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23日正午すぎ、京都府京丹後市大宮町で建設中の山陰近畿自動車道「第14号トンネル」で、発破後の側面が崩落し、作業をしていた建設会社・児玉組(大分県佐伯市)社員の男性(40)が崩れた土砂に埋まった。
2時間半後に救出、病院に搬送したが、午後4時すぎに死亡が確認された。
トンネルは、大宮町と与謝野町を結ぶ野田川大宮道路(4.3km)の一部。
昨年6月に着工、2016年3月の完成を目指して全長1.9kmのうち600mまで掘り進んでいた。
児玉組は、施工業者の大林、公成、吉川共同企業体(JV)の下請けで掘削に従事。
京都府から道路建設を受託している府道路公社建設事務所によると、発破作業は5人一組で行い、男性はリーダーだった。
工事の元請け会社の説明では、この日の昼ごろには十数人が作業に当たっていた。
亡くなった男性は崩落当時、トンネルを掘り進めるために爆破させた後、補強のためコンクリートの吹き付け作業を開始しようと、現場を確認していた時に左奥の側面が縦7m、横7m、奥行き3mにわたって崩れ落ち、最も奥にいた男性が岩の下敷きになったとみられる。
縦1.8m、横1.5m、厚さ50cmの岩の下でうずくまった姿勢で見つかったという。
この工事では、1回の発破で1.2mずつ掘り進み、その度に土砂を取り除き、コンクリートを吹き付けて補強する。
さらに、岩盤とコンクリート壁をつなぐロックボルト(長さ約3m)を打ち込み、上から鋼鉄製の補強具を固定する。
府道路公社によると、こうした工法は山岳トンネルでは一般的という。
今回の崩落個所の大半は、前日までにこれらの作業を終えていた。
建設事務所長は、「トンネルの岩盤は花崗岩質で、比較的安定している。この工事でほかに崩落があったとは聞いていない」と話している。
JVの現場責任者によると、男性らの作業は手順通りに行われており、崩落した部分も前夜からの工事で整備、点検済みだった。
24日、国交省などのトンネル工事の専門家が現地調査を行った。
調査を終えた専門家は報道陣の質問に対し、トンネル内で横から崩落するというのはあまり事例がないとしたうえで、「施工時の状況などを詳細に調べないと今の段階で原因はわからない」と答えた。
専門家は、これまでの工事の資料などの提出を受けて、さらに詳しく調べることにしている。
出典URL
http://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20130423000159
http://www.nhk.or.jp/kyoto/lnews/2014137871.html?t=1366926026558
2013年4月23日19時52分に朝日新聞から、同日22時48分に読売新聞から、4月24日12時59分にNHK鹿児島から、4月27日に朝日新聞鹿児島全県版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
23日午後0時15分ごろ、鹿児島県奄美大島の宇検村湯湾の土砂捨て場で配管工事をしていた男性2人が生き埋めになったと、消防に通報があった。
救急隊が救助にあたったが、2人はその場で死亡が確認された。
警察によると、死亡したのは近くの建設会社役員の男性Tさん(69)と土木作業員の男性Sさん(62)。
現場は、奄美大島南部の赤土山の山中。
2人は、地元の建設会社が使っている土砂捨て場の排水のため、幅1m、長さ4m、深さ2~3mの溝を掘って直径約80cmの排水用配管を埋める作業をしていたところ、溝の脇に積み上げていた土砂が崩れ、生き埋めになったらしい。
この溝の両側には長さ4mに渡って、溝を掘った際に出た土砂が積み上げられていたという。
土砂の高さはおよそ3mあり、警察によると、このうちの片側の傾斜のある部分に積み上げられていた土砂の一部が崩れたという。
作業は3人でしており、2人は溝の中で配管をボルトで連結する作業をしていた。
救急隊が到着した時、Sさんは完全に土砂に埋まっており、Tさんは頭部が見えている状態だったという。
建設会社を通じて救急車を呼んだ作業員男性(65)は、「じわじわ崩れたのではなく、一瞬で崩れたようだ」と話した。
警察は26日、死因は圧死の可能性が高いと発表した。
警察によると、一緒に作業していた土木作業員の男性の話しでは、盛り土の崩落は2回あったという。
23日午前11時50分ごろ、盛り土が崩れ、2人はひざまで土砂で埋まり、動けなくなった。
男性が救出しようと土を掘っていた正午ごろ、2度目の崩落で2人が埋まったという。
出典URL
http://www.asahi.com/national/update/0423/SEB201304230017.html
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130423-OYT1T01398.htm
http://www.nhk.or.jp/lnews/kagoshima/5054121961.html?t=1366836378038
(2014年2月14日 修正1 ;追記)
2014年2月12日21時42分にNHK鹿児島から、1度崩落し、その10分後に起きた2度目の崩落で生埋めになったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。 よってタイトルも微修正した。
県警は13日、事故で死亡した建設会社の元役員が安全対策を怠ったとして、業務上過失致死などの疑いで書類送検した。
書類送検されたのは、宇検村の建設会社の当時69歳の元役員。
この事故は、去年4月、宇検村の土砂捨て場での配管工事中に土砂が崩れ、深さおよそ3mの溝の中で作業をしていた元役員と一緒に作業していた当時62歳の宇検村の元土木作業員の男性が下敷きになって死亡したもの。
警察によると、元役員は、現場の地盤が弱かったにもかかわらず、土砂を防ぐ網の設置など必要な対策を講じないまま工事を行い、元作業員の男性を死亡させたとして、労安法違反と業務上過失致死の疑いがもたれていて、警察は13日、元役員と工事をしていた建設会社を書類送検した。
警察によると事故当時、死亡した2人が作業していた溝ののり面の上の斜面には、溝を掘る際に出た土砂が積み上げられていたが、重みにたえられずに一度崩れ、そのおよそ10分後にさらに大きく崩れた土砂で2人が下敷きになったとみられるいう。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/kagoshima/5055188651.html?t=1392243934544
23日午前10時15分ごろ、名古屋市千種区今池南の10階建てビルの屋上で爆発音がし、「作業員がけがをした」と119番があった。
警察などによると、男性作業員3人がやけどを負った。35歳の作業員は顔や腕にやけどを負い重傷、2人は軽傷とみられ、いずれも命に別条はないという。
警察によると、事故当時、現場のビルで停電があり、このビルに入居する電気関連会社の作業員4人が屋上に設置された変圧器を点検していた。
変圧器内の配電盤の点検中、配電盤にテスターを当てた際に爆発的なショートが起き、熱風を浴びたらしい。
出典URL
http://mainichi.jp/select/news/20130423k0000e040235000c.html
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2013042390131714.html
21日午後3時5分ごろ、須賀川市森宿の国道4号線沿いの公共下水道新設工事現場で、建設作業員の男性(54)が深さ約13mの下水道開口部に転落した。
男性は胸などを強く打ち、病院に搬送されたが約1時間40分後に死亡した。
警察の調べでは、男性は現場責任者で下水道開口部から資材を搬入するため、直径4mの開口部付近で機械のリモコン操作をしていたとみられる。
現場にいた作業員が、男性が転落したことに気付き119番通報した。
出典URL
http://www.minpo.jp/news/detail/201304228000
岩見沢市は19日、同市東町の学校給食岩見沢共同調理所周辺で3月中旬に、硫化水素ガスが発生したと発表した。
市によると、3月13日に調理所付近の住民から「悪臭がする」との通報があり、調査の結果、同調理所付近の車道にあるマンホール内で、許容濃度の10倍にあたる100ppmの硫化水素ガスを検出した。
人命には影響がないものの、呼吸器官などへの影響があるとされる濃度だ。
市によると、調理所の排水処理施設にある食器の洗浄水や汚水を浄化する浄化槽で、汚水撹拌装置が壊れていることがわかった。
住民への健康被害はなかったものの、市は汚水を下水に流すのを中止した。
そして硫化水素の発生を抑える薬品を注入する装置を設置したところ、硫化水素の発生はいったん抑えられたが、4月10日から再び発生。ガス発生を防ぐオゾン発生装置の故障も新たにわかった。
部品交換による改修は5月上旬になるという。
出典URL
http://mainichi.jp/area/hokkaido/news/20130420ddlk01040229000c.html
(ブログ者コメント)
類似事例がないか調べたところ、2009年7月22日2時59分に北國新聞から、給食室の食器洗浄機付近で硫化水素中毒事故が起きたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
21日午後7時36分ごろ、川北町中島小の給食室で食器洗浄機の洗剤供給機を設置していた厨房用機械器具関連会社「H社」の社員の男性(35)と洗剤メーカー「Jディバーシー」金沢営業所の男性(40)が倒れているのを同小の教頭が発見し、119番通報した。
2人 は心肺停止状態で白山市の公立つるぎ病院と能美市の芳珠記念病院にそれぞれ運ばれたが 、間もなく死亡が確認された。
警察などによると、室内から硫化水素とみられるガスが検出されており、警察は作業中に何らかの原因でガスが発生し、2人が中毒を起こした可能性 があるとみている。
同小によると、2人は午前中から作業に従事していたが、夜になっても終わらないため 、不審に思って教頭が給食室に入ったところ、2人が倒れているのを見つけた。
出典URL
労安則別表第六に酸素欠乏危険場所が定められており、その九番目に「し尿、腐泥、汚水、パルプ液その他腐敗し、又は分解しやすい物質を入れてあり、又は入れたことのあるタンク、船倉、槽、管、暗きよ、マンホール、溝又はピツトの内部」という定義がある。
http://www.jaish.gr.jp/horei/hor1-1/hor1-1-7-1-7.html
そのような場所では、内部に入る時以外、付近で作業する時にも注意しておいたほうがよさそうだ。
21日午前11時半ごろ、横浜市瀬谷区の三ツ境病院で、1階の床下で行われていた水漏れの点検作業中に、突然周囲の土砂が崩れ落ちた。
この事故で、床下で作業をしていた会社員の男性(35)が崩れ落ちてきた土砂に埋もれ、およそ40分後に救出されたが、死亡した。
現場ではあわせて3人が作業をしていたが、ほかの2人は1階にいてけがはなかった。
警察によると、病院では去年12月から地下にある水道管の水漏れがあり、男性は、水が出ている場所を特定するために、病院1階の廊下の下に掘った深さ約1.5mの穴の中で、水道管の上にあった土砂を取り除く作業をしていたという。
警察は一緒にいた作業員から話を聞くなどして事故の詳しい原因を調べている。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/yokohama/1056665161.html?t=1366578786533
http://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000004077.html
ちなみに4月22日12時38分に読売新聞からは、マンホール内部で作業していたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。掘った穴かマンホールか、いずれが正かは不明。
1階廊下に設置されたマンホール(縦横約50cm、深さ約1m)内で水道管の点検作業中、マンホールの内部から崩れ落ちてきた土砂で生き埋めになった。
この日は午前9時頃から、男性ら作業員3人が水道管の点検を行っていた。男性は事故当時、1人でマンホールの底に座り、水道管の周りの土砂を取り除いていたという。
出典URL
21日、桜島フェリーが桜島港の岸壁に衝突した事故で鹿児島市船舶局は、ブレーキの役割を果たすプロペラのモーターにつながる配線が溶けていたためプロペラが動かなかったことが事故の原因であると発表した。
この事故は、21日午前7時頃桜島フェリーの「桜島丸」がブレーキの役割を果たすプロペラが作動せず桜島港の岸壁に衝突したもの。
「桜島丸」は、ディーゼル発電機でプロペラのモーターを動かしており、鹿児島市船舶局はモーターの回転を制御するインバーターのボルトの締め付けが不足していたため火花が発生して熱を持ち、配線が溶けていたと23日発表した。
桜島丸は2011年3月の就航以来12回に渡って今回の事故の原因となったインバーターでトラブルを示すアラームが誤って鳴っていたことから、先週、メーカーがインバーターを交換した。
しかし、作業の際にインバーターと変圧器をつなぐ配線のボルトの締め付けが不足したものとみられている。
インバーターの交換作業を行った大洋電機の金森取締役は「今回の事故は人為的なミスであり原因究明をしてチェック体制を強化したい」とコメントしている。
出典URL
また4月24日付で毎日新聞鹿児島版から、若干ニュアンスの異なる下記趣旨の記事がネット配信されていた。
市によると、メーカーが今月15、16日、桜島丸のモーターの回転数を制御するインバーター内の部品を交換した。
その際、固定ボルトの締め付けが足りず、そこから過熱。発電機からモーターやプロペラに電力を供給する配線を溶かして断線させたらしい。
今後、市は部品交換の際、職員を立ち会わせるなどして、再発防止に努める方針。
出典URL
http://mainichi.jp/area/kagoshima/news/20130424ddlk46040557000c.html
(2014年3月18日 修正1 ;追記)
2014年3月14日付で朝日新聞鹿児島全県版(聞蔵)から、船長が書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
鹿児島海上保安部は13日、船長の男性を業務上過失往来危険の疑いで書類送検した。
船長は、プロペラに異変を感じながら出港して事故を起こし、業務上の注意義務を怠った疑いがある。
「運航ダイヤを優先させてしまった」と、容疑を認めているという。
去年5月、豊後高田市の砂防ダム建設現場で、掘削作業車「ドラグショベル」のアーム先端部に取り付けてあった土砂を掘削したり運んだりする部分が外れ、当時39歳だった男性作業員にあたって死亡する事故があった。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/oita/5074037261.html?t=1366401848931
ことし1月、七尾市の林道で、除雪作業をしていた市の職員の男性が除雪車に巻き込まれて死亡した事故で、警察は、一緒に作業をしていた47歳の男性職員を、19日、業務上過失致死の疑いで書類送検した。
この事故は、ことし1月、七尾市多根町の道路で除雪作業をしていた七尾市土木課の主任技師の男性Aさん(60)が、同僚が運転する除雪車に巻き込まれて死亡したもの。
警察によると、同僚の男性職員は、Aさんと2人で除雪車に乗り込んで作業をしていたが、部品の修理をするためいったん2人で除雪車から降りたという。
そして、再び出発するためこの職員が先に除雪車に乗り込んでエンジンをかけたところ、ギアが入っていたため除雪車が動きだし、Aさんが巻き込まれたという。
警察は、この職員が除雪車のエンジンをかける際に安全確認を怠ったのが死亡事故につながったとして、19日、業務上過失致死の疑いで書類送検した。
これまでの警察の調べに対し職員は、「安全確認を怠った」と容疑を認めているという。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/kanazawa/3024023821.html?t=1366401416448
東京都の諮問機関「火災予防審議会」は18日、災害時に高齢者が高層ビルから避難する際、非常用のエレベーターを積極的に使うことなどを盛り込んだ新たな対策案を発表した。
「高齢社会の到来をふまえた高層建築物等における防火安全対策のあり方をはじめ、大規模災害に備えた災害時要援護者の被害軽減方策につきまして、大変貴重なご提言をいただいたと受け止めております」(東京消防庁 北村消防総監)
東京都の諮問機関・火災予防審議会は18日、東京消防庁に対し、首都直下地震など大規模な災害が起きた際、高層ビルからの高齢者や歩行困難者の避難方法などを盛り込んだ新たな対策案を提示した。
中でも、避難の際、これまでは使用を控えるべきとされていたエレベーターについては、高齢者や要介護者は非常用のエレベーターであれば、積極的に使って避難するとしている。
非常用エレベーターは災害時の消防活動などで使うために設置されていて、地震や火災が起きても止まらないように設計されているという。
東京消防庁の調査では、一定の基準を満たした東京都内の大規模な建物のうち、およそ66%はこの非常用のエレベーターを備えているという。
東京消防庁はこうした対策案について、今後、検討する方針。
出典URL
http://news.tbs.co.jp/20130418/newseye/tbs_newseye5310045.html
18日午後、上田市の丸子中央総合病院で、タンクローリーから地下のタンクに暖房用の重油を給油していたところ、およそ1800ℓが病院の敷地のほか、用水路に流出した。
流出した重油は、これまでに消防が回収作業にあたり、上水道への混入などは見られないという。
事故を受けて、病院の職員らは、19日朝、改めて重油が流出した用水路を訪れ、重油を回収するための吸着マットを交換したり、地下タンクの周辺で新たな流出などがないことを確認したりした。
そのあと、病院の職員らは、周辺の住民の家を1軒1軒まわって、今は重油が漏れていないことや事故の原因について説明し、謝罪していた。
病院の防災管理部長は、「現在、重油は流出していないことを確認し住民にご説明しました。今後、このようなことが起きないようにしていきたい」と話していた。
事故の原因について、病院側は、以前に重油漏れがあったため、ことし2月、新しい給油口を設置したものの配送業者がそれを知らずに古い給油口から給油したためと説明している。
出典URL
(ブログ者コメント)
・古いほうの給油口には、使用禁止表示とか蓋を針金で縛るなどの誤操作防止対策をしていたのだろうか?
・「配送業者がそれを知らずに」という点、病院からの連絡がなかったのだろうか?それとも配送業者側の社内連絡ミスだったのだろうか?
・今回が給油口変更後の最初の給油だったとすれば、病院側の立ち会いが必要だったのではないだろうか?
2013年4月20日0時48分にロイターから、4月18日14時14分に日本経済新聞から、4月19日6時11分にNHK NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
米テキサス州の当局者は19日、肥料工場で17日(ブログ者注;日本時間18日)に起きた爆発で12人の死亡を確認、約200人が負傷したと明らかにした。負傷者のうち約40人が重体という。
当局者によると、遺体は主に工場爆発現場の一帯で見つかったという。
当局は18日時点で5~15人が死亡と発表、地元の町長は救急隊員を含む14人が犠牲になったとしていた。
火災は工場のアンモニアが入ったタンク付近で発生し、爆発で一気に敷地外まで燃え広がった。
また、肥料工場に2012年末の時点で、爆発の危険性がある硝酸アンモニウムが保管されていたことが分かった。
工場を操業していたウエスト・ファーティライザーは今年、テキサス州保健当局に対し、2012年末の時点で270トンの硝酸アンモニウムを保管していることを明らかにしていた。
硝酸アンモニウムは、168人が死亡した1995年のオクラホマ連邦政府ビル爆破事件でも使用された。
当局によると、爆発の影響で周辺の建物60~80棟が被害を受けた。
ウエスト・ファーティライザーは近くに学校や住宅があるにもかかわらず、爆発防護壁を設けていなかった。
同社が安全基準を順守していたかどうかなどについては今のところ不明だが、去年、安全管理に問題があるとして、連邦政府から罰金を科されていたという。
出典URL
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE93I05C20130419
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130419/k10014028161000.html
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK18019_Y3A410C1000000/
(ブログ者コメント)
当初はアンモニア爆発説が報じられていたが、爆発で生じたキノコ雲の写真を見た限り、BLEVEにしてはチト様子が違うようだが?と感じていた。
それが硝酸アンモニウムの爆発だとすれば、得心がいく。
(2013年6月8日 修正1)
2013年5月3日付の海外情報として、90フィート(約27m)以上のクレーターができていたと報じられていた。
また別の海外情報では、現場の空撮写真が掲載されており、そこには円形のクレーターらしきものが写っている。、
http://www.reuters.com/article/2013/05/07/us-usa-explosion-texas-idUSBRE9460GP20130507
(ブログ者コメント)
1921年に独オッパウの肥料工場で、硝酸アンモニウムと硫酸アンモニウムを含む複塩の山4500トンのうち数100トンが爆発するという大事故があり、長径165m、短径96m、深さ18.5mの円形クレーターができている。
※本ブログで紹介済。
※クレーターの大きさは「環境・災害・事故の辞典、丸善」による。
※ウイキペディアにも写真付き記事あり。
その点から考えると、やはり硝酸アンモニウムが爆発したような気がする。
2013年4月19日付で毎日新聞静岡版から、4月18日15時49分にmsn産経ニュースから、4月19日19時29分にNHK静岡から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。また、4月19日付で読売新聞静岡版から、同趣旨の記事が図解付きでネット配信されていた。
18日午後0時55分ごろ、富士市中河原の食品加工会社「N食品化工」富士工場で、「貯蔵タンク内で従業員が生き埋めになった」と他の作業員から119番があった。
消防が駆け付けると、タンク内部にいた清掃作業員のIさん(32)とSさん(17)がトウモロコシの粒で生き埋めとなり、Iさんはサイロの底付近で意識不明の状態で見つかり、約2時間半後に死亡が確認された。死因は窒息死。Sさんは腰などの痛みを訴えて病院に運ばれたが、命に別条はないという。
警察などによると、2人はタンク清掃作業の孫請け会社の社員。
タンクは直径約7m、高さ約29mの円筒形で、輸入したトウモロコシの粒を約600トン貯蔵できる。下から4mの高さまで漏斗状になっており、トウモロコシが排出口(直径約50cm)から落ちる仕組み。
2人は同日午前8時半ごろから、排出口からサイロの中に入り、内壁にこびりついた粒や粉をシャベルなどを使ってそぎ落とす作業をしていたという。
壁から大量の粉が一気にはがれ落ち、下敷きになったとみられる。
N食品化工によると、工場ではトウモロコシを原料にデンプンなどを製造している。
工場には同様のサイロが50基あり、年4、5回、1回につき1週間で委託業者が清掃を行っているが、日本食品化工の社員が立ち会うことはないという。
今回は15日から開始。1回で除去する粒の総量は20トン前後で、すでに19トンを除去・排出していたが、内部の壁面に残る粉の量や崩れ出した原因は不明という。
N食品化工は18日夜、富士市内で記者会見を開き、山口工場長は「誠に申し訳ありませんでした。原因究明と安全対策強化に全力を尽くします」と謝罪した。1965年から稼働するタンクでこれまで事故はなかったという。
警察は、安全管理に問題がなかったか、請負会社を含めて業務上過失致死容疑も視野に調べている。
出典URL
http://mainichi.jp/area/shizuoka/news/20130419ddlk22040152000c.html
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130418/dst13041815500006-n1.htm
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/shizuoka/news/20130418-OYT8T01447.htm
http://www.nhk.or.jp/lnews/shizuoka/3034017711.html?t=1366401536888
(ブログ者コメント)
粒や粉が壁にコブのようにこびりついていたのかもしれないが、そういった残留物を今回、どのような方法で除去していたのだろうか?
これまで事故がなかったということだが、これまでの方法と違う方法で除去していたのだろうか?
それとも、これまではタマタマ事故がなかっただけで、前から本質的には不安全な方法で除去してきたのだろうか?
一方、内壁に粒や粉がこびりついている状態なら、崩落を危険予知しない人はいない筈。
誰がどのように判断してサイロ内に入る許可を出したのだろうか?
問題の根は広く、かつ深いかも・・・。
そのように感じた事例である。
(2014年3月20日 修正1 ;追記)
2014年3月18日付で毎日新聞静岡版から、危険防止措置を怠ったとして現場責任者が書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
また、3月18日付で朝日新聞静岡版(聞蔵)からも、同主旨の記事がネット配信されていた。
富士労基署は17日、清掃作業を請け負っていた建築会社「K組」(同市比奈)と、現場責任者だった同社社員(56)を労安法違反容疑で書類送検した。
容疑は昨年4月18日、同市中河原にある「N食品加工」工場の円筒状の貯蔵倉庫内を2人が清掃中、上部からトウモロコシの粒が大量に落下。
2人に安全ロープを付けさせるなどの危険防止措置を怠り、生き埋めになった1人(当時32歳)が窒息死したほか、別の1人(同17歳)も軽傷を負ったとしている。
被災者2人はK組の下請会社から派遣されてきていたが、事故当時は現場監督から直接指揮を受けて働いており、K組に危険防止の措置を講じる義務があったと判断したという。
出典URL
http://mainichi.jp/area/shizuoka/news/20140318ddlk22040127000c.html
(2015年1月19日 修正2 ;追記)
2015年1月14日付の静岡新聞紙面に、罰金の略式命令が出たという、下記趣旨の記事が掲載されていた。
富士簡裁は13日までに労安法違反の疑いでK組に罰金30万円、現場責任者だった男性に罰金40万円の略式命令を出した。
厚生労働省の医療事故の調査のあり方を議論する検討部会は18日、医療行為に関連した死亡事例の原因究明について、病院内の調査を原則とし、新たに設置する第三者機関への届け出を義務づける方針を示した。
厚労省は今夏までに意見をとりまとめ、今秋に予定している医療法改正に盛り込む考えだ。
検討部会では、医療事故の原因究明と再発防止に向け、昨年2月から議論を続けている。
18日までの議論では、原因究明は院内調査を先行させ、遺体の解剖や画像診断などを行った上で、結果を遺族に説明する。
院内に設置する事故調査委員会の中立性や透明性を高めるため、必要に応じて、医師など外部の専門家をメンバーに加えることができるとした。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130418-OYT1T01100.htm
川崎市川崎区の部品加工会社「ワイ・エス・エムコーポレーション」が、木造住宅の耐震性を高める金具を開発した。柱と土台などをつなぐL字金具と、抜けにくい特殊なボルト。
実験では、直角から内外に20°変形させてもボルトは抜けず、金具も元の形に戻るほどの強度だという。
東日本大震災で、1階部分がつぶれて2階が落ちた木造住宅の映像を見た須永社長(79)が、「時間や体調などの事情で逃げられないこともある。2階が落ちないように補強できれば、助かる確率が上がるのではないか」と開発した。
L字金具は焼き入れ加工を施し、バネ鋼にした。折れづらく、元の形に戻りやすい。
ボルトは、打ち込むと爪のようにとがった8本のピンが6~8mm外側に飛び出し、抜けにくい構造にした。
県産業技術センターと福山大構造・材料開発研究センター(広島県福山市)で試験をした結果、この金具で直角に固定した2本の材木は、70°~110°まで変形させても、元に戻った。
昨年10月、「接合部材及び接合構造」として特許を取得した。
固定金具は、柱1本用セットで4万円以下。一般的な木造住宅の1階の柱を補強すると、20カ所程度の工事が必要だという。
国交省の認定は受けておらず、自治体の耐震補強助成の対象にならない。
問い合わせは、同社(044-344-4709)。
出典URL
17日午前11時5分ごろ、高知市鴨部上町にあるコンクリート工場で、作業員の男性(40歳)が生コンクリートの原料になる砂や砂利を運ぶベルトコンベヤーに挟まれ、病院に運ばれたが、およそ4時間半後に死亡した。
警察などによると、この日、ベルトコンベヤーにトラブルがあったため、男性は朝から3階建ての建物の中に入って点検していた。
男性から電話で運転再開の指示を受けた操作担当の男性が運転を再開した直後に、ベルトコンベヤーのローラー部分に左腕が挟まれたとみられる。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/kochi/8013984371.html?t=1366231771605
(2013年5月12日 修正1 ;追記)
2013年4月18日付の高知新聞紙面に、若干ニュアンスの異なる下記趣旨の記事が掲載されていた。
男性は、滑り止めの松ヤニを稼働中のベルトコンベアーのローラーに塗っていた際、ローラーに左腕を巻き込まれたという。
16日午前9時20分ごろ、神戸市須磨区寺田町の6階建てマンションで、外壁の補修工事をしていた会社員の男性(39)がゴンドラから投げ出され、約20m下に転落。直後に落下してきたゴンドラの下敷きになり、間もなく死亡した。
警察によると、ゴンドラは幅3.6m、奥行き0.6m、高さ0.8m。男性は1人で乗り込み作業していた。
2本のワイヤで屋上からつり下げられていたが、同僚の目撃証言では、ワイヤーが1本外れて傾き、男性が投げ出されて転落。そこにゴンドラ自体も落ちてきたという。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/region/news/130417/hyg13041702050003-n1.htm
(2013年9月15日 修正1 ;追記)
2013年9月13日付で朝日新聞(聞蔵)から、ワイヤーを支える金具が外れたが原因は不明など、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
神戸西労基署は12日、作業員が勤務していたゴンドラリース会社「Aゴンドラ」と現場責任者の男性社員(36)を、労安法違反の疑いで書類送検した。
同署によると、ゴンドラはマンション屋上からワイヤーで吊り下げられていたが、ワイヤーを支える金具が突然外れ、作業員を乗せたまま、約20m下の路上に落下した。
金具が外れた原因は不明だが、原因調査の中で、ゴンドラの昇降を制御する安全装置を適切に取り付けないまま作業していたことが判明。現場監督者も、作業の不備を認めているという。
(2013年9月27日 修正2 ;追記)
2013年9月13日付の神戸新聞紙面に、適切に取り付けていなかった安全装置の具体名が下記のように記載されていた。
容疑は、ゴンドラを吊るすワイヤーロープの安全装置を作動させるゴム製の重りを取り付けるのを怠った疑い。
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その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。