一方、4月20日付で読売新聞山形版からは、上記とは異なる、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察の発表などによると、理科室では同日午前11時35分~午後0時20分、空き缶に入れた松ぼっくりをガスバーナーで熱し、炭化させる実験が行われていた。
実験済みの松ぼっくりは水に浸した後、机わきのプラスチック製ゴミ箱に捨てていたといい、警察は、一部に火が残っていた可能性があるとみて調べている。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/local/yamagata/news/20140419-OYTNT50364.html
(ブログ者コメント)
「手で触って熱くなかったので・・・」というくだりが、いかにもありそうなことだと感じたので、紹介する。
(2014年5月4日 修正1 ;追記)
2014年4月20日付の山形新聞紙面に、担当教諭が捨てたという、下記趣旨の記事が掲載されていた。
担当教諭が十分に消火しないまま、炭化した松ぼっくりを教卓のそばにあるごみ箱に捨てたのが原因とみられる。
2014年4月19日21時27分にNHK関西NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
19日午前11時ごろ、堺市西区上野芝向ヶ丘町の工事現場で、地中の配管を取り除く作業をしていた作業員の男性(27)が、崩れてきた土砂に巻き込まれた。
男性は、下半身が埋もれた状態になったが、同僚が助け出し大阪市内の病院に運ばれた。
男性は当初意識があったが、およそ3時間半後に死亡が確認された。
作業は地面を1mあまり掘り返し、その中で行われていたということで、警察は詳しい状況や作業の手順、それに安全対策が十分だったか調べることにしている。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20140419/3872291.html
2014年4月19日12時39分にNHK盛岡から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
18日午後2時ごろ、宮古市鍬ヶ崎で建設中だった水産物の冷蔵施設から火が出て燃え広がり、8時間後にようやく消し止められた。
この施設は鉄骨の一部2階建てでおよそ2200m2あるというが、警察によると全焼したという。
この火事でけがをした人はいなかった。
火事のあった現場では、けさから警察と消防が合同で現場検証を行っている。
警察によると、施設の内側の燃え方が激しいということで、出火場所の特定を進めるとともに、当時、現場にいた作業員に詳しく話を聞くなどして調べを進めている。
宮古漁協によると、施設の内部は断熱材で覆われていて、18日は、電気関係の工事や水産物を移動するためのベルトコンベアの設置作業が行われていたという。
この施設は、宮古漁協が総事業費11億5000万円あまりをかけて冷蔵庫や水産物の加工場などを去年6月から整備していて、5月完成予定だった。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/morioka/6043857661.html?t=1397943848618
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その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。