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12日午前11時40分ごろ、佐渡市の市総合体育館の建設現場でコンクリート壁が倒れ、男性がのり面との間に挟まれたと119番通報があった。
男性(38)は建設会社の社員で、約1時間半後に出血性ショックで死亡した。
警察によると、別の会社員男性が重機でコンクリート壁(重さ約1.8トン)を体育館の基礎部分に運んでいたところ、壁が倒れ、男性が基礎部分ののり面との間に挟まれたという。
(2013年11月28日 修正1 ;追記)
2013年11月13日付で朝日新聞新潟全県版(聞蔵)から、重機を操縦していた同僚が書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
佐渡市窪田で6月、建設作業中にコンクリート壁と基礎部分の間に挟まれ、建設会社員が死亡した事故で、佐渡西署は12日、壁を運ぶ重機を操縦していた同僚の30代の男性を、業務上過失致死の疑いで書類送検した。
容疑を認めているという。
同署によると、男性は注意を怠って、他の作業員の状況や位置を確認せずに重機を作動させ、壁を同僚に衝突させて死亡させた疑いがある。
大阪府は13日、八尾市内の小学校で調理実習で食べたジャガイモが原因で6~11歳の児童4人が食中毒になったと発表した。
府によると、11日午前、教員8人、児童15人でジャガイモのバター焼きを作って食べた後、男女4人が腹痛や下痢、吐き気などの症状を訴えた。
すでに全員が回復しているが、八尾保健所は13日、ジャガイモに含まれるソラニン類による食中毒と断定した。
調理時に芽を取り除いていたが、男性教員が家庭菜園で作ったジャガイモで、ソラニン類が多く含まれていたことが原因といい、保健所は「未成熟な小さなジャガイモは食べないように」と教員に指導した。
出典URL
(ブログ者コメント)
調理実習時の未成熟ジャガイモによるソラニン中毒は、昨年9月に岩手県の小学校でも発生している。(本ブログ掲載済)
岩手の事例が大阪に伝わらなかったことは残念だ。
12日午前10時半頃、阿南市橘町の鉄工所「S鉄工株式会社」の岸壁で、鉄板を貨物船に積み込むためにクレーンでつり上げて移す作業中に鉄板10枚ほどが突然、4mの高さから落下した。
この事故で、船の上にいたこの会社の従業員の男性(27)が鉄板の下敷きになった。
男性は病院に運ばれたが、縦2m、40cm、重さ約50kgある鉄板で頭などを強く打っていて、約2時間後に死亡した。
警察によると、つり上げた鉄板が風にあおられて荷崩れして落下したと見られるという。
男性は、事故当時、仲間の作業員の男性1人と船の上でクレーンを誘導する作業をしていて、もう1人の男性作業員にケガはなかった。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/tokushima/8025245131.html?t=1371073419409
(2014年3月20日 修正1 ;追記)
2014年3月19日21時14分にNHK徳島から、吊り荷の下まで立ち入らせるなどしていた作業指揮者が書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
阿南労基署は、19日、危険防止の措置をとっていなかったとして、会社と作業を指揮していた50歳の男性従業員を労安法違反の疑いで書類送検した。
書類送検されたのは、阿南市の鉄工会社「S鉄工」と、当時、作業を指揮していた50歳の男性従業員。
去年6月、この会社の工場で、鉄板などをクレーンでつり上げて工場脇の岸壁から貨物船に積み込んでいたところ、荷崩れが起き、船の上で作業をしていた当時27歳の男性従業員が死亡した。
同署の調べによると、作業を指揮していた従業員は、安全に作業できる場所を確保せずにほかの従業員に作業をさせていたうえ、クレーンでつり上げた荷物の下まで立ち入らせるなど、法令で定められた危険防止の措置をとっていなかったという。
調べに対し、従業員は容疑を認め、「今後、安全管理を徹底する」と話しているという。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/tokushima/8023092541.html?t=1395265485900
12日午前9時ごろ、川本町川下の「T建設」の敷地内で、社員の男性(60)が倒れた油圧ショベルの下敷きになり、病院に運ばれたが全身を強く打っていて、およそ1時間半後に死亡が確認された。
警察によると、男性は午前8時ごろから同僚3人と排水などに使う塩化ビニール製の管(直径30cm、長さ4m)を3本束ね、油圧ショベルのアームで吊り下げて移動させる作業をしていた。
同僚が操作していた油圧ショベルが横倒しになり、近くにいた男性が下敷きになったという。
出典URL
2013年6月11日22時33分に朝日新聞から、6月12日1時39分に読売新聞から、6月12日12時12分と6月13日20時39分と6月14日8時27分にNHK長崎から、また6月12日付の長崎新聞と6月13日付の朝日新聞長崎版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11日午後5時半ごろ、長崎県雲仙市の旅館「H」から、「風呂で2人が倒れている」と119番通報があった。
警察などによると、源泉からひいた湯を一時的にためる屋外にあるタンクの中に男性従業員2人が倒れており、病院に運ばれたが、Yさん(59)の死亡が確認された。
もう一人のSさん(35)も、一時、意識が回復したが、その後、死亡した。
警察などによると、タンクは横3m、奥行き1.6m、高さ2m。天井に直径60cmの入り口があり、ふたを開けて中に入る仕組み。
2人は、同日午後3時ごろからタンクに入り、沈殿した硫黄分を含んだ汚泥を取り除く清掃作業をしていたといい、タンク内は空だった。
別の従業員が2人のうめき声を聞き、開いたふたからタンクの中を覗くと、はしごの下付近でYさんが仰向けに倒れ、Sさんが覆いかぶさるようにもがいていたという。
この従業員が電動ノコギリでタンクの側面を切断し、救急隊とともに救出した。
2人は、マスクは着けていなかった。
中に風を送り込んで換気するための扇風機もそばに置いてあったが、事故後、2人が倒れているのを見つけた男性従業員が換気が必要だと思い、置いたものだという。
消防が、救出を終えた午後6時すぎにタンク内のガス濃度を測ったところ、硫化水素が4ppm、一酸化炭素が6ppmだった。
作業に問題はない濃度だが、空気が入って薄まった可能性があるという。
警察では、12日、遺体の司法解剖を行い、その結果、死因は硫化水素中毒の疑いがあることがわかった。
警察では死因の特定を進めるとともに、事故の原因や作業の安全管理の体制について調べている。
「H」を経営する会社によると、タンクは約1年2か月前に設置。
Yさんが『中を洗浄しようか』と提案し、この日が初の清掃だった。
旅館の別のタンクは、水を流して水圧で汚れを落としており、旅館の上司はSさんに、同じやり方で清掃するよう指示した。
だが、タンク内に入らないように注意はしなかったという。
同社側の幹部は、「どうしてタンク内に倒れていたのか分からない。水圧で落ちない汚れを落とそうとしたのではないか」、「清掃の手順について設置業者から説明はなく、作業マニュアルもなかった」と語った。
タンクを製造した設備会社によると、タンクの中では、温泉成分による有毒ガスの発生や酸欠のおそれがあるため、注意事項として、作業の際は換気扇などで換気することや、外に監視員を配置することを呼びかけているという。
同旅館は、雲仙市役所から南東に約13km離れた雲仙温泉街の一角にあり、有数の高級旅館として知られ、広大な敷地に客室が点在している。
この日は休業で、客はいなかったという。
出典URL
http://www.asahi.com/national/update/0611/SEB201306110019.html
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130611-OYT1T01171.htm
http://www.nagasaki-np.co.jp/news/kennaitopix/2013/06/12085827010608.shtml
http://www.nhk.or.jp/lnews/nagasaki/5035233631.html?t=1371073649577
http://www.nhk.or.jp/lnews/nagasaki/5035271291.html?t=1371156121448
http://www.nhk.or.jp/lnews/nagasaki/5035288261.html?t=1371243760818
(2013年6月19日 修正1 ;追記)
2013年6月14日付で朝日新聞長崎版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
労安法に基づく酸欠則では、硫化水素が発生する場所で作業をする際は、酸素濃度の測定や換気をして、外部に監視人を置くことを事業者に義務づけている。
タンクの製造元も、温泉成分でタンク内に有毒ガスがたまる恐れがあるとして、換気などを求めていた。
だが、警察や旅館側の説明によると、現場のタンクに換気設備はなく、濃度測定や外部からの監視もしていなかった。
新居浜労基督は、平成25年4月に四国中央市で道路工事をしていた建設会社の男性社員がトラックに轢かれて死亡した事故で、安全管理を怠ったとして、四国中央市の建設会社と現場の責任者を労安法違反の疑いで書類送検した。
書類送検されたのは、四国中央市の建設会社、S道路とこの会社の社員の46歳の現場責任者。
平成25年4月、四国中央市新宮町の国道で、この建設会社の62歳の男性社員が道路を舗装する工事をしていたところ、道路の段差を埋めるための小石を積んだトラックに轢かれて死亡した。
同署によると、トラックなどを使用した工事を行う際には、コーンを置くなど立ち入り禁止の措置をとることが会社側に義務付けられている。
しかし、会社は立ち入り禁止の措置やトラックを誘導する人間を配置するなど、適切な安全管理の措置をとっていなかった。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/lnews/matsuyama/8005217621.html?t=1370985515955
(2013年6月22日 修正1 ;追記)
2013年6月12日付の愛媛新聞紙面に、若干詳しい事故時の様子などが、下記趣旨で掲載されていた。
積載量3トンのダンプカーを使って砕石の積み下ろしをする際、車との接触を防ぐために誘導員を配置するなどの危険防止措置を現場代理人がとらなかった疑い。
同社に両罰規定を適用した。
同署によると、同僚男性(22)が砕石を運ぶためダンプカーを現場へ後退させていた際、男性社員をはねた。
13日は西日本を中心に各地で気温が上がり、熱中症の疑いで病院に搬送される人が相次いだ。
気温がそれほど高くなくても、湿度が高いと熱中症の危険性が高まるため、梅雨の時期は特に注意が必要だ。
日本生気象学会によると、熱中症の危険性が高くなるのは、日ざしも風もない室内の条件で気温35℃の場合、湿度35%以上が目安になるという。
一方、26℃とそれほど気温が高くなくても、湿度が90%以上になると危険性が高くなるという。
また、東京消防庁が去年6月からの4か月間に熱中症の疑いで病院に運ばれた3100人余りについて、気温と湿度の関係を調べたところ、気温が25℃程度でも湿度が60%を上回る状況では熱中症の症状を訴える人が多くなるという。
この中には、気温が28℃程度とそれほど高くなくても、湿度が70%余りあったため、屋外で作業をしていた82歳の男性が熱中症の症状で運ばれた例がある。
気象庁によると、曇りや雨が続いている関東では、週末にかけて気温は25℃前後とそれほど高くないものの、湿った空気の影響で湿度が高くなりやすいという。
西日本では、この先1週間、気温が30℃前後の高い状態が続くという。
気象庁は、気温が高くなくても熱中症になることがあるため、こまめに水分をとって、汗を多くかいたときは塩分を補給するとともに、無理をせず冷房を使うなどして熱中症に十分注意するよう呼びかけている。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130613/k10015283551000.html
大津市教育委員会は10日、市立中で生徒が体育大会の準備中、倒れてきた長机でけがをし、脳脊髄液漏出症などになった校内事故があった、と発表した。
市教委は弁護士らでつくる検証チームを設け、事故の検証を行うとしている。
市教委によると、昨年10月、当時中学1年の女子生徒が、体育館のステージ上に立てかけてあった長机を教諭の指示で運びだそうとした際、3台が倒れてグランドピアノとの間に体を挟まれた。
生徒は病院には行かずそのまま作業を続け、翌日の体育大会も参加した。
その後、首の痛み、視力や握力の低下などの症状があらわれ、学校にもほとんど通えない状態となった。
今年4月中旬、脳脊髄液漏出症や脊椎症などと診断されて手術を受け、現在は車いすで通学しているという。
設置される検証チームは、市教委学校安全推進室内に設け、事故当時の学校の判断や市教委の対応などについて調査し、今年中に報告書をまとめる。
市教委はまた、本年度に入り、市内の小学5年男児と中学2年男子生徒が給食時間中や休み時間に、頭を負傷する事故が起きていたことも明らかにした。
学校安全推進室は「今後は、事故防止対策に万全を期し、適切な救護を講じていきたい」としている。
出典URL
(ブログ者コメント)
「倒れてきた」という報道から考えると、長机を縦に立てかけてあったのだろうか?
もしそうなら、いくらそう重くはない長机であっても、中1女子の力では支えきれなかったのかもしれない。
(2013年6月11日0時45分 読売新聞)
10日午後9時35分頃、愛知県豊田市高岡町の自動車部品製造「O高岡」の工場で溶鉱炉が爆発し、付近にいた男性作業員3人が顔などに軽いやけどを負った。
警察によると、やけどをした作業員は31歳から51歳で、炉を使って部品の熱処理を行っていたところ突然爆発したらしい。
溶鉱炉の内部が焦げた程度で、119番で駆けつけた消防署員も放水しなかった。
同社関係者によると、爆発は2回あり、1回目の音に気づいた3人が近くで様子を見ていたところ、さらに爆発が起きたという。
警察が原因を調べている。
同社は大手自動車会社などの1次下請けで、エンジン部品などを製造しているという。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130610-OYT1T01340.htm
(2013年6月11日3時20分 TBS News i)
10日午後9時40分頃、「O高岡」の工場から「工場内で作業員がけがをした」と消防に通報があった。
警察などによると、工場内で製造した部品を熱処理するための炉で爆発事故があり、従業員の男性3人が顔に軽いやけどを負ったという。爆発のみで火災は起きなかった。
爆発した炉は7日と8日に運転を休止し、本格稼働を始めた矢先だったという。
http://news.tbs.co.jp/sp/newseye/tbs_newseye5354663.html
(2013年6月11日5時28分 テレ朝news)
午後9時半すぎ、「O高岡」で、「従業員がやけどをした」と消防に通報があった。
警察によると、従業員が作業中、アルミを溶かす溶鉱炉の内部の温度が上昇して炉が爆発したという。
火災は発生しなかったが、熱風で31歳と37歳、51歳の男性従業員3人が顔などにやけどをして病院で手当てを受けた。やけどの程度は軽いという。
http://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000006943.html
(2013年6月11日0時9分 朝日新聞)
警察などによると、鋼材を硬くするために熱を加える炉が爆発した。
http://www.asahi.com/national/update/0610/NGY201306100034.html
(2013年6月11日0時8分 共同通信)
消防によると、工場内にある溶鉱炉から熱風が噴き出した。
http://www.47news.jp/CN/201306/CN2013061001002386.html
(2013年6月11日 0時15分 中日新聞)
警察によると、1人が顔や腕に重いやけど。2人が軽症。
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2013061190001506.html
10日午後8時40分ごろ、呉市郷原町のO工業の呉工場で、自動車のエンジンカバーの鉄板にねじ穴を開ける作業をしていた会社員の男性(37)が、機械に頭を挟まれ窒息死した。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/region/news/130612/hrs13061202070000-n1.htm
10日午後4時半頃、富山県砺波市秋元の県道を走っていたタンクローリーから薬剤が噴き出し、下校途中の小学生21人を含む24人が薬品を浴びたり、気分の悪さを訴えたりして市内の病院で診察を受けた。
いずれも症状は軽く、入院した患者はいないという。
警察などによると、タンクローリーは薬剤を噴射した状態で約600m走行。
タンク上部の弁が壊れ、漏れ出したとみられるという。
男性運転手も病院に搬送された。
薬剤は、接着剤などに使われる「酢酸ビニル」が混ざった液体。
酢酸ビニルは高岡市の肥料製造業者が土に混ぜ合わせ、水に溶けにくい商品を作るのに仕入れたが古くなったため廃棄したもので、委託を受けた富山市の運搬業者が同市内の処理施設に運ぶ途中だった。
運搬業者によると、タンクローリーはホースで石炭などをタンクに吸い取るバキューム車で、昨年、タンク内などを改修したという。
男性社長は「液体に関する説明は無かった。25年以上やっているがこんなことは初めて」と話していた。
現場近くに住む男性(71)は「噴水のように約3mの高さまで噴き上がり、驚いた。孫が運ばれたので心配。自宅の壁や塀にもかかり、ツンとする匂いが漂っている」と困惑した様子で話した。
周辺は交通が規制され、マスク姿の作業員が路上に流れた薬剤を洗い流していた。
独立行政法人・製品評価技術基盤機構の竹田調査官によると、酢酸ビニルは人体に有害だが毒性は弱い。吸い込むとせきが出たり、息切れ、めまいが起きたりすることがある。また、皮膚にかかると赤くなり痛みが出ることもあるという。
出典URL
また、2013年6月11日19時16分にNHK富山から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
運転手が調べに対し、「タンクにパルプ廃液を入れたあと容量が余っていたので酢酸ビニル液も入れた」と話していることが分かった。
警察は、薬品が廃液と混ざり化学反応を起こすなどしてガスが発生し、噴き出した可能性があると見て、調べている。
警察がタンクローリーを詳しく調べたところ、薬品はタンクの上部にある、点検や掃除をするためのふたから噴き出したことが新たに分かった。
このふたには漏れを防ぐパッキンと呼ばれる部品がついていたが、劣化していたという。
出典URL
(ブログ者コメント)
○きわめて引火し易い。蒸気は空気と混合して爆発性混合ガスとなる。
○過酸化水素、過酸化ナトリウム、硝酸アンモニウム、過酸化カルシウム、過酸化カリウム、過酸化バリウムと激しい重合の危険性。2-アミノエタノール、クロロ硫酸、エチレンジアミン、エチレンイミンとは混合不可。
http://www.k-erc.pref.kanagawa.jp/kisnet/hyouji.asp
これによると、たとえばパルプ廃液の中にパルプの漂白剤として使われていた過酸化水素が残留していて、それと反応した・・・といった可能性も考えられる。
運搬業者の言うとおりに「説明は無なかった」とすれば、廃棄物として出した肥料製造業者の安全管理が問われるかもしれない。
一方、類似事例として昨年5月、詳しい情報を伝えないままヘキサメチレンテトラミンを廃棄物業者に引き渡したため、利根川のホルムアルデヒド濃度が基準値を超えた事例も思い出した。
(2013年6月22日 修正1 ;追記)
北日本新聞紙面に3日連続で、かなり詳しい事故時の様子などが掲載されていた。
異常に気付いた運転手が停車した場所までの約600mで噴出したとみられ、途中ですれ違った車や沿道の住宅の壁にも液体がかかった。
現場近くの女性(64)は、「シャワーが流れるような大きな音が聞こえたので外に出たら、黒い液体が噴出しながらタンクローリーが走っていた」と話した。
車を停めた運転手は、タンクに上がって液体が出るのを必死で止めようとしている様子だったという。
現場には鼻を突く刺激臭が一帯に漂い、タンクローリー周辺の道路には黒い液体が広がった。
車で通りかかった男性(45)は、「ひどい臭いだ。(タンクローリーの)運転手は、全身真っ黒になって道路を掃除していた」と話した。
(2013年6月12日付)
警察によると、肥料工場はパルプ廃液と酢酸ビニル液の処理を依頼し、タンクローリーの運転手は別の産廃処理業者の2台と合せた計3台で、午前と午後の2回に分け、液体を運搬していた。
この運転手は、午後に行った作業について、「パルプ廃液をタンクに入れた後、タンクの容量にまだ余裕があったので、酢酸ビニル液を入れた」と警察に説明しているという。
警察によると、タンク上部中央にあるふたのゴム製パッキンが腐食していた。
液体が混ざってガスが発生するなどしてタンク内部の気圧が高まり、傷んだ部分から噴出した可能性があるとみている。
県などによると、酢酸ビニルは消防法「危険物」に指定されているが、タンクローリーが運んでいたのは水などで薄めた化合物だった。この化合物とパルプ廃液は、それぞれ「危険物」に当たらないという。
肥料工場の担当者は取材に対し、「パルプ廃液にはヘドロ状の残渣が多くたまっていた。2つの液体を混ぜて運ぶことは想定していなかった」と話している。
(2013年6月13日付)
警察は点検口の漏れを防ぐゴム部品が劣化していたことも事故の要因の一つとみているが、運搬業者は取材に対し、「ゴムは劣化していない。事故後、水を満タンにして漏れがないかを確認したが、異常はなかった」と話している。
むつ市のリサイクル燃料貯蔵(RFS)で10日午後0時42分ごろ、建設中の使用済み燃料貯蔵建屋で、電灯分電盤の設置工事中、分電盤に正しく電流が流れるかを見るための放電作業をしていた協力企業の男性作業員が、誤って対象外の充電部に420ボルトの放電作業用ケーブルを接触させようとしたところ放電が起き、右手首周辺に熱傷(皮膚が若干赤くなる程度のやけど)を負った。
11日、RFSが発表した。RFSによると、作業は素手だったという。
出典URL
http://mainichi.jp/area/aomori/news/20130612ddlk02040073000c.html
10日午前9時50分ごろ、阿蘇市役犬原の漬物製造販売会社「M物産」から、「工場内で作業中の女性が倒れた」と119番通報があった。
警察などによると、女性(50)は漬物を保管するサイロの中に入って漬物を取り出す作業中、意識を喪って倒れた。
サイロの外で作業をしていた男性(51)も消防に通報後、女性を助けようとしてサイロ内に入ったところ気分が悪くなり、嘔吐するなどの症状が出たが、自力で脱出したという。
2人は病院に搬送されたが、女性の意識はその後回復し、いずれも命に別条はないという。
この工場の倉庫には、高菜漬けを保管するための縦、横、深さがいずれも3mのコンクリート製の立方体状のサイロが10個ある。
2人は、工場でもっとも古い漬物の2年ものを漬けているサイロで、女性がサイロ内に入って漬物を容器に詰め、男性がその容器をタンクの上からロープを使って引き上げていたという。
2人が倒れたとき、この倉庫の入口のシャッターは開いていて換気扇も作動していたが、窓は閉め切ってあったという。
警察は、漬物を作る際に出た硫化水素に原因があったのではないかとみて調べている。
出典URL
http://kumanichi.com/news/local/main/20130610004.shtml
http://www3.nhk.or.jp/lnews/kumamoto/5005190861.html?t=1370905125598
東京メトロは10日、地下鉄日比谷線六本木駅で、電車に乗ろうとした女性客がホームから落ちたのに、そのまま電車を発車させていたと発表した。
女性にけがはなかった。
一緒にいた客が男性駅員(20)に「落ちた」と訴えたが、駅員は荷物が落ちたと勘違いし、出発の合図をしていた。
東京メトロによると、事故は9日午後9時25分ごろ発生。
20代の女性が中目黒発東武動物公園行き電車に乗り込む際、ホームと電車の間の幅約25cmの隙間から、1.2m下に落ちた。
当時、駅員は近くの踏み台の上にいた。
転落を訴えてきた客に「電車が行った後に拾う」と答えて、出発の合図をしたため電車は発車。
その後、荷物を拾うためのマジックハンドを持ち出したという。
女性はホーム下の退避場所に逃げていて無事だった。
社内規定では、荷物が落ちた場合でも、いったん電車の出発を見合わせて現場を確認する手順だった。
同社は「重大な事故につながりかねず、おわびする。駅員を厳正に処分する。落下物が申告された際の確認を徹底し、再発防止に努める」としている。
駅員は今春採用され、4月末に六本木駅に配属されていた。
出典URL
http://www.asahi.com/national/update/0610/TKY201306100424.html
6月10日23時19分に読売新聞からは、事故当時の状況が下記表現でネット配信されていた。
女性の知人が「落ちた」と叫んだが、男性駅係員(20)は、荷物が落ちたと勝手に判断。知人に「後で取りますから」と伝える一方、車掌に発車合図を出したため、電車は約20秒後に出発した。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130610-OYT1T01138.htm
6月10日21時20分に共同通信からは、事故当時の状況が下記表現でネット配信されていた。
連れの女性が近くにいた駅員に「落ちた」と大声で伝えたが、駅員は荷物と思い込み、車掌に発車の合図をしたという。
http://www.47news.jp/CN/201306/CN2013061001002249.html
6月10日22時51分に毎日新聞からは、事故当時の状況が下記表現でネット配信されていた。
女性の知人が、近くにいた男性駅員(20)に「落ちた」と声をかけて助けを求めたが、駅員は荷物が落下したと思い込み、そのまま発車を認める合図をした。
http://mainichi.jp/select/news/20130611k0000m040047000c.html
6月10日21時1分にNHK NEWS WEBからは、事故当時の状況が下記表現でネット配信されていた。
一緒にいた別の女性がホームを監視していた駅員に、「落ちた」と叫んだが、駅員は、十分に確認せず、小さな荷物が落ちたと判断してそのまま電車を発車させたという。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130610/k10015205981000.html
(ブログ者コメント)
○主語を抜かしたばかりに、相手に言いたいことが伝わらなかった事例のようでもある。
○しかし、この駅員、訴えてきた人の様子から、人が落ちたと感じなかったのだろうか?
その時の様子をいくらかでも知る手掛かりとして、各メディアで報じられた当時の状況を個別に掲載した。
JR西日本米子支社は、GPS付き運転士支援端末機器「トレインナビ」を、計157台導入した。
GPSによる位置情報をもとに、カーブや停車駅について音声と画面で注意を喚起する機能があり、運転士のミス防止に役立てる。
トレインナビは、4.3インチの液晶モニターがあり、タッチパネルで操作できるようになっている。列車の運転台に取り付ける。
次の停車駅名やカーブでの制限速度などを音声と画面表示で運転士に伝え、うっかりミスを防ぐことができるという。
JR西日本では2010年3月に福知山線などで使われるようになり、米子支社管内も3月のダイヤ改正に合わせ、山陰線や伯備線、境線で使用を始めた。
同支社は「ナビ導入で利用者のさらなる安全確保に努めたい」としている。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130607-OYT1T01365.htm
9日午後0時45分ごろ、佐賀県のJR長崎線下りの神埼駅−佐賀駅間で信号機1台が動かなくなり、列車の運休や徐行運転が相次いだ。
JR九州博多総合指令によると、原因は信号機内に入り込んだヤモリ1匹が電気基盤に触れ感電し、ショートさせたとみられる。
出典URL
(ブログ者コメント)
小動物による電気トラブルとして紹介する。
県内のJR篠ノ井線や信越線で5月以降、木製の枕木やその周辺の下草が焼ける火災が3件相次いだ。
警察や消防が調べているが、いずれも原因は分かっていない。
同様の火災は富山県内で頻発しており、新潟県上越市でも今月4日に起きた。
乾燥した枕木にブレーキ時の火花が燃え移ったとの見方があるが、JR西日本による再現実験では発火しなかった。
枕木の火災は過去にも例があるが、これほど相次いだことはないといい、謎は解けていない。
篠ノ井線坂北駅付近では5月8日、ホームから北に約300m離れた枕木が燃えた。
焼けたのは枕木表面の直径30cm、深さ2cmほどの範囲。
同17日に信越線牟礼駅で起きた火災では、上り線ホーム脇で直径15cmほどの範囲が深くえぐれるように焼けた。
6月3日は松本駅の篠ノ井線ホームの南約300mにある枕木から煙が上がり、駅員らが消し止めた。
JR各社によると、枕木などの火災は、これまでもまれにあった。
だが、長野市、松本広域の両消防局によると、ここ5年間、それぞれの管内では起きておらず、1カ月以内に3件の発生は異例だ。
富山県ではさらに集中して発生している。
JR高岡駅でつながる城端線と氷見線の計約46kmの区間で、5月6日~6月6日に21件発生。
氷見線越中国分駅では、5月26日午後0時半ごろに線路の間の下草から出火。駆け付けた消防署員らは「早く原因が分かると対策を取れるのだが…」と困惑していた。
こうした状況に、JR西日本は各駅の前後1km区間の枕木に難燃剤を塗ったり、同500m区間の下草を刈ったりして対応を始め、一部の駅には監視員を置いた。
一方、富山県警と5月に検討会を設置。火災の共通点などの情報交換を始めている。
同社は、出火原因としてブレーキと車輪の摩擦で飛び散る火花に着目する。鉄道工学などが専門の曽根悟・工学院大特任教授も、同様の見方。
火災が駅やカーブの手前など、列車が減速する場所で多発していると指摘、「乾燥注意報が出ている日の発生も目立つ」と話す。
富山地方気象台によると、高岡市伏木の5月の降水量は平年の4割に満たない46.0mmで、乾燥状態が続いたとみられる。
ただ、5月24日にJR西日本が行った再現実験ではブレーキの火花が原因とは断定できなかった。火花は出たが、近くに置いた枯れ草から煙が上がることはなかった。
一連の火災について、富山県警は放火の可能性は低いとみている。沿線の高岡署は、火災現場周辺の聞き込みで不審者情報はなかったと説明。砺波署は、硬い枕木に短時間で火を付けるには助燃剤が必要とみているが、現場から油の反応は出なかったという。
長野県内で枕木が焼けた3件の火災について、JR東日本長野支社は「出火原因が分かっていない以上、対策のしようがない」。鉄道総合技術研究所は、ブレーキが発熱したり、火花が出ることはあり得るとした上で、やはり原因は不明としている。
出典URL
(ブログ者コメント)
燃えた枕木の写真を見たが、古い枕木ゆえ、そこかしこがヒビ割れている。
そういった、乾燥しきったヒビ割れの中にブレーキ時の火花が入り、そこが火種となって自然発火のように徐々に温度が上がり、ついには発火した、という可能性も考えられるが、乾燥したヒビ割れ枕木は全国いたる所にあるはず。今年に限り、しかも真夏でもない時期に富山や長野で集中的に起きていることの説明にはならない。
8日午前11時頃、相模原市緑区の工事現場で土砂崩れが発生し、40歳代の男性作業員が土砂に埋まった。
男性は救出され病院に搬送されたが、意識不明の重体。
現場は相模原愛川ICと高尾ICを結ぶ「圏央道」の建設予定地で、排水管を地下に埋め込む作業をしている最中に斜面の約6mの高さから突然、土砂が崩れたという。
当時、男性作業員4人で作業をしていたが、3人は避難して無事だった。
出典URL
http://news24.jp/articles/2013/06/08/07230126.html
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その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。