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2013年7月9日18時44分にNHK金沢から、7月10日付で毎日新聞富山版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
富山県射水市にある富山新港火力発電所の石炭1号機の煙突の周辺で固形物が散乱するトラブルがあり、北陸電力は煙突の点検のため、石炭1号機の運転を10日から20日間、停止することを決めた。
北陸電力は、運転を停止しても電力の安定供給に支障はないとしている。
石炭1号機は、先月28日から定期点検のため運転を停止していたが、今月1日に稼働させた際、煙突から80mほど離れた地点で最大1片1cm、厚さ1mmほどの固形物が落ちてきたという。
これを受けて、石炭1号機は運転の出力を落として運転されていて、その後、固形物の落下は確認されていないという。
この固形物は、煙から大気汚染の原因となる二酸化硫黄などを分離する際に出た石膏と見られ、煙突の内壁から何らかの原因で剥がれて飛散したと考えられるという。
今回の定期点検では、煙突の内部は対象になっていなかった。
このため、北陸電力は石炭1号機の運転を10日から20日間停止して煙突の内部に異常がないか改めて点検することを決めた。
石炭1号機の出力は20万KWと北陸電力の火力の発電機としては最少で、北陸電力は電力の安定供給に支障はないとしている。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/kanazawa/3025922721.html?t=1373404515805
http://mainichi.jp/area/toyama/news/20130710ddlk16040543000c.html
(2013年7月15日 修正1 ;追記)
2013年6月20日付の上毛新聞紙面に、当該施設のやや詳しい状況が、下記趣旨で掲載されていた。
同工場などによると、排水処理施設は、高さ約10mの鉄筋コンクリート建て。
内部に9つの貯水槽があり、製造工程で発生した排水や工場内の汚水から不純物、有用物質などを取り除いて、外部に排水している。
中には、メタンガスを発生させ、燃料として再利用する槽もある。
ただ、爆発で跳ね上がったふたの下にある2つの槽は、メタンガスが発生する場所ではなかったという。
また、6月21日付の上毛新聞紙面には、事故原因がほぼ特定できたという、下記趣旨の記事が掲載されていた。
サントリー酒類は、事故原因をほぼ特定し、対策を講じたとして、21日に工場の操業を再開することを決めた。
同社と、工事を請け負っていた業者が当時の状況を調べたところ、
①工事をしていた屋上の取水口から火花が入ったとみられる
②取水口の下の貯水槽で可燃性ガスがたまっていた可能性がある
③工事中、換気用の扇風機を使っていなかった
ことなどが原因とみられると判明した。
サントリー種類は20日、県警と消防に調査結果を報告。貯水槽内でガスがたまらない措置などをとった。
2013年7月10日付で読売新聞鳥取版と朝日新聞鳥取版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
境港市立誠道小で8日夕に行った冷房の修理中に、断熱材のガラス繊維「グラスウール」が冷房の吹き出し口から各教室に飛散したとして、同市教委は9日、同小を臨時休校にした。
放課後だったため児童はおらず、健康被害はないという。
市教委によると、7月に入り、「冷房の効きが悪い」との声が寄せられたことから、8日の放課後に点検を実施。
冷風を送り込むダクトの内側に巻いているグラスウールの一部が剥離し、分岐口を塞いでいたことが判明。
撤去後に試運転を行ったところ、ダクトの奥にたまっていた別のグラスウールが吹き出し口から各教室に飛散してしまったという。
グラスウールは皮膚や目などに付着した場合、かゆみや痛みを引き起こす場合があるため、臨時休校を決めた。
9日に教室の清掃を行い、10日から通常通り授業を再開する。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tottori/news/20130709-OYT8T01550.htm
http://www.asahi.com/area/tottori/articles/OSK201307090102.html
2013年7月9日付で愛媛新聞紙面に、下記趣旨の記事が掲載されていた。また、2013年7月8日19時17分にNHK松山から、7月9日付で朝日新聞愛媛全県版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
8日午後2時ごろ、大洲市長浜町の岸壁で、接岸中の砂利運搬船から鉄製の台座を吊り上げていた移動式大形クレーン車(重さ約13トン)がバランスを崩し、海側に横転。
船と岸壁との間に挟まり、運転席で操作していた会社員の男性(41)が運転席に閉じ込められ、およそ2時間後に病院に運ばれたが、頭を打っており、まもなく死亡した。
警察によると、船尾にある砂利を吸い上げるホース用の台座(高さ40cm、幅370cm、奥行き80cm、重さ約1トン)の撤去中で、台座は海中に落下した。
事故当時、船には船長や溶接作業員ら数人がいたが、ほかにけが人はいないという。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/matsuyama/8005895991.html?t=1373318002941
(2013年7月27日 修正1 ;本文全面改定)
愛媛新聞紙面に掲載されていた詳細情報をベースに、本文を全面改定した。
(2013年11月13日 修正2 ;追記)
2013年11月5日21時44分にNHK松山から、荷重オーバーだったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
八幡浜労基署は、転倒防止のために必要な措置をとっていなかったとして、この会社と営業部長を書類送検した。
書類送検されたのは、大洲市長浜町にある土木建設会社「W興業」とこの会社の59歳の営業部長。
この事故はことし7月、大洲市長浜町の岸壁で大型のクレーン車が鉄製の部品を運搬船からつり上げて運んだ際、部品の重さでクレーン車が運搬船に向かって倒れ、操作していた41歳の男性が死亡したもの。
同署によると、このクレーン車でつり上げられるのは重さ1トン未満のものだったが、つり上げていた鉄製の部品は1.35トンあり、また法律の規則で定められているクレーン車を操作する際の作業手順の計画も立てられていなかった。
このため同署は5日、クレーン車の転倒を防止するための必要な措置をとっていなかったとして、この会社と営業部長を労安法違反の疑いで書類送検した。
同署によると、営業部長は「安全管理の責任は自分にあった」と話し、容疑を認めているという。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/matsuyama/8005811551.html?t=1383686213903
2013年7月9日付の千葉日報紙面に、下記趣旨の記事が掲載されていた。
8日午前11時35分ごろ、市川市田尻のリサイクル会社「I資源」の工場から出火し、鉄筋コンクリート平屋建ての工場の一部を焼いた。
出火当時、工場内には男性従業員2人がいたが、逃げて無事だった。
警察によると、従業員が空のドラム缶を重機で切断、圧縮する作業中に火花が上がり、工場内にあった約60本のドラム缶に燃え広がった。
合成ゴムの添加剤として使われるトリイソプロパノールアミンという可燃性の物質が少量残っていたとみられるが、通常は作業中に引火しないという。
警察は、残留物の性質が暑さで変化し、引火した可能性があるとみて調べている。
現場は工場地帯で、火災により大量の黒煙が上がったが、消防によると、周囲で健康被害や近隣建物への延焼はなかった。
(ブログ者コメント)
○トリイソプロパノールアミンの性状について「職場の安全サイト」で調べた結果は下記。
通常は固体だが、この猛暑で溶けて液状になっていたのかもしれない。
○可燃性液体は、引火点以下の温度であっても、多孔体に浸み込んでいたり薄膜状になっていたりすれば引火することがある。
今回の事例でも、そういったことが起きていたのかもしれない。
用途 ; 界面活性剤、ゴムの架橋剤、
状態 ; 白色固体
融点・凝固点; 45℃
引火点 ; 145℃
自然発火温度; 320℃
http://anzeninfo.mhlw.go.jp/anzen/gmsds/122-20-3.html
2013年7月8日12時56分にNHK千葉から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。また7月9日付の千葉日報紙面にも同趣旨の記事が掲載されていた。
8日午前0時20分ごろ、市原市姉崎海岸のプラスチック製品などを保管する倉庫から出火した。
通行人男性が「炎が上がっている。何か燃えているのではないか」と119番通報した。
消防車7台が出て消火活動にあたり、火は出火からおよそ8時間後にほぼ消し止められたが、倉庫が全焼したほか、隣接する事務所などが焼けた。
またこの火事で、消火活動にあたっていた市原市消防局の消防隊員2人が熱中症とみられる症状を訴え救急車で病院に運ばれたが、症状は軽いという。
警察などによると、この倉庫は広さおよそ2300m2で、倉庫内には2つの会社がプラスチック製品などを保管していたほか、廃プラスチックからゴミなどを入れるビニール袋の製造もおこなっていた。また、敷地内には廃プラスチックなどが置かれていたという。
警察は、倉庫を利用していた会社の関係者から話を聞くなどして、火事の原因を調べている。
現場は市原市の臨海部にある工業地帯で、近くには化学工場や火力発電所などが建ち並んでいる。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/chiba/1085876261.html?t=1373317686053
(ブログ者コメント)
昨年7月に奈良県でも、消火活動中の消防署員が熱中症になっている。(本ブログ掲載済)
2013年7月7日8時20分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7日午前3時10分ごろ、北九州市小倉北区大田町の民家で「娘が倒れた」と119番通報があった。
警察などが駆けつけると、民家近くの下水管につながる側溝から硫黄のような臭いがするのを確認。この家に住む女性(16)を病院に搬送した。
女性の症状は軽く、すでに退院したという。
警察は、下水管内にたまった硫化水素が逆流した可能性があるとみて調べている。
警察などによると、側溝から検出された硫化水素の濃度は最大40ppmほど。中毒症状が起きるのは600ppm程度とされ、付近の住民の避難などはなかった。
女性は部屋の窓を開けていたところ、気分が悪くなったという。
付近に工場などはなく、硫化水素は汚水や生活排水などから発生したものとみられる。
警察で詳しい原因を調べている。
現場は、JR小倉駅から約1.2km南東にある住宅地。
出典URL
http://www.asahi.com/national/update/0707/TKY201307070011.html
(2013年8月30日 修正1 ;追記)
2013年8月28日付で朝日新聞北九州版(聞蔵)から、近くでまた硫化水素が検出されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
26日午後11時50分ごろ、北九州市小倉北区大田町のマンホールから「卵が腐ったような臭いがする」と110番通報があった。
駆けつけた消防隊員が調べたところ低濃度の硫化水素が検出され、マンホール内に放水して臭いを散らす措置をとった。
けが人や搬送された人はいなかった。
現場付近では、7月7日未明にも側溝から硫化水素が検出され、住民1人が搬送された。
市は、原因を調べるため、本格的な調査に乗り出す方針を決めた。
消防隊員が周辺のマンホールや側溝を調べたところ、7ケ所から硫化水素を検出。最大濃度は22ppmだった。
消防によると、死亡につながる中毒症状が起きるのは600ppm程度とされ、住民が避難する事態にはならなかった。
放水して約30分後には、検出されなくなったという。
市などによると、7月7日には、現場から100mほど離れた側溝から硫化水素が検出された。
市は今月、一帯の下水管の中を調査したが、硫化水素が検出されるなどの異常は確認できなかったという。
市は「原因の特定を急ぎたい」としている。
(2013年10月31日 修正2 ;追記)
2013年10月30日19時0分にNHK北九州から、下水管の中で高濃度の硫化水素が検出されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
「異臭がする」といった通報が続いていた北九州市小倉北区の一帯で、市が調査したところ、地下の下水管の内部で硫化水素が高い濃度で検出された。
市は付近の住民に注意を呼びかけるとともに、発生源の特定を進める方針。
北九州市によると、小倉北区中津口や大田町の周辺では「たまごの腐ったような臭いがする」といった119番通報がおととしからことし8月にかけてあわせて5回寄せられていた。
これまでの市の調べでも硫化水素は検出されていたが、先月、30日間に渡って付近の下水管の内部を詳しく調べたところ、硫化水素が30ppmから160ppmの高い濃度で検出された。
硫化水素は硫黄の臭いがする有害な気体で、労安法では、マンホール内などで作業を行う場合、10ppm以下であることが決められている。
今回検出された濃度はこれを3倍から16倍上回る高いものだった。
市によると、硫化水素が高い濃度で検出されたのは地下の下水管の内部であることから、ただちに人体に悪影響を及ぼすことはないということだが、異臭がした場合には119番通報するよう住民に呼びかけている。
また、来月からは、周辺の下水道10か所あまりで硫化水素を24時間観測し、発生源などを突き止めることにしている。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/kitakyushu/5025672231.html?t=1383167637420
2013年7月6日19時44分にNHK水戸から、7月7日付で朝日新聞茨城版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6日午後7時すぎ、水戸市東前町で、近くに住む78歳の女性が市道にかかる歩道橋を渡るため、手すりに手をかけて階段を上っていたところ、手すりが突然、外れた。
女性は転倒して階段の下まで落ち、頭を打つけがをした。
警察によると、この手すりはアルミ合金製で階段の脇にある柵に取り付けられていて、高さ1mほど。
警察によると、女性が階段を上りきる際に手をかけた瞬間、長さ約2.5mにわたって外れ、落下したという。
現場の状況から警察は、接続部分のネジが何らかの理由でゆるんで手すりが外れたとみて、当時の状況を詳しく調べている。
歩道橋を管理する水戸市は、女性に謝罪するとともに、再発防止のため、ほかにもゆるんでいる手すりがないか、6日から点検を始めたという。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/mito/1075852531.html?t=1373145604596
また、2013年7月7日付の茨城新聞紙面には、若干ニュアンスの異なる下記趣旨の記事が掲載されていた。
警察によると、手すりの上と下の留め金2ケ所のうち、上の留め金のネジが脱落していたという。
女性は、妹(65)と一緒に10段ある階段の4、5段目を上がろうと手すりに手をかけたところ、アルミ製のパイプが外れたという。
(ブログ者コメント)
階段手すりのネジ緩み状況などには、点検の眼が行き届き難いのかもしれない。
2013年7月7日0時57分に毎日新聞から、7月6日23時15分に読売新聞から、7月7日10時56分に北海道新聞からはエンジンの図解付きで、7月9日15時42分に北海道新聞からは穴の開いた部分の写真付きで、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6日午後3時45分ごろ、北海道八雲町のJR函館線山崎−鷲ノ巣間を走行中の札幌発函館行き特急北斗14号(8両編成)が、エンジンの稼働を示すランプが消えたため緊急停車した。
運転士が点検したところ4号車床下のエンジン付近から火が出ていたため、消火器で消し止めた。
乗客約200人は車外に避難し、けが人はなかった。
JR北海道は乗客をタクシーとバスで八雲駅へ送り、函館まで臨時列車を運行。一方、函館線長万部−八雲間で運転を見合わせ、特急など21本が運休。約2200人に影響が出た。
同社によると、事故車両のディーゼルエンジンは鋳鉄製で高さ1m、縦2m、横2.2mの箱形。ピストン付近のエンジン外壁に直径約10cmの穴が開き、エンジン全体に潤滑油が付着していた。
出火後に潤滑油が飛び散ったため、火は4号車だけではなく、5号車にも移った。焦げた痕跡から、炎は高さ約50cmあったとみられる。
同社は、出火原因について「潤滑油は燃えにくいため、燃料の軽油が何らかの理由で漏れ、発火した可能性もある」と説明する。
出火した4号車の客席に座っていた男性(66)によると、エンジンから「ゴー」という大きな音が鳴った後、車窓の半分くらいの高さまで炎が上がり、足元から煙が出てきた。
男性は「皆さん、逃げましょう」と大声で叫び、車内にうっすらと煙が立ちこめて焦げた臭いが漂う中、1号車まで避難した。男性は「炎を見たとき、爆発するのではないかと思い、怖かった」と話した。
出典URL
http://mainichi.jp/select/news/20130707k0000m040093000c.html
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130706-OYT1T00792.htm
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/donai/478055.html
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/donai/478479.html
2013年7月11日付で読売新聞北海道版からは、前2回と同じ部品がまた破損していたという下記趣旨の記事が、図解付きでネット配信されていた。
エンジン内部の動力を伝える「連接棒」が折れていたことが、10日分かった。
運輸安全委員会などは、破損した連接棒がエンジンの上部にぶつかって穴が開き、出火につながった可能性があるとみている。
エンジンは、軽油を燃やしてピストンを水平に動かし、その動力が連接棒から回転軸に伝わり、車輪を動かす。
10日に安全委の鉄道事故調査官がエンジンを分解したところ、連接棒が壊れて回転軸から外れ、ピストンの一部も破損していた。
これまでの調査で、エンジンへの燃料供給量を調節する部品「スライジングブロック」の破損が判明しており、鈴木調査官は「スライジングブロックの破損で燃料が過剰供給され、連接棒の脱落につながった可能性もある」と述べた。
北海学園大の上浦正樹教授(鉄道工学)は「燃料の過剰供給でエンジンが高回転となり、連接棒に負荷がかかって折れたと見るのが自然だ」と話す。エンジンの穴から漏れた潤滑油などが高温の排気管に付着し、出火した可能性があるという。
スライジングブロックの破損は、今年4月と昨年9月にトラブルが起きた特急「北斗」でも見つかっており、今回で3度目。
JR北海道は4月のトラブル後、再発防止策として、「北斗14号」を含む同型エンジンを載せた36車両のスライジングブロックを新品に交換したが、3か月未満で破損した。
同社の野島社長は10日の記者会見で「結果的に再発防止策と原因究明が不十分だった。大変申し訳ない」と陳謝した。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hokkaido/news/20130711-OYT8T00019.htm
2013年7月11日16時18分に北海道新聞からは、昨年9月の事故原因究明のためドイツのメーカーに送ったスライジングブロックが行方不明になっているという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
JR北海道の特急北斗が昨年9月、JR千歳線新札幌駅で潤滑油などが漏れるトラブルを起こした際、原因究明のためメーカーに送っていたはずの部品が紛失していたことが、11日分かった。
この部品は、今月6日の出火事故や、今年4月の同型車両のエンジントラブルでも破損しており、原因究明の要とみられている。
この部品は、エンジンの燃料噴射ポンプ内にある鉄製の部品「スライジングブロック」。
昨年9月18日のトラブルで破損しているのが見つかった。
同社は、製造したドイツの部品メーカー「ボッシュ」に原因の調査を依頼、翌月に国内の代理店に破損したスライジングブロックを発送したという。
ところが、今年5月に確認したところ、ボッシュ側に部品が届いていなかった。
JRによると、この部品がどこにあるか現時点では不明。
出典URL
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/donai/478915.html
(ブログ者コメント)
とりあえず予備の部品を使用し、その間に原因究明しようとしたのかもしれない。
もしそうなら、予備の部品はまた破損するかもしれず、原因究明は急がれたはず。
10ケ月の間、メーカー代理店に一度も進捗確認しなかったのだろうか?
(2013年8月2日 修正1 ;追記)
2013年8月1日12時28分に共同通信から、スライジングブロック破損原因は金属疲労だったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
JR北海道は1日、エンジンの燃料噴射装置内にある長さ約4cmの鉄製部品「スライジングブロック」が損傷した原因を、破損した断面の調査で「金属疲労」とする鉄道総合技術研究所(東京)の中間調査結果を明らかにした。
金属疲労が生じた原因については引き続き調べる。
出典URL
http://www.47news.jp/CN/201308/CN2013080101001173.html
2013年7月6日19時26分に朝日新聞から、7月7日付で毎日新聞神奈川版から、7月8日付で神奈川新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6日午後3時半ごろ、横浜市磯子区の電源開発磯子火力発電所で、貯蔵庫にあった燃料の石炭から出火し、白煙が上がった。
煙は約1時間後には収まり、約36時間後の8日午前3時35分ごろ、鎮火した。
警察によると、貯蔵庫は高さ54m、直径30mの円筒形で、石炭80~90トンが入っていた。
○施設内の石炭が自然発火した可能性が高いという。(毎日新聞)
○石炭を運び出すコンベヤー付近で出火したとみられる。(朝日新聞)
○出火したのは、燃料用の石炭を保管している円筒形の貯蔵庫。警察は、貯蔵庫内の石炭が何らかの影響で自然発火した可能性が高いとみて、詳しい出火原因を調べている。(神奈川新聞)
電源開発の職員が煙を見つけて119番通報した。
同発電所は2基が運転中。貯蔵庫は4つあるため、発電には影響しないという。
出典URL
http://www.asahi.com/national/update/0706/TKY201307060075.html
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1307080023/
(2013年7月8日 修正3 ;追記)
2013年7月5日付で朝日新聞(聞蔵)から、7月5日17時34分にmsn産経ニュースから、運転開始当初と設備の使い方が変わっていたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
施設を共同運営する日本原子力研究開発機構と高エネルギー加速器研究機構が設置した有識者会議は5日、会合を開き、放射性物質が漏れやすい構造に設備を改造していたとする調査結果を発表した。
実験しやすくするためだったという。
施設では、陽子のビームを金属の標的にぶつけて、そこから生まれるビームを様々な実験に使う。
2009年1月の運転開始当初の設計では、高いビーム出力の運転に備え、標的のニッケルをステンレス製の容器で密閉して運用する計画だった。
だが09年10月以降、より多くのビームを出せる白金や金などを標的にするよう設計を変更。
この際、放射性物質が漏れやすい気密性の低い容器に取り替えられた。
気密性が低かったことで、事故の際に放射性物質が漏れた。
有識者会議の報告では、密閉された容器ならば、ビームの異常照射があっても、放射性物質が漏れなかったと指摘した。
事故では、想定を超える高出力のビームにより金属が溶けて放射性物質が外部に漏えい。金属が密封容器に入っていれば事故は防げた可能性が高く、管理体制が問われそうだ。
実験を担当した高エネ研は、密閉容器を使わなかった理由について「ビームの出力は低く、金属が溶けるとは思っていなかった」としている。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130705/dst13070517350006-n1.htm
(ブログ者コメント)
○当初の設計思想を変えて運転する場合は、よくよく安全性についても検討しなければならない。
本件、変更管理がうまくいかなかった事例だと言えるかもしれない。
○7月5日に開かれた第2回有識者会議の資料2には、標的などの変遷経緯が写真付きで解説されている。
http://j-parc.jp/HDAccident/images/HDAccident20130705_02.pdf
2013年7月5日22時2分にNHK高知から、また7月6日付で朝日新聞高知全県版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5日午前5時前、南国市稲生の入交石灰工業の工場から、推計でおよそ2000ℓの重油が排水溝を通って下田川に流れ出た。
重油は、一時、およそ3.3km下流の高知市五台山の五台山小学校付近にまで流れた。
県によると、消防などが7か所にオイルフェンスを張るとともにマットで油を吸い取って回収する作業を下流から進めた結果、午後4時までに、およそ2km上流まで油を回収したという。
工場内に残っている油を含めすべて回収するには、あと1日から2日かかる見込みだという。
同社によると、事故当時は操業中で、燃料の重油の減り方が異常に速いことから、作業員が現場を確認したところ、オイルタンクと石灰石を焼く窯を結ぶ直径25mmのステンレス製のパイプから漏れていたということで、同社では、パイプに何らかの損傷が生じたものとみて流出の原因を調べている。
同社は作業員約100人。社長は「近隣の方々にご迷惑をおかけして大変申し訳ありません。重油の回収を急ぐとともに、再発防止に努めます」と話している。
県によると下田川では、これまでのところ、魚が死ぬなどの被害は確認されていないという。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/kochi/8015822541.html?t=1373058825811
2013年7月4日12時47分にmsn産経ニュースwestから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3日午後4時55分ごろ、大阪府大阪狭山市の民家で、住人の40代女性が突風で閉まった玄関のドアに右手を挟み、指を切断するけがを負った。
大阪管区気象台によると、大阪狭山市では当時、強風や雷の注意報が発令されていた。
隣接する堺市では午後4時50分ごろに瞬間風速18.8mを記録。
同府八尾市でも約5分後に瞬間風速23.1mを記録し、いずれも7月の観測史上最大だった。
消防によると、女性が玄関から自宅を出ようとした際、突風が吹いたという。
女性は病院に搬送され、入院して治療を受けている。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/130704/waf13070412490026-n1.htm
2013年7月3日18時43分にNHK熊本から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3日午前8時前、八代市井上町の農機具販売会社で、クレーンで1m余りの高さに吊るしていた重さ360kgの草刈り機が落下した。
この事故で、草刈り機の下で作業をしていたこの会社の社長の男性(76)が下敷きになり、病院に運ばれたが、まもなく死亡した。
警察によると、男性は別の社員と2人で草刈り機の整備作業をしていたところ、突然、草刈り機をつるしていたクレーンのフックが外れたという。
警察で、草刈り機が落下した原因について詳しく調べている。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/kumamoto/5005763791.html?t=1372888200630
2013年7月3日16時4分にNHK前橋から、7月4日付で毎日新聞群馬版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2日午後6時ごろ、太田市新野町にある「Y工業」の自動車部品工場で、直径がおよそ1m、重さが550kgあまり、厚さが14cmある鉄製のコイルが作業台から突然落下した。
コイルは下で作業をしていた同社社員の男性(30)の頭に当たり、男性は病院に運ばれて、手当てを受けたが、頭の骨を折り、およそ3時間後に死亡した。
警察の調べによると、落ちた鉄製のコイルは自動車の部品の原材料でタイヤのような形をしていて、作業台の上にころがる状態で置かれていたという。
警察は会社の関係者から話を聞いて、コイルの保管状況に問題がなかったか調べている。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/maebashi/1065759091.html?t=1372887749889
http://mainichi.jp/area/gunma/news/m20130704ddlk10040185000c.html
2013年7月2日18時31分にNHK札幌から、7月3日0時3分に北海道新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2日午後3時すぎ、旭川市南6条通のスーパー「道北アークス・ウェスタン北彩都店」の1階駐車場に雷が落ちた。
警察によると、当時、駐車場の中央付近にあるカート置き場では、3人の従業員が強風で飛ばされるなどしたカートを片づける作業をしていて、このうち、30歳の男性が左腕などに数cm程度のやけどを負った。
男性は病院に運ばれたが軽傷で、命に別状はないという。
警察では、カート置き場かカートに雷が落ちて、従業員が感電したとみて調べている。
すぐそばで落雷を目撃した男性(80)は「鼓膜が破れるほどのものすごい音だった」と興奮気味に話していた。
旭川地方気象台によると、旭川市付近の上空は、当時、大気の状態が非常に不安定で、市内では27.3mの最大瞬間風速を観測。全域に雷注意報と大雨注意報が出されていた。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20130702/588eb7326005f66feb07ddba74c0b524.html
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/donai/477202.html
(ブログ者コメント)
○産業現場での落雷人身事故は珍しいと感じた。
○NHKの映像を見たが、駐車場の真ん中付近にある、ホロ屋根付きのカート置場付近で落雷に遭った模様。
(2013年7月15日 修正1 ;追記)
2013年7月3日付で北海道新聞紙面に掲載されていた目撃談を、本文中に追記した。
2013年7月4日付で朝日新聞(聞蔵)から、7月3日20時43分にmsn産経ニュースから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東京電力は3日、全交流電源を喪失した福島第一原発事故を受け、福島第二原発に非常用として配備したガスタービン発電機車で、バッテリーの充電器が故障するトラブルが起きたと発表した。
配電盤に入り込んだネズミが原因とみられる。
東電によると、発電機車は制御車と2台で1セット。
2日午前9時20分ごろ、点検のために制御車の電源を入れたところ、「充電器故障」の警報が出た。
荷台を開けると、配電盤で体長15cmのネズミが電気回路に接触した状態で死んでいた。
床面のケーブル貫通部に3~4cmの隙間があり、入り込んだとみられる。
3月に福島第一原発でネズミによる大停電が起き、配電盤などの隙間を塞ぐ対策をとっていたが、今回の貫通部は対象から漏れていたという。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130703/crm13070320460014-n1.htm
(ブログ者コメント)
3月の福島第一原発ネズミ事例は、本ブログ掲載済。
キーワード;小動物
大阪市は2日、同市都島区中野町4の市道で1日、道路脇の支柱(高さ約8m)の先端から、アルミ製の照明器具(長さ約85cm、幅約40cm、重さ約23kg)が落下し、走行中のトラックに当たる事故があったと発表した。けが人はなかった。
管理する市建設局によると、1日午前10時半ごろに落下し、トラックのサイドミラーが壊れた。
この街灯は2011年3月に設置。
照明器具は4本のボルトで支柱に固定されていたが、ボルトごと抜け落ちていた。
支柱に車が接触したような跡があったが、落下の原因は分からないという。
同様の街灯は市内に約8万5000基が設置されているが、落下は初めてという。
市建設局は、「メーカーと共同で落下の原因を調べる」としている。
出典URL
http://mainichi.jp/select/news/20130703k0000m040085000c.html
ピザ生地を切断する機械を掃除させる際に、安全のため主電源を切る手順を取らず、従業員が大けがをする事故を起こしたとして、京都南労基署は、東京の外食チェーンの子会社「Tジャパン」の宇治田原町にある工場の工場長(44)と法人としての子会社を、労安法違反の疑いで書類送検した。
同署によると、京都工場では今年4月17日、36歳の契約社員の男性が冷凍食材のピザ生地を分断する機械をいったん停止させて内部をヘラを使って清掃していたところ、掃除が終わったと勘違いした別の社員(55)が誤ってボタンを押したため機械が動きだし、契約社員は厚さ約2cmの刃で右手の指4本を切断する大けがをした。
同署では、機械の掃除や検査などの際に危険が及ばないようにする措置を事業者に義務づけた労安法と、実際に機械の電源を切ることなどを定めた労安則に違反した疑いで、工場長と法人としてのこの子会社を書類送検した。
同署によると、工場では掃除時間短縮のため、10年近く、電源を入れたままにして機械を一時停止させる手順しか定めておらず、マグネットを使って一時的に機械が動かないよう施していた。
工場長は「電源を切ると作業効率が下がると思ってやっていた」と話しているという。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/kyoto/2015721921.html?t=1372713345929
http://mainichi.jp/area/kyoto/news/20130702ddlk26040432000c.html(ブログ者コメント)
○「マグネット」という言葉から類推するに、たとえば、起動ボタンに「操作不可」といった表示板をつけていただけ・・・だったのだろうか?
○機械の起動ボタンは、いわば水道の蛇口だ。蛇口の上流には圧力のかかった水がある。
誰かが間違って蛇口を開ける、あるいは蛇口が壊れた場合でも安全を確保するためには、水道の元栓を閉めておく、つまり主電源を切っておくことが大切だ。
○労安則第百八条には「刃部のそうじ等の場合の運転停止等」として、以下の条文がある。
事業者は、機械の刃部のそうじ、検査、修理、取替え又は調整の作業を行なうときは、機械の運転を停止しなければならない。ただし、機械の構造上労働者に危険を及ぼすおそれのないときは、この限りでない。
2 事業者は、前項の規定により機械の運転を停止したときは、当該機械の起動装置に錠をかけ、当該機械の起動装置に表示板を取り付ける等同項の作業に従事する労働者以外の者が当該機械を運転することを防止するための措置を講じなければならない。
3 事業者は、運転中の機械の刃部において切粉払いをし、又は切削剤を使用するときは、労働者にブラシその他の適当な用具を使用させなければならない。
4 労働者は、前項の用具の使用を命じられたときは、これを使用しなければならない。http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S47/S47F04101000032.html
(2013年7月15日 修正1 ;追記)
2013年7月2日付の京都新聞紙面に、安全装置に細工していたという下記趣旨の記事が掲載されていた。
送検容疑は、安全装置が機能しないようセンサーに細工をした機械を、契約社員に掃除させた疑い。
労基署の説明では、普段から安全装置に細工をしていたといい、工場長は「作業時間の無駄を省くためだった」と話しているという。
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その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。