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2013年9月19日7時15分に福井新聞から、9月20日19時3分にNHK福井から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
日本原子力研究開発機構は18日、高速増殖炉もんじゅ(敦賀市)の原子炉補助建物で、使用済み燃料などが入った炉外燃料貯蔵槽に設置されたナトリウム漏れ検出器が、一時、監視不能になったと発表した。
復旧するまでの約1時間、保安規定で定める「運転上の制限」を逸脱した。
監視不能の間も、貯蔵槽内の液位計による漏えい監視装置は正常に作動しており、ナトリウム漏れはなかった。周辺環境への影響もないとしている。
監視不能となった検出器は、貯蔵槽周辺を流れる窒素ガスの空気圧でナトリウム漏れを調べる装置。
原子力機構によると、同日午前11時10分ごろ、中央制御室の運転員が検出器の指示値が異常値を示しているのを発見。
現場で確認したところ、検出器に窒素ガスを送る配管の手動弁が閉まっており、監視できない状態となっていた。このため、同35分ごろに運転上の制限の逸脱を宣言した。
その後、手動弁を開けて再起動したところ通常値に戻ったため、午後0時30分ごろに運転上の制限の逸脱から復帰した。
当時、手動弁付近では作業員2人が配管の保温材の設置作業を行っており、誤って身につけていた安全帯のロープを検出器の配管の手動弁レバーに引っかけ、弁が閉じてしまったことが原因とみられる。
原子力機構では、「現場での作業方法や作業員の管理体制を徹底して再発防止につとめたい」として、ロープは、使用する時以外は腰につけたケースに収納するよう作業員に指示するほか、弁のレバーそのものについても簡単に動かないよう、今後、固定する措置を検討するとしている。
出典URL
http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/nuclearpower/45626.html
http://www.nhk.or.jp/lnews/fukui/3054694191.html?t=1379710572796
(ブログ者コメント)
同種トラブルの防止策として、報道されたこと以外、レバーを弁から取り外し、弁の近くに置いている工場もある。
2013年9月17日22時28分にmsn産経ニュースから、9月17日23時46分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
17日午後2時半ごろ、東京都港区の東京タワーで、特別展望台(地上250m)と大展望台(同150m)を結ぶエレベーターの強化ガラスが「ドーン」という音がして突然割れ、同207m付近で緊急停止した。
東京消防庁などによると、乗っていた12人が約2時間にわたり閉じ込められ、このうち男児(6)が割れたガラスの破片で右ひじなどを切る軽傷を負って、病院に搬送された。
タワーを運営する日本電波塔によると、エレベーターには当時、けがをした男児を含む乗客11人とエレベーターの操作員1人が乗っていた。
乗客の1人が「鉄の破片のようなものがぶつかり、突然ガラスが割れた」などと話したという。
同社は事故を受けてエレベーターを手動で徐々に降下させ、約2時間後に大展望台で全員を降ろすとともに、特別展望台に残っていた観光客約40人を職員が誘導し、階段で避難させた。
エレベーターは幅1.1m、奥行き1.7m、高さ2.2mで、扉部分以外の側面は、外の景色を見られるようガラス張りになっている。
同社は、エレベーターの運行と特別展望台の営業を当面取りやめ、事故原因を調べるとしている。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130917/dst13091722320007-n1.htm
http://www.asahi.com/national/update/0917/TKY201309170471.html
また、2013年9月20日21時20分にNHK首都圏NEWS WEBから、9月20日21時6分に朝日新聞から、9月21日12時34分に毎日新聞から、9月22日20時43分にmsn産経ニュースから、機械室に設置していた塞ぎ板がガラスを突き破って飛びこんだなどといった、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察のこれまでの調べで、エレベーター内からは、窓ガラスを突き破ったU字型の鉄板(縦50cm、横35cm、重さ約3.5kg)が見つかったほか、エレベーターをつっていた6本の鉄製のワイヤ(直径16mm)のうち1本が破損していたことが分かっている。
これについて東京タワーの運営会社は、破損したワイヤをメンテナンス会社が詳しく調べたところ、ワイヤが破断していたことを明らかにした。
メンテナンス会社によると、昨年12月の法定検査では、エレベーターに異常は確認されなかった。
6本のワイヤは2年に1回すべて交換していて、最近では去年の3月に交換していた。
また、見つかった鉄板は、特別展望台の上にあるエレベーターを動かすモーターなどが設置された機械室から落下したもので、ワイヤを通している穴を囲んでいる「塞ぎ板」と呼ばれる部品だったという。
発表によると、鉄板は、ワイヤを上下に動かすモーターのある機械室の床面にビスで固定されていた。ワイヤが通る穴を覆って異物が入るのを防ぐもので、厚さ約2mm。
メンテナンス会社は定期点検を月2回実施していたが、鉄板を固定するねじの緩みなどは点検項目に入っていなかった。
事故前日の16日には台風を受け強風を警戒し、朝からエレベーターを停止させて目視でロープの状態などを点検したが、鉄板の状態は確認しなかったという。
メンテナンス会社は「鉄板が落下することを想定しておらず、点検項目に入れていなかった」と説明した。
鉄板にはエレベーターをつるすワイヤと接触した痕跡があったほか、ワイヤ1本が断裂しており、鉄板とワイヤが何度も擦れるなどしたため、鉄板のねじが外れて落下したとみられる。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20130920/4694542.html
http://www.asahi.com/national/update/0920/TKY201309200398.html
http://mainichi.jp/select/news/20130921k0000e040222000c.html
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130922/dst13092220430011-n1.htm
(ブログ者コメント)
ワイヤーの「破損」と「破断」という2つの言葉が使われているが、当初は、ワイヤーの外側のストランドの一部が切れただけと思って「破損」という言葉を使ったが、よく調べてみると破断していた・・・ということだった模様。
(2013年12月22日 修正1 ;追記)
2013年12月20日21時27分に時事通信から、2013年12月20日20時54分にNHK首都圏NEWS WEBから、原因が判明したという下記趣旨の記事がネット配信されていた。
エレベーターを管理する三菱電機ビルテクノサービスによると、特別展望台の上にあるエレベーターの機械室で、梁の溶接部分が外れたことが主な原因。
このため、梁の上に設置されていたワイヤを通す滑車のような機器が傾き、ワイヤが上下する間に摩耗と金属疲労が進んで、6本あるワイヤのうち1本が破断した。
そして破断でほつれた部分が「ふさぎ板」と呼ばれる鉄板に接触し続けた結果、鉄板が変形・落下し、エレベーターに飛び込んだという
運営会社では、ワイヤや滑車の交換といった防止対策も完了したとして、21日から特別展望台の営業を再開することを決めた。
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc&k=2013122001002
http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20131220/4001812.html
その他、上記とは若干違った表現で、各メディアから下記記事がネット配信されていた。
(2013年12月21日8時21分 朝日新聞)
梁は溶接で固定されていたが、1967年の施工当時の溶接が甘かったという。
同社は、梁をボルトで固定し強度を強め、点検する作業員の人数も増やすなどの再発防止策をとったという。
http://www.asahi.com/articles/ASF0TKY201312210004.html
(2013年12月21日15時42分 読売新聞)
同社は部品を新品に交換するとともに、窓ガラスの強度も従来の4.5倍にするなどしたという。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20131221-OYT1T00407.htm
2013年9月13日19時36分にmsn産経ニュースから、9月14日1時48分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
今年6~8月に熱中症で救急搬送された人は5万5596人で、同じ期間を比較できる2010年以降、初めて5万人を超え過去最多だったことが13日、消防庁の集計で分かった。
これまでは10年の4万8474人が最多だった。
6~8月の搬送者のうち死亡は88人で、最多だった10年の161人から半減した。
同庁救急企画室は「熱中症対策への関心が高まり、死者数は抑えられた」と指摘した。
3週間以上の入院が必要な重症は1502人、入院が必要な中等症は1万8861人だった。
年齢別では、高齢者が47・8%を占めた。
都道府県別で搬送者が最も多かったのは東京の4280人で、愛知が3949人、大阪が3879人だった。
8月の搬送は2万7632人で、月間では10年8月に次ぐ多さ。死亡57人、重症761人、中等症9424人だった。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130913/dst13091319370009-n1.htm
http://www.asahi.com/national/update/0913/TKY201309130352.html
2013年9月13日7時28分にNHK東海NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
愛知県蒲郡市の港に、地震などで停電しても窒素ガスの圧力で開閉する防潮扉が設置され、災害時に役立つものと期待されている。
この防潮扉は、蒲郡市が市内の倉舞港にある10か所のうちの2か所を新たに改修し整備したもので、水門を横に滑らせる方式と地面に伏せている水門が起き上がる方式の2つの方式がある。
いずれの防潮扉も、窒素ボンベから供給されるガスの圧力で水門が動く仕組みになっているのが特徴。
蒲郡市によると、この仕組みの導入で防潮扉の閉鎖時間が30秒程度になり、これまでの角材を積み上げる構造のものに比べ、大幅に短縮されるという。
蒲郡市によると、窒素ガスで作動する仕組みの防潮扉は全国で初めてだということで、停電しても作動するため、万一の災害時に役立つものと期待されている。
蒲郡市土木港湾課の大場課長は「東日本大震災で防潮扉を閉めに行った消防団員が亡くなっているので防潮扉を早く簡単に閉めようと導入した。こうした取り組みで救える命を救いたい」と話している。
倉舞港には、角材を積み上げる構造の防潮扉がまだ2か所残っており、蒲郡市では順次、新しいタイプのものに改修することにしている
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20130913/4430401.html
2013年9月13日付で朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
男性の死因は焼死。しかし、室内は焼けておらず、隣人も気づかなかった――。
東京であったミステリー小説さながらの火事で、警視庁は男性がごみ出しのために、卓上コンロ用のカセットボンベに穴を開けた際に引火した可能性が高いと判断した。
ボンベのごみ出し方法は市区町村でバラバラ。危険な「穴開け」を求める自治体も多い。
豊島区西巣鴨4丁目にあるアパートで、男性の焼死体が見つかったのは2日夕だった。無断欠勤を不審に思った勤務先の関係者がアパートの大家に連絡。部屋を訪れた大家の妹が異変に気づき、119番通報した。
警察によると、亡くなったのは飲食店勤務の男性(59)。頭からひざ下にかけてやけどを負った状態で、玄関付近で倒れていた。
解剖の結果、焼死と判断されたが、遺体の周囲にあった衣類とハンガーが燃えていたほかは、室内はほとんど焼けていなかった。
近所の人たちも火事には全く気づいていなかった。
警察が実況見分したところ、遺体のそばで、刃物で穴を開けた卓上コンロのカセットボンベ数本とライターが見つかった。
男性は都市ガスを契約しておらず、卓上コンロを使っていた。また、喫煙者だったという。
こうした状況から、警察は、使用済みのカセットボンベを捨てようとした男性がガスが残っていることに気づかず、喫煙しながら穴を開けていたか、開けた穴からガスが漏れだしているのに気づかず、喫煙しようとして引火したとみている。
東京23区は、カセットボンベをごみ出しする際には穴を開けないように求めている。
だが、東京消防庁によると、カセットボンベやスプレー缶に穴を開けたことが原因で起きた火災は、2007~12年の6年間に都内で136件あり、131人が負傷している。
一般的に、カセットボンベのガスは空気より重いため下にたまり、換気扇を回しても長時間室内にとどまることがある。
東京都小金井市では11年11月、80代男性が自宅台所でカセットボンベに穴を開けた際、ガス湯沸かし器の炎に引火し、顔や手に大やけどをした。
カセットボンベや殺虫剤などのスプレー缶のごみ出しの仕方は、自治体によってまちまちだ。
環境省は「ごみを回収する各自治体が、それぞれの事情を踏まえて対処している」と説明する。
全国20の政令指定都市も、穴開けを求める自治体と求めない自治体がほぼ半々だ。
穴開け方式を採る大阪市。担当者は「穴を開けないと、回収した缶の中にガスが残っている可能性があるため」と説明する。過去にごみ収集車の中でボンベのガスが爆発する車両火災が相次いだという。
静岡市も穴開けを求めている。「穴が開いていることで、ボンベにガスが残っていないことが一目でわかる」(担当者)。
東京都内でも、23区外の立川市や小平市は穴開けを求めている。
一方、穴開けを求めない自治体も増えている。
穴開けを推奨してきた岡山県津山市は2年前に「ガスが残った状態での穴開けは危険」と方針転換。市民への呼びかけを「ガスを使い切って」に改めた。
浜松市も今年4月に穴開け方式をやめた。資源ごみとして空き缶と一緒に回収していたボンベを「特定品目」として別に回収するようにした。
穴開けが推奨されてきた背景には、ボンベは使い続けていると缶が冷えてガスが出にくくなることがある。
だが、製品の改良が進み、日本ガス石油機器工業会によると、2007年に全メーカーがコンロに「ヒートパネル」という部品を採用。缶を温めることで、ガスが残らず、容易に使い切れるようになった。
工業会の担当者は「穴を開けないとガスが抜けないと今も勘違いしている人が多いが、そんなことはない。炎が出なくなるまで使い切る、という心掛けが安全のためには重要です」と説明している。
カセットボンベ、スプレー缶のごみ出し方法(東京23区と政令指定都市)は下記。
<穴を開ける>
札幌市、仙台市、相模原市、静岡市、名古屋市、大阪市、神戸市、岡山市、広島市、福岡市、熊本市
<穴を開けない、開けなくてよい>
東京23区、さいたま市、千葉市、横浜市、川崎市、新潟市、浜松市、京都市、堺市、北九州市
出典URL
http://www.asahi.com/shimen/articles/TKY201309120742.html?ref=nmail_20130913mo&ref=pcviewpage
(ブログ者コメント)
カセットボンベ、スプレー缶などの爆発事例は、本ブログに多数掲載している。
2013年9月13日19時4分にNHK富山から、9月14日付の朝日新聞富山全県版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
13日午前9時すぎ、富山市下奥井2丁目の「Ⅾ薬品工業」で、敷地内に保管していたドラム缶の1つが爆発し、中に入っていた黒い廃液が周辺に飛び散った。
警察によると、廃液は薬の製造に使われる「ピバル酸ヨードメチル」を精製する際に出たもので、刺激臭があるが体に付着しても影響はないということで、けがをした人はいなかった。
しかし、敷地内にいた運送業者など2人と近くにある商店の従業員2人の合わせて4人が廃液を浴び、念のため病院で診察を受けたほか、現場周辺にも一時、刺激臭が広がり、警察が住民に外出を控えるよう呼びかけた。
爆発したドラム缶は180ℓ入りで、置いてあった場所から50mほど離れた駐車場にドラム缶の蓋(重さ3kg)が落ちているのが見つかった。
この会社では、ドラム缶の中の廃液が気化して膨張するのに備えて蓋のキャップを緩めていたが、爆発したドラム缶はキャップがしまっていたという。
警察は、廃液が気化してできたガスがドラム缶内にたまり、膨張したことで起きたとみている。
Ⅾ薬品工業は「担当者がいないので対応できない」としている。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/toyama/3064508381.html?t=1379112794577
(ブログ者コメント)
「爆発」と報道されているが、何かが燃えたわけでもなさそうなので、タイトルは「破裂」とした。
(2013年9月27日 修正1 ;追記)
2013年9月14日付の北日本新聞紙面に、やや詳しい情報が下記趣旨で掲載されていた。
廃液には揮発性が高い成分が含まれているため、警察は、ドラム缶内で廃液が気化して膨張し、爆発につながったとみている。
内部の圧力が高まらないようにドラム缶のキャップを緩める必要があるが、12日夕からキャップは締まったままだったという。
警察によると、ドラム缶の容量は200ℓで、約160ℓの廃液が入っていたが、爆発後は約48ℓに減っていた。
敷地内には、廃液を入れたドラム缶が100本ほど屋外に置かれているが、ピバル酸ヨードメチルの廃液を入れたものは、他にはないという。
2013年9月13日17時16分にFNNニュースから、9月13日13時17分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
13日午前7時すぎ、港区西麻布の建設中のテレビ朝日の新社屋の17階屋上で、電気設備担当の21歳の男性とみられる作業員があおむけに倒れ、死亡しているのが発見された。
警察によると、男性の前には6600Ⅴの大型変圧器があり、男性の手には電気が流れた痕があったことから、警察は、男性は何らかの理由で感電し、死亡した可能性が高いとみて、くわしい事故原因を調べている。
出典URL
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00253778.html
2013年9月12日19時23分にNHK NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
災害で橋が壊れた場合も、物資の輸送に支障を来さないよう、わずか10分で完成する折り畳み式の橋が開発され、静岡県富士市で強度を確かめる実験が行われた。
この橋は、広島大学大学院の有尾一郎助教が、富士市にある施工技術総合研究所などと開発した。
橋はアルミ合金製で鉄製の橋と比べると軽く、骨組みには世界で初めてとなる構造の折り畳み式が取り入れられ、長さは畳んだ状態の3mほどからおよそ21mにまで伸びる。
この間にかかる時間はわずか10分で、国が災害復旧のために使っている仮設の橋の設置にかかる40時間から大幅に短縮されている。
12日に富士市で行われた実験では、1台当たりおよそ1トンの車が3台同時に通過したが、異常は見られなかった。
開発したグループによると、設計上は、物資や資材を積んだトラックが走行できるように12トンの重さまで耐えられるという。
東日本大震災では、200か所を超える橋が壊れ、物資や資材の輸送に支障を来したことが復旧の大きな妨げとなったため、災害に備えて自治体からすでに問い合わせが寄せられているという。
有尾助教は「橋が寸断された現場で役立ててもらいたいので、実用化に向けてさらに努力したい」と話している。
国交省は、災害時に備え、全国各地の10の地方整備局などに合わせて26の仮設の橋を用意している。
頑丈な2車線の橋で、大型トラックが通れるよう最大20トンまで耐えることができ、長さは30mから100mまでのものがそろっている。
しかし設置に時間がかかるのが難点で、川の両岸から同時に重機で設置した場合でも最短で40時間、地盤が悪く、重機の置き場所が限られ片側からしか作業が進められない場合は55時間かかるという。
東日本大震災では、国交省が、岩手県陸前高田市で大津波で壊れた橋の跡に仮設の橋を設置したが、完成までに4日かかったという。
この橋は長期間使えるという利点があり、おととしの台風12号に伴う豪雨災害では被害を受けた紀伊半島の3か所に、去年7月の九州北部豪雨では1か所に設置され、今も橋として使われている。
しかし、東日本大震災のあと、頑丈だったり長期間使えたりするだけでなく、早く設置できる橋も必要だという意見が出たため、国交省は、短時間で設置できる仮設の橋を来年3月までに導入できるよう技術的な検討を進めている。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130912/k10014494621000.html
2013年9月12日16時44分にmsn産経ニュースから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
花王の工場で有機溶剤を扱っていた元従業員の男性(46)が「職場の環境が原因で化学物質過敏症にかかり、退職せざるを得なくなった」として、同社に約4700万円の損害賠償を求める訴えを12日、東京地裁に起こした。
訴状によると、男性は昭和60年に和歌山県の工場に就職し、平成5年~13年にクロロホルムなどを扱う検査分析業務を担当した。
次第に頭痛や吐き気、息切れなどの症状に悩まされるようになり、22年に化学物質過敏症と診断され、昨年10月に退職した。
男性側は、換気設備が不十分で手袋やマスクも効果がなく、廃棄物の処理などもずさんだったと主張。男性が環境の改善を求めても実現せず、花王は労安法に基づく規則に違反したとしている。
男性は、「同じ職場で今も不当な扱いを受けている従業員を救済するためにも提訴に踏み切った」と話した。
花王は、「訴状が手元になく、コメントは差し控えたい」としている。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130912/trl13091216460004-n1.htm
(2018年7月3日 修正1 ;追記)
2018年7月2日17時53分に日本経済新聞から、花王に対し2000万円の損害賠償が命じられたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
判決が2日、東京地裁であった。
梅本裁判長は花王の責任を認め、同社に約1995万円の賠償を命じた。
男性側は、作業場所の排気設備が不十分で、有害物質を防ぐ機能のあるマスクや手袋などの保護具も支給されなかったと主張。
花王が、雇用契約に基づく安全配慮義務に違反していると訴えていた。
梅本裁判長は判決理由で、発症の経過や医師の診断結果などから、「大量の化学物質にさらされ、化学物質過敏症を発症したと認められる」と指摘。
その上で、花王には排気装置の設置や保護具の支給、作業環境の測定などについて安全配慮義務違反があったとして、賠償責任を認めた。
花王は、「判決を真摯に受け止めます。判決文を精査した上で、会社としての対応を決めたいと思います」とコメントしている。
出典
『工場勤務で過敏症 花王に賠償命令、東京地裁』
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3250313002072018CR8000/
2013年9月12日付で朝日新聞熊本全県版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
県営荒瀬ダム撤去工事現場で11日、初の発破作業があった。
県企業局の計画では、縦横約4.5m、高さ約1.3mの鉄筋コンクリート製の右岸門柱上部にヒビを入れるはずだったが、爆破力が予想より強く、門柱上部は半分程度が崩壊。コンクリート片が球磨川やダム本体の上に落下した。
県企業局がとった工法は「制御発破」。門柱上部に18個の穴を開けて約5.4kgの爆薬と雷管を詰めた。穴の数を増やして1ケ所あたりの火薬量を減らし、騒音や振動、コンクリート片の飛散を抑えるのが狙いだった。
事前の報道機関への説明では、発破の威力はヒビが入る程度で、「防爆マットが少し浮き上がるぐらい」としていた。
作業後、どの程度ヒビが入ったかなどを検証し、工事用の機械でコンクリート片を取り除く予定だった。
ところが、爆破の強さは「想定外」となり、ヒビを入れるどころか、門柱上部は一部を残して吹き飛んだ。
県企業局は、この発破について、振動や騒音のほか、火薬の量が適当だったかどうかを含めて検証する。
安全が確認されれば、別の2門の門柱上部の発破作業に今月中にも着手する計画だ。
(2013年10月22日 修正1 ;追記)
2013年10月17日付で熊本日日新聞と読売新聞熊本版から、鉄筋の表面に凹凸がなかったなどの理由でコンクリートは衝撃に弱かったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
県企業局は16日、川砂利を使ったコンクリートの性質と鉄筋の形状により、衝撃波に対するコンクリートの強度が想定を下回ったのが原因とする見解を明らかにした。
企業局はダム撤去に際し、火薬の量を少なくして騒音や振動、破片の飛散を抑える制御発破方式を採用。
ところが、9月11日、コンクリート製門柱の一部に18か所の穴を開け、計約4kgの火薬を詰めて実施した解体の際には、衝撃音とともに破片が半径40mまで飛散し、約10m3が川に落下した。
立ち入り規制をしていたため、けが人など被害はなかった。
企業局はその後、熊本大の協力を得て、同ダムのコンクリート塊に電圧をかけて強度を調査した。
その結果、ダムに使われている当時の鉄筋の形状が丸形で、表面に凹凸の突起がある現在の一般的な鉄筋に比べ、コンクリートとの付着性が低いと分析。
骨材には表面が滑らかな川砂利が使われていて、一般的に使われる砕石よりも衝撃波による分離が起こりやすいことが分かった。
これらの分析結果をもとに、八代市内の採石場で発破試験を実施した結果、火薬量は前回の10分の1でひび割れすることも判明。
11月以降に予定される本格施工まで発破試験を繰り返し、火薬量や火薬を装塡する穴の箇所、位置を検討する。
企業局は「コンクリートの材質そのものは分かっていたが、どう壊れるのかというデータがなかった。試験を重ね、最適な方法で施工に当たりたい」としている。
出典URL
http://kumanichi.com/news/local/main/20131017002.shtml
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kumamoto/news/20131016-OYT8T01170.htm
(ブログ者コメント)
古くなったビルを壊すのに発破を使い、周囲にさほど破片を飛ばすことなく、一瞬でビルを崩落させる・・・そんな海外映像を何度か見たことがある。
コンクリート構造物を発破で壊すことなど、既に確立された技術かと思っていたが、思いのほかノウハウの世界なのかもしれない。
2013年9月12日2時10分にmsn産経ニュース広島から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
水質汚染事故で素早く原因物質を特定するために役立つ器材「迅速前処理カートリッジ」を、県立総合技術研究所保健環境センター(広島市南区)が開発した。
汚染被害の拡大防止に役立つと期待しており、製品化に協力する企業を求めている。
水質を分析機器で測定するためには、水から汚染原因物質を抽出して濃縮する「前処理」が必要。
現状では5時間以上かかることもあるが、新開発のカートリッジでは10分程度で完了するという。
注射器形で、中の液体が押し出される途中に、水を通さず有機溶媒だけを透過させる「疎水性膜」が張られているのが最大の特徴。
汚染水約50mℓに有機溶媒(約2mℓ)を加え、攪拌して押し出すだけ。
水に混じっていた原因物質のほとんどが有機溶媒に溶かし込まれ、疎水性膜によって水分は完全にシャットアウト。
同時に原因物質の濃度も50倍程度になり、分析機器で測定できる水準に。
従来の「前処理」でも有機溶媒を使うが、濃縮率が低く、分離した後も含まれる水分を除去するため別の薬品を使う必要があるなど、脱水と再濃縮に時間がかかっていた。
同センターによると、開発成功のポイントは、疎水性膜の使用を思いついたこと。
疎水性膜は、違う分野の実験などで日常的に使われているが、汚染水分析の前処理に利用しているケースはなかったという。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/region/news/130912/hrs13091202110003-n1.htm
(ブログ者コメント)
本件、広島県HPにも以下の説明資料が掲載されていた。
http://www.pref.hiroshima.lg.jp/uploaded/attachment/105424.pdf
2013年9月12日15時16分にNHK関西NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12日午後1時半ごろ、大阪・松原市三宅西にある工務店の資材置き場で「男性がショベルカーの下敷きになっている」と消防に通報があった。
消防が駆けつけたところ、男性の作業員が倒れているのが見つかり病院に運ばれたが、約1時間後に死亡した。
警察などによると、死亡したのは建設業の男性(59)で、男性がショベルカーに乗って資材置き場に残土を運び込んでいたが、作業中にバランスを崩してショベルカーが横転し、下敷きになったとみられるという。
警察は事故の状況を調べている。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20130912/4483351.html
2013年9月12日付で神奈川新聞から、9月12日13時32分にmsn産経ニュース神奈川から、また9月13日付の朝日新聞横浜版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12日午前0時半ごろ、横浜市旭区の横浜市水道局鶴ケ峰浄水場構内で、配電盤のケーブル交換作業をしていた電気工事会社役員の男性(55)が感電して倒れているのを同僚が発見した。
男性は病院に搬送されたが、約1時間半後に死亡した。
警察が事故原因を調べている。
警察などによると、男性は新しいケーブルを持って作業していたところ、ケーブルが配電盤内の高圧電気部(6600Ⅴ)に接触して感電した。
同僚が「バシッ」という異常音を聞いた直後、倒れている男性を発見し、119番通報したという。
絶縁のための手袋などはしていなかったという。
出典URL
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1309120024/
http://sankei.jp.msn.com/region/news/130912/kng13091213320002-n1.htm
2013年9月11日19時3分にNHK新潟から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11日午後1時45分ごろ、南魚沼市六日町の市立図書館が入る予定の商業施設の工事現場で、1階の屋上付近から工事用の金具が落下し、近くを通りかかった61歳の男性の頭に当たった。
落ちてきたのは、足場を固定させるために使われる、長さおよそ46cmの「アングル」と呼ばれる金具。
男性は頭を切って、全治1週間の軽いケガをした。
警察によると、当時、現場では、外壁や足場を覆っていた落下防止のネットを外す作業をしていたが、このネットに金具が引っかかっていたため、取り外す際に落下したという。
警察では安全管理に問題がなかったか、詳しく調べている。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/niigata/1034457971.html?t=1378936346974
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その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。