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30日朝早く佐伯市で水揚げ作業をしていた漁船のクレーンが倒れる事故があり、作業をしていた男性が亡くなった。事故があったのは佐伯市の鶴見公設市場。
警察によると30日朝5時40分すぎ、漁船に備え付けられている高さおよそ7mのクレーンでイワシが入った網を巻き上げて市場のコンテナに移していたところ、支えていたワイヤーが切れてクレーンが岸壁側に倒れた。
クレーンは岸壁側で作業をしていた漁業男性(47)の腹部を直撃し、男性は市内の病院に搬送されたが、およそ2時間後に亡くなった。
クレーンを支えていたワイヤーが切れたことでバランスが崩れたとみられていて、警察ではワイヤーの点検状況など事故の原因について詳しく調べている。
また、臼杵市のU造船所でも、作業をしていた50代の男性が鉄柱の下敷きになり病院に搬送されたが、命に別条はないという。
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28日午後8時ごろ、神戸市北区の神戸電鉄有馬口駅付近で、新開地発道場南口行き普通電車(4両編成)の2両目が脱線した。乗客約60人と運転士にけがはなかった。
同駅では、平成18年1月と2月にも別のポイント付近で脱線事故が2件起きていた。
警察によると、電車は有馬口駅を出発して約50m進んだ地点で2両目の前輪が進行方向の右側に脱線。男性運転士(29)は「出発しようとしたが、大きな異音がしたので止めた」と話しているという。
現場から石の粉砕痕などは見つかっておらず、警察は詳しい原因を調べる。
神戸電鉄によると、現場は三田線と有馬線に分かれるポイント(分岐点)付近で、担当者は「ポイントの影響かもしれない」と説明。
神戸電鉄は谷上-道上南口間の上下線で運転を見合わせた。
1両目に乗っていた高校1年生(15)は「強い地震かと思い、パニックになった。車内で30分くらい待たされた。(脱線した)2両目は衝撃で座席が外れて落ちていた」と興奮した様子で話していた。
また、国交省運輸安全委員会は28日、鉄道事故調査官3人を29日に現場へ派遣すると発表した。
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一方、2013年6月2日22時30分に読売新聞から、また同日23時16分にmsn産経ニュースwestから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2日午後4時30分頃、神戸市北区有野町の山中で、ハイキング中の公務員(55)が、木の枝にロープのようなものをかけて首をつっている男性を見つけた。
警察が調べたところ、男性は神鉄バスの川嶋社長(61)で、既に死亡していた。
現場の北約70mの山道に川嶋社長の車が止まっており、車内にあった手帳には、家族に向けて「ありがとう」などと書かれていた。警察は自殺とみている。
発表によると、川嶋社長は、神戸電鉄有馬口駅構内で5月28日夜に起きた脱線事故に関連して代替バスなどの対応に追われ、数日間帰宅できない状態が続いていたという。1日朝に会社に立ち寄った後、連絡が取れなくなっていた。
川嶋社長は、同電鉄鉄道営業部長や監査役などを歴任し、2012年6月に神鉄バスの社長に就任した。
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http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130602-OYT1T00664.htm
今月19日、喬木村の水路で大量の魚が死んでいるのが見つかり、水路の上流に工場を持つ菓子の卸会社が記者会見を開き、工場の排水が原因の可能性があるとして、謝罪した。
喬木村阿島では、今月19日に天竜川に流れ込む狭い水路でおよそ100匹の魚が死んでいるのが見つかり、県などが原因を調べていた。
この水路の上流には、菓子製造や卸売りを行っているM社の工場があり、27日、村の福祉センターで、社長らが記者会見を行った。
会見によると工場では、2年に1回ほど機械の洗浄を行っていて、洗浄後の排水は近くに流していたという。
今月19日に業者が機械の洗浄を行い、その際、使用した水は中和剤で中和したうえで水路に流したが、実際には中和剤を入れたあと、かき混ぜる時間が短かかったという。
このため、排水が十分に中和されないまま水路に流れ、魚が酸欠で死んだ可能性が考えられると説明している。
会見で社長は「確認不足や知識の欠如で多大な迷惑や不安を与えたことを心からおわびします」と謝罪した。
一方、県が19日、水路の水を採取して行った水質検査の結果が今日発表され、それによると、水は強い酸性を示していたうえ、基準値の600倍を超えるフッ素が含まれていたという。県では、こうした水質の変化が影響を及ぼし、魚が死んだと見られるとしている。
22日に再度行った水路の水の水質検査では、こうした異常は見られなかったという。
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5月27日付で長野朝日放送からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
M社によると、喬木工場で18日と19日に冷凍設備のメンテナンスをした際、洗浄液に含まれる弱酸性の過酸化水素が分解されないまま水路に流れてしまった可能性があるという。
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5月28日付で中日新聞長野版からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
会見で社長は「喬木工場のメンテナンス洗浄で出た排水を誤って水路に流した。中和不足で水生生物に影響を及ぼした可能性がある」と陳謝した。
同社によると、メンテナンス洗浄は年一回。今年は洗浄剤の使用量が多く、洗浄水に規定以上の中和剤を投入し、15分間循環させた。そして、業者は適正に中和されたか確認しないまま、例年通り排水溝に流した。
ここの配管は、同社は下水につながると勘違いしていたが、実は水路につながっていた。
排水の約1時間後に工場の下流のみで魚の死亡が分かり、工場近くで被害が大きいため、社内調査を進めて分かった。
県によると、有害物質を適正に中和して無害化すれば、水路に流しても問題はないが、社長は「今後、洗浄水は産業廃棄物として処分する。再発防止のため、この配管は使えないようにする」と述べた。
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(ブログ者コメント)
いろいろと問題があったようだが、間違った方法で作業していて過去に問題が起きていなくても、ちょっとした条件の変化で問題が表面化することがある・・・そんな教訓も感じ取れた。
25日午前0時15分頃、名古屋市南区豊田の東海道新幹線の線路脇にある防音壁のプラスチック製パネル1枚(重さ約1.7kg)が、約15m下の道路上に落下した。
男性1人が近くを歩いていたが、けがはなかった。新幹線の運行にも影響は出ていないという。
JR東海によると、線路脇の電柱に登って電気設備の点検をしていた男性作業員が作業を終えて降りる際、足が防音壁に当たり、パネルが外れたという。
パネルは縦約50cm、横約70cm、薄さ約1.5mm。
電柱を降りる際、足元をよく確認していなかったという。
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岡山市の男性が、自転車で走行中、路上に張られた自動車進入禁止用チェーンに引っかかってけがをしたのは安全管理が不十分だったためとして、県に100万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が24日、岡山地裁であった。佐藤裁判官は男性の訴えを一部認め、県に約38万円の支払いを命じた。
判決によると、男性は2011年11月9日夕、後楽園の路上を自転車で走行中、自動車の進入を禁止するため道路を横切るように張られた金属製チェーンに引っかかって転倒し、首などにけがをした。
県は「近くに注意を喚起するコーンを置くなど安全管理に問題はなかった」と主張していたが、佐藤裁判官は「(男性から見て)チェーンはコーンの手前にあり、道路のアスファルト舗装の色と一体化して極めて認識しづらかった。当時は日没後で視界も悪く、チェーン自体を目立たせる加工が必要だった」と判断した。
原因は男性の前方不注視―とする県側の主張も一部認定したが、「通常有すべき安全性を欠き、設置または管理に問題があった」と述べた。
一方、伊原木知事は「判決文の内容を確認したうえで、今後、対応を検討したい」とのコメントを出した。
出典URL
http://mainichi.jp/area/okayama/news/20130525ddlk33040558000c.html
24日午後8時40分ごろから深夜0時ごろまでの3時間余りにわたって新居浜市の住友化学愛媛工場で硫酸を製造しているプラントから「発煙硫酸」と呼ばれる化学物質およそ200ℓが漏れ出した。
住友化学は、ただちにプラントを停止させ、周辺の会社や住宅に対して屋内に入って窓を閉めるよう呼びかけを行った。
漏れた「発煙硫酸」の一部は空気中の水分と反応して硫酸ガスとなりプラント内に拡がったが、敷地外への漏出はなかった。
漏れ出た「発煙硫酸」と硫酸ガスは、水洗処理で除害した。
消防などによると工場周辺への影響はなく、現場には作業員2人がいたが、けがはなかった。
その後の会社の調べで、製造した硫酸の品質検査をするためのサンプリング液回収配管(ステンレス製、直径約5cm)に穴があいているのが見つかったという。
「発煙硫酸」は、半導体の洗浄などに使う純度の高い硫酸。
同工場は「ご迷惑をおかけしたことをお詫び申し上げます」というコメントを出すとともに、詳しい原因を調べている。
出典URL
厚生労働省は24日、昨年1年間に労災で死亡した人が1093人に上ったと発表した。
東日本大震災が原因のケースを除いた前年の死者は1024人で、69人増えたことになる。
同省は、「経営状況の厳しさから、建設業や製造業の企業で安全対策がおろそかになっている可能性がある」として、労災の防止対策を強化するよう訴えている。
業種別では、建設業が367人と最多で、製造業199人、陸上貨物運送業134人と続いた。
原因別では「墜落・転落」が271人と最も多く、「道路上の交通事故」251人、機械などへの「はさまれ・巻き込まれ」157人だった。
小売りや外食など「商業」の死者も117人おり、うち69人は交通事故が原因だった。
一方、震災の復興・復旧に関連する死者は建設業を中心に10人だった。
出典URL
厚労省発表資料は下記参照。
http://www.mhlw.go.jp/bunya/roudoukijun/anzeneisei11/rousai-hassei/
奈良市内の工場で今年3月、ステンレス加工機械の清掃作業中に男性従業員が死亡する労災事故があり、奈良労基署は23日、労安法違反の疑いで、本社のステンレス製造会社「Sステンレスセンター」と元工場長(64)を書類送検した。
送検容疑は3月5日、奈良市藺生町(いうちょう)の同社工場で、男性従業員(当時46)にステンレス加工機械のローラー部分を清掃させた際、機械の運転を停止しなかったとしている。
そのため男性従業員が右腕を巻き込まれて首の骨を折り、死亡したという。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/region/news/130524/nar13052402040000-n1.htm
23日午後3時前、小国町西里の公民館「岳の湯湯けむりの里」に設置されている、温泉の湯をためるタンクが破裂した。
タンクには縦1m50cm、横幅が1m余りの金属製のふたが3枚あったが3枚とも吹き飛んで、このうち1枚がおよそ40m離れた3階建て住宅の屋根に突き刺さった。けが人はいなかった。
警察によると、このタンクは地元の人たちの組合が管理していて、この場所でわいた温泉の湯をいったんためて、蒸気を外に逃がした上で地元の人たちに供給するためのものだという。
警察は、タンクの中の蒸気の圧力が何らかの原因で高まったものと見て、詳しい原因を調べている。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/kumamoto/5004798601.html?t=1369340522962
(2013年5月31日 修正1 ;追記)
2013年5月29日22時55分に毎日新聞から、排気ファンは安全管理の緩い第2種管理区域に設置されていたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
原子力規制委員会は29日、建屋内が放射性物質による汚染を想定していない管理方法だったことを問題視し、放射線管理区域の設定や許認可のあり方を見直す方針を明らかにした。
放射線障害防止法では、放射性物質の汚染や内部被ばくの恐れがあり管理の厳しい「第1種管理区域」と、汚染の恐れがない「第2種管理区域」を設定できる。
事故のあった「ハドロン実験施設」は、実験装置周辺のみが第1種、職員らが内部被ばくした室内は第2種だった。
安全管理の緩い区域で排気ファンに放射性物質を取り除くフィルターがなく、汚染を戸外へ広げた。
J−PARCによると、第1種では長袖の専用服を着用し、退出時に放射性物質の付着を検査するが、第2種は通常の作業着で出入りし、退出時の検査もない。
広報担当者は「効率的に実験するため、第2種で十分と判断された区域は管理を簡略化している」と説明する。
一方、J−PARCを運用する日本原子力研究開発機構でも、別の「タンデム加速器施設」(茨城県)は全体を第1種とし、汚染時の手引きなどを定めている。
産業技術総合研究所(同県)や放射線医学総合研究所(千葉県)は管理区域全域で汚染が起こりうるとして対応。産総研では排気ファンにフィルターを設け、除染手順などの内規もあるという。
規制委は今後、区域設定の運用や文科省の審査を検証し、大学や病院など全国で約8000ある加速器施設のうち、規模の大きな数十カ所でも点検する。
出典URL
(ブログ者コメント)
○排気ファンと思しきものをテレビで見たが、スレート製らしき壁に横一列で何台も大きな換気扇が取り付けられており、その様子は、まるで町工場。
とても、放射性物質の漏洩を考慮した建築物とは思えなかったが、第2種管理区域に設定していたということで、その理由がわかった。
○機構側は想定外の事故だったと言っているようだが、設計時にオペラビリティスタディを実施していれば、「MORE」のキーワードで今回のトラブルが予測できていたかもしれない。
(2013年6月20日 修正2 ;追記)
2013年6月19日0時26分にmsn産経ニュースから、同日7時57分に読売新聞から、一旦止めた換気扇をまた動かし、その後3日間も回し続けていたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
日本原子力研究開発機構などは18日、事故報告後も施設内の放射線量を下げるため、排気ファンを3日間回し続けたとする報告書を原子力規制委員会に提出した。
機構側は「周囲への影響はない」としているが、J-PARCの池田センター長は記者会見で「感度が鈍かったことは大変申し訳ない」と謝罪した。
事故は5月23日正午ごろに発生し、施設内の放射線量が上昇したためファンを回した。
一度は止めたものの、同日午後5時半から再度回した。
機構側は24日夜に規制委などに事故を報告するとともに、25日未明に会見を開き「ファンを回したことは誤った判断だった」と釈明していた。
しかし、現場には伝わらず、ファンが停止されたのは26日午前11時ごろ。ファンは3日間回り続け、25日に県が立ち入り調査したときも動いていた。
機構側は26日に停止した理由を「24日夜の時点で、敷地境界内の線量が通常に戻っていたので停止しなくてもいいと思った」としている。
外部への影響については敷地境界の最大被曝線量が0.29マイクロシーベルトと評価。一般人の年間被曝限度の1000マイクロシーベルトを大幅に下回っている。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130619/dst13061900270000-n1.htm
一方、2013年6月19日20時8分に読売新聞から、原子力規制委員会は上記の報告書に不備があると発表したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
原子力規制委員会の田中委員長は19日、日本原子力研究開発機構などから提出された再発防止策に不備があるとして、20日に改めて現地調査を行うと発表した。
規制委による現地調査は、計34人の被曝者を出した5月の事故以来4度目となる。
同機構は事故後、規制委側の求めで事故原因や経緯を報告。
今月18日には、放射性物質の外部漏えい後も換気扇を回し続けたとする2度目の報告書を提出していた。
しかし、これまでの報告では、放射性物質が漏れ出した構造上の欠陥に関する記述や、J―PARC内のほかの施設の安全性に関する言及が不十分で、田中委員長は「極めてお粗末。他の施設でも問題がないか調べるべきだ」と述べた。
出典URL
2013年5月25日4時0分と5月27日17時19分にNHK水戸から、5月26日21時13分に朝日新聞から、5月25日21時15分と5月27日23時17分にmsn産経ニュースから、5月29日19時27分にNHK首都圏から、5月29日23時24分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
23日午前11時55分ごろ、東海村にある日本原子力研究開発機構の素粒子を発生させる実験施設で、金属の金に陽子ビームを当てて素粒子を発生させる実験中に、装置が誤作動してビームの出力が通常の400倍に上がり、金が高温になって蒸発して放射性物質が発生した。
陽子ビームがあたると金の原子核が壊れ、放射性のナトリウムやヨウ素などが生まれる。通常の実験では金の温度は300℃程度までしかあがらないため、放射性物質は固体の金のなかにとどまる。
しかし、今回は装置の誤作動によってビームの強度が通常の約400倍になったため金が高温になって一部が蒸発し、周囲に漏れ出し、研究者らが吸い込んだとみられる。
実験装置は、拡散する放射性物質の漏れを防ぐ構造にはなっていないという。
このトラブルで、22歳から55歳の男性研究者32人と女性2人が放射性物質を体内に取り込んで内部被ばくした。事故当時、実験装置付近にいたのは55人。その半数以上が被曝したことになる。最大の被ばく量は、1.7ミリシーベルトだが、専門家は「健康に直接影響する数値ではなく、問題ないだろう」と指摘している。
機構などは29日、放射性物質は施設から西約1kmに拡散したとの試算を発表した。
施設から西に約600〜700mにある住宅地に及んだ可能性もあるが放射線量は低く、健康に影響を与えない水準としている。
線量は施設から90m離れた敷地境界が最大で、1時間滞在した場合0.29マイクロシーベルトの被ばくになる。
この結果は、実際に計測された放射線量の傾向とも一致しており、法律で定める敷地境界での年間の被ばく限度の1ミリシーベルトよりも十分低く、環境への影響はないと機構側は結論づけた。
原子力規制委員会は、施設内で汚染を確認しながら換気用のファンを回して放射性物質を外に漏らした点を問題視し「放射性物質の適切な管理ができておらず、安全文化の欠如が見られる」として、事故のレベルを「レベル1」と暫定評価した。
これは、事態の深刻さに応じた、レベル0から7まで8段階あるうちの下から2番目にあたる。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/mito/1076669591.html?t=1369427069551
http://www.nhk.or.jp/lnews/mito/1076669871.html?t=1369689061811
http://www.asahi.com/national/update/0526/TKY201305260202.html
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130525/crm13052521160016-n1.htm http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130527/dst13052723220011-n1.htm
http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20130529/e7ce0f856ec3386c92f6b930a83389b4.html
http://mainichi.jp/select/news/20130530k0000m040095000c.html
2013年5月25日12時18分にmsn産経ニュースから、5月26日8時53分に毎日新聞から、施設概要に関する下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事故があった加速器実験施設「J-PARC」は、陽子のビームを作りだすことができる1周1.6kmのドーナツ型の巨大加速器など3台の加速器を備えた世界有数の実験施設だ。
日本原子力研究開発機構などが約1500億円を投じ、平成21年から本格的に稼働を始めた。
J-PARCでは、未知の物理法則の発見などにつながる研究が行われている。
地下の3つの加速器をつなぎ、陽子のビームを光速の99.98%にまで加速し、金などの標的にぶつけて飛び出る中性子やニュートリノを研究に利用する。
金などの原子核に強いエネルギーの陽子がぶつかると放射性物質になる。
事故は、円形加速器(1周約1600m)につながる「ハドロン実験施設」で起きた。
高エネ研の峠理事によるとハドロン実験施設では、円形加速器を周回しながら加速される陽子のうち、実験施設への取り出し口に漏れ出る陽子線を利用。
しかし、陽子の流れをコントロールする電磁石が突然作動しなくなり、施設への陽子の流れが一気に強まったという。
このため、陽子を衝突させる標的の金が高温となり、細かな粒子状や別の放射性核種に変換された。
一部が金属製のパイプや遮蔽材を突き抜けて実験室内を汚染した。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130525/dst13052512200009-n1.htm
http://mainichi.jp/select/news/20130526k0000e040121000c.html
2013年5月26日付で茨城新聞から、また5月26日5時57分にNHK NEWS WEBからは、事故時の状況などに関する下記趣旨の記事がネット配信されていた。
23日午前11時55分ごろ、金に陽子ビームを照射して素粒子を発生させる実験中に、装置の誤作動でごく短時間に計画の約400倍のビームが当たり、金の一部が蒸発して発生した放射性物質が漏れた。
この時、異常を知らせる警報が鳴り装置が自動停止したが、実験担当者は警報の原因が分からないまま午後0時8分ごろ、警報をリセットして実験を再開した。
午後1時半ごろ、施設内の放射線量が上昇したため装置の運転を停止したが、「管理区域内であり想定の範囲内の汚染レベル」と判断して、午後3時15分ごろ、排気ファンを作動させて放射線量を下げたうえで実験を続け、最終的に実験を中止したのは放射線量がさらに高くなった午後4時すぎになってからだった。
ファンは午後5時半ごろにも回しており、計2回にわたり放射性物質が施設外に漏れたとみられる。
県原子力安全対策課によると、県が同村内に設置するモニタリングポスト7カ所の数値に異常はないという。
事故当時、実験施設内には55人が立ち入っており、衣服の汚染も確認された。ただ、いずれも基準値以下だったため、全員が着替えや手洗いをして帰宅。24日になって4人が精密検査を希望して内部被ばくが確認され、25日に新たに2人の被ばくが判明した。
警報の作動にもかかわらず実験を継続したことや、周辺の放射線量の調査を怠っていたことについて、原子力機構は不適切な対応だったと認めたうえで、今後、検証を進めるとしている。
出典URL
http://ibarakinews.jp/news/news.php?f_jun=13694971681816
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130526/t10014846391000.html
22日午前8時40分頃、福井市のえちぜん鉄道三国芦原線の町屋踏切(遮断機、警報機あり)で、同市の50歳代女性運転の軽乗用車と三国港発福井行き電車(1両)が衝突。女性と乗客ら40人は無事だった。
女性は「遮断機が上がったので踏切に入った」と話しており、同鉄道は近くの駅で作業中の社員が、遮断機を上げる機能があるのを知らずに作業用スイッチを押したのが原因とみている。
警察などによると、事故の3分前、西約500mの西別院駅をこの電車が出発。その後、社員が停車中の別の車両を同駅内で方向転換させるスイッチ「入れ換えテコ」を押した。
これにより、同駅の上り、下り双方にある場内信号機はともに赤が点灯。駅内に別の電車が入らない仕組みだった。
このスイッチは松本、荒町、町屋の3踏切と連動し、遮断機が既に下りていても動作を止め、上がるようになっていた。
しかし同社は、この連動を把握しておらず、この日はスイッチの操作と電車が町屋踏切を通過するタイミングが、たまたま重なったらしい。
同社のマニュアルでは、西別院駅から最も近い松本踏切を越えた段階でスイッチを入れても、安全に運行できるとされていた。
同社は記者会見を開き、同社幹部は「会社としてスイッチの機能を把握していなかった」と説明。社長は「鉄道事業者としてあってはならないこと。マニュアルの見直しなどを進める」と謝罪した。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130523-OYT1T00067.htm
また2013年5月24日7時6分に福井新聞から、5月24日付で毎日新聞福井版から、他にも38踏切で同様な現象が起きる設計だったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
同社は23日、勝山永平寺線を含む全線で、同様の事故が起こる可能性を調査した。
警報機・遮断機がある計99カ所の踏切のうち、3分の1以上に当たる38踏切が、近くの駅で行われる操作に伴い、遮断機が上がってしまうなど意図しない動作をする設計であることが分かった。
同社が原因を調べたところ、同踏切近くの西別院駅で、列車の進行方向を変える「入れ換え」のためにスイッチ操作を行った際、町屋踏切を含む付近の3カ所の踏切が連動。意図せずに遮断機バーが上がってしまうことが分かった。
また、同駅構内にある一つの踏切は下がったままになる仕組みだった。
2路線で列車が方向転換ができる駅は23駅あり、同社は23日、その全駅の配線図を点検。
その結果、三国芦原線で西別院を含め6駅、勝山永平寺線では越前開発など9駅が、西別院駅と同様のシステムだった。
スイッチ操作で付近の計38踏切が連動、意図せず遮断機が上がったり、下がったままになる設計だった。理由は不明。
同社によると、この15駅では臨時列車や除雪車両の運行などのため、年間約20件の方向転換が行われていた。
通常は遮断棒が上がった状態で作業するため、問題に気付かなかったという。今回の事故は、臨時電車の方向転換の際に起きた。
システムは京福電鉄から経営を引き継いだ2003年に既にあり、10年にわたって使われてきた。
運転士らから異常を知らせる報告はなく、意図しない動作はいずれの駅でも把握していなかったという。
同社は「10年間にわたり危険を把握してこなかったことを申し訳なく思う。安全対策をきちんと取り、乗客や沿線住民の信頼を取り戻すよう努力したい」と話している。
出典URL
http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/society/42747.html
(ブログ者コメント)
○通常と違う使い方をして初めてシステムの不具合がわかる、そんな事例のようだ。
○車を運転していた女性も、遮断機が上がっても左右確認してから踏切に進入するという、運転の基本を守るべきだった。
もし、確認はしたが電車は来ないものと思い込んでいたがゆえの「見れども見えず」状態だったとしたら致し方ないことだが・・・。
22日正午ごろ、香川県丸亀市のS化成工業丸亀工場の鉄骨スレート5階建てプラント3階で、タンクとタンクをつなぐ配管から液体の「二硫化炭素」が漏れ出し、発火しているのを作業員が見つけ、119番通報した。
警察などによると、火災は不溶性硫黄を製造する過程で発生。
硫黄と二硫化炭素を混ぜるタンク(20m3)と別のタンクをつなぐ管(長さ約5m、直径約30cm)が詰まり、内容物約800ℓが床などに流出した。
二硫化炭素は蒸発して発火し、タンクを覆う建屋3、4階の床約4m2が焼けたという。
配管は、昨年10月に検査した時は異状なかった。
消防車が出動するとともに、爆発の危険性があるとみられたため、警察が付近の小学校や保育所に避難を呼び掛け、幹線道約1.2kmを一時通行止め。約1時間後に鎮火したが、近くにいた自営業男性(58)ら付近の住民4人がのどの痛みなどを訴えて病院で手当てを受けた。
液体に含まれていた二硫化炭素が気化して燃えて発生した、刺激臭のある亜硫酸ガスを吸ったとみられる。
出典URL
http://www.shikoku-np.co.jp/kagawa_news/social/20130523000164
http://www.ksb.co.jp/newsweb/indexnews.asp
2013年5月23日2時3分にmsn産経ニュース香川からは、若干ニュアンスの異なる下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察などによると、配管内部の圧力が上がったため弁が開き、二硫化炭素を水槽内に放出。その際に発生したガスが燃焼したという。
出典URL
一方、同社HPには「安全板が作動」と掲載されていた。
http://www.shikoku.co.jp/information/news_4077.html
(2013年6月1日 修正1 ;追記)
2013年5月23日付の四国新聞紙面に若干ニュアンスの異なる下記趣旨の記事が掲載されていた。
漏れた液体に含まれていた二硫化炭素が気化して燃え、刺激臭のある亜硫酸ガスが発生したとみられる。
2013年5月21日20時35分にNHK福島から、また5月22日付で福島民友ニュースから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
21日午前11時すぎ、楢葉町下小塙で、道路の除染作業にあたっていた作業員の男性(30)が、坂道で動きだした無人の中型トラックに轢かれた。
男性は、すぐに広野町の病院に搬送されたが、およそ2時間後に死亡した。
警察によると、男性は2次下請け企業の社員で、21日朝から同僚2人と通学路の表面を削り取る除染作業をしていた。
トラックを運転していた同僚(35)が、荷台に積んでいた除染の機器を確認しようと坂道でトラックを止めて降りたところ、誰も乗っていない状態のトラックが坂道を下り、研削作業をしていた男性が轢かれた。
男性は福岡県から楢葉町に来て、除染作業にあたっていたという。
トラックを停車させた同僚は「サイドブレーキをかけて、車止めも設置した」と話しているということで、警察が現場の状況を確認し、事故の詳しい原因を調べている。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/fukushima/6054729051.html?t=1369168294000
http://www.minyu-net.com/news/news/0522/news4.html
(ブログ者コメント)
NHKの映像を見たところ、坂道の上のほうに車止めかどうかは不明だが、それらしき黒い物体が1ケ、ポツンとあった。
(2013年10月5日 修正1 ;追記)
2013年10月4日23時39分に読売新聞から、関係者が書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
福島県楢葉町下小塙での国直轄の除染作業で今年2件の労災死亡事故があり、富岡労基署は4日、安全管理に必要な措置をとらなかったとして、準大手ゼネコン「前田建設工業」(東京都千代田区)など3法人と、52~59歳の現場責任者ら3人を、労安法違反容疑で書類送検した。
福島労働局によると、除染作業の労災死亡事故で、法人・個人が書類送検されるのは初。
発表によると、3月22日に男性作業員(51)が汚染土の仮置き場内でトラックを誘導中、パワーショベルにひかれ、5月21日には男性作業員(30)が、坂道で動き出したクレーン付きトラックにはねられた。
同社などは、パワーショベルの作業員に制限速度を伝えたり、現場に合った作業計画を定めたりなど、安全管理に必要な措置をとらなかった疑いが持たれている。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20131004-OYT1T01106.htm
(ブログ者コメント)
別報道とも合せ考えると、書類送検理由の「パワーショベル・・・作業計画を定めたり」は3月の事例に関するもののように感じた。
(2013年10月31日 修正2 ;追記)
2013年10月23日19時11分にNHK福島から、死亡事故が起きた除染工事の元請け3社が指名停止になったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
楢葉町の除染現場で、ことし、2件の死亡事故が起きたことを受け、環境省は、工事を請け負った大手建設会社など3社を、23日から3か月間の指名停止にした。
指名停止になったのは、楢葉町の除染を請け負う共同企業体のメンバーで、いずれも東京に本社がある「前田建設工業」と、「鴻池組」、それに「大日本土木」の3社。
楢葉町の除染現場では、ことし3月に作業員がショベルカーにひかれて死亡したほか、5月にも、坂道で動いた無人のトラックにひかれて、作業員が死亡する事故が起きた。
環境省によると、これらの現場では、いずれも作業計画が作られていないなど、決められた安全対策がとられていなかったという。
このため環境省は、この3社に対し、23日から3か月間指名停止にし、環境省が発注するすべての事業について、新たな入札に参加できなくなった。
ことし12月まで行われる予定の楢葉町の除染作業は、引き続き3社が事業を続けるという。
元請けとなる大手建設会社が3社同時に指名停止になったことの影響について、環境省は「他の自治体の除染作業の進ちょくに、大きな影響が出るとは考えていない」としている。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/fukushima/6055490871.html?t=1382561190143
また、10月23日付で環境省東北地方環境事務所からプレスリリースされた指名停止を知らせる資料中、事故時のやや詳しい状況が下記趣旨で掲載されていた。
5 月21 日、下小塙工区の坂道の道路除染を行っていた作業員が、坂道発進補助装置(ESスタート)で制動を保っていた4t ユニック車の後退に伴い、除染作業器具とともに約15m引きずられ、死亡した。
出典URL
http://tohoku.env.go.jp/fukushima/pre_2013/data/1024aa.pdf
(ブログ者コメント)
これらの情報は、3月に起きた事故の紹介記事にも追記済。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/3340/
21日午前10時半ごろ、札幌市西区山の手5条の下水道工事現場で、作業員の男性(61)が道路に掘った穴の中で「土砂に巻き込まれた」と同僚から消防に通報があった。
男性は同僚に助け出され病院に運ばれたが、およそ1時間半後に死亡が確認された。
警察によると、男性は同僚と2人で汚水管を設置するために掘った縦3m、横1m、深さ1.8mの穴に入って、土砂が崩れないよう杭や板で柵を作る作業をしていたという。
その後、横壁の土砂が突然、崩れ、男性はひざの高さまで土砂に埋まったという。
警察は、一緒に作業していた同僚の話などから、男性が崩れた土砂から逃げようとして穴の反対側の横壁に押しつけられ、その衝撃で腰から脇にかけて骨折して、内臓が圧迫されたとみて詳しく調べている。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20130521/e6c0a469e7ec421d9d6bb86752a8abc2.html
(2013年10月22日 修正1 ;追記)
2013年10月17日付で朝日新聞北海道版(聞蔵)から、現場責任者らが土留めを設けなかった危険防止措置義務違反容疑で書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
札幌中央労基署は16日、水道工事業のT工業と現場責任者の男性(31)を労安法違反(土砂崩壊による危険防止措置義務違反)の疑いで書類送検した。
同署によると、T工業は5月21日、同市内の工事現場で下水道管を埋設するため地面を1.7m掘り下げた際、土壁を支える土留めを設けなかったため、土砂が崩れて男性作業員(61)が巻き込まれ、死亡した。
現場責任者は、「工事を早く済ませようとした」と説明しているという。
21日午前10時半ごろ、オホーツク海側の遠軽町生田原の農場で、経営者の男性が牛舎脇の地下の堆肥貯蔵タンクで作業していたところ、突然、爆発が起きた。
男性は全身やけどの大けがを負い病院で手当てを受けたが、午後8時すぎに死亡した。
警察によると、男性は貯蔵タンクを修理するため、一人でタンク内に入り作業をしていた。
タンクは縦4m、横15m、深さ2m。コンクリート製で、天井部分にマンホール型の鉄製の蓋が付いていた。
爆発音とともに、火が1mほど上がったという。
警察は、何らかの火が、堆肥の発酵で発生したメタンガスに引火したとみている。
出典URL
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その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。